JPH08174891A - 印刷装置 - Google Patents

印刷装置

Info

Publication number
JPH08174891A
JPH08174891A JP32460994A JP32460994A JPH08174891A JP H08174891 A JPH08174891 A JP H08174891A JP 32460994 A JP32460994 A JP 32460994A JP 32460994 A JP32460994 A JP 32460994A JP H08174891 A JPH08174891 A JP H08174891A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
printing
print
line
black character
character ratio
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP32460994A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshihiko Shinozaki
芳彦 篠▲崎▼
Yasushi Murai
靖 村井
Reiko Nakajima
礼子 中嶋
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Casio Computer Co Ltd
Original Assignee
Casio Computer Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Casio Computer Co Ltd filed Critical Casio Computer Co Ltd
Priority to JP32460994A priority Critical patent/JPH08174891A/ja
Publication of JPH08174891A publication Critical patent/JPH08174891A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Electronic Switches (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】本発明は、特に、ライン型のサーマル印字ヘッ
ドを備えた印刷装置において、各行間での印字黒字率が
大きく異なる場合でも、印字エネルギに大きな差異が生
じることなく、行間に渡る印字むらを抑制することを目
的とする。 【構成】例えば64ドットの1ライン印字を行なう際
に、1ラインを前半部の32ドットと後半部の32ドッ
トで分割し、前半部の印字履歴に応じた黒字率Mと後半
部の印字履歴に応じた黒字率Nの何れか高い方の黒字率
に基づいてサーマル印字ヘッドHに対する印字通電時間
(通電パルス幅)Wを決定し、1ライン印字データの熱
転写処理を実行する構成とする。よって、例えば1つの
印字フォントを複数行に渡り印字する場合に、隣接する
行間での黒字率が平均化されるようになり、その間に極
端な印字通電時間差が生じるのを少なくすることがで
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、特に、ライン型のサー
マル印字ヘッドを備えた印刷装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、ワードプロセッサ等で、文字や内
蔵イラスト等を印刷する場合、CPU等の制御部が、R
OM等に内蔵されている文字フォントデータや圧縮され
た内蔵イラストを読取って印刷するデータを作成し、R
AM等の印刷用レジスタに記憶させる。そして、この印
刷用レジスタに記憶された印字データを、サーマルヘッ
ドドライバに転送し、STB(ストローブ信号),LA
TCH(ラッチ信号)の印字制御信号を出力することに
より、サーマルヘッドにおいて通電による発熱が行なわ
れ、前記印字データが記録紙に対し転写される。
【0003】ワードプロセッサ等に備えられる印刷装置
の場合、記録紙面積やインクリボンカセットの小型化等
の関係から、小型なサーマルヘッドを用いて一定量の改
行を行ないながら1行1行の印字を繰返し、記録紙1頁
分の印字を行なうものが大多数である。
【0004】そのとき、文字の拡大や編集文章の文字
間,行間を変化させると、1つの文字が複数行に渡って
印字される場合が大半である。サーマルヘッドは、ライ
ン状に配列された各ドット発熱体の発熱により、記録紙
に転写し印字を行なうが、各ドット発熱体に最適な熱エ
ネルギを与えて印字を行なわないと、印字ドットのかす
れ,尾引き等の現象が生じて、印字品位に悪影響を及ぼ
してしまう。
【0005】そのため、サーマルヘッドの各ドット発熱
体に最適な熱エネルギを与えるべく、各ドット発熱体に
対する数ライン前からの印字履歴により、ドット単位で
印字エネルギを決定する印字履歴制御や、ある面積の印
字データの総和により印字エネルギを決定する面積黒字
率制御等の組合せにより、印字を行なう方法が取られて
いる。
【0006】図5は従来の印刷装置により1つの拡大文
字「り」が複数行に渡り印字される場合のヘッド制御状
態を示す図である。記録紙1上をサーマルヘッド2がそ
の走行面3上を走行し印字を行なう。
【0007】ここで、サーマルヘッド2の1ラインのド
ット数は64ドット、文字フォントは48×48ドット
フォントを縦,横3倍に拡大し、144×144ドット
で印字を行なうものとする。
【0008】サーマルヘッドによる印字ドットのかす
れ,尾引き等の現象を解消するために、印字履歴制御や
面積黒字率制御等を用いることは前述したが、黒字率制
御では、1印字ライン毎にその1ライン中の黒字数に対
応する通電データの個数をカウントしていき面積的な黒
字率を求め、その黒字率のランクに従い今回のヘッド通
電時間を設定して印字を行なう。
【0009】ここで、例えば印字文字「り」における各
印字ラインa,b,cでの1行目の黒字率の推移は、図
5(A)に示すようなグラフになる。すなわち、印字ラ
インaより前では、印字データが存在せず黒字率は
“0”であるが、その後の印字ラインa〜c間では、サ
ーマルヘッド2における64ドット中の黒字数に対応す
る印字データが、各印字ラインa,b,c共48ドット
以上あるため、黒字率のカウンタ値は急上昇し、印字ラ
インcの時点ではその黒字率がC1 となる。
【0010】このように、サーマルヘッド2の印字黒字
率が上昇すると、サーマルヘッド2の連続的な発熱時間
が長くなり蓄熱が生じてしまうので、前記黒字率のカウ
ンタ値が高い場合は、サーマルヘッド2に対する印字通
電時間を短く設定してその印字エネルギを一定に保つ必
要がある。
【0011】よって、前記1行目の印字ラインcの時点
では、そのときの高い黒字率C1 のランクに応じた、図
5(B)で示すような短い印字通電時間T1 が設定され
てサーマルヘッド2が発熱駆動される。
【0012】この後、2行目を印字する際に、その印字
ラインa〜c間では、各印字ライン共その黒字数に対応
する印字データは少なく、何れも32ドット以下とな
る。すると、図5(C)で示すように、2行目の印字ラ
インa〜cにおける黒字率は緩やかに上昇するため、印
字ラインcの時点での黒字率はC2 と低くなり、この低
い黒字率C2 のランクに応じた、図5(D)で示すよう
な長い印字通電時間T2が設定されてサーマルヘッド2
が発熱駆動される。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】すなわち、各印字ライ
ンにおける印字の実行に際し、その時までの印字データ
に応じて黒字率が大きく異なると、それに伴ない、サー
マルヘッドに対する設定通電時間(印加エネルギ)にも
大きな差異が生じるため、例えば前記拡大文字「り」を
複数行に渡り印字する場合のように、隣接する行間(1
行目/2行目)の同一の印字ライン(c)上で印字率の
大きく異なる印字部分(p/q)が存在すると、一方の
印字行(1行目)に掛かる印字部分(p)と他方の印字
行(2行目)に掛かる印字部分(q)とでその印字エネ
ルギが大きく異なり、1つの印字フォント内で印字むら
が生じてしまう問題がある。
【0014】本発明は前記のような問題に鑑みなされた
もので、各行間での印字黒字率が大きく異なる場合で
も、印字エネルギに大きな差異が生じることなく、行間
に渡る印字むらを抑制することが可能になる印刷装置を
提供することを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】すなわち、本発明の請求
項1に係わる印刷装置は、印字ヘッドにライン状に配設
された複数個の発熱体を複数組に分割駆動して1印字ラ
インの印刷を行なう印刷装置であって、前記発熱体の複
数組の間で発熱量を調整する発熱制御手段を備えたこと
を特徴とする。
【0016】また、本発明の請求項2に係わる印刷装置
は、複数個の発熱体がライン状に配設された印字ヘッド
と、この印字ヘッドによる1印字ラインの印字の際に、
複数個の発熱体を複数組に分割して発熱駆動する分割駆
動手段と、前記印字ヘッドの分割された発熱体の組毎に
印字データの黒字率を演算する黒字率演算手段と、この
黒字率演算手段による演算結果に基づいて前記分割駆動
手段による前記印字ヘッドの複数組の発熱体への通電時
間を該複数組の間で調整する通電時間制御手段とを備え
たことを特徴とする。
【0017】
【作用】つまり、本発明の請求項1に係わる印刷装置で
は、印字ヘッドにライン状に配設された複数個の発熱体
を複数組に分割した各組の相互間で発熱量が調整される
ので、各印字ラインにおける印字データ中の黒字数がそ
の分割数に応じて平均化されてとらえられることにな
る。
【0018】また、本発明の請求項2に係わる印刷装置
では、印字ヘッドの分割された発熱体の組毎に印字デー
タの黒字率が演算され、この演算結果に基づいて分割駆
動手段による印字ヘッドの複数組の発熱体への通電時間
が該複数組の間で調整されるので、各印字ラインにおけ
る印字データ中の黒字数がその分割組数に応じて平均化
されてとらえられ、黒字率の大きな違いによる通電時間
の差異が抑制されることになる。
【0019】
【実施例】以下図面により本発明の実施例について説明
する。図1は本発明の印刷装置を搭載したワードプロセ
ッサの電子回路の構成を示すブロック図である。
【0020】このワードプロセッサは、制御部(CP
U)11を備えている。この制御部(CPU)11は、
キー入力部12から供給されるキー操作信号に基づき、
ROM13に予め記憶されているシステムプログラムを
起動させ、回路各部の動作制御を実行するもので、この
制御部(CPU)11には、前記キー入力部12,RO
M13の他、RAM14,文字フォントメモリ15が接
続される。
【0021】また、前記制御部(CPU)11には、液
晶表示部16が接続される。さらに、前記制御部(CP
U)11には、印字制御部17を介してサーマル印字ヘ
ッドHが接続されると共に、キャリッジ駆動モータMA
及び紙送りモータMB が接続される。
【0022】前記キー入力部12には、被印字データと
なる任意の文字列(文書)を入力するためのかな文字キ
ー,数字キー,記号キーやかな/漢字変換キー,選択/
実行キー等からなる文字入力キーが備えられると共に、
印刷処理を実行する際に操作される印刷キー等の各種機
能キーが備えられる。
【0023】前記ROM13には、このワードプロセッ
サの基本動作を司るシステムプログラムの他、文書作成
プログラムや作成文書の表示,印刷プログラム等が記憶
される。
【0024】また、ROM13には、前記サーマル印字
ヘッドHによる1ライン印字に際し、そのときまでの印
字データ黒字率に応じてサーマル印字ヘッドHに対する
通電時間(通電パルス幅)を決定するための印字通電時
間設定テーブルが備えられる。
【0025】この場合、前記印字通電時間設定テーブル
では、今回の1ライン印字を含む前々回からの印字デー
タ黒字率が、高い場合には短い通電パルス幅が設定さ
れ、低い場合には長い通電パルス幅が設定される。
【0026】前記サーマル印字ヘッドHは、前記キャリ
ッジ駆動モータMA によってプラテンに沿って移動され
るキャリッジに載設され、1行印刷分スライド移動され
ると共に、被印字データの出力区間に合わせてプラテン
側面へ回動圧接されるもので、サーマル印字ヘッドHに
よる1ラインデータずつの通電駆動処理に応じてキャリ
ッジ駆動モータMA によりプラテンに沿って1印字ライ
ン分ずつスライド移動され、該プラテン上の記録紙に対
する1行印刷が行なわれる。
【0027】そして、紙送りモータMB によってプラテ
ンが回転駆動され、サーマル印字ヘッドHの記録紙に対
する印字行の改行が行なわれる。図2は前記ワードプロ
セッサのRAM14におけるメモリ構成を示す図であ
る。
【0028】RAM14には、キー入力データがその個
々のコードデータで記憶される入力データメモリ14
a、キー入力部12における各種文字データの入力操作
により作成された文字列(文書)データが被印字データ
としてビットマップで展開されて記憶されるプリントデ
ータメモリ14b、1印字ラインを前半と後半とで2分
割して印字制御するために、その前半部における前々回
ライン印字の際の印字データ黒字数が記憶されるレジス
タA、同前半部における前回ライン印字の際の印字デー
タ黒字数が記憶されるレジスタB、同前半部における今
回ライン印字の際の印字データ黒字数が記憶されるレジ
スタC、前記レジスタA,B,Cに記憶された前半部分
の印字データ黒字数の履歴に基づき演算算出される今回
ライン印字のための前半黒字率Mが記憶されるレジスタ
D、また、後半部における前々回ライン印字の際の印字
データ黒字数が記憶されるレジスタE、同後半部におけ
る前回ライン印字の際の印字データ黒字数が記憶される
レジスタF、同後半部における今回ライン印字の際の印
字データ黒字数が記憶されるレジスタG、前記レジスタ
E,F,Gに記憶された後半部分の印字データ黒字数の
履歴に基づき演算算出される今回ライン印字のための後
半黒字率Nが記憶されるレジスタHの他、各種処理デー
タの記憶部(ワークエリア)等が備えられる。
【0029】前記文字フォントメモリ15は、前記キー
入力部12の文字入力キーにより入力可能な全ての文字
/記号/数字データに対応するフォントパターンが、そ
れぞれ対応する文字コードに対応して予め記憶されるも
ので、例えば印刷処理の実行に際しては、前記RAM1
4内の入力データメモリ14aに記憶された被印字デー
タの各文字コードに従って、そのフォントパターンがこ
の文字フォントメモリ15から読出され、前記RAM1
4内のプリントデータメモリ14bに書込まれる。
【0030】そして、前記RAM14内のプリントデー
タメモリ14bに書込まれた被印字データは、各1ライ
ン印字データずつ制御部(CPU)11に読出されて印
字制御部17に転送され、この1ライン印字データに応
じたサーマル印字ヘッドHの通電駆動により、プラテン
上の記録紙に対する1ライン印字が行なわれる。
【0031】この場合、サーマル印字ヘッドHに対する
1ライン印字当りの通電時間(通電パルス幅)は、前記
RAM14内のレジスタDに演算記憶される1ライン印
字データ前半部分の黒字率M及びレジスタHに演算記憶
される1ライン印字データ後半部分の黒字率Nに基づ
き、前記ROM13に予め記憶されている印字通電時間
設定テーブルに従って決定される。
【0032】次に、前記構成による本発明の印刷装置を
搭載したワードプロセッサの動作について説明する。図
3は前記ワードプロセッサによる印刷処理を示すフロー
チャートである。
【0033】図4は前記ワードプロセッサの印刷処理に
伴ない1つの拡大文字「り」が複数行に渡り印字される
場合のヘッド制御状態を示す図である。本実施例では、
例えばサーマル印字ヘッドHのライン状に配列されたド
ット発熱体の数を64ドットとし、前半部32ドットと
後半部32ドットとで分割印字制御を行なうものであ
る。
【0034】ここで、まず、図4における1行目の印字
ラインaを印字する際の印刷処理について説明する。す
なわち、サーマル印字ヘッドHがキャリッジ駆動モータ
MA によって印字ラインaの位置まで移動されると、R
AM14内の各レジスタA〜Hが“0”クリアされた
後、1行目の印字ラインaに印字すべき1ライン印字デ
ータがプリントデータメモリ24bからCPU11に読
出され、その1ライン印字データの前半32ドット占め
る黒字数と後半32ドットに占める黒字数とがそれぞれ
カウントされ、RAM14内の対応するレジスタC及び
レジスタGに書込まれる(ステップS1,S2,S
3)。
【0035】すると、レジスタAに記憶されている前半
部における前々回の1ライン印字データ黒字数(この場
合“0”)と、レジスタBに記憶されている前半部の前
回の1ライン印字データ黒字数(この場合“0”)、及
び前記レジスタCに記憶された前半部の今回の1ライン
印字データ黒字数(この場合“20”ドット以上)に基
づき、その前半部における3ライン分のヘッド走査範囲
に対する黒字数の割合、つまり、面積黒字率Mが演算算
出されレジスタDに書込まれる(ステップS4)。
【0036】また、レジスタEに記憶されている後半部
における前々回の1ライン印字データ黒字数(この場合
“0”)と、レジスタFに記憶されている後半部の前回
の1ライン印字データ黒字数(この場合“0”)、及び
前記レジスタGに記憶された後半部の今回の1ライン印
字データ黒字数(この場合“32”ドット)に基づき、
その後半部における3ライン分のヘッド走査範囲に対す
る黒字数の割合、つまり、面積黒字率Nが演算算出され
レジスタHに書込まれる(ステップS5)。
【0037】すると、前記レジスタMに記憶された前半
部分の黒字率Mが前記レジスタHに記憶された後半部分
の黒字率N以上か否か判断される(ステップS6)。こ
こで、前記1行目の印字ラインaにおいては、その前半
部の印字率Mよりも後半部の印字率Nの方が高いので、
前記ステップS6では「No」と判断され、該高い方の
黒字率Nに基づきROM13に予め記憶されている印字
通電時間設定テーブルに従って今回の印字ラインaにお
けるサーマル印字ヘッドHの通電時間(通電パルス幅)
W2 が決定される(ステップS6→S7b)。
【0038】すると、前記ステップS2においてプリン
トデータメモリ24bから読出された今回印字ラインa
に対応する1ライン印字データが印字制御部17に転送
されると共に、前記ステップS7bにおいて決定された
通電時間(通電パルス幅)W2 に応じてサーマル印字ヘ
ッドHの前半部ドット発熱体及び後半部ドット発熱体が
それぞれ通電駆動され、1行目のラインaが印字される
(ステップS8b,S9b)。
【0039】すると、印字処理終了か否か、つまり、前
記プリントデータメモリ14bから読出すべき次の1ラ
イン印字データが無くなったかどうか判断される(ステ
ップS10)。
【0040】このステップS10において「No」、つ
まり、前記プリントデータメモリ14bから読出すべき
次の1ライン印字データが存在し、印字終了ではないと
判断されると、前半用黒字数レジスタA,B,C及び後
半用黒字数レジスタE,F,Gのデータシフトが実行さ
れ、そのそれぞれの今回印字データ黒字数が前回印字デ
ータ黒字数として、また、前回印字データ黒字数が前々
回印字データ黒字数として書換えられて更新される(ス
テップS10→S11)。
【0041】すると、再び前記ステップS2以降の処理
が繰返され、次の1ライン印字処理が実行される。すな
わち、従来の印刷装置のように、1ライン印字データの
全体で見た黒字率に基づき決定される通電時間(通電パ
ルス幅)によってサーマル印字ヘッドHを通電駆動する
のではなく、本発明実施例の図3で示した印刷処理のよ
うに、1ライン印字データの前半部と後半部とで分割し
たそれぞれの黒字率M,Nを得ると共に、そのうちの高
い方の黒字率に基づいき決定される通電時間(通電パル
ス幅)Wによってサーマル印字ヘッドHを通電駆動する
ことで、その印字品質に関しては次のような作用効果が
発揮される。
【0042】ここでは、例えば図4における印字ライン
cの印字品質に関し説明する。まず、1行目の印字ライ
ンa〜cまでの前半部では、何れのラインの印字データ
黒字数も“20”〜“30”ドットを占めるため、その
間における黒字率M1は、図4(A)に示すように推移
し、印字ラインcの時点での黒字率M1 はC1Hとな
る。
【0043】また、印字1行目の印字ラインa〜cまで
の後半部では、何れのラインの印字データ黒字数も最大
の“32”ドットを占めるため、その間における印字デ
ータ黒字率N1 は、図4(B)に示すように急激に上
昇し、印字ラインcの時点での黒字率N1 は前記前半黒
字率C1Hより高いC1Lとなる。
【0044】すると、1行目の印字ラインcの時点での
サーマル印字ヘッドHに対する通電時間Wは、前記高い
方の後半黒字率N1 (=C1L)に基づき決定され、図4
(C)で示すようにT1 となる。
【0045】一方、同一の印字ラインcにおいてその隣
接する行に渡って連続的な印字を行なう2行目に着目し
た場合、該2行目の印字ラインa〜cまでの前半部で
は、各ラインの印字データ黒字数は“16”〜“32”
ドットとなるため、その間における黒字率M2 は、図4
(D)に示すように緩やかに上昇し、印字ラインcの時
点での黒字率M2 はC2Hとなる。
【0046】また、印字2行目の印字ラインa〜cまで
の後半部では、何れのラインの印字データ黒字数も
“0”のため、その間における印字データ黒字率N2
は、図4(E)に示すように全く上昇せず、印字ライン
cの時点での黒字率N2 は前記“0”となる。
【0047】すると、2行目の印字ラインcの時点での
サーマル印字ヘッドHに対する通電時間Wは、前記高い
方の前半黒字率M2 (=C2H)に基づき決定され、図4
(F)で示すようにT2 となる。
【0048】ここで、印字ラインcの時点での1行目と
2行目それぞれの印字通電時間WはT1 ,T2 となり、
その行間部分における印字通電時間差(T1 −T2)は少
なくなる。
【0049】すなわち、1印字ライン全体(64ドッ
ト)の印字データ黒字率に基づく従来の制御を行なう
と、前記図5において説明したように、印字ラインa〜
c間での1行目と2行目の黒字率C1 ,C2 には、“5
0”%近くの差異があり、これにより得られる印字通電
時間差(T1 −T2 )も極端に大きくなるが、本発明実
施例の図3で示した印刷処理のように、1印字ラインを
前半32ドットと後半32ドットで分割した印字データ
黒字率に基づく制御を行なえば、隣接する行間での黒字
率(この場合、N1 :M2 )は平均化され、極端な印字
通電時間差(T1 −T2 )が生じるのを少なくすること
ができ、例えば同一の印字ラインc上での1行目に掛か
る印字部分pと2行目に掛かる印字部分q間の印字むら
を抑制できるようになる。
【0050】したがって、前記構成の本発明の印刷装置
を搭載したワードプロセッサによれば、例えば64ドッ
トの1ライン印字を行なう際に、1ラインを前半部の3
2ドットと後半部の32ドットで分割し、前半部の印字
履歴に応じた黒字率Mと後半部の印字履歴に応じた黒字
率Nの何れか高い方の黒字率に基づいてサーマル印字ヘ
ッドHに対する印字通電時間(通電パルス幅)Wを決定
し、1ライン印字データの熱転写処理を実行するので、
例えば1つの印字フォントを複数行に渡り印字する場合
に、隣接する行間での黒字率が平均化されるようにな
り、その間に極端な印字通電時間差が生じるのを少なく
することがでる。
【0051】よって、隣接する行間に渡って連続的に印
字される印字データの印字むらを抑制することができ、
印字品質を向上することができる。なお、前記実施例で
は、1ライン印字に際し、その印字ラインまでの印字履
歴に基づく黒字率を算出し、この黒字率から印字通電時
間を決定して印字制御しているが、前記算出された黒字
率から、さらに所定の演算式に従ってサーマル印字ヘッ
ドHの蓄熱量を算出し、この蓄熱量から対応する印字通
電時間を決定して印字制御するようにしてもよい。
【0052】
【発明の効果】以上のように、本発明の請求項1に係わ
る印刷装置によれば、印字ヘッドにライン状に配設され
た複数個の発熱体を複数組に分割した各組の相互間で発
熱量が調整されるので、各印字ラインにおける印字デー
タ中の黒字数がその分割数に応じて平均化されてとらえ
られるようになる。
【0053】また、本発明の請求項2に係わる印刷装置
によれば、印字ヘッドの分割された発熱体の組毎に印字
データの黒字率が演算され、この演算結果に基づいて分
割駆動手段による印字ヘッドの複数組の発熱体への通電
時間が該複数組の間で調整されるので、各印字ラインに
おける印字データ中の黒字数がその分割組数に応じて平
均化されてとらえられ、黒字率の大きな違いによる通電
時間の差異が抑制されるようになる。よって、各行間で
の印字黒字率が大きく異なる場合でも、印字エネルギに
大きな差異が生じることなく、行間に渡る印字むらを抑
制することが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係わる印刷装置を搭載したワ
ードプロセッサの電子回路の構成を示すブロック図。
【図2】前記ワードプロセッサのRAMにおけるメモリ
構成を示す図。
【図3】前記ワードプロセッサによる印刷処理を示すフ
ローチャート。
【図4】前記ワードプロセッサの印刷処理に伴ない1つ
の拡大文字「り」が複数行に渡り印字される場合のヘッ
ド制御状態を示す図。
【図5】従来の印刷装置により1つの拡大文字「り」が
複数行に渡り印字される場合のヘッド制御状態を示す
図。
【符号の説明】
11…制御部(CPU)、12…キー入力部、13…R
OM、14…RAM、14a…入力データメモリ、14
b…プリントデータメモリ、A…前半前々回印字データ
黒字数レジスタ、B…前半前回印字データ黒字数レジス
タ、C…前半今回印字データ黒字数レジスタ、D…前半
黒字率レジスタ、E…後半前々回印字データ黒字数レジ
スタ、F…後半前回印字データ黒字数レジスタ、G…後
半今回印字データ黒字数レジスタ、H…後半黒字率レジ
スタ、15…文字フォントメモリ、16…液晶表示部、
17…印字制御部、H…サーマル印字ヘッド、MA …キ
ャリッジ駆動モータ、MB …紙送りモータ、M1 …1行
目前半黒字率、N1 …1行目後半黒字率、M2 …2行目
前半黒字率、N2 …2行目後半黒字率、W…印字通電時
間(通電パルス幅)。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 印字ヘッドにライン状に配設された複数
    個の発熱体を複数組に分割駆動して1印字ラインの印刷
    を行なう印刷装置において、 前記発熱体の複数組の間で発熱量を調整する発熱制御手
    段を備えたことを特徴とする印刷装置。
  2. 【請求項2】 複数個の発熱体がライン状に配設された
    印字ヘッドと、 この印字ヘッドによる1印字ラインの印字の際に、複数
    個の発熱体を複数組に分割して発熱駆動する分割駆動手
    段と、 前記印字ヘッドの分割された発熱体の組毎に印字データ
    の黒字率を演算する黒字率演算手段と、 この黒字率演算手段による演算結果に基づいて前記分割
    駆動手段による前記印字ヘッドの複数組の発熱体への通
    電時間を該複数組の間で調整する通電時間制御手段とを
    備えたことを特徴とする印刷装置。
  3. 【請求項3】 前記通電時間制御手段は、前記黒字率演
    算手段により演算された黒字率の高い組の発熱体への通
    電時間に合わせて制御することを特徴とする請求項2記
    載の印刷装置。
  4. 【請求項4】 前記黒字率演算手段により演算される黒
    字率は、少なくともその履歴を含めた黒字率であること
    を特徴とする請求項2記載の印刷装置。
JP32460994A 1994-12-27 1994-12-27 印刷装置 Pending JPH08174891A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP32460994A JPH08174891A (ja) 1994-12-27 1994-12-27 印刷装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP32460994A JPH08174891A (ja) 1994-12-27 1994-12-27 印刷装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH08174891A true JPH08174891A (ja) 1996-07-09

Family

ID=18167735

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP32460994A Pending JPH08174891A (ja) 1994-12-27 1994-12-27 印刷装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH08174891A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2940404B2 (ja) ラベル作成装置
US4566813A (en) Dot-matrix print controller
JP2629516B2 (ja) テープ印字装置
JPH0753467B2 (ja) 電子タイプライタ
JPH08183222A (ja) 印刷装置及び表示装置
JPH0739191B2 (ja) ドットマトリクス式プリンタ
JP2710120B2 (ja) 文書処理方法
EP0273738B1 (en) Printer with erasing function
JP3016515B2 (ja) 文字処理装置および方法
JPH08174891A (ja) 印刷装置
JP3321987B2 (ja) 印刷装置
JPS5914976A (ja) サ−マルプリンタ
US6222572B1 (en) Thermal recording apparatus
JP3948257B2 (ja) ラインプリンタ
JPH01306262A (ja) サーマルヘッド制御装置
JPH07323597A (ja) 印刷装置
JP2624744B2 (ja) 印字機の文字幅設定方法
US11001079B2 (en) Thermal printer and computer-readable storage medium
JPH0880632A (ja) サーマルヘッド制御装置
JPH05305750A (ja) テープ印字装置
JPH08314924A (ja) 文書処理装置
JP2586825B2 (ja) 印字位置の変更可能な印字装置
JPS6076359A (ja) 印字制御装置
JPS6250153A (ja) サ−マル印字装置
JPH081982A (ja) 印刷装置