JPH08176434A - ポリ塩化ビニル系樹脂組成物 - Google Patents

ポリ塩化ビニル系樹脂組成物

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JPH08176434A
JPH08176434A JP31864794A JP31864794A JPH08176434A JP H08176434 A JPH08176434 A JP H08176434A JP 31864794 A JP31864794 A JP 31864794A JP 31864794 A JP31864794 A JP 31864794A JP H08176434 A JPH08176434 A JP H08176434A
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weight
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pvc
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composition
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JP31864794A
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Nobuyuki Toyomasu
信之 豊増
Masakazu Ozaki
正和 尾崎
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Tosoh Corp
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Tosoh Corp
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08GMACROMOLECULAR COMPOUNDS OBTAINED OTHERWISE THAN BY REACTIONS ONLY INVOLVING UNSATURATED CARBON-TO-CARBON BONDS
    • C08G18/00Polymeric products of isocyanates or isothiocyanates
    • C08G18/06Polymeric products of isocyanates or isothiocyanates with compounds having active hydrogen
    • C08G18/28Polymeric products of isocyanates or isothiocyanates with compounds having active hydrogen characterised by the compounds used containing active hydrogen
    • C08G18/40High-molecular-weight compounds
    • C08G18/63Block or graft polymers obtained by polymerising compounds having carbon-to-carbon double bonds on to polymers

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  • Polymers & Plastics (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 難燃性が付与されかつ圧縮永久歪が優れた
ポリ塩化ビニル樹脂組成物を提供する。 【構成】 塩化ビニル系重合体、ポリマーポリオール
及びイソシアネート基3個以上を有するイソシアネート
化合物とをせん断応力下、加熱溶融混練して得られるポ
リ塩化ビニル系組成物において、塩化ビニル系重合体1
00重量部あたり、三酸化アンチモンを20重量部以上
40重量部以下、かつ含ハロゲンリン酸エステルを1重
量部以上20重量部以下含むことを特徴とするポリ塩化
ビニル系樹脂組成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は塩化ビニル系重合体とポ
リマーポリオールとイソシアネート基3個以上を有する
イソシアネート化合物とをせん断応力下、加熱溶融混練
して得られるポリ塩化ビニル系樹脂組成物の難燃化に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】一般にポリ塩化ビニル系樹脂(以下、P
VCという。)組成物は、PVC分子中にハロゲン原子
を含むことからポリオレフィン系樹脂等に比較して燃え
にくい材料である。そのため自己消火性物質として取り
扱われることも多い。しかし、PVC組成物でも軟質P
VC等の可塑剤を多量に含有する材料においては、可塑
剤が危険物第四類に挙げられる可燃性物質であることが
殆どであり、難燃性が低下する。このことから難燃化配
合対策が行われている。
【0003】そして、特開平3−294326号公報に
は、PVC、ポリマーポリオールおよびイソシアネート
化合物またはこれらに必要に応じて可塑剤を添加したも
のを、せん断応力下に加熱溶融混練することにより、優
れた圧縮永久歪特性をもつPVC組成物及びその製造方
法が提案されているが、該PVC組成物はPVCの他に
ポリマーポリオール及びイソシアネート化合物のような
可燃性原料を用いていることから、一端引火すると十分
な自己消化性がないために難燃性を必要とする分野にお
いては使用することができなかった。また、該組成物の
難燃化については知られていない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】近年、使用環境及び安
全性の観点から材料の難燃性はますます重要視される方
向にある。
【0005】そこで、本発明の目的は、この従来法にお
ける欠点の少ない、すなわち圧縮永久歪特性及び難燃性
にも優れたPVC組成物を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは上述のよう
な現状に鑑み、鋭意検討した結果、三酸化アンチモン及
び含ハロゲンリン酸エステルを用いることで難燃性を付
与することが可能であることを見出だし、本発明を完成
するに至った。
【0007】即ち本発明は、PVC、ポリマーポリオー
ル及びイソシアネート基3個以上を有するイソシアネー
ト化合物とをせん断応力下、加熱溶融混練して得られる
PVC組成物において、PVC100重量部あたり、三
酸化アンチモンを20重量部以上40重量部以下、かつ
含ハロゲンリン酸エステルを1重量部以上20重量部以
下含むことを特徴とするPVC組成物を要旨とするもの
である。
【0008】以下、本発明に関して詳細に説明する。
【0009】本発明においては、PVC100重量部あ
たり、三酸化アンチモン20重量部以上40重量部以
下、かつ含ハロゲンリン酸エステル1重量部以上20重
量部以下を加えることにより、PVC組成物に十分な難
燃性を付与することができる。そして、三酸化アンチモ
ンの添加量が20重量部未満、または、含ハロゲンリン
酸エステルの添加量が1重量部未満の場合には難燃性の
付与は十分とはいえず、燃焼時間が長くなり残じん滴下
が生じ好ましくない。また、三酸化アンチモンの添加量
が40重量部を越えたり、または、含ハロゲンリン酸エ
ステルの添加量が20重量部を越えた場合も難燃性効果
が向上しないため好ましくない。特に含ハロゲンリン酸
エステルの添加量が20重量部を越えて配合した場合、
逆に著しく燃焼させることがあり、難燃性低下の挙動が
顕著となる場合がある。
【0010】本発明で用いられる三酸化アンチモンとし
ては、特に限定されるものではなく、一般に市販されて
いるものが用いられる。
【0011】本発明において用いられる含ハロゲンリン
酸エステルとしては、一般に含ハロゲンリン酸エステル
として知られているものであればいかなるものも使用さ
れ、例えばトリス・クロロフェニルエチルホスヘート、
トリス・ジクロロプロピルホスヘート、トリス・β−ク
ロロプロピルホスヘート、トリスブロモフェニルホスヘ
ート、トリス(ジブロモフェニル)ホスヘート、トリク
レジルホスヘート若しくはクレジルジフェニルホスヘー
ト等又はこれらのオリゴマ−等が挙げられる。そして、
これらは1種又は2種以上を用いることができる。
【0012】本発明で用いるPVCとは、塩化ビニル含
有重合体であればいかなるものも使用され、例えば塩化
ビニル単独重合体、塩素化塩化ビニル重合体、塩化ビニ
ル単量体とそれと共重合し得るすべての単量体のうち1
種若しくは2種以上とのランダム共重合、グラフト共重
合若しくはブロック共重合して得られる塩化ビニル共重
合体等が挙げられ、上記重合体の1種または2種以上の
混合物が使用される。
【0013】塩化ビニル単量体と共重合可能な単量体と
しては、塩化ビニル単量体と共重合可能な単量体であれ
ばいかなるものも使用され、例えばエチレン、プロピレ
ン、ブテン、ペンテンー1、ブタジエン、スチレン、α
ーメチルスチレン、アクリロニトリル、塩化ビニリデ
ン、シアン化ビニリデン、メチルビニルエーテル等のア
ルキルビニルエーテル類、酢酸ビニル等のカルボン酸ビ
ニルエステル類、メトキシスチレン等のアリールエーテ
ル類、ジメチルマレイン酸等のジアルキルマレイン酸
類、フマル酸ジメチルエステル等のフマル酸エステル
類、N−ビニルピロリドン、ビニルピリジン、ビニルシ
ラン類、アクリル酸ブチルエステル等のアクリル酸アル
キルエステル類又はメタクリル酸メチルエステル等のメ
タクリル酸アルキルエステル類等を挙げることができ
る。
【0014】PVCの重合度は、特に制限されることは
なくいかなるものも使用できるが、成形時の加工性に優
れるために400以上10000以下のものが好まし
い。
【0015】本発明で用いるイソシアネート基3個以上
を有する化合物としては、イソシアネート基3個以上を
有する化合物あればいかなるものも使用でき、例えばジ
イソシアネートのイソシアヌレート変性体,1,6,1
1−ウンデカントリイソシアネート,リジンエステルト
リイソシアネート若しくは4−イソシアネートメチル−
1,8−オクタメチルジイソシアネート等のトリイソシ
アネート類又はジイソシアネートのビュレット変性体,
アロファネート変性体,アダクト体若しくはポリフェニ
ルメタンポリイソシアネート等の多官能イソシアネート
類等が挙げられ、これらの1種または2種以上が使用さ
れる。ジイソシアネートとしては、例えば2,4−若し
くは2,6−トリレンジイソシアネート、m−若しくは
p−フェニレンジイソシアネート、1−クロロフェニレ
ン−2,4−ジイソシアネート、1,5−ナフタレンジ
イソシアネート、メチレンビスフェニレン−4,4’−
ジイソアネート、m−若しくはp−キシレンジイソアネ
ート、ヘキサメチレンジイソシアネート、リジンジイソ
シアネート、4,4’−メチレンビスシクロヘキシルジ
イソシアネート、イソホロンジイソシアネート又はトリ
メチルヘキサメチレンジイソシアネート等を挙げること
ができる。
【0016】また、上記のジイソシアネート類を併用す
ることも可能である。ただし、この場合全イソシアネー
ト化合物のイソシアネート基モル数に対するイソシアネ
ート基3個以上を有するイソシアネート化合物のイソシ
アネート基モル数が0.25以上とすることが良好な圧
縮永久歪特性を発現させる上で好ましい。
【0017】本発明で用いるポリマーポリオールは特に
限定は受けない。ポリマーポリオールとしては、例えば
ポリエステルポリオール、ポリエーテルポリオール、ポ
リカプロラクトンポリオール、ポリカーボネートポリオ
ール、ひまし油系ポリオール、ケン化EVA(エチレン
−酢ビ共重合体)等を挙げることができ、これらのうち
の1種もしくは2種以上が用いられる。
【0018】尚、ここで挙げたポリエステルポリオール
としては、例えばジエチレングリコールとアジピン酸の
縮重合から得られる様なエーテルエステル型のポリエス
テルポリオールも含まれ、その他の官能基で修飾するこ
とで多官能化したものも含まれる。
【0019】また、ポリエステルポリオール、ポリカー
ボネートポリオール、ポリカプロラクトンポリオールに
ついても水酸基を3個以上有した多官能型ポリオールも
含まれる。
【0020】また、上述のポリマーポリオールとイソシ
アネート基3個以上を有する化合物におけるイソシアネ
ート基/水酸基のモル比は、得られるPVC組成物が良
好な圧縮永久歪性能及び加工性を有する点で、0.3〜
1.3の範囲とすることが好ましい。
【0021】本発明において用いられるポリマーポリオ
ールとイソシアネート基3個以上を有する化合物の合計
配合量は、得られるPVC組成物の圧縮永久歪及び加工
性が良好となる点で、PVC100重量部に対して30
重量部以上900重量部以下とすることが好ましい。
【0022】本発明においては、可塑剤を配合してもよ
く、例えばフタル酸ジ−n−ブチル、フタル酸ジ−2−
エチルヘキシル(以下DOPと言う))、フタル酸ジ−
n−オクチル、フタル酸ジイソデシル、フタル酸ジイソ
オクチル、フタル酸オクチルデシル、フタル酸ブチルベ
ンジル又はイソフタル酸ジ−2−エチルヘキシル等のフ
タル酸系可塑剤;アジピン酸ジ−2−エチルヘキシル、
アジピン酸ジ−n−デシル、アジピン酸ジイソデシル、
セバシン酸ジブチル又はセバシン酸ジ−2−エチルヘキ
シルなどの脂肪族エステル系可塑剤;トリメリット酸ト
リオクチル又はトリメリット酸トリデシル等のトリメリ
ット酸系可塑剤;リン酸トリブチル、リン酸トリ−2−
エチルヘキシル、リン酸2−エチルヘキシルジフェニル
又はリン酸トリクレジル等のリン酸エステル系可塑剤;
エポキシ系大豆油などのエポキシ系可塑剤;ポリエステ
ル系高分子可塑剤等が挙げられ、これらの1種、または
2種以上が使用できる。
【0023】本発明においては反応触媒として、一般的
なウレタン化反応触媒を用いることができる。ウレタン
化反応触媒としては、例えばトリエチルアミン、トリエ
チレンジアミン若しくはN−メチルモルホリン等のアミ
ン系触媒又はテトラメチル錫、テトラオクチル錫、ジメ
チルジオクチル錫、トリエチル錫塩化物、ジブチル錫ジ
アセテート若しくはジブチル錫ジラウレート等の錫系触
媒等を挙げることができる。
【0024】本発明によるPVC組成物には、その性能
を極端に低下させない程度にPVCに通常添加される他
安定剤も加えることができる。安定剤としては、例えば
ステアリン酸鉛、ステアリン酸カルシウム又はステアリ
ン酸カドミウム等の金属石鹸系安定剤;エポキシ化大豆
油又はエポキシ化アマニ油等のエポキシ系安定剤;ハイ
ドロタルサイト系化合物;他のホスファイト系安定剤等
が挙げられる。更に必要に応じて滑剤、着色剤、炭酸カ
ルシウム若しくはタルク等に代表される無機充填材又は
紫外線吸収剤などの耐光性安定剤等を適宜添加すること
ができる。
【0025】本発明のPVC組成物は、上述の成分をせ
ん断応力下、加熱溶融混練することにより得られ、本発
明のPVC組成物の製造方法としては、本発明のPVC
組成物を得ることができればいかなる方法でもよい。。
【0026】上記の原料をせん断応力下、加熱溶融混練
するのに用いることのできる装置としては、例えばバン
バリーミキサー(ファレル社製)、加圧ニーダー
((株)森山製作所製)、インターナル型ミキサー(栗
本鉄工所製)又は押出し機などの樹脂の加熱せん断溶融
可能な混練機が挙げられる。例えばバンバリーミキサー
を例にとると、ケーシング温度を100〜200℃に設
定した装置内に上記の原料を仕込み、必要に応じてそれ
以外の安定剤なども加えて加熱溶融混練することでPV
C組成物を得ることができる。
【0027】具体的な製造方法としては、例えばPV
C、三酸化アンチモン及びその他の粉原料として必要に
応じて粉状安定剤を均一にヘンシェルミキサーなどを用
いてドライブレンドしたものと、液体成分として、ポリ
マーポリオール、イソシアネート基3個以上を有するイ
ソシアネート化合物、含ハロゲンリン酸エステル及び必
要に応じて可塑剤、触媒、液体安定剤等を均一混合した
ものとを上述のような装置を用いることで所定装置温度
下で、せん断応力を負荷し加熱溶融混練する方法、ま
た、粉状原料のドライブレンド時に液体成分をPVCに
含浸吸収させたものと残りの液体原料を同時に上述装置
に供給する方法、さらに、予めPVC、ポリマーポリオ
ール、イソシアネート化合物をせん断応力下、加熱溶融
混練しながら難燃性を付与する添加剤、その他の安定剤
を必要に応じて順次途中で添加する方法等を挙げること
ができる。
【0028】更に、特開平3−294326に記載の製
造方法により、予めPVC、ポリマーポリオール、イソ
シアネート化合物をせん断応力下、加熱溶融混練して得
られた組成物に三酸化アンチモンと含ハロゲンリン酸エ
ステルとを添加配合し再度溶融混練することもできる。
【0029】このようにして得られた組成物は、通常熱
可塑性樹脂の成形加工に用いることのできる樹脂加工装
置により成形品とすることができる。例えば押出成形に
より押出ホースやチューブ等、また射出成形によって各
種部品を成形可能である。
【0030】
【実施例】以下、本発明を実施例を用いて説明するが、
本発明はこれら実施例に限定されるものではない。
【0031】材料の難燃性の判断は建築、自動車、電気
電子等の各分野ではJIS K 7201、ASTM
D 2863又はUL耐炎性試験規格などが使用材料規
格値として良く用いられている。
【0032】本発明の実施例中の難燃性評価試験方法は
UL94(1975.5.2 Second Impr
ession 自己消火性プラスチックの燃焼試験方
法)に準じて実施した。
【0033】<燃焼試験方法>得られた樹脂組成物を1
75℃熱間プレスにて長さ127mm、幅12.7m
m、厚み1mmの試験片を調整し23℃、湿度50%に
て48時間前処理したものを試料として用いた。評価に
用いたサンプル数は5本である。
【0034】測定に用いた装置は、UL−94 V型
(スガ試験機製)である。
【0035】試験ガスには、工業グレードのメタンガス
を用いて、炎長さを19.5mm(青色炎)に調節し
た。これをUL承認のTirillバーナーの青色炎
で、試料下端に10秒間あててから離して、残炎時間を
測定し、燃焼が止んだら更に10秒火炎をあて、その後
の残炎、グローイング時間、ドロップ、綿発火及びクラ
ンプ(試料を掴む部分)までの燃焼の有無の測定を行っ
た。
【0036】ここで言うグローイング時間とは火炎を離
した後の試料の真っ赤にくすぶっている時間であり、ド
ロップとは火炎を離した後の試料が滴下するかどうかで
あり、また、綿発火とは試料直下に薄く延ばした綿を置
きドロップした場合、発火するかどうか確認することで
ある。
【0037】ここでの難燃性の規格判定は、次のように
規格されている。
【0038】〜UL−94 V−0〜 1.どの試験片も残炎時間は、10秒以下であること。
【0039】2.5個1組に各2回合計10回接炎した
後の残炎時間の合計が50秒以内であること。
【0040】3.クランプ部分まで残炎、グローイング
が達しないこと。
【0041】4.綿発火しないこと。
【0042】5.2回目の接炎後のグローイング時間は
30秒以内であること。
【0043】〜UL−94 V−1〜 1.どの試験片も残炎時間は30秒以下であること。
【0044】2.5個1組に各2回合計10回接炎した
後の残炎時間の合計が250秒以内であること。
【0045】3.クランプ部分まで残炎、グローイング
が達しないこと。
【0046】4.綿発火しないこと。
【0047】5.2回目の接炎後のグローイング時間は
60秒以内であること。
【0048】<圧縮永久歪測定方法>得られた樹脂組成
物を175℃熱間プレスにて12.7±0.1mmの円
柱状試験片を調整し、この圧縮永久歪をJIS K 6
301に従って70℃、22時間経過後に測定した。測
定はまず得られた組成物プレス成形品の厚みを正確に測
定し(Xmm)、JIS K 6301で承認されてる
圧縮永久歪測定装置に設置し70℃、22時間経過後取
りだし、再び厚みを測定し(Ymm)、次式より求め
た。
【0049】圧縮永久歪(%)=(X−Y)×100/
(X−9.52) ただしここで装置に使用したスペーサー厚みは9.52
mmのものである。
【0050】実施例1 懸濁重合法により得られたエチレン−塩化ビニル共重合
体(東ソ−(株)製、商品名リュ−ロンE−2800)
500gに、難燃剤として三酸化アンチモン(日本精鉱
製、商品名ATOX−S)150g(PVC100重量
部に対して30重量部相当)、安定剤としてステアリン
酸バリウム3.5gとステアリン酸亜鉛2.0g、アミ
ン補足剤として過塩素酸処理ハイドロタルサイト(日産
フェロ有機化学(株)製、商品名BP−331)7.5
gとを加え均一分散させた粉原料成分を調整した。一方
液体原料成分として、予め80℃に加熱したDOP(フ
タル酸ジ−2−エチルヘキシル)500g、難燃剤とし
て含ハロゲンリン酸エステル(大八化学製、商品名CR
−530;リン元素含有量13.0重量%、塩素含有量
28.8重量%)25g(PVC100重量部に対して
5重量部)、安定剤としてテトラフェニルポリプロピレ
ングリコールジホスファイト(昭島化学工業(株)製、
商品名LT−1000H)3.0g、触媒としてジブチ
ル錫ジラウレート0.04gを加え均一混合した液体
に、更にヘキサメチレンジイソシアネートのイソシアヌ
レート変性体(日本ポリウレタン(株)製、商品名コロ
ネートHX)77g(NCO/OH比=1.05)を加
え再びかくはん混合し均一な液体混合物としたものに8
0℃に加熱したポリエステルポリオール(日本ポリウレ
タン製、商品名ニッポランN4010;数平均分子量2
000)389gを加え攪拌混合した。この粉原料成分
と液体原料成分を直ちに内容積1700cc、ケーシン
グ温度150℃のバンバリーミキサーに投入し40回転
/分にて25分間加熱溶融混練を行い樹脂組成物を得
た。
【0051】得られた樹脂組成物を150℃のロール混
練機にかけシートにしたのち、圧縮永久歪測定及び燃焼
試験に供した。結果を表1に示す。
【0052】実施例2 三酸化アンチモン100g(PVC100重量部に対し
て20重量部相当)と含ハロゲンリン酸エステル5g
(PVC100重量部に対して1重量部相当)とした以
外は、実施例1と同様方法にて樹脂組成物を得た。
【0053】得られた樹脂組成物の評価結果を表1に示
す。
【0054】実施例3 三酸化アンチモン150g(PVC100重量部に対し
て30重量部相当)と含ハロゲンリン酸エステル100
g(PVC100重量部に対して20重量部相当)とし
た以外は、実施例1と同様方法にて樹脂組成物を得た。
【0055】得られた樹脂組成物の評価結果を表1に示
す。
【0056】実施例4 三酸化アンチモン200g(PVC100重量部に対し
て40重量部相当)と含ハロゲンリン酸エステル25g
(PVC100重量部に対して5重量部相当)とした以
外は、実施例1と同様方法にて樹脂組成物を得た。
【0057】得られた樹脂組成物の評価結果を表1に示
す。
【0058】比較例1 三酸化アンチモンを除いて、含ハロゲンリン酸エステル
100g(PVC100重量部に対して20重量部相
当)とした以外は、実施例1と同様方法にて樹脂組成物
を得た。
【0059】得られた樹脂組成物の評価結果を表1に示
す。
【0060】比較例2 三酸化アンチモン200g(PVC100重量部に対し
て40重量部相当)とし含ハロゲンリン酸エステルを除
いた以外は、実施例1と同様方法にて樹脂組成物を得
た。
【0061】得られた樹脂組成物の評価結果を表1に示
す。
【0062】比較例3 三酸化アンチモン50g(PVC100重量部に対して
10重量部相当)と含ハロゲンリン酸エステル2.5g
(PVC100重量部に対して0.5重量部相当)とし
た以外は、実施例1と同様方法にて樹脂組成物を得た。
【0063】得られた樹脂組成物の評価結果を表1に示
す。
【0064】比較例4 三酸化アンチモンと含ハロゲンリン酸エステルとを除い
た以外は、実施例1と同様方法にて樹脂組成物を得た。
【0065】得られた樹脂組成物の評価結果を表1に示
す。
【0066】比較例5 三酸化アンチモン250g(PVC100重量部に対し
て50重量部相当)と含ハロゲンリン酸エステル75g
(PVC100重量部に対して25重量部相当)とした
以外は、実施例1と同様方法にて樹脂組成物を得た。
【0067】得られた樹脂組成物の評価結果を表1に示
す。
【0068】比較例6 含ハロゲンリン酸エステルの代わりにほう酸亜鉛50g
(PVC100重量部に対して10重量部相当)配合し
た以外は、実施例1と同様方法にて樹脂組成物を得た。
【0069】得られた樹脂組成物の評価結果を表1に示
す。
【0070】
【表1】
【0071】
【発明の効果】本発明のポリ塩化ビニル樹脂組成物は、
難燃性が付与されかつ圧縮永久歪が優れたものとなる。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】塩化ビニル系重合体、ポリマーポリオール
    及びイソシアネート基3個以上を有するイソシアネート
    化合物とをせん断応力下、加熱溶融混練して得られるポ
    リ塩化ビニル系組成物において、塩化ビニル系重合体1
    00重量部あたり、三酸化アンチモンを20重量部以上
    40重量部以下、かつ含ハロゲンリン酸エステルを1重
    量部以上20重量部以下含むことを特徴とするポリ塩化
    ビニル系樹脂組成物。
JP31864794A 1994-12-21 1994-12-21 ポリ塩化ビニル系樹脂組成物 Pending JPH08176434A (ja)

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WO2016009910A1 (ja) * 2014-07-18 2016-01-21 東ソー株式会社 塩化ビニルポリマーラテックス、ポリオール組成物及びその製造方法

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WO2016009910A1 (ja) * 2014-07-18 2016-01-21 東ソー株式会社 塩化ビニルポリマーラテックス、ポリオール組成物及びその製造方法
JP2016029140A (ja) * 2014-07-18 2016-03-03 東ソー株式会社 塩化ビニルポリマーラテックス、ポリオール組成物及びその製造方法

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