JPS6130256A - セラミツクシエルモ−ルド法における鋳型造型法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明はセラミソクンエルモールド法における鋳型造型
法に関する。

〔従来技術〕

鋳造しようとする製品と同じ形状の模型をろう等の消失
性材料で製作し、この消失性模型を耐火材料で被覆した
後、消失性模型を熔かし出し、その空洞部に金属を流し
込んで製品を作り出すインへストメント鋳造法は公知で
ある。このインへストメント鋳造法は、精密鋳造法の中
でも最も高い精度がだせ、かつ複雑な形状のものでも容
易に作り得る鋳造法である。このインベストメント鋳造
法の一つに、セラミックシェルモールド法がある。

このセラミックシェルモールド法においては、鋳型を造
型するのに、消失性模型をスラリーへ浸漬し、引き上げ
てスタッコ材を振り掛けて乾燥するという工程を適宜数
（通常数回）繰り返してセラミックシェル（鋳型）を形
成し、その後内部の消失性模型を加熱等の適宜手段で熔
かし出している（例えば、日本鋳物協会編「鋳物便覧」
改訂３版（昭５５・１０・３０）、丸善、ｐｌ　５２０
）。

ところで、セラミックシェルモールド法の消失性模型材
料として、尿素混合粉末材料が用いられることがある。

この尿素混合粉末材料中の尿素は水溶性であるため、鋳
型造型時、バインダの中に多量の水分を含んだスラリー
を使用すると消失性模型の一部が溶は出す。このため、
満足する鋳型肌が得られないという問題があった。

そこで、従来は尿素のような水溶性材料を消失性模型材
料として用いる場合、スラリー中のバインダとして水溶
性消失性模型を溶かさないエチルシリケート等の加水分
解液を使用する必要があった。

しかしながら、かかるエチルシリケートの加水分解液は
単価が高く、寿命が短いという問題がある。このため、
スラリー中のバインダとして、エチルシリケートの加水
分解液よりも単価が安く、かつ寿命の長いものが使用で
きるような工夫が望まれていた。

〔発明の目的〕

本発明は上記要望に基づきなされたもので、本発明の目
的は、水溶性の消失性模型に工夫を施すことにより、ス
ラリーのバインダとして使用できるバインダ材料の範囲
を拡大することにある。

〔発明の構成〕

かかる目的は、本発明によれば、次のセラミックシェル
モールド法における鋳型造型法によって達成される。

即ち、本発明のセラミックシェルモールド法における鋳
型造型法は、鋳造しようとする製品と同じ形状の模型を
尿素混合粉末成形体等の水溶性の消失性材料で製作し、
得られた消失性模型を耐火材料で被覆した後、消失性模
型を溶かし出すセラミックシェルモールド法における鋳
型造型法であって・ 前記水溶性の消失性模型に耐火材料を被覆する前に、消
失性模型の表面に防水薄膜を被覆することを特徴として
いる。

本発明において、水溶性の消失性模型に被覆する防水薄
膜用材料としては、水をはしくあるいは通さないもので
、薄膜にできるものであることが必要で、例えば、皮革
用撥水処理材や電気絶縁用フェス等を用いることができ
る。

〔発明の作用〕

本発明のセラミックシェルモールド法における鋳型造型
法によれば、水溶性の消失性模型の表面に防水薄膜を形
成したため、バインダに水溶性消失性模型を溶かすエチ
ルシリケート等を用いたとしても、水溶性の消失性模型
は防水薄膜によりバインダ中の水分と接触しないため、
水分により熔は出すことはない。従って、良好な鋳型肌
を有する鋳型を得ることができる。

〔発明の効果〕

以上より、本発明のセラミックシェルモールド法におけ
る鋳型造型法によれば、以下の効果を奏する。

（イ）従来、水溶性の消失性模型を熔かすため使用する
ことができなかった安くかつ長寿命なバインダ、例えば
、コロイダルシリカを適宜使用することができ、使用で
きるバインダ材料が拡大する。

（ロ）使用できるバインダ材料が拡大するため、安価な
材料を使用することができ、低コスト化が図れる。

（ハ）使用できるバインダ材料が拡大するため、適宜な
バインダ材料を選択することにより、鋳型の強度を上げ
ることができる。

〔実施例〕

次に、本発明の実施例を図面を参考にして説明する。

（第１実施例） ここで、第１図は本発明の実施例に用いた消失性模型の
平面図、第２図は本発明の実施例に用いた消失性模型の
正面図である。

まず、第１図、第２図に示す消失性模型を尿素混合粉末
材料を用いて射出成形により作製した。

第１図、第２図において、１は湯口部、２は湯道部、３
は堰部、４は製品部である。この水溶性の消失性模型５
に、防水薄膜用材料としての皮革用撥水処理材をＯ，Ｏ
’　３　鶴程度の厚さに被覆し、２時間自然乾燥しり。

この防水薄膜を被覆した消失性模型５に、バインダとし
てのコロイダルシリカとフィシとしての３２５メソシユ
のジルコンフラワからなる耐火スラリーと、０．２５〜
０．７鰭のハイアルミナサンドからなるスタッコ材を用
い、これらを交互に６回ずつ被覆し、自然乾燥させるこ
とにより鋳型を作製した。

（第２実施例） 第１実施例における皮革用換水処理材の代わりに電気絶
縁用のフェスを用いたことを除き、他は実質的に第１実
施例と同様にして鋳型を作製した。

（比較例） 第１実施例において、防水薄膜を形成しないことを除き
、他は実質的に第１実施例と同様にして鋳型を作製した
。

上記鋳型を第１実施例、第２実施例および比較例につき
各３０個作製し、鋳型肌を調査した。この結果、第１実
施例と第２実施例に係る鋳型の鋳型肌は全て良好であっ
たのに対し、比較例に係る鋳型の鋳型肌は非常に悪かっ
た。

上記実施例と比較例により、本実施例に係る防水薄膜を
被覆した水溶性の消失性模型は、バインダにより溶は出
すことなく、良好な鋳型肌を有することが確認された。

以上、本発明の特定の実施例について説明したが、本発
明は、この実施例に限定されるものではなく、特許請求
の範囲に記載の範囲内で種々の実施態様が包含されるも
のである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の実施例に用いた消失性模型の平面図、 第２図は本発明の実施例に用いた消失性模型の正面図で
ある。 １−−−−−湯口部 ２−−−−−湯道部 ３−−−一堰部 ４−−−−一製品部 ５−一＝−消失性模型

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. （１）鋳造しようとする製品と同じ形状の模型を尿素混
   合粉末成形体等の水溶性の消失性材料で製作し、得られ
   た消失性模型を耐火材料で被覆した後、消失性模型を溶
   かし出すセラミックシェルモールド法における鋳型造型
   法であって、 前記水溶性の消失性模型に耐火材料を被覆する前に、消
   失性模型の表面に防水薄膜を被覆することを特徴とする
   セラミックシェルモールド法における鋳型造型法。