JPH08174362A - ドリル保持具 - Google Patents

ドリル保持具

Info

Publication number
JPH08174362A
JPH08174362A JP33488794A JP33488794A JPH08174362A JP H08174362 A JPH08174362 A JP H08174362A JP 33488794 A JP33488794 A JP 33488794A JP 33488794 A JP33488794 A JP 33488794A JP H08174362 A JPH08174362 A JP H08174362A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
tip
drill
holder
main body
mounting portion
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP33488794A
Other languages
English (en)
Inventor
Shiro Naito
史朗 内藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
N T TOOL KK
NT Tool Corp
Original Assignee
N T TOOL KK
NT Tool Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by N T TOOL KK, NT Tool Corp filed Critical N T TOOL KK
Priority to JP33488794A priority Critical patent/JPH08174362A/ja
Publication of JPH08174362A publication Critical patent/JPH08174362A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Jigs For Machine Tools (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 工作機の主軸にドリル及び面取りチップを短
時間で取付でき、ワークに対する穿孔の場合、所定深さ
の孔開けと面取りとを一緒に作業性良く行うことが出
来、更に、面取り寸法の変更を非常に簡易に行い得るよ
うにする。 【構成】 本体の軸線方向の一端側には、工作機の主軸
に取付けるための取付部を備え、他端側においては、そ
の軸線位置にドリル装着部を備えると共にその傍らにチ
ップ装着部を備えている。チップ装着部は、本体の他端
側に形成した保持具装着部と、その保持具装着部に対し
て本体の軸線方向への位置替えを自在に取付けたチップ
保持具とにより構成すると共に、面取りチップを止付る
為のチップ止付部を該チップ保持具に備えさせている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は工作機における主軸に対
してドリルを着脱する為に使用するドリル保持具に関
し、詳しくは、ドリルによって孔を穿孔する際に同一工
程でもってその孔の入口の周縁を面取り出来るようにす
る為に、上記面取りの為の面取りチップを上記ドリルと
一緒に上記主軸に取付け得るようにしているドリル保持
具に関する。
【0002】
【従来の技術】本体の軸線方向の一端側には、工作機の
主軸に取付けるための取付部を備え、本体の軸線方向の
他端側には、その軸線位置にドリル装着部を備えると共
にその傍らに面取りチップ装着用のチップ装着部を備え
ている。
【0003】上記構成のものにあっては、主軸へのドリ
ル及び面取りチップの取付の場合、予めドリルをドリル
装着部に取付け、面取りチップをチップ装着部に取付け
ておくことにより、本体の取付部を主軸に取付けると、
主軸に対してドリル及び面取りチップが同時に取り付
く。従ってその作業は非常に短時間で行うことが出来、
工作機の稼働率を向上させることが出来る。又ワークに
対する穿孔作業の場合、主軸を所定寸法だけ送ると、ド
リルが所定寸法の前進を行ってワークに所定の深さの孔
を開けられると共に、面取りチップが所定寸法の前進を
行って上記孔の口の周縁を所定寸法だけ切削することが
出来、孔開け作業と面取り作業とを一緒に作業性良く行
うことが出来る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】この従来のドリル保持
具では、ワークに対する試穿孔をした結果から、孔の深
さを所定寸法のままで、面取り寸法のみをもっと大きく
或いは小さくするようにしたいといった場合、次のよう
な問題点があった。即ち上記の場合、主軸の送り寸法を
大きく或いは小さくすると、チップの前進寸法が大きく
或いは小さくなって面取り寸法が大きく或いは小さくな
る。しかしドリルの前進寸法も大きく或いは小さくなっ
てワークに対する穿孔深さが大きく或いは小さくなって
しまう。この為、上記のように孔の深さを所定寸法のま
まにするには、主軸の送り寸法の変更に合わせてドリル
の出寸法も変更せねばならず、その作業に手間がかかる
問題点があった。又主軸の送り寸法を変えることは、そ
の主軸に他の工具を取付けて他の切削加工をする場合に
その切削寸法間違いを引き起こす危険を生ずるので、現
場では実施が難しい問題点があった。
【0005】本願発明のドリル保持具は上記従来技術の
問題点(技術的課題)を解決する為に提供するものであ
る。第1の目的は、工作機の主軸にドリル及び面取りチ
ップを短時間で取付できるようにすることである。第2
の目的は、ワークに対する穿孔の場合、所定深さの孔を
開けることとその形成した孔の口の周縁を所定の寸法に
面取りすることを一緒に作業性良く行うことが出来るよ
うにすることである。第3の目的は、工作機の主軸の送
り寸法の変更を要することなく、面取り寸法の変更を非
常に簡易に行い得るようにすることである。他の目的及
び利点は図面及びそれに関連した以下の説明により容易
に明らかになるであろう。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成する為
に、本願発明におけるドリル保持具は、本体の軸線方向
の一端側には、工作機の主軸に取付けるための取付部を
備え、本体の軸線方向の他端側においては、その軸線位
置にドリル装着部を備えると共にその傍らに面取りチッ
プ装着用のチップ装着部を備えているドリル保持具にお
いて、上記チップ装着部は、上記本体の他端側に形成し
た保持具装着部と、上記保持具装着部に対して本体の軸
線方向への位置替えを自在に取付けた上記本体とは別体
構成のチップ保持具とにより構成すると共に、上記面取
りチップを止付る為のチップ止付部を上記チップ保持具
に備えさせたものである。
【0007】
【作用】ドリルをドリル装着部に取付け、面取りチップ
をチップ止付部に止め付ける。この状態において本体の
取付部を主軸に取付けると、主軸に対してドリル及び面
取りチップが同時に取り付く。主軸を回転させながら所
定寸法だけ送ると、ドリルが所定寸法の前進を行ってワ
ークに所定の深さの孔が開く。又面取りチップが所定寸
法の前進を行って上記孔の口の周縁を所定寸法だけ切削
する。保持具装着部に対してチップ保持具を軸線方向に
位置替えすると、本体に対しその軸線方向に面取りチッ
プの位置が変わる。この状態で主軸を所定寸法だけ送る
と、面取りチップはワークを上記とは異なる深さで切削
する。
【0008】
【実施例】以下本願の実施例を示す図面について説明す
る。図1および図2において、Aは工作機の主軸で、周
知のように軸線1に沿って図1、図2の右方向への前進
(送り)及び後退(戻し)をするようになっている。B
は上記主軸AにドリルC及び面取りチップDを簡易操作
でもって着脱できるようにする為のドリル保持具を示
す。先ず主軸Aについて説明する。該主軸Aは例えば特
開平2−31609号公報で知られた構成のもので、2
は上記保持具Bの装着の為の中空部で、その内周面2aは
主軸Aの軸線1と同心に形成している。3は保持具Bを
受止めるための受止面として例示する先端面、4は保持
具Bの抜け止めの為の係止部で、主軸Aの外周に環状溝
5を形成し、上記受止面3と該環状溝5との間の部分を
もって構成している。6は保持具Bの取付の際に引止爪
を通過させる為の爪通過溝、7は保持具の回り止めの為
の回転止爪を係合させる為の係合凹部を夫々示す。
【0009】次に上記ドリル保持具Bは、本体Eと、そ
の本体Eの軸線10方向の一端側に備えさせた上記主軸A
への取付部Fと、本体Eの軸線方向の他端側において、
その軸線位置に備えさせたドリル装着部Gと、ドリル装
着部Gの傍らに備えさせたチップ装着部Hとから構成し
ている。上記本体Eは、上記各部F,G,Hを一体的に
結合する為に曲げ及び捻りに対する充分な剛性を備えた
鋼材でもって構成している。
【0010】次に上記取付部Fは前記公報で知られた構
成のもので、上記中空部2に対する挿入部11と、受止面
3に対する当接の為の当接部12と、上記係止部4に対す
る係合によって主軸Aからの装着具Bの離反を阻止する
為の係合部材F1と、上記係合凹部7に対する係合によっ
て主軸Aに対する装着具Bの回転防止を図る為の係止部
材F2とから構成している。上記挿入部11は中空部2にが
たつき無く挿入できるよう中空部2の内径に対応する外
径に形成している。当接部12は主軸Aに対する軸線方向
の位置決を行うためのものである。又該当接部における
挿入部側の面12aは該保持具BにおいてドリルCや面取
りチップDの位置を決める場合の基準面となっている。
【0011】次に上記係合部材F1は本体Eに対し僅かな
軸線方向への進退が可能なのみで実質的に固定されてい
る。22は係合部材F1における引止爪、23は係合片を示
す。24は係合片23と上記当接部12との間に介設した弾性
体を示す。上記係止部材F2は前記係合凹部7に係合して
主軸Aに対するドリル保持具Bの回転を阻止する為の図
示外の回転止爪を備えている。25は係止部材F2における
ばね座、26は本体Eに取付けたばね座としての止め輪、
27は係止部材F2を挿入部11の側に向けて付勢する為のば
ねである。
【0012】次に上記ドリル装着部Gは、ドリルの挿入
孔13と、ドリルの挿入位置の位置決をする為の部材14
と、ドリルCを本体Eに固定する為の止具として例示す
る押しねじ30とで構成している。挿入孔13はドリルCを
本体Eと軸心が一致する状態に取付ける為に、本体Eの
軸線10と同心で、しかもドリルCのシャンク部54をがた
つき無く受け入れ出来る内径に形成している。部材14は
上記軸線10方向への位置替えの為に、本体Eの内周面の
ねじ溝15に螺合させている。16は押しねじ30を螺合させ
るためのねじ孔である。
【0013】次にチップ装着部Hは上記ドリル装着部G
の傍らの一例としてその外周側に備えさせている。該装
着部Hは、保持具装着部17と、調節具装着部18と、チッ
プ保持具H1と、位置調節具H2とから構成している。先ず
保持具装着部17は、上記本体Eの他端部においてその外
周面をもって構成しており、チップ保持具H1を軸線10と
平行な方向へがたつき無く移動させ得るようにする為
に、軸線10と平行な方向に真っ直ぐな円筒面に形成して
いる。19はチップ保持具の回り止めの為の凹部で、軸線
10と平行な長溝状に形成している。次に調節具装着部18
は、上記本体Eにおいて上記保持具装着部17に続く外周
面をもって構成しており、位置調節具H2の円滑な回動操
作を可能にする為に、真円形に形成している。20は位置
調節具の軸線方向への移動を阻止する為の移動阻止部
で、本体Eの外周面に周設したV溝を例示する。
【0014】次にチップ保持具H1は面取りチップDの保
持を行う為のもので、符号31〜40で示す部材から構成し
ている。31は基材で、充分な剛性を有する鋼材で形成し
ており、上記装着部17に嵌合させる為の中空部32と装着
部17への固定のための止具を螺合させるためのねじ孔31
aを備える。中空部32は基材31を装着部17に対して軸線
10方向へがたつきの無い移動が可能な状態に装着する為
に、その内周面33を上記装着部17の外径に対応する内径
の真っ直ぐな円筒面に形成している。34はチップ支持片
で、上記基材31と一体に形成している。35はチップ止付
部で、チップDを安定に取り付け得るようそれを嵌まり
込ませる凹状に形成しており、止付具螺合用のねじ孔36
(図5参照)を備える。37は位置調節具H2との連結部
で、外周面には雄ねじ38を形成している。39はドリル挿
通孔を示す。又40はチップ保持具H1を装着部17に固着す
る為の止具として例示する押しねじで、先端部40aを凹
部19に嵌合させることによって本体Eに対する該保持具
H1の回転阻止を行い、凹部19の底面に押し付けることに
よって本体Eの軸線方向への該保持具H1の移動阻止のた
めの固定を行うようにしている。
【0015】次に位置調節具H2は上記チップ保持具H1を
本体Eの軸線10方向に位置替え操作する為のもので、符
号43〜51で示す部材から構成している。43は基材で、充
分な剛性を有する鋼材で形成しており、上記装着部18に
嵌合させる為の中空部44と、装着部18への固定の為の止
具を螺合させる為のねじ孔46を備える。中空部44は基材
43を装着部18に対してがたつきの無い円滑な回動が可能
な状態に装着する為に、その内周面45を装着部18の外径
に対応する内径の円形に形成している。47はチップ保持
具H1との連結部で、チップ保持具H1を軸線10方向に微小
な寸法単位で位置替えさせる為の手段として例示する雌
ねじ48を、上記雄ねじ38と螺合する関係に形成してい
る。49は位置調節具H2を装着部18に固着する為の止具と
して例示する押しねじで、V溝20の底面を押し付けるこ
とによって上記固着を行うようにしている。又この部材
49は先端を上記V溝20に嵌合する対応形状の嵌合片50と
してあり、V溝20の底面を押し付けない状態に該部材49
をやや緩めた状態では、嵌合片50が、位置調節具H2を軸
線10方向には移動阻止した状態で本体Eに対する位置調
節具H2の回動をガイドする為の、ガイド部材となるよう
にしている。図3に示す51は位置調節具H2の外周面に表
記した目盛で、チップ保持具H1の軸線10方向への変位寸
法を読み取る為のものであり、52は本体Eに表記した指
針を示す。
【0016】次にドリルCとしては穿孔と穿孔した孔の
内周面を平滑化する仕上げとを同時に行うバニッシング
ドリルを例示する。54は取付用のシャンク部で、本体E
に対する回転阻止状態での取付の為に外周の一部に止具
30を受ける為の平坦な受面55を備える。56は切削部で、
図4、図5に示す57が切削刃、58が仕上げ用のバニッシ
ング部である。
【0017】次に面取りチップDは周知のもので、図4
に示す60は切削刃、図5の61は止付用の透孔、62は止付
具として示す皿ねじである。
【0018】次に上記構成のドリル保持具Bにおいて、
メーカーでの本体Eに対するチップ保持具H1及び位置調
節具H2の組付けは次の通りである。先ず本体Eの装着部
18に位置調節具H2を嵌め、次に止具49でもってそれを固
定する。次に上記装着部17にチップ保持具H1を嵌め、止
具40でもってそれを固定する
【0019】上記ドリル保持具Bを購入した使用者にお
いて、保持具Bに対するドリルC及び面取りチップDの
取付は次の通りである。先ずドリルCのシャンク部54を
ドリル挿通孔39を通してドリル挿入孔13に挿入しシャン
ク部54の元部が部材14に当接する状態で押しねじ30によ
りドリルCを本体Eに固定する。次にチップ止付部35に
チップDを止付具62でもって止付る。
【0020】上記ドリル保持具Bの使用に際してのドリ
ルCの出寸法L1(基準面12aからドリルCの先端56aま
での寸法)の調整、及び面取りチップDの出寸法L2(基
準面12aからチップDの先端Daまでの寸法)の調整は次
の通りである。
【0021】先ずそれらの調整に先立ち工作機の設定が
次のように行われる。即ち、ワークに対する設計上要求
される穿孔深さが決められる。その深さに応じて主軸A
の送り寸法が決定される。
【0022】次にドリルCの出寸法を以下のように調整
する。押しねじ30を緩めた状態において、部材14を周知
の如く回しながらそれを軸線10に沿って前後させ、ドリ
ルCを前後させる。このようにして基準面12aから先端
56aまでの寸法L1が上記穿孔深さ及び送り寸法に応じて
算出された寸法となるようにする。その後押しねじ30に
よってドリルCを本体Eに固定する。
【0023】次に面取りチップDの出寸法L2を以下のよ
うに調整する。止具40を、チップ保持具H1の軸線10方向
への進退が許容され且つ回転は依然阻止される程度に緩
める。又止具49を、位置調節具H2の回転が許容され且つ
軸線10方向への移動が依然阻止される程度に緩める。次
に位置調節具H2を回してチップ保持具H1を軸線10方向へ
進退させ、基準面12aから先端Daまでの寸法L2が上記穿
孔深さ及び送り寸法に応じて算出された寸法となるよう
にする。その後止具40によってチップ保持具H1を本体E
に固定する。又止具49によって位置調節具H2を本体Eに
固定する。
【0024】次に上記ドリル保持具Bの使用状態は次の
通りである。ワークに対する穿孔に当ってドリル保持具
Bを主軸Aに取付ける。その取付は、挿入部11を中空部
2に差込み、係合部材F1における引止爪22を爪通過溝6
を通して環状溝5に至らしめ、本体E及び係合部材F1を
回転させて引止爪22を係止部4に係合させる。又このと
き係止部材F2の回転止爪が係合凹部7に係合し主軸Aに
対する本体Eの回転が阻止される状態となる。
【0025】主軸Aの回動及び送りによるワーク64(図
6参照)の穿孔は次の通りである。主軸Aが回動すると
ドリル保持具Bが主軸Aと一体に回動し、更にドリルC
及び面取りチップDが一体に図5の矢印X方向に回動す
る。その回動力の伝達は次の通りである。主軸Aの回動
力は上記回転止爪を介して本体Eに伝えられる。更にそ
の回動力は押しねじ30を介してドリルCに伝えられる。
又上記回動力は本体Eから、先端部40aが凹部19に嵌合
する止具40を介してチップ保持具H1に伝えられ、面取り
チップDに伝えられる。
【0026】上記状態において主軸Aがワーク64に向け
て前進される。ドリルCの切削部56がワーク64に到達す
ると該切削部56によりワーク64に孔65が穿孔される。こ
の場合、切削部56における切削刃57がワーク64を削って
孔65を形成し、バニッシング部58がその孔65の内周面65
aを滑らかに仕上げる。主軸Aの前進の最終段階におい
て図6の如く面取りチップDの切削刃60が上記孔65の入
口66における周縁67に接触し、そこを図6の(B)の如
く切削する。即ち面取りする。主軸Aの所定寸法の前進
が終了すると主軸Aは元の位置まで後退し、穿孔作業が
終了する。
【0027】試験用のワークに対して上記のように穿孔
を行った場合において面取りの寸法C1が不適であった場
合には、上記面取りチップDの出寸法L2の調整を再度行
う。この場合、目盛51を利用することによって、面取り
チップDの僅かな寸法の出入調整を容易に行うことが出
来る。上記出寸法の再調整後、本番のワークに対する穿
孔作業を行う。
【0028】次にドリルCの磨耗或いは折損時における
取り替えは次の通りである。先ず面取りチップDを止付
部35から外す。次に押しねじ30を緩めてドリルCを挿入
孔13から引き抜く。その後は上記使用者におけるドリル
C及び面取りチップDの取付と同様である。
【0029】次に図7はチップ装着具の異なる実施例を
示すもので、本体Eeに受面70を形成し、一方チップ保持
具H1eには位置調節具装着用のねじ孔71を形成し、そこ
に位置調節具として例示する押しねじ72を螺合させた例
を示すものである。上記構成のものにあっては、止具40
eを緩めた状態において上記押しねじ72を回してそれを
受面70に押し進めることによりチップ保持具H1eを図の
右方へ前進させることが出来る。押しねじ72を反対方向
に回してそれを受面70から後退させると共にチップ保持
具H1eを手でもって図の左方に押すことにより、チップ
保持具H1eを後退させることが出来る。このような操作
によって本体Eeの軸線方向へのチップDeの位置の調整を
行うことが出来る。なお、機能上前図のものと同一又は
均等の構成で説明が重複すると考えられる部分には、前
図と同一の符号にアルファベットのeを付して重複する
説明を省略した。
【0030】
【発明の効果】以上のように本願発明にあっては、予め
ドリルCをドリル装着部Gに装着し、面取りチップDを
チップ装着部Hに装着しておくことにより、主軸Eへの
ドリルC及び面取りチップDの取付の場合、本体Eの取
付部Fを主軸Aに取付けるだけで、主軸Aに対してドリ
ルC及び面取りチップDを同時に取り付けることが出
来、その作業を非常に短時間で行うことが出来て、工作
機の稼働率を向上させることが出来る効果がある。上記
取付状態でワーク64に対する穿孔作業の場合、主軸Aを
所定寸法L3だけ送ると、ドリルCが所定寸法(上記送り
の寸法L3と同寸法)の前進を行ってワーク64に所定の深
さD1の孔65を開けられると共に、面取りチップDが所定
寸法の前進を行って上記孔65の口66の周縁67を所定の面
取り寸法C1だけ切削することが出来、孔開け作業と面取
り作業とを一緒に作業性良く行うことが出来る効果があ
る。しかも試穿孔の結果から孔65の深さD1は所定寸法の
ままで面取り寸法C1のみを大きく或いは小さくしたい場
合、本体Eの保持具装着部17に対してチップ保持具H1を
軸線10方向に位置替えすることによって、本体Eに対し
その軸線10方向に面取りチップDの位置を変えることが
出来、その結果、主軸Aを所定寸法だけ送ったときの面
取りチップDによる面取り寸法C1を変更させられる特長
がある。このことは、面取り寸法C1の変更を、主軸の送
り寸法の変更を要することなく、又ドリルCの出寸法の
変更も要することなく行い得ることであり、面取り寸法
C1の変更を非常に簡易に行い得る効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】主軸に対する取付状態を示す縦断面図。
【図2】分解断面図。
【図3】チップ装着部を図1の矢印III方向から見た状
態で示す図。
【図4】図1のIV−IV線断面図。
【図5】図1のV−V線断面図。
【図6】(A)はワークの加工状態を示す図、(B)は
(A)の要部拡大図、(C)は(B)における6C−6C線
位置の断面図。
【図7】チップ装着具の異なる実施例を示す縦断面図。
【符号の説明】
C ドリル D 面取りチップ E 本体 F 取付部 G ドリル装着部 H チップ装着部 H1 チップ保持具 17 保持具装着部 35 チップ止付部

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 本体の軸線方向の一端側には、工作機の
    主軸に取付けるための取付部を備え、本体の軸線方向の
    他端側においては、その軸線位置にドリル装着部を備え
    ると共にその傍らに面取りチップ装着用のチップ装着部
    を備えているドリル保持具において、上記チップ装着部
    は、上記本体の他端側に形成した保持具装着部と、上記
    保持具装着部に対して本体の軸線方向への位置替えを自
    在に取付けた上記本体とは別体構成のチップ保持具とに
    より構成すると共に、上記面取りチップを止付る為のチ
    ップ止付部を上記チップ保持具に備えさせた構成である
    ことを特徴とするドリル保持具。
JP33488794A 1994-12-20 1994-12-20 ドリル保持具 Pending JPH08174362A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP33488794A JPH08174362A (ja) 1994-12-20 1994-12-20 ドリル保持具

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP33488794A JPH08174362A (ja) 1994-12-20 1994-12-20 ドリル保持具

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH08174362A true JPH08174362A (ja) 1996-07-09

Family

ID=18282345

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP33488794A Pending JPH08174362A (ja) 1994-12-20 1994-12-20 ドリル保持具

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH08174362A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008296317A (ja) * 2007-05-30 2008-12-11 Aisin Aw Co Ltd コンビネーションホルダ
KR100973409B1 (ko) * 2008-08-12 2010-07-30 최광배 공작기계용 마스터스핀들의 구조
US8142115B2 (en) * 2004-12-02 2012-03-27 Kennametal Inc. Twist drill for drilling with a countersink cutting arrangement, and a cutting tool with a countersink cutting arrangement, and a cutting-chamfering tool

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8142115B2 (en) * 2004-12-02 2012-03-27 Kennametal Inc. Twist drill for drilling with a countersink cutting arrangement, and a cutting tool with a countersink cutting arrangement, and a cutting-chamfering tool
JP2008296317A (ja) * 2007-05-30 2008-12-11 Aisin Aw Co Ltd コンビネーションホルダ
KR100973409B1 (ko) * 2008-08-12 2010-07-30 최광배 공작기계용 마스터스핀들의 구조

Similar Documents

Publication Publication Date Title
AU718607B2 (en) Shank attaching structure
EP1238732B1 (en) Shank installation structure and cutters
JP2560048Y2 (ja) 環状カッタ等の着脱装置
EP1166929B1 (en) Combination tool
CN101066563B (zh) 用于刀具的防错设备
JP3843237B2 (ja) ホールソー
JP4813879B2 (ja) ボーリングヘッド
JPH08174362A (ja) ドリル保持具
JPS6210016Y2 (ja)
JP3939146B2 (ja) 切削工具装置
JPH11277314A (ja) 切削工具
JP4817144B2 (ja) 作業機械
JP7022230B1 (ja) スローアウェイバイトのシャンクと結合可能な基台(クイックチェンジバイトホルダー)
JP2002160125A (ja) スローアウェイ式リーマ
JPH0796408A (ja) 工具ホルダ
JPH0639313U (ja) 深さ調整式面取りドリル
JP3136730U (ja) 自己倣い式面取り装置
JPH068044A (ja) バリ取り工具
JP2001009617A (ja) スローアウェイ式切削工具
JP3565074B2 (ja) 切削工具
JPH05293735A (ja) 工作機械の着脱式工具アタッチメント
JPH0329048Y2 (ja)
KR200309661Y1 (ko) 절삭 공구 안내장치
JP2001353605A (ja) 切削工具
JPS6116011Y2 (ja)