JPH08179469A - 写真フイルムパトローネ - Google Patents

写真フイルムパトローネ

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JPH08179469A
JPH08179469A JP6323169A JP32316994A JPH08179469A JP H08179469 A JPH08179469 A JP H08179469A JP 6323169 A JP6323169 A JP 6323169A JP 32316994 A JP32316994 A JP 32316994A JP H08179469 A JPH08179469 A JP H08179469A
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JP
Japan
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spool
lid member
lock member
film
photographic film
Prior art date
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Pending
Application number
JP6323169A
Other languages
English (en)
Inventor
Tetsuya Takatori
徹也 高取
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Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Publication date
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Priority to US08/575,031 priority patent/US5625855A/en
Publication of JPH08179469A publication Critical patent/JPH08179469A/ja
Pending legal-status Critical Current

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    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03BAPPARATUS OR ARRANGEMENTS FOR TAKING PHOTOGRAPHS OR FOR PROJECTING OR VIEWING THEM; APPARATUS OR ARRANGEMENTS EMPLOYING ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ACCESSORIES THEREFOR
    • G03B17/00Details of cameras or camera bodies; Accessories therefor
    • G03B17/28Locating light-sensitive material within camera
    • G03B17/30Locating spools or other rotatable holders of coiled film

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  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Details Of Cameras Including Film Mechanisms (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 蓋部材が不用意に開くことを防止する。ま
た、スプールロック部材をパトローネ内に簡単に組み込
み、正確に位置決めする。 【構成】 蓋部材18が閉位置のとき、スプールロック
部材50の第1アーム部53の先端部56の平面部56
aがカム部58の端面に当接している。平面部56aの
法線P方向にカム部58を押す力fが働き、力fは蓋部
材18の回動中心Qからdだけ離れた方向を向いてお
り、蓋部材18には閉じ方向にf×dのトルクが働く。
スプールロック部材50の組み込み時に、スプールロッ
ク部材50の先端部を下ケース12の周面に対してほぼ
垂直方向に内壁64と規制壁との隙間に挿入すると、先
端部に形成された爪部が内壁64に形成された凹部に係
止される。この後、スプールロック部材50を蓋部材1
8側に倒伏させると、爪部と凹部とのクリアランスが組
み込み直後より小さくなって所定の使用時位置にスプー
ルロック部材50が位置決めされる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、スプールの回転によっ
て写真フイルムを送り出すタイプの写真フイルムパトロ
ーネに関するものである。
【0002】
【従来の技術】スプールの回転によって未露光の写真フ
イルムを外部に送り出す写真フイルムパトローネが知ら
れている(例えば米国特許第5,296,887号明細
書)。このような写真フイルムパトローネのフイルム通
路には、ここからの入光を防止するための蓋部材が設け
られ、カメラに装填された際にカメラ側の開閉用駆動軸
が係合して回動され、フイルム通路を塞ぐ閉位置から開
放する開位置へ回動される。この蓋部材とスプール軸と
の間には、蓋部材が閉位置にあるときにはスプール軸の
回転を阻止して不用意な写真フイルムの送り出しを防止
し、また、蓋部材が開位置にあるときにはスプール軸の
回動可能にするスプールロック部材が設けられている。
【0003】このようなスプールロック部材としては、
図10に示すように、例えば米国特許第5,317,3
55号明細書に開示されたものが知られている。このス
プールロック部材200は、基部200aの両端部にバ
ネ性を有する第1アーム部201と第2アーム部202
とを一体成形したものであり、基部200aと第1アー
ム部201との境界部203が下ケース205の内壁2
06の軸207に回動自在に取り付けられている。蓋部
材210が閉位置にある状態を示す(A)において、第
1アーム部201の先端部201aは蓋部材210のカ
ム部211に係合され、基部200aに形成された爪部
212はスプール軸215のギア部216に係合してお
り、スプールロック部材200はカム部211とギア部
216との間に挟まれて撓んでいる。このスプールロッ
ク部材200のバネ性により、スプール軸215が回動
不能にロックされている。また、第2アーム部202の
先端部202aと上ケース219内の突起部219aと
の間でクリック機構が構成されている。
【0004】このスプールロック部材200をカメラに
装填すると、(B)に示すように、蓋部材210が開位
置に回動され、第1アーム部201の先端部201aと
カム部211との係合が解除される。これにより、スプ
ールロック部材200の撓みは解除され、スプールロッ
ク部材200のスプール軸215側への付勢力は弱くな
ってスプール軸215が回動可能になる。続いて、カメ
ラ側の機構により、(C)に示すように、スプール軸2
15が矢印方向(時計方向)に回転されると、爪部21
2がギア部216に押されて第2アーム部202が蓋部
材210側に撓まされ、第2アーム部202の先端部2
02aが突部219aを乗り越えてクリック止めされ
る。以後、爪部212とギア部216との係合が解除さ
れてスプール軸215は回動自在になる。スプール軸2
15の回転が継続され、写真フイルムはフイルム通路を
通ってカメラ内に送り出される。
【0005】また、図11に示すように、米国特許第
5,319,407号明細書に開示されたくびき状のス
プールロック部材250は、これに形成された突起部2
51が上ケース252内の凹部253に係止されてい
る。(A)に示す蓋部材255が閉位置では、スプール
ロック部材250の先端部256の頂部256aが蓋部
材255のカム部259の凹部259aに係合してい
る。また、スプールロック部材250の中間部内側に形
成された爪部261がスプール軸262のギア部263
に係合されている。この状態からスプール軸262を矢
印方向(時計方向)に強く回転させると、(B)に示す
ように、ギア部263が爪部261を押圧してスプール
ロック部材250が突起部251を中心に反時計方向に
回動される。これにより、先端部256の頂部256a
がカム部259の上爪部259bを押し上げて蓋部材2
55を閉位置から開位置へ回動させる。さらにスプール
軸262の回転が継続され、(C)に示すように、蓋部
材255が開位置になると、カム部259の下爪部25
9cが先端部256を支持するようになり、スプールロ
ック部材250は図の状態で保持され、爪部261とギ
ア部263との係合が解除される。以後、スプール軸2
62を時計方向に回転させれば、写真フイルムはフイル
ム通路を通ってカメラ内に排出される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記米
国特許第5,317,355号明細書記載のスプールロ
ック部材200は、蓋部材210が閉位置にあるとき、
蓋部材210を開位置側へ押圧しており、蓋部材210
を開位置へ回動させる方向に僅かな力が加えられても蓋
部材210が開位置側へ不用意に回動して蓋部材210
が開き、フイルム通路から光線がケース内部に入射する
おそれがあった。また、上記米国特許第5,319,4
07号明細書記載のスプールロック部材250は、上述
したように、突起部251が凹部253に入り込むこと
により上ケース252内に係止されている。これによ
り、写真フイルムパトローネの組立は容易であるが、ス
プールロック部材250の位置が正確に決まらないた
め、スプールロック部材250の動作が一定しないとい
う欠点があった。しかも、スプール軸262を回動させ
ることにより蓋部材255が開位置へ回動されてしまう
ため、不用意に蓋部材255が開いて光線洩れが生じる
場合があった。
【0007】本発明は上記問題点を解決するためになさ
れたもので、蓋部材が不用意に開くことを防止した写真
フイルムパトローネを提供することを目的とする。ま
た、第2の目的としては、スプールロック部材が簡単に
組み込めて、しかもスプールロック部材がパトローネ内
で正確に位置決めされるように工夫した写真フイルムパ
トローネを提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は上記第1の目的
を達成するにあたり、請求項1に記載したように、蓋部
材が閉位置のときにスプールロック部材からカム部に作
用する力のモーメントが蓋部材を閉位置側に付勢する方
向に働くように、互いに接触される蓋部材のカム部の面
とスプールロック部材の面をそれぞれ所定の形状に形成
した。
【0009】
【作用】蓋部材が閉位置にあるとき、蓋部材のカム部と
当接しているスプールロック部材の面の法線が蓋部材の
回動中心から蓋部材を閉位置側へ回動させる方向にずれ
ている。これにより、カム部には蓋部材を閉位置側へ回
動させる方向にトルクが働くから、蓋部材が不用意に開
いて光線洩れを生ずるおそれがない。
【0010】また、第2の目的を達成するにあたり、請
求項2記載の発明では、スプールロック部材は、これに
形成された係止部をケース内に形成された被係止部に係
止させることによりケース内に係止した後、この組み込
み時位置から係止部を中心として変位させることにより
所定の使用時位置にセットされ、前記係止部と被係止部
とのクリアランスが、使用時位置より組み込み時位置の
方が大きくなるようにしたものである。また、請求項3
記載の発明は、請求項2記載の発明において、前記係止
部をスプールロック部材に形成された爪状部とし、前記
被係止部をケースの内壁に形成された凹部としたもので
ある。
【0011】
【実施例】本発明の写真フイルムパトローネ10は、図
2に示すように、上・下ケース11,12からなるパト
ローネ本体13の内部に、写真フイルム14を巻き付け
たスプール15を回動自在に収納しており、上・下ケー
ス11,12の外周にラベル16が貼着されている。
【0012】上・下ケース11,12の接合面には写真
フイルム14を送り出すためのフイルム通路17が形成
されている。フイルム通路17には、ここからの入光を
防止するための蓋部材18と、これの奥に配置され写真
フイルム14の先端を分離するたの分離爪19とがそれ
ぞれ設けられている。蓋部材18は、両端部にそれぞれ
キー溝20,21が形成され、カメラに装填された際に
キー溝20,21に係合するカメラ側の開閉用駆動軸の
回動によってフイルム通路17を塞ぐ閉位置と開位置と
の間で回動される。
【0013】スプール15は、スプール軸22、一対の
フランジ23,24、及び回転部材26とから構成され
ている。このスプール15には、スプール軸22に大径
扇板27が一体に形成されているため、一対のフランジ
23,24をそれぞれスプール軸22の一方向(大径扇
板27が形成された端とは逆側)から挿入して取り付け
るようにしている。大径扇板27の外面には、例えば写
真フイルム14の種類等の情報を表したバーコード28
aを印刷した粘着ラベル28が貼着されている。
【0014】スプール軸22には、各フランジ23,2
4が係合する一対のフランジ係合部31,32、写真フ
イルム後端係止用のスリット33、及び回転部材支持部
35とがそれぞれ一体に形成されており、カメラに装填
された際にスプール軸22の両端部に設けたカギ穴状の
キー溝37,38にカメラ側の駆動軸が係合し、この駆
動軸の回転によって回動される。
【0015】回転部材26には、2つのラチェット爪3
9、ギヤ40、及び表示板41とが一体に形成されてお
り、これらはスプール軸22と一体に回転する。
【0016】パトローネ本体13の内部には、ギヤ40
と噛み合うようにスプールロック部材50が収納されて
いる。このスプールロック部材50は、詳しくは後述す
るように、蓋部材18が閉じる位置にある時には、ギヤ
40に係合してスプール軸22の回転ロックを行い、不
用意な写真フイルム14の送り出しを防止し、また、蓋
部材18が開き位置にある時にはギヤ40との係合を解
除する。
【0017】一対のフランジ23,24は、可撓性を有
するプラスチック材料で成形されており、断面が薄肉皿
形状となっている。皿形状の中央部にはフランジ係合部
31,32に回動自在に係合する円形の開口43,44
がそれぞれ形成されている。また、一対のフランジ2
3,24には、皿形状の凹面23a,24a側の外周縁
部にそれぞれリップ45,46が一体に形成されてい
る。これらのリップ45,46は、スプール軸22に取
り付けられた際に互いに向き合うようになり、これらの
間に巻回される写真フイルム14の最外周両端を包み込
む。これらのリップ45,46によってスプール15の
回転を写真フイルム14の最外周まで伝達させることが
できるとともに、写真フイルム14の巻き緩みを防止し
ている。
【0018】フランジ24には、開口44を取り囲むよ
うに、所定ピッチで4個の穴47が形成されている。こ
れらの穴47には、スプール軸22が写真フイルム送り
出し方向に回転した際に回転部材26のラチェット爪3
9が係合する。ラチェット爪39は、前記穴47に係合
した際にスプール軸22の回転をフランジ24に伝達さ
せ、スプール軸22が写真フイルム巻き取り方向に回転
した際には回転部材26のラチェット爪39が前記穴4
7を乗り越え、スプール軸22の回転をフランジ24に
伝達させることはない。したがって、写真フイルム14
を巻き取る際には、フランジ24が回転しないことから
リップ46が写真フイルム14との間で滑りを生じさせ
て写真フイルム14の巻き緩みを防止する。
【0019】写真フイルム14を送り出す際には、スプ
ール軸22を写真フイルム送り出し方向に回転させる。
これにより、写真フイルム14の先端は、分離爪19に
よってフイルム通路17側に分離される。このとき、フ
ランジ23,24は、可撓性を有しているから、写真フ
イルム14によって外側に押し広げられ、フイルム通路
17の付近でリップ45,46による写真フイルム14
の包み込みが解除される。
【0020】このように一対のフランジ23,24は、
それぞれ機能が異なっているため、逆にして取り付ける
と写真フイルム14の送り出しが行えなくなる。そこ
で、スプール軸22のフランジ係合部31,32をそれ
ぞれ大径と小径とで形成し、また、一対のフランジ2
3,24の開口43,44もそれぞれ大径と小径とにし
て、取り付け間違いの防止を図っている。
【0021】前記粘着ラベル28のバーコード28a
は、スプール15がフイルム送り出し方向に回転された
際に、上ケース11の一側面に形成された開口48を介
してカメラ側に設けた読取りセンサによって読み取ら
れ、露出値の算出やフイルムカウント等に用いられる。
【0022】この写真フイルムパトローネ10では、写
真フイルム14の先端までも全部収納するため、未露光
の写真フイルムかそれとも露光済みの写真フイルムが収
納されているのかが外観から見ても区別がつかない。そ
こで、露光済みの写真フイルム14を収納した写真フイ
ルムパトローネ10が再度カメラに装填されて撮影が行
われることを防止するために、誤装填防止用の開口49
を下ケース12の一側面に形成している。この一側面
は、カメラのパトローネ室に向けて挿入される側であ
り、パトローネ室内には開口49に入り込むレバーが設
けられている。
【0023】写真フイルムパトローネ10は、露光済み
の写真フイルム14を収納している場合には開口49に
大径扇板27を露呈していない状態となるように、ま
た、未露光の写真フイルム14を収納している場合には
開口49に大径扇板27を露呈した状態となるようにカ
メラ側の駆動軸によってスプール15の停止位置が制御
される。したがって、カメラ側ではレバーの移動量を検
出することで露光済み又は未露光の写真フイルム14の
どちらを収納しているかかを見分けることができる。
【0024】図3において、スプールロック部材50
は、ギア部40と係合される爪部51を形成した基部5
2の両側にそれぞれバネ性を有する第1アーム部53と
第2アーム部54を一体に形成したものである。第1ア
ーム部53の先端部56には、平面部56aが形成され
ており、蓋部材18が閉位置にあるときには、図3
(A)及び図1に示すように、平面部56aと蓋部材1
8に形成されたカム部58の端面とが当接されている。
そして、平面部56aの法線P方向にカム部58を押す
力fが働き、力fは蓋部材18の回動中心Qからdだけ
離れた方向を向いている。これによって、蓋部材18に
は閉じ方向にf×dのトルクが働くから、蓋部材18が
不用意に開いて光線洩れが起こることが防止される。
【0025】fの値としては、次のとおりである。 好ましくは 0.5≦f≦100(gf) 更に好ましくは 1≦f≦50(gf) また、dの値としては、次のとおりである。 0.1≦d≦2(mm),好ましくは0.15≦d≦
1.5(mm),更に好ましくは0.2≦d≦1(m
m) そして、f×dの値は、次のとおりである。 0.05≦f×d≦200(gf・mm),好ましくは
0.1≦f×d≦120(gf・mm),特に好ましく
は0.2≦f×d≦50(gf・mm) なお、f,d,f×dの各値は、上記の下限を超える
と、蓋部材18に働くトルクが小さ過ぎて効果がなく、
上限を超えると、平面部56aとカム部58の端面との
摩擦力が増加して蓋部材18を開閉するためのトルクが
大きくなり、スムーズな開閉ができなくなる。
【0026】第2アーム54の先端部54aは、上ケー
ス11の内壁に形成された三角形状の突起61との間に
クリック機構を構成する。この突起61は稜線部分が凹
状に形成されており、この凹状部に先端部54aが係合
するようになっている。そして、蓋部材18が閉位置に
あるときには、先端部54aが突起61の奥側の稜線6
1aに当接して第2アームのバネ性により基部52をス
プール軸22側に付勢して爪部51がギア部40に係合
されるようにするとともに、蓋部材18が開位置にある
ときには、先端部54aが突起61の手前側の稜線61
b側に移動することにより基部52のスプール軸22側
への付勢が解除され爪部51とギア部40との係合が解
除される。
【0027】図4に示すように、基部52と第1アーム
部53との境界部に形成された突起部63が下ケース1
2の内壁64と規制壁65との隙間に挿入され、内壁6
4に形成された凹部64aに突起部63の爪部63aが
係合することにより、スプールロック部材50がパトロ
ーネ本体13内に係止されている。爪部63aは突起部
63の先端側が厚みが薄く基部52側が厚くなるように
テーパ形状になっており、一旦突起部63が内壁64と
規制壁65との隙間に挿入されると、基部52側の端部
63bが凹部64aの縁部に当接して容易には抜けない
ように、爪部63aが凹部64aに係止される。また、
端部63bはスプールロック部材50の動きを滑らかに
するため、円弧状に形成されている。また、規制壁65
の内壁64側の先端部はテーパ状に形成されており、内
壁64との間に突起部63を受け入れやすくなってい
る。
【0028】このスプールロック部材50の組み込み時
には、図5に示すように、下ケース12の内周面に対し
てほぼ垂直にスプールロック部材50を降下させ、突起
部63を内壁64と規制壁65との隙間に挿入する。こ
れによって爪部63aが凹部64aに係止した後、図6
に示すように、スプールロック部材50を蓋部材18側
の使用時位置に倒伏させる。図5(C),図6(C)に
示すように、爪部63aが凹部64aに係止した直後の
組み込み時における爪部63aと凹部64aとのクリア
ランスC1 は、スプールロック部材50を倒伏させた使
用時位置における凹部64aと爪部63aとのクリアラ
ンスC2 より大きくなっている。これにより、スプール
ロック部材50の組み込み時には、スプールロック部材
50の挿入位置制御の精度をラフにすることができると
ともに、使用時にはスプールロック部材50の位置決め
を精度良く正確に行うことができ、ガタが少ない、安定
した確実な動作が得られる。
【0029】C1 の寸法は、次のとおりである。 好ましくは 0.1≦C1 ≦1(mm) 更に好ましくは0.15≦C1 ≦0.5(mm) なお、下限を超えると、スプールロック部材挿入位置精
度を高くしなければならなくなる。また、上限を超える
と、ガタが大きくなり過ぎる。
【0030】C2 の寸法は、次のとおりである。 好ましくは 0≦C2 ≦0.5(mm) 更に好ましくは0.05≦C2 ≦0.3(mm) なお、下限を超えると、スプールロック部材の位置決め
に遊びがなくなり過ぎてスプールロック部材が滑らかに
動かなくなる。また、上限を超えると、ガタが大きくな
り過ぎる。
【0031】また、図7に示すように、突起部63の爪
部63aと凹部64aとの係合部周りの各寸法は、次の
とおりである。 係止隙間 J=0.4〜1.2mm 突起部63と爪部63aとの合計厚み T=0.4〜1.5mm 爪部63aの厚み S=0.1〜1 mm 有効係止量 K=0.05〜1 mm
【0032】また、スプールロック部材50の好ましい
構成として下記の表1に次のような数値を挙げる。ま
た、表2に更に好ましい構成となる数値を挙げる。な
お、下記の符号h1,h2に関しては、図3参照。
【0033】
【表1】
【0034】
【表2】
【0035】表1において、下限を超えると剛性が小さ
くなり過ぎてスプールの回転をロックできない。また、
上限を超えると剛性が高過ぎてロックするのに要する力
が大きくなり過ぎ、スプールロック部材の動きが滑らか
でなくなる。また、表1,表2中の符号h1 ,h2 ,b
1 ,b2 ,I1 ,I2 ,E1 ,E2 ,L1 ,L2
1 ,v2 ,k1 ,k2 ,μ1 ,μ2 の好ましい大小関
係は、次のとおりである。 I1 ≧I21 1 ≧E2 21 ≦L21 ≦v21 ≧k2
【0036】また、スプールロック部材の第1,第2ア
ーム以外の部分,すなわち基部52は、第1,第2アー
ムの2倍以上の剛性(断面二次モーメント,ばね定数)
を持っていることが望ましい。
【0037】また、表示板41の厚みは、成形性を考え
て、好ましくは0.3〜1.5mm、更に好ましくは
0.5〜0.8mmとする。また、図3に示すように、
表示板41と干渉の可能性があるスプールロック部材5
0の各部50a,50b,50cに0.1〜1mmの丸
み又は面取りを施してある。また、表示板41と干渉の
可能性がある規制壁65の部位65aにも、0.1〜1
mmの丸み又は面取りを施してある。また、図4に示す
ように、表示板41の裏側(スプールロック部材側)の
外周部41aに0.1〜1mmの丸み(又は面取り)を
施してある。また、表示板41とスプールロック部材5
0とのクリアランスを、好ましくは0.1〜1mm、更
に好ましくは0.2〜0.7mmとってある。
【0038】このようなスプールロック部材50を組み
込んだ写真フイルムパトローネ10の作用を説明する。
図3(A)に示すように、蓋部材18が閉位置にあると
きには、第2アーム54の先端部54aが突起61の稜
線61aに当接してクリック止めされており、爪部51
がギア部40に係合され、スプール軸22の回動が防止
されている。そして、図1に示すように、カム部58の
端面に第1アーム53の先端部56の平面部56aが当
接して蓋部材18を閉位置側へ付勢しているから、蓋部
材18が不用意に開いて光線洩れが生じるおそれがな
い。また、このとき、第1アーム53,第2アーム54
は、それぞれバネ性をもって撓んでおり、平面部56a
とカム部58の端面,先端部54aと稜線61aは、そ
れぞれ隙間なく密接してガタがない状態になっている。
【0039】写真フイルムパトローネ10をカメラに装
填してカメラの蓋を閉じると、カメラ側の開閉用駆動軸
が蓋部材18のキー溝20又は21に係合するととも
に、カメラ側の駆動軸がスプール軸22のキー溝37又
は38に係合する。開閉用駆動軸により蓋部材18が閉
位置から開位置に回動されると、カム部58の端面と平
面部56aとの当接が解除され、第1アーム53の撓み
が解除される。続いて、スプール軸22がフイルム送り
出し方向(図3では反時計方向)に回転されると、爪部
51がギア部40によって押されて基部52が蓋部材1
8側に変位され、第2アーム54の先端部54aが突起
61の頂点を乗り越えて稜線61a側から稜線61b側
に移動される。
【0040】これにより、図3(B)に示すように、ギ
ア部40の軌跡から突起部51が退避されてスプール軸
22は自由に回転可能になってスプール軸22の回転が
継続され、開放されたフイルム通路17を通って写真フ
イルム14がカメラ内に排出される。なお、この図3
(B)に示す状態では、先端部56とカム部58とのク
リアランスD1 ,先端部54aと稜線61bとのクリア
ランスD2 は、それぞれ0.05〜1mmとなってお
り、第1アーム53,第2アーム54は荷重がかかって
いない状態(撓んでない状態)になっている。
【0041】なお、凹部64aは突起部63より小さく
してあるので、突起部63が凹部64aに嵌まってスプ
ールロック部材50が動かなくなるという不都合が発生
するおそれはない。
【0042】スプールロック部材を形成する材料として
は、次の表3の(1)〜(3)に示すような樹脂を使用
することができる。
【0043】
【表3】
【0044】以上説明した実施例では、スプールロック
部材の下ケースへの組み込みに際して、スプールロック
部材の突起部を下ケースの凹部に係止するようにした
が、スプールロック部材に凹部を形成するとともに下ケ
ースに凸部を形成し、これらを係止させるようにしても
よい。また、図8に示すように、スプールロック部材1
00の突起部101の爪部102を前記実施例と反対側
の面に形成し、これと係止される凹部103aを規制壁
103に形成してもよい。矢印は、組み込み時における
スプールロック部材100の挿入方向を示している。ま
た、図9に示すスプールロック部材110は、図8に示
した実施例と同様に、突起部111の爪部112を規制
壁113側に形成し、これと係止される凹部113aを
規制壁113に形成したものであるが、第1アーム11
5の先端部116が蓋部材18のカム部58に当接され
る使用位置に最初から組み込むようにしたものである。
矢印で示したように、肩部110aを押すことにより、
スプールロック部材110の爪部112が確実に凹部1
13aに係止されるようになる。
【0045】また、本発明に係るスプールロック部材や
蓋部材及びパトローネ本体等の樹脂材料としては、大量
製造適性や価格等の点で熱可塑性樹脂材料が好ましく、
遮光性付与剤としてカーボンブラックを0.05重量%〜3.
00重量%含有するものを用いればよい。また、このよう
な樹脂に必要に応じてシリコーンオイル等の滑剤、帯電
防止剤、酸化チタン等の無機あるいは有機顔料、ステア
リン酸亜鉛等の加工助剤、酸化防止剤、核剤、可塑剤等
を含有させてもよい。
【0046】樹脂としては、ポリスチレン樹脂、耐衝撃
製ポリスチレン樹脂、スチレン−アクリロニトリル共重
合体樹脂、スチレン−アクリロニトリル−ブタジエン共
重合体樹脂、ポリプロピレン樹脂、高密度ポリエチレン
樹脂、ポリエチレンテレフタレート樹脂、ポリブチレン
テレフタレート樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリ塩化
ビニール樹脂あるいは、それらの変性樹脂等が好適であ
る。特に寸法精度確保、物理強度確保、超音波溶着適性
向上等を考慮した場合には、メルトフローレートが1.0
〜10.0g/10分、好ましくは2.0 〜8.0g/10 分、特に好ま
しくは2.5 〜7g/10 分の合成ゴムが0.1 〜10重量%含ま
れている耐衝撃性ポリスチレン樹脂が好ましい。この樹
脂のその他の好ましい必要特性は、変形防止の点から曲
げ弾性率15,000〜30,000kg/cm2、好ましくは1,8000〜2
8,000kg/cm2、特に好ましくは20,000〜28,000kg/cm2
あり、ビカット軟化点(15kg 荷重) は80°C 以上、好ま
しくは85°C 以上、特に好ましくは、90°C 以上であ
る。
【0047】このような樹脂に含有されるカーボンブラ
ックは、遮光性確保のために添加されるものである。カ
ーボンブラックの製造法による分類としては、ファーネ
ス法カーボンブラック、チャンネル法カーボンブラッ
ク、サーマル法カーボンブラック等があるが、写真的悪
作用(カブリの発生、感度低下または感光度の増加等)
が少ない、あるいは遮光性の点で、平均粒子径が10〜80
mμ、PH5 〜9 のファーネスカーボンブラックが好まし
く、特に15〜50 mμ、PH6 〜8 のファーネスカーボンブ
ラックが好ましい。
【0048】市販品としては、例えば三菱化成製のカー
ボンブラック#20(B),#30(B),#33(B),#40(B),#41(B),#44
(B),#45(B),#50,#55,#100,#600,#2200(B),#2400(B),MA
8,MA11,MA100 等があげられる。海外の製品としては、
例えばキャボット社のBlack Pearls 2 ,46,70,71,74,8
0,81,607 等、Regal 300,330,400,660,991,SRF-S 等、S
terling 10,SO,V,S,FT-FF,MT-FF等があげられる。さら
に、アシュランド・ケミカル社のUniteel R,BB,15,102,
3001,3004,3006,3007,3008,3009,3011,3012,XC-3016,XC
-3017,3020等があげられるが、これらに限定されるもの
ではない。
【0049】ファーネスカーボンブラックの粒子径が10
mμ未満であると樹脂との混練性が悪く遮光性、物理強
度が悪化する。逆に100mμを越えると分散は良くとも遮
光能力が劣り、遮光性確保のためにカーボン濃度を上げ
ると物理強度の低下、成形性の悪化を起こし実用に耐え
なかった。また、PHが5 〜9 の範囲を越えるカーボンブ
ラックの多くは、写真的悪作用を起こしやすく使用不可
であった。
【0050】写真フイルムの写真性に悪影響を与えない
ようにするためには、上記カーボンブラック中の遊離硫
黄分は0.6%以下、好ましくは0.3%以下、特に好
ましくは0.1%以下とするのがよい。また、シアン化
合物含有量は0.01%以下、好ましくは0.005%
以下、特に好ましくは0.001%以下とするのがよ
い。さらに、アルデヒド化合物含有量は0.1%以下、
好ましくは0.05%以下、特に好ましくは0.01%
以下である。これらの物質は少量でも写真性に悪影響を
及ぼすので注意が必要である。
【0051】ファーネスカーボンブラックの添加量は、
遮光性確保、射出成形性、スプールロック部材や蓋部材
及びパトローネ本体の物理強度確保の点から、0.05重量
% 〜3.00重量% が好ましい。カーボンブラックの添加量
が0.05重量% 未満であると遮光性が不十分であり、3.00
重量% を越えるとスプールロック部材や蓋部材及びパト
ローネ本体の物理強度が低下し、かつ吸水率が高まるた
めに射出成形時ウエルドマーク、銀条等が発生し、外観
不良、表面強度の劣化を引き起こす。
【0052】遮光性物資としては、カーボンブラック以
外に酸化チタン、ベンガラ、炭酸カルシユウム等の無機
顔料、あるいは有機の染料を併用してもよい。
【0053】本発明に係るスプールロック部材や蓋部材
及びパトローネ本体等に滑性を与える方法としては、そ
れらを成形する樹脂に滑剤を添加して成形する方法と、
成形品に滑剤を塗布する方法とがある。滑剤としては、
シリコーンオイル類、オレイン酸アミドやエルカ酸アミ
ド等の高級脂肪酸アミド、ステアリン酸亜鉛等の高級脂
肪酸の金属塩、高級アルコールエステル、多価アルコー
ルのエステルの脂肪酸エステル等があるが、特に限定さ
れるものではない。
【0054】本発明に係るスプールロック部材や蓋部材
及びパトローネ本体等に添加されるシリコーンオイルと
しては、特開昭62−286043号公報、あるいは特
開昭62−284355号公報に記載されているジメチ
ルポリシロキサンとカルボキシル変性シリコーンオイル
が好ましい。シリコーンオイルの添加量は、0.05重量%
〜5.0 重量% 、好ましくは1.0 重量% 〜3.0 重量% の間
である。
【0055】0.05重量% 以下では、目的の滑性効果が得
られないし、添加量が5.0 重量% を越えると射出成形機
のスクリュウ内で樹脂がスリップを起こし、成形サイク
ルが長くなるばかりでなく、成形品表面に染みだすシリ
コーン量が多くなり、染みだしたオイルがパトローネ本
体内で写真フイルムに転写し、写真フイルム現像時に現
像処理液の写真フイルムへの拡散を妨げる等の写真的悪
作用が発生する。また、超音波シールにおいて上・下ケ
ース11,12の接着低下が起こる。
【0056】シリコーンオイルは、25°C の粘度が1000
〜60000CS であることが好ましい。25°C の粘度が1000
CS未満では、ブリードアウトが激しく、写真性能に枠影
響を及ぼす。60000CS を越えると、樹脂との混練性が悪
く使用に耐えない。また、シリコーンオイルには、上記
以外にもフッソ変性シリコーンオイル等各種変性シリコ
ーンオイルが市販されているが、その多くは写真フイル
ムの写真性に悪影響を与えるので、厳選して使用するこ
とが重要である。滑性付与が不十分、あるいは射出成形
時熱分解が激しい等の理由で本発明に係るスプールロッ
ク部材や蓋部材及びパトローネ本体等には使用できなか
った。本発明に係るスプールロック部材や蓋部材及びパ
トローネ本体等を形成する樹脂中には、さらに必要に応
じて各種の改質添加剤を添加することが好ましい。代表
例を以下に示す。
【0057】本発明に係るスプールロック部材や蓋部材
及びパトローネ本体等を形成する樹脂の酸化分解等を防
止し、写真感光材料の写真性に対する悪影響物質として
の分解生成物(例えばアルコール、アルデヒド、ケト
ン、カルボン酸等)の生成を防止するために、酸化防止
剤を添加することができる。酸化防止剤の代表例を以下
に示す。
【0058】(イ)フェノール系酸化防止剤 ビタミンE、ビタミンEカルボン酸エステル、6−t−
ブチル−3−メチルフェニール誘導体、2・6−ジ−t
−ブチル−Pクレゾール、2・2’−メチレンビス−
(4−エチル−6−t−ブチルフェノール)、4・4’
−ブチリデンビス(6−t−ブチル−m−クレゾー
ル)、4・4’−チオビス(6−t−ブチル−m−クレ
ゾール)、4・4’−ジヒドロキシジフェニルシクロヘ
キサン、アルキル化ビスフェノール、スチレン化フェノ
ール、2・6−ジ−t−ブチル−4−メチルフェノー
ル、n−オクタデシル−3−(3’・5’ジ−t−ブチ
ル−4’−ヒドロキシフェニル)プロピオネート、2・
2’−メチレンビス(4−メチル−6−t−ブチルフェ
ノール)、4・4’−テオビス(3−メチル−6−t−
ブチルフェノール)、4・4’−ブチリデンビス(3−
メチル−6−t−ブチルフェノール)、ステアリルβ
(3・5−ジ−4−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)
プロピオネート、1・1・3−トリス(2−メチル−4
ヒドロキシ−5−t−ブチルフェニル)ブタン、1・3
・5−トリメチル−2・4・6−トリス(3・5−ジ−
t−ブチル−4ヒドロキシベンジル)ベンゼン、テトラ
キス〔メチレン−3(3’・5’−ジ−t−ブチル−
4’−ヒドロキシフェニル)プロピオネート〕メタン
等。
【0059】(ロ)ケトンアミン縮合系酸化防止剤 6−エトキシ−2・2・4−トリメチル−1・2−ジヒ
ドロキノリン、2・2・4−トリメチル−1・2−ジヒ
ドロキノリンの重合物、トリメチルジヒドロキノリン誘
導体等。
【0060】(ハ)アリルアミン系酸化防止剤 フェニル−α−ナフチルアミン、N−フェニル−β−ナ
フチルアミン、N−フェニル−N’−イソプロピル−P
−フェニレンジアミン、N・N’−ジ−フェニル−P−
フェニレンジアミン、N・N’−ジ−β−ナフチル−P
−フェニレンジアミン、N−(3'ヒドロキシブチリデ
ン)−1−ナフチルアミン等。
【0061】(ニ)イミダゾール系酸化防止剤 2−メルカプトベンゾイミダゾール、2−メルカプトベ
ンゾイミダゾールの亜鉛塩、2−メルカプトメチルベン
ゾイミダゾール等。
【0062】(ホ)ホスファイト系酸化防止剤 アルキル化アリルホスファイト、ジフェニルイソデシル
ホスファイト、トリス(ノニルフェニル)ホスファイト
亜リン酸ソーダ、トリノニルフェニルホスファイト、ト
リフェニルホスファイト等。
【0063】(ヘ)チオ尿素系酸化防止剤 チオ尿素誘導体、1・3−ビス(ジメチルアミノプロピ
ル)−2−チオ尿素等。 (ト)その他空気酸化に有用な酸化防止剤 チオジプロピオン酸ジラウリル等。
【0064】(チ)ヒンダートフェノール系酸化防止剤 1・3・5−トリメチル−2・4・6−トリス(3・5
−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシベルジル)ベ
ンゼン、テトラキス〔メチレン(3・5−ジ−tert
−ブチル−4−ヒドロキシ−ヒドロシンナメート)〕メ
タン、オクタデシル−3・5−ジ−tert−ブチル−
4−ヒドロキシ−ヒドロシンナメート、2・2’・2’
−トリス〔(3・5−ジ−tert−ブチル−4−ヒド
ロキシフェニル)プロピオニルオキシ〕イソシアヌレー
ト、テトラキス(2・4−ジ−tert−ブチルフェニ
ル)4・4’−ビフェニレンジ亜リン酸エステル、4・
4’−チオビス−(6−tert−ブチル−O−クレゾ
ール)、2・2’−チオビス−(6−tert−ブチル
−4−メチルフェノール)、トリス−(2−メチル−4
−ヒドロキシ−5−tert−ブチルフェニル)ブタ
ン、2・2’−メチレン−ビス−(4−メチル−6−t
ert−ブチルフェノール)、4・4’−メチレン−ビ
ス−(2・6−ジ−tert−ブチルフェノール)、4
・4’−ブチリデンビス−(3−メチル−6−tert
−ブチルフェノール)、2・6−ジ−tert−ブチル
−4−メチルフェノール、4−ヒドロキシ・メチル−2
・6−ジ−tert−ブチルフェノール、2・6−ジ−
tert−4−n−ブチルフェノール、2・6−ビス
(2'−ハイドロキシ−3’−tert−ブチル−3’−
メチルベンジル)−4−メチルフェノール、4・4’−
メチレン−ビス−(6−tert−ブチル−O−クレゾ
ール)、4・4’−ブチリデンビス−(6−tert−
ブチル−m−クレゾール)なとがあげられる。ブリード
アウトや熱分解が少なく、写真感光材料の写真性に対す
る悪影響も小さい点等から融点(Meltingpoi
nt)が100℃以上のものが好ましく、特に120℃
以上のものが好ましい。
【0065】代表的な市販酸化防止剤を以下に示す。 (1)フェノール系酸化防止剤:SUMILIZER
BHT(住友化学)、IRGANOX 1076(チバ
ガイギー)、MARK AO−50(アデカ・アーガ
ス)、SUMILIZER BP−76(住友化学)、
TOMINOX SS(吉富)、IRGANOX 56
5(チバガイギー)、NONOX WSP(ICI)、
SANTNOX(Monsanto)、SUMILIZ
ER WXR(住友化学)、ANTAGEGRYSTA
L (川口)、IRGANOX 1035(チバガイギ
ー)、ANTAGE W−400(川口)、NOCLI
ZERNS−6(大内新興)、IRGANOX 142
5WL(チバガイギー)、MARK AO−80(アデ
カ・アーガス)、SUMILIZER GA−80(住
友化学)、TOPANOL CA(ICI)、MARK
AO−30(アデカ・アーガス)、MARK AO−
20(アデカ・アーガス)、IRGANOX3114
(チバガイギー)、MARK AO−330(アデカ・
アーガス)、IRGANOX 1330(チバガイギ
ー)、CYANOX 1790(ACC)、IRGAN
OX 1010(チバガイギー)、MARK AO−6
0(アデカ・アーガス)、SUMILIZER BP−
101(住友化学)、TOMINOX TT(吉富)、
等。
【0066】(2)燐系酸化防止剤:IRGAFOS
168(チバガイギー)、MARK2112(アデカ・
アーガス)、WESTON 618(ボルグワーナ
ー)、MARK PEP−8(アデカ・アーガス)、U
LTRANOX 626(ボルグワーナー)、MARK
PEP−24G(アデカ・アーガス)、MARK P
EP−36(アデカ・アーガス)、HGA(三光)等。
【0067】(3)チオエーテル系酸化防止剤:DLT
DP”YOSHITOMI”(吉富)、SUMILIZ
ER TPL(住友化学)、ANTIOX L(日
油)、DMTD”YOSHITOMI”(吉富)、SU
MILIZER TPT(住友化学)、ANTIOX
M(日油)、DSTP”YOSHITOMI”(吉
富)、SUMILIZER TPS(住友化学)、AN
TIOX (日油)、SEENOX 412S(シプ
ロ)、MARK AO−412S(アデカ・アーガ
ス)、SUMILIZER TP−D(住友化学)、M
ARK AO−23(アデカ・アーガス)、SANDS
TABP−EPQ(サンド)、IRGAFOS P−B
PQ FF(チバガイギー)、IRGANOX 122
2(チバガイギー)、MARK 329K(アデカ・ア
ーガス)、WESTON 399(ボルグ・ワーナ
ー)、MARK 260(アデカ・アーガス)、MAR
K 529A(アデカ・アーガス)等。
【0068】(4)金属不活性化剤:NAUGARD
XL−1(ユニロイヤル)、MARKCDA−1(アデ
カ・アーガス)、MARK CDA−6(アデカ・アー
ガス)、LAGANOX MD−1024(チバガイギ
ー)、CUNOX(三井東圧)等。
【0069】好ましい酸化防止剤はフェノール系の酸化
防止剤であり、特にヒンダートフェノール系酸化防止剤
が好ましく、市販品としてはチバガイギー社のイルガノ
ックス各種と住友化学(株)のSUMILIZER B
HT、SUMILIZERBH−76、SUMILIZ
ER WX−R、SUMILIZER BP−101等
である。
【0070】また、2,6−ジ−t−ブチル−p−クレ
ゾール(BHT)、低揮発性の高分子量ヒンダードフェ
ノール型酸化防止剤(商品名:Ireganox101
0,Ireganox1075,TopanolCA,
Ionox330等)、ジラウリルチオジプロピオネー
ト、ジステアリルチオプロピオネート、ジアルキルフォ
スフェート等の1種以上、特に2種以上を併用するのが
効果的である。しかし、酸化防止剤は還元物質であり、
本来は写真感光材料に悪影響を及ぼす物質であり、熱分
解を抑制する作用との効果バランスで種類,添加量を選
択する必要がある。写真感光材料にカブリや感度異常発
生等の悪影響を与えることが少ないので、フェノール系
及び燐系酸化防止剤が好ましい。フェノール系酸化防止
剤としてはヒンダードフェノール系酸化防止剤が特に好
ましい。ヒンダードフェノール系酸化防止剤の中でも融
点が100°C以上,とくに120°C以上のものが好
ましい。特にフェノール系酸化防止剤及び/又は燐系酸
化防止剤の2種以上を併用することが好ましい。
【0071】さらにカーボンブラック等と併用すると酸
化防止作用が相乗的に効果を発揮する。フェノール系酸
化防止剤と燐系酸化防止剤とカーボンブラックを併用す
ると、酸化防止効果が特に発揮されるので好ましい。
【0072】その他プラスチックデータハンドブック
(KK工業調査会発行)の794〜799ページに開示
された各種酸化防止剤や、プラスチック添加剤データー
集(KK化学工業社)の327〜329ページに開示さ
れた各種酸化防止剤や、PLASTICS AGE E
NCYCLOPEDIA進歩編1986(KKプラスチ
ック・エージ)の211〜212ページに開示された各
種酸化防止剤等を選択して用いることが可能である。
【0073】以上のような酸化防止剤が写真感光材料に
悪影響を及ぼさないようにする機構について説明する。
熱可塑性樹脂の酸化分解は、CH3 の分岐の多い樹脂ほ
ど多い。それは酸素吸収量が多いからである。
【0074】炭化水素の自動酸化は酸素の存在下で脱水
して一旦遊離基が生成すると、連鎖的に次のように進行
するものと考えられている。 RH→R・ R・+O2 →RH→ROO・ ROO・+RH→ROOH+R・ ROOH→RO・+・OH RO・+RH→ROH+R・ ・OH+RH→HOH+R・ このようにして炭化水素の酸化が加速的にはやめられて
多量のアルコール,アルデヒド,酸などを生じ、さらに
これらが相互に反応して重合物を作る。
【0075】炭化水素の酸化を防止するには、上記連鎖
反応をたちきることが必要で、そのために酸化防止剤が
用いられる。その他、以下に記載するラジカル捕獲剤を
添加することも好ましい。
【0076】本発明に使用される、ラジカル捕獲剤とし
ては、1・1−ジフェニル−2−ピクリルヒドラジル、
1・3・5−トリフェニルフェルダジル、2・2,6・
6−テトラメチル−4−ピペリドン−1−オキシル、N
−(3−N−オキシアニリノ−1・3−ジメチルブチリ
デン)−アニリンオキシド、塩化第二鉄などのような高
原子価金属塩、ジフェニルピクリルヒドラジン、ジフェ
ニルアミン、ハイドロキノン、t−ブチルカテコール、
ジチオベンゾイルジスルフィド、p・p’−ジトリルト
リスルフィド、ベンゾキノン誘導体、ニトロ化合物、お
よびニトロソ化合物などを挙げることができる。こらの
うちでも、ハイドロキノンを用いることは特に好まし
い。また、上記のラジカル捕獲剤は単独で用いてもよ
く、あるいは数種類を併用することもできる。ラジカル
捕獲剤の含有量は、1.000〜10.000ppmで
ある。
【0077】酸化防止剤には、連鎖伝播体である遊離基
(主としてROO・)と反応してこれを不活性化する遊
離基連鎖停止剤と遊離基の主要な発生源であるヒドロペ
ルオキシドROOHを分解してこれを安定化する過酸化
物分解剤とがある。
【0078】前者としては、アルキルフェノール系酸化
防止剤と芳香族アミン系酸化防止剤がある。後者として
は、硫黄系酸化防止剤とリン系酸化防止剤がある。
【0079】各種酸化防止剤は、写真感光材料に悪影響
を与える還元剤でもあるので種類、添加量は慎重に検討
しないと写真感光材料の品質劣化が大きく問題になる。
【0080】本発明の係るスプールロック部材やパトロ
ーネ本体等を形成する遮光性熱可塑性樹脂には、帯電防
止剤を添加することができる。帯電防止剤の代表例を以
下に示す。
【0081】I.ノニオン系(=非イオン系) (1) アルキルアミン誘導体:T−B103(松本油
脂)、T−B104(松本油脂) アルキルアミド型 ポリオキシエチレンアルキルアミン:アーモスタット3
10(ライオン油脂) 3級アミン(ラウリルアミン):アーモスタット400
(ライオン油脂) N,N−ビス(2−ヒドロキシエチルココアミン):ア
ーモスタット410(ライオン油脂) 3級アミン:ANTISTATIC273C、273、
273E(Fine Org.Chem) N−hydroxyhexadecyl−di−eth
anol−amine:Belg.P.654.049 N−hydroxyoctadecyl−di−eth
anol−amine:(National Dis
t.)
【0082】(2) 脂肪酸アマイド誘導体:TB−1
15(松本油脂)、エレガンP100(日本油脂)、エ
リークSM−2(吉村油化学) ヒドロキシステアリン酸アマイド シュウ酸−N,N’−ジステアリルアミドブチルエステ
ル:ヘキストポリオキシエチレンアルキルアミド
【0083】(3) エーテル型 ポリオキシエチレンアルキルエーテル RO(CH2 CH2 O)nH ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル 特殊非イオン型:レジスタット104,PE100,1
16〜118(第一工業製薬)、レジスタットPE13
2,139(第一工業製薬)、エレガンE115,ケミ
スタット1005(日本油脂)、エリークBM−1(吉
村油化学)、エレクトロストリッパーTS,TS2,
3,5,EA,EA2,3(花王石鹸)
【0084】(4) 多価アルコールエステル型 グリセリン脂肪酸エステル:ステアリン酸若しくはヒド
ロキシステアリン酸等のモノ,ジ,またはトリグリセラ
イド,モノグリ(日本樟脳)、TB−123(松本油
脂)、レジスタット113(第一工業製薬) ソルビタン脂肪酸エステル 特殊エステル:エリークBS−1(吉村油化学) 1−ヒドロキシエチル−2−ドデシルグリオキサゾリ
ン:ブリティッシュ・セロァン
【0085】II.アニオン系 (1) スルホン酸類 アルキルスルホネート RSO3 Na アルキルベンゼンスルホネート アルキルサルフェート ROSO3 Na (2) リン酸エステル型 アルキルホスフェート
【0086】III .カチオン系 (1) アミド型カチオン:レジスタットPE300,
401,402,406,411(第一工業製薬) (2) 四級アンモニウム塩 第4級アンモニウムクロライド 第4級アンモニウムサルフェート 第4級アンモニウムナイトレート カチミンCSM−9(吉村油化学)、CATANAC6
09(アメリカン・ジアナミド)、デノン314C(丸
菱油化)、アーモスタット300(ライオン油脂)、1
00V(アーマー)、エレクトロストリッパーES(花
王石鹸)、ケミスタット2009A(日本油脂) Stearamido propyl−dimethy
l−β−hydroxyethyl ammonium
nitrate:CATANAC・SN(アメリカン
・ジアナミド)
【0087】IV.両性イオン系 (1) アルキルペタイン型 (2) イミダゾリン型 レオスタット53,532(ライオン油脂)、AMS5
3(ライオン油脂)、AMS303,313(ライオン
油脂) アルキルイミダゾリン型 (3) 金属塩型 AMS576(ライオン油脂) レオスタット826,923(ライオン油脂) (RNR’CH2 CH2 CH2 NCH2 COO)2 Mg
R≧C,R’=Hまたは(CH2 )mCOO−(ライオ
ン油脂) R=C3 N 炭化水素、A=酸素またはイミノ基、M=
有機アミンまたは金属 (4) アルキルアラニン型
【0088】V.導電性樹脂 ポリビニルベンジル型カチオン ポリアクリル酸型カチオン
【0089】VI.その他 レジスタット204,205(第一工業製薬)、エレガ
ン2E,100E(日本油脂)、ケミスタット100
2,1003,2010(日本油脂)、エリーク51
(吉村油化学)、ALROMINE RV−100(ガ
イギー) 以上帯電防止剤の中で写真性及び人身に与える悪影響が
小さいので、非イオン(ノニオン)系帯電防止剤が特に
好ましい。
【0090】以上のような帯電防止剤の1種以上の合計
添加量は、0.001〜5.0重量%、好ましくは0.
005〜3.0重量%である。添加量が0.001重量
%未満であると、帯電防止効果や滑性向上効果がほとん
ど発揮されず、混練経費増になるだけである。また、添
加量が5.0重量%を越えると、増量効果がほとんどな
いだけでなく、経時によるブリードアウトの増加や樹脂
の押出し量がスクリューとのスリップのために大きく変
動し、層厚のバラツキが大きくなる等の問題が発生す
る。
【0091】また、必要特性,使用目的に応じて各種の
添加剤を写真特性に悪影響を及ぼさない種類・量を選択
して含ませることができる。その他の添加剤を以下に示
す。 (添加剤種類) (代 表 例) (1) 可 塑 剤:フタル酸エステル,グリコールエ
ステル,脂肪酸エステル,リン酸エステル等 (2) 安 定 剤:鉛系,カドミウム系,亜鉛系,ア
ルカリ土類金属系,有機スズ系等 (3) 難 燃 剤:燐酸エステル,ハロゲン化燐酸エ
ステル,ハロゲン化物,無機物,含燐ポリオール等 (4) 充 填 剤:アルミナ,カオリン,クレー,炭
酸カルシウム,マイカ,タルク,酸化チタン,シリカ等 (5) 補 強 剤:ガラスロービング,金属繊維,ガ
ラス繊維,ガラスミルドファイバー,炭素繊維等 (6) 発 泡 剤:無機発泡剤(炭酸アンモニア,重
炭酸ソーダ),有機発泡剤(ニトロソ系,アゾ系)等 (7) 加 硫 剤:加硫促進剤,促進助剤等 (8) 劣化防止剤:紫外線吸収剤,金属不活性化剤,
過酸化物分解剤等 (9) カップリング剤:シラン系,チタネート系,ク
ロム系,アルミニウム系等 (10) 各種の熱可塑性樹脂,熱可塑性エラストマ
ー,合成ゴム等
【0092】
【発明の効果】以上詳細に説明したとおり、請求項1記
載の発明によれば、蓋部材のカム部とスプールロック部
材との接触面の形状により蓋部材が閉位置にあるときに
蓋部材が閉位置方向へ付勢されるので、蓋部材の不用意
な開位置への回動を防止することができる。また、請求
項2記載の発明によれば、スプールロック部材の係止部
とケースの被係止部とのクリアランスが、使用時位置よ
り組み込み時位置の方が大きくなるようにしたので、組
み込み時にはスプールロック部材の挿入位置精度をラフ
に行うことができ、しかもスプールロック部材を使用時
位置に変位させた後には、スプールロック部材の位置が
正確に決まるから、ガタが少なく、安定した確実な動作
を得ることができる。また、請求項3記載の発明によれ
ば、係止部を爪状部にし、被係止部を凹部にしたから、
簡単な構造でありながら、スプールロック部材の組み込
みが容易で、しかもスプールロック部材の位置決めが正
確にできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るスプールロック部材の先端部と蓋
部材のカム部とが係合した状態を示す説明図である。
【図2】写真フイルムパトローネの分解斜視図である。
【図3】蓋部材,カム部,スプールロック部材,スプー
ル軸のギアとの関係を示す写真フイルムパトローネの側
断面である。
【図4】スプールロック部材の係止状態を示す断面図で
ある。
【図5】下ケースにスプールロック部材を組み込む直前
と組み込んだ直後を示す説明図である。
【図6】スプールロック部材を使用時位置に変位させた
状態を示す説明図である。
【図7】スプールロック部材の係止状態を示す要部拡大
断面図である。
【図8】スプールロック部材の係止構造が異なる別の実
施例を示す断面図である。
【図9】スプールロック部材の係止構造及び係止時の姿
勢が異なる別の実施例を示す断面図である。
【図10】蓋部材のカム部に係合されるアーム部と、ケ
ースの突起部との間にクリック機構を構成するアーム部
とを備えた従来のスプールロック部材を示す説明断面図
である。
【図11】スプール軸の回転により蓋部材の開位置への
移動とスプール軸のロック解除を行う従来のスプールロ
ック部材を示す断面図である。
【符号の説明】
10 写真フイルムパトローネ 11,219,252 上ケース 12,205 下ケース 13 パトローネ本体 15 スプール 18,210,255 蓋部材 22,215,262 スプール軸 40,216,263 ギア部 50,100,110,200,250 スプールロッ
ク部材 52,200a 基部 53,201 第1アーム部 54,202 第2アーム部 56,54a,201a,202a,256 先端部 56a 平面部 58,211,259 カム部 63,101,111,251 突起部 63a,102,112 爪部 64,206 内壁 64a,103a,113a,253 凹部 65,103,113 規制壁 207 軸

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 フイルム通路を開放して写真フイルムの
    出し入れを許容する開位置とフイルム通路を遮蔽して写
    真フイルムをパトローネ内に光密に収納する閉位置との
    間で回動される蓋部材と、この蓋部材が閉位置にあると
    きに蓋部材のカム部と係合するとともにスプール軸のギ
    ア部に係合してスプール軸の回動を阻止するスプールロ
    ック部材とを備え、蓋部材を開位置にしてからスプール
    軸を写真フイルムの送り出し方向に回転することにより
    写真フイルムをパトローネ本体外に送り出すようにした
    写真フイルムパトローネにおいて、 前記蓋部材のカム部とスプールロック部材とが互いに接
    触される各接触面の形状を、前記蓋部材が閉位置にある
    ときにスプールロック部材から蓋部材のカム部に与えら
    れる力のモーメントが蓋部材を閉位置側へ回動させる方
    向に作用するように、形成したことを特徴とする写真フ
    イルムパトローネ。
  2. 【請求項2】 フイルム通路を開閉する蓋部材が閉位置
    にあるときにスプール軸のギア部に係合してスプール軸
    の回動を阻止するスプールロック部材をパトローネ本体
    を構成するケース内に備え、蓋部材を開位置にしてから
    スプール軸を写真フイルムの送り出し方向に回転するこ
    とにより写真フイルムをパトローネ本体外に送り出すよ
    うにした写真フイルムパトローネにおいて、 前記スプールロック部材は、これに形成された係止部を
    ケース内に形成された被係止部に係止させることにより
    ケース内に係止した後、この組み込み時位置から係止部
    を中心として変位させることにより所定の使用時位置に
    セットされ、前記係止部と被係止部とのクリアランス
    が、使用時位置より組み込み時位置の方が大きいことを
    特徴とする写真フイルムパトローネ。
  3. 【請求項3】 前記係止部はスプールロック部材に形成
    された爪状部であり、前記被係止部はケースの内壁に形
    成された凹部であることを特徴とする請求項2記載の写
    真フイルムパトローネ。
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