JPH08182088A - スピーカ装置 - Google Patents
スピーカ装置Info
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- JPH08182088A JPH08182088A JP32493994A JP32493994A JPH08182088A JP H08182088 A JPH08182088 A JP H08182088A JP 32493994 A JP32493994 A JP 32493994A JP 32493994 A JP32493994 A JP 32493994A JP H08182088 A JPH08182088 A JP H08182088A
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- sound
- absorbing hole
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 テレビジョン受像機などの映像機器に利用さ
れるスピーカ装置に関し、中域再生帯域の音圧周波数特
性が乱れてピークディップの多い特性になるという課題
を解決し、優れた音響特性のスピーカ装置を提供するこ
とを目的とする。 【構成】 スピーカ2の前面に開口部5が矩形形状の音
波を導く音響管1を結合し、また、スピーカ取付面7及
び開口部5に対して垂直方向に反射板8を配置すると共
に、音響管内部に配置した反射板8の両サイドに吸音孔
9を配置した構成とし、この吸音孔9は密閉カバーによ
り密閉する構成とし、密閉カバーを吸音孔圧力制御カバ
ー10として構成することにより、中域のピークディッ
プを吸音孔内の圧力を変化させることにより抑制するこ
とができ、中域の再生周波数特性を補正させることがで
き、優れた音響特性のスピーカ装置を提供することがで
きる。
れるスピーカ装置に関し、中域再生帯域の音圧周波数特
性が乱れてピークディップの多い特性になるという課題
を解決し、優れた音響特性のスピーカ装置を提供するこ
とを目的とする。 【構成】 スピーカ2の前面に開口部5が矩形形状の音
波を導く音響管1を結合し、また、スピーカ取付面7及
び開口部5に対して垂直方向に反射板8を配置すると共
に、音響管内部に配置した反射板8の両サイドに吸音孔
9を配置した構成とし、この吸音孔9は密閉カバーによ
り密閉する構成とし、密閉カバーを吸音孔圧力制御カバ
ー10として構成することにより、中域のピークディッ
プを吸音孔内の圧力を変化させることにより抑制するこ
とができ、中域の再生周波数特性を補正させることがで
き、優れた音響特性のスピーカ装置を提供することがで
きる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はテレビジョン受像機など
の映像機器や、自動車、各種音響機器に利用されるスピ
ーカ前面に音波を導く音響管を結合したスピーカ装置に
関するものである。
の映像機器や、自動車、各種音響機器に利用されるスピ
ーカ前面に音波を導く音響管を結合したスピーカ装置に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】スピーカの前面にホーンや音響管を結合
し、スピーカから発生した音波を上記音響管の開口部ま
で導く方法は、ホーンや音響管を用いない場合に比べて
出力音圧が大きく得られることや、特定の方向に音が伝
えられるなどの利点があり、従来から多く用いられてい
る。
し、スピーカから発生した音波を上記音響管の開口部ま
で導く方法は、ホーンや音響管を用いない場合に比べて
出力音圧が大きく得られることや、特定の方向に音が伝
えられるなどの利点があり、従来から多く用いられてい
る。
【0003】以下、図面を参照し従来の音響管を用いた
スピーカ装置について説明する。図9は、上記従来のス
ピーカ装置を内蔵したテレビジョン受像機の構造概念図
であり、図9において1は音響管、2はスピーカ、18
はテレビキャビネット、19は陰極線管、20はバック
キャビネットを表したものである。
スピーカ装置について説明する。図9は、上記従来のス
ピーカ装置を内蔵したテレビジョン受像機の構造概念図
であり、図9において1は音響管、2はスピーカ、18
はテレビキャビネット、19は陰極線管、20はバック
キャビネットを表したものである。
【0004】以上のように構成されたスピーカ装置を内
蔵したテレビジョン受像機の動作について説明する。図
9に示すように、スピーカ2の前面部に音波を導く音響
管1を結合したスピーカ装置をテレビジョン受像機内部
の陰極線管19に沿わせて内蔵し、さらにテレビキャビ
ネット18を上記スピーカ装置に沿わせる構造とするこ
とにより、テレビジョン受像機の小型スリム化が可能と
なるものである。
蔵したテレビジョン受像機の動作について説明する。図
9に示すように、スピーカ2の前面部に音波を導く音響
管1を結合したスピーカ装置をテレビジョン受像機内部
の陰極線管19に沿わせて内蔵し、さらにテレビキャビ
ネット18を上記スピーカ装置に沿わせる構造とするこ
とにより、テレビジョン受像機の小型スリム化が可能と
なるものである。
【0005】図7は上記従来のスピーカ装置の構成を示
した構造概念図、図8はこの図7に示す従来のスピーカ
装置の構成を音響管開口部方向より示した正面図であ
る。
した構造概念図、図8はこの図7に示す従来のスピーカ
装置の構成を音響管開口部方向より示した正面図であ
る。
【0006】図7において、6はスピーカ2の前面部に
設けられた音響レンズ、8はスピーカ取付面7及び開口
部5に対して垂直方向に配置した反射板、14は前記音
響管1内部に配置した反射板8の両サイドに配置した吸
音材、3は音響管1を構成する矩形形状の長辺方向の一
方の面の反射板8の両サイドに配置された吸音材挿入
孔、4は吸音材14を挿入した後密閉する構成とした密
閉カバーである。
設けられた音響レンズ、8はスピーカ取付面7及び開口
部5に対して垂直方向に配置した反射板、14は前記音
響管1内部に配置した反射板8の両サイドに配置した吸
音材、3は音響管1を構成する矩形形状の長辺方向の一
方の面の反射板8の両サイドに配置された吸音材挿入
孔、4は吸音材14を挿入した後密閉する構成とした密
閉カバーである。
【0007】以上のように構成された従来のスピーカ装
置について以下にその動作を説明する。
置について以下にその動作を説明する。
【0008】スピーカ2に入力信号が印加されると音波
が音響管1の内部を通って音響管開口部5から放射され
るものである。しかし、音響管開口部5で音響インピー
ダンスが大きく変化しているため音波の一部は反射し
て、内部に戻ってきて定在波を作り、また音響管1の長
さで発生する定在波によりピークディップの激しい乱れ
た再生音圧周波数特性になってしまう。
が音響管1の内部を通って音響管開口部5から放射され
るものである。しかし、音響管開口部5で音響インピー
ダンスが大きく変化しているため音波の一部は反射し
て、内部に戻ってきて定在波を作り、また音響管1の長
さで発生する定在波によりピークディップの激しい乱れ
た再生音圧周波数特性になってしまう。
【0009】しかしながら、音響管1の内部に配置した
吸音材14は、この各定材波を吸収し抑制することによ
り平坦な再生音圧周波数特性を作り出す。これによって
細長くほぼ矩形形状に近い形状に構成された音響管開口
部5により自然な音響再生が可能となるように構成され
たものであった。
吸音材14は、この各定材波を吸収し抑制することによ
り平坦な再生音圧周波数特性を作り出す。これによって
細長くほぼ矩形形状に近い形状に構成された音響管開口
部5により自然な音響再生が可能となるように構成され
たものであった。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記従来
の構成では、図7に示すように音響管1の内部に発生す
る定在波を抑えるために吸音材14が設けてあるもの
の、図6の符号15に示すように中域再生帯域のピーク
及びディップを取りきることができず、再生音圧周波数
特性を低下させるという課題を有していた。
の構成では、図7に示すように音響管1の内部に発生す
る定在波を抑えるために吸音材14が設けてあるもの
の、図6の符号15に示すように中域再生帯域のピーク
及びディップを取りきることができず、再生音圧周波数
特性を低下させるという課題を有していた。
【0011】また、定在波を抑えるためには吸音材14
を大量に使用せざるを得ず、コスト面でも課題を残して
いるものであった。
を大量に使用せざるを得ず、コスト面でも課題を残して
いるものであった。
【0012】本発明は上記従来の課題を解決するもの
で、中域の再生音圧周波数特性の向上と低コスト化を図
り、更に再生音圧周波数特性が平坦になる音響特性の優
れたスピーカ装置を提供することを目的とするものであ
る。
で、中域の再生音圧周波数特性の向上と低コスト化を図
り、更に再生音圧周波数特性が平坦になる音響特性の優
れたスピーカ装置を提供することを目的とするものであ
る。
【0013】
【課題を解決するための手段】この課題を解決するため
に本発明のスピーカ装置は、スピーカの前面に開口部が
矩形形状の音波を導く音響管を結合し、この音響管の内
部に、スピーカ取付面及び開口部に対して垂直方向に反
射板を配置すると共に、この反射板と音響管の短径側側
壁とスピーカ取付面に囲まれた空間部で音響管の長径側
の側面を開放した吸音孔をそれぞれ形成し、この吸音孔
の開放面部に開放面を密閉するように形成された吸音孔
圧力制御カバーを結合した構成としたものである。
に本発明のスピーカ装置は、スピーカの前面に開口部が
矩形形状の音波を導く音響管を結合し、この音響管の内
部に、スピーカ取付面及び開口部に対して垂直方向に反
射板を配置すると共に、この反射板と音響管の短径側側
壁とスピーカ取付面に囲まれた空間部で音響管の長径側
の側面を開放した吸音孔をそれぞれ形成し、この吸音孔
の開放面部に開放面を密閉するように形成された吸音孔
圧力制御カバーを結合した構成としたものである。
【0014】
【作用】この構成により、機器への組み込みを考慮し開
口部を細長い矩形形状としたホーンや音響管を有するス
ピーカ装置においても、スピーカ前面部の音響管内部を
構成する反射板及び吸音孔を配置し、且つ、吸音孔を密
閉するように形成された密閉カバーを吸音孔圧力制御カ
バーとすることで中域のピークディップを吸音孔内の圧
力を変化させることにより抑制することができ、中域の
再生周波数特性を向上させることができる。
口部を細長い矩形形状としたホーンや音響管を有するス
ピーカ装置においても、スピーカ前面部の音響管内部を
構成する反射板及び吸音孔を配置し、且つ、吸音孔を密
閉するように形成された密閉カバーを吸音孔圧力制御カ
バーとすることで中域のピークディップを吸音孔内の圧
力を変化させることにより抑制することができ、中域の
再生周波数特性を向上させることができる。
【0015】
(実施例1)以下、本発明の一実施例について図面を参
照しながら説明する。
照しながら説明する。
【0016】図1は同実施例におけるスピーカ装置の構
成を示した斜視図であり、図2(a)〜(c)はこの図
1のA−A′断面、B−B′断面、C−C′断面をそれ
ぞれ示したものであり、上記図7を用いて説明した従来
のスピーカ装置と同じ構成の部品には同じ符号を付与
し、詳細な説明は省略する。
成を示した斜視図であり、図2(a)〜(c)はこの図
1のA−A′断面、B−B′断面、C−C′断面をそれ
ぞれ示したものであり、上記図7を用いて説明した従来
のスピーカ装置と同じ構成の部品には同じ符号を付与
し、詳細な説明は省略する。
【0017】図1,図2において1は音響管であり、8
はスピーカ取付面7及び開口部5に対して垂直方向に配
置した反射板、9は音響管内部の反射板8の両サイドに
設けられた吸音孔で、10はこの吸音孔9の上面を密閉
するための吸音孔圧力制御カバーである。6はスピーカ
2の前面の開口部に設けられた音響レンズである。ここ
で、吸音孔圧力制御カバー10の材質を弾性材、例え
ば、ゴム、シリコン、樹脂を含浸した紙などにすること
により吸音孔9の圧力を制御し、音響特性の補正をしよ
うとするものである。
はスピーカ取付面7及び開口部5に対して垂直方向に配
置した反射板、9は音響管内部の反射板8の両サイドに
設けられた吸音孔で、10はこの吸音孔9の上面を密閉
するための吸音孔圧力制御カバーである。6はスピーカ
2の前面の開口部に設けられた音響レンズである。ここ
で、吸音孔圧力制御カバー10の材質を弾性材、例え
ば、ゴム、シリコン、樹脂を含浸した紙などにすること
により吸音孔9の圧力を制御し、音響特性の補正をしよ
うとするものである。
【0018】以上のように構成された本発明のスピーカ
装置について、以下にその動作を説明する。
装置について、以下にその動作を説明する。
【0019】まず、スピーカ2に入力信号が印加される
と、図2(c)の矢印に示すように、その音波が音響管
1の内部を通って音響管開口部5から放射される。その
際、音響管1の内部に発生する定在波を吸音孔9に取り
入れ、吸音孔9を密閉している吸音孔圧力制御カバー1
0により上記定在波の空気の圧力を調整するように構成
したものであり、このようにして中域の周波数帯域に発
生する定在波による空気の圧力を調整することにより、
中域の周波数特性を任意の音圧に調整することが可能と
なる。
と、図2(c)の矢印に示すように、その音波が音響管
1の内部を通って音響管開口部5から放射される。その
際、音響管1の内部に発生する定在波を吸音孔9に取り
入れ、吸音孔9を密閉している吸音孔圧力制御カバー1
0により上記定在波の空気の圧力を調整するように構成
したものであり、このようにして中域の周波数帯域に発
生する定在波による空気の圧力を調整することにより、
中域の周波数特性を任意の音圧に調整することが可能と
なる。
【0020】以上、本実施例によるスピーカ装置の再生
音圧周波数特性を従来のスピーカ装置の同特性と比較し
て図6の符号16に示している。
音圧周波数特性を従来のスピーカ装置の同特性と比較し
て図6の符号16に示している。
【0021】この図6からも分かるように吸音孔9を密
閉している吸音孔圧力制御カバー10を設けた構成にす
ることにより、中域の周波数帯域に発生する定在波を制
御すると同時に、再生音圧周波数特性にピークディップ
を少なくすることができ、中域の音圧を調整することが
可能となる。
閉している吸音孔圧力制御カバー10を設けた構成にす
ることにより、中域の周波数帯域に発生する定在波を制
御すると同時に、再生音圧周波数特性にピークディップ
を少なくすることができ、中域の音圧を調整することが
可能となる。
【0022】また、図3に示すように上記吸音孔9を密
閉するための吸音孔圧力制御カバー10Aを中央部硬質
材部11、周辺弾性材部12により構成することによっ
ても同様の効果を得ることができるものである。また、
密閉カバーを有した構造をもつ音響管においても、再生
音圧周波数特性の向上を図ることができる。
閉するための吸音孔圧力制御カバー10Aを中央部硬質
材部11、周辺弾性材部12により構成することによっ
ても同様の効果を得ることができるものである。また、
密閉カバーを有した構造をもつ音響管においても、再生
音圧周波数特性の向上を図ることができる。
【0023】また、本発明のスピーカ装置をテレビジョ
ン受像機に内蔵することにより、テレビジョン受像機の
小型スリム化を容易に実現できるほか、高性能で高音質
のテレビジョン受像機とすることが可能となるものであ
る。
ン受像機に内蔵することにより、テレビジョン受像機の
小型スリム化を容易に実現できるほか、高性能で高音質
のテレビジョン受像機とすることが可能となるものであ
る。
【0024】(実施例2)以下、本発明の第2の実施例
について図面を参照しながら説明する。
について図面を参照しながら説明する。
【0025】図4は同実施例によるスピーカ装置の構成
を示した斜視図であり、図4において1は音響管であ
り、9は音響管内部の反射板8の両サイドに設けられた
吸音孔で、10Bは吸音孔9の上面を密閉するための吸
音孔圧力制御カバーである。6はスピーカ2の前面の開
口部に設けられた音響レンズである。ここで、吸音孔圧
力制御カバー10Bを硬質材により構成し、前記吸音孔
圧力制御カバー10Bの一部に孔13を設けるように構
成することにより、吸音孔9の圧力を強制的に吸音孔9
の外部に排出し、音響特性の補正をしようとするもので
あり、大きなピークディップの発生を抑制及び調整し、
中域の再生音圧周波数特性を向上させることが可能とな
る。
を示した斜視図であり、図4において1は音響管であ
り、9は音響管内部の反射板8の両サイドに設けられた
吸音孔で、10Bは吸音孔9の上面を密閉するための吸
音孔圧力制御カバーである。6はスピーカ2の前面の開
口部に設けられた音響レンズである。ここで、吸音孔圧
力制御カバー10Bを硬質材により構成し、前記吸音孔
圧力制御カバー10Bの一部に孔13を設けるように構
成することにより、吸音孔9の圧力を強制的に吸音孔9
の外部に排出し、音響特性の補正をしようとするもので
あり、大きなピークディップの発生を抑制及び調整し、
中域の再生音圧周波数特性を向上させることが可能とな
る。
【0026】また、図4において、吸音孔圧力制御カバ
ー10Bの材質を弾性材とすることにより、硬質材で構
成された吸音孔圧力制御カバー10では調整できない微
妙な中域の再生音圧周波数特性の調整が可能となる。
ー10Bの材質を弾性材とすることにより、硬質材で構
成された吸音孔圧力制御カバー10では調整できない微
妙な中域の再生音圧周波数特性の調整が可能となる。
【0027】以上、本実施例によるスピーカ装置の再生
音圧周波数特性を従来のスピーカ装置の同特性と比較し
て図6の符号17に示している。
音圧周波数特性を従来のスピーカ装置の同特性と比較し
て図6の符号17に示している。
【0028】(実施例3)以下、本発明の第3の実施例
について図面を参照しながら説明する。
について図面を参照しながら説明する。
【0029】図5は同実施例によるスピーカ装置の構成
を示した斜視図であり、図5において、1は音響管であ
り、9は音響管内部の反射板8の両サイドに設けられた
吸音孔で、10Cは吸音孔9の上面を密閉するための吸
音孔圧力制御カバーである。6はスピーカ2の前面の開
口部に設けられた音響レンズである。ここで、吸音孔圧
力制御カバー10Cを上記実施例1のように弾性材によ
り構成したり、あるいは吸音孔圧力制御カバー10Cを
上記実施例1の図3のように硬質材及び弾性材により構
成したり、あるいは吸音孔圧力制御カバー10Cの一部
に孔13を設けた構成とし、さらに吸音孔9に吸音材1
4を挿入することにより定在波の空気の圧力を吸音孔圧
力制御カバー10Cにより調整すると共に吸音材14に
よる抵抗負荷により圧力を調整することが可能となり、
中域の再生音圧周波数特性の向上及び調整をより容易に
することが可能となり、吸音材14を設けていないとき
よりもピークディップを抑えることができ、音響特性を
さらに平坦にすることができる。
を示した斜視図であり、図5において、1は音響管であ
り、9は音響管内部の反射板8の両サイドに設けられた
吸音孔で、10Cは吸音孔9の上面を密閉するための吸
音孔圧力制御カバーである。6はスピーカ2の前面の開
口部に設けられた音響レンズである。ここで、吸音孔圧
力制御カバー10Cを上記実施例1のように弾性材によ
り構成したり、あるいは吸音孔圧力制御カバー10Cを
上記実施例1の図3のように硬質材及び弾性材により構
成したり、あるいは吸音孔圧力制御カバー10Cの一部
に孔13を設けた構成とし、さらに吸音孔9に吸音材1
4を挿入することにより定在波の空気の圧力を吸音孔圧
力制御カバー10Cにより調整すると共に吸音材14に
よる抵抗負荷により圧力を調整することが可能となり、
中域の再生音圧周波数特性の向上及び調整をより容易に
することが可能となり、吸音材14を設けていないとき
よりもピークディップを抑えることができ、音響特性を
さらに平坦にすることができる。
【0030】以上、本実施例によるスピーカ装置の再生
音圧周波数特性を従来のスピーカ装置の同特性と比較し
て図6の符号21に示している。
音圧周波数特性を従来のスピーカ装置の同特性と比較し
て図6の符号21に示している。
【0031】また、このスピーカ装置をテレビジョン受
像機に組み込んだ場合の再生音圧周波数特性として見た
場合、ピークディップの少ない特性とすることが可能と
なり、従来品では実現できなかった中音域の音圧のバラ
ンスの向上と再生音圧周波数特性の平坦化、さらに、吸
音材14の少量化が図れ、優れた音響特性を実現できる
ものである。
像機に組み込んだ場合の再生音圧周波数特性として見た
場合、ピークディップの少ない特性とすることが可能と
なり、従来品では実現できなかった中音域の音圧のバラ
ンスの向上と再生音圧周波数特性の平坦化、さらに、吸
音材14の少量化が図れ、優れた音響特性を実現できる
ものである。
【0032】なお、本発明の音響管1の構造により構成
されたスピーカ装置に、後面キャビネットおよびバスレ
フポート等を設けた場合においても同様の効果が得られ
ることは言うまでもない。
されたスピーカ装置に、後面キャビネットおよびバスレ
フポート等を設けた場合においても同様の効果が得られ
ることは言うまでもない。
【0033】
【発明の効果】以上のように本発明によるスピーカ装置
は、人間の声を形成する重要な中域の周波数帯域におい
て、音圧のコントロールをすることができ、従来品では
実現できなかった中域のバランスの向上を図った優れた
音響特性を実現でき、また、吸音孔制御カバーの材質、
形状により、定在波の圧力を制御することにより、音響
管の内部に配置する吸音材の量を軽減することができ、
コスト面でも優位なスピーカ装置を実現できるものであ
る。
は、人間の声を形成する重要な中域の周波数帯域におい
て、音圧のコントロールをすることができ、従来品では
実現できなかった中域のバランスの向上を図った優れた
音響特性を実現でき、また、吸音孔制御カバーの材質、
形状により、定在波の圧力を制御することにより、音響
管の内部に配置する吸音材の量を軽減することができ、
コスト面でも優位なスピーカ装置を実現できるものであ
る。
【図1】本発明の第1の実施例によるスピーカ装置の構
造を示した分解斜視図
造を示した分解斜視図
【図2】(a)図1のA−A′断面を示した断面図 (b)同B−B′断面を示した断面図 (c)同C−C′断面を示した断面図
【図3】同実施例の吸音孔圧力制御カバーの他の構成を
示した斜視図
示した斜視図
【図4】本発明の第2の実施例によるスピーカ装置の構
造を示した分解斜視図
造を示した分解斜視図
【図5】本発明の第3の実施例によるスピーカ装置の構
造を示した分解斜視図
造を示した分解斜視図
【図6】本発明のスピーカ装置の再生音圧周波数特性と
従来のスピーカ装置の同特性を比較した特性図
従来のスピーカ装置の同特性を比較した特性図
【図7】従来のスピーカ装置の構成を示した分解斜視図
【図8】従来のスピーカ装置の構成を示した正面図
【図9】従来の音響管を用いたスピーカ装置を内蔵した
テレビジョン受像機の構造概念図
テレビジョン受像機の構造概念図
1 音響管 2 スピーカ 5 音響管開口部 6 音響レンズ 7 スピーカ取付面 8 反射板 9 吸音孔 10,10A,10B,10C 吸音孔圧力制御カバー 11 中央硬質材部 12 周辺弾性材部 13 孔 14 吸音材 16 本発明の実施例1によるスピーカ装置の再生音圧
周波数特性 17 本発明の実施例2によるスピーカ装置の再生音圧
周波数特性 18 本発明の実施例3によるスピーカ装置の再生音圧
周波数特性
周波数特性 17 本発明の実施例2によるスピーカ装置の再生音圧
周波数特性 18 本発明の実施例3によるスピーカ装置の再生音圧
周波数特性
Claims (7)
- 【請求項1】 スピーカの前面に開口部が矩形形状の音
波を導く音響管を結合し、この音響管の内部に、スピー
カ取付面及び開口部に対して垂直方向に反射板を配置す
ると共に、この反射板と音響管の短径側側壁とスピーカ
取付面に囲まれた空間部で音響管の長径側の側壁を開放
した吸音孔をそれぞれ形成し、この吸音孔の開放面部に
開放面を密閉するように形成された吸音孔圧力制御カバ
ーを結合してなるスピーカ装置。 - 【請求項2】 吸音孔を密閉するための吸音孔圧力制御
カバーを弾性材により構成した請求項1記載のスピーカ
装置。 - 【請求項3】 吸音孔を密閉するための吸音孔圧力制御
カバーを中央部を硬質なものとし、周囲を弾性材により
構成した請求項1記載のスピーカ装置。 - 【請求項4】 吸音孔を密閉するための吸音孔圧力制御
カバーを硬質材と弾性材により分割して構成した請求項
1記載のスピーカ装置。 - 【請求項5】 吸音孔を密閉するための吸音孔圧力制御
カバーを一部に孔を設けた硬質の材料により構成した請
求項1記載のスピーカ装置。 - 【請求項6】 吸音孔を密閉するための吸音孔圧力制御
カバーの一部に孔を設けた請求項2〜4いずれか記載の
スピーカ装置。 - 【請求項7】 吸音孔に吸音材を挿入した請求項1〜6
いずれか記載のスピーカ装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP32493994A JP3552314B2 (ja) | 1994-12-27 | 1994-12-27 | スピーカ装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
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1994
- 1994-12-27 JP JP32493994A patent/JP3552314B2/ja not_active Expired - Fee Related
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JPH1066182A (ja) * | 1996-08-21 | 1998-03-06 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | スピーカ装置 |
JP2009267580A (ja) * | 2008-04-23 | 2009-11-12 | Panasonic Corp | スピーカ装置 |
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CN106412756A (zh) * | 2016-11-09 | 2017-02-15 | 青岛海信电器股份有限公司 | 音箱组件及电视机 |
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