JPH08172744A

JPH08172744A - 電動機

Info

Publication number: JPH08172744A
Application number: JP31736194A
Authority: JP
Inventors: Tokihiko Tanaka; 時彦田中
Original assignee: Fujitsu General Ltd
Current assignee: Fujitsu General Ltd
Priority date: 1994-12-20
Filing date: 1994-12-20
Publication date: 1996-07-02

Abstract

(57)【要約】【目的】電動機に関し、防水性を向上した電動機を提
供することを目的とする。【構成】固定子１に取りつけたブラケット４の内側
に、同ブラケットを貫通する回転軸２を軸支するための
軸受３を保持する略環状の軸受保持部４ｃと、外側に軸
方向に突出する第一の環状リブ４ａとその内側により高
く突出する第二の環状リブ４ｂを形成し、前記回転軸
に、第二の環状リブの上部に、挿通した略円板状の水切
板５と、その外側に中心に貫通孔６ｃを有し、前記第一
の環状リブの外周に嵌合された略有底筒状の防水カバー
６とを配設し、前記水切板の外周部の下端に前記第二の
環状リブの先端を覆うフランジ５ａと前記防水カバーの
筒部の内側に水抜き溝６ａ、下端に水抜き口６ｂと前記
第一の環状リブの前記水抜き口に対応した位置にスリッ
ト４ａｓを形成してなることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、電動機に係り、詳しく
は軸受の防水構造に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来の電動機は、図３に示すように、固
定子１に取りつけたブラケット４の内側に、軸受３を保
持する環状の軸受保持部４ｃを内側に有する一方、外側
から軸方向に突出する第一の環状リブ４ａを有するブラ
ケット４を装着し、前記回転軸に嵌着した略円板状の水
切板５と、その外側に前記第一の環状リブの外周に嵌合
された略有底筒状の防水カバー６とを配設している。こ
の場合に、軸を垂直方向にすると、回転軸を伝い流入し
た水が溜まり、軸受に浸水し錆を生じたり、軸受を通し
て電動機内部に流入し絶縁不良を発生したりする問題が
生じている。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記従来の
問題点に鑑みなされたもので、電動機の軸を垂直及び水
平方向にした状態でも、軸受の防水性を向上した電動機
を提供することを目的とする。

【０００４】

【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、固定子に取りつけたブラケットの内側に、同ブラケ
ットを貫通する回転軸を軸支するための軸受を保持する
環状の軸受保持部と、外側に軸方向に突出する第一の環
状リブとその内側に第二の環状リブを形成し、前記回転
軸に、前記第二の環状リブの上部に挿通した略円板状の
水切板と、その外側に前記回転軸を貫通する貫通孔を中
心に有し第一の環状リブの外周に嵌合された略有底筒状
の防水カバーとを配設してなることを特徴とする。ま
た、前記水切板の外周部の下端に、前記第二の環状リブ
の先端を覆うフランジを形成してなることを特徴とす
る。そして、前記防水カバーの筒部の内側に水抜き溝
を、その下端に水抜き口を形成してなることを特徴とす
る。更に、前記第一の環状リブの前記水抜き口に対応し
た位置に、スリットを形成してなることを特徴とする。
そして、前記第二の環状リブの高さを前記第一の環状リ
ブよりも高く形成してなることを特徴とする。

【０００５】

【作用】上記の構成によれば、固定子に取りつけたブラ
ケットの内側に、同ブラケットを貫通する回転軸を軸支
するための軸受を保持する環状の軸受保持部と、外側に
軸方向に突出する第一の環状リブとその内側に第二の環
状リブを形成し、前記回転軸に、前記第二の環状リブの
上部に挿通した略円板状の水切板と、その外側に前記回
転軸を貫通する貫通孔を中心に有し第一の環状リブの外
周に嵌合された略有底筒状の防水カバーとを配設し、ま
た、前記水切板の外周部の下端に、前記第二の環状リブ
の先端を覆うフランジを形成し、そして、前記防水カバ
ーの筒部の内側に水抜き溝を、その下端に水抜き口を形
成し、更に、前記第一の環状リブの前記水抜き口に対応
した位置に、スリットを形成し、そして、前記第二の環
状リブの高さを前記第一の環状リブよりも高く形成して
なるので、軸受の防水性を向上することができる。

【０００６】

【実施例】本発明の実施例を添付図面を参照して詳細に
説明する。なお、従来例と同じ部分の符号は同一とす
る。図１は、本発明による固定子の一側の要部断面図、
図２は、図１におけるＡＡ’断面図である。固定子１に
取りつけたブラケット４の内側に、同ブラケットを貫通
する回転軸２を軸支するための軸受３を保持する環状の
軸受保持部４ｃと、外側に軸方向に突出する第一の環状
リブ４ａとその内側に第二の環状リブ４ｂを形成してい
る。そして、前記回転軸に、前記第二の環状リブの上部
に、回転軸２を中心に挿通した略円板状の水切板５と、
その外側に前記回転軸を貫通する貫通孔を中心に有し前
記第一の環状リブの外周に嵌合された略有底筒状の防水
カバー６とを配設している。また、前記水切板の外周部
の下端に、前記第二の環状リブの先端を覆うフランジ５
ａを形成している。そして、前記防水カバーの筒部の内
側に水抜き溝６ａを、その下端に水抜き口６ｂを形成し
ている。更に、前記第一の環状リブの前記水抜き口に対
応した位置に、スリット４ａｓを形成している。そし
て、前記第二の環状リブの高さを前記第一の環状リブの
高さよりも高く形成している。上記の構成により、前記
回転軸を伝って浸入した水は、軸受に向かわず前記水抜
き口から、排水される。

【０００７】

【発明の効果】以上のように本発明においては、固定子
に取りつけたブラケットの内側に、同ブラケットを貫通
する回転軸を軸支するための軸受を保持する環状の軸受
保持部と、外側に軸方向に突出する第一の環状リブとそ
の内側に第二の環状リブを形成し、前記回転軸に、前記
第二の環状リブの上部に挿通した略円板状の水切板と、
その外側に前記回転軸を貫通する貫通孔を中心に有し第
一の環状リブの外周に嵌合された略有底筒状の防水カバ
ーとを配設し、また、前記水切板の外周部の下端に、前
記第二の環状リブの先端を覆うフランジを形成し、そし
て、前記防水カバーの筒部の内側に水抜き溝を、その下
端に水抜き口を形成し、更に、前記第一の環状リブの前
記水抜き口に対応した位置に、スリットを形成し、そし
て、前記第二の環状リブの高さを前記第一の環状リブよ
りも高く形成している。この結果、電動機の防水性を向
上し、信頼性を向上した電動機を提供することができ
る。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明による電動機の第一の実施例を示す要部
断面図である。

【図２】図１におけるＡＡ’断面を示す要部断面図であ
る。

【図３】従来の電動機を示す軸水平時の要部断面図であ
る。

【符号の説明】

１固定子２回転軸３軸受４ブラケット４ａ第一の環状リブ４ａｓスリット４ｂ第二の環状リブ４ｃ軸受保持部５水切板５ａフランジ６防水カバー６ａ水抜き溝６ｂ水抜き口６ｃ貫通孔

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】固定子に取りつけたブラケットの内側
に、同ブラケットを貫通する回転軸を軸支するための軸
受を保持する環状の軸受保持部と、外側に軸方向に突出
する第一の環状リブとその内側に第二の環状リブを形成
し、前記回転軸に、前記第二の環状リブの上部に挿通し
た略円板状の水切板と、その外側に前記回転軸を貫通す
る貫通孔を中心に有し第一の環状リブの外周に嵌合され
た略有底筒状の防水カバーとを配設してなることを特徴
とする電動機。
【請求項２】前記水切板の外周部の下端に、前記第二
の環状リブの先端を覆うフランジを形成してなることを
特徴とする請求項１記載の電動機。
【請求項３】前記防水カバーの筒部の内側に水抜き溝
を、その下端に水抜き口を形成してなることを特徴とす
る請求項１記載の電動機。
【請求項４】前記第一の環状リブの前記水抜き口に対
応した位置に、スリットを形成してなることを特徴とす
る請求項３記載の電動機。
【請求項５】前記第二の環状リブの高さを前記第一の
環状リブよりも高く形成してなることを特徴とする請求
項４記載の電動機。