JPH08175353A - アンチスキッドブレーキ装置 - Google Patents

アンチスキッドブレーキ装置

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JPH08175353A
JPH08175353A JP33935994A JP33935994A JPH08175353A JP H08175353 A JPH08175353 A JP H08175353A JP 33935994 A JP33935994 A JP 33935994A JP 33935994 A JP33935994 A JP 33935994A JP H08175353 A JPH08175353 A JP H08175353A
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JP
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brake
valve
skid
pressure
skid control
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JP33935994A
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Inventor
Yoshiaki Murase
佳明 村瀬
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Nabco Ltd
Original Assignee
Nabco Ltd
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Publication date
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60TVEHICLE BRAKE CONTROL SYSTEMS OR PARTS THEREOF; BRAKE CONTROL SYSTEMS OR PARTS THEREOF, IN GENERAL; ARRANGEMENT OF BRAKING ELEMENTS ON VEHICLES IN GENERAL; PORTABLE DEVICES FOR PREVENTING UNWANTED MOVEMENT OF VEHICLES; VEHICLE MODIFICATIONS TO FACILITATE COOLING OF BRAKES
    • B60T8/00Arrangements for adjusting wheel-braking force to meet varying vehicular or ground-surface conditions, e.g. limiting or varying distribution of braking force
    • B60T8/32Arrangements for adjusting wheel-braking force to meet varying vehicular or ground-surface conditions, e.g. limiting or varying distribution of braking force responsive to a speed condition, e.g. acceleration or deceleration
    • B60T8/34Arrangements for adjusting wheel-braking force to meet varying vehicular or ground-surface conditions, e.g. limiting or varying distribution of braking force responsive to a speed condition, e.g. acceleration or deceleration having a fluid pressure regulator responsive to a speed condition
    • B60T8/36Arrangements for adjusting wheel-braking force to meet varying vehicular or ground-surface conditions, e.g. limiting or varying distribution of braking force responsive to a speed condition, e.g. acceleration or deceleration having a fluid pressure regulator responsive to a speed condition including a pilot valve responding to an electromagnetic force
    • B60T8/3605Arrangements for adjusting wheel-braking force to meet varying vehicular or ground-surface conditions, e.g. limiting or varying distribution of braking force responsive to a speed condition, e.g. acceleration or deceleration having a fluid pressure regulator responsive to a speed condition including a pilot valve responding to an electromagnetic force wherein the pilot valve is mounted in a circuit controlling the working fluid system

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  • Transportation (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 [目的] 簡素な配管で、アンチスキッド制御をも適確
に行なえ、通常ブレーキ作用時に空気の伝達遅れが生じ
ないアンチスキッドブレーキ装置を提供すること。 [構成] 踏力に応じて空気圧を吐出するブレーキバル
ブ6と、供給された空気圧に応じてブレーキ力を発生す
るブレーキチャンバ9との間に、車輪がロック傾向の時
に信号を発生する判別回路19からの指令に応じて前記
ブレーキチャンバ9の圧力を弛めたり、保持したり、込
めたりするアンチスキッド制御弁装置11を配設する。
このアンチスキッド制御弁装置11をバイパスするよう
に前記ブレーキバルブ6と前記ブレーキチャンバ9とを
直接連絡するバイパス管路21を設け、このバイパス管
路21に、通常時は開弁し、前記判別装置19の信号の
発信状態によりアンチスキッド制御中であると判別でき
る時には閉弁する切換弁22を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、車両等に用いられ、車
輪のロックを防止するアンチスキッドブレーキ装置に関
する。
【0002】
【従来の技術及びその問題点】例えば、特開平5−18
5921号公報には、運転者の操作に応じて空気圧を吐
出するブレーキバルブと、該ブレーキバルブから供給さ
れる空気圧によりブレーキ力を発生するブレーキ作動器
と、車輪の挙動を監視して車輪がロック傾向にある時信
号を発する判別装置と、前記ブレーキバルブと前記ブレ
ーキ作動器との間に設けられ前記判別装置からの指令に
応じて前記ブレーキ作動器側の圧力を弛め、保持及び込
め状態に切り換わるアンチスキッド制御弁装置とを備え
たアンチスキッドブレーキ装置が開示されている。然る
にこのアンチスキッド制御弁装置には、通常、アンチス
キッド制御時にブレーキ作動器への込めのゲインを所定
にするため、ブレーキバルブ側からブレーキ作動器側へ
向う空気の流れを制限する絞りが設けられている。この
ため、通常のブレーキ作用時でも絞りが作用するので、
伝達遅れが生じる。
【0003】
【発明が解決しようとする問題点】本発明は上述の問題
に鑑みてなされ、通常ブレーキ作用時には空気の伝達遅
れを生じさせず、アンチスキッド制御時には所定のゲイ
ンでブレーキ作動器に込め動作を行なうことができるア
ンチスキッドブレーキ装置を提供することを目的とす
る。
【0004】
【問題点を解決するための手段】以上の目的は、運転者
の操作に応じて空気圧を吐出するブレーキバルブと、該
ブレーキバルブから供給される空気圧によりブレーキ力
を発生するブレーキ作動器と、車輪の挙動を監視して車
輪がロック傾向にあるとき信号を発する判別装置と、前
記ブレーキバルブと前記ブレーキ作動器との間に設けら
れ前記判別装置からの指令に応じて前記ブレーキ作動器
側の圧力を弛め、保持及び込め状態に切り換わるアンチ
スキッド制御弁装置とを備えたアンチスキッドブレーキ
装置において、前記アンチスキッド制御弁装置をバイパ
スして前記ブレーキバルブ側と前記ブレーキ作動器側と
を直接連絡するバイパス路を設けるとともに、このバイ
パス路に、通常時は開弁し、前記判別装置より前記アン
チスキッド制御弁装置に信号が発せられたとき閉弁する
弁装置を設けてなるアンチスキッドブレーキ装置、によ
って達成される。
【0005】
【作用】ブレーキ力を発生するブレーキ作動器内の空気
圧を、ブレーキバルブの状態にかかわらず、変えること
ができるアンチスキッド制御弁装置をバイパスして前記
ブレーキバルブと前記ブレーキ作動器とを直接連絡する
バイパス路を設けることによって、該ブレーキ作動器へ
向う経路が増えるので、空気圧が素早く該ブレーキ作動
器に到達し、伝達遅れなく迅速にブレーキをかけること
ができる。さらにこのバイパス路に、通常時は開弁し、
前記アンチスキッド制御弁装置を作動させるために判別
装置が信号を発した時に閉弁する弁装置を設けることに
よって、アンチスキッド制御を行なう時には、該ブレー
キ作動器へ向う空気はすべてアンチスキッド制御弁装置
を通過するので、アンチスキッド制御が適確に行なえ
る。
【0006】
【実施例】以下、本発明の実施例につき図面を参照して
説明する。
【0007】図1は本実施例におけるアンチスキッドブ
レーキ装置の配管系統図であり、この図においてアンチ
スキッドブレーキ装置は全体として1で示され、運転手
席には公知のブレーキバルブ6が配設されており、これ
は一端が圧縮空気供給管路4に、他端がブレーキ管路7
に接続され、ブレーキペダル5の踏込量に応じた圧縮空
気を、図示しないエアタンクから圧縮空気供給管路4を
介してブレーキ管路7に供給したり、内設している排出
口からブレーキ管路7の圧縮空気を大気へ排出したりす
る。
【0008】アンチスキッド制御弁装置11は内部にア
ンチスキッド制御時に所定のゲインで込め動作を行なう
ための絞り12を有し、ブレーキバルブ6からのエア圧
を遮断する保持弁機構(以下、「HV」と呼称する。)
13とブレーキチャンバ9の空気圧を排出管路15より
大気に排出する排出弁機構(以下、「AV」と呼称す
る。)14とより構成され、さらにこのアンチスキッド
制御弁装置11は、他端が上述のブレーキバルブ6に接
続されているブレーキ管路7と接続し、他端がブレーキ
チャンバ9に接続されているブレーキ管路8と接続し、
また内設する排出管路15を介して大気に接続してい
る。HV13は通常は連通位置Aにあり、ブレーキ管路
7とブレーキ管路8とを連通する。HV13の電磁−空
気圧制御部13aとAV14の電磁−空気圧制御部14
aは、電磁制御と空気圧制御の二つを介してHV13と
AV14を制御するものであって、判別回路19からの
信号で空気圧を切り換え、その切り換えた空気圧によ
り、HV13とAV14の切り換えを行なう。
【0009】更に、切換弁22を有したバイパス管路2
1の一端がブレーキ管路7に、他端がブレーキ管路8に
接続されている。切換弁22は、通常時は連通位置Eに
あってバイパス路21を介してもブレーキバルブ6から
ブレーキチャンバ9に圧縮空気を供給できるようにして
おり、アンチスキッド制御中はソレノイド部22aを励
磁して遮断位置Fにし、バイパス管路21の圧縮空気の
流動を阻止する。
【0010】アンチスキッド制御中はソレノイド部22
aを励磁するのであるが、アンチスキッド制御の開始と
終了の判別は、判別回路19からのHV13の電磁−空
気圧制御部13aへの信号の供給状態により行なってい
る。すなわち、後述するようにアンチスキッド制御弁装
置11がアンチスキッド制御の保持、弛め動作を行なっ
ている時には電磁−空気圧制御部13aには必ず励磁信
号が供給され、アンチスキッド制御の込め動作を行なっ
ている時には電磁−空気圧制御部13aには励磁信号が
停止されているからである。アンチスキッド制御の開始
は、ブレーキをかけて最初に車輪がロック傾向を示して
ブレーキ圧を保持又は弛める時であるので、それはつま
りHV13の電磁−空気圧制御部13aに判別回路19
から最初の励磁信号が供給された時である。またアンチ
スキッド制御の終了は、保持又は弛め動作を行なった後
に込め動作を所定時間行なっても車輪がロック傾向を示
さずに更に込め動作を行なう時、つまり判別回路19か
らHV13の電磁−空気圧制御部13aに消磁信号が供
給されて所定時間以上経過しても、この時間はタイマ2
0で計られるが、電磁−空気圧制御部13aに励磁信号
が供給されなかったときである。
【0011】すなわち、ブレーキをかけてから車輪が最
初のロック傾向を示しHV13の電磁−空気圧制御部1
3aに励磁信号が供給された時に、同時にソレノイド部
22aを励磁して切換弁22を遮断位置Fにし、その後
HV13の電磁−空気圧制御部13aに消磁信号が供給
され所定時間以上経過しても電磁−空気圧制御部13a
に励磁信号が供給されないときには、ソレノイド部22
aを消磁して切換弁22を連通位置Eにして、バイパス
路21を介してブレーキ管路7とブレーキ管路8とを連
通するようにしている。
【0012】なおタイマ20は、電磁−空気圧制御部1
3aに消磁信号が供給された時に時間の測定を開始し、
すでにタイマ20の内部に設定されている所定時間内に
電磁−空気圧制御部13aに再び励磁信号が供給される
と、時間測定を停止し、測定した時間をゼロに戻すが、
所定時間以上経過しても電磁−空気圧制御部13aに励
磁信号が供給されない場合には、ソレノイド部22aに
消磁信号を供給する。
【0013】次に、アンチスキッド制御弁装置11の詳
細について説明する。
【0014】図2はアンチスキッド制御弁装置11の正
面図であり、アンチスキッド制御弁装置11の本体30
の右側上方にはブレーキ管路7に接続されるインレット
ポート31が、左方にはブレーキ管路8に接続されるア
ウトレットポート32が、下方には大気と連通する排出
管路15を内設したエキゾーストポート33が形成され
ている。更にインレットポート31の図中の中央にある
端部には絞り12が設けられており、また電磁−空気圧
制御部13a、14aに接続している電力供給線34が
右側中央に設けられている。
【0015】図3は図2における3−3線方向の断面図
であり、ソレノイド弁機構37、38とエキゾーストポ
ート33が示されている。図3中の左側がHV13のソ
レノイド弁機構37、右側がAV14のソレノイド弁機
構38であり、これらの上方にはブレーキ管路7に連通
したブレーキ通路3940が、下方にはエキゾースト
ポート33を介して大気と連通する大気圧通路41
が形成されている。ソレノイド弁機構37、38は、
図4乃至図7に示されるダイヤフラム43、44によっ
て画成される背圧室に連通する圧力通路47
とブレーキ通路3940との連通、又は圧力通路
48と大気圧通路4142との連通を、内設する
プランジャ45、46の移動により制御して、背圧室
の圧力を変える。
【0016】プランジャ45、46は図3中の上方のブ
レーキ通路側にブレーキ側弁部材55、56と図3中の
下方側に大気圧側弁部材57、58と、これらの弁部材
を両端内部で保持しているスリーブ61、62と、スリ
ーブ61、62に内設されているばね51、52とから
構成されており、ブレーキ側弁部材55、56及び大気
圧側弁部材57、58はスリーブ内方へ所定量移動可能
ではあるが、ほぼプランジャ45、46は一体的に移動
する。スリーブ61、62の端部は、ブレーキ側弁部材
55、56及び大気圧側弁部材57、58がばね51、
52により外方へ突出しないよう折り曲げられており、
更にHV13のスリーブ61にはブレーキ側弁部材55
側の端部に、戻しばね53が係合する突起が設けられて
おり、AV14のスリーブ62には、大気圧側弁部材5
8側の端部に、戻しばね54が係合する突起が設けられ
ている。戻しばね53、54はソレノイド49、50が
消磁された時にプランジャ45、46を図3に示すよう
な位置に、つまりHV13のプランジャ45は上方に、
AV14のプランジャ46は下方に戻るように設けられ
ている。
【0017】本発明の実施例によるアンチスキッドブレ
ーキ装置は、以上のように構成されるが、次に、このア
ンチスキッドブレーキ装置の作用について図4乃至図7
を参照して説明する。
【0018】なお、図4乃至図7はアンチスキッド制御
弁装置の模式図であるが、図2、図3に対応する部分は
同符号を付す。
【0019】ブレーキがかけられていない時には、つま
りブレーキペダル5が踏まれていない時には、エアタン
クからの圧縮空気は遮断されており、ブレーキ管路7は
ブレーキバルブ6の排出口を介して大気に連通している
ので、ブレーキ管路7、8とバイパス管路21の空気は
大気圧の無圧状態にある。図4のようにHV13のソレ
ノイド弁機構37は、この時HV13側の背圧室に連
通する圧力通路47と大気圧通路41とを連通しブレー
キ通路39を遮断して、背圧室に大気圧の空気を流入
させて、背圧室の圧力を大気圧にしている。HV13
の側圧室はブレーキ管路7の端部であり、この時ここ
は大気圧であるから、背圧室に設けられた弁ばね59
のばね力によりHV13のダイヤフラム43はブレーキ
管路7とブレーキ管路8とを遮断している。またこの
時、AV14のソレノイド弁機構38はAV14側の背
圧室に連通する圧力通路48とブレーキ通路40とを
連通し大気圧通路42を遮断しているが、ブレーキ通路
40は、この時大気圧であり、AV14の側圧室はブ
レーキ管路8の一部であるため、背圧室も大気圧であ
るから、AV14のダイヤフラム44も弁ばね60のば
ね力によりブレーキ管路8と排出管路15を遮断してい
る。また、この時、切換弁22は連通位置Eにあり、バ
イパス路21はブレーキ管路7とブレーキ管路8とを連
通している。
【0020】ブレーキがかけられると、つまり運転者が
ブレーキペダル5を踏むと、ブレーキバルブ6の排出口
が塞がれ、圧縮空気供給管路4とブレーキ管路7とが連
通し、圧縮空気がブレーキ管路7に供給される。ブレー
キ管路7に供給された圧縮空気は絞り12を通りHV1
3の側圧室へと進むが、ダイヤフラム43の背圧室
の気圧は大気圧に連通しているために圧縮空気の圧力よ
りも低く、側圧室の圧縮空気はそれ自身の圧力でダイ
ヤフラム43を背圧室側へ押して、図5に示すように
ブレーキ管路7とブレーキ管路8とを連通する。する
と、AV14の側圧室にも圧縮空気が流れるが、AV
14の背圧室はブレーキ通路40を介してブレーキ管
路7と連通しており、背圧室の圧力は圧縮空気の圧力
と等しいために弁ばね60の力によりダイヤフラム44
はブレーキ管路8と排出管路15を遮断しているので、
圧縮空気は大気へと逃げることなくブレーキ管路8に流
れ、ブレーキチャンバ9に供給され、ブレーキ力が発生
し、車輪にブレーキがかけられる。本実施例のアンチス
キッド制御弁装置11では、アンチスキッド制御時に所
定のゲインを得るために絞り12を有しているので、ア
ンチスキッド制御弁装置11を介してのみでは、アンチ
スキッド制御を行なわない通常のブレーキ操作におい
て、ブレーキペダル5を踏んでからブレーキがかかるま
でに時間がかかる。しかし本実施例においては、連通位
置Eにある切換弁22を有したバイパス管路21がブレ
ーキ管路7、8の間に配設されているので、この時この
バイパス管路21を介しても圧縮空気がブレーキチャン
バ9へと供給されるから、ブレーキが迅速にかけられ
る。
【0021】さらに、アンチスキッド制御を行なわない
うちに、つまり判別回路19から何の信号も供給されな
いうちに、運転者がブレーキペダル5を徐々に弛めてい
くと、ブレーキバルブ6が圧縮空気供給管路4とブレー
キ管路7とを遮断し、ブレーキバルブ6の排出口からブ
レーキ管路7内の圧縮空気を大気へと排出するが、この
時ブレーキ管路7はブレーキ管路8及びバイパス管路2
1と連通しているので、この2本の管路を通ってブレー
キチャンバ9の圧縮空気が迅速に排出され、ブレーキが
時間遅れを生ぜずにすぐに弛められる。
【0022】ブレーキをかけている時に、車輪に許容で
きない大きなスリップが発生すると、つまり図1に示さ
れている判別回路19が車輪がロックされかけたと判別
し、アンチスキッド制御を行なう最初の信号がを発する
と、切換弁22のソレノイド部22aは励磁して切換弁
22を遮断位置Fに切換え、圧縮空気がアンチスキッド
制御弁装置11を介さなければブレーキチャンバ9へと
到達しないようにする。
【0023】それと同時に判別回路19はアンチスキッ
ド制御弁装置11には弛め指令を発し、アンチスキッド
制御弁装置11のソレノイド49、50には信号電力が
供給され、ソレノイド49、50は励磁する。HV13
はソレノイド49が励磁されると、図3に示されている
プランジャ45の大気側弁部材57が下方へと移動して
大気圧通路側41を塞ぎ、その大気圧弁部材57の移動
に伴って、ブレーキ側弁部材55が下方に移動してブレ
ーキ通路39を開け、圧力通路47とブレーキ通路39
とを連通して、背圧室に圧縮空気を流入させる。この
時HV13の側圧室と背圧室の圧力は共に圧縮空気
の圧力であるので、弁ばね59の力により図7のように
ブレーキ管路7とブレーキ管路8とが遮断される。AV
14はソレノイド50が励磁されると図3に示されてい
るプランジャ46が上方へ移動し、ブレーキ通路40
塞ぎ、同時に圧力通路48と大気圧通路42とを連通し
て、背圧室の圧縮空気を大気へと排出し、背圧室
圧力を大気圧にする。この時AVの側圧室には圧縮空
気が存在しているので背圧室の圧力より高く、圧縮空
気はそれ自身の圧力で図7のようにダイヤフラム44を
背圧室側へと弁ばね60のばね力に抗して押すので、
ブレーキ管路8と排気管路15が連通し、ブレーキチャ
ンバ9内の圧縮空気が大気へと排出され、ブレーキが弛
められる。
【0024】次に、判別回路19が込め指令を発する
と、これはソレノイド49、50への信号電力を停止す
る信号であるが、ソレノイド49、50は消磁される。
HV13のソレノイド49が消磁されると、プランジャ
45が下方へ移動したことによって圧縮されていた戻し
ばね53の力により、プランジャ45が上方へ移動し
て、ブレーキ通路39を遮断し、同時に大気圧通路41
と圧力通路47とを連通して、背圧室の圧縮空気を大
気へと排出する。背圧室の圧力は大気と連通すること
により、圧縮空気の圧力より低くなるので、図5に示す
ように、側圧室の圧縮空気がダイヤフラム43を背圧
側へ押して、ブレーキ管路7とブレーキ管路8とを
連通する。AV14のソレノイド50が消磁されると、
圧縮されていたプランジャ46が下方へと移動して、大
気圧通路42を遮断し、同時にブレーキ通路40と圧力
通路48とを連通して、背圧室に圧縮空気を流入させ
る。背圧室と側圧室の圧力は共に圧縮空気の圧力と
なるから、弁ばね60のばね力によりダイヤフラム44
は側圧室側へと移動して、ブレーキ管路8と排出管路
15とを遮断する。
【0025】このときには、切換弁22はまだ遮断位置
Fにあり、ブレーキチャンバ9へと流入する圧縮空気は
アンチスキッド制御弁装置11の絞り12を通過するの
で、所定のゲインで込め動作を行なえる。また、この時
にはHV13のソレノイド49に消磁信号が発せられる
ので、タイマ20が作動する。
【0026】車輪が徐々に速度を回復したり、判別回路
19が最初の信号を発した後で車輪がロックしかかって
いるが、すぐに弛める必要が生じない時などには、判別
回路19から保持指令が発信されて、図6に示すように
HV13のソレノイド49のみが励磁され、プランジャ
45が下方へと移動して大気圧通路41を塞ぎ、ブレー
キ通路39と圧力通路47とを連通する。そのため、背
圧室には圧縮空気が流れ、弁ばね59のばね力により
ブレーキ管路7とブレーキ管路8とを図6のように遮断
する。更にこの時AV14のソレノイド50は消磁され
ており、ブレーキ通路40と圧力通路48とを連通して
背圧室に圧縮空気を流入させ、弁ばね60のばね力に
よりブレーキ管路8と排出管路15とを遮断する。また
この時切換弁22は、ソレノイド部22aに判別回路1
9から励磁信号が供給されているので、遮断位置Fにあ
る。つまりブレーキ管路8は、上述したようにブレーキ
管路7と排出管路15とも連通しておらず、切換弁22
も遮断位置Fにあるので、全くの閉路となりブレーキ管
路8中にある圧縮空気の圧力を保持することになる。
【0027】以下、判別回路19は車輪の速度状態に応
じて、込め、弛め、保持の各指令を出し、ソレノイド4
9、50を励磁又は消磁することによって圧縮空気をブ
レーキチャンバ9へ供給したりブレーキチャンバ9の圧
縮空気を保持したり、排出したりすることを繰り返し
て、ブレーキチャンバ9の圧力を制御して、つまりブレ
ーキ力を制御して車輪のロックを防止しながらブレーキ
をかける。
【0028】ブレーキペダル5が踏まれたまま路面状況
などによりロック傾向が解除されたときには、つまり込
め指令であるソレノイド49、50の励磁を停止する信
号が判別回路19より発せられて所定時間以上経過して
も信号が送られてこない時には、切換弁22のソレノイ
ド部22aを消磁して遮断位置Fを連通位置Eに切り換
えて、圧縮空気がバイパス管路21を介してもブレーキ
チャンバ9へと到達するようにして、迅速に車輪にブレ
ーキをかける。
【0029】アンチスキッド制御中に、つまりHV13
のソレノイド49が最初に励磁されてからこのソレノイ
ド49に最後の消磁信号が供給されてその後所定時間以
上経過するまでに、運転者がブレーキを止めるべく、ブ
レーキペダル5の踏力を弛めると、判別回路19がこの
踏力の減少を検知し、HV13のソレノイド49とAV
14のソレノイド50が励磁されている時にはこの励磁
を停止して、HV13の背圧室を大気と連通し、AV
14の背圧室をブレーキ通路40と連通させる。つま
り、AV14の背圧室には圧縮空気が流入し、この圧
縮空気の圧力と弁ばね60のばね力とによりダイヤフラ
ム44が側圧室側へ押され、どの動作中であったとし
ても、ブレーキ管路8と排出管路15とを遮断する。ま
たHV13の背圧室は大気圧となるので、どの動作中
であったとしても、ブレーキ管路7の圧縮空気の圧力で
ダイヤフラム43が背圧室側へ押され、ブレーキ管路
7とブレーキ管路8とを連通する。つまりこの時には図
5のような状態となる。
【0030】その後さらにブレーキペダル5が弛められ
ると、ブレーキバルブ6は圧縮空気供給管路4とブレー
キ管路7とを遮断し、ブレーキバルブ6の排出口から、
ブレーキ管路7、これと連通しているブレーキ管路8と
ブレーキチャンバ9内にある圧縮空気を大気へと排出
し、ブレーキチャンバ9内の圧縮空気の減少に伴ってブ
レーキ力が減少し、ブレーキが弛められる。
【0031】その後、判別回路19がHV13のソレノ
イド49に所定時間以上、励磁信号を発信しなかったな
らば、その所定の時間を測定しているタイマ20が切換
弁22のソレノイド部22aへの励磁信号を停止して、
切換弁22を連通位置Eに切り換えて、ブレーキ管路7
とブレーキ管路8とを連通する。そのため、ブレーキチ
ャンバ9の圧縮空気がバイパス管路21を介してもブレ
ーキバルブ6の排出口から大気へと排出し、より迅速に
ブレーキが弛められる。なお、この所定時間の測定開始
は、HV13のソレノイド49の消磁信号が発せられた
時であり、保持及び弛め動作中では判別回路19がブレ
ーキペダル5の踏力の減少を検知して励磁を停止する時
であるが、強いブレーキ力が発生している込め動作中で
は、込め動作を行なうためにHV13のソレノイド49
を消磁した時であるので、込め動作中にブレーキペダル
5が弛められると、保持、込め動作中よりも早く切換弁
22のソレノイド部22aが消磁されて切換弁22が連
通位置Eに切り換わり、ブレーキチャンバ9内の圧縮空
気がバイパス管路21を介してもブレーキバルブ6の排
出口から排出されるので、強いブレーキ力が発生してい
る時には、より迅速にブレーキが弛められる。
【0032】以上のように本実施例によれば、アンチス
キッド制御中に所定のゲインを得るためにアンチスキッ
ド制御弁装置11に絞り12を設けたとしても、簡素な
配管をするだけで、通常ブレーキ作用時の空気の伝達遅
れを防止することができるので、迅速にブレーキがかか
り安全である。更に、アンチスキッド制御中に、ブレー
キペダル6の操作によりブレーキを弛める時に、強いブ
レーキ力が発生している時には、より迅速にブレーキが
弛められるので操作しやすい。
【0033】以上、本発明の実施例について説明した
が、勿論本発明の技術的思想に基いて種々の変形が可能
である。
【0034】例えば、アンチスキッド制御弁装置は、上
述した構造を有するものでなくても同様な作用を行なう
ものであればよいし、本実施例ではタイマを判別回路と
別々に設けたが、判別回路にタイマを内蔵し、切換弁の
ソレノイド部に直接判別回路からの信号を供給するよう
にしてもよい。
【0035】更に、アンチスキッド制御中にブレーキペ
ダルによってブレーキが弛められる時に、判別回路19
がHV13の電磁−空気圧制御部13aとAV14の電
磁−空気圧制御部14aに消磁信号を発すると共に、ソ
レノイド部22aに消磁する信号を発して、切換弁22
を連通位置に切り換えて、ブレーキチャンバからの圧縮
空気をバイパス管路21を介してもブレーキバルブ6へ
と到達させ、ブレーキバルブ6の排出口から大気へと排
出させるようにしてもよい。
【0036】また、このアンチスキッドブレーキ装置に
おいて、エアの伝達遅れ、排気遅れを補うリレーバルブ
やリレーエマージェンシバルブなどを追加して設けて
も、アンチスキッド制御弁装置をバイパスするように、
切換弁を有したバイパス管路を設ければ、同様な作用を
行なうことは言うまでもない。
【0037】
【発明の効果】以上述べたように、本発明のアンチスキ
ッドブレーキ装置によれば、伝達遅れが生じやすいエア
ブレーキ装置においても、簡素な配管で、伝達遅れを生
じさせずにブレーキをかけることができ、更にこの簡素
な配管で、アンチスキッド制御をも容易で適確に行なう
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例によるアンチスキッドブレーキ
装置を示す配管系統図である。
【図2】アンチスキッド制御弁装置の正面図である。
【図3】図2における[3]−[3]線方向の断面図で
ある。
【図4】アンチスキッド制御弁装置の非ブレーキ動作に
おける模式図である。
【図5】アンチスキッド制御弁装置の通常ブレーキ及び
込め動作における模式図である。
【図6】アンチスキッド制御弁装置の保持動作における
模式図である。
【図7】アンチスキッド制御弁装置の弛め動作における
模式図である。
【符号の説明】
6 ブレーキバルブ 9 ブレーキチャンバ 11 アンチスキッド制御弁装置 12 絞り 19 判別回路 20 タイマ 21 バイパス管路 22 切換弁

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 運転者の操作に応じて空気圧を吐出する
    ブレーキバルブと、該ブレーキバルブから供給される空
    気圧によりブレーキ力を発生するブレーキ作動器と、車
    輪の挙動を監視して車輪がロック傾向にあるとき信号を
    発する判別装置と、前記ブレーキバルブと前記ブレーキ
    作動器との間に設けられ前記判別装置からの指令に応じ
    て前記ブレーキ作動器側の圧力を弛め、保持及び込め状
    態に切り換わるアンチスキッド制御弁装置とを備えたア
    ンチスキッドブレーキ装置において、前記アンチスキッ
    ド制御弁装置をバイパスして前記ブレーキバルブ側と前
    記ブレーキ作動器側とを直接連絡するバイパス路を設け
    るとともに、このバイパス路に、通常時は開弁し、前記
    判別装置より前記アンチスキッド制御弁装置に信号が発
    せられたとき閉弁する弁装置を設けてなるアンチスキッ
    ドブレーキ装置。
  2. 【請求項2】 前記アンチスキッド制御弁装置が、前記
    ブレーキバルブから前記ブレーキ作動器へ向う空気の流
    れを制限する絞りを有している請求項1に記載のアンチ
    スキッドブレーキ装置。
  3. 【請求項3】 前記弁装置が、前記判別装置からの最後
    の信号が発せられてから所定時間後に開弁するようにし
    た請求項1または請求項2に記載のアンチスキッドブレ
    ーキ装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2011000768A1 (de) * 2009-06-29 2011-01-06 Knorr-Bremse Systeme für Nutzfahrzeuge GmbH Drucksteuerventilanordnung mit exzentrisch angeordnetem doppelmagneten
WO2011098468A1 (de) * 2010-02-10 2011-08-18 Knorr-Bremse Systeme für Nutzfahrzeuge GmbH Drucksteuerventilanordnung mit bypasskanal zur kühlung der magnetspule eines vorsteuerventils

Cited By (3)

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WO2011000768A1 (de) * 2009-06-29 2011-01-06 Knorr-Bremse Systeme für Nutzfahrzeuge GmbH Drucksteuerventilanordnung mit exzentrisch angeordnetem doppelmagneten
US10059317B2 (en) * 2009-06-29 2018-08-28 Bendix Commercial Vehicle Systems Llc Pressure control valve arrangement having an eccentrically mounted double magnet
WO2011098468A1 (de) * 2010-02-10 2011-08-18 Knorr-Bremse Systeme für Nutzfahrzeuge GmbH Drucksteuerventilanordnung mit bypasskanal zur kühlung der magnetspule eines vorsteuerventils

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