JPH08183067A - 射出成形装置 - Google Patents

射出成形装置

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JPH08183067A
JPH08183067A JP32915694A JP32915694A JPH08183067A JP H08183067 A JPH08183067 A JP H08183067A JP 32915694 A JP32915694 A JP 32915694A JP 32915694 A JP32915694 A JP 32915694A JP H08183067 A JPH08183067 A JP H08183067A
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JP
Japan
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mold
cylinder
injection molding
fixed
plate
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JP32915694A
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Takeshi Hosoya
健 細谷
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 射出成形時に生じる廃材の量を極力小さくし
て材料歩留りの大幅な向上を図るとともに、成形品の形
状,寸法等の精度を向上させることが可能となる射出成
形装置を提供する。 【構成】 ロケートリング31の中心部31aから固定
側取付板12及びランナーストリッパプレート19を貫
通し受け板20のランナーストリッパプレート19との
当接面に形成された溝部20aまで達する収容凹部41
を形成し、射出成形時にはシリンダ1を収容凹部41に
完全に挿通させた状態でコンパウンドの射出を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、所定の粉末と熱可塑性
樹脂を含有するバインダとが加熱混練されペレット化さ
れたコンパウンドを金型に射出して所要形状の成形品を
製造する射出成形装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、セラミック粉末等の無機粉末から
焼結品を製造する方法としては、いわゆる射出成形法に
より所要形状に成形品を作製した後、得られた成形品を
脱脂、焼成する方法が知られている。上記の射出成形工
程は、金型に後述のコンパウンドを射出する射出工程
と、当該金型内にて成形品に所定の圧力を加えて保圧す
る保圧工程と、当該成形品を冷却する冷却工程と、上記
金型から完成した成形品を離脱させる取り出し工程とか
らなる一連の工程で構成されている。この射出成形法
は、電子部品やOA機器等の各種精密工業部品の製造に
広く用いられており、複雑な形状に製品を一体成形する
ことができるために製造工程の点や部品組立、設備の点
等に関して非常に有利である。
【0003】具体的に、射出成形法により成形品を作製
する射出成形装置の一例を図9に示す。この射出成形装
置は、所定の粉末と熱可塑性樹脂を含有するバインダと
が加熱混練されペレット化されたコンパウンドを射出す
るシリンダ101と、当該シリンダ101より射出され
たコンパウンドが所要形状に成形されて成形品が形成さ
れる金型102とから構成されている。ここで、上記粉
末としては、例えばセラミック粉末等の無機粉末等が用
いられ、またバインダとしては、例えばエチレン−酢酸
ビニル共重合体,ポリブチルアクリル等にワックス,ス
テアリン酸等の滑剤を添加したものが考えられる。
【0004】上記シリンダ101は、略々円筒形状とさ
れ、その先端部に射出口101aが設けられて構成され
ている。このシリンダ101には、その内部に所定の粉
末とバインダとを螺旋様に回転させて加熱混練してペレ
ット化するスクリュ101bが当該シリンダ101の長
手方向と略々平行に設けらている。このスクリュ101
bは所定の高温に加熱されており、当該スクリュ101
b内を上記粉末とバインダとの混練物が上記射出口10
1aに送られて行き、当該混練物は射出口101aから
ペレット化したコンパウンドとして金型102へ射出
(圧入)されることになる。
【0005】上記金型102は、第1,可動金型102
a,102bとから構成されている。ここで、固定金型
102aは固定側取付板112及び連結部113から構
成され、可動金型102bは可動側取付板114と、こ
の可動側取付板114上に設けられたスペーサ115
と、当該スペーサ115により形成された取付部116
内に設置されているイジェクタ117と連結部118と
から構成されている。
【0006】さらに、上記連結部113は固定側取付板
112の側面とストップボルト138により当接固定さ
れたランナーストリッパプレート119と、このランナ
ーストリッパプレート119と当接固定された受け板1
20と、この受け板120と当接固定された後述の可動
側型板123と対向する固定側型板121を有して構成
され、上記連結部118はスペーサ115上に固定され
てなる受け板122と可動側型板123とから構成され
ている。そして、固定金型102aと可動金型102b
とは、一対の引っ張りリンク124a,124bにより
連結されており、固定部である固定金型102aに対し
て固定金型102aが引っ張りリンク124a,124
bにより規定された所定距離内にて移動可能とされてい
る。さらに、固定側取付板112にはサポートピン12
5が設けられ、固定側取付板112及びランナーストリ
ッパプレート119が受け板120に対して当該サポー
トピン125により規定された所定距離内にて、ランナ
ーストリッパプレート119が固定側取付板112に対
してストップボルト138により規定された所定距離内
にてそれぞれ移動可能とされている。
【0007】上記イジェクタ117は、下部イジェクタ
プレート126と、当該下部イジェクタプレート126
の主面に設けられた突起状の一対のイジェクタピン12
7a,127bと、下部イジェクタプレート126の主
面に設けられ一対のイジェクタピン127a,127b
を支持する上部イジェクタプレート128とから構成さ
れている。イジェクタピン127a,127bは、受け
板122を貫通し、可動側取付板123に形成された一
対のコア129a,129bに挿通して当該コア129
a,129bの成形部130a,130bにこれらイジ
ェクタピン127a,127bの各先端部が位置するよ
うに配される。
【0008】また、固定金型102aにおいては、固定
側取付板112にドーナツ状のロケートリング131が
設けられており、このロケートリング131の中心部1
31aから固定側取付板112及びランナーストリッパ
プレート119を貫通する第1スプール部132が形成
され、さらに受け板120のランナーストリッパプレー
ト119との当接面には第1スプール部132と略々直
交する方向に溝が形成されてランナー部133とされる
とともに、このランナー部133の両端部から受け板1
20及び固定側型板121を貫通する一対の第2スプー
ル部134a,134bが形成され、これら第2スプー
ル部134a,134bの先端である固定側型板121
の貫通部が上記コア129a,129bの成形部130
a,130bに臨んでいる。したがってこの場合、ロケ
ートリング131の中心部131aから第1スプール部
132,ランナー部133,及び第2スプール部134
a,134bを通って成形部130a,130bまでが
一体に空洞化された構造とされている。
【0009】射出成形時には、第1,可動金型102
a,102bはそれぞれ対向面となる固定側型板121
と可動側型板123とが密着した状態とされる。さら
に、固定金型102aの固定側取付板112のロケート
リング131の中心部131aにシリンダ101の射出
口101aを挿通させて設置する。この状態において、
シリンダ101中のスクリュ101bにて加熱混練され
たコンパウンドが第1スプール部132に射出(圧入)
される。射出されたコンパウンドは当該第1スプール部
132からランナー部133,及び第2スプール部13
4a,134bを通って成形部130a,130bに到
達し、この間に冷却されて当該成形部130a,130
bにて所要形状の各成形品136a,136bが形成さ
れる。 したがってこの場合、第1スプール部132か
らランナー部133,及び第2スプール部134a,1
34b、及び成形部130a,130bにコンパウンド
が充填されたかたちとなり、それぞれコンパウンドによ
る第1スプール135、ランナー136,及び第2スプ
ール137a,137b、そして各成形品103a,1
03bが形成されることになる。
【0010】次いで、図10に示すように、シリンダ1
01の射出口101aを上記中心部131aから離脱さ
せた後、図11に示すように、引っ張りリンク124
a,124bに沿って固定金型102aから可動金型1
02bを離間(即ち、固定側型板121と可動側型板1
23とを離間)させる。
【0011】そして、図12に示すように、サポートピ
ン125に沿って受け板120からランナーストリッパ
プレート119及び固定側取付板112を離間させる。
このとき、成形品136a,136bがそれぞれ第2ス
プール137a,137bと切り離され、ランナースト
リッパプレート119及び固定側取付板112とともに
第1スプール135、ランナー136,及び第2スプー
ル137a,137bが受け板120側から離間する。
【0012】さらに、図13に示すように、ストップボ
ルト138に沿って固定側取付板112からランナース
トリッパプレート119を離間させて第1スプール13
5の先端部をロケートリング131の中心部131aか
ら離脱させる。このとき、第1スプール135とともに
ランナー136,及び第2スプール137a,137b
が離脱することになる。
【0013】そして、図14に示すように、イジェクタ
117のイジェクタピン127a,127bを前方へ押
し出して可動側取付板123から各成形品136a,1
36bを突出させた後、図15に示すように、廃材であ
る第1スプール135,ランナー136,及び第2スプ
ール137a,137bを取り出して廃棄するととも
に、各成形品136a,136bをイジェクタピン12
7a,127bの各先端部から取り外す。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】ところで、セラミック
粉末と熱可塑性樹脂を含有するバインダとが熱混練され
ペレット化された上記コンパウンドは、いわゆるエンジ
ニアリングプラスチックと称される材料と比較して、熱
伝導性に優れているために上記金型102内にて周囲に
放熱し易く、固化速度が速いという特性を有する。
【0015】したがって、上記コンパウンドはシリンダ
101から射出された瞬間に金型102内にて固化する
ため、エンジニアリングプラスチックを材料として射出
成形を行う場合のように保圧工程において十分な加圧を
施すことができず、射出時におけるスクリュ101bの
制御能力に応じて成形品136a,136bの形状、寸
法等に大きなバラツキが生じることになる。
【0016】また、廃材となる第1スプール部132,
ランナー部133,及び第2スプール部134a,13
4bの体積と比較して、成形品136a,136bの体
積は著しく小さく、このように上記廃材に対する成形品
136a,136bの体積の割合が小さければ小さいほ
ど射出時の制御性は劣化し、コンパウンドが成形部13
0a,130bに到達するまでに固化が進行してしまう
ために成形品136a,136bのバラツキが大きくな
る。
【0017】さらに、上記のように廃材の成形品136
a,136bに対する割合が極めて大きいために材料歩
留りが悪いという深刻な問題もある。
【0018】そこで本発明は、上述の事情に鑑みて提案
されたものであり、射出成形時に生じる廃材の量を極力
小さくして材料歩留りの大幅な向上を図るとともに、成
形品の形状,寸法等の精度を向上させることが可能とな
る射出成形装置を提供することを目的とする。
【0019】
【課題を解決するための手段】本発明の対象とするもの
は、所定の粉末と熱可塑性樹脂を含有するバインダとが
加熱混練されペレット化されたコンパウンドを射出する
シリンダと、固定金型及び当該固定金型に対して前方の
所定距離内を移動可能な可動金型からなり固定金型側か
らシリンダより射出されたコンパウンドが可動金型にて
所要形状に成形されて成形品が形成される金型とを有し
てなる射出成形装置である。
【0020】本発明においては、固定金型に上記シリン
ダを収容する収容凹部を設けることを特徴とするもので
ある。この場合、射出成形時には上記シリンダを収容凹
部に完全に挿通させた状態でコンパウンドの射出を行
う。
【0021】また、本発明においては、上記シリンダ内
に所定の粉末とバインダとを螺旋様に回転させて加熱混
練してペレット化するスクリュが当該シリンダの長手方
向と略々平行に設けるとともに、当該スクリュのスクリ
ュ径Dを、成形品の体積をVとして、 V0.3 ≦D≦1.5V0.3 を満たすように構成することを特徴とするものである。
【0022】さらに、本発明においては、コンパウンド
の材料である粉末として主にセラミック粉末等の無機粉
末を用いることを想定している。また、バインダとして
は、例えばエチレン−酢酸ビニル共重合体,ポリブチル
アクリル等にワックス,ステアリン酸等の滑剤を添加し
たものが考えられる。
【0023】
【作用】本発明に係る射出成形装置においては、固定金
型にシリンダを収容する収容凹部が設けられている。し
たがって、射出成形時には上記シリンダを収容凹部に完
全に挿通させてコンパウンドの射出を行うために、シリ
ンダの射出口から可動金型に設けられている成形品の形
成される箇所である成形部までの距離が短縮されること
になり、この距離の間に形成される廃材(スプール,ラ
ンナー)の体積が大幅に減少する。
【0024】さらに、本発明においては、上記シリンダ
内部に設けられたスクリュのスクリュ径Dが、成形品の
体積をVとして、 V0.3 ≦D≦1.5V0.3 を満たすように形成されている。この場合、上記シリン
ダからの射出量は、当該射出量とスクリュ径との関係か
ら導かれる理論的な射出量の20%〜80%となり、製
造する成形品の体積に応じて確実且つ容易に射出時に制
御を行うことが可能となる。ここで、上記の射出量が8
0%以上となると、有効ストローク差が大きくなり計量
の後半でコンパウンドの溶融不良が生じ易くなり、20
%以下であると、シリンダ内におけるコンパウンドの滞
留時間が長くなって熱劣化を受け易くなって不都合とな
る。
【0025】
【実施例】以下、本発明に係る射出成形装置の実施例
を、図面を参照しながら説明する。
【0026】上記実施例の射出成形装置は、図1に示す
ように、所定の粉末と熱可塑性樹脂を含有するバインダ
とが加熱混練されペレット化されたコンパウンドを射出
するシリンダ1と、当該シリンダ1より射出されたコン
パウンドが所要形状に成形されて成形品3a,3bが形
成される金型2とから構成されている。
【0027】ここで、上記粉末としては、無機粉末であ
るセラミック粉末が用いられ、またバインダとしては、
例えばエチレン−酢酸ビニル共重合体,ポリブチルアク
リル等にワックス,ステアリン酸等の滑剤を添加したも
のを用いることが好ましい。
【0028】上記シリンダ1は、略々円筒形状とされ、
その先端部に射出口1aが設けられて構成されている。
このシリンダ1には、その内部に所定の粉末とバインダ
とを螺旋様に回転させて加熱混練してペレット化するス
クリュ1bが当該シリンダ101の長手方向と略々平行
に設けらている。このスクリュ1bは所定の高温に加熱
されており、当該スクリュ1b内を上記粉末とバインダ
との混練物が上記射出口1aに送られて行き、当該混練
物は射出口1aからペレット化したコンパウンドとして
金型2へ射出(圧入)されることになる。
【0029】ここで、上記スクリュ1bは、そのスクリ
ュ径Dが、成形品3a,3bの体積をそれぞれVとし
て、 V0.3 ≦D≦1.5V0.3 ・・・(1) を満たすように形成されている。この場合、上記シリン
ダからの射出量は、図2に示す当該射出量とスクリュ径
との関係から導かれる理論的な射出量の20%〜80%
となり、製造する成形品の体積に応じて確実且つ容易に
射出時に制御を行うことが可能となる。
【0030】ここで、上記の射出量が80%以上となる
と、有効ストローク差が大きくなり計量の後半でコンパ
ウンドの溶融不良が生じ易くなり、20%以下である
と、シリンダ内におけるコンパウンドの滞留時間が長く
なって熱劣化を受け易くなって不都合となる。
【0031】上記金型2は、第1,可動金型2a,2b
とから構成されている。ここで、固定金型2aは固定側
取付板12及び連結部13から構成され、可動金型12
bは可動側取付板14と、この可動側取付板14上に設
けられたスペーサ15と、当該スペーサ15により形成
された取付部16内に設置されているイジェクタ17と
連結部18とから構成されている。
【0032】さらに、上記連結部13は固定側取付板1
2の側面とストップボルト38により当接固定されたラ
ンナーストリッパプレート19と、このランナーストリ
ッパプレート19と当接固定された受け板20と、この
受け板20と当接固定された後述の可動側型板23と対
向する固定側型板21を有して構成され、上記連結部1
8はスペーサ15上に固定されてなる受け板22と可動
側型板23とから構成されている。そして、固定金型2
aと可動金型2bとは、一対の引っ張りリンク24a,
24bにより連結されており、固定部である固定金型2
aに対して固定金型2aが引っ張りリンク24a,24
bにより規定された所定距離内にて移動可能とされてい
る。さらに、固定側取付板12にはサポートピン25が
設けられ、固定側取付板12及びランナーストリッパプ
レート19が受け板20に対して当該サポートピン25
により規定された所定距離内にて、ランナーストリッパ
プレート19が固定側取付板12に対してストップボル
ト38により規定された所定距離内にてそれぞれ移動可
能とされている。
【0033】上記イジェクタ17は、下部イジェクタプ
レート26と、当該下部イジェクタプレート26の主面
に設けられた突起状の一対のイジェクタピン27a,2
7bと、下部イジェクタプレート26の主面に設けられ
一対のイジェクタピン27a,27bを支持する上部イ
ジェクタプレート28とから構成されている。イジェク
タピン27a,27bは、受け板22を貫通し、可動側
取付板23に形成された一対のコア29a,29bに挿
通して当該コア29a,29bの成形部30a,30b
にこれらイジェクタピン27a,27bの各先端部が位
置するように配される。
【0034】そして特に、上記射出成形装置において
は、固定金型2aにシリンダ1が着脱可能に収容される
収容凹部41が設けられている。すなわち、固定金型2
aにおいて、固定側取付板12にドーナツ状のロケート
リング31が設けられており、このロケートリング31
の中心部31aから固定側取付板12及びランナースト
リッパプレート19を貫通し受け板20のランナースト
リッパプレート19との当接面に形成された溝部20a
まで達する収容凹部41が形成されており、射出成形時
には上記シリンダ1を収容凹部41に完全に挿通させた
状態でコンパウンドの射出を行う。
【0035】上記溝部20aのシリンダ1の射出口1a
が当接する位置には更に溝部が形成されて第1スプール
部32及びランナー部33とされている。それとととも
に、このランナー部33の両端部から受け板20及び固
定側型板21を貫通する一対の第2スプール部34a,
34bが形成され、これら第2スプール部34a,34
bの先端である固定側型板21の貫通部が上記コア29
a,29bの成形部30a,30bに臨んでいる。した
がってこの場合、上記溝部20aから第1スプール部3
2,ランナー部33,及び第2スプール部34a,34
bを通って成形部30a,30bまでが一体に空洞化さ
れた構造とされている。
【0036】射出成形時には、第1,可動金型2a,2
bはそれぞれ対向面となる固定側型板21と可動側型板
23とが密着した状態とされる。さらに、固定金型2a
のロケートリング31の中心部31aから上記収容凹部
41内にシリンダ1の射出口1aを完全に挿通させて設
置する。この状態において、シリンダ1中のスクリュ1
bにて加熱混練されたコンパウンドが第1スプール部3
2に射出(圧入)される。射出されたコンパウンドは当
該第1スプール部32からランナー部33,及び第2ス
プール部34a,34bを通って成形部30a,30b
に到達し、この間に冷却されて当該成形部30a,30
bにて所要形状の各成形品3a,3bが形成される。し
たがってこの場合、ランナー部33からスプール部34
a,34b、及び成形部30a,30bにコンパウンド
が充填されたかたちとなり、シリンダ1の射出口1aと
受け板20の溝部20aとの間に第1スプール35及び
ランナー36と,スプール部34a,34b内に第2ス
プール37a,37b、そして成形部30a,30b内
に各成形品3a,3bが形成されることになる。
【0037】次いで、図3に示すように、シリンダ1の
射出口1aを上記中心部31aから離脱させた後、図4
に示すように、引っ張りリンク24a,24bに沿って
固定金型2aから可動金型2bを離間(即ち、固定側型
板21と可動側型板23とを離間)させる。
【0038】そして、図5に示すように、サポートピン
25に沿って受け板20からランナーストリッパプレー
ト19及び固定側取付板12を離間させる。このとき、
成形品3a,3bがそれぞれ第2スプール37a,37
bと切り離され、ランナーストリッパプレート19及び
固定側取付板12とともに第1スプール35、ランナー
36、及び第2スプール37a,37bが受け板20側
から離間する。
【0039】さらに、図6に示すように、ストップボル
ト38に沿って固定側取付板12からランナーストリッ
パプレート19を離間させる。このとき、第1スプール
35がランナー36,及び第2スプール37a,37b
とともに上記溝部20aから切り離される。そして、図
7に示すように、イジェクタ17のイジェクタピン27
a,27bを前方へ押し出して可動側取付板23から各
成形品3a,3bを突出させた後、図8に示すように、
廃材である第1スプール35,ランナー36,及び第2
スプール37a,37bを取り出して廃棄するととも
に、各成形品3a,3bをイジェクタピン27a,27
bの各先端部から取り外す。
【0040】上記のように各成形品3a,3bを製造し
た後、得られた成形品を脱脂、焼成することにより所望
の焼成品が完成する。
【0041】上記射出成形装置においては、固定金型2
aにシリンダ1が着脱可能に挿通する収容凹部41が設
けられている。したがって、射出成形時には上記シリン
ダ1を収容凹部41に完全に挿通させてコンパウンドの
射出を行うために、固定金型2a内に形成される第1ス
プール35の体積が略々無視し得る程度の値となるとと
もに、第2スプール37a,37bの体積もまた大幅に
減少することになる。
【0042】その結果、コンパウンドの材料としてセラ
ミック粉末等を用いた場合でも、コンパウンドが可動金
型2bに設けられた成形部に到達する時間が短いために
冷却されて固化することがなく、したがって成形品の形
状,寸法等の制御が容易となるとともに、材料歩留りに
優れた射出成形を行うことが可能となる。
【0043】
【発明の効果】本発明の射出成形装置によれば、射出成
形時に生じる廃材の量を極力小さくして材料歩留りの大
幅な向上を図るとともに、成形品の形状,寸法等の精度
を向上させることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施例に係る射出成形装置を示す模式図であ
る。
【図2】上記射出成形装置における射出量とスクリュ径
との関係を示す特性図である。
【図3】射出時において、シリンダを離脱させた様子を
示す模式図である。
【図4】固定金型から可動金型を離間させた様子を示す
模式図である。
【図5】受け板からランナーストリッパプレート及び固
定側取付板を離間させた様子を示す模式図である。
【図6】固定側取付板からランナーストリッパプレート
を離間させた様子を示す模式図である。
【図7】イジェクタピンを前方へ押し出して可動側取付
板から各成形品を突出させた様子を示す模式図である。
【図8】廃材である第1スプール,ランナー,及び第2
スプールを取り出して廃棄するとともに、各成形品をイ
ジェクタピンの各先端部から取り外した様子を示す模式
図である。
【図9】従来の射出成形装置の一例を示す模式図であ
る。
【図10】射出時において、シリンダを離脱させた様子
を示す模式図である。
【図11】固定金型から可動金型を離間させた様子を示
す模式図である。
【図12】受け板からランナーストリッパプレート及び
固定側取付板を離間させた様子を示す模式図である。
【図13】固定側取付板からランナーストリッパプレー
トを離間させた様子を示す模式図である。
【図14】イジェクタピンを前方へ押し出して可動側取
付板から各成形品を突出させた様子を示す模式図であ
る。
【図15】廃材である第1スプール,ランナー,及び第
2スプールを取り出して廃棄するとともに、各成形品を
イジェクタピンの各先端部から取り外した様子を示す模
式図である。
【符号の説明】
1 シリンダ 1a 射出口 1b スクリュ 2 金型 2a 固定金型 2b 可動金型

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定の粉末と熱可塑性樹脂を含有するバ
    インダとが加熱混練されペレット化されたコンパウンド
    を射出するシリンダと、 固定金型及び当該固定金型に対して前方の所定距離内を
    移動可能な可動金型からなり固定金型側からシリンダよ
    り射出されたコンパウンドが可動金型にて所要形状に成
    形されて成形品が形成される金型とを有し、 上記固定金型にシリンダが収容される収容凹部が設けら
    れてなることを特徴とする射出成形装置。
  2. 【請求項2】 シリンダ内に所定の粉末とバインダとを
    螺旋様に回転させて加熱混練してペレット化するスクリ
    ュが当該シリンダの長手方向と略々平行に設けられると
    ともに、当該スクリュのスクリュ径Dが、成形品の体積
    をVとして、 V0.3 ≦D≦1.5V0.3 を満たすことを特徴とする請求項1記載の射出成形装
    置。
  3. 【請求項3】 コンパウンドの材料である粉末が無機粉
    末であることを特徴とする請求項1記載の射出成形装
    置。
  4. 【請求項4】 無機粉末がセラミック粉末であることを
    特徴とする請求項3記載の射出成形装置。
JP32915694A 1994-12-28 1994-12-28 射出成形装置 Withdrawn JPH08183067A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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