JPH10109138A - 中子の造型方法および鋳造方法 - Google Patents

中子の造型方法および鋳造方法

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JPH10109138A
JPH10109138A JP28291096A JP28291096A JPH10109138A JP H10109138 A JPH10109138 A JP H10109138A JP 28291096 A JP28291096 A JP 28291096A JP 28291096 A JP28291096 A JP 28291096A JP H10109138 A JPH10109138 A JP H10109138A
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core
mold
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core element
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JP28291096A
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English (en)
Inventor
Nobuyoshi Sasaki
信義 佐々木
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KIYADEITSUKU TECHNOL SERVICE K
KIYADEITSUKU TECHNOL SERVICE KK
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KIYADEITSUKU TECHNOL SERVICE K
KIYADEITSUKU TECHNOL SERVICE KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 NOX等の排出量を減らすと共に、成形性が
良く、従来のシェルモールド法およびコールドボックス
法にあった問題点を解決する。 【解決手段】 (a)有機バインダを混合した鋳型材で
中子素体を形成する工程; (b)中子素体の表面に、周期律表4A族または4B族
(炭素を除く)と3A族又は3B族の金属アルコキシド
及びその部分加水分解物から選ばれた1種または2種以
上の金属アルコキシド類と、アルカリ金属又はアルカリ
土類金属のアルカリ化合物を含むアルコール溶液からな
る第2のバインダを含浸させる工程; (c)工程(b)で第2のバインダを含浸させた中子素
体を加温することにより水分を除去し硬化させる工程、
により中子を造型できる。この中子を金型内にセットし
て注湯することにより、鋳造できる。金型に代えて、常
温硬化型バインダを用いるコールドボックス法で形成し
た主型などの焼成しない鋳型を用いることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、鋳造に用いる中
子の造型方法と、この中子を用いた鋳造方法とに関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】鋳造技術の最大の特徴は複雑な形状の加
工は勿論のこと、中子を使用して複雑な中空部分を有す
る形状の加工ができることにある。近年、自動車部品
は、軽量化対策にともない、より複雑な形状の中子を製
作することが要求されている。
【0003】自動車部品鋳物の中子造形技術はこれまで
シェルモールド法が主流であった。この方法はトランス
ファ・モールディング法ともいわれ、熱硬化性樹脂と耐
火物粒との混練砂を加熱した金型の中に圧入し成形する
ものである。
【0004】また常温硬化型バインダを用いるコールド
ボックス法も知られている。以下にこれら両方法による
特徴と問題点を列記する。
【0005】(1)シェルモールド法の特徴:(a)流
動性が良く、精密な造形ができ鋳物の肌が奇麗に仕上が
る。(b)成形後排砂することにより、中子の軽量化が
でき、コストが安くなる。(c)長期の保存が可能であ
る。(d)粘結剤としてのフェノールレジンの硬化速度
が速く、しかも耐熱性がある。(e)鋳型強度高く、表
面安定性が優れているため、作業性がよい。(f)金型
設計の自由度が大きく、ノウハウの蓄積が多い。
【0006】(2)シェルモールド法の問題点:(a)
硬化温度が高く、エネルギー消費が多い。(b)金型が
歪みやすく、ばりの発生が多くなる。(c)レジンの耐
熱性が高すぎて、アルミニウム合金鋳物の中子の崩壊性
が悪い。(d)熱硬化性樹脂のため、肉厚部は、所定の
温度に達し、さらにキュアリングが完了するまで時間が
かかる。(e)造形工程、鋳込み工程でアンモニア臭が
強く、さらにNOXの処理に膨大な費用がかかる。
【0007】(1)ゴールドボックス法の特徴:(a)
シェル鋳型に比較して成形サイクルが短く、生産性が高
い。(b)常温硬化のため、加熱、冷却による変形がな
い。(c)成形後、直ぐに鋳込みができるので、コスト
が大幅に減少できる。(d)加熱しないため金型以外に
木型、樹脂型が使用できる。(e)内部が均一に硬化す
るため、肉厚に差のある鋳型に造形が可能である。
(f)鋳込み後の崩壊性が良い。
【0008】(2)ゴールドボックス法の問題点:
(a)混合砂の可使時間が限定される。(b)乾体のシ
ェル鋳型に比較して、砂の流動性が悪く成形性が良くな
い。(c)鋳型内の水分がガス欠陥の原因となる。
(d)成形直後の立ち上がり温度が不足、さらに表面強
度が不足し、中子の表面剥離(ベイニング)の不良が多
い。(e)この方法で製作した中子を金型内にセットし
て用いる場合には、金型温度を400〜500°Cに余
熱するとこの中子の温度も高くなりすぎて強度が低下す
るため、金型と組合わせて用いることができない。
【0009】
【従来技術の問題点】しかしこのシェルモールド法で
は、硬化温度が高いため、造形工程及び鋳造工程から発
生する工場のNOX等の大気汚染物質の排出量が多くな
る。そこでこの処理対策が必要となるばかりでなく、注
湯後の中子の崩壊性が悪く型ばらしに手数がかかるとい
う問題があった。
【0010】一方コールドボックス鋳型法は生産性が高
く、寸法精度が良好で、省エネルギーに適し、しかも樹
脂を含む材料費がシェルモールド法に近いため急速に広
がっている。しかし、砂の流動性が悪く成形性も悪いた
め、複雑で薄肉部の多い形状のものにはあまり用いられ
ず、またこの方法で製作した中子は金型と組合わせて使
用できないため、生産性の向上に限界があった。このた
め、近年では優れた砂の流動性を持ち成形性が良いシェ
ルモールド法が主流となっている。
【0011】
【発明の目的】この発明はこのような事情に鑑みなされ
たものであり、NOX等の排出量を減らすと共に、成形
性が良く、従来のシェルモールド法およびコールドボッ
クス法にあった問題点を解決することができる中子の造
型方法を提供することを第1の目的とする。またこの中
子を用いる鋳造方法を提供することを第2の目的とす
る。
【0012】
【発明の構成】本発明によれば第1の目的は、以下の工
程を有することを特徴とする中子の造型方法: (a)有機バインダを混合した鋳型材で中子素体を形成
する工程; (b)中子素体の表面に、周期律表4A族または4B族
(炭素を除く)と3A族又は3B族の金属アルコキシド
及びその部分加水分解物から選ばれた1種または2種以
上の金属アルコキシド類と、アルカリ金属又はアルカリ
土類金属のアルカリ化合物を含むアルコール溶液からな
る第2のバインダを含浸させる工程; (c)工程(b)で第2のバインダを含浸させた中子素
体を加温することにより水分を除去し硬化させる工程、
により達成される。
【0013】また第2の目的は、この中子を金型内にセ
ットして注湯することにより達成される。金型に代え
て、常温硬化型バインダを用いるコールドボックス法で
形成した主型などの焼成しない鋳型を用いることができ
る。
【0014】
【実施態様】図1は実施態様の工程流れ図である。まず
有機バインダとしてアルカリフェノール樹脂を、鋳型材
である砂に混練する(ステップ100)。このバインダ
の添加量は砂に対して約2.5重量%以下とするが、特
に1重量%以下が最適である。ここに用いる鋳砂はでき
るだけ熱による膨張収縮の少ない材料、例えばムライ
ト、溶融石英等が適する。
【0015】この混練物は中子の金型内に圧入される。
この時混練物は流動性が良好であるから成形性が良く、
またアルカリフェノール樹脂により砂は金型内で硬化し
て金型形状に忠実な中子素体が成形される(ステップ1
02)。
【0016】この中子素体は金型から取出され、その後
直ちにその表面に第2のバインダが含浸される(ステッ
プ104)。この結果第2のバインダが中子素体の表面
から適切な深さまで侵入する。ここに第2のバインダの
含浸には、スプレーやハケによる塗布、浸漬などの適宜
の方法が使用できる。
【0017】ここに用いる第2のバインダは、周期律表
4A族又は4B族(炭素を除く)と3A族又は3B族の
金属アルコキシド及びその部分加水分解物から選ばれた
1種または2種類以上の金属アルコキシド類と、アルカ
リ金属又はアルカリ土類金属のアルカリ化合物を含むア
ルコール溶液からなるバインダである。このバインダに
ついては特願平6−183048号に詳細に説明されて
いるので、その説明は繰り返さない。
【0018】中子素体に含浸された第2のバインダは、
直ちに(約30秒間で)中子素体内に含まれる水分によ
り加水分解し、中子素体の生強度を増大させる。この中
子素体はさらに約150°C〜300°Cで約30〜6
0分間加温され乾燥される(ステップ106)。この結
果中子素体の水分はほぼ完全に除去され、中子となる。
【0019】ここにできた中子は未焼成であるが、第2
のバインダの含浸と加温により、その強度は十分に増大
している。
【0020】この中子は金型の中にセットされる(ステ
ップ108)。そしてこの金型に溶融金属を注湯する
(ステップ110)。なお組織の調整のため鋳型温度を
適宜制御するのは勿論である。金型に代えて常温硬化型
のコールドボックス鋳型を用いることもできる。
【0021】なおこの注湯時には、アルカリフェノール
樹脂の添加量が少ないこと、鋳型内の水分の除去が十分
に行われていることに加え、第2のバインダの特徴であ
る注湯時のアルカリフェノール樹脂との反応によるガス
発生が遅れることにより、水分の蒸発と樹脂の燃焼によ
るガスの発生が少なくなる。このため水蒸気やガスの発
生による欠陥(ガス欠陥)を防止することができる。
【0022】注湯した溶融金属が凝固した後、製品を金
型から取出して、適宜冷却してから、型ばらしをおこな
う(ステップ112)。この型ばらしにより中子を除去
するが、中子の崩壊性が良いので、作業が容易である。
すなわち注湯時における樹脂の燃焼により、第2のバイ
ンダの反応温度が600°C付近であると、中子はセラ
ミック化することなく崩壊するからである。
【0023】前記のようにして作られる中子はアルミ合
金や鋳鉄などの鋳造に使用可能である。また有機バイン
ダとしてはアルカリフェノール樹脂が最適であるが、フ
ラン樹脂、フェノールウレタン樹脂、なども使用するこ
とができる。
【0024】
【発明の効果】請求項1の発明は以上のように構成され
るから、加熱温度が低くてよく、NOXの排出量も少な
くなり、表面硬度が高いためベイニング不良が防止さ
れ、成形性が良く、崩壊性が良好で型ばらしが容易な中
子を製作することが可能になる。また金型と組合わせて
用いることも可能になるから、生産性の向上に適する。
【0025】ここに用いる有機バインダは熱硬化性のア
ルカリフェノール樹脂が適し、その添加量は鋳型材に対
して2.5重量%以下とするのが良い(請求項2)。特
に1重量%以下が最適である。この添加量が少ないほど
その燃焼時あるいは第2のバインダとの反応時のガス発
生が遅れ、ガス欠陥の防止に有効である。
【0026】第2のバインダを含浸させた後の加温は1
50〜300°Cで約30〜60分間行うが(請求項
3)、この温度と時間は中子鋳型の寸法、有機バインダ
の種類、添加量、第2のバインダの種類や含浸量などに
より適切に変更すべきである。
【0027】この中子を金型内にセットした後、溶融金
属を注湯することが可能であり、この場合は生産性が一
層向上する(請求項4)。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施態様の工程流れ図

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 以下の工程を有することを特徴とする中
    子の造形方法: (a)有機バインダを混合した鋳型材で中子素体を形成
    する工程; (b)中子素体の表面に、周期律表4A族または4B族
    (炭素を除く)と3A族又は3B族の金属アルコキシド
    及びその部分加水分解物から選ばれた1種または2種以
    上の金属アルコキシド類と、アルカリ金属又はアルカリ
    土類金属のアルカリ化合物を含むアルコール溶液からな
    る第2のバインダを含浸させる工程; (c)工程(b)で第2のバインダを含浸させた中子素
    体を加温することにより水分を除去し硬化させる工程;
  2. 【請求項2】 有機バインダは、アルカリフェノール樹
    脂であり、その添加量は鋳型材に対し2.5重量%以下
    である請求項1の中子の造型方法。
  3. 【請求項3】 工程(c)における加温は、150〜3
    00℃で約30〜60分間行う請求項1の中子の造型方
    法。
  4. 【請求項4】 請求項1の方法で作られた中子を金型内
    にセットし、溶融金属を注湯することを特徴とする鋳造
    方法。
JP28291096A 1996-10-07 1996-10-07 中子の造型方法および鋳造方法 Pending JPH10109138A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012035269A (ja) * 2010-08-03 2012-02-23 Nobuyoshi Sasaki 高温鋳型を用いた鋳造方法
JP2012236230A (ja) * 2008-07-18 2012-12-06 Cadic:Kk 耐火物成型品を得る方法、および耐火物成型品

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