JPH08171706A - 回転ヘッド装置 - Google Patents
回転ヘッド装置Info
- Publication number
- JPH08171706A JPH08171706A JP31340394A JP31340394A JPH08171706A JP H08171706 A JPH08171706 A JP H08171706A JP 31340394 A JP31340394 A JP 31340394A JP 31340394 A JP31340394 A JP 31340394A JP H08171706 A JPH08171706 A JP H08171706A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- head
- magnetic
- heads
- magnetic tape
- rotary
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Magnetic Heads (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 1つのシリンダの窓に隣接して複数個の磁気
ヘッドが取り付けられている回転ヘッド装置において、
たとえ磁気ヘッドが摩耗しても、初期状態と同等の良好
な出力エンベロープが得られる回転ヘッド装置を提供す
る。 【構成】 隣接して複数個の磁気ヘッド(10、11)
を有する回転ヘッド装置において、1つの磁気ヘッド1
0の基板が、磁気ヘッド10と磁気テープの摺動方向の
左右で異なる材料からなり、かつその他の磁気ヘッド1
1の基板が、磁気ヘッド11と磁気テープの摺動方向の
上下で異なる材料からなる。
ヘッドが取り付けられている回転ヘッド装置において、
たとえ磁気ヘッドが摩耗しても、初期状態と同等の良好
な出力エンベロープが得られる回転ヘッド装置を提供す
る。 【構成】 隣接して複数個の磁気ヘッド(10、11)
を有する回転ヘッド装置において、1つの磁気ヘッド1
0の基板が、磁気ヘッド10と磁気テープの摺動方向の
左右で異なる材料からなり、かつその他の磁気ヘッド1
1の基板が、磁気ヘッド11と磁気テープの摺動方向の
上下で異なる材料からなる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は短波長記録に好適な回転
ヘッド装置に関するものである。
ヘッド装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のVTRなどの回転ヘッド装置にお
いては、磁気ヘッドは回転シリンダ(ここでは、回転シ
リンダの半径を31mmとする)に設けた窓部に複数個
配置され、回転シリンダの外周面から所定の量だけ突出
するように取り付けられている。以下図8、図9を参照
しながら上述した従来の多連磁気ヘッド(1つの窓部に
複数個のヘッドチップが配置されている)について説明
する。図9は、回転シリンダを有する、回転ヘッド装置
のシリンダ部の斜視図である。回転シリンダ301の外
周面301aにはCo系酸化鉄を磁性材料とした磁気テ
ープ313が所定の角度巻付けられて、キャプスタンと
ピンチローラ(図示せず)の協動によりX方向に走行す
る。回転シリンダ301には先行側ヘッド310、後行
側ヘッド311が搭載されている。図8は、従来の多連
磁気ヘッドが取り付けられた回転シリンダ301の窓部
の概略図である。ここでは、1つのシリンダ窓部320
に2個の積層アモルファスの磁気ヘッドが取り付けられ
た場合で説明する。磁気テープ313に対してテープ入
口側に位置する先行側ヘッド310とテープ出口側に位
置する後行側ヘッド311の両方において、磁性材料で
ある磁気トラック308、309を挟み込んでいるヘッ
ド基板304、305、306、307は、たとえば同
じ組成を有するNiO‐MgO‐TiO2からなる。し
たがって基板304、305、306、307の硬度は
同じである。先行側ヘッド310、後行側ヘッド311
の磁気テープ313との摺動面の摺動方向の断面形状
は、磁気ギャップ302、303をピークとして摺動方
向曲率半径が9mm前後となるように設定されている。
ここで先行側ヘッド310の磁気ギャップ302と後行
側ヘッド311の磁気ギャップ303の回転シリンダ3
01外周面からの突出量が同等になるように両磁気ヘッ
ドが回転シリンダ301に固定されている。この状態
で、磁気ヘッド310、311と磁気テープ313との
相対速度が5.8m/s以上で記録再生を行う場合、先
行側ヘッド310、後行側ヘッド311の初期状態で
は、信号の授受が行われている2つの磁気ギャップ30
2、303に磁気テープ313が安定に接触し、良好な
信号授受が行なえる。
いては、磁気ヘッドは回転シリンダ(ここでは、回転シ
リンダの半径を31mmとする)に設けた窓部に複数個
配置され、回転シリンダの外周面から所定の量だけ突出
するように取り付けられている。以下図8、図9を参照
しながら上述した従来の多連磁気ヘッド(1つの窓部に
複数個のヘッドチップが配置されている)について説明
する。図9は、回転シリンダを有する、回転ヘッド装置
のシリンダ部の斜視図である。回転シリンダ301の外
周面301aにはCo系酸化鉄を磁性材料とした磁気テ
ープ313が所定の角度巻付けられて、キャプスタンと
ピンチローラ(図示せず)の協動によりX方向に走行す
る。回転シリンダ301には先行側ヘッド310、後行
側ヘッド311が搭載されている。図8は、従来の多連
磁気ヘッドが取り付けられた回転シリンダ301の窓部
の概略図である。ここでは、1つのシリンダ窓部320
に2個の積層アモルファスの磁気ヘッドが取り付けられ
た場合で説明する。磁気テープ313に対してテープ入
口側に位置する先行側ヘッド310とテープ出口側に位
置する後行側ヘッド311の両方において、磁性材料で
ある磁気トラック308、309を挟み込んでいるヘッ
ド基板304、305、306、307は、たとえば同
じ組成を有するNiO‐MgO‐TiO2からなる。し
たがって基板304、305、306、307の硬度は
同じである。先行側ヘッド310、後行側ヘッド311
の磁気テープ313との摺動面の摺動方向の断面形状
は、磁気ギャップ302、303をピークとして摺動方
向曲率半径が9mm前後となるように設定されている。
ここで先行側ヘッド310の磁気ギャップ302と後行
側ヘッド311の磁気ギャップ303の回転シリンダ3
01外周面からの突出量が同等になるように両磁気ヘッ
ドが回転シリンダ301に固定されている。この状態
で、磁気ヘッド310、311と磁気テープ313との
相対速度が5.8m/s以上で記録再生を行う場合、先
行側ヘッド310、後行側ヘッド311の初期状態で
は、信号の授受が行われている2つの磁気ギャップ30
2、303に磁気テープ313が安定に接触し、良好な
信号授受が行なえる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、磁気ヘッド
(310,311)が磁気テープ313と長時間接触す
ると、磁気ヘッド(310,311)の磁気テープ31
3との摺動面が摩耗して、先行側ヘッド310では回転
シリンダ301の円周方向のテープ離脱側で摩耗が大き
くなる。この原因は磁気テープ313の離脱側でスクイ
ーズ効果による急激な負圧が発生し、磁気テープ313
が図9の回転シリンダ301、および固定シリンダ31
2の外周面方向に吸い込まれるため先行側ヘッド310
の離脱側での磁気テープ313との接触圧が入り側より
も大きくなることに起因している。それに対し、後行側
ヘッド311では回転シリンダ軸方向下側で摩耗が大き
くなる。この原因は上シリンダ回転型の回転ヘッド装置
では、回転シリンダ301より固定シリンダ312の直
径が小さくなるように構成し、微小段差を設けることに
よって、磁気テープ313の安定な走行を保つようにし
ており、磁気ヘッド摺動面の回転シリンダ301の軸方
向下側で浮上量が小さくなっているためで、その結果と
して磁気ヘッド下側で接触圧が高くなることに起因して
いる。したがって先行側磁気ヘッド310、および後行
側磁気ヘッド311ともに摺動面にはいわゆる偏摩耗が
生じ、初期状態と比較して形状は磁気ギャップ(30
2,303)に対して非対称になる。そのため磁気ギャ
ップ近傍での磁気ヘッド(310,311)と磁気テー
プ313との接触状態が悪化し、先行側ヘッド310の
出力エンベロープならびに後行側ヘッド311の出力エ
ンベロープの平坦率が十分得られなく、かつ不安定な出
力エンペロープしか得られない。ここでの平坦率とは、
図3に示すように、VTRの回転シリンダ上に磁気ヘッ
ドがある場合、1つのヘッドが磁気テープと接触し始め
るところから離れるところまでの間のRF出力エンベロ
ープの最小値Aと最大値Bとの比率を100分率、すな
わちA/B×100%の式で定義する。本発明はかかる
点に鑑み、隣接して磁気ヘッドが存在する多連ヘッドの
場合、長時間使用して磁気ヘッドが摩耗した場合でも、
すべての磁気ヘッドが磁気テープに安定して接触し、出
力エンベロープの平坦率が十分得られる回転ヘッド装置
を提供することを目的とする。
(310,311)が磁気テープ313と長時間接触す
ると、磁気ヘッド(310,311)の磁気テープ31
3との摺動面が摩耗して、先行側ヘッド310では回転
シリンダ301の円周方向のテープ離脱側で摩耗が大き
くなる。この原因は磁気テープ313の離脱側でスクイ
ーズ効果による急激な負圧が発生し、磁気テープ313
が図9の回転シリンダ301、および固定シリンダ31
2の外周面方向に吸い込まれるため先行側ヘッド310
の離脱側での磁気テープ313との接触圧が入り側より
も大きくなることに起因している。それに対し、後行側
ヘッド311では回転シリンダ軸方向下側で摩耗が大き
くなる。この原因は上シリンダ回転型の回転ヘッド装置
では、回転シリンダ301より固定シリンダ312の直
径が小さくなるように構成し、微小段差を設けることに
よって、磁気テープ313の安定な走行を保つようにし
ており、磁気ヘッド摺動面の回転シリンダ301の軸方
向下側で浮上量が小さくなっているためで、その結果と
して磁気ヘッド下側で接触圧が高くなることに起因して
いる。したがって先行側磁気ヘッド310、および後行
側磁気ヘッド311ともに摺動面にはいわゆる偏摩耗が
生じ、初期状態と比較して形状は磁気ギャップ(30
2,303)に対して非対称になる。そのため磁気ギャ
ップ近傍での磁気ヘッド(310,311)と磁気テー
プ313との接触状態が悪化し、先行側ヘッド310の
出力エンベロープならびに後行側ヘッド311の出力エ
ンベロープの平坦率が十分得られなく、かつ不安定な出
力エンペロープしか得られない。ここでの平坦率とは、
図3に示すように、VTRの回転シリンダ上に磁気ヘッ
ドがある場合、1つのヘッドが磁気テープと接触し始め
るところから離れるところまでの間のRF出力エンベロ
ープの最小値Aと最大値Bとの比率を100分率、すな
わちA/B×100%の式で定義する。本発明はかかる
点に鑑み、隣接して磁気ヘッドが存在する多連ヘッドの
場合、長時間使用して磁気ヘッドが摩耗した場合でも、
すべての磁気ヘッドが磁気テープに安定して接触し、出
力エンベロープの平坦率が十分得られる回転ヘッド装置
を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に、本発明の回転ヘッド装置は、1つの磁気ヘッドの基
板が、磁気ヘッドと磁気テープの摺動方向の左右で異な
る材料からなり、かつその他の磁気ヘッドのうち少なく
とも1つの磁気ヘッドの基板が、磁気ヘッドと磁気テー
プの摺動方向の上下で異なる材料からなる構成とする。
に、本発明の回転ヘッド装置は、1つの磁気ヘッドの基
板が、磁気ヘッドと磁気テープの摺動方向の左右で異な
る材料からなり、かつその他の磁気ヘッドのうち少なく
とも1つの磁気ヘッドの基板が、磁気ヘッドと磁気テー
プの摺動方向の上下で異なる材料からなる構成とする。
【0005】
【作用】本発明は上記した構成により、隣接して複数個
の磁気ヘッドを有する回転ヘッド装置において、各ヘッ
ド基板材料を、少なくとも1つの磁気ヘッドにおいて、
磁気ヘッドと磁気テープの摺動方向の左右で異なる材料
とし、かつその他の磁気ヘッドのうち少なくとも1つの
磁気ヘッドにおいて、磁気ヘッドと磁気テープの摺動方
向の上下で異なる材料としたことにより、たとえ磁気ヘ
ッドが摩耗しても磁気ヘッドと磁気テープの良好な接触
を保つことができるので、磁気ヘッド摩耗前の初期状態
と同等の良好な出力エンベロープを長時間にわたって得
ることが可能となる。
の磁気ヘッドを有する回転ヘッド装置において、各ヘッ
ド基板材料を、少なくとも1つの磁気ヘッドにおいて、
磁気ヘッドと磁気テープの摺動方向の左右で異なる材料
とし、かつその他の磁気ヘッドのうち少なくとも1つの
磁気ヘッドにおいて、磁気ヘッドと磁気テープの摺動方
向の上下で異なる材料としたことにより、たとえ磁気ヘ
ッドが摩耗しても磁気ヘッドと磁気テープの良好な接触
を保つことができるので、磁気ヘッド摩耗前の初期状態
と同等の良好な出力エンベロープを長時間にわたって得
ることが可能となる。
【0006】
【実施例】以下本発明の実施例の回転ヘッド装置につい
て、図を参照しながら説明する。図1に、本発明の第1
の実施例の回転ヘッド装置における回転シリンダの窓部
20の概略図を示す。図1に示すように、回転シリンダ
1の一つの窓部20に2連の磁気ヘッドすなわち、先行
側ヘッド10、後行側ヘッド11が、各々の磁気ギャッ
プ2、磁気ギャップ3部分が回転シリンダ1の外周面か
ら35μm突出し取り付けられている場合で、かつ常温
常湿で使用する場合について述べる。ここで磁気ヘッド
10、11は、積層アモルファスヘッドとする。積層ア
モルファスヘッドは、積層アモルファス膜を非磁性の基
板(セラミック)で挟みこんだ構造をしている。本実施
例の回転ヘッド装置では、先行側ヘッド10については
回転シリンダ1の窓部20に近いヘッド基板部分4の材
料を他のヘッド基板部分5よりも軟らかくし、後行側ヘ
ッド11については、上側の基板部分6を他のヘッド基
板部分7よりも軟らかくし、それぞれよく摩耗するよう
に設定すると、磁気ヘッドと磁気テープの接触圧が高く
なる基板部分は硬度が高いので摩耗しにくく、逆に接触
圧が低くなる基板部分は硬度が低いので摩耗し易くなる
ため、先行側ヘッド10、後行側ヘッド11ともに偏摩
耗することなく磁気ギャップ2、磁気ギャップ3に対し
均一に摩耗が進化する。よって磁気ギャップ2、磁気ギ
ャップ3近傍の磁気ヘッドと磁気テープの接触状態が摩
耗後も悪化することなく、十分な出力エンベロープ平坦
率が先行側ヘッド10、後行側ヘッド11ともに得られ
る。
て、図を参照しながら説明する。図1に、本発明の第1
の実施例の回転ヘッド装置における回転シリンダの窓部
20の概略図を示す。図1に示すように、回転シリンダ
1の一つの窓部20に2連の磁気ヘッドすなわち、先行
側ヘッド10、後行側ヘッド11が、各々の磁気ギャッ
プ2、磁気ギャップ3部分が回転シリンダ1の外周面か
ら35μm突出し取り付けられている場合で、かつ常温
常湿で使用する場合について述べる。ここで磁気ヘッド
10、11は、積層アモルファスヘッドとする。積層ア
モルファスヘッドは、積層アモルファス膜を非磁性の基
板(セラミック)で挟みこんだ構造をしている。本実施
例の回転ヘッド装置では、先行側ヘッド10については
回転シリンダ1の窓部20に近いヘッド基板部分4の材
料を他のヘッド基板部分5よりも軟らかくし、後行側ヘ
ッド11については、上側の基板部分6を他のヘッド基
板部分7よりも軟らかくし、それぞれよく摩耗するよう
に設定すると、磁気ヘッドと磁気テープの接触圧が高く
なる基板部分は硬度が高いので摩耗しにくく、逆に接触
圧が低くなる基板部分は硬度が低いので摩耗し易くなる
ため、先行側ヘッド10、後行側ヘッド11ともに偏摩
耗することなく磁気ギャップ2、磁気ギャップ3に対し
均一に摩耗が進化する。よって磁気ギャップ2、磁気ギ
ャップ3近傍の磁気ヘッドと磁気テープの接触状態が摩
耗後も悪化することなく、十分な出力エンベロープ平坦
率が先行側ヘッド10、後行側ヘッド11ともに得られ
る。
【0007】すなわち本発明によると、先行側ヘッド1
0と後行側ヘッド11で生じる異なる偏摩耗の影響を同
時に解決することが可能になる。
0と後行側ヘッド11で生じる異なる偏摩耗の影響を同
時に解決することが可能になる。
【0008】次に第2の実施例について、図4に示すフ
ェライトヘッドの場合で説明する。フェライトヘッドは
磁性材に単結晶フェライトを用いた磁気ヘッドでフェラ
イトコアの隙間にガラスを封入することによって磁気ギ
ャップを形成している。本実施例のフェライトヘッド
は、先行側ヘッド110はコア部104をコア部105
よりも柔らかくなる構成にし、また後行側ヘッド111
はコア部106をコア部107よりも柔らかくなる構成
にすることにより、上記のアモルファスヘッドを用いた
場合と同様の効果がある。
ェライトヘッドの場合で説明する。フェライトヘッドは
磁性材に単結晶フェライトを用いた磁気ヘッドでフェラ
イトコアの隙間にガラスを封入することによって磁気ギ
ャップを形成している。本実施例のフェライトヘッド
は、先行側ヘッド110はコア部104をコア部105
よりも柔らかくなる構成にし、また後行側ヘッド111
はコア部106をコア部107よりも柔らかくなる構成
にすることにより、上記のアモルファスヘッドを用いた
場合と同様の効果がある。
【0009】次に第3の実施例について、図6に示すメ
タルインギャップ(MIG)ヘッドの場合で説明する。
メタルインギャップヘッドは、たとえばフェライトヘッ
ドのギャップ部に鉄の薄膜をスパッタによって形成した
磁気ヘッドで、一般に従来のフェライトヘッドと比較し
高性能な磁気特性を持つ。本実施例のメタルインギャッ
プヘッドは、先行側ヘッド210はコア部204をコア
部205よりも柔らかくなる構成にし、また後行側ヘッ
ド211はコア部206をコア部207よりも柔らかく
なる構成にすることにより、上記のアモルファスヘッド
を用いた場合と同様の効果がある。以上1つのシリンダ
窓内に磁気ヘッドが2個設けられた場合で説明したが、
磁気ヘッドが3個以上の場合でも同様の構成が可能であ
る。すなわち最も先行側に位置する磁気ヘッド、および
最も後行側に位置する磁気ヘッドについて同様の構成に
することによって、すべての磁気ヘッドの出力エンベロ
ープが磁気ヘッド摩耗後も安定に得られる。また、記録
媒体の例として、Co系酸化鉄テープを用いた場合で説
明したが、磁気テープがメタル系の蒸着テープいわゆる
MEテープ、また、塗布型メタルテープいわゆるMPテ
ープ、CoCrテープなどでも同様に取り扱うことがで
きる。
タルインギャップ(MIG)ヘッドの場合で説明する。
メタルインギャップヘッドは、たとえばフェライトヘッ
ドのギャップ部に鉄の薄膜をスパッタによって形成した
磁気ヘッドで、一般に従来のフェライトヘッドと比較し
高性能な磁気特性を持つ。本実施例のメタルインギャッ
プヘッドは、先行側ヘッド210はコア部204をコア
部205よりも柔らかくなる構成にし、また後行側ヘッ
ド211はコア部206をコア部207よりも柔らかく
なる構成にすることにより、上記のアモルファスヘッド
を用いた場合と同様の効果がある。以上1つのシリンダ
窓内に磁気ヘッドが2個設けられた場合で説明したが、
磁気ヘッドが3個以上の場合でも同様の構成が可能であ
る。すなわち最も先行側に位置する磁気ヘッド、および
最も後行側に位置する磁気ヘッドについて同様の構成に
することによって、すべての磁気ヘッドの出力エンベロ
ープが磁気ヘッド摩耗後も安定に得られる。また、記録
媒体の例として、Co系酸化鉄テープを用いた場合で説
明したが、磁気テープがメタル系の蒸着テープいわゆる
MEテープ、また、塗布型メタルテープいわゆるMPテ
ープ、CoCrテープなどでも同様に取り扱うことがで
きる。
【0010】
【発明の効果】隣接して複数個の磁気ヘッドを有する回
転ヘッド装置において、少なくとも1つの磁気ヘッドの
基板が、磁気ヘッドと磁気テープの摺動方向の左右で異
なる材料からなり、かつその他の磁気ヘッドのうち少な
くとも1つの磁気ヘッドの基板が、磁気ヘッドと磁気テ
ープの摺動方向の上下で異なる材料からなる構成にする
ことにより、たとえ磁気ヘッドが摩耗しても磁気ヘッド
と磁気テープの良好な接触を保つことができ、磁気ヘッ
ド摩耗前すなわち初期状態と同等の良好な出力エンベロ
ープを長時間にわたって得ることが可能となる。このこ
とによりVTRの高画質化およぴ多機能化のために、隣
接して複数個の磁気ヘッドを配置しても、すべての磁気
ヘッドで高出力、また安定な出力が得られ、広帯域の信
号を高SN比かつ高密度に記録することが可能になる。
転ヘッド装置において、少なくとも1つの磁気ヘッドの
基板が、磁気ヘッドと磁気テープの摺動方向の左右で異
なる材料からなり、かつその他の磁気ヘッドのうち少な
くとも1つの磁気ヘッドの基板が、磁気ヘッドと磁気テ
ープの摺動方向の上下で異なる材料からなる構成にする
ことにより、たとえ磁気ヘッドが摩耗しても磁気ヘッド
と磁気テープの良好な接触を保つことができ、磁気ヘッ
ド摩耗前すなわち初期状態と同等の良好な出力エンベロ
ープを長時間にわたって得ることが可能となる。このこ
とによりVTRの高画質化およぴ多機能化のために、隣
接して複数個の磁気ヘッドを配置しても、すべての磁気
ヘッドで高出力、また安定な出力が得られ、広帯域の信
号を高SN比かつ高密度に記録することが可能になる。
【図1】本発明の第1の実施例における回転ヘッド装置
の窓部の構成を示す概略図(アモルファスヘッド)
の窓部の構成を示す概略図(アモルファスヘッド)
【図2】本発明の第1の実施例におけるヘリカルスキャ
ン方式の回転ヘッド装置を示す斜視図(アモルファスヘ
ッド)
ン方式の回転ヘッド装置を示す斜視図(アモルファスヘ
ッド)
【図3】出力エンベロープ平坦率定義図
【図4】本発明の第2の実施例における回転ヘッド装置
の窓部の構成を示す概略図(フェライトヘッド)
の窓部の構成を示す概略図(フェライトヘッド)
【図5】本発明の第2の実施例におけるヘリカルスキャ
ン方式の回転ヘッド装置を示す斜視図(フェライトヘッ
ド)
ン方式の回転ヘッド装置を示す斜視図(フェライトヘッ
ド)
【図6】本発明の第3の実施例における回転ヘッド装置
の窓部の構成を示す概略図(メタルインギャップヘッ
ド)
の窓部の構成を示す概略図(メタルインギャップヘッ
ド)
【図7】本発明の第3の実施例におけるヘリカルスキャ
ン方式の回転ヘッド装置を示す斜視図(メタルインギャ
ップヘッド)
ン方式の回転ヘッド装置を示す斜視図(メタルインギャ
ップヘッド)
【図8】従来の回転ヘッド装置の窓部の構成を示す概略
図
図
【図9】従来のヘリカルスキャン方式の回転ヘッド装置
を示す斜視図
を示す斜視図
1 回転シリンダ 2,3 磁気ギャップ 4〜7 ヘッド基板部 10 先行側ヘッド 11 後行側ヘッド 13 磁気テープ 20 窓部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 宮森 健一 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内
Claims (3)
- 【請求項1】 隣接して複数個の磁気ヘッドを有する回
転ヘッド装置において、少なくとも1つの磁気ヘッドの
基板が、磁気ヘッドと磁気テープの摺動方向の左右で異
なる材料からなり、かつその他の磁気ヘッドのうち少な
くとも1つの磁気ヘッドの基板が、磁気ヘッドと磁気テ
ープの摺動方向の上下で異なる材料からなることを特徴
とする回転ヘッド装置。 - 【請求項2】 少なくとも1つの磁気ヘッドの基板材料
の硬度が、磁気ヘッドと磁気テープの摺動方向の左右で
異なり、かつその他の磁気ヘッドのうち少なくとも1つ
の磁気ヘッドの基板材料の硬度が、磁気ヘッドと磁気テ
ープの摺動方向の上下で異なることを特徴とする請求項
1記載の回転ヘッド装置。 - 【請求項3】 隣接して設けられた複数個の磁気ヘッド
のうち、磁気テープに対して最も入口側に位置する磁気
ヘッドの基板材料の硬度が、磁気ヘッドと磁気テープの
摺動方向の左右で異なり、かつ磁気テープに対して最も
出口側に位置する磁気ヘッドの基板材料の硬度が、磁気
ヘッドと磁気テープの摺動方向の上下で異なることを特
徴とする請求項1記載の回転ヘッド装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP31340394A JPH08171706A (ja) | 1994-12-16 | 1994-12-16 | 回転ヘッド装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP31340394A JPH08171706A (ja) | 1994-12-16 | 1994-12-16 | 回転ヘッド装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08171706A true JPH08171706A (ja) | 1996-07-02 |
Family
ID=18040858
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP31340394A Pending JPH08171706A (ja) | 1994-12-16 | 1994-12-16 | 回転ヘッド装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH08171706A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2001027914A1 (fr) * | 1999-10-14 | 2001-04-19 | Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. | Tete magnetique et enregistreur/lecteur magnetique |
-
1994
- 1994-12-16 JP JP31340394A patent/JPH08171706A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2001027914A1 (fr) * | 1999-10-14 | 2001-04-19 | Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. | Tete magnetique et enregistreur/lecteur magnetique |
US6735047B1 (en) | 1999-10-14 | 2004-05-11 | Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. | Magnetic head and magnetic recording/reproducing apparatus |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JPH08171706A (ja) | 回転ヘッド装置 | |
US5057955A (en) | Composite magnetic head | |
US6735047B1 (en) | Magnetic head and magnetic recording/reproducing apparatus | |
JP2829973B2 (ja) | 磁気ヘッド | |
JP3603538B2 (ja) | 単結晶フェライト磁気ヘッド | |
JPH06187623A (ja) | 磁気記録再生装置 | |
JP2782918B2 (ja) | 磁気ヘッド及び磁気記録再生装置 | |
JPH06168418A (ja) | 薄膜磁気ヘッド | |
JPH0916903A (ja) | ビデオカセットレコーダ用磁気ヘッド及びその製造方法 | |
JPS618709A (ja) | 磁気ヘツド | |
JP2945791B2 (ja) | 浮動型磁気ヘッド | |
JPH0845015A (ja) | 磁気ヘッド | |
JPH06150236A (ja) | 磁気ヘッド | |
JP2616119B2 (ja) | マルチチャネル磁気ヘッド | |
JPS6134570Y2 (ja) | ||
JPS6366707A (ja) | 複合型磁気ヘツド | |
JP2800400B2 (ja) | 磁気ヘッドおよび磁気記録装置 | |
US5247411A (en) | Multiple-channel magnetic head having plural magnetic head tips mounted on a single head base | |
JP2753366B2 (ja) | 回転ドラム装置および磁気ヘッド搭載方法 | |
JPH0817008A (ja) | 磁気ヘッド及び磁気ヘッド装置 | |
JPH02192004A (ja) | 磁気ヘッド | |
JPH05128427A (ja) | 磁気ヘツド装置 | |
JP2002208107A (ja) | 磁気ヘッド及びその製造方法 | |
JPH06101104B2 (ja) | 磁気ヘッド装置 | |
JPH07262516A (ja) | 磁気ヘッド |