JP3627343B2 - スピーカ装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はテレビジョン受像機などの映像用機器や自動車、情報、通信などの各種音響機器に利用されるスピーカを前面に音波を導く音響管を配置したスピーカ装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
スピーカユニットの前面にホーンや音響管を結合し、スピーカユニットから発生した音波を上記音響管の開口部まで導く方法は、ホーンや音響管を用いない場合に比べて出力音圧が大きく得られることや、特定の方向に音が伝えられるなどの利点があり、従来から多く用いられている。
【0003】
図10は上記スピーカ装置を内蔵したテレビジョン受像機の構造概念図である。同図において、1は音響管、2はスピーカユニット、3はテレビキャビネット、4は陰極線管、5はバックキャビネット、aは前面放出音波、Bは後面放出音波を表したものである。
【0004】
以上のように構成されたスピーカ装置を内蔵したテレビジョン受像機について以下その動作について説明する。
【0005】
まず、スピーカユニット2から放出された音波がその前面に配置された開口部が細長くほぼ矩形形状に近い形状に構成された音響管1を通り、更にそのスピーカ装置の構造がテレビジョン受像機内部の陰極線管4とテレビキャビネット3に沿った形状を取ることにより、狭い開口から音波を前面に導き出し、テレビキャビネット3の開口部より前面放出音波aとして放出され、同時にスピーカユニット2の後面にも後面放出音波Bとしてバックキャビネット5内部に音波が放出されている。以上の構成によりテレビジョン受像機の小型スリム化を可能とさせるものであった。
【0006】
次にスピーカユニット2と音響管1からなる上記スピーカ装置の詳細について図11、図12により説明する。
【0007】
図11は従来のスピーカ装置の斜視図であり、図12は同側断面図である。
同図において6はスピーカユニット2から発生した音波が通る音路であり、7は音路6に面した吸音孔、10は吸音孔7を一端とする管8と、この管8の他端が連通する空間部9とによって構成される共鳴吸音部であり、11は音波を放出する開口部である。
【0008】
以上のように構成された従来のスピーカ装置について以下にその動作を説明する。
【0009】
まず、スピーカユニット2に入力信号が印加されると、音波が音響管1の内部の音路6を通って音響管1の開口部11から放射される。
【0010】
しかし、音響管1の開口部11で音響インピーダンスが大きく変化しているため、音波の一部は反射して音路6に戻ってきて定在波を作り、音響管1の長さで発生する定在波により、中域周波数においてピークをもつ再生音圧周波数特性になってしまう。
【0011】
この定在波による中域周波数におけるピークを取り除くため、上記従来の構成では、音路6に面した吸音孔7を一端とする管8と、この管8の他端が連通する空間部9とによって構成される共鳴吸音部10によってピークになる部分を吸音する構成となっていた。
【0012】
なお、この共鳴吸音部10は管8以外は密閉されたものである。
図13、図14は上記定在波を吸収するための他の従来技術のスピーカ装置であり、図13は側断面図、図14は分解斜視図である。
【0013】
同図において、15は音波を発生させるスピーカユニット、16はスピーカユニット15の前面に配置された音響管、17aはスピーカユニット15と音響管16を結合し固定する取り付けビスである。17は音響管16の内部の音波が通る音路、18はスピーカユニット15より放出された音波を音響管16の開口部16aへ導くために両サイドに設けられた反射板、19はスロート部22内の吸音材、20は開口部16a側から挿入した吸音材、21は上記開口部16a側から挿入した吸音材20を音響管16に固着する接着剤である。aは音響管16の開口部16aより放出された前面放出音波、Bはスピーカユニット15の後方より放出された後面放出音波、22は上記吸音材19が挿入される音路17側に開口部を有するスロート部、23は吸音材19を装着した後、このスロート部22を密閉する吸音材カバー、24は同取付けビスである。
【0014】
以上の構成のスピーカ装置の動作は図11の従来技術と同様であるので、説明を省略し、異なる定在波の吸収動作について説明する。
【0015】
定在波は音響管16が持つ特有の管の長さに基づいて、スピーカユニット15からの音波によって発生し、ピークディップの激しい乱れた音圧周波数特性のスピーカ装置としてしまうものであるが、音響管16の内部に配置したスロート部22の吸音材19と開口部16a側から挿入した吸音材20により、音響管16で発生した定在波を吸収し抑制することができ、平坦な音圧周波数特性を作り出すことを可能としている。
【0016】
なお、スロート部22の吸音材19の性能を発揮させるために音響管16のスロート部22は吸音材カバー23で密閉し、取付けビス24にて固定している。また、スロート部22で音波が直接吸収減衰されないように両サイドに配置された反射板18がある程度までコントロールし音波を導くことにより、特に中域の周波数特性補正を行っている。これによって開口部が細長くほぼ矩形形状に近い形状に構成された音響管16を備えたスピーカ装置およびそれを用いたテレビジョン受像機においても、自然な音響再生が可能となるように構成されているものであった。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら上記従来の図11、図12のスピーカの構成では、中域周波数におけるピークを取り除くために共鳴吸音部10によりピークになる部分を吸音していたが、吸音した部分が大きなディップとなり、図4の符号53に示すように、ピーク、ディップの激しい乱れた再生音圧周波数特性になってしまい、音声の明瞭度が低下するという課題を有していた。
【0018】
また、上記図13、図14の従来の構成では、スロート部22の吸音材19と、開口部16a側から挿入した吸音材20によって逆に必要以上に音波が吸収減衰され、図7の符号51のごとく著しい音圧周波数特性のレベル低下を引き起こし、その結果、図13に示す前面放出音波aよりもむしろ後面放出音波Bの方が放出量が多くなって音声の明瞭度が低下するという課題を有していた。
【0019】
本発明は上記従来の課題を解決するもので、音声の明瞭度の向上を図り、再生音圧周波数特性が平坦な特性になる音響特性の優れたスピーカ装置を提供することを目的とするものである。
【0020】
【課題を解決するための手段】
この課題を解決するために本発明のスピーカ装置は、スピーカユニットの前面に開口部が細長くほぼ矩形形状に近い形状に構成された音波を導く音響管を結合し、この音響管の内部にスピーカユニットの音波を導く音路に沿った立壁状の反射板を設けると共に、ポート部を備えた壁材を音響管の開口部側から挿入結合したものである。
【0021】
この構成により、従来、吸音材によって必要以上に吸収減衰された音波も前面放出音波として放出して音圧レベルの低下を防止して人の音声の明瞭度が向上するとともに、音響管の開口部から挿入できるので、適宜選択して音圧周波数特性を変化させることが可能となるものである。
【0024】
請求項3記載の発明は、請求項1または2記載に加えて、共鳴吸音部の周縁に設けた微少な隙間を0.1mm前後としたものであり、ピークの抑制の効果を確実に発揮するものである。
【0025】
本発明の請求項1記載の発明は、スピーカユニットの前面に開口部が細長くほぼ矩形形状に近い形状に構成された音波を導く音響管を結合し、この音響管の内部にスピーカユニットの音波を導く音路に沿った立壁状の反射板を設けると共に、ポート部を備えた壁材を音響管の開口部側から挿入結合してなるものであり、従来、吸音材によって必要以上に吸収減衰された音波も前面放出音波として放出して音圧レベルの低下を防止して人の音声の明瞭度が向上するとともに、音響管の開口部から挿入できるので、適宜選択して音圧周波数特性を変化させることが可能となるものである。
【0026】
請求項2記載の発明は、請求項記載の構成に加え、ポート部を備えた壁材を開口部側から開口部の両端に一対で挿入結合したものであり、壁材を変えて異なる形状のポート部を一対として用いることによって数次におよぶピークディップに対応して音圧周波数特性のより平坦化が可能となるものである。
【0027】
請求項3記載の発明は、請求項1または2記載の構成に加え、ポート部を備えた壁材と音響管の側壁とで形成される空間部に吸音材を配置したので、さらに微妙な音質の味付やコントロールが可能となるものである。
【0028】
以下、本発明の実施の形態について、図1〜図9により説明する。
(実施の形態1)実施の形態1は図11および図12を用いて説明した従来技術の課題を解決するものであり、図1は本発明の実施の形態1のスピーカ装置の側断面図、図2は同スピーカ装置の斜視図、図3は図1におけるA〜Aの断面図であり、共鳴吸音部の詳細を表わす。なお、図11および図12を用いて説明した従来のスピーカ装置と同じ構成の部品には同じ符号を付与し、詳細な説明は省略して説明する。
【0029】
同図において1はスピーカユニット2の前面に結合された音響管であり、この音響管1の内部には上記スピーカユニット2から放射される音波を開口部11まで導くための音路6が形成されると共に、この音路6に面した吸音孔7を一端とする管8と、この管8の他端が連通した空間部9とによって共鳴吸音部10aが形成される。
【0030】
また、図2に示すように、この共鳴吸音部10aは、共鳴吸音部カバー10bを結合することにより構成されている。
【0031】
また、図3は上記共鳴吸音部10aの詳細を表わす図1におけるA〜Aの断面図であり、同図において10cは空間部9の周縁部に設けられた0.1mm前後の隙間であり、この隙間10cによって空間部9は共鳴吸音部カバー10bにより完全密閉されていない状態となっている。
【0032】
以上のように構成された本発明のスピーカ装置についてその動作を説明する。
まず、スピーカユニット2に入力信号が印加されると、音波が音響管1の内部の音路を通って音響管1の開口部11から放射される。その際、音響管1の内部に発生する定在波は、吸音孔7から管8を通り空間部9に取り入れられるが、空間部9の周縁部に設けられた0.1mm前後の隙間10cから空気が逃げることにより空間部9内の空気の圧力を調整し、吸音する帯域幅およびディップのQをコントロールすることができ、ピーク、ディップを図4の符号52の再生音圧周波数特性で示すごとく抑制するものである。
【0033】
同図からもわかるように、本実施の形態の構成によれば中域周波数におけるピーク、ディップを抑制することができ、音声の明瞭度の向上を図り、再生音圧周波数特性が平坦な特性になる音響特性の優れたスピーカ装置を提供することが可能となる。
【0034】
また、本発明のスピーカ装置を映像機器に内蔵することにより、映像機器の小型スリム化を容易に実現できるほか、高性能で高音質な映像機器とすることが可能となるものである。
【0035】
なお、本発明の音響管1の構造により構成されたスピーカ装置に、後面キャビネットおよびバスレフ、ポート等を設けた場合においても同様の効果が得られることは言うまでもない。
【0036】
また、上記実施の形態1においては隙間10cを0.1mm前後としたがピークディップを抑制できる程度の微少間隔を有するものであれば良く特に特定されるべきものではない。
【0037】
また、共鳴吸音部10aは一つのものとして説明したが、管8の長さや空間部9の異なる2つ以上を設ければ、よりフラットな再生音圧周波数特性が得られるものである。
【0038】
(実施の形態2)実施の形態2は図13および図14を用いて説明した従来技術の課題を解決するもので、主として請求項1について説明するものである。
図5は本発明の実施の形態2のスピーカ装置の側断面図であり、図6は分解斜視図である。なお、同図において上記図13、図14に示した従来のスピーカ装置と同構成の部品には同一符号を付与してその詳細な説明を省略して説明すると、本実施の形態が図13、図14の従来技術と異なるのは、スピーカユニット15の前面に開口部が細長くほぼ矩形形状に近い形状で構成された音波を導く音響管16を結合した構成において、この音響管16の開口部16aの前面から挿入が可能な隔壁となる第1挿入壁30を設けたことである。同図において、30は第1挿入壁、31は第1挿入壁のポート部、33は第1挿入壁空洞体である。
【0039】
以上のように構成された本実施の形態2のスピーカ装置について、動作を説明する。
【0040】
まず、スピーカユニット15に電気信号が印加されると音響信号に変換されて音波が発生し、その音波がスピーカユニット15の前面に結合された音響管16によって音路17を通り音響管開口部16aへと導かれ、前面放出音波Aとして放出されるものである。
【0041】
音響管16の開口部16aの前面から挿入が可能な隔壁となる第1挿入壁30を音響管1の内部に設けたことにより、第1挿入壁30と音響管16があたかも一体の構造体のような形状を成し、更に、第1挿入壁30に設けた第1挿入壁ポート部31が短い管として機能し、第1挿入壁30と音響管16とが作る第1挿入壁空洞体33とあいまって、音響管16内部におけるヘルムホルツの共鳴器としての役割を果たし、音響管16の内部で発生する定在波を第1挿入壁空洞体33が空洞共振を作り、従来吸音材によって必要以上に吸収減衰された音波もロス低減されることなく前面放出音波Aとして放出することができ、したがってこの種の音響管やホーン形状が持っていた課題である音圧周波数特性のレベル低下を引き起こすこともなく高い音圧レベルが維持可能となり、又、前面放出音波Aの量がロスなく放出されるため後面放出音波bに打ち消されず保たれるようになり、音声明瞭度に悪影響を与えることなく、従来品では実現することができなかった人の音声の明瞭度向上が本発明により初めて実現できるものである。
【0042】
この実施の形態2によるスピーカ装置の音圧周波数特性50と従来のスピーカ装置の音圧周波数特性51を図7に比較して示す。
【0043】
この図7からも明らかなように、音圧周波数特性50は、500Hz付近の大きい一次共振のピークディップの山谷が第1挿入壁30と音響管16が作る第1挿入壁空洞体33により抑えられるため音圧周波数特性の平坦化が図れ、更に従来使用していた前面から挿入した吸音材が不要となるため音圧周波数特性の全体レベルが向上し、音圧感のある豊かな音響特性を実現できるものである。
【0044】
以上のように、特に第1挿入壁30を音響管16から切り離して別ピースとして音響管16の開口部16aの前面から挿入する構成とすることは、いわゆる自由な形状として第1挿入壁30と第1挿入壁ポート部31が取ることができ、今まで除去することができなかった数次に及ぶ共振のピークディップの山谷を自由にコントロールして抑え込むことが可能となり、任意に音圧周波数特性を変化させることができるものである。
【0045】
又、前面放出音波Aの量がロスなく放出されるため後面放出音波bに打ち消されず保たれることにより低減のレベルも低下したりせずに、豊かな低域再生能力を有することができる。更にバックキャビネット(図示せず)の内部に放出する後面放出音波の量も少なくなるため後面放出音波のL側とR側が互いに干渉したり、音圧周波数特性に悪影響を与えることもなく、良好な音圧周波数特性を実現できるものである。
【0046】
更に音響管16の開口部16aの前面より挿入することができる構造としたことは即ち従来音響管16を形成する樹脂成形部品についても、今まで吸音材を収納し密閉するために構造上必要不可欠であったヒンジ構造が形成できる一般的なポリプロピレン材料だけでなく、ヒンジ構造ができない流動性が高く靱性が低いポリスチレン材料などの材料も使用可能となり、多種多様な用途に応じた材料を自由に選択することができ、それに伴い音響管の構造設計自由度の向上が図れ、ひいてはスピーカ装置の音質設計の余裕度や自由度も向上することができる。
【0047】
以上のような本実施の形態2のスピーカ装置をテレビジョン受像機に内蔵することにより、テレビジョン受像機の小型スリム化を容易に実現できるほか、高性能で且つ高音質のテレビジョン受像機を提供することができるものである。
【0048】
(実施の形態3)実施の形態3は実施の形態2と同様に図13および図14を用いて説明した従来技術の課題を解決するもので、主として請求項2について説明するものである。
図8は本発明の実施の形態3を示す側断面図である。
【0049】
同図において、30は第1挿入壁、31は第1挿入壁のポート部、33は第1挿入壁空洞体、34は第2挿入壁、35は第2挿入壁のポート部、36は第2挿入壁空洞体で、実施の形態2の構成と異なるのは音響管16の内部に二つの挿入壁30,34を配置した点である。
【0050】
以上の構成によると、音圧周波数特性における共振のピークディップの山谷をより細分化し、偶数次と奇数次に細かくとらまえて分けることにより、例えば偶数次の共振を左の挿入壁が受け持ち、奇数次の共振を右の挿入壁が受け持つなど個々の挿入壁でそれぞれ分担させて挿入壁空洞体が作るヘルムホルツの共鳴器の周波数でコントロールすることにより、二つの挿入壁で高次にわたって共振のピークディップの山谷を抑え込むことができ、今までに無いより平坦でフラットな音圧周波数特性を実現可能とするものである。
【0051】
(実施の形態4)実施の形態4は実施の形態2と同様に図13および図14を用いて説明した従来技術の課題を解決するもので、主として請求項3について説明するものである。
図9は本発明の実施の形態4を示す側断面図である。
【0052】
同図9において、37は第1挿入壁空洞体33の内部に配置した吸音材、38は第2挿入壁空洞体36の内部に配置した吸音材で、実施の形態3の構成と異なるのは挿入壁空洞体33,36の内部にごく少量の吸音材37,38を配置した点である。
【0053】
上記構成によると、第1挿入壁空洞体33や第2挿入壁空洞体36の内部にごく少量の吸音材37,38を配した構成とすることにより、定在波や空洞共振による小さくて鋭いピークディップをも吸収し、従来音圧周波数特性では表すことができなかった微妙な音質の味付けやコントロールも思いのままに実現可能とし、又、従来吸音材を使用することは音圧レベルの低下を招いていたが、音波が通る音路17に直接吸音材を当てずに挿入壁内部に配置することで音波を吸収減衰させずに音響管16の開口部16aより前面放出音波Aとして放出することができるものである。
【0054】
なお、図9に示すスロート部22の吸音材19を配置する空洞体も同様の考え方で音響管16の後面のスピーカユニット15側から挿入し、隔壁部を形成することにより挿入壁空洞体を作ることができ、同等の性能を実現することも可能である。
【0055】
【発明の効果】
以上のように本発明のスピーカ装置は人の音声を再生する上で重要な中域周波数におけるピーク、ディップが少ない平坦な再生音圧周波数特性とすることができ、従来品では実現できなかった音声の明瞭度の向上を図った優れた音響特性を実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のスピーカ装置の一実施の形態の側断面図
【図2】同斜視図
【図3】図1のA〜A断面図
【図4】同再生音圧周波数特性図
【図5】同他の実施の形態の側断面図
【図6】同分解斜視図
【図7】同再生音圧周波数特性図
【図8】同他の実施の形態の側断面図
【図9】同他の実施の形態の側断面図
【図10】従来のスピーカ装置を用いたテレビジョン受像機の構造概念図
【図11】同スピーカ装置の斜視図
【図12】同側断面図
【図13】他の従来のスピーカ装置の側断面図
【図14】同分解斜視図
【符号の説明】
1,16 音響管
2,15 スピーカユニット
7 吸音孔
8 管
9 空間部
10a 共鳴吸音部
10b 共鳴吸音部カバー
10c 隙間
11,16a 開口部
30 第1挿入壁
31 第1挿入壁ポート部
33 第1挿入壁空洞体
34 第2挿入壁
35 第2挿入壁ポート部
36 第2挿入壁空洞体
37,38 吸音材

Claims (3)

  1. スピーカユニットの前面に開口部が細長くほぼ矩形形状に近い形状に構成された音波を導く音響管を結合し、この音響管の内部にスピーカユニットの音波を導く音路に沿った立壁状の反射板を設けると共に、ポート部を備えた壁材を音響管の開口部側から挿入結合してなるスピーカ装置。
  2. ポート部を備えた壁材を開口部側から開口部の両端に一対で挿入結合した請求項1記載のスピーカ装置。
  3. ポート部を備えた壁材と音響管の側壁とで形成される空間部に吸音材を配置した請求項または請求項記載のスピーカ装置。
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