JPH0335469Y2 - - Google Patents
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- JPH0335469Y2 JPH0335469Y2 JP1987056553U JP5655387U JPH0335469Y2 JP H0335469 Y2 JPH0335469 Y2 JP H0335469Y2 JP 1987056553 U JP1987056553 U JP 1987056553U JP 5655387 U JP5655387 U JP 5655387U JP H0335469 Y2 JPH0335469 Y2 JP H0335469Y2
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Description
【考案の詳細な説明】
〔産業上の利用分野〕
本考案は砂中子に係り、特にダイカスト等の圧
力鋳造の際、アンダーカツト形状あるいは、空洞
形状等を形成する際に使用するに好適な砂中子に
関するものである。
力鋳造の際、アンダーカツト形状あるいは、空洞
形状等を形成する際に使用するに好適な砂中子に
関するものである。
［従来の技術］
一般に鋳造法により各種製品を製造する場合、
生産性向上等の面における有利性から、圧力鋳造
法としてダイカスト鋳造法が広く利用されてい
る。ところで、製品の形状の一部に複雑な空洞部
あるいはアンダーカツト部が存在する鋳物をダイ
カスト鋳造法で製造する場合、中子として引き抜
き中子が使用できない。そこで、これに代わつて
崩壊性の良い砂中子の使用が考えられているが、
この崩壊性中子は、ダイカスト法のような高圧の
鋳造圧に耐え、しかも鋳造後の崩壊性が良いとい
う全く相反した機能を同時に備えたものでなくて
はならない。
生産性向上等の面における有利性から、圧力鋳造
法としてダイカスト鋳造法が広く利用されてい
る。ところで、製品の形状の一部に複雑な空洞部
あるいはアンダーカツト部が存在する鋳物をダイ
カスト鋳造法で製造する場合、中子として引き抜
き中子が使用できない。そこで、これに代わつて
崩壊性の良い砂中子の使用が考えられているが、
この崩壊性中子は、ダイカスト法のような高圧の
鋳造圧に耐え、しかも鋳造後の崩壊性が良いとい
う全く相反した機能を同時に備えたものでなくて
はならない。
従来、圧力鋳造用の崩壊中子としては、一般
に、ケイ砂等の骨材を有機バインダにより所望形
状に造型した砂中子が用いられており、鋳造に際
しては、このような中子には巾木部を形成し、こ
の巾木部を金型に設けた巾木受けに係合させるこ
とにより、金型に固定して鋳造を行なつている。
に、ケイ砂等の骨材を有機バインダにより所望形
状に造型した砂中子が用いられており、鋳造に際
しては、このような中子には巾木部を形成し、こ
の巾木部を金型に設けた巾木受けに係合させるこ
とにより、金型に固定して鋳造を行なつている。
［考案が解決しようとする問題点］
従来の砂中子では、巾木部も砂を有機バインダ
等で結合させたもので構成されているため、この
部分の表面の砂粒子がはがれ落ち易く、機械の慴
動部等にかみ込む場合があり、また、取り付け精
度が悪いという欠点があつた。また、著しい場合
には、砂粒子の剥落により中子固定がゆるみ、中
子が金型内で倒れる中子倒れが生じる。
等で結合させたもので構成されているため、この
部分の表面の砂粒子がはがれ落ち易く、機械の慴
動部等にかみ込む場合があり、また、取り付け精
度が悪いという欠点があつた。また、著しい場合
には、砂粒子の剥落により中子固定がゆるみ、中
子が金型内で倒れる中子倒れが生じる。
［問題点を解決するための手段］
本考案の砂中子は、巾木部を含む全体が砂で造
形された砂中子において、巾木部に金属被覆層が
形成されていることを特徴とする。
形された砂中子において、巾木部に金属被覆層が
形成されていることを特徴とする。
［作用］
本考案の砂中子は巾木部に金属被覆層が形成さ
れているため、取り付け時あるいは使用時におい
て砂落ちがなく、中子倒れもなく、また取り付け
精度も極めて高い。
れているため、取り付け時あるいは使用時におい
て砂落ちがなく、中子倒れもなく、また取り付け
精度も極めて高い。
［実施例］
以下、図面を参照して本考案の実施例について
説明する。
説明する。
第１図は、各々、本考案の一実施例に係る砂中
子を金型に取り付けた状態を示す断面図である。
子を金型に取り付けた状態を示す断面図である。
また、第１図に示す砂中子１は、巾木部１ａに
金属被覆膜４を形成したものであつて、このよう
な砂中子１は、巾木部を含んだ全体を砂で造形し
た砂中子本体３の巾木部表面を金属で被覆するこ
とにより容易に製造することができる。この場
合、金属被覆方法としては、浸漬又は溶射等の方
法を採用することができる。
金属被覆膜４を形成したものであつて、このよう
な砂中子１は、巾木部を含んだ全体を砂で造形し
た砂中子本体３の巾木部表面を金属で被覆するこ
とにより容易に製造することができる。この場
合、金属被覆方法としては、浸漬又は溶射等の方
法を採用することができる。
なお、第１図において、１１及び１２は金型、
１３はキヤビテイ、１４は溶湯、１５は湯口を示
す。
１３はキヤビテイ、１４は溶湯、１５は湯口を示
す。
本考案において、砂中子本体３は、通常の砂中
子の製造方法に従つて製造することができ、例え
ば、ケイ砂、ジルコンサンド、クロマイトサン
ド、ハイアルミナサンドあるいはセラビーズ等の
骨材を、熱硬化性のフエノール樹脂あるいは不飽
和ポリエステル樹脂等の有機バインダで造形する
ことにより製造される。
子の製造方法に従つて製造することができ、例え
ば、ケイ砂、ジルコンサンド、クロマイトサン
ド、ハイアルミナサンドあるいはセラビーズ等の
骨材を、熱硬化性のフエノール樹脂あるいは不飽
和ポリエステル樹脂等の有機バインダで造形する
ことにより製造される。
金属被覆膜４の金属材質としては、溶湯から伝
えられる熱に十分耐える耐熱性、鋳造圧力により
巾木部に加えられる応力に耐える強度を有するも
のであれば良く、特に制限はないが、例えば、ア
ルミニウム又はアルミニウム合金、綱、鋳鉄等が
挙げられる。
えられる熱に十分耐える耐熱性、鋳造圧力により
巾木部に加えられる応力に耐える強度を有するも
のであれば良く、特に制限はないが、例えば、ア
ルミニウム又はアルミニウム合金、綱、鋳鉄等が
挙げられる。
金属被覆膜４の厚さ等は、金属材質や鋳造条件
等に応じて、良好な作用効果が奏されるような値
に適宜決定される。
等に応じて、良好な作用効果が奏されるような値
に適宜決定される。
なお、第１図は本考案の一実施例を示すもので
あつて、本考案は何ら図示のものに限定されるも
のではない。
あつて、本考案は何ら図示のものに限定されるも
のではない。
以下、実験例について説明する。
実験例１
骨材としてJIS ７号ケイ砂100重量部、有機バ
インダとして熱硬化性のフエノール樹脂2.0重量
部、潤滑剤としてステアリン酸カルシウム0.1重
量部からなるシエルモールド用の砂を用いて巾木
部を含む砂中子を造形した後、巾木部を除く部分
をコロイダルシリカとジルコンフラワーを主成分
とするスラリー液中に浸漬し、表面を硬化させ
た。
インダとして熱硬化性のフエノール樹脂2.0重量
部、潤滑剤としてステアリン酸カルシウム0.1重
量部からなるシエルモールド用の砂を用いて巾木
部を含む砂中子を造形した後、巾木部を除く部分
をコロイダルシリカとジルコンフラワーを主成分
とするスラリー液中に浸漬し、表面を硬化させ
た。
次に巾木部だけを溶融状態のアルミニウムに浸漬
し、金属被覆膜を形成し、第１図に示すような中
子１を製造した。なお、砂中子の造形条件は金型
温度270℃、焼成時間は20秒である。
し、金属被覆膜を形成し、第１図に示すような中
子１を製造した。なお、砂中子の造形条件は金型
温度270℃、焼成時間は20秒である。
別に、１の水にバインダとしてコロイダルシ
リカ（SiO230％）300cc、潤滑剤としてドデシル
ベンゼンスルホン酸ナトリウム10g、消泡剤とし
てオクチルアルコール1gを入れてよく混合攪拌
し、次に、この溶液に300mesh以下に粉砕された
ジルコンフラワー300gを添加して、更に、十分
に混合攪拌してスラリー溶液を調整した。そし
て、このスラリー液中に上記砂中子を１分間浸漬
して砂中子の表面の隙間を塞いだ後、直ちに120
℃の熱風乾燥機で30分間乾燥して表面を硬化させ
た。
リカ（SiO230％）300cc、潤滑剤としてドデシル
ベンゼンスルホン酸ナトリウム10g、消泡剤とし
てオクチルアルコール1gを入れてよく混合攪拌
し、次に、この溶液に300mesh以下に粉砕された
ジルコンフラワー300gを添加して、更に、十分
に混合攪拌してスラリー溶液を調整した。そし
て、このスラリー液中に上記砂中子を１分間浸漬
して砂中子の表面の隙間を塞いだ後、直ちに120
℃の熱風乾燥機で30分間乾燥して表面を硬化させ
た。
このようにして得られた砂中子１を第１図に示
すように金型１１，１２にセツトしたところ、ア
ルミニウム被覆膜４の効果により、砂落ちがなく
簡単にしかも確実に取り付けることができた。
すように金型１１，１２にセツトしたところ、ア
ルミニウム被覆膜４の効果により、砂落ちがなく
簡単にしかも確実に取り付けることができた。
次にアルミニウム合金JISADC12を溶湯保持温
度680℃、メタル圧400Kg／cm2の条件でダイカスト
したところ中子倒れもなく、健全な製品を得るこ
とができた。
度680℃、メタル圧400Kg／cm2の条件でダイカスト
したところ中子倒れもなく、健全な製品を得るこ
とができた。
［考案の効果］
以上詳述した通り、本考案の砂中子は、巾木部
に金属被覆膜が形成されているため、 金型に中子を装着する際の砂落ちがない。
に金属被覆膜が形成されているため、 金型に中子を装着する際の砂落ちがない。
中子取り付けの寸法精度が良い。
中子倒れ等が防止される。
等の効果が奏される。従つて、本考案の砂中子に
よれば、高品質の製品を効率的に製造することが
できる。
よれば、高品質の製品を効率的に製造することが
できる。
第１図は、各々、本考案の一実施例に係る砂中
子を金型に取り付けた状態を示す断面図である。 １……砂中子、１ａ……巾木部、３……砂中子
本体、４……金属被覆膜、１１，１２……金型。
子を金型に取り付けた状態を示す断面図である。 １……砂中子、１ａ……巾木部、３……砂中子
本体、４……金属被覆膜、１１，１２……金型。
Claims (1)
- 巾木部を含む全体が砂で造形された砂中子にお
いて、巾木部に金属被覆膜が形成されていること
を特徴とする砂中子。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1987056553U JPH0335469Y2 (ja) | 1987-04-14 | 1987-04-14 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1987056553U JPH0335469Y2 (ja) | 1987-04-14 | 1987-04-14 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS63163231U JPS63163231U (ja) | 1988-10-25 |
| JPH0335469Y2 true JPH0335469Y2 (ja) | 1991-07-26 |
Family
ID=30885464
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP1987056553U Expired JPH0335469Y2 (ja) | 1987-04-14 | 1987-04-14 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0335469Y2 (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2796327B2 (ja) * | 1989-01-11 | 1998-09-10 | マツダ株式会社 | 圧力鋳造方法 |
Citations (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS5344426A (en) * | 1976-10-05 | 1978-04-21 | Nippon Musical Instruments Mfg | Method to fix core |
Family Cites Families (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS5072705U (ja) * | 1973-11-12 | 1975-06-26 | ||
| JPS58125646U (ja) * | 1982-02-16 | 1983-08-26 | トヨタ自動車株式会社 | 鋳型 |
-
1987
- 1987-04-14 JP JP1987056553U patent/JPH0335469Y2/ja not_active Expired
Patent Citations (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS5344426A (en) * | 1976-10-05 | 1978-04-21 | Nippon Musical Instruments Mfg | Method to fix core |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS63163231U (ja) | 1988-10-25 |
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