JPH0817913A - 埋め込み構造、埋め込み構造の形成方法、埋め込み構造を有する半導体装置、及び該半導体装置の製造方法 - Google Patents

埋め込み構造、埋め込み構造の形成方法、埋め込み構造を有する半導体装置、及び該半導体装置の製造方法

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JPH0817913A
JPH0817913A JP14352494A JP14352494A JPH0817913A JP H0817913 A JPH0817913 A JP H0817913A JP 14352494 A JP14352494 A JP 14352494A JP 14352494 A JP14352494 A JP 14352494A JP H0817913 A JPH0817913 A JP H0817913A
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JP
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copper
semiconductor device
gold
silver
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JP14352494A
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Kazuhiro Hoshino
和弘 星野
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Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 導電材料としてすぐれる銅系、銀系、または
金系材料を用いて凹部を埋め込む際、これを良好に埋め
込める技術を提供する。 【構成】 基板1上に形成した接続孔等の凹部2に、銅
系、銀系、または金系材料4を該凹部の少なくとも内壁
部をおおって埋め込むとともに、凹部のその他の部分を
必要に応じてバリアメタル等の中間材料を介してAl系
材料5で充填した構造の埋め込み構造及びその製法、こ
の技術を適用した半導体装置関連の技術。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、埋め込み構造、埋め込
み構造の形成方法、埋め込み構造を有する半導体装置、
及び該半導体装置の製造方法に関する。本発明は、導電
材による埋め込みを要する場合に汎用でき、例えば、半
導体装置に用いられる配線の構造及び形成方法として具
体化できる。特に、配線の信頼性向上及び接続孔の埋め
込み性を向上した技術として具体化することができる。
【0002】
【従来の技術及びその問題点】埋め込み構造、特に導電
材の埋め込み構造を要する分野では、ますます微細化が
進行している。例えば、半導体装置の分野では、超LS
Iの高集積化に伴い、基板と配線間の電気的接続を得る
コンタクトホールや、多層配線間の接続を得るヴィアホ
ールも微細化し、例えば0.25ミクロンルールではア
スペクト比が2を越えるまでになって来ている。
【0003】配線金属材料を通常のスパッタリング法で
形成する際、このような高アスペクト比の接続孔では、
シャドウイング効果によって接続孔内部にボイド(空
洞)を生じたり、接続孔底部近くの側壁に十分な膜厚を
形成することができないという問題が生じている。
【0004】また、近年スパッタ中に基板を500℃程
度に加熱する高温スパッタ法や、金属膜形成後、真空中
で加熱を行うことによって金属をホール内に流動させる
リフロー法が開発されている(例えば、保坂ら「超高真
空下でのAlリフローによる埋め込み」1993年春春
季応用物理学会予稿集30a−ZY−8参照)が、いず
れの方法でも、適用される金属材料がAlのように低融
点でなければならないという制限がある。
【0005】一方、CuないしはCuを主成分とする銅
系材料から成るCu配線は、Alに比べ低抵抗であり、
エレクトロマイグレーション耐性に優れた材料であるた
め、将来の高集積・高速デバイスにとって魅力的な材料
である(例えば星野ら「Cu電極配線技術」月刊Sem
icomductor World,1998.6参
照)。しかしながら、微細コンタクトホールの埋め込み
に関しては、前述の高温スパッタ法、リフロー法のいず
れも、材料自体が高融点であるため適用することができ
ない。
【0006】接続孔等の凹部に通常のスパッタ法でCu
膜を形成した場合は、図13に示すように、凹部2(接
続孔)のホール側壁の膜が薄くなってしまうため、通電
を行うこの部分で電流密度が増大し、エレクトロマイグ
レーションによる断線が生じやすいという問題を生じ
る。符号4で埋め込み材料であるCuを示し、4a,4
bで側面の膜が薄くなった部分を示す。
【0007】これは、銀系材料や金系材料(いずれも低
抵抗であり、導電材料としてすぐれている)でも同様で
ある。(なお図13中、1はSi等の基板、1aはSi
2等の絶縁膜、31はCu等の第1層配線、32は同
じく第2層配線、6はこれら第1,第2層配線31,3
2間の接続をとるヴィアホールである凹部2が形成され
た層間絶縁膜(SiO2 等)である)。
【0008】
【発明の目的】本発明は、上記従来技術の問題点を解決
して、導電材料としてすぐれる銅系、銀系、または金系
材料を用いて凹部を埋め込む埋め込み部の形成に際して
も、これを良好に埋め込むことができる埋め込み構造、
及び埋め込み構造の形成方法を提供し、また、このよう
な埋め込み材料を有する半導体装置、及び該半導体装置
の製造方法を提供することを目的としている。
【0009】
【目的を達成するための手段】本出願の請求項1の発明
は、基板上に形成した凹部に、銅系、銀系、または金系
材料を該凹部の少なくとも内壁部をおおって埋め込むと
ともに、凹部のその他の部分をAl系材料で充填した構
造を備えることを特徴とする埋め込み構造であって、こ
れにより上記目的を達成するものである。
【0010】本出願の請求項2の発明は、前記銅系、銀
系、または金系材料と、前記Al系材料との間に、中間
材料を形成したことを特徴とする請求項1に記載の埋め
込み構造であって、これにより上記目的を達成するもの
である。
【0011】本出願の請求項3の発明は、前記中間材料
が、前記銅系、銀系、または金系材料と、前記Al系材
料との反応を防止するバリアメタルであることを特徴と
する請求項2に記載の埋め込み構造であって、これによ
り上記目的を達成するものである。
【0012】本出願の請求項4の発明は、前記中間材料
が、Ti,W,Zr,Hf,Moもしくはこれらの金属
間化合物、もしくは窒化物、ホウ化物、もしくは炭化物
のいずれかより選ばれたものであることを特徴とする請
求項2または3に記載の埋め込み構造であって、これに
より上記目的を達成するものである。
【0013】本出願の請求項5の発明は、基板上に形成
した凹部内に、銅系、銀系、または金系材料を埋め込み
形成した後、凹部に生じた空洞部分をAl系材料を充填
することを特徴とする埋め込み構造の形成方法であっ
て、これにより上記目的を達成するものである。
【0014】本出願の請求項6の発明は、空洞部分にA
l系材料を充填する手段が、Al系材料の形成後加熱を
行うAlリフロー法であるか、もしくはAl系材料の高
温スパッタ法であることを特徴とする請求項5に記載の
埋め込み構造の形成方法であって、これにより上記目的
を達成するものである。なお本発明において、Alリフ
ロー法とは、Al系材料をスパッタその他の手段で形成
した後、加熱してAl系材料を溶融状態にすることを言
う。また高温スパッタとは、Al系材料が溶融状態もし
くはそれに近い状態でスパッタされる高温下でスパッタ
することを言う。
【0015】本出願の請求項7の発明は、前記空洞部分
にAl系材料を充填した後、銅系、銀系、または金系材
料上のAl系材料を除去する工程を備えたことを特徴と
する請求項5または6に記載の埋め込み構造の形成方法
であって、これにより上記目的を達成するものである。
【0016】本出願の請求項8の発明は、前記Al系材
料を除去する手段が、ドライエッチング法もしくは全面
メタル・ポリッシュ法であることを特徴とする請求項7
に記載の埋め込み構造の形成方法であって、これにより
上記目的を達成するものである。
【0017】本出願の請求項9の発明は、半導体基板上
に形成した凹部に銅系、銀系、または金系材料を該凹部
の少なくとも内壁部をおおって埋め込むとともに、凹部
のその他の部分をAl系材料で充填した構造を備えるこ
とを特徴とする半導体装置であって、これにより上記目
的を達成するものである。
【0018】本出願の請求項10の発明は、前記銅系、
銀系、または金系材料と、前記Al系材料との間に、中
間材料を形成したことを特徴とする請求項9に記載の半
導体装置であって、これにより上記目的を達成するもの
である。
【0019】本出願の請求項11の発明は、前記中間材
料が、前記銅系、銀系、または金系材料と、前記Al系
材料との反応を防止するバリアメタルであることを特徴
とする請求項10に記載の半導体装置であって、これに
より上記目的を達成するものである。
【0020】本出願の請求項12の発明は、前記中間材
料が、Ti,W,Zr,Hf,Moもしくはこれらの金
属間化合物、もしくは窒化物、ホウ化物、もしくは炭化
物のいずれかより選ばれたものであることを特徴とする
請求項10または11に記載の半導体装置であって、こ
れにより上記目的を達成するものである。
【0021】本出願の請求項13の発明は、半導体基板
上に形成した凹部内に銅系、銀系、または金系材料を埋
め込み形成した後、凹部に生じた空洞部分をAl系材料
を充填して埋め込み部を形成する工程を有することを特
徴とする半導体装置の製造方法であって、これにより上
記目的を達成するものである。
【0022】本出願の請求項14の発明は、空洞部分に
Al系材料を充填する手段が、Al系材料の形成後加熱
を行うAlリフロー法であるか、もしくはAl系材料の
高温スパッタ法であることを特徴とする請求項13に記
載の半導体装置の製造方法であって、これにより上記目
的を達成するものである。
【0023】本出願の請求項15の発明は、前記空洞部
分にAl系材料を充填した後、銅系、銀系、または金系
材料上のAl系材料を除去する工程を備えたことを特徴
とする請求項13または14に記載の半導体装置の製造
方法であって、これにより上記目的を達成するものであ
る。
【0024】本出願の請求項16の発明は、前記Al系
材料を除去する手段が、ドライエッチング法もしくは全
面メタル・ポリッシュ法であることを特徴とする請求項
15に記載の半導体装置の製造方法であって、これによ
り上記目的を達成するものである。
【0025】本発明は、基板上の凹部に導電材料を埋め
込む構造が要せられる場合に汎用することができる。例
えば、埋め込み導電部について適用することができる。
この場合、各種接続孔の埋め込みについて適用でき、例
えば半導体基板の拡散領域と上部配線との接続をとるコ
ンタクトホールについて適用でき、あるいは、上層と下
層との配線層間の接続をとるヴィアホールについて適用
することができる。
【0026】本発明は、半導体装置の接続孔において、
Cu膜(Ag膜、Au膜についても同じ。以下同)を形
成した後、接続孔内に生じる空洞部分にAl合金を充填
した構造、及びその製造方法として、好ましく実施でき
る。
【0027】また、接続孔内に生じる空洞部分にAl合
金(Al−wt%Si等)を充填する方法として、Al
成膜後加熱によるAlリフロー法、もしくは高温スパッ
タ法を用いることは、好ましい態様である。
【0028】また、Alリフロー法もしくは高温スパッ
タ法により、Cu膜の空洞部分にAlを充填した後、ド
ライエッチング法もしくは全面メタル・ポリッシュ法に
より、Cu膜上のAl合金膜を除去することは、好まし
い態様である。
【0029】また、接続孔内に生じる空洞部分にAl合
金を充填する際に、CuとAl合金の間の反応を防止す
るために、バリアメタルをCuとAl合金の間に挟むこ
とは、好ましい態様である。
【0030】また、バリアメタルとしては、Ti,W,
Zr,Hf,Moもしくはこれらの金属間化合物、もし
くは窒化物、ホウ化物、もしくは炭化物のいずれかを用
いることは、好ましい態様である。
【0031】
【作用】本発明によれば、基板上に形成した凹部に、銅
系、銀系、または金系材料を埋め込む場合、まず、例え
ば該凹部の少なくとも内壁部をおおって埋め込み、凹部
のその他の部分はAl系材料で充填するので、銀系、銅
系、または金系材料による埋め込みでは空洞が生じる場
合について、この空洞は埋め込み性の良いAl系材料に
より、埋め込み特性が良好なAlリフローや高温スパッ
タ法等により充填され、よって信頼性の高い完全な埋め
込みがなされる。よって、銅系、銀系または金系材料の
低抵抗特性と、Al系材料の良好な埋め込み特性とを兼
ね備えた、低抵抗かつ信頼性の高い構造が得られる。
【0032】
【実施例】以下本発明の実施例について、図面を参照し
て説明する。但し当然のことではあるが、本発明は図示
の実施例により限定されるものではない。
【0033】実施例1 この実施例は、本発明を、半導体装置の接続配線構造に
適用したものであり、特に、銅系材料、特に純銅により
接続孔を埋め込んで接続配線構造を形成する場合に具体
化したものである。
【0034】図1に示すのは、本実施例の半導体装置に
おける埋め込み配線接続構造の断面図である。図1に示
すように、この埋め込み構造は、基板1(ここでは半導
体基板、特にSi基板)上に形成した凹部2(ここでは
基板1上の第1層配線31とその上層の第2層配線32
との接続をとるヴィアホール)に銅系材料4(ここでは
Cu)を該凹部2の少なくとも内壁部をおおって埋め込
むとともに、凹部2のその他の部分をAl系材料5で充
填した構造を備えるものである。
【0035】また、本実施例の半導体装置の接続配線構
造の形成は、図2ないし図5に示すように行った。即
ち、基板1上に形成した凹部2内に、銅系材料4を埋め
込み形成した(図2)後、凹部2に生じた空洞部分2′
をAl系材料5を充填した(図3,図4)。以上により
この埋め込み配線構造を形成した。特にこの実施例で
は、空洞部分2′にAl系材料51を充填する手段が、
Al系材料5の形成(図3)の後、加熱を行う(図4)
Alリフロー法を用いた。またこの実施例では、前記空
洞部分2′にAl系材料5を充填した後、銅系材料4
(第2層配線32)上のAl系材料52を除去する工程
を備えて、図5の構造とした。最終的にパターニングし
て、図1の構造を得た。このAl系材料5を除去する手
段は、ドライエッチング法もしくは全面メタル・ポリッ
シュ法を用いた。
【0036】従来技術にあっては、通常のスパッタリン
グ法でCuを成膜すると、高アスペクト比のホールにお
いては、図13に示すようにシャドウイング効果により
ホール側壁には平坦な部分の数パーセントしか膜が付か
ない。このため、エレクトロマイグレーション試験を行
うと、カバレッジの悪い部分で電流密度が増大し、断線
不良を生じやすかった。
【0037】これに対し、本発明を適用した図1の実施
例では、Cu膜の空洞部分にAlを埋め込んだので、電
流密度の局所的な増大は生じない。この構造によってエ
レクトロマイグレーション耐性が向上する。
【0038】また、凹部2′である接続孔のホール内部
の金属厚膜化によりストレスマイグレーション耐性も向
上する。
【0039】以上の如く、本実施例のようにCu配線上
のAlフローにより接続孔部の空洞を埋め込むことによ
って、信頼性が向上する。
【0040】更に詳しくは、本実施例では以下の工程に
より、半導体装置についての埋め込み接続配線構造を形
成した。
【0041】初めに図2に示すように、素子を形成した
半導体基板1(図示断面では基板1上にSiO2 等の絶
縁膜1aが形成されている)上に、下層の第1層配線3
1として第1層Cu配線を形成した後、層間膜6(ここ
ではSiO2 )を形成し、凹部2である接続孔(ここで
はヴィアホール)を開孔する。
【0042】次いで上層の第2層配線32として第2層
Cu配線を、下記条件の通常スパッタ法にて形成する。
以上で図2の構造を得た。 Cu膜スパッタ条件 ガス :Ar DC電力 :10kW 圧力 :0.4Pa 基板温度 :200℃
【0043】次に、図3に示すように、下記条件のスパ
ッタ法によりAl系材料層51としてAlSi500n
mを形成する。 AlSi形成条件 ガス :Ar DC電力 :15kW 圧力 :0.4Pa 基板温度 :100℃
【0044】続いて、真空を破ることなく、基板1をリ
フローチャンバーに運ぶ。ここで、基板1を450℃に
加熱し、2分間の熱処理を行う。即ち、リフロー処理を
行う(下記条件)。これにより、図4に示すような形状
で、凹部2(ヴィアホール)内の空洞部分2′がAl系
材料5により埋め込める。第2層配線32上に存在する
Al系材料を符号52で示す。 Alリフロー条件 ガス :Ar 基板温度 :450℃ 圧力 :0.17Pa 熱処理時間:120秒
【0045】続いて、RIE(反応性イオンエッチン
グ)法により、Al系材料のエッチバックを行う。これ
により、上層のAl系材料52を除去する。 Alエッチバック条件 ガス :BCl3 /Cl3 =60/90SCC
M 圧力 :2Pa μ波電力 :900W RFバイアス :30W
【0046】エッチバック終了後、図5のように、銅系
材料5(Cu配線)の空洞部分2′にAl系材料5が埋
め込まれた形状が得られる。
【0047】これを適宜パターニングして得られたもの
が、図1の構造である。
【0048】先に述べたように、凹部2(接続孔)内で
のエレクトロマイグレーション耐性が向上し、かつ平坦
化形状が得られる。
【0049】本実施例によれば、以下の具体的効果が得
られる。 接続孔内部が全て銅系材料(Cu)及びAl系材料
(Al合金)で埋め込まれるため、ホール内部での電流
密度の増大が生じない。このためエレクトロマイグレー
ション耐性が向上する。
【0050】接続孔内部が全て銅系材料(Cu)及び
Al系材料(Al合金)で埋め込まれるため、ホール内
部での金属厚膜化によりストレスマイグレーション耐性
が向上する。
【0051】配線材料自体としてCu配線を使用でき
るため、低抵抗かつ信頼性の高い配線が得られる。
【0052】本発明を高密度デバイスの配線形成工程
に適用することによって、優れた埋め込みを達成でき、
さらにエレクトロマイグレーション耐性に優れた信頼性
の高いデバイスを製造でき、工業的に見て非常に有用で
ある。
【0053】実施例2 本実施例は、Cu配線形成後、高温スパッタ法を用いて
凹部(ホール内)にAl系材料を埋め込む例である。以
下、図6ないし図8を用いてこの実施例を説明する。
【0054】初めに図6に示すように、素子を形成した
半導体基板1(ここではSi基板。上面にSiO2 絶縁
膜1aを有する)上に下層の第1配線31として、第1
層Cu配線を形成した後、層間膜6(ここではSi
2 )を形成し、凹部2である接続孔(ここではヴィア
ホール)を開孔する。
【0055】次いで上層の第2層配線32として第2層
Cu配線を下記条件の通常のスパッタ法にて500nm
形成する。 Cu膜スパッタ条件 ガス :Ar DC電力 :10kW 圧力 :0.4Pa 基板温度 :200℃
【0056】更に、図7に示すように、下記条件の高温
スパッタ法によりAl系材料膜53としてAlSi膜を
300nm形成する。 AlSi形成条件 ガス :Ar DC電力 :15kW 圧力 :0.4Pa 基板温度 :500℃
【0057】続いて、本実施例では、下記条件のCMP
(ケミカル・メカニカル・ポリッシュ)法により、Al
系材料膜53をエッチバックする。 CMP条件: 研磨プレート回転数=50rpm スラリー液=過酸化水素水/アミン/水の混合液
【0058】エッチバック終了後、図8のように銅系材
料4(Cu配線)の空洞部分2′にAlが埋め込まれた
形状が得られる。
【0059】本実施例も、前述のように、接続孔内での
エレクトロマイグレーション耐性が向上し、かつ平坦化
形状が得られる。その他、実施例1と同様な効果を有す
る。
【0060】実施例3 本実施例は、Cu配線形成後、Alリフロー法を用いて
Al系材料をホール内に埋め込む際に、銅系材料である
CuとAl系材料であるAlの反応を防止するために中
間材料としてバリアメタルを間に挟む例である。
【0061】以下、図9ないし図12を用いて、この実
施例を説明する。
【0062】初めに図9に示すように、素子を形成した
半導体基板(ここではSi基板。上面にSiO2 絶縁膜
1aを有する)上に下層第1層配線31として第1層銅
配線を形成したあと、層間膜6を形成し、凹部2として
接続孔(ヴィアホール)を開口する。次いで下記条件の
通常のスパッタ法を用いて、中間材料7を含む第2層目
配線層として、Ti/TiN/Cu膜(30/70/3
00nm・上層から順に列記)を形成する。即ち、凹部
2(ヴィアホール)を含め、銅系材料4としてCu及び
中間材料7としてTi/TiNを下記条件で成膜する。
符号32で、上層第2層配線であるCu配線をなすCu
部分を示す。なお、TiNはバリアメタルとして用い、
TiはAlリフロー時の濡れ層として使用する。
【0063】Cu膜スパッタ条件 ガス :Ar DC電力 :10kW 圧力 :0.4Pa 基板温度 :200℃
【0064】TiN膜形成条件 ガス :Ar−65%N2 DC電力 :8kW 圧力 :0.65Pa 基板温度 :150℃
【0065】Ti膜形成条件 ガス :Ar DC電力 :4kW 圧力 :0.4Pa 基板温度 :200℃
【0066】図10に示すように、スパッタ法によりA
l系材料としてAlSi51を下記条件で500nm形
成する。
【0067】AlSi形成条件 ガス :Ar DC電力 :15kW 圧力 :0.4Pa 基板温度 :100℃
【0068】続いて、真空を破ることなく基板1をフロ
ーチャンバーに運ぶ。ここで、基板1を450C°に加
熱し、2分間の熱処理を行うと、図11に示すような形
状で凹部2である接続孔のホール内の空洞が埋め込め
る。埋め込まれたAl系材料を符号5で示し、上層のA
l系材料を52で示す。Alリフロー条件は下記のとお
りである。
【0069】Alリフロー条件 ガス :Ar 圧力 :0.17Pa 基板温度 :450℃ 熱処理時間:120秒
【0070】続いて、RIE(反応性イオンエッチン
グ)法により、Al膜52及びTi/TiN膜7のエッ
チバックを行う。
【0071】Alエッチバック条件 ガス :BCl3 /Cl2 =60/90SCCM 圧力 :2Pa μ波電力 :900W RFバイアス:30W
【0072】エッチバック終了後、図12のように、銅
系材料4であるCu配線の空洞部2′にAl系材料5が
埋め込まれた形状が得られる。
【0073】なお、本実施例ではエッチバックの手段と
してRIE法を用いたが、実施例2と同様にCMP法を
用いることも可能である。
【0074】本実施例も、前記で述べたように接続孔内
でのエレクトロマイグレーション耐性が向上し、かつ平
坦化形状が得られ、その他前記実施例と同様の効果が発
揮できた。
【0075】更に本実施例では、銅系材料4であるCu
配線とホール内の空洞を埋め込んだAl系材料5との間
にバリアメタルを狭んだことにより、AlとCuの反応
を防止することができる。なお、別途バリアメタルとし
て、Ti以外のW,Zr,Hf,Moについて、またこ
れらの化合物について、またこれらの窒化物、ホウ化
物、炭化物を用いて実施したが、同様のバリア効果が得
られた。特に、TiN/Tiに代えてWN/Wを中間材
料(バリアメタル)として用いて、良好な結果が得られ
た。
【0076】実施例4 この実施例では、実施例3と同様の中間材料7を形成す
るとともに、ここではAlリフロー法の代わりに、実施
例2のように高温スパッタ法で空洞を埋め込んだ。
【0077】本実施例も、実施例3と同様の効果を奏し
た。なお、本実施例でも別途バリアメタルとして、Ti
以外のW,Zr,Hf,Moについて、またこれらの化
合物について、またこれらの窒化物、ホウ化物、炭化物
を用いて実施したが、同様のバリア効果が得られた。特
に、TiN/Tiに代えてWN/Wを中間材料(バリア
メタル)として用いて、良好な結果が得られた。
【0078】実施例5〜8 この実施例では、純Cuに代え、銅系材料としてCu−
Ti合金(Ti含有量は10重量%以下のもの)を用い
て、その他は実施例1〜4と同様に行った。
【0079】Cu−Ti合金を用いることにより、導電
性はやや低くなるが、信頼性の高い接続が得られた。
【0080】実施例9〜12 これらの実施例では、銀系材料を用いて、実施例1〜4
と同様に実施した。
【0081】ここでは、銀系材料として純Agを用い
た。Agは、スパッタにより、次の条件で形成した。 ガス :Ar100SCCM 圧力 :0.4Pa DC電力 :8kW 基板加熱温度 :150C°
【0082】その他は、前記各例と全く同様に行った。
【0083】本実施例では低抵抗のAgによる良好な導
電性と、Al系材料による信頼性の向上という効果がも
たらされた。
【0084】実施例13〜16 これらの実施例では、金系材料を用いて、実施例1〜4
と同様に実施した。
【0085】ここでは、金系材料として純Auを用い
た。ここでは、Auは、Auソースガスとして有機Au
錯体を用いた下記条件のAuのPECVDでこれを形成
した。
【0086】AuCVD条件 ガス :ジメチル(1,1,1−トリフルオロ
−2,4−ペンタジオナート)金(III)(DMG−
TF)/H2 =100/500SCCM 圧力 :2000Pa RFプラズマ :13.56MHz 基板温度 :170C°
【0087】その他は、前記各例と全く同様に行った。
【0088】本実施例では、低抵抗のAuによる良好な
導電性と、Al系材料による信頼性の向上という効果が
もたらされた。
【0089】
【発明の効果】上述したように、本発明によれば、導電
材料としてすぐれる銅系、銀系、または金系材料を用い
て凹部を埋め込む埋め込み部の形成に際しても、これを
良好に埋め込むことができる埋め込み構造、及び埋め込
み構造の形成方法を提供し、また、このような埋め込み
材料を有する半導体装置、及び該半導体装置の製造方法
を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施例1の構造を示す断面図である。
【図2】 実施例1の工程を順に断面図で示すものであ
る(1)。
【図3】 実施例1の工程を順に断面図で示すものであ
る(2)。
【図4】 実施例1の工程を順に断面図で示すものであ
る(3)。
【図5】 実施例1の工程を順に断面図で示すものであ
る(4)。
【図6】 実施例2の工程を順に断面図で示すものであ
る(1)。
【図7】 実施例2の工程を順に断面図で示すものであ
る(2)。
【図8】 実施例2の工程を順に断面図で示すものであ
る(3)。
【図9】 実施例3の工程を順に断面図で示すものであ
る(1)。
【図10】 実施例3の工程を順に断面図で示すものであ
る(2)。
【図11】 実施例3の工程を順に断面図で示すものであ
る(3)。
【図12】 実施例3の工程を順に断面図で示すものであ
る(4)。
【図13】 従来技術及びその問題点を示す図である。
【符号の説明】
1 基板(半導体基板、Si基板) 2 凹部(接続孔) 31 第1層配線 32 第2層配線 4 銅(銀、金)系材料 5 Al系材料

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】基板上に形成した凹部に、銅系、銀系、ま
    たは金系材料を該凹部の少なくとも内壁部をおおって埋
    め込むとともに、凹部のその他の部分をAl系材料で充
    填した構造を備えることを特徴とする埋め込み構造。
  2. 【請求項2】前記銅系、銀系、または金系材料と、前記
    Al系材料との間に、中間材料を形成したことを特徴と
    する請求項1に記載の埋め込み構造。
  3. 【請求項3】前記中間材料が、前記銅系、銀系、または
    金系材料と、前記Al系材料との反応を防止するバリア
    メタルであることを特徴とする請求項2に記載の埋め込
    み構造。
  4. 【請求項4】前記中間材料が、Ti,W,Zr,Hf,
    Moもしくはこれらの金属間化合物、もしくは窒化物、
    ホウ化物、もしくは炭化物のいずれかより選ばれたもの
    であることを特徴とする請求項2または3に記載の埋め
    込み構造。
  5. 【請求項5】基板上に形成した凹部内に、銅系、銀系、
    または金系材料を埋め込み形成した後、凹部に生じた空
    洞部分をAl系材料を充填することを特徴とする埋め込
    み構造の形成方法。
  6. 【請求項6】空洞部分にAl系材料を充填する手段が、
    Al系材料の形成後加熱を行うAlリフロー法である
    か、もしくはAl系材料の高温スパッタ法であることを
    特徴とする請求項5に記載の埋め込み構造の形成方法。
  7. 【請求項7】前記空洞部分にAl系材料を充填した後、
    銅系、銀系、または金系材料上のAl系材料を除去する
    工程を備えたことを特徴とする請求項5または6に記載
    の埋め込み構造の形成方法。
  8. 【請求項8】前記Al系材料を除去する手段が、ドライ
    エッチング法もしくは全面メタル・ポリッシュ法である
    ことを特徴とする請求項7に記載の埋め込み構造の形成
    方法。
  9. 【請求項9】半導体基板上に形成した凹部に銅系、銀
    系、または金系材料を該凹部の少なくとも内壁部をおお
    って埋め込むとともに、凹部のその他の部分をAl系材
    料で充填した構造を備えることを特徴とする半導体装
    置。
  10. 【請求項10】前記銅系、銀系、または金系材料と、前
    記Al系材料との間に、中間材料を形成したことを特徴
    とする請求項9に記載の半導体装置。
  11. 【請求項11】前記中間材料が、前記銅系、銀系、また
    は金系材料と、前記Al系材料との反応を防止するバリ
    アメタルであることを特徴とする請求項10に記載の半
    導体装置。
  12. 【請求項12】前記中間材料が、Ti,W,Zr,H
    f,Moもしくはこれらの金属間化合物、もしくは窒化
    物、ホウ化物、もしくは炭化物のいずれかより選ばれた
    ものであることを特徴とする請求項10または11に記
    載の半導体装置。
  13. 【請求項13】半導体基板上に形成した凹部内に銅系、
    銀系、または金系材料を埋め込み形成した後、凹部に生
    じた空洞部分をAl系材料を充填して埋め込み部を形成
    する工程を有することを特徴とする半導体装置の製造方
    法。
  14. 【請求項14】空洞部分にAl系材料を充填する手段
    が、Al系材料の形成後加熱を行うAlリフロー法であ
    るか、もしくはAl系材料の高温スパッタ法であること
    を特徴とする請求項13に記載の半導体装置の製造方
    法。
  15. 【請求項15】前記空洞部分にAl系材料を充填した
    後、銅系、銀系、または金系材料上のAl系材料を除去
    する工程を備えたことを特徴とする請求項13または1
    4に記載の半導体装置の製造方法。
  16. 【請求項16】前記Al系材料を除去する手段が、ドラ
    イエッチング法もしくは全面メタル・ポリッシュ法であ
    ることを特徴とする請求項15に記載の半導体装置の製
    造方法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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US6909191B2 (en) 2000-03-27 2005-06-21 Kabushiki Kaisha Toshiba Semiconductor device
JP2007266073A (ja) * 2006-03-27 2007-10-11 Toshiba Corp 半導体装置及びその製造方法

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US6909191B2 (en) 2000-03-27 2005-06-21 Kabushiki Kaisha Toshiba Semiconductor device
JP2007266073A (ja) * 2006-03-27 2007-10-11 Toshiba Corp 半導体装置及びその製造方法

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