JP2616119B2 - マルチチャネル磁気ヘッド - Google Patents

マルチチャネル磁気ヘッド

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JP2616119B2
JP2616119B2 JP2073001A JP7300190A JP2616119B2 JP 2616119 B2 JP2616119 B2 JP 2616119B2 JP 2073001 A JP2073001 A JP 2073001A JP 7300190 A JP7300190 A JP 7300190A JP 2616119 B2 JP2616119 B2 JP 2616119B2
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宜章 前川
芳宏 森岡
章郎 黒江
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Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、ハイビジョン用ビデオテープレコーダ(以
下VTRと略す)等に用いられるマルチチャネル磁気ヘッ
ドに関するものである。
従来の技術 従来のVTRにおいて磁気ヘッドは、磁気テープが一定
角度巻きつけられたシリンダ(ここでは、シリンダの半
径を31mmとする)から、所定の量だけ突出するように固
定されている。以下図面を参照しながら上述した従来の
磁気ヘッドについて説明する。第7図は、従来の磁気ヘ
ッドの構造を示すものである。1つのヘッドベース5の
上に取りつけられたヘッドチップ4の形状は、ヘッドギ
ャップ2を中心に摺動方向曲率半径が9mm〜11mmのもの
が使用されている。ヘッドチップの個数については、1
つのヘッドベース上に複数個の場合でも2個までのヘッ
ドを取り付けているだけで、その形状もヘッドギャップ
を中心に摺動方向曲率半径が9mm〜11mmのものが使用さ
れている。しかし、最近のVTRシステムでは、高画質化
および小型化が進み、広帯域な信号を高SN比かつ高密度
記録することが要求されている。そのため、1つのヘッ
ドベース上に複数個のヘッドチップを水平方向に配列し
て載せる必要がある。必然的に摺動方向に長い磁気ヘッ
ドの形状となる。
発明が解決しようとする課題 しかしながら、第8図に示すように、ヘッドのギャッ
プ2を結ぶ円の曲率半径8をシリンダ径より大幅に小さ
くする形状では、1つのヘッドベース上の複数個のヘッ
ドのすべてはテープとの接触が良好にならない。つま
り、現状のマルチヘッドでは、第8図aに示すように、
ヘッド摺動方向の形状をシリンダ径の1/3程度では、1
つのヘッドベース5上にある複数個のヘッドチップの中
央部15,16の2つのみしか良好な接触が得られなく、両
外側のチップ14,17では、そのチップの中央部外側でし
か接触が得られていない。尚、第8図aはシリンダ9の
概略側面を、第8図bはヘッド部分の概略上面を示して
いる。
すなわち、第8図において、シリンダ径φ62mmを利用
した場合、4個の磁気ヘッドチップの摺動方向の頂点を
結ぶ曲率半径値が15.4mm,隣接ヘッドギャップ間1000μ
m,ヘッドチップ間400μmの磁気ヘッドにおいて磁気テ
ープを走行させた時の各ヘッドチップ10,11,12,13は、
順にテープ入り側,入り側中央,出側中央,出側のヘッ
ドベースであり、ヘッドチップ10,11,12,13の摺動痕
は、各々第8図aの14,15,16,17である。摺動痕15,16で
は、ヘッドギャップ2を中心にテープ入り側、出側共に
対称に接触しているのが認められたが、摺動痕14では、
ヘッドギャップ2を中心に見るとテープ入り側のチップ
端からギャップ2まで接触しているが、出側では接触が
認められない。摺動痕15では、摺動痕14と逆にヘッドギ
ャップ2を中心に見るとテープ出側のチップ端からギャ
ップ2まで接触しているが、入り側では接触が認められ
ない。また、エンベロープを測定すればヘッドチップ1
5,16では第2図aに示すように接触が良好より正常な形
であるが、ヘッドチップ14,17では第2図bに示すよう
にエンベロープの形が魚型しか得られなかった。
そこで本発明は、かかる点に鑑み、複数ヘッドすべて
のギャップ上にテープを接触させ、かつ、ヘッドデプス
を均等にすることができるマルチチャネル磁気ヘッドを
提供することを目的とする。
課題を解決するための手段 本発明は、上述の課題を解決するために、単一のヘッ
ドベース上に3個以上のヘッドチップを具備し、かつ前
記ヘッドチップそれぞれのギャップ部を回転シリンダの
回転軸にほぼ垂直な平面内で円弧状上に結んだ曲線の曲
率半径が、回転シリンダの曲率半径の90%以上の値と
し、上記ヘッドチップの形状は、それぞれ摺動方向の曲
率半径が9mm以上であり、かつそれぞれの幅方向の曲率
半径が2mm以下であり、かつそれぞれのコア幅が200μm
以下であることを特徴としたものである。
作用 本発明は上記した構成により、1つのヘッドベース上
に複数の磁気ヘッドチップを配備しても、それぞれのヘ
ッドチップに磁気テープのおよぼす接触圧力を同じに成
るようにでき、マルチチャネル磁気ヘッドが磁気テープ
に最適に接触し、良好な記録再生が可能になり、また3
個以上のヘッドが均等に摩耗するものである。
実 施 例 以下本発明の一実施例のマルチチャネル磁気ヘッドに
ついて、図面を参照しながら説明する。第1図は、本実
施例の磁気ヘッドの構成を示す。ここでは、摺動方向の
曲率半径が9mm以上、かつ、幅方向の曲率半径が2mm以下
で、かつコア幅が200μm以下である磁気ヘッドチップ
を用い、この4個の磁気ヘッドチップの摺動方向の頂点
を結ぶ線1を磁気ヘッド全体の摺動方向形状として表
し、その値を使用シリンダ半径3の90%以上の摺動方向
曲率半径とする。また、1つのヘッドベース5上の複数
個のヘッドチップ4両外側2つのヘッドをギャップ2上
の曲率半径が変わらないように、共に外側に傾け、1つ
のヘッドベース5上の複数個のヘッドチップ4の並びが
扇形として、その両外側のヘッドギャップ2の位置の延
長線が交差する角度(即ち、ヘッドの最外側チップのな
す角)6を第3図に示すように、種々変化させると、20
度以下になるように設定すればエンベロープが90%以上
得られる。そのことより、両外側のヘッドチップの摩耗
は、そのヘッドチップのギャップを中心に起こり、偏摩
耗を抑えることができる。また、第4図において、1つ
のヘッドベース上のヘッド形状とエンベロープの平坦度
との関係からヘッド形状がシリンダ径の90%以上にすれ
ば、エンベロープの平坦度を90%以上にすることができ
る。
また、1つのヘッドベース5上にある複数個すべての
ヘッドチップギャップ2上のシリンダ9からの突き出し
量の差を各々1割以内に成るように設置した磁気ヘッド
を用い、かつ、第5図に示すように1つのヘッドベース
5上にある複数個のヘッドチップ4間に約400μmの隙
間をもうけて、磁気テープを走行させると、摺動方向に
長い磁気ヘッドの場合でも磁気テープが隙間に巻きこみ
1つのヘッドチップ4の中央部に磁気テープ18が接触す
るために常に最適接触が得られる。その最適接触部にギ
ャップ2を設けると従来のマルチヘッドと比較してすべ
ての磁気ヘッドに対して高出力を得ることができる。ま
た、1つのヘッドチップ4の接触が同じになることか
ら、摩耗は均等になりヘッド寿命が延びることになる。
クロストークにおいては、第6図に示すように、1つの
ヘッドベース上の1つのヘッドチップの摺動方向長と隣
接ヘッドチップとのギャップ間距離との比が、1.5を越
えるところから隣接ヘッドからのクロストークが急激に
減少し、その時のクロストーク量は、比が1であるヘッ
ドチップ間隔がない場合の約1/3に減少でき、実際上問
題がない値であることが実験からはじめてわかった。
尚、本実施例において、複数個のヘッドチップのう
ち、隣り合うヘッドチップのギャップ間距離を、ヘッド
ベース上で真ん中より両外側に近ずくにつれて大きく設
定しても良い。
また、複数個のヘッドチップのうち、ヘッドチップの
摺動方向長は、ヘッドベースで異なる値に設定しても良
いことはいうまでもない。
発明の効果 以上のように本発明は、1つのヘッドベース上に複数
個の磁気ヘッドが設置されている場合でも、各々のヘッ
ドチップに磁気テープの及ぼす接触圧力を同じに成るよ
うにでき、マルチチャネル磁気ヘッドが磁気テープに最
適に接触し、良好な記録再生が可能となる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例におけるマルチチャネル磁気
ヘッドの構造図、第2図a,bは1つのヘッドベース上の
中央部のヘッドのエンベロープの波形図、同外側2つの
ヘッドのエンベロープの波形図、第3図はマルチヘッド
チップの最外側2つのヘッドギャップの突き合わせ面に
沿いながら延長した線が交差する角度とエンベロープの
平坦度との関係を示す特性図、第4図はシリンダ径とマ
ルチヘッド径との比とエンベロープの平坦度との関係を
示す特性図、第5図は1つのヘッドベース上の磁気ヘッ
ド全体形状がシリンダ形状のときのヘッドとテープとの
接触状態を示す概略図、第6図は、1つのヘッドチップ
の摺動方向長と隣接するヘッドチップのギャップ間距離
との比を示す特性図、第7図は従来の磁気ヘッドの概略
図、第8図a,bは1つのヘッドベース上の磁気ヘッド全
体形状がシリンダ径の1/3のときのヘッドとテープとの
接触状態を示す概略図である。 1……摺動方向の頂点を結ぶ線、2……ヘッドギャッ
プ、3……使用シリンダ半径、4……ヘッドチップ、5
……ヘッドベース、6……延長線が交差する角度、18…
…磁気テープ。

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】回転シリンダ上に配置される磁気ヘッドで
    あって、Nを3以上の整数として、単一のヘッドベース
    上にN個のヘッドチップを具備し、かつ前記N個のヘッ
    ドチップそれぞれのギャップ部を前記回転シリンダの回
    転軸にほぼ垂直な平面内で円弧状上に結んだ曲線の曲率
    半径が、前記回転シリンダの曲率半径の90%以上の値と
    し、前記N個のヘッドチップの形状は、それぞれ摺動方
    向の曲率半径が9mm以上であり、かつそれぞれの幅方向
    の曲率半径が2mm以下であり、かつそれぞれのコア幅が2
    00μm以下であることを特徴とするマルチチャネル磁気
    ヘッド。
  2. 【請求項2】前記N個のヘッドチップのうち、隣り合う
    ヘッドチップのギャップ間距離は、前記ヘッドベース上
    で真ん中より両外側に近ずくにつれて大きく設定される
    ことを特徴とする請求項1記載のマルチチャネル磁気ヘ
    ッド。
  3. 【請求項3】前記N個のヘッドチップのうち、隣り合う
    ヘッドチップのギャップ間距離は、前記隣り合うヘッド
    チップの摺動方向長の1.5倍よりも大きく設定されるこ
    とを特徴とする請求項1記載のマルチチャネル磁気ヘッ
    ド。
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JPH01263907A (ja) * 1988-04-15 1989-10-20 Hitachi Ltd 薄膜型多素子磁気ヘッド

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