JPH08183328A - 車両用空調装置 - Google Patents

車両用空調装置

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JPH08183328A
JPH08183328A JP6340106A JP34010694A JPH08183328A JP H08183328 A JPH08183328 A JP H08183328A JP 6340106 A JP6340106 A JP 6340106A JP 34010694 A JP34010694 A JP 34010694A JP H08183328 A JPH08183328 A JP H08183328A
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JP
Japan
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vehicle
air conditioner
deodorant
air
deodorant liquid
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JP6340106A
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English (en)
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Yoshiyuki Sawada
善行 澤田
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    • A61L9/00Disinfection, sterilisation or deodorisation of air
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    • A61L9/12Apparatus, e.g. holders, therefor
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 エバポレータ等空調機器の表面に発生するカ
ビ等に起因する悪臭を、比較的簡単にかつ効率よく除去
することが可能な手段を提供する。 【構成】 車内に吹き出し口を開口した通風路10内
に、送風用のファン12と、送風用ファン12の下流域
に熱交換機13とを備えた車両用空調装置において、送
風用ファン12の上流域に設けた噴出口20に消臭液を
噴出させる消臭液供給装置を備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は車両用空調装置、より詳
しくは、車両用空調装置に発生する悪臭の消臭技術に関
する。
【0002】
【従来の技術】車両に設けられている空調装置は、長時
間使用すると、その始動当初、吹き出し口からの風が悪
臭を放つようになる。これは、空調装置に設けられたエ
バポレータの表面に発生するかび、また、塵芥や煙草の
煙などの付着に起因することが知られている。
【0003】この対策として、例えば、実開昭59−6
5815号公報、実開昭62−99417号公報には、
エバポレータ表面を洗浄するための洗浄液噴出ノズルを
設けることが提案されている。
【0004】図5は、実開昭62−99417号公報に
開示された車両用空調装置の構成図で、50は送風機、
51はエバポレータ、52は洗浄液噴出ノズル、53は
薬剤発生装置、54は洗浄液噴出ノズル52からの噴出
量を調整するコントローラ、55は作動スイッチをそれ
ぞれ示す。この装置では、ノズル52から、エバポレー
タ51表面に水や薬剤を噴出させることにより、エバポ
レータ51表面のカビや塵芥を除去し、悪臭を防ぐこと
ができるとされている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、実開昭62
−99417号公報等に開示された洗浄液噴出ノズルは
固定式であるため、噴出させた水や薬剤がノズルの噴射
域表面にしか供給されず、凹凸部や裏面などエバポレー
タの表面全域に供給することは困難である。したがっ
て、洗浄水や薬剤が供給されない凹部や裏面のカビ等が
除去されず、完全な消臭殺菌は困難である。
【0006】また悪臭の発生は、エバポレータ表面のカ
ビだけでなく、送風用ファンやファンに至る車内からの
吸引ダクト内のカビや塵芥の付着に起因することもあ
る。このため、カビや塵芥の付着がひどい場合には、空
調システム全体を分解し、エバポレータ,ヒータ及びダ
クト等を全体的に洗浄することによって悪臭の発生を防
止している。
【0007】このような問題は、冷却用のエバポレータ
を備えた空調装置のみならず、エバポレータを備えない
ヒータのみの車両にも同様に起きる問題である。
【0008】そこで、本発明は、悪臭防止における上記
問題点を解消するもので、エバポレータ等空調機器の表
面に発生するカビ等に起因する悪臭を、比較的簡単にか
つ効率よく除去することが可能な手段を提供することを
目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するために、車内に吹き出し口を開口した通風路内に、
送風用のファンと、該送風用ファンの下流域に、冷却用
エバポレータや暖房用ヒータなどの熱交換機とを備えた
車両用空調装置において、前記送風用ファンの上流域に
設けた噴出口に消臭液を噴出させる消臭液供給装置を備
えたことを特徴とする。
【0010】ここで、前記消臭液供給装置として、消臭
液をミスト化する超音波ミスト発生装置を用いることが
できる。ミスト化とは、消臭液の粒子を霧状やもや状と
することが可能なものを言い、高湿対応型超音波加湿器
が好適に使用できる。
【0011】また、消臭液としては、洗浄水のほか、植
物性消臭液で複合臭タイプであり、消臭、殺菌、防カビ
力を備え、人体に安全かつ良い影響を与えるものを使用
することができる。特に複合消臭能力に優れたものとし
て、フィトンチッドを含有した天然植物性の消臭液、商
品名S−45(製造元、九州成田商事株式会社,販売
元、九州成田商事株式会社及び三菱化学株式会社)を用
いることができる。
【0012】
【作用】消臭液供給装置の噴出口を送風用ファンの上流
域に設けることにより、送風用ファンの吸引力(負圧)
により噴出口から通風路内に供給された消臭液が送風用
ファンに引き込まれ、ここで消臭液が充分に拡散された
状態で下流域に供給されることにより、空調機全体及び
車内を消臭液雰囲気とすることができる。特に、消臭液
をミスト状とすることによって、送風用ファンでの吸引
及び拡散がより確実に行えるようになる。
【0013】また、フィトンチッドは、樹木などの植物
に含有された、アルカロイド、配糖体、樹脂、有機酸、
タンニン酸などの複合物質であり、無害でありながら、
ブドウ状球菌、サルモネラ菌などの細菌やカビの繁殖を
抑制し、また、チッソ酸化物等の空気中の有害物質を包
み、さらに、空気を浄化し消臭する作用がある。
【0014】
【実施例】以下本発明を図面に示す実施例に基づいて具
体的に説明する。図1は本発明の一実施例である車両用
空調装置の構成図である。
【0015】10は一側を外気に他側を車内に開口した
通風路で、本実施例では、機器類を内蔵した第1の通路
10aと、この第1の通路10aから分岐して、2本の
サイドベンド通路10b及びセンターベンド通路10c
の2系統の通路を形成している。11は外気と内気の取
り入れを調整するエアインレットダンパで、この下流域
には送風ファン12が設けられている。さらに送風ファ
ン12の下流域には、空調用のエバポレータ13が設け
られ、ここで冷却された空気はエアミックスダンパ14
およびフレッシュエア通路15を通り、それぞれサイド
ベンド通路10bおよびセンターベンド通路10cに供
給される。
【0016】20a〜20hは通風路10に開口したミ
スト噴出口で、送風ファン12上流域の第1の通路10
a壁面に開口した3箇所のミスト噴出口20a〜20
c、内気取り入れ口に設けられたミスト噴出口20d,
外気取り入れ口に設けられたミスト噴出口20d、及
び、エバポレータ13の直近上流域に設けられたミスト
噴出口20f〜20hによって構成され、このミスト噴
出口20a〜20hは、ミスト発生機21に接続されて
いる。さらに、ミスト発生機21にはミスト発生機21
の作動をコントロールするタイマーリレー22が、ま
た、このタイマーリレー22を作動させるスイッチ23
が設けられている。タイマーリレー22には予め、空調
装置の作用と連動したプログラムが内蔵されており、空
調装置のスイッチと連動してまた単独で所定時間ミスト
発生機21を作動させる。
【0017】ミスト発生機21の上流には、消臭剤をミ
スト発生機21に供給するためのポンプ24が接続され
ている。25は消臭液収納用のタンクで、タンク25内
の消臭液は、ポンプ24によってミスト発生機21に供
給されることとなる。また、図2に詳細に示すように、
消臭液タンク25には、液面センサー26が設けられ、
消臭液タンク25内の消臭液が規定量以下となった場
合、車内のフロントパネルに設けられた注液ランプ28
を点灯させる。27はポンプカットで、送液ホース内に
エアーが入るのを防ぎ、また、消臭液が基準量以下とな
った場合にパンプをストップさせ、空運転を防止する。
【0018】消臭液は、市販されている様々なものが使
用可能であるが、特に、九州成田商事株式会社製造、九
州成田商事株式会社及び三菱化学株式会社販売の、商品
名S−45(天然植物性消臭剤)が好適に使用できる。
【0019】この、天然植物性消臭剤(S−45)は、
杉,ヒノキ、ヒバ、モミ、トウヒ、黒松などの35種類
の植物を原料とし、減圧乾留,真空蒸留,イオン交換,
ブレンドの各プロセスを経て製造されたもので、アルカ
ロイド、配糖体、有機酸、樹脂、タンニン酸などの物質
の複合体からなる揮発性物質であるフィトンチッドを多
く含有している。
【0020】フィトンチッドは、無害でありながら、大
脳皮質を活性化し、体の調整力が高まることにより、ス
トレスの緩和、疲労回復等に効果がある他、ブドウ状球
菌、サルモネラ菌などの細菌やカビの繁殖を抑制する作
用、チッソ酸化物等の空気中の有害物質を包み空気を浄
化消臭する作用があることが知られている。
【0021】次いで、図3に示すタイムチャートを参照
して、上記空調装置の作動例について説明する。空調機
のスイッチをオンすると、これに伴って、ミスト発生機
21、及びポンプ24がt1 時間作動する。スイッチオ
ンからt1 時間経過すると、ファン12及びエバポレー
タ13が作動する。これによって、第1の通路10aの
ファン12の上流域が負圧状態になって、ミスト発生機
21によって生成された霧状の洗浄液が、8か所のミス
ト噴出口20からファン12によって、第1の通路10
a内に吸引される。吸引されたミスト状の消臭液はファ
ン12によってさらに拡散され、下流域に設けられたエ
バポレータ13の周囲全域を消臭液雰囲気とする。これ
によってミスト状の消臭液を、エバポレータ13の凹凸
面だけでなく、従来消臭液の噴射が困難であったエバポ
レータ13の裏面まで付着させることが可能となる。付
着した消臭液は、エバポレータ13表面のカビや付着し
た塵芥,タバコの煙を除去し、略完全に臭いを消すこと
ができる。
【0022】また、空調機のスイッチをオフした後も、
2 時間ミスト発生機21、及びポンプ24を作動さ
せ、エバポレータ13に消臭液を供給することにより、
エバポレータ13表面のカビの発生を未然に防止し、ま
た塵芥や煙草の煙の付着も効果的に防ぐことができる。
【0023】このように、本実施例の車両用空調装置に
おいては、比較的簡単な構造でありながら、エバポレー
タ表面に発生したカビなどに起因する悪臭を効果的に防
ぐことが可能となる。また、通風路10に供給された天
然植物性消臭剤(S−45)は、エバポレータ13を洗
浄するだけでなく、吹き出し口から車内に供給されるこ
とにより、車内の殺菌消臭効果、さらには車内に連通し
たダクト内の殺菌消臭効果も奏することとなる。
【0024】図4は本発明の他の実施例を示す空調装置
の構成図で、先の実施例と同じものは同一の符号を付し
ている。図4において、30は固形消臭剤ケース、31
は消臭剤ケースに入れられた固形消臭剤で、常温で固形
の一部が気化する。この消臭剤ケース30は、開閉弁3
2を経由して、各ミスト噴出口20a〜20hに接続さ
れている。33は開閉弁の開閉を行うモータ、また34
はモータ33のスイッチを示す。
【0025】本実施例においては、上記と同様の消臭効
果を発揮しながら、固形消臭剤ケース30を車両室内に
設けることで、車内から内気ダクト内を配管し容易に図
4に示す配管構造とすることができる。
【0026】なお、上記実施例においては、消臭剤とし
て天然植物性消臭剤(S−45)について説明したが、
これに限定されないことは無論である。また、タイマー
リレー22についても、上記実施例以外に様々のものが
可能である。
【0027】
【発明の効果】本発明によって以下の効果を奏すること
ができる。
【0028】(a)消臭液供給装置の噴出口を送風用フ
ァンの上流域に設けることにより、消臭液が充分に拡散
された状態で下流域に供給され、空調機器全体および車
内の消臭殺菌が可能となる。
【0029】(b)ミスト発生機を設け、消臭液をミス
ト状とすることにより、送風用ファンでの吸引及び拡散
がより確実に行え、消臭、殺菌効果を高めることができ
る。
【0030】(c)フィトンチッドを含有した天然植物
性の消臭液を用いることにより、安全確実に車両用空調
装置の消臭殺菌が行える。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施例である車両用空調装置の構
成図である。
【図2】 図1に示す消臭剤タンク近傍のの詳細図であ
る。
【図3】 タイマーの作動例を示すタイムチャートであ
る。
【図4】 本発明の第2の実施例である車両用空調装置
の構成図である。
【図5】 従来の車両用空調装置の構成図である。
【符号の説明】
10 通風路 10a 第1の通路 10b サイドベンド通路 10c センターベンド通路 11 エアインレットダンパ 12 送風ファン 13 エバポレータ 14 エアミクスダンパ 15 フレッシュエア通路 20 ミスト噴出口 21 ミスト発生機 22 タイマーリレー 23 スイッチ 24 ポンプ 25 消臭液タンク 26 液面センサー 27 ポンプカット 28 注液ランプ 30 固形消臭剤ケース 31 固形消臭剤 32 開閉弁 33 モータ 34 スイッチ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車内に吹き出し口を開口した通風路内
    に、送風用のファンと、該送風用ファンの下流域に熱交
    換機とを備えた車両用空調装置において、前記送風用フ
    ァンの上流域に設けた噴出口に消臭液を噴出させる消臭
    液供給装置を備えたことを特徴とする車両用空調装置。
  2. 【請求項2】 前記熱交換機が冷却用のエバポレータ、
    またはヒータであることを特徴とする請求項1記載の車
    両用空調装置。
  3. 【請求項3】 前記消臭液供給装置が、消臭液をミスト
    化する超音波ミスト発生装置であることを特徴とする請
    求項1,2記載の車両用空調装置。
  4. 【請求項4】 前記消臭液がフィトンチッドを含有した
    天然植物性の消臭液であることを特徴とする請求項1,
    2,3記載の車両用空調装置。
JP6340106A 1994-12-29 1994-12-29 車両用空調装置 Pending JPH08183328A (ja)

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JP6340106A JPH08183328A (ja) 1994-12-29 1994-12-29 車両用空調装置
PCT/JP1995/002662 WO1996020845A1 (fr) 1994-12-29 1995-12-25 Conditionneur d'air pour vehicule

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