JPH08175244A - 車両のチャイルドシート付きリヤシート - Google Patents
車両のチャイルドシート付きリヤシートInfo
- Publication number
- JPH08175244A JPH08175244A JP33794194A JP33794194A JPH08175244A JP H08175244 A JPH08175244 A JP H08175244A JP 33794194 A JP33794194 A JP 33794194A JP 33794194 A JP33794194 A JP 33794194A JP H08175244 A JPH08175244 A JP H08175244A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- seat
- seat back
- child
- child seat
- storage recess
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Seats For Vehicles (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 折り畳み可能なワゴン車等のリヤシートの比
較的厚みの薄いシートバックに、横壁面積を規定値以上
とするよう規定した横壁面積要件をクリアした比較的厚
みの厚いチャイルドシートを、後席乗員のヒップ・ポイ
ントを変更することなしに、組み込むことができるよう
にする。 【構成】 リヤシート１のシートバック３を幅の広い第
１シートバック３１と幅の狭い第２シートバックとに分
割し、第１シートバック３１の車体中央側部分に収納凹
部５を形成し、収納凹部５内にチャイルドシート４を収
納位置と使用位置とに回動できるよう軸着したものにお
いて、第１シートバック３１に収納凹部５の段部５ｂに
沿う前方突出部９を盛り上げ形成し、第２シートバック
３２の車体中央側端縁に沿う前方突出部１０を盛り上げ
形成し、前方突出部９と１０とで収納位置にあるチャイ
ルドシートの側面全体に対応する収納凹部側壁を構成し
た。
較的厚みの薄いシートバックに、横壁面積を規定値以上
とするよう規定した横壁面積要件をクリアした比較的厚
みの厚いチャイルドシートを、後席乗員のヒップ・ポイ
ントを変更することなしに、組み込むことができるよう
にする。 【構成】 リヤシート１のシートバック３を幅の広い第
１シートバック３１と幅の狭い第２シートバックとに分
割し、第１シートバック３１の車体中央側部分に収納凹
部５を形成し、収納凹部５内にチャイルドシート４を収
納位置と使用位置とに回動できるよう軸着したものにお
いて、第１シートバック３１に収納凹部５の段部５ｂに
沿う前方突出部９を盛り上げ形成し、第２シートバック
３２の車体中央側端縁に沿う前方突出部１０を盛り上げ
形成し、前方突出部９と１０とで収納位置にあるチャイ
ルドシートの側面全体に対応する収納凹部側壁を構成し
た。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、ワゴン車等のようにリ
ヤシートが折り畳み可能に構成されている車両における
チャイルドシート付きリヤシートに関するものである。
ヤシートが折り畳み可能に構成されている車両における
チャイルドシート付きリヤシートに関するものである。
【０００２】
【従来の技術】従来、自動車に幼児を乗せる際には、大
人用シートベルトの着用が不可能であるため、単独部品
として市販されている子供用シートが使用されている。
この子供用シートは、自動車の助手席や後部座席のシー
ト上に載せ該シートに装備されている大人用シートベル
トで固定して使用されるのが一般的である。
人用シートベルトの着用が不可能であるため、単独部品
として市販されている子供用シートが使用されている。
この子供用シートは、自動車の助手席や後部座席のシー
ト上に載せ該シートに装備されている大人用シートベル
トで固定して使用されるのが一般的である。
【０００３】このようなタイプの子供用シートは、重量
がかなり重くシート上へのセット，固定作業或は取り外
し作業等の取扱が厄介であるという問題を有している。
がかなり重くシート上へのセット，固定作業或は取り外
し作業等の取扱が厄介であるという問題を有している。
【０００４】このような問題に対処するものとして、例
えば実開昭５８−１７９２３１号公報に開示されている
ように、車両のリヤシートのシートバック内に子供用腰
かけ（チャイルドシート）を組み込み、不使用時は該子
供用腰かけはシートバックの収納用凹部内に収納され、
使用に際して該子供用腰かけを前方へ回動させてシート
バック下方部より前方へ突出した使用位置とするように
したものが種々開発されている。
えば実開昭５８−１７９２３１号公報に開示されている
ように、車両のリヤシートのシートバック内に子供用腰
かけ（チャイルドシート）を組み込み、不使用時は該子
供用腰かけはシートバックの収納用凹部内に収納され、
使用に際して該子供用腰かけを前方へ回動させてシート
バック下方部より前方へ突出した使用位置とするように
したものが種々開発されている。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】チャイルドシートに関
しては、子供の安全を確保するために、チャイルドシー
トの各種寸法基準やその他の安全基準が国毎に定められ
ている。その中にチャイルドシートの横壁面積がある一
定値以上でなければならないという横壁面積要件があ
り、該横壁面積要件にて実質上チャイルドシートの厚み
がある値以上に規制されている。
しては、子供の安全を確保するために、チャイルドシー
トの各種寸法基準やその他の安全基準が国毎に定められ
ている。その中にチャイルドシートの横壁面積がある一
定値以上でなければならないという横壁面積要件があ
り、該横壁面積要件にて実質上チャイルドシートの厚み
がある値以上に規制されている。
【０００６】一般的なセダン型乗用車のリヤシートバッ
クは、上記横壁面積要件をクリアしたチャイルドシート
を埋め込み装着できる充分な厚みを有しているのが普通
であり、又リヤシートバックの厚みが足りないときは後
方のトランクルーム側に厚みを増すことによって簡単に
対応できる。
クは、上記横壁面積要件をクリアしたチャイルドシート
を埋め込み装着できる充分な厚みを有しているのが普通
であり、又リヤシートバックの厚みが足りないときは後
方のトランクルーム側に厚みを増すことによって簡単に
対応できる。
【０００７】しかし、ワゴン車やライトバン等のように
リヤシートを折り畳むことにより荷物室の面積を拡大で
きるようになっている車両では、リヤシートバックは折
り畳みという便益性及び後席乗員の居住性等の面から厚
みが比較的薄く、横壁面積要件をクリアしたチャイルド
シートを組み込むには厚さが不足する場合が多い。更
に、この種の車両ではリヤシートバックを取付支持する
リヤバルクヘッドが存在しないので、該リヤシートバッ
クの裏面に金属パネルを固定して強度を保つ構造となっ
ているのが普通であり、そのためにリヤシートバック後
方に厚みを増やすことはできない。又、リヤシートバッ
クの前側に厚みを増やすと、後席乗員のヒップ・ポイン
トが前方へ変位し後席乗員の膝先付近が窮屈となり居住
性の悪化をまねくばかりか、上記ヒップ・ポイントはシ
ートベルト取付部の範囲や衝突試験のダミーセット位置
等を決める基準となるので、これが変位すると試験評価
が増え多大の費用と時間が必要になるという課題が発生
し、この種の車両のリヤシートバックにチャイルドシー
トを組み込むことはなかなか困難である。
リヤシートを折り畳むことにより荷物室の面積を拡大で
きるようになっている車両では、リヤシートバックは折
り畳みという便益性及び後席乗員の居住性等の面から厚
みが比較的薄く、横壁面積要件をクリアしたチャイルド
シートを組み込むには厚さが不足する場合が多い。更
に、この種の車両ではリヤシートバックを取付支持する
リヤバルクヘッドが存在しないので、該リヤシートバッ
クの裏面に金属パネルを固定して強度を保つ構造となっ
ているのが普通であり、そのためにリヤシートバック後
方に厚みを増やすことはできない。又、リヤシートバッ
クの前側に厚みを増やすと、後席乗員のヒップ・ポイン
トが前方へ変位し後席乗員の膝先付近が窮屈となり居住
性の悪化をまねくばかりか、上記ヒップ・ポイントはシ
ートベルト取付部の範囲や衝突試験のダミーセット位置
等を決める基準となるので、これが変位すると試験評価
が増え多大の費用と時間が必要になるという課題が発生
し、この種の車両のリヤシートバックにチャイルドシー
トを組み込むことはなかなか困難である。
【０００８】本発明は上記のような従来の課題に対処す
ることを目的とするものである。
ることを目的とするものである。
【０００９】
【課題を解決するための手段】本発明は、シートバック
が幅の広い第１シートバックと幅の狭い第２シートバッ
クとに左右に分割され、該第１と第２のシートバックを
別々に前倒させて折り畳むことができるようになってい
るワゴン車等のリヤシートであって、第１シートバック
の車体中央側部分にチャイルドシートの収納凹部を凹設
し、該収納凹部にチャイルドシートを収納位置と使用位
置とに回動移動できるよう軸着したものにおいて、該収
納凹部の左右両側端縁部に沿って左右の前方突出部を前
方へ向けて盛り上げ形成し、該左右の前方突出部にて収
納凹部に収納されたチャイルドシートの左右両側面部全
体に対応する収納凹部側壁を構成したことを特徴とする
ものである。
が幅の広い第１シートバックと幅の狭い第２シートバッ
クとに左右に分割され、該第１と第２のシートバックを
別々に前倒させて折り畳むことができるようになってい
るワゴン車等のリヤシートであって、第１シートバック
の車体中央側部分にチャイルドシートの収納凹部を凹設
し、該収納凹部にチャイルドシートを収納位置と使用位
置とに回動移動できるよう軸着したものにおいて、該収
納凹部の左右両側端縁部に沿って左右の前方突出部を前
方へ向けて盛り上げ形成し、該左右の前方突出部にて収
納凹部に収納されたチャイルドシートの左右両側面部全
体に対応する収納凹部側壁を構成したことを特徴とする
ものである。
【００１０】
【作用】上記のように、収納凹部の左右両側端縁部に沿
った部分だけ前方突出部を前方へ向けて盛り上げ形成し
て収納位置にあるチャイルドシートが完全に収まる収納
凹部側壁を形成したことによって、比較的厚みが薄いワ
ゴン車等のリヤシートのシートバックでも、横壁面積要
件をクリアしたチャイルドシートを、後席乗員のヒップ
・ポイントを変更することなく、容易に組み込むことが
可能となる。
った部分だけ前方突出部を前方へ向けて盛り上げ形成し
て収納位置にあるチャイルドシートが完全に収まる収納
凹部側壁を形成したことによって、比較的厚みが薄いワ
ゴン車等のリヤシートのシートバックでも、横壁面積要
件をクリアしたチャイルドシートを、後席乗員のヒップ
・ポイントを変更することなく、容易に組み込むことが
可能となる。
【００１１】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照して説明
する。
する。
【００１２】図１は本発明の第１の実施例を示すもの
で、１は例えばワゴン車に搭載されるリヤシートであ
り、シートクッション２とシートバック３とからなる。
で、１は例えばワゴン車に搭載されるリヤシートであ
り、シートクッション２とシートバック３とからなる。
【００１３】シートバック３は車幅方向に例えば６：４
程度の比率で左右に分割され、幅の広い側の第１シート
バック３１と幅の狭い側の第２シートバック３２は、そ
れぞれ車体側部材（荷物室フロアの前端部付近）に回動
可能に軸着され、シートクッション２の後端部付近にて
起立した使用状態にて図示しないロック装置にてロック
され、その状態からロック装置のロックを解除し前方へ
回動させることにより前倒した折り畳み状態とすること
ができるようになっている。
程度の比率で左右に分割され、幅の広い側の第１シート
バック３１と幅の狭い側の第２シートバック３２は、そ
れぞれ車体側部材（荷物室フロアの前端部付近）に回動
可能に軸着され、シートクッション２の後端部付近にて
起立した使用状態にて図示しないロック装置にてロック
され、その状態からロック装置のロックを解除し前方へ
回動させることにより前倒した折り畳み状態とすること
ができるようになっている。
【００１４】幅の広い第１シートバック３１の中央側端
部の所定範囲部分には、底面部５ａと段部５ｂとからな
るチャイルドシート４の収納凹部５が凹設され、該収納
凹部５の下端部近傍位置にチャイルドシート４の後端部
付近を軸着することにより、該チャイルドシート４が起
立し収納凹部５内に嵌入した収納位置と、チャイルドシ
ート４が第１シートバック３１の前面より前方へ突出し
た使用位置との間を回動移動させることができるように
なっている。尚、図１において、３１ａはチャイルドシ
ート４を軸着するための一方の取付ブラケットであり、
他方の取付ブラケットは第１シートバック３１の内側に
設けられているものとする。
部の所定範囲部分には、底面部５ａと段部５ｂとからな
るチャイルドシート４の収納凹部５が凹設され、該収納
凹部５の下端部近傍位置にチャイルドシート４の後端部
付近を軸着することにより、該チャイルドシート４が起
立し収納凹部５内に嵌入した収納位置と、チャイルドシ
ート４が第１シートバック３１の前面より前方へ突出し
た使用位置との間を回動移動させることができるように
なっている。尚、図１において、３１ａはチャイルドシ
ート４を軸着するための一方の取付ブラケットであり、
他方の取付ブラケットは第１シートバック３１の内側に
設けられているものとする。
【００１５】第１シートバック３１の収納凹部５の底面
部５ａは、使用状態にあるチャイルドシート４に着座し
た子供の背もたれ部となるものであり、該底面部５ａに
はチャイルドシート４に着座した子供の両肩部と腰部に
掛装される肩ベルト６とそれに連続する腰ベルト６′が
引きだし可能に設けられ、腰ベルト６′の基端部はチャ
イルドシート４両側の軸着部付近に固定され、肩ベルト
６と腰ベルト６′との連なり部にはタングが取付けられ
ており、該タングをチャイルドシート４に設けたステー
（股ベルト）８の先端部に固定されているバックル７に
挿込み係止することができるようになっている。
部５ａは、使用状態にあるチャイルドシート４に着座し
た子供の背もたれ部となるものであり、該底面部５ａに
はチャイルドシート４に着座した子供の両肩部と腰部に
掛装される肩ベルト６とそれに連続する腰ベルト６′が
引きだし可能に設けられ、腰ベルト６′の基端部はチャ
イルドシート４両側の軸着部付近に固定され、肩ベルト
６と腰ベルト６′との連なり部にはタングが取付けられ
ており、該タングをチャイルドシート４に設けたステー
（股ベルト）８の先端部に固定されているバックル７に
挿込み係止することができるようになっている。
【００１６】チャイルドシート４は、前述したように横
壁面積要件をクリアするための厚みを有しており、シー
トバック３の厚みは、このチャイルドシート４を完全に
収納できる深さの収納凹部５を凹設するには薄過ぎる。
従って、チャイルドシート４は収納状態で収納凹部５か
ら前方へ出っ張ることになるが、本実施例では収納凹部
５の左右両側部、即ち第１シートバック３１の段部５ｂ
の辺縁部及び第２シートバック３２の中央側端縁部に、
前方突出部９及び１０をそれぞれ前方に向けて盛り上げ
形成し、該前方突出部９及び１０にて、収納凹部５内に
収納されたチャイルドシート４の側面部全体に対応する
収納凹部側壁が形成され、横壁面積要件をクリアしたチ
ャイルドシート４が収納凹部５内に完全に収まるように
したものである。
壁面積要件をクリアするための厚みを有しており、シー
トバック３の厚みは、このチャイルドシート４を完全に
収納できる深さの収納凹部５を凹設するには薄過ぎる。
従って、チャイルドシート４は収納状態で収納凹部５か
ら前方へ出っ張ることになるが、本実施例では収納凹部
５の左右両側部、即ち第１シートバック３１の段部５ｂ
の辺縁部及び第２シートバック３２の中央側端縁部に、
前方突出部９及び１０をそれぞれ前方に向けて盛り上げ
形成し、該前方突出部９及び１０にて、収納凹部５内に
収納されたチャイルドシート４の側面部全体に対応する
収納凹部側壁が形成され、横壁面積要件をクリアしたチ
ャイルドシート４が収納凹部５内に完全に収まるように
したものである。
【００１７】上記のように、第１シートバック３１及び
第２シートバック３２の収納凹部５の左右両側部に沿う
部分のみに前方突出部９及び１０を前方へ向けて盛り上
げ形成してチャイルドシート４の厚みに対応した収納凹
部側壁を構成しているので、該前方突出部９及び１０は
チャイルドシート４の左右の部分のほぼ中央部に着座す
る後席乗員には全く関係がなく、後席乗員のヒップ・ポ
イントはチャイルドシートを組み込まない一般的なリヤ
シートの場合と同じで、後席乗員の居住性が悪化するよ
うなことはなく、又新たな試験評価等も必要としない。
第２シートバック３２の収納凹部５の左右両側部に沿う
部分のみに前方突出部９及び１０を前方へ向けて盛り上
げ形成してチャイルドシート４の厚みに対応した収納凹
部側壁を構成しているので、該前方突出部９及び１０は
チャイルドシート４の左右の部分のほぼ中央部に着座す
る後席乗員には全く関係がなく、後席乗員のヒップ・ポ
イントはチャイルドシートを組み込まない一般的なリヤ
シートの場合と同じで、後席乗員の居住性が悪化するよ
うなことはなく、又新たな試験評価等も必要としない。
【００１８】図２は本発明の第２の実施例を示すもの
で、この例では第１シートバック３１の収納凹部５の段
部５ｂの辺縁部及び該第１シートバック３１の収納凹部
５の車体中央側端縁部に前方突出部９及び９′を形成
し、この左右の前方突出部９及び９′にて収納凹部５内
に収納されたチャイルドシート４の側面部全体に対応す
る収納凹部側壁を形成し、横壁面積要件をクリアしたチ
ャイルドシート４が収納凹部５内に完全に収まるように
したもので、その他の構成は図１の第１実施例と同じで
あり、図１と同じ符号は図１と同じ部分を表している。
尚、車体中央側端縁部に形成した前方突出部９′に近接
対向する第２シートバック３２の車体中央側端縁部に
は、前方突出部９′の先端部に向けて滑らかなスロープ
をなして立上がる盛り上り部３２ａが形成されている。
又、図２では、チャイルドシート４を回動可能に軸着す
るための左右の取付ブラケットは、前方突出部９と９′
の内部に埋め込み固定されているものとする。
で、この例では第１シートバック３１の収納凹部５の段
部５ｂの辺縁部及び該第１シートバック３１の収納凹部
５の車体中央側端縁部に前方突出部９及び９′を形成
し、この左右の前方突出部９及び９′にて収納凹部５内
に収納されたチャイルドシート４の側面部全体に対応す
る収納凹部側壁を形成し、横壁面積要件をクリアしたチ
ャイルドシート４が収納凹部５内に完全に収まるように
したもので、その他の構成は図１の第１実施例と同じで
あり、図１と同じ符号は図１と同じ部分を表している。
尚、車体中央側端縁部に形成した前方突出部９′に近接
対向する第２シートバック３２の車体中央側端縁部に
は、前方突出部９′の先端部に向けて滑らかなスロープ
をなして立上がる盛り上り部３２ａが形成されている。
又、図２では、チャイルドシート４を回動可能に軸着す
るための左右の取付ブラケットは、前方突出部９と９′
の内部に埋め込み固定されているものとする。
【００１９】上記図１の第１実施例では、第２シートバ
ック３２だけを前倒させると収納凹部５の左右両側壁の
うちの一方がなくなってしまうが、この第２実施例で
は、第２シートバック３２だけを前倒させ第１シートバ
ック３１のみの使用状態においても、収納凹部５の左右
両側壁がチャイルドシート４の左右側面部全体を覆った
状態に保ち、チャイルドシート４に着座した子供のホー
ルド性をより向上させることができる。
ック３２だけを前倒させると収納凹部５の左右両側壁の
うちの一方がなくなってしまうが、この第２実施例で
は、第２シートバック３２だけを前倒させ第１シートバ
ック３１のみの使用状態においても、収納凹部５の左右
両側壁がチャイルドシート４の左右側面部全体を覆った
状態に保ち、チャイルドシート４に着座した子供のホー
ルド性をより向上させることができる。
【００２０】この第２の実施例においても、後席乗員の
ヒップ・ポイントはチャイルドシートを組み込まない一
般的なリヤシートの場合と同じで、後席乗員の居住性が
悪化するようなことがなく、又新たな試験評価等を必要
としない、という第１実施例と同じ作用，効果を奏し得
る。
ヒップ・ポイントはチャイルドシートを組み込まない一
般的なリヤシートの場合と同じで、後席乗員の居住性が
悪化するようなことがなく、又新たな試験評価等を必要
としない、という第１実施例と同じ作用，効果を奏し得
る。
【００２１】尚、上記図１及び図２の各実施例では、シ
ートクッション２は左右一体で、シートバック３だけを
車幅方向にほぼ６：４の比率で左右分割し、シートバッ
クを左右別々に前倒させて折り畳むことができるように
したリヤシートに本発明を適用した例を示しているが、
本発明は上記に限らず、シートクッション２とシートバ
ック３との双方が車幅方向に例えば６：４程度の比率で
左右に分割され、シートクッションを前方へ回動させ且
つシートバックを前倒させるというリヤシートの折り畳
みを左右別々に行なうことができるようにしたリヤシー
トにも適用可能である。
ートクッション２は左右一体で、シートバック３だけを
車幅方向にほぼ６：４の比率で左右分割し、シートバッ
クを左右別々に前倒させて折り畳むことができるように
したリヤシートに本発明を適用した例を示しているが、
本発明は上記に限らず、シートクッション２とシートバ
ック３との双方が車幅方向に例えば６：４程度の比率で
左右に分割され、シートクッションを前方へ回動させ且
つシートバックを前倒させるというリヤシートの折り畳
みを左右別々に行なうことができるようにしたリヤシー
トにも適用可能である。
【００２２】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、リヤシー
トのシートバックが、幅の広い第１シートバックと幅の
狭い第２シートバックとに左右に分割され、該第１と第
２のシートバックを別々に前倒させて折り畳むことがで
きるようになっているワゴン車等のリヤシートであっ
て、第１シートバックの車体中央側部分にチャイルドシ
ートの収納凹部を凹設し、該収納凹部にチャイルドシー
トを収納位置と使用位置とに回動移動できるよう軸着し
たものにおいて、該収納凹部の左右両側端縁部に沿って
左右の前方突出部を前方へ向けて盛り上げ形成し、該左
右の前方突出部にて収納凹部に収納されたチャイルドシ
ートの左右両側面部全体に対応する収納凹部側壁を形成
したことにより、比較的厚みの薄いシートバックであっ
ても、後席乗員のヒップ・ポイントの変更なしに、横壁
面積要件をクリアしたチャイルドシートの組み込みが可
能となるもので、構造簡単で且つコスト低廉なることと
相俟って実用上多大の効果をもたらし得るものである。
トのシートバックが、幅の広い第１シートバックと幅の
狭い第２シートバックとに左右に分割され、該第１と第
２のシートバックを別々に前倒させて折り畳むことがで
きるようになっているワゴン車等のリヤシートであっ
て、第１シートバックの車体中央側部分にチャイルドシ
ートの収納凹部を凹設し、該収納凹部にチャイルドシー
トを収納位置と使用位置とに回動移動できるよう軸着し
たものにおいて、該収納凹部の左右両側端縁部に沿って
左右の前方突出部を前方へ向けて盛り上げ形成し、該左
右の前方突出部にて収納凹部に収納されたチャイルドシ
ートの左右両側面部全体に対応する収納凹部側壁を形成
したことにより、比較的厚みの薄いシートバックであっ
ても、後席乗員のヒップ・ポイントの変更なしに、横壁
面積要件をクリアしたチャイルドシートの組み込みが可
能となるもので、構造簡単で且つコスト低廉なることと
相俟って実用上多大の効果をもたらし得るものである。
【図１】本発明の第１の実施例を示すもので、（Ａ）は
リヤシートの斜視図、（Ｂ）は（Ａ）のＢ−Ｂ矢視図、
（Ｃ）は（Ａ）に示すリヤシートのシートバックを上方
より見た図でチャイルドシートを収納した状態を示して
いる。
リヤシートの斜視図、（Ｂ）は（Ａ）のＢ−Ｂ矢視図、
（Ｃ）は（Ａ）に示すリヤシートのシートバックを上方
より見た図でチャイルドシートを収納した状態を示して
いる。
【図２】本発明の第２の実施例を示すもので、（Ａ）は
リヤシートのシートバックを上方より見た図、（Ｂ）は
（Ａ）のＢ−Ｂ矢視図でチャイルドシートを使用位置と
した状態を示している。（Ｃ）はシートバックの分解斜
視図である。
リヤシートのシートバックを上方より見た図、（Ｂ）は
（Ａ）のＢ−Ｂ矢視図でチャイルドシートを使用位置と
した状態を示している。（Ｃ）はシートバックの分解斜
視図である。
１ リヤシート ２ シートクッション ３ シートバック ４ チャイルドシート ５ 収納凹部 ９ 前方突出部 ９′ 前方突出部 １０ 前方突出部
Claims (2)
- 【請求項１】 リヤシートのシートバック３が、幅の広
い第１シートバック３１と幅の狭い第２シートバック３
２とに左右に分割され、該第１シートバック３１と第２
シートバック３２を別々に前倒させて折り畳むことがで
きるようになっている車両のリヤシートであって、第１
シートバック３１の車体中央側部分に底面部５ａと一方
の段部５ｂとからなる収納凹部５を凹設し、該収納凹部
５にチャイルドシート４を収納位置と使用位置とに回動
移動できるよう軸着したものにおいて、第１シートバッ
ク３１の上記段部５ｂに沿って前方突出部９を前方へ向
けて盛り上げ形成すると共に、第２シートバック３２の
車体中央側端縁に沿って前方突出部１０を前方へ向けて
盛り上げ形成し、該前方突出部９と１０とで、収納位置
にあるチャイルドシート４の左右の側面部全体に対応す
る収納凹部側壁を構成したことを特徴とする車両のチャ
イルドシート付きリヤシート。 - 【請求項２】 リヤシートのシートバック３が、幅の広
い第１シートバック３１と幅の狭い第２シートバック３
２とに左右に分割され、該第１シートバック３１と第２
シートバック３２を別々に前倒させて折り畳むことがで
きるようになっている車両のリヤシートであって、第１
シートバック３１の車体中央側部分に底面部５ａと一方
の段部５ｂとからなる収納凹部５を凹設し、該収納凹部
５にチャイルドシート４を収納位置と使用位置とに回動
移動できるよう軸着したものにおいて、第１シートバッ
ク３１の上記段部５ｂに沿って前方突出部９を前方へ向
けて盛り上げ形成すると共に、該第１シートバック３１
の車体中央側端縁に沿って前方突出部９′を前方へ向け
て突出形成し、該前方突出部９と９′とで、収納位置に
あるチャイルドシート４の左右の側面部に対応する収納
凹部側壁を構成したことを特徴とする車両のチャイルド
シート付きリヤシート。
Priority Applications (7)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP33794194A JPH08175244A (ja) | 1994-12-27 | 1994-12-27 | 車両のチャイルドシート付きリヤシート |
| US08/577,631 US5704685A (en) | 1994-12-27 | 1995-12-22 | Vehicle rear seat provided with child seat |
| DE19548400A DE19548400C2 (de) | 1994-12-27 | 1995-12-22 | Fahrzeugrücksitz mit Kindersitz |
| DE19549564A DE19549564C2 (de) | 1994-12-27 | 1995-12-22 | Fahrzeugrücksitz mit Kindersitz |
| GB9526562A GB2297249B (en) | 1994-12-27 | 1995-12-27 | Vehicle rear seat provided with child seat |
| GB9701352A GB2307854B (en) | 1994-12-27 | 1995-12-27 | Child headrest for integral child seat |
| US08/934,847 US5829833A (en) | 1994-12-27 | 1997-09-22 | Vehicle rear seat provided with child seat |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP33794194A JPH08175244A (ja) | 1994-12-27 | 1994-12-27 | 車両のチャイルドシート付きリヤシート |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH08175244A true JPH08175244A (ja) | 1996-07-09 |
Family
ID=18313447
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP33794194A Pending JPH08175244A (ja) | 1994-12-27 | 1994-12-27 | 車両のチャイルドシート付きリヤシート |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH08175244A (ja) |
-
1994
- 1994-12-27 JP JP33794194A patent/JPH08175244A/ja active Pending
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| US5829833A (en) | Vehicle rear seat provided with child seat | |
| JPH03139442A (ja) | 自動車 | |
| US8011714B2 (en) | Stowable seat and seat storage structure | |
| JP4652604B2 (ja) | 車両用シート | |
| JPH08175244A (ja) | 車両のチャイルドシート付きリヤシート | |
| JPS6224597Y2 (ja) | ||
| JPS6239952Y2 (ja) | ||
| JPH0611229Y2 (ja) | 自動車用リヤシート | |
| JPH0223177Y2 (ja) | ||
| JPH07371Y2 (ja) | 乗り物に使用されるシート | |
| JP3438367B2 (ja) | 自動車のチャイルドシート付リヤシート | |
| JP3378419B2 (ja) | 自動車の折り畳みシート | |
| JPH0453327Y2 (ja) | ||
| JPH0246422Y2 (ja) | ||
| JPH0714084Y2 (ja) | 自動車の後部座席部構造 | |
| GB2307854A (en) | Head rest attachment for vehicle rear seat with integral child seat | |
| JPH0226740Y2 (ja) | ||
| JP2001063417A (ja) | チャイルドシート | |
| JPH0636997Y2 (ja) | スライド式シート | |
| JPH09118158A (ja) | 自動車用補助座席 | |
| JPH11217034A (ja) | 車両用シート構造 | |
| JP2000238562A (ja) | 車両用格納式チャイルドシート | |
| JPH059951Y2 (ja) | ||
| JPS5913158Y2 (ja) | リアシ−トバツク | |
| KR100461605B1 (ko) | 차량용 리어 암레스트 |
Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20040114 |