JPH05128452A - 磁気記録再生装置 - Google Patents

磁気記録再生装置

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JPH05128452A
JPH05128452A JP29118691A JP29118691A JPH05128452A JP H05128452 A JPH05128452 A JP H05128452A JP 29118691 A JP29118691 A JP 29118691A JP 29118691 A JP29118691 A JP 29118691A JP H05128452 A JPH05128452 A JP H05128452A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
head
magnetic
tape
recording
gap
Prior art date
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Pending
Application number
JP29118691A
Other languages
English (en)
Inventor
秀樹 ▲よし▼田
Hideki Yoshida
Nobuaki Maekawa
宜章 前川
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority to JP29118691A priority Critical patent/JPH05128452A/ja
Publication of JPH05128452A publication Critical patent/JPH05128452A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 【目的】 薄手テープを用いたマルチヘッド構成のビデ
オテープレコーダーにおいて、ヘッド間距離を広げてメ
モリー容量を増大させたり実効的な記録密度の低下を招
かずに、安定に磁気テープと磁気ヘッドを接触させるこ
とを目的とする。 【構成】 ヘッドギャップ間のヘッドギャップからのコ
ア長l1が150μm以下であり、隣接するヘッドコア
間距離l2が500μmである。薄手テープの場合、ヘ
ッドコア間でテープの吸い込みが発生し、安定に磁気テ
ープと磁気ヘッドが接触する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は回転シリンダーを用いた
高密度で大容量の磁気記録再生装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】近年、磁気記録再生装置は高密度,大容
量化が進んでおり、回転シリンダーを用いた磁気記録再
生装置が映像記録用を中心に普及している。現在普及し
ている回転シリンダーを用いた磁気記録再生装置の多く
はアナログ信号を記録するものであるが、近年、業務用
を中心としてデジタル信号の記録が実用化されつつあ
る。デジタル化はダビング特性,画質等の面で優れてい
るものの、信号量の増大により従来以上の高密度,大容
量記録が望まれている。高密度化については面積記録密
度だけではなく、薄手テープの使用による体積記録密度
の向上が図られている。現在、実用化されている最も薄
い回転シリンダー用テープの厚みは約9μmであるが、
次世代は5〜7μmの厚みのテープが実用化されると考
えられている。
【0003】大容量記録に対する対応としては、回転シ
リンダー径の増大や、回転数を増やして相対速度を速く
することが考えられる。しかし、回転シリンダー径を大
きくすると磁気記録再生装置全体の大きさが大きくなる
し、回転数を増やすと騒音や消費電力も問題である。
又、これらの方法では記録再生に高周波を使う必要が生
じ、回路系を中心として高周波によるロスが増大する。
このため、大容量に対しては信号を分割してマルチトラ
ック化する方法が用いられている。1トラックの場合に
は回転シリンダー上に180°対向に2個ずつで合計4
個のヘッドを持つ構成が最も基本的な構成となる。
【0004】以下に従来の磁気記録再生装置について説
明する。図3は従来の磁気記録再生装置のヘッド配置図
を示すものである。図3において、1は回転シリンダ
ー、2は磁気ヘッド、3はヘッドギャップ、4は回転シ
リンダー面からの最大突出位置、l1はヘッドギャップ
からのコア長、l2はヘッドコア間の空隙部の距離であ
る。図3(a)はシリンダー直径70μm以上の業務用
VTRに用いられるマルチトラック用のヘッド配置図で
あり、l1,l2共に1mm以上が用いられ、ヘッドギャッ
プ間距離は3mm以上で、13μm以上の厚みの磁気テー
プを用いる。又、図3(b)は1トラックではあるがト
ラック幅切替による長時間記録用に使用されるヘッド配
置図であり、9μmの厚みの磁気テープを用いる場合は
1は130〜300μm、l2は200〜300μm程
度であり、ヘッドギャップ間距離は1mm以下である。な
お、図3においては、実際には回転シリンダーは円筒型
であるが、回転シリンダー面を基準とした突出量とし
て、回転シリンダー面は直線として表現した。
【0005】以上のように構成された磁気記録再生装置
において、以下その動作について説明する。図3(a)
においては2個の磁気ヘッド2はそれぞれ独立した状態
であり、相互作用がほとんど発生せず、それぞれの磁気
ヘッドが個別に磁気テープに安定に接触すると考えられ
る。又、図3(b)においては、2個の磁気ヘッド2が
合わさって1個の磁気ヘッドのようにふるまい、磁気テ
ープに接するものと考えられる。このため図3(b)の
場合は2つのヘッドギャップ間隔が狭まる方が、磁気ヘ
ッドと磁気テープの接触は、より安定となる。回転シリ
ンダー1面からの突出量が最も大きくなるのは図3
(a)ではヘッドギャップ3近傍であるのに対し、図3
(b)では2つのヘッドギャップ間のコア端部近傍とな
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記の従
来の構成では、体積記録密度を向上させるために磁気テ
ープの厚みを薄くすると、図3(b)の場合は磁気テー
プと磁気ヘッドの接触力が弱くなり、安定に接触する領
域が狭くなるのでヘッドギャップ間距離を狭める必要が
ある。磁気ヘッド2の特性を確保するためにl1を50
μm以上、磁気ヘッドの位置決めの調整のためにl2
100μm以上、ヘッドギャップ間隔として200μm
以上が必要であり、特に5μm以下の磁気テープを用い
ると安定した接触が得られないという問題点を有してい
た。又、図3(a)の場合は磁気テープの薄手化に対す
る対応は可能であるものの、直径30mm程度以下の小径
シリンダーにおいては、マルチチャンネルを同時に記録
する場合には、トラック長に対してヘッドギャップ間距
離に相当する無記録部の発生により記録密度の実質的な
低下が発生するという問題点を有していた。マルチチャ
ンネルを時間的にシフトさせてテープパターン上での無
記録部を発生させないためにはメモリーに信号を保持す
る必要があり、コストアップにつながるという問題点を
有していた。
【0007】本発明は上記従来の問題点を解決するもの
で、ヘッドギャップ間距離を短く保って実質的な記録密
度の低下やメモリーによるコストアップを発生させず、
且つ、5μmの程度の厚みの磁気テープにおいても磁気
ヘッドと磁気テープの接触を安定させ、体積記録密度の
向上を実現した磁気記録再生装置を提供することを目的
とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に本発明の磁気記録再生装置は、回転シリンダーの回転
方向に対し、隣接する複数のヘッドギャップ間のヘッド
ギャップからのコア長が150μm以下であり、且つ、
隣接するヘッドコア間に500μm以上の空隙部を持つ
という構成を有している。
【0009】
【作用】この構成により、5μm程度の薄手の磁気テー
プにおいては空隙部において磁気テープの吸い込み効果
が発生し、空隙部に隣接したヘッドコア近傍での磁気テ
ープと磁気ヘッドの接触が強まり、ヘッドギャップで磁
気テープと磁気ヘッドの接触が安定する。
【0010】
【実施例】以下、本発明の一実施例について、図面を参
照しながら説明する。
【0011】図1において、5は回転シリンダー、6は
磁気ヘッド、7はヘッドギャップ、8は回転シリンダー
面からの最大突出位置、l1はヘッドギャップ間のヘッ
ドギャップからのコア長、l2はヘッドコア間の空隙部
の距離である。最大突出位置8はヘッドギャップ間と反
対側に存在する。回転シリンダー5の直径20mm、回転
数4500rpm、シリンダー窓長さ3mm、シリンダー窓
高さ900μmの回転シリンダー5を用い、シリンダー
窓に各種の磁気ヘッド6を取り付けて磁気ヘッド6と磁
気テープの接触の安定度を調べた。磁気ヘッド6のテー
プ幅方向に対するコア幅は50μm、回転シリンダー5
の回転方向に対するヘッドコアの全長を800μm、初
期ヘッド表面曲率半径はテープ幅方向に対し0.5mm、
回転シリンダーの回転方向に対して5mmのヘッド2個を
1組として1つのシリンダー窓に取り付けた。初期の最
大突出量は各々の磁気ヘッドに対して25±1μmの範
囲で調整され、40℃80%環境において500時間走
行し、記録波長0.5μmの単周波の記録再生信号レベ
ルとエンベロープ形状の安定度を検討した。使用した磁
気テープはC系保護潤滑層を持ったCoNi(20wt
%)−O系金属薄膜型磁気テープであり、テープ厚みに
ついては9μm,7μm,6μm,5μmの4種類につ
いて検討した。ヘッドギャップ間のヘッドギャップから
のコア長l1については50〜600μm、ヘッドコア
間の空隙部の距離l2については100〜900μmの
範囲で検討した。これらの実験の結果、出力低下−2dB
以内、エンベロープ平坦度80%以上の磁気テープと磁
気ヘッドが安定して接触する領域を図2に示す。図2に
おいては境界線の斜線側が安定領域であり、磁気テープ
厚みの変化によって安定領域が大きく変化するのがわか
る。
【0012】図2において右側の安定領域(a)は図3
(a)に示す磁気記録再生装置のヘッド配置図に相当す
る領域であり、図2の左下側の安定領域(b)は図3
(b)に示す磁気記録再生装置のヘッド配置図に相当す
る領域である。図2において安定領域(b)は磁気テー
プの厚みが薄くなるにつれて狭くなり、テープ厚み5μ
m以下では安定した接触が得られなくなる。図2の安定
領域(a)は磁気テープ厚みを薄くしてもヘッドコア間
距離を広げることにより安定領域は確保できるものの、
ヘッドギャップ間距離が広がることにより、メモリー容
量が増大するか、テープパターン上での実効的な記録密
度が低下する。テープ厚み9μmではl2は約600μ
m、7μmでは約900μm、6μmでは約1200μ
m、5μmでは約1600μm必要である。図2におい
て磁気テープの厚みが薄くなると右下部に新たな安定領
域(c)が発生する。この領域は磁気テープの厚みが薄
くなる程磁気テープと磁気ヘッドの接触が安定となる領
域であり、従来の安定領域(a),(b)とはまったく
異なる安定接触領域である。安定領域(c)における磁
気記録再生装置のヘッド配置図が図1である。
【0013】以上のように本実施例においては、隣接す
るヘッドギャップ間のヘッドギャップからのコア長が1
50μm以下、さらに望ましくは100μm以下であ
り、且つ、隣接するヘッドコア間に500μm以上さら
に望ましくは600μm以上の空隙部を持ち、回転シリ
ンダー面からの最大突出位置8が、ヘッドギャップ間と
反対側に存在することにより、メモリー容量の増大や実
効的な記録密度の低下を招かずに薄手の磁気テープに対
しても安定した磁気テープと磁気ヘッドの接触を確保す
ることができる。
【0014】
【発明の効果】以上のように本発明は、隣接する複数の
ヘッドギャップ間のヘッドギャップからのコア長が15
0μm以下であり、且つ、隣接するヘッドコア間に50
0μm以上の空隙部を持つことにより、ヘッドギャップ
間距離を広げてメモリー容量の増大や実効的な記録密度
の低下を招かずに、薄手の磁気テープに対しても安定し
た磁気テープと磁気ヘッドの接触を確保することができ
る優れた磁気記録再生装置を実現できるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例における磁気記録再生装置の
ヘッド配置図
【図2】同一実施例における磁気記録再生装置の説明の
ための、薄手テープの磁気テープと磁気ヘッドの安定接
触領域図
【図3】従来の磁気記録再生装置のヘッド配置図
【符号の説明】
5 回転シリンダー 6 磁気ヘッド 7 ヘッドギャップ 8 最大突出位置

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転シリンダー上に複数の磁気ヘッドを
    持ち、回転シリンダーの回転方向に対し、隣接する複数
    のヘッドギャップ間のヘッドギャップからのコア長が1
    50μm以下であり、且つ、隣接するヘッドコア間に5
    00μm以上の空隙部を持つことを特徴とする磁気記録
    再生装置。
  2. 【請求項2】 回転シリンダー面からの最大突出位置
    が、回転シリンダーの回転方向に対し、ヘッドギャップ
    間と反対側に存在する請求項1記載の磁気記録再生装
    置。
JP29118691A 1991-11-07 1991-11-07 磁気記録再生装置 Pending JPH05128452A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP29118691A JPH05128452A (ja) 1991-11-07 1991-11-07 磁気記録再生装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP29118691A JPH05128452A (ja) 1991-11-07 1991-11-07 磁気記録再生装置

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Publication Number Publication Date
JPH05128452A true JPH05128452A (ja) 1993-05-25

Family

ID=17765576

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP29118691A Pending JPH05128452A (ja) 1991-11-07 1991-11-07 磁気記録再生装置

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