JPH0818301B2 - セラミックポートライナーの製造方法 - Google Patents
セラミックポートライナーの製造方法Info
- Publication number
- JPH0818301B2 JPH0818301B2 JP5430890A JP5430890A JPH0818301B2 JP H0818301 B2 JPH0818301 B2 JP H0818301B2 JP 5430890 A JP5430890 A JP 5430890A JP 5430890 A JP5430890 A JP 5430890A JP H0818301 B2 JPH0818301 B2 JP H0818301B2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- port liner
- wall thickness
- ceramic port
- main body
- uniform wall
- Prior art date
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Description
【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明はヘッドポートライナー、エキゾーストマニホ
ールドライナーのようなエンジンの排ガスチャネルの断
熱材として使用される中空のセラミックポートライナー
の製造方法に関するものである。
ールドライナーのようなエンジンの排ガスチャネルの断
熱材として使用される中空のセラミックポートライナー
の製造方法に関するものである。
（従来の技術） 上記のような中空のセラミックポートライナーは、通
常は鋳込成形法や射出成形法によって成形することがで
きる。ところが、例えば第３図に示されるように本体
（１）とは肉厚の異なる不均一肉厚部分（２）を持つ中
空のセラミックポートライナーを製造することは困難で
あった。
常は鋳込成形法や射出成形法によって成形することがで
きる。ところが、例えば第３図に示されるように本体
（１）とは肉厚の異なる不均一肉厚部分（２）を持つ中
空のセラミックポートライナーを製造することは困難で
あった。
なぜならば、排泥鋳込成形法は均一肉厚形状のものの
成形は容易であるが不均一肉厚形状品は成形することが
できず、また表面に凹凸を付けると内面にも凹凸が形成
されてしまい、肉厚の変化を与えることは困難である。
成形は容易であるが不均一肉厚形状品は成形することが
できず、また表面に凹凸を付けると内面にも凹凸が形成
されてしまい、肉厚の変化を与えることは困難である。
一方、固形鋳込成形法や射出成形法では中子を用いる
ことにより不均一肉厚形状品の成形は可能であるが、成
形品を乾燥させる際の収縮が中子により阻害されて成形
品が破損し易いこと、成形後に中子を除去する必要があ
り工業的な量産に不向きであること、中子を除去する際
に成形品の内面が荒れてしまい排ガスの流動抵抗が大き
くなること等の欠点がある。
ことにより不均一肉厚形状品の成形は可能であるが、成
形品を乾燥させる際の収縮が中子により阻害されて成形
品が破損し易いこと、成形後に中子を除去する必要があ
り工業的な量産に不向きであること、中子を除去する際
に成形品の内面が荒れてしまい排ガスの流動抵抗が大き
くなること等の欠点がある。
以上の理由により、不均一肉厚部分を持つ中空のセラ
ミックポートライナーの工業的な製造は困難であった。
ミックポートライナーの工業的な製造は困難であった。
（発明が解決しようとする課題） 本発明は上記した従来の問題を解決して、例えば第３
図に示されるような不均一肉厚部分を持つ中空のセラミ
ックポートライナーを、その内面を荒らすことなく工業
的に量産することができるセラミックポートライナーの
製造方法を提供するために完成されたものである。
図に示されるような不均一肉厚部分を持つ中空のセラミ
ックポートライナーを、その内面を荒らすことなく工業
的に量産することができるセラミックポートライナーの
製造方法を提供するために完成されたものである。
（課題を解決するための手段） 上記の課題を解決するために完成された本発明は、セ
ラミックポートライナーの不均一肉厚部分を予め成形し
ておき、この成形された不均一肉厚部分を本体の成形型
の内部にセットした状態で排泥鋳込成形を行うことによ
り本体と一体化することを特徴とするものである。
ラミックポートライナーの不均一肉厚部分を予め成形し
ておき、この成形された不均一肉厚部分を本体の成形型
の内部にセットした状態で排泥鋳込成形を行うことによ
り本体と一体化することを特徴とするものである。
以下に図面を参照しつつ、本発明を実施例とともに更
に詳細に説明する。
に詳細に説明する。
（実施例） 第３図に示される形状のセラミックポートライナーを
製造しようとする場合には、二股のポートの中央の隔壁
が本体（１）とは肉厚の異なる不均一肉厚部分（２）と
なる。そこで本発明においては、この部分のみを射出成
形法等の適宜の方法により予め成形しておく。
製造しようとする場合には、二股のポートの中央の隔壁
が本体（１）とは肉厚の異なる不均一肉厚部分（２）と
なる。そこで本発明においては、この部分のみを射出成
形法等の適宜の方法により予め成形しておく。
実施例では、チタン酸アルミニウムを主成分とするセ
ラミック原料76重量％に対して、水24重量％、ポリカル
ボン酸系の解膠剤0.5重量％を添加し、混合後に更に結
合剤３重量％を加えたスラリーにより、この不均一肉厚
部分（２）を成形した。なお成形された不均一肉厚部分
（２）の水分は５〜10％程度とすることが好ましい。こ
れは水分が５％未満であると本体成形の際にクラックを
発生し易く、逆に10％を越えると本体成形の際に不均一
肉厚部分（２）が溶解してしまうからである。実験の結
果、特に好ましい水分範囲は6.5〜8.5％であることが確
認された。
ラミック原料76重量％に対して、水24重量％、ポリカル
ボン酸系の解膠剤0.5重量％を添加し、混合後に更に結
合剤３重量％を加えたスラリーにより、この不均一肉厚
部分（２）を成形した。なお成形された不均一肉厚部分
（２）の水分は５〜10％程度とすることが好ましい。こ
れは水分が５％未満であると本体成形の際にクラックを
発生し易く、逆に10％を越えると本体成形の際に不均一
肉厚部分（２）が溶解してしまうからである。実験の結
果、特に好ましい水分範囲は6.5〜8.5％であることが確
認された。
このようにして予め成形された不均一肉厚部分（２）
を乾燥させないまま、第１図、第２図に示すように本体
の成形型（３）の内部の正しい位置にセットする。セッ
トの方法は単に成形型（３）内に置くだけでもよいが、
位置決めを正確に行うためには図示のようにピアノ線
（４）等により本体の成形型（３）に固定したり、成形
型（３）に溝を形成しておき、この溝の内部に填め込み
方法、あるいは適宜の手段により中空に吊るす方法等の
任意の方法を採用することができる。なお、不均一肉厚
部分（２）を成形型（３）内に置く場合には、不均一肉
厚部分（２）の水分をやや高めにしておくか、水又はス
ラリーを接触面に塗布しておけば、成形型（３）との接
着強度を高めることができる。
を乾燥させないまま、第１図、第２図に示すように本体
の成形型（３）の内部の正しい位置にセットする。セッ
トの方法は単に成形型（３）内に置くだけでもよいが、
位置決めを正確に行うためには図示のようにピアノ線
（４）等により本体の成形型（３）に固定したり、成形
型（３）に溝を形成しておき、この溝の内部に填め込み
方法、あるいは適宜の手段により中空に吊るす方法等の
任意の方法を採用することができる。なお、不均一肉厚
部分（２）を成形型（３）内に置く場合には、不均一肉
厚部分（２）の水分をやや高めにしておくか、水又はス
ラリーを接触面に塗布しておけば、成形型（３）との接
着強度を高めることができる。
この状態で成形型（３）の内部に上記したと同一組成
のスラリーを注入して排泥鋳込みを行うと、スラリーは
次第に成形型（３）の内表面に着肉して本体（１）を形
成するとともに、型内にセットされた不均一肉厚部分
（２）を包み込み、本体（１）と不均一肉厚部分（２）
とが一体となったセラミックポートライナーが成形され
ることとなる。その後は常法により成形品を成形型
（３）から取り出し、乾燥および焼成すればよい。
のスラリーを注入して排泥鋳込みを行うと、スラリーは
次第に成形型（３）の内表面に着肉して本体（１）を形
成するとともに、型内にセットされた不均一肉厚部分
（２）を包み込み、本体（１）と不均一肉厚部分（２）
とが一体となったセラミックポートライナーが成形され
ることとなる。その後は常法により成形品を成形型
（３）から取り出し、乾燥および焼成すればよい。
（発明の効果） 本発明は以上に説明したように、不均一肉厚部分を予
め成形しておき、これを成形型の内部にセットした状態
で排泥鋳込成形を行うことにより、従来の排泥鋳込成形
法では成形することができなかった不均一肉厚部分を有
するセラミックポートライナーの成形を可能としたもの
である。また本発明の方法では中子を使用しないので、
固形鋳込成形法や射出成形法のように中子を除去する手
数や中子による成形品の内面の荒れを防止することがで
き、排ガスの流動抵抗の小さいセラミックポートライナ
ーを工業的に量産することができる。
め成形しておき、これを成形型の内部にセットした状態
で排泥鋳込成形を行うことにより、従来の排泥鋳込成形
法では成形することができなかった不均一肉厚部分を有
するセラミックポートライナーの成形を可能としたもの
である。また本発明の方法では中子を使用しないので、
固形鋳込成形法や射出成形法のように中子を除去する手
数や中子による成形品の内面の荒れを防止することがで
き、排ガスの流動抵抗の小さいセラミックポートライナ
ーを工業的に量産することができる。
よって本発明は従来の問題点を一掃したセラミックポ
ートライナーの製造方法として、産業の発展に寄与する
ところと極めて大きいものがある。
ートライナーの製造方法として、産業の発展に寄与する
ところと極めて大きいものがある。
第１図は本発明の実施例を示す斜視図、第２図は鋳込み
直前の状態を示す断面図、第３図は不均一肉厚部分を持
つセラミックポートライナーの平面図である。 （１）：本体、（２）：不均一肉厚部分、（３）：成形
型。
直前の状態を示す断面図、第３図は不均一肉厚部分を持
つセラミックポートライナーの平面図である。 （１）：本体、（２）：不均一肉厚部分、（３）：成形
型。
Claims (1)
- 【請求項１】セラミックポートライナーの不均一肉厚部
分（２）を予め成形しておき、この成形された不均一肉
厚部分（２）を本体の成形型（３）の内部にセットした
状態で排泥鋳込成形を行うことにより本体（１）と一体
化することを特徴とするセラミックポートライナーの製
造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5430890A JPH0818301B2 (ja) | 1990-03-06 | 1990-03-06 | セラミックポートライナーの製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5430890A JPH0818301B2 (ja) | 1990-03-06 | 1990-03-06 | セラミックポートライナーの製造方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH03254904A JPH03254904A (ja) | 1991-11-13 |
| JPH0818301B2 true JPH0818301B2 (ja) | 1996-02-28 |
Family
ID=12966945
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP5430890A Expired - Lifetime JPH0818301B2 (ja) | 1990-03-06 | 1990-03-06 | セラミックポートライナーの製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0818301B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH05149196A (ja) * | 1991-10-04 | 1993-06-15 | Ngk Insulators Ltd | セラミツクポートライナーの成形方法 |
-
1990
- 1990-03-06 JP JP5430890A patent/JPH0818301B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH03254904A (ja) | 1991-11-13 |
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