JPH08183172A - インクジェット記録方法および装置 - Google Patents

インクジェット記録方法および装置

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JPH08183172A
JPH08183172A JP6328590A JP32859094A JPH08183172A JP H08183172 A JPH08183172 A JP H08183172A JP 6328590 A JP6328590 A JP 6328590A JP 32859094 A JP32859094 A JP 32859094A JP H08183172 A JPH08183172 A JP H08183172A
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JP
Japan
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pixel
ink
recording
data
ink droplets
Prior art date
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Pending
Application number
JP6328590A
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English (en)
Inventor
Hiroyuki Tawaraya
啓之 俵谷
Shinji Takagi
真二 高木
Hideki Tanaka
秀樹 田中
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Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
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Publication date
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  • Ink Jet Recording Methods And Recording Media Thereof (AREA)
  • Image Processing (AREA)
  • Ink Jet (AREA)
  • Particle Formation And Scattering Control In Inkjet Printers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 高い解像度でスムージング処理をして、画像
品位を充分に高めることができるインクジェット記録方
法および装置を提供すること。 【構成】 擬似中間調処理部114は、メインコントロ
ーラ112からの指令によってフレームメモリ113内
のデータに対して4値,3値,2値のいずれかの処理を
し、4値処理では、1画素につき最大3個のインクドロ
プレットを吐出させる記録データを作成し、スムージン
グ処理部131は、その記録データをインクドロプレッ
ト単位でスムージング処理する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、インクを吐出する記録
ヘッドを用いて記録を行うインクジェット記録方法およ
び装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図6は、熱作用による気泡の生成により
インクを吐出するインクジェット記録装置の主要部を示
す概略斜視図である。図6において、記録ヘッド1に
は、例えば63.5μm(400dpi)の間隔で記録
媒体2の搬送方向(以下、「副走査方向」とも言う)に
配列された32個のインク吐出口が設けられ、各吐出口
に個別に連通するインク路のそれぞれには、インクの吐
出のために利用される熱エネルギを発生するためのヒー
タが備えられている。ヒータは、駆動データに応じて印
加される電気パルスに応じて熱を発生し、これにより、
インク中に膜沸騰を生じさせ、この膜沸騰による気泡の
生成にともなって、上記吐出口からインクの小滴(以
下、「インクドロプレット」とも言う)を吐出させる。
なお、ヒータの駆動周波数、すなわち吐出周波数は10
KHzである。また、上記記録ヘッド1の各吐出口から
吐出されるインクドロプレットの大きさは、63.5μ
m四方の画素にインクドロプレットが着弾した場合に本
来望まれる濃度(O.D1.4)が発現するように設定
されている。
【0003】キャリッジ4は記録ヘッド1を搭載し、そ
の一部において摺動可能に係合する2本のガイド軸5
A,5Bに案内されながら移動する。なお、このキャリ
ッジ4の移動は、例えば、キャリッジ4の一部にプーリ
によって張設されたベルトが取付けられ、このベルトが
プーリを介したモータの回転によって移動することによ
り行われるが、その図示は省略する。インクチューブ6
は、記録ヘッド1に接続されていて、インクタンク(不
図示)から記録ヘッド1にインクを供給する。フレキシ
ブルケーブル7は、記録ヘッド1に接続されていて、そ
の記録ヘッド1の一部に設けられるヘッド駆動回路(ヘ
ッドドライバ)に対して、ホスト装置あるいは本装置の
制御部からの記録データに基づいた駆動信号や制御信号
を送信する。インク供給チューブ6およびフレキシブル
ケーブル7は、ともにキャリッジ4の移動に追随できる
ように可撓性の部材によって構成されている。
【0004】プラテンローラ3は、その長手方向がガイ
ド軸5A,5Bと平行に延在し、不図示の紙送りモータ
によって回転して、被記録媒体としての記録紙2を搬送
するとともに、記録紙2における記録面を規制する。以
上の構成において、記録ヘッド1は、キャリッジ4の移
動にともなって記録紙2の記録面、すなわち上記吐出口
に対向する部分にインクを吐出することにより記録を行
う。以下、このキャリッジ4の往復運動をキャリッジ走
査と称する。
【0005】図7は図6に示したインクジェット記録装
置の制御構成を示すブロック図である。
【0006】メインコントローラ112はCPU等から
なり、ホストコンピュータ111から送られてくる画像
データをフレームメモリ113に格納する。また、メイ
ンコントローラ112はフレームメモリ113に格納さ
れた画素毎のデータを所定のタイミングで駆動データR
AM115に格納する。ドライバコントローラ116
は、メインコントローラ112からの制御信号に応じ
て、駆動データRAM115に格納されている駆動デー
タを記録ヘッド1の吐出口番号に対応して読みだし、こ
れをヘッドドライバ117に供給するとともに、その駆
動タイミングを制御する。
【0007】以上の構成において、メインコントローラ
112は、記録ヘッド1によるインクの吐出、キャリッ
ジ送りモータ121の回転、および紙送りモータ122
の回転を、それぞれドライバコントローラ116、キャ
リッジモータドライバ119、および紙送りモータドラ
イバ120を介して制御する。これにより、記録紙2上
に画像データに応じた文字、画像等が記録されていく。
なお、吐出口の間隔が400dpiで各インクドロプレ
ットの吐出周波数が10kHzであるため、記録時のキ
ャリッジスピードは約635mm/secとなる。
【0008】ところで、上記インクジェット方式の記録
装置に限らず、記録装置全般に対する高精細化、高解像
度化の要求は大きくなる一方である。特に、高品位の文
字記録に対する要望は非常に大きく、文字を構成する曲
線を滑らかにして高品位の文字記録を行うフォントスム
ージングの技術が数多く提案されている。
【0009】図8は、フォントスムージングの手段を有
するインクジェット記録装置の制御構成を示すブロック
図である。図8において、図7の制御構成を示すブロッ
ク図と同一機能のものには同一番号を付けてある。ま
た、図9は図8に示すスムージング処理部511の一構
成を表すブロック図である。
【0010】以下、図8に示す構成による記録時のデー
タ処理方法について説明する。
【0011】初めに、メインコントローラ112はホス
トコンピュータ111に対して記録データの要求を行
う。この記録データは、画像データの各画素の個別デー
タの場合もあるし、文字等のコードデータの場合や、記
録に係わるコマンドであることもある。ここでは、ビッ
トマップに展開された文字データの場合を考え、1画素
に付き2bitのデータが画像ラスター方向に順次転送
されてくるものとする。この各画素のデータは、フレー
ムメモリ113にラスター単位に蓄積される。フレーム
メモリ113に蓄積されたデータは、メインコントロー
ラ112の指令に従って、スムージング処理が行われな
い場合には各画素毎に直接駆動データRAM115に転
送され、スムージング処理が行われる場合には各画素毎
にスムージング処理部511に転送される。
【0012】スムージング処理部511におけるデータ
処理は以下に説明する手順に行われる。
【0013】まず、フレームメモリ113から転送され
てきたデータは順次、図9に示すバッファメモリ611
に蓄積される。パターンマッチング部612は、バッフ
ァメモリ611に所定の個数のデータが蓄積されるのを
待って、2次元マトリクスパターン格納部613から2
次元のマトリクスパターンを読み出し、バッファメモリ
内に蓄積されている記録データとのパターンマッチング
を行う。記録データとマトリクスパターンが一致しない
場合、パターンマッチング部612は異なるマトリクス
パターンを2次元マトリクスパターン格納部613から
読み出して再度マッチングを行う。記録データとマトリ
クスパターンが一致した場合には、変換データ格納部6
14からマトリクスパターンに対応する変換データを読
み出して駆動データRAM115に転送する。なお、2
次元マトリクスパターン格納部613内のいずれのパタ
ーンにも一致しなかった場合にはバッファメモリ内の記
録データを駆動データRAM115に転送する。記録ヘ
ッド1のノズル数分(本実施例では32)のデータが駆
動データRAM115に蓄えられると、メインコントロ
ーラ112により記録可能との判断がなされて記録動作
が実行される。
【0014】上記構成により、文字を構成する曲線が滑
らかになるよう記録データを変換し、高品位の記録を行
うことが可能となる。図10(a)に、バッファメモリ
611に蓄積された記録データ711、図10(b)
に、その記録データ711に対してスムージング処理を
行って変換した駆動データ721、図10(c)に、そ
の駆動データ721により記録を行った結果731をそ
れぞれ示す。記録データ711はインクドロプレットが
吐出される画素を表しており、駆動データ721は記録
データ711に対して画素723が削除、画素722が
追加されている。
【0015】以上説明したように、図8の構成のごとく
1画素を1つのインクドロプレットで構成するインクジ
ェット記録装置では、ホストコンピュータから転送され
てくる記録データに対し、1画素単位のデータの追加あ
るいは削除によってスムージング処理を行っている。す
なわち、画素の大きさ63.5μm(400dpi)が
スムージング処理におけるデータ変換の最小単位であ
り、スムージング処理は400dpiの解像度で行われ
ることになる。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、1画素
をひとつのインクドロプレットで構成するインクジェッ
ト記録方式では、画素の大きさがスムージング処理の最
小単位であり、画素の大きさによって決定される解像度
よりも高い解像度でのスムージング処理は不可能であっ
た。
【0017】また、吐出するインクドロプレット量を変
調して画素ごとに濃度を変化させることでスムージング
を行う手法も提案されているが、熱作用による気泡の生
成によりインクを吐出するインクジェット記録方式で
は、1つ1つのインクドロプレット自体の大きさを大き
く変調させることが困難であり、上記スムージング法を
実現することは困難であった。
【0018】本発明の目的は、高い解像度でスムージン
グ処理をして、画像品位を充分に高めることができるイ
ンクジェット記録方法および装置を提供することにあ
る。
【0019】
【課題を解決するための手段】本発明のインクジェット
記録方法は、被記録媒体に記録ヘッドからインクドロプ
レットを吐出して画素を形成し、該画素の複数の集合に
よって画像を記録するインクジェット記録方法におい
て、各画素に対して前記インクドロプレットの吐出数を
増した記録データを作成し、前記記録データをスムージ
ング処理して、各画素に対しての前記インクドロプレッ
トの吐出数を調整した駆動データに変換し、前記駆動デ
ータに基づき前記記録ヘッドから前記インクドロプレッ
トを吐出させることを特徴とする。
【0020】本発明のインクジェット記録装置は、被記
録媒体に記録ヘッドからインクドロプレットを吐出して
画素を形成し、該画素の複数の集合によって画像を記録
するインクジェット記録装置において、各画素に対して
の前記インクドロプレットの吐出数を増した記録データ
を作成する処理手段と、前記記録データをスムージング
処理して、各画素に対しての前記インクドロプレットの
吐出数を調整した駆動データに変換するスムージング処
理手段と、前記駆動データに基づき前記記録ヘッドから
前記インクドロプレットを吐出させる駆動手段と、を備
えたことを特徴とする。
【0021】
【作用】本発明は、画素の大きさによって決定される解
像度よりも高い解像度を有する複数のインクドロプレッ
トで1画素を形成して、そのインクドロプレットの着弾
位置および着弾数を制御することにより、画像の解像度
よりも高い解像度でのスムージング処理を可能とする。
【0022】また、着弾させるインクドロプレット数を
変えることによって階調、すなわち濃度の変化の表現を
可能とし、さらに、熱作用による気泡の生成によりイン
クを吐出するインクジェット記録方式においても画素毎
に濃度を変化させるスムージング法を実現する。
【0023】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例を詳細
に説明する。
【0024】(第1実施例)図1は、本発明の第1実施
例の制御構成を示すブロック図である。図1において、
従来例で示した図7の制御構成を示すブロック図と同一
機能のものには、同一番号を付けてある。また、図2は
図1に示すスムージング処理部131の一構成を表すブ
ロック図である。
【0025】図1において、メインコントローラ112
はCPU等からなり、ホストコンピュータ111から送
られてくる画像データ(1画素に付き8bit256階
調)を、フレームメモリ113に格納する。また、メイ
ンコントローラ112はフレームメモリ113に格納さ
れた画素毎の階調データを所定のタイミングで擬似中間
調処理部114、スムージング部131を経由して駆動
データRAM115に格納する。擬似中間調処理部11
4は各画素の256階調のデータをメインコントローラ
112からの指令により4値(1画素に付き0〜3)、
3値(1画素に付き0〜2)、2値(1画素に付き0〜
1)のいずれかのデータに変換する。擬似中間調処理部
114は、例えばディザ法や誤差拡散法などで知られて
いるアルゴリズムを電気回路で実現したものである。
【0026】スムージング処理部131は、図2に示す
ように、複数の2次元マトリクスパターンを格納するパ
ターン格納部1013と、マトリクスパターンと記録デ
ータとのマッチングを行うマッチング部1012とから
構成され、マッチング部1012は、マッチングの結果
により、記録データを変換データ格納部1014から読
み出したデータに置換する。ドライバコントローラ11
6は、メインコントローラ112からの制御信号に応
じ、駆動データRAM115に格納されている駆動デー
を記録ヘッド1の吐出口番号に対応して読みだし、これ
をヘッドドライバ117に供給すると共に、その駆動タ
イミングを制御する。さらに、メインコントローラ11
2は、記録ヘッド1によるインクの吐出、キャリッジモ
ータ121の回転、および紙送りモータ122の回転
を、それぞれドライバコントローラ116、キャリッジ
モータドライバ119、および紙送りモータドライバ1
20を介して制御し、記録紙2上に画像データに応じた
文字、画像等の記録を行う。
【0027】次に、上記構成による記録時のデータの処
理方法および記録方法について説明する。
【0028】初めに、メインコントローラ112はホス
トコンピュータ111に対して記録データの要求を行
う。ここでは、ビットマップに展開された文字データの
場合を考え、1画素に付き8bit(256階調)のデ
ータが画像ラスター方向に順次転送されてくるものとす
る。この各画素のデータは、まずフレームメモリ113
にスラター単位に蓄積される。メインコントローラ11
2はフレームメモリ113に蓄積されたデータを、各画
素毎に擬似中間調処理部114に転送し、擬似中間調処
理部114はメインコントローラ112からの指令に基
づき、各画素について4値(1画素に付き0〜3)、3
値(1画素に付き0〜2)、あるいは2値(1画素に付
き0〜1)の擬似中間調処理のいずれかの処理を行い、
スムージング処理が行われない場合には各画素毎に直接
駆動データRAM115に、またスムージング処理が行
われる場合には各画素毎にスムージング処理部131に
それぞれデータを転送する。
【0029】スムージング処理部131は、4値(1画
素に付き0〜3)、3値(1画素に付き0〜2)、2値
(1画素に付き0〜1)それぞれの2次元マトリクスパ
ターンおよび変換データを格納しており、その機能は従
来例におけるスムージング処理部511と基本的に同一
である。以下、スムージング処理部131におけるデー
タ処理手順を説明する。
【0030】まず、メインコントローラ112から4
値、3値、2値のいずれの処理を行うかを設定する指令
が制御線123によって送られた後、フレームメモリ1
13から転送されてきたデータが順次、バッファメモリ
1011に蓄積される。パターンマッチング部1012
は、バッファメモリ1011に所定の個数のデータが蓄
積されるのを待って、2次元マトリクスパターン格納部
1013から2次元のマトリクスパターンを読み出し、
バッファメモリ内に蓄積されている記録データとのパタ
ーンマッチングを行う。記録データと読み出したマトリ
クスパターンが一致しない場合、パターンマッチング部
1012は異なるマトリクスパターンを2次元マトリク
スパターン格納部1013から読み出して再度マッチン
グを行う。記録データとマトリクスパターンが一致した
場合には、変換データ格納部614から、マトリクスパ
ターンに対応する変換データを読み出して駆動データR
AM115に転送する。なお、2次元マトリクスパター
ン格納部1013内のいずれのパターンにも一致しなか
った場合にはバッファメモリ1011内の記録データを
駆動データRAM115に転送する。記録ヘッド1のノ
ズル数分(本実施例では32)のデータが駆動データR
AM115に蓄えられると、メインコントローラ112
により記録可能との判断がなされて記録動作が実行さ
れ、4値処理であれば1画素につき最大3個、3値処理
であれば1画素につき最大2個、2値処理であれば1画
素につき最大1個のインクドロプレットが連続して記録
ヘッド1から吐出されることで画像が形成されていく。
【0031】なお、記録に際しては、メインコントロー
ラ112からキャリッジモータドライバ119にキャリ
ッジ送りのスピードの設定が行われる。4値(1画素に
付き0〜3)処理であれば、キャリッジ送りを従来例の
スピードの1/3倍に設定する。4値処理の場合は、1
画素に付き最大3個のインクドロプレットが連続して吐
出されるためであり、本実施例では211.7mm/s
ecとなる。また、3値(1画素に付き0〜2)処理で
あればキャリッジ送りを1/2倍の317.5mm/s
ecに設定し、2値(1画素に付き0〜1)処理であれ
ば従来例と同しじく635mm/secに設定する。こ
のような設定は制御線123を介して行われる。
【0032】上記構成において、図3(a)に示す記録
データ811がスムージング処理部131に転送された
場合を考える。記録データ811は、1画素に連続して
3個のインクドロプレットが吐出される画素と、1画素
に0個つまりインクドロプレットが吐出されない画素か
ら構成されており、インクドロプレット1個に対するデ
ータの解像度は400dpiの3倍の1200dpiと
なっている。
【0033】いま、記録データ811がスムージング処
理部131においてスムージング処理を受け、図3
(b)の駆動データ821に変換されたものとする。駆
動データ821を構成する画素のうち、画素823,8
24は1画素に2個のインクドロプレットを吐出するよ
うに、また画素822,825は1画素に1個のインク
ドロプレットを吐出するようにデータ変換が行われてい
るが、吐出されるインクドロプレットの画素内の着弾位
置が画素823と824、あるいは画素822と825
とでは異なっている。すなわち本実施例では、1画素を
構成するインクドロプレットの1個1個につき、付加す
るデータを決めるマトリックスパターンに応じてその着
弾位置が制御されており、インクドロプレット1個の解
像度である1200dpiのスムージング処理が可能と
なっている。したがって、駆動データ821の実際の記
録結果831(図3(c)参照)では、1200dpi
のスムージング処理が行われ、従来例による記録結果7
31(図10(c)参照)よりも高精細、高解像度の記
録結果となる。
【0034】また、擬似中間調処理部114により3値
(0〜2)の処理が行われた場合には、1画素につき最
大2個のインクドロプレットが連続して吐出されるた
め、インクドロプレット1個に対するデータの解像度は
400dpiの2倍の800dpiとなる。また、キャ
リッジ送りのスピードは従来例の1/2倍の約317.
5mm/secとなる。
【0035】図4(a),(b),(c)は、3値の記
録データ911に対して3値のスムージング処理が行わ
れ、駆動データ921に変換された後記録が行われ、記
録結果931が得られたことを示す図である。3値の場
合においても、従来例よりも高精細、高解像度の記録結
果が得られることは図4より明らかである。
【0036】ところで、本実施例ではフォントスムージ
ングの例を用いて説明を行ったが、図形等のデータに対
しても本実施例が有効であることは言うまでもない。
【0037】なお、2値(0〜1)の処理が行われた場
合には、従来例と同等の記録結果が得られる。
【0038】(第2実施例)前述した第1実施例では、
1画素に対して1回の走査で複数個のインクドロプレッ
トを連続して吐出したが、1回の走査で1個のインクド
ロプレットを吐出し、同一画素上を複数回走査すること
で複数個のインクドロプレットにより1画素を構成する
ことも可能である。
【0039】図5に、第2実施例による4値(1画素に
つき1bit、0〜3)処理の場合の駆動データと記録
結果の一例を示す。本実施例では、図1の構成と同一の
制御構成において、走査毎にインクドロプレットを同一
の位置に着弾するよう制御を行う。以下、4値処理の場
合を例にとって本実施例の記録方法を説明する。
【0040】メインコントローラ112は、擬似中間調
処理部114およびスムージング処理部131に対して
は4値処理を行うように、またドライバコントローラ1
16およびキャリッジモータドライバ119に対して
は、1画素につき1個のインクドロプレットを吐出する
ように設定を行う。したがって、キャリッジ送りのスピ
ードは、1画素を1個のインクドロプレットで構成する
場合と同じ635mm/secに設定される。記録デー
タの処理方法は前述した第1実施例と同じであり、ここ
では、駆動データRAM115に図5(a)に示す駆動
データ211が蓄積された場合で説明を行う。
【0041】メインコントローラ112は、ドライバコ
ントローラ116に対し、1回目の走査時には各画素に
ついて#1のデータを、2回目の走査時には#2のデー
タを、3回目の走査時には#3のデータを読み出して記
録を行うよう指令を出す。このとき、副走査方向の搬送
は行われず、また各走査の吐出のタイミングも同一にな
るようドライバコントローラ116が制御を行う。その
ため、各インクドロプレットの着弾位置は同一となり、
着弾したインクドロプレットの個数により濃度の異なる
画素が記録されることになる。
【0042】上記構成により、熱作用による気泡の生成
によりインクを吐出するインクジェット記録方式におい
ても、画素毎に吐出するインクドロプレットの大きさを
変調することなく画素ごとに濃度を変化させることがで
き、画素ごとに濃度を変化させるスムージング法を実現
することができる。本実施例では、スムージング処理の
解像度は画素の解像度と同じ400dpiであるが、画
素毎に濃度を変化させることができるため、従来例に対
してより高精細な記録が可能となる。
【0043】ところで、本実施例ではフォントスムージ
ングに限定して説明を行ったが、図形等の画像データに
対しても本実施例が有効であることは言うまでもない。
【0044】また、本実施例の構成においては、画素内
に着弾するインクドロプレットの個数が同じであればそ
の記録結果は同一となるため、画素222と画素22
5、画素223と画素224を同一の変換データで表現
することができる。これにより、スムージング処理部1
31が格納するパターンマッチングのための2次元マト
リクスパターンおよび変換データの個数を低減すること
ができる。さらに、マッチング処理の回数も減少するた
め、スムージングに要する処理時間が低下するという効
果も得られる。
【0045】なお、吐出のタイミングを各走査で異なる
ように制御することで、第1実施例と同一の記録結果も
得られる。
【0046】さらに、2値処理の場合は従来例と同一の
記録結果となるが、3値処理の場合には、従来例よりも
高精細な記録が得られることは言うまでもない。
【0047】(その他)なお、本発明は、特にインクジ
ェット記録方式の中でも、インク吐出を行わせるために
利用されるエネルギとして熱エネルギを発生する手段
(例えば電気熱変換体やレーザ光等)を備え、前記熱エ
ネルギによりインクの状態変化を生起させる方式の記録
ヘッド、記録装置において優れた効果をもたらすもので
ある。かかる方式によれば記録の高密度化,高精細化が
達成できるからである。
【0048】その代表的な構成や原理については、例え
ば、米国特許第4723129号明細書,同第4740
796号明細書に開示されている基本的な原理を用いて
行うものが好ましい。この方式は所謂オンデマンド型,
コンティニュアス型のいずれにも適用可能であるが、特
に、オンデマンド型の場合には、液体(インク)が保持
されているシートや液路に対応して配置されている電気
熱変換体に、記録情報に対応していて核沸騰を越える急
速な温度上昇を与える少なくとも1つの駆動信号を印加
することによって、電気熱変換体に熱エネルギを発生せ
しめ、記録ヘッドの熱作用面に膜沸騰を生じさせて、結
果的にこの駆動信号に一対一で対応した液体(インク)
内の気泡を形成できるので有効である。この気泡の成
長,収縮により吐出用開口を介して液体(インク)を吐
出させて、少なくとも1つの滴を形成する。この駆動信
号をパルス形状とすると、即時適切に気泡の成長収縮が
行われるので、特に応答性に優れた液体(インク)の吐
出が達成でき、より好ましい。このパルス形状の駆動信
号としては、米国特許第4463359号明細書,同第
4345262号明細書に記載されているようなものが
適している。なお、上記熱作用面の温度上昇率に関する
発明の米国特許第4313124号明細書に記載されて
いる条件を採用すると、さらに優れた記録を行うことが
できる。
【0049】記録ヘッドの構成としては、上述の各明細
書に開示されているような吐出口,液路,電気熱変換体
の組合せ構成(直線状液流路または直角液流路)の他に
熱作用部が屈曲する領域に配置されている構成を開示す
る米国特許第4558333号明細書,米国特許第44
59600号明細書を用いた構成も本発明に含まれるも
のである。加えて、複数の電気熱変換体に対して、共通
するスリットを電気熱変換体の吐出部とする構成を開示
する特開昭59−123670号公報や熱エネルギの圧
力波を吸収する開孔を吐出部に対応させる構成を開示す
る特開昭59−138461号公報に基いた構成として
も本発明の効果は有効である。すなわち、記録ヘッドの
形態がどのようなものであっても、本発明によれば記録
を確実に効率よく行うことができるようになるからであ
る。
【0050】さらに、記録装置が記録できる記録媒体の
最大幅に対応した長さを有するフルラインタイプの記録
ヘッドに対しても本発明は有効に適用できる。そのよう
な記録ヘッドとしては、複数記録ヘッドの組合せによっ
てその長さを満たす構成や、一体的に形成された1個の
記録ヘッドとしての構成のいずれでもよい。
【0051】加えて、上例のようなシリアルタイプのも
のでも、装置本体に固定された記録ヘッド、あるいは装
置本体に装着されることで装置本体との電気的な接続や
装置本体からのインクの供給が可能になる交換自在のチ
ップタイプの記録ヘッド、あるいは記録ヘッド自体に一
体的にインクタンクが設けられたカートリッジタイプの
記録ヘッドを用いた場合にも本発明は有効である。
【0052】また、本発明の記録装置の構成として、記
録ヘッドの吐出回復手段、予備的な補助手段等を付加す
ることは本発明の効果を一層安定できるので、好ましい
ものである。これらを具体的に挙げれば、記録ヘッドに
対してのキャッピング手段、クリーニング手段、加圧或
は吸引手段、電気熱変換体或はこれとは別の加熱素子或
はこれらの組み合わせを用いて加熱を行う予備加熱手
段、記録とは別の吐出を行なう予備吐出手段を挙げるこ
とができる。
【0053】また、搭載される記録ヘッドの種類ないし
個数についても、例えば単色のインクに対応して1個の
みが設けられたものの他、記録色や濃度を異にする複数
のインクに対応して複数個数設けられるものであっても
よい。すなわち、例えば記録装置の記録モードとしては
黒色等の主流色のみの記録モードだけではなく、記録ヘ
ッドを一体的に構成するか複数個の組み合わせによるか
いずれでもよいが、異なる色の複色カラー、または混色
によるフルカラーの各記録モードの少なくとも一つを備
えた装置にも本発明は極めて有効である。
【0054】さらに加えて、以上説明した本発明実施例
においては、インクを液体として説明しているが、室温
やそれ以下で固化するインクであって、室温で軟化もし
くは液化するものを用いてもよく、あるいはインクジェ
ット方式ではインク自体を30℃以上70℃以下の範囲
内で温度調整を行ってインクの粘性を安定吐出範囲にあ
るように温度制御するものが一般的であるから、使用記
録信号付与時にインクが液状をなすものを用いてもよ
い。加えて、熱エネルギによる昇温を、インクの固形状
態から液体状態への状態変化のエネルギとして使用せし
めることで積極的に防止するため、またはインクの蒸発
を防止するため、放置状態で固化し加熱によって液化す
るインクを用いてもよい。いずれにしても熱エネルギの
記録信号に応じた付与によってインクが液化し、液状イ
ンクが吐出されるものや、記録媒体に到達する時点では
すでに固化し始めるもの等のような、熱エネルギの付与
によって初めて液化する性質のインクを使用する場合も
本発明は適用可能である。このような場合のインクは、
特開昭54−56847号公報あるいは特開昭60−7
1260号公報に記載されるような、多孔質シート凹部
または貫通孔に液状又は固形物として保持された状態
で、電気熱変換体に対して対向するような形態としても
よい。本発明においては、上述した各インクに対して最
も有効なものは、上述した膜沸騰方式を実行するもので
ある。
【0055】さらに加えて、本発明インクジェット記録
装置の形態としては、コンピュータ等の情報処理機器の
画像出力端末として用いられるものの他、リーダ等と組
合せた複写装置、さらには送受信機能を有するファクシ
ミリ装置の形態を採るもの等であってもよい。
【0056】
【発明の効果】以上説明したように、本発明は、複数の
インクドロプレットで1画素を形成し、そのインクドロ
プレット単位でのスムージング処理を行なうため、高い
解像度でのスムージング処理を行って、画像品位を充分
に高めることができる。
【0057】また、熱作用によりインクを吐出するイン
クジェット記録装置においても高精細、高解像度のスム
ージング処理が行えるため、より高精細、高解像度の記
録結果を得ることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例の制御系のブロック構成図
である。
【図2】図1に示すスムージング処理部のブロック構成
図である。
【図3】本発明の第1実施例におけるスムージング処理
の効果の一例を説明するための図である。
【図4】本発明の第1実施例におけるスムージング処理
の効果の他の例を説明するための図である。
【図5】本発明の第2実施例におけるスムージング処理
の効果を説明するための図である。
【図6】本発明を実施することができるインクジェット
記録装置の要部を示す斜視図である。
【図7】従来のインクジェット記録装置の制御系のブロ
ック構成図である。
【図8】スムージング手段を有する従来のインクジェッ
ト記録装置の制御系のブロック構成図である。
【図9】図8に示すスムージング処理部のブロック構成
図である。
【図10】図8に示す従来例におけるスムージング処理
の効果を説明するための図である。
【符号の説明】
1 記録ヘッド 2 被記録媒体 112 メインコントローラ 113 フレームメモリ 114 擬似中間調処理部 115 駆動データRAM 116 ドライバコントローラ 117 ヘッドドライバ 118 記録ヘッド 119 キャリッジモータドライバ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B41M 5/00 A G06T 3/40 B41J 3/04 103 X G06F 15/66 355 P

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被記録媒体に記録ヘッドからインクドロ
    プレットを吐出して画素を形成し、該画素の複数の集合
    によって画像を記録するインクジェット記録方法におい
    て、 各画素に対して前記インクドロプレットの吐出数を増し
    た記録データを作成し、 前記記録データをスムージング処理して、各画素に対し
    ての前記インクドロプレットの吐出数を調整した駆動デ
    ータに変換し、 前記駆動データに基づき前記記録ヘッドから前記インク
    ドロプレットを吐出させることを特徴とするインクジェ
    ット記録方法。
  2. 【請求項2】 前記記録ヘッドが1回走査する毎に、各
    画素に対して複数のインクドロプレットを連続して吐出
    することを特徴とする請求項1に記載のインクジェット
    記録方法。
  3. 【請求項3】 前記記録ヘッドを同一画素の形成範囲上
    を複数回走査させ、各走査毎に前記インクドロプレット
    を吐出させることによって各画素に対して複数のインク
    ドロプレットを吐出することを特徴とする請求項1に記
    載のインクジェット記録方法。
  4. 【請求項4】 被記録媒体に記録ヘッドからインクドロ
    プレットを吐出して画素を形成し、該画素の複数の集合
    によって画像を記録するインクジェット記録装置におい
    て、 各画素に対しての前記インクドロプレットの吐出数を増
    した記録データを作成する処理手段と、 前記記録データをスムージング処理して、各画素に対し
    ての前記インクドロプレットの吐出数を調整した駆動デ
    ータに変換するスムージング処理手段と、 前記駆動データに基づき前記記録ヘッドから前記インク
    ドロプレットを吐出させる駆動手段と、 を備えたことを特徴とするインクジェット記録装置。
  5. 【請求項5】 前記駆動手段は、前記駆動データに基づ
    き、前記記録ヘッドが1回走査毎に、各画素に対して複
    数のインクドロプレットを連続して吐出させることを特
    徴とする請求項4に記載のインクジェット記録装置。
  6. 【請求項6】 前記駆動手段は、前記駆動データに基づ
    き、前記記録ヘッドを同一画素の形成範囲上にて複数回
    走査させ、各走査毎に前記インクドロプレットを吐出さ
    せることによって、各画素に対して複数のインクドロプ
    レットを連続して吐出させることを特徴とする請求項4
    に記載のインクジェット記録装置。
  7. 【請求項7】 前記記録ヘッドは、インクを吐出させる
    ために利用されるエネルギとして前記インクに膜沸騰を
    生じさせる熱エネルギを発生する電気熱変換素子を有す
    ることを特徴とする請求項4から6のいずれかに記載の
    インクジェット記録装置。
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