JPH08175318A - シートベルト偏向取り付け具の調整装置 - Google Patents

シートベルト偏向取り付け具の調整装置

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JPH08175318A
JPH08175318A JP7259870A JP25987095A JPH08175318A JP H08175318 A JPH08175318 A JP H08175318A JP 7259870 A JP7259870 A JP 7259870A JP 25987095 A JP25987095 A JP 25987095A JP H08175318 A JPH08175318 A JP H08175318A
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pulleys
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 自動車のシートベルトシステムのベルト偏向
取り付け具の調整装置を改良し、自動車の全ての状況に
おいて、車席とシートベルトとを連絡させるケーブルが
車席から外れたり、過剰な負荷を受けないようにする。 【解決手段】 自動車の長手方向に調節可能な少なくと
も1個の車席を有する自動車のシートベルトシステムの
ベルト偏向取り付け具の調整装置にして、車席に連結さ
れ第1プーリ(26)の外周へ導かれた第1ケーブル
(28)と、ベルト偏向取り付け具に連結され第2プー
リ(24)に導かれた第2ケーブル(18)とを有して
いる。プーリ(24、26)は、互いに対して螺旋ばね
(36)により力を加えられており、これらプーリは、
調整装置のいずれの部分にも過負荷が生じないように互
いに対して回転し得るように互いに結合されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車の長手方向
に調節可能な少なくとも1個の車席を有する自動車のシ
ートベルトシステムのベルト偏向取り付け具の調整装置
にして、該車席が第1ケーブルを介して第1プーリの外
周に接続されており、前記ベルト偏向取り付け具が第2
ケーブルを介して第2プーリに接続されており、第2プ
ーリが第1プーリに対して回転可能であり、第2プーリ
の直径が第1プーリの直径よりも小さいような調整装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の調整装置は既にEP02775
50B1から知られており、車席の自動車長手方向の調
節に同調してベルト偏向取り付け具の高さを調整する目
的に沿っている。安全上の明らかな理由から、車席の調
節は自動車を静止させて行われる。もし運動中に行われ
ると、自動車が同時に激しく減速され、車席が突然ラッ
チ止めされた場合に、車席に激しい加速度が生じよう。
これにより車席に接続したケーブルが外れる。これに加
えて、ベルト偏向取り付け具がブロックされた場合に
は、ケーブルの破壊に至るようなケーブルの過負荷が生
じる。両場合とも工場における修理が必要となる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題、および課題を解決する
ための手段】本発明においては、全ての状況において、
ケーブルの車席からの外れとケーブルの過負荷の両方が
回避されている点で調整装置が改良されている。本発明
においては、プーリ間のトルクが一定値を越えたとき降
伏してプーリの相対回転を許すばね装置を用いて、第1
プーリが第2プーリに結合されている。従って、2個の
プーリ間にトルク制限が生じ、その結果、突然のピーク
引っ張り荷重がケーブルに加わることが避けられる。か
くて、極端な状態においてさえも、過負荷や損傷がシス
テムの部品に生じることがなく、ケーブルの車席からの
外れも回避される。ばね装置により生じるばね力を特定
することにより、トルク制限を限定するトルクが決めら
れる。
【0004】好適実施例においては、2個のプーリがば
ね装置により互いに力を加えられる停止材を備えてお
り、好ましくは、第1プーリ上の第1停止材が、回転可
能な停止円盤上の第2停止材に作用し、第2プーリ上の
第3停止材が、停止円盤上の第4停止材に作用してい
る。従って実際には、大きい第1プーリの完全な2回転
がトルク軽減のために利用可能となり、その結果、トル
ク制限が車席調節の全ストロークにわたり保証される。
【0005】さらに好適実施例においては、ばね装置が
螺旋ばねであり、その外側端が第1プーリに連結され、
その内側端が第2プーリに連結されている。螺旋ばねが
ばねハウジング内に収容され、螺旋ばねの外側端が該ハ
ウジングに連結され、該ハウジングがスプライン歯を用
いて第1プーリに調節可能に結合されている。この場
合、ばね力を所望の値に調整するには、単にばねハウジ
ングを第1プーリに対して回転させることにより達成さ
れる。設計を簡単にして労少なく達成される実施例は、
第2プーリが軸方向ジャーナルを有し、該ジャーナル上
において、一方においては、第2プーリが第1プーリを
取り巻くハウジング内に搭載され、他方において、特に
停止円盤も同様にジャーナル上に回転可能に搭載されて
いる場合、第2プーリが回転可能に搭載されていること
により与えられる。
【0006】
【発明の実施の形態】本発明の他の特徴と利点とは、以
下述べる好適実施例の説明と参照図面とから明らかにな
ろう。自動車の前席は通常自動車の長手方向に調節可能
である。図1に示した車席10は両方向の矢印Fの方向
に調節可能である。同時に、3点シートベルトのベルト
偏向取り付け具12の高さが調節される。偏向取り付け
具12は、車の中央柱上をほぼ垂直方向に調節可能に案
内されるスライダ14に取り付けられている。スライダ
14は引っ張りばね16により車床に向かう方向にばね
負荷されており、車の運動に感応して一位置にラッチ止
めされる。
【0007】ベルト偏向取り付け具12の高さを調節す
るために、ケーブル18がスライダ14に連結されてお
り、該ケーブルは戻りプーリ20をのまわりに導かれて
いる。ケーブル18は外ジャケット22内を通りプーリ
24の外周へと導かれ、プーリ24は大きい直径をもつ
プーリ26に結合されている。他のケーブル28が、車
席の下側に連結されプーリ26の外周へと導かれてい
る。プーリ24、26は、車席10の調節距離を、ベル
ト偏向取り付け具12の減少された垂直ストローク距離
へと変換させる縮減装置を構成している。ケーブル1
8、28をプーリ24、26の外周に固定させる態様が
図2に示されている。図3に示すように、プーリ24、
26は、開放側面がカバー32により閉じられた本来円
筒形のハウジング30内に収容されている。プーリ24
は、カバー32の開口内に回転可能に搭載された軸方向
ジャーナル24aを有し、また、反対端部に、ハウジン
グ30の管状の側方突出部30aを搭載し、同突出部を
軸方向に位置決めするための大きい直径のカラー24b
を有している。
【0008】ジャーナル24a上に、ベル形状のばねハ
ウジング34が回転可能に搭載されている。ばねハウジ
ング34内に、螺旋ばね36が収容され、ばねの内方端
はプーリ24に連結され、外方端はばねハウジング34
に連結されている。プーリ26は、ばねハウジングの円
筒形軸受突出部34a上に回転可能に搭載するための半
径方向軸受フランジ26bと、ばねハウジング34を取
り囲む円筒状ジャケット26aとを有して中空状に形成
されている。図4から明らかなように、ジャケット26
aは内側にスプライン歯を有し、該スプライン歯はばね
ハウジング34の対応する外スプライン歯と正確に係合
している。ジャーナル24a上にさらに停止円盤が回転
自在に搭載されている。図5から明らかなように、停止
円盤38はプーリ24の対応する停止材24cを休止さ
せる半径方向内側の停止カム38aと、プーリ26の対
応する停止材26cを休止させる半径方向外側の停止カ
ム38bとを形成されている。
【0009】停止カム38a、38bは螺旋ばね36の
ばね力により停止材24c、26cに接触して保持さ
れ、従って、プーリ24、26は螺旋ばね36により最
終的に互いに反対方向に力を加えられ、特定のトルクに
達するまで互いに回転可能に結合されている。もし、ば
ねハウジング34をプーリ26に対して回転させること
により調節可能なこのトルクよりケーブル18、28間
の過剰な張力が勝ると、螺旋ばね36が降伏し、プーリ
24、26が互いに反対方向に回転し、その際、停止材
24c、26cが停止材カム38a、38bから解放さ
れる。プーリ24、26は、停止材24c、26cが図
6に示すように再び停止材カム38a、38bに衝接す
るまで、最大約2回転互いに対して反対方向に回転され
る。プーリ26の外径の寸法は、車席10が最大移行位
置に調節されたとき、ケーブル28を対応する長さで引
っ込めるために2回転以下の回転しか必要としないよう
に決められる。車席位置の突然の移行中にケーブル1
8、28に異常な張力が生じたり、または偏向取り付け
具12のブロックが生じたりした場合、プーリ24、2
6が単に互いに対し反対方向に回転し、その結果調整装
置のいずれの部品も過負荷から確実に保護される。
【図面の簡単な説明】
【図1】高さ調節可能なベルト偏向取り付け具と、その
調整装置とを備えた長手方向に調節可能な車席の概略側
面図。
【図2】トルク制限をもつ縮減装置の半径方向部分断面
図。
【図3】図2の線III−IIIに沿う断面図。
【図4】図3の線IV−IVに沿う断面図。
【図5】正常状態における、図3の線V−Vに沿う断面
図。
【図6】過負荷状態における、図3の線V−Vに沿う断
面図。
【符号の説明】
10 車席 12 ベルト偏向取り付け具 14 スライダ 18 第2ケーブル 28 第1ケーブル 24 第2プーリ 26 第1プーリ 24a ジャーナル 24c 第3停止材 26c 第1停止材 34 ばねハウジング 36 螺旋ばね 38 停止円盤 38a 第4停止材(カム) 38b 第2停止材(カム)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 タンヤ マイヤー ドイツ連邦共和国ラインゼル,リンディッ ヒベグ 9 (72)発明者 アーウィン ビュール ドイツ連邦共和国シュヴァビスク グミュ ント,アハルムベグ 7

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 自動車の長手方向に調節可能な少なくと
    も1個の車席(10)を有する自動車のシートベルトシ
    ステムのベルト偏向取り付け具の調整装置にして、該車
    席が第1ケーブル(28)を介して第1プーリ(26)
    の外周に接続されており、前記ベルト偏向取り付け具
    (12)が第2ケーブル(18)を介して第2プーリ
    (24)に接続されており、第2プーリ(24)が第1
    プーリ(26)に対して回転可能であり、第2プーリ
    (24)の直径が第1プーリの直径よりも小さいような
    調整装置において、 プーリ(24、26)間に働くトルクが一定値を越えた
    ときに降伏してプーリ間の相対回転を許すばね装置(3
    6)により、第1プーリ(26)が、第2プーリ(2
    4)に結合されていることを特徴とする調整装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の調整装置において、前
    記プーリ(24、26)が前記ばね装置により互いに力
    を加えられる停止材(24c、26c)を備えているこ
    とを特徴とする調整装置。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載の調整装置において、回
    転可能な停止円盤(38)上の第2停止材(38b)と
    関連する第1プーリ(26)上の第1停止材(26c)
    と、停止円盤(38)上の第4停止材(38a)と関連
    する第2プーリ(24)上の第3停止材(24c)との
    間に相互作用が設けられていることを特徴とする調整装
    置。
  4. 【請求項4】 請求項1から3のいずれか1項に記載の
    調整装置において、前記ばね装置が螺旋ばねであり、そ
    の外側端が第1プーリ(26)に連結され、その内側端
    が第2プーリ(24)に連結されていることを特徴とす
    る調整装置。
  5. 【請求項5】 請求項4に記載の調整装置において、前
    記螺旋ばね(36)がばねハウジング(34)内に収容
    され、螺旋ばねの外側端が該ハウジングに連結され、該
    ハウジングがスプライン歯を用いて第1プーリ(26)
    に調節可能に結合されていることを特徴とする調整装
    置。
  6. 【請求項6】 請求項1から5のいずれか1項に記載の
    調整装置において、前記第2プーリ(24)が軸方向ジ
    ャーナル(24a)を有し、該ジャーナル上において、
    一方においては、第2プーリ(24)が第1プーリ(2
    6)を取り巻くハウジング(30)内に搭載され、他方
    において、第2プーリ(24)が回転可能に搭載されて
    いることを特徴とする調整装置。
  7. 【請求項7】 請求項1または請求項6に記載の調整装
    置において、前記停止円盤(38)もまた前記ジャーナ
    ル(24a)上に回転可能に搭載されていることを特徴
    とする調整装置。
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