JPS6257381A - 回転ヘツド装置 - Google Patents

回転ヘツド装置

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JPS6257381A
JPS6257381A JP60194771A JP19477185A JPS6257381A JP S6257381 A JPS6257381 A JP S6257381A JP 60194771 A JP60194771 A JP 60194771A JP 19477185 A JP19477185 A JP 19477185A JP S6257381 A JPS6257381 A JP S6257381A
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JP
Japan
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magnetic
head
gap
recording
winding
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JP60194771A
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English (en)
Inventor
Shinji Ozaki
信二 尾崎
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Publication date
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Publication of JPS6257381A publication Critical patent/JPS6257381A/ja
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の利用分野〕 本発明は、ヘリカルスキャン方式のビデオテープレコー
ダ(以下、VTRという)に用いられる回転磁気ヘッド
装置に係わり、特に、消去機能を有する回転磁気ヘッド
装置に関する。
〔発明の背景〕
家庭用VTRは、近年、高抗磁力記録媒体であるメタル
粉塗布型テープを用いるようになって小型化が促進され
、また、カメラとの一体化が実用化可能となりつつある
。カメラと一体化したカメラ揚りVTRでは編集機能が
重視され、消去ヘッドを回転磁気ヘッド装置に搭載され
たものが望まれる。従来から用いられている固定消去ヘ
ッド編集を行なうと、磁気テープの斜め方向に形成され
たトラックを1つずつ消去することができず、消去部分
の両端部に三角形状のトラック消し残り部分が生じ、そ
の部分が、新しい信号によって二重記録されるために画
質劣化が生ずる。さらに、固定消去ヘッドはテープ負荷
を大きくし、また、テープ走行系の部品数も多くなって
VTRの小型化を阻害するものであった。
そこで、VTRの小型化を促進し、かつそれにカメラ撮
り編集機能を持たせるためには、回転磁気ヘッド装置に
消去ヘッドを搭載することが考ええられる。しかしなが
ら、このようにした場合に解決せねばならない次のよう
な問題があり、従来の家庭用VTRでは実用化が困難で
あった。
(1)消去ヘッドを搭載することにより、回転磁気ヘッ
ド装置のヘッド数が増加して組み立てが困難となるし、
μオーダの精度で調整する部分が多くなってコストパフ
ォーマンスが低下する。近年の家庭用VTRでは、標準
テープ速度記録再生モードと長時間速度記録再生モード
との2モードを設定可能とする必要がある上に、可変速
再生などの特殊再生機能をもたせる必要があり、夫々に
対して最適なヘッドを回転磁気ヘッド装置に設ける傾向
がある。このために、通常、回転磁気ヘッド装置に4〜
7個の多くのヘッドが搭載されており、これにさらに消
去ヘッドを搭載することは、回転磁気ヘッド装置の組立
てや精度調整に非常な困難を生じさせることになる。特
に、回転磁気ヘッド装置の直径が60mmの従来のVT
Rに比べて49mmと非常に小さい、いわゆるVHSム
ービータイプや8ミリビデオにおいては、各種モードに
対するヘッドを必要とするので、消去ヘッドの搭載は、
そのためのスペースがあまりにも小さいことから、不可
能視されている。
(2)アジマス記録方式を採用しているため、トラック
ピッチが狭く、消去ヘッドのトラック幅精度が厳しくな
って歩留りが悪く、安価にできない。
特に、メタル粉塗布型磁気テープに好適な磁性合金を磁
気コアとするヘッド(たとえば、特開昭56−1692
14号公報)は、その構造の複雑さから精度管理が従来
のフェライトヘッドに比べてより一層難しい。
(3)消去ヘッドの配置により、テープ上のヘッド間の
距離が短かくなる。このために、ヘッドによるテープた
たきが発生し、再生画面のジッタが大きくなる。特に、
8ミリビデオなどに設けられる小径の回転磁気ヘッド装
置では、消去ヘッドの搭載で極端にヘッド間隔が狭くな
り1.ジッタ機能上その搭載が困難視されている。
これらの問題のうち、(3)のついては、実公昭56−
47802号公報に示すように、テープオーバーラツプ
区間に消去ヘッドと記録再生ヘッドを配置して改善する
手段が提案されているが、2つのヘッドの近接配置はヘ
ッド組立を難しくする問題を大きくし、(1)、  (
2)の問題は解決されない。
以上のように、小形VTRに適する回転磁気ヘッド装置
では、各種モード(標準テープ速度記録再生モード、長
時間テープ速度記録再生モード。
可変速特殊再生モード)の対応のための4〜7個のヘッ
ド搭載が必要である上に、消去ヘッドを含めると6〜9
個のヘッドが搭載されることになる。
VHSムービタイプや8ミリビデオなどに用いられる4
Qmmという従来にない小さな直径の回転磁気ヘッド装
置においては、このように多くのヘッドを搭載すると、
その性能確保が難かしく、かつコストパフォーマンスが
悪(、その実現が非常に困難なものとなっている。
〔発明の目的〕
本発明の目的は、上記従来技術の問題点を解消し、各種
モードとともに消去機能をもたせることができて小径化
を実現可能とした回転磁気ヘッド装置を提供するにある
〔発明の概要〕
この目的を達成するために、本発明は、互いにアジマス
角を異にする第1.第2の磁気ギャップを有する2個の
磁気ヘッドを、夫々該第1の磁気ヘッドが回転走査方向
に先行するように、回転軸に対称に配置し、該第1の磁
気ギャップを消去および特殊再生に兼用可能とするとと
もに、該第2の磁気ギャップのトラック幅を広、狭に選
択可能とし、異なるテープ速度での記録再生および特殊
再生に兼用可能とした点に特徴がある。
〔発明の実施例〕
以下、本発明の実施例を図面によって説明する。
第1図は本発明による回転磁気ヘッド装置の一実施例を
示す斜視図であって、la、lbはダブルギャップヘッ
ド、2a、2bはヘッドベース、3は回転シリンダ、4
は固定シリンダ、5a、5b、5a、5bは磁気ギャッ
プ、7は回転軸、8は斜め段部である。
同図において、回転ドラム3と固定ドラム4とは互いに
対向し、回転ドラム3は矢印A方向に同軸7を中心とし
て回転する0図示しない磁気テープは、固定シリラダ4
に設けられた斜め段部8によってその下縁が規制され、
この斜め段部8よりも上方の固定シリンダ4と回転シリ
ンダ3とに約180@当接しながら、矢印B方向に走行
する。
回転シリンダ3には、ヘッドベース2aに取りつけられ
たダブルギャップヘッド1aとへラドベース2bに取り
つけられたダブルギャップヘッド1bとが、回転軸7に
対称に搭載されている。ダブルギャップヘッド1aは2
つの磁気ギャップ5a、5bを有し、これら磁気ギャッ
プ5a、5bは回転シリンダ3の外側からみてへの字状
を形成している。ダブルギャップヘッド1bも同様であ
るが、その2つの磁気ギャップ(ia、6bは回転シリ
ンダ3の外側からみて逆への字状をなしている。磁気ギ
ャップ5a、5bの間隔と磁気ギャップ(ia、6bの
間隔とは等しく、ダブルギャップヘッドla、lbの回
転方向(朱印A)に先行する磁気ギャップ5a、6aは
回転軸7に対称に配置されるが、それらアジマス角は互
いに異なり、また、他の磁気ギャップ5b、6bも同様
である。
なお、磁気ギャップ5a、5b(磁気ギャップ6a、5
b)の間隔は、300#m以上であって、1水平期間の
ビデオ信号の磁気テープ上での記録長の1〜4倍として
いる。
磁気ギャップ5a、5b、6a、6bのうち、磁気テー
プ当接上先行する磁気ギャップ5a、6aは■磁気テー
プの消去、■磁気テープからの再生を行なうものであり
、また後続する磁気ギャップ5b、6bは■磁気テープ
へのビデオ信号の記録、■その再生を計るものである。
次に、ダブルギャップヘッドla、lbについて説明す
るが、これらはアジマス角が異なるだけであるので、ダ
ブルギャップヘッド1bについて、テープ摺動面側から
みた第2図を用いて説明する。
なお、同図において、9は非磁性板、10゜10’、1
1.11’は磁性合金膜、12は非磁性薄膜、13.1
3’は非磁性板、14.14’。
15は磁気コア、16.17.18は巻線窓、19.2
0.21は巻線である。
同図において、非磁性板9上に磁気コア15をはさんで
磁気コア14.14’が設けられている。
これら磁気コア14.14’は、夫々非磁性板9上に、
磁性合金膜10.10’、非磁性薄膜12゜12′、磁
性合金膜11.11’および非磁性板13.13’が順
次積層・されてなり、磁気コア15も同様である。磁気
コア14.15間には磁気ギャップ6aが形成され、ま
た、磁気コア14’、15間には磁気コア6bが形成さ
れている。磁気コア14.14’は異なる方向に傾斜し
た側面で磁気コア15の側面と対向している。これによ
って磁気ギャップ5a、5bは異なるアジマス角を有し
ており、テープ摺動面からみて逆への字を画がいている
磁気コア14はそのテープ摺動面とは反対側の端部が磁
気コアの同じ端部と一致するように伸延している。これ
に対して、磁気コア14′においては、それを構成する
磁性合金膜10′が磁気コア15の上記端部まで伸延し
ているが、磁性合金膜11′は磁気コア15の途中まで
しか伸延していない、磁気コア14′の磁性合金膜10
′。
11′が積層された部分には巻線窓16が設けられ、こ
の巻線窓16を通して磁性コア14′に巻線19が施こ
されている。また、磁気コア14にも巻線窓17が設け
られ、この巻線窓17を通して磁気コア14に巻線20
が施こされている。さらに、磁気コア14′の磁性合金
膜10′の磁性合金膜11′が積層されない部分にも巻
線窓18が設けられ、この巻線窓18を通して磁性合金
膜10′に巻に121が施こされている。
そこで、かかる構成により、磁気コア14゜15および
磁気ギャップ6aは1つの磁路を形成して巻線20とと
もに1つのヘッドをなし、磁気コア14’、15および
磁気ギャップ6bも巻線19とともに1つのヘッドをな
し、さらに、磁性合金膜10′、磁性コア15および磁
気ギャップ6bも巻線21とともに1つのヘッドをなし
ている。
このように、この具体例では、2つの磁気ギャップでも
って3個のヘッドを形成するものであり、巻線19.2
0を用いることにより、広トラツク幅のヘッドを作用さ
せることができるとともに、巻線21を用いることによ
り、狭トラツク幅のヘッドを作用させることができる。
かかる構成のダブルギャップヘッド1bはヘッドベース
2bに取りつけられ、磁気ギャップ6aが回転方向く矢
印A)に先行するように回転シリンダ3(第1図)に載
置される。
ベースとなる非磁性板9はヘッドプロセス上、耐温度1
表面加工性、熱膨張係数の点より選定され、材料として
は結晶化硝子やMn−0系の非磁性セラミックを用いる
。また、磁路を形成する磁性合金としてはFe−3i−
、Al系合金、Coを主成分とする磁性アモルファス合
金が使用でき、メタル塗布型磁気テープを有効に磁化す
る飽和磁束密度9000〜12000ガウス程度のもの
である。さらに、磁気ギャップ6a、6bは非磁性でス
パッタ性能の良好なstowで形成される。
ここで、第2図における各部の寸法などの例を第3図を
用いて示すと、磁性合金膜10.10’の厚さd、はほ
ぼ15μmとし、磁性合金膜11゜11′の厚さd8は
ほぼ5μmとして全体としてほぼ20μmとする。先行
する磁気ギャップ6aのアジマス角θは+10度として
その長さlは0.7〜1μm程度とし、また、後続の磁
気ギャップ6bのアジマス角θ′は一10度としてその
長さβ′は0.3〜0.4μm程度としている。磁気ギ
ャップ6a、6bの長さ1.It’は記録再生特性に関
係し、メタル塗布型テープで有効な短波長記録(波長0
.6μm、映像キャリア)を行なうためには磁気ギャッ
プの長さが0.3〜0.4μmである必要があるので、
ビデオ信号の記録再生を行なう後続磁気ギャップ6bの
長さβ′を前記の値としているのである。
再生特性と消去特性の良好な磁気ギャップの長さは、第
4図に示すように、最適値が異なっている。すなわち、
再生特性からみると、磁気ギャップの長さは記録波長程
度が望ましいのに対し、消去特性からみると、低周波の
カラー信号及び制御用パイロット信号(100〜300
kHz)を消去する必要性から、磁気ギャップの長さは
1μm以上であることが望ましい。しかるに、先行磁気
ギャップ6aでは、再生及び消去を兼ることからいずれ
かの特性劣化が起きるが、後続磁気ギャップ6bに対し
アジマス角が大きく異なる(20度)ことによる磁気記
録上の原理に基づくアジマス損失を適用すると、磁気ギ
ャップ6aの長さβ′を1μm以下にしても、消去特性
として−30〜−40dB程度が可能となり実用化でき
る。先行磁気ギャップ6aを再生に用いるときには、そ
の再生モードは可変速モードでの特殊再生のみであるこ
とから、若干の画質劣化は実用上許容できるので、磁気
ギャップ6aの長さを上記のβ′に設定しである。
磁性合金膜10.10’と磁性合金膜11゜11′の間
を磁気的に遮断する非磁性膜12゜12′としてはS 
i O,を用い、後続磁気ギャップ6bの長さβ′より
も厚くして1μm以上とし、磁気抵抗を大きくすること
で磁性合金膜10゜11間、磁性合金膜10’、11’
間の磁気遮断を計っている。
そこで、標準テープ速度記録再生モードにおいては、磁
性合金膜10’、11’を用いて巻線19にて信号伝送
を行なうと、磁気テープ上で実質20μm幅の記録再生
ができる。また、長時間記録再生テープ速度モードにお
いては、磁性合金10’のなす磁路を用いて巻*21に
て信号伝送を行なうと、磁気テープ上で実質15μm幅
の記録再生ができる。一方、消去及び特殊再生時には、
磁性合金10.11を用い、磁気ギャップ6aのなす磁
路にて巻線20によって信号の伝送を行なう。
以上、ヘッド1bについて詳述したが、ヘッド1aにお
いても、磁気ギャップ5a、5bのアジマス角が前記の
ごとく±lO度をなすへの字状になっていることのみ異
なっており、信号伝送磁路。
巻線の関係はヘッド1bと同じである。
なお、VH3方式のVTRに本実施例を適用する場合に
は、非磁性板9上の磁性合金膜10゜10’の厚さd、
を2θ〜28μm、磁性合金膜11.11’の厚さd、
を60〜70μmとし先行磁気ギャップ6aの長さlを
1〜1.5μm。
後続磁気ギャップ6bの長さβ′を0.5〜0.6μm
とすることで適用可能である。また、VH3方式のVT
Rでは、アジマス角が±6度であり、アジマス損失を適
用した消去性が前記説明の場合よりも劣るが、磁性合金
の磁束密度が高いことによって消去能力が大きい上に、
制御用パイロット信号がないので、約600kHz以上
の高い周波数信号を消去できればよ(、実用上許容可能
となる。
第5図は第1図に示した実施例を適用可能な記録再生系
の一興体例を示すブロック図であって、22〜24は回
転トランス、25〜28はスイッチ、29は消去回路、
30は比較回路、31は再生アンプ、32は記録アンプ
、33は入力端子、34は出力端子、35は入力端子で
あり、第2図に対応する部分には同一符号をつけている
同図において、磁気ギャップ6aを有するヘッドの巻線
20は回転トランス22を介してスイッチ25の可動接
点に接続されている。このスイッチ25の一方の固定接
点aは消去回路29の出力側に接続され、他方の固定接
点すはスイッチ27に接続されている。このスイッチ2
7の一方の固定接点aは比較回路30に接続され、他方
の固定接点すは接地されている。
これに対して、磁気ギャップ6bを有するヘッドの巻線
21は回転トランス23を介してスイッチ26の固定接
点すに、巻線19は回転トランス24を介してスイッチ
26の固定接点aに夫々接続されている。このスイッチ
26の可動接点はスイッチ28に接続されており、この
スイッチ28の一方の固定接点aは記録アンプ32の出
力側に、他方の固定接点すは比較回路30に夫々接続さ
れている。さらに、比較回路30は、再生アンプ31に
接続されており、スイッチ27.28からの信号を比較
してレベルが大きい方の信号を再生アンプ31に出力す
る。
ここで、スイッチ26はテープ速度モードで切換ねり、
標準テープ速度モードではa側に、長時間テープ速度モ
ードではb側に閉じる、また、スイッチ25.28は記
録再生モードで切換ねり、記録時にはa側に、再生時に
はb側に閉じる。さらに、スイッチ27は、特殊再生モ
ードではa側に、それ以外のモードではb側に閉じる。
したがって、特殊再生モード以外の再生モードでは、ス
イッチ27.25を介して回転トランス22が短絡され
、これにより、巻fi19(標準テープ速度再生モード
)あるいは@腺21(長時間テープ速度再生モード)か
ら夫々回転トランス24,23、スイッチ°26.28
、比較回路30および再生アンプ31を介して出力端子
34に得られる再生信号に、巻線20から再生される信
号の一部が混入することを防止できる。
なお、磁気コア15(第2図)は、記録時、磁気ギャッ
プ5a、5bをもつヘッドの共通コアとなるから、これ
により、消去信号による磁束とビデオ信号による磁束と
の磁路がこの磁気コア15で共通となり、これら磁束の
相互干渉が生じやすいが、磁気ギャップ5a、5bの間
隔n(第3図)を600μm程度に設定することにより
、かかる相互干渉を実質上低減できるし、また、消去信
号の周波数を6〜7 M H2とビデオ信号帯域よりも
高くすることにより、不必要なビートの発生を防止する
ことができる。
次に、各モードにおけるこの実施例の各ヘッドの動作に
ついて説明する。
第6図は標準テープ速度記録モードでの動作を説明する
ものであって、36は磁気テープ、37aはダブルギャ
ップヘッドla(第1図)のうちの磁気ギャップ5aを
有するヘッド、37bは同じく磁気ギャップ5bを有す
るヘッド、38aはダブルギャップヘッドlb(第1図
)のうちの磁気ギャップ6aを有するヘッド、38bは
同じ(磁気ギャップ6bを有するヘッドである。
いま、第3図で説明した各部の寸法を例にとると、ダブ
ルギャップヘッド1aが磁気テーツ36に当接走査する
ときには、ビデオ信号よりも高い6〜7MH2の単一周
波数の消去電流が先行のヘッド37aによって磁気テー
プ36上にそのアジマス角で記録され、この磁気テープ
36上に形成されていた旧トラックが消去される。そし
て、その消去部分にビデオ信号などの記録信号がヘッド
37bによってヘッド37aとは異なるアジマス角で記
録され、その記録信号の新たなトラックTIが形成され
る0次に、ダブルギャップヘッド1bが磁気テープ36
に当接走査すると、消去電流が供給される先行のヘッド
38aが旧トラックTを消去し、その消去部分にヘッド
38bによって記録信号の新たなトラックT2が形成さ
れる。
このときのヘッド37 a *  38 aの消去幅は
20μmであり、また、ヘッド37b、38bによって
20μm幅の新たなトラックTI 、T、が形成される
このように、消去幅と新たに形成されるトラックの幅と
が等しいので、必要以上に消去が行なわれず、好適な編
集を行なうことができる。
通常再生時においては、ヘッド37bとヘッド38bと
がそれらのアジマス角に合ったトラックを再生走査する
第7図は長時間テープ速度記録モードでの動作を説明す
るものであって、37b′は第1図のダブルギャップヘ
ッド1aのうちの磁気ギャップ5bの一部を磁気ギャッ
プとする狭幅磁気ギャップのヘッド(すなわち、第2図
における巻線21と同じ巻線によるヘッド)、38b’
は第2図に示したダブルギャップヘッド1bのうちの磁
気ギャップ6bの一部(磁性合金膜10′と磁気コア1
5とがなる磁気ギャップ)を磁気ギャップとする狭幅磁
気ギャップのヘッドであり、第6図に対応する部分には
同一符号をつけている。
第7図において、磁気テープ36の走行速度は第6図の
場合の半分にしてあり、磁気テープ36上に形成される
トラックの幅は実質10μmである。第6図での説明と
同様に、先行するヘッド37a、38aはそれぞれアジ
マス角に従った消去信号を記録し、旧トラックを20μ
mの幅で順次消去する。この消去された部分に後続ヘッ
ド37b’、38b’によって新たなビデオ信号のトラ
ックが形成される。このとき、ヘッド37b′で形成さ
れたトラックT、は15μmの幅であるが、このトラッ
クT、は次のダブルギャップヘッド1bの先行ヘッド3
8aによって一部が消去すれ、IQum程度の幅となる
。この10μm幅となったトラックT、に接して次のト
ラックT、がヘッド38b′に形成される。ヘッド38
b′で形成されたトラックも同様にして10μmllと
なる。
そこで、記録が完了すると、新トラックの形成領域と旧
トラックの形成M城との境界に1トラック分の消去部分
が残り、このために、1フイールドの欠落部が生ずるが
、これは編集機能上実質的に許容できるものである。
なお、VH8方式のVTRについても、トラックの幅が
異なるだけで動作は同じである。
ところで、上記の消去磁気ギャップと記録磁気ギャップ
は時間的ずれがあるから、本質的には両磁気ギャップ間
に段差が必要になる0段差をbとして両磁気ギャップ間
のなす角度をφ、ヘッドの回転半径をr1磁気テープ3
6上のトラックの傾斜角度をα、ヘッドの回転方向と磁
気テープ36の走行方向とのなす角度をθとすると、そ
れらの間には blIllψ1r−tan(θ−α) が成り立つ。8ミリビデオでは、b#0.1μmVH3
方式のVTRでは、b’+0.2〜0.3μmであり、
両者に大きな差はなくて実用上支障はない。
第8図および第9図は特殊再生モードでの動作を示すも
のであり、この場合には4つの磁気ギャップ5a、5b
、6a、6bすべて再生状態とする。
第8図は標準テープ速度モードで記録したトラックを倍
速モードで再生した例であり、同図(a)の破線でハツ
チングしたものがトラックであり、実線でハツチングし
た部分がヘッドの走査軌跡である。このように各ヘッド
はアジマス角が異なる2つのトラックにまたがって走査
するが、同一ヘッドから信号が再生されるのはそのうち
の一方のトラック(たとえば、斜め実線でハツチングし
た部分)である。
そこで、同一ダブルギャップヘッドの2つのヘッドにつ
いてみると、これらはアジマス角が異なるから、異なる
トラックから信号を再生する。このために、いま、先行
ヘッドがほぼ横方向実線でハツチングした部分から信号
を再生し、後続トラックが斜め実線でハツチングした部
分から信号を再生するものとすると、先行ヘッドから再
生される信号のエンベロープは、第8図(b)において
、破’a s r ’のように変化し、後続ヘッドから
再生された信号のエンベロープは実線および破線Stの
ように変化する。このことから、後続ヘッドのみで倍速
モード再生を行なうと、再生信号Stのレベルが低下す
ることにより、再生画面上のノイズバーが生ずる。
これを防止するために、第5図において、比較回路30
を設け、先行、後続ヘッドからの再生信号のうちのレベ
ルが大きい方を選択するのである。
ところで、先行ヘッドの磁気ギャップの長さlは、第3
図で説明したように、後続ヘッドの磁気ギャップの長さ
l′よりも大きい。このために、先行ヘッドからの再生
信号のレベルは後続ヘッドからの再生信号のレベルより
も低く、第8図(b)においては、先行ヘッドからの再
生(8号は破2m s + ’ではな(て実線Slとな
る。
そこで、比較回路30(第5図)では、先行ヘッドから
の再生信号S、と後続ヘッドからの再生信号Sオとは、
第8図(b)に示すように、両者が同レベルの時点pi
  qで切換わり、実線の318tで示すエンベロープ
のビテオイδ号が得られることになる。これによって再
生画面ではノイズバーが生じな(なり、優れた特殊再生
画像が得られる。
なお、第8図(c)は、同図(b)の再生信号に対する
ヘッド切換えタイミング(lフィールド周期)を示して
いる。
第9図は長時間テープ速度モードで形成したトラックを
倍速モードで再生した例であり、第8図(a)、  (
b)、(C)に対応させて第9図(a)、  (b)、
  (c)を示している。この場合には、先行ヘッド3
7aは広幅の磁気ギャップを存し、後続ヘッド37b′
は狭幅の磁気ギャップを有している。ここでも、第8図
の場合と同様に、比較回路30によってこれらヘッドの
再生信号の切換えが行なわれるから、再生画面にはノイ
ズバーは現われず、良好な特殊再生画像が得られる。
以上のように、この実施例では、標準テープ速度モード
及び長時間テープ速度モードでトラック毎に消去を行な
いながら記録することができるし、またその再生も可能
であり、さらに全ての磁気ギャップを用いることによっ
て特殊再生モードでの再生出力を有効に得ることが可能
となる。この実施例では、各テープ速度モードでの記録
再生、特殊再生およびトラック消去を行なうのに、実質
上2個のダブルギャップヘッドですむものであるので、
ヘッド間の距離が十分長くとれ(VH3方式VTRを例
にとると、従来の4ヘツド型で約50mmであるのに対
し、この実施では約60mm)、磁気テープのばたつき
が大幅に低減できてジッタ性能上も実用化できる。
第10図は第1図におけるダブルギャップヘッドの他の
具体例を示す斜視図であって、第2図に対応する部分に
は同一符号をつけている。
この具体例は、磁気コア14における上層の磁性合金膜
11の長さを磁気コア14′における上層の磁性合金F
l!11 ’の長さと等しくLとしたものである。これ
によって磁気コア14.14’はほぼ同形となり、S&
i20による先行ヘッドと巻線19による後続へ゛ンド
とのインダクタンスはほぼ等しくなる。
磁路の体積が大きいほどヘッドのインダクタンスは大き
くなり、記録に要する電力が大きくなる。
第2図に示した具体例では、磁性合金膜10′の長さを
磁性合金Bl 1 ’の長さのほぼ1/2とすると、巻
線19によるヘッドと@線21によるヘッドとは磁路体
積がほぼ等しいから、これらのヘッドによる記録電力は
ほぼ等しく、標準テープ速度記録モードと長時間テープ
速度記録モードとでの記録電力を等しくできて同一の記
録系を用いることができるが、磁性合金1211の長さ
が磁性合金r!9.11′の長さのほぼ2倍となるため
に、OLm19によるヘッドに比べて@線20によるヘ
ッドのインダクタンスは大きくなる。したがって、この
巻&’jf20によるヘッドを消去へウドとして用いる
場合には、このための電力を大きくしなければならない
という問題がある。
これに対し、第10図に示す具体例では、巻線20によ
るヘッドは巻線19によるヘッドと同形であるから、こ
れらヘッドと巻線21によるー・ウドとのインダクタン
スが互いにほぼ等しくなり、消費電力を軽減することが
可能となる。さらに、製造プロセスも簡単化できるとい
う利点もある。
次に、第11図により、第1θ図に示した具体例の製造
プロセスの一例を説明する。
まず、硝子あるいはセラミックからなる非磁性板9に、
あらかじめ巻線窓16〜18(第10図)のための穴3
9.40を超音波加工法によりあける(第11図(a)
)、次に、P、IQ(ポリイミド樹脂)により、穴39
.40に夫々の形状に応じたブロック41.42を形成
する(第11図(b))。そして、順次、磁性合金膜4
3を15μm(20〜30μm)の厚さにSiO露の非
磁性膜44、磁性合金膜45を5μm(30μm)の厚
さに、スパッタ法により、積上げ、!&後に非磁性膜4
6をはりつけてサンドイッチ形状にする(第11図(C
))、そして、磁気ギャップ6a+6b(第10図)と
なる斜面が生ずるような溝47を、ダイヤモンドバイト
等の硬質刃によるブローチ加工によって形成する。この
溝47の斜面角度を±10度(±6度)に設定する(第
11図(d))。
次に、この溝47の斜面47a、47bにStowを0
.3〜0.4/jmスパッタした後、斜面47bをマス
クして斜面47aのみにさらに5iOzをスパッタして
その厚さを0.7〜1.0μmとする。そして、第11
図(c)の工程と同様にして、溝47が埋まるように、
磁性合金膜をスパッタa層し、共通となる磁気コア15
 (第10図)を形成する。このとき、斜面47aで0
.7〜1.0μmの長さの磁気ギャップ6a(第10図
)が形成され、斜面47bで0.3〜0.4μmの磁気
ギャップ6b(第10図)が形成される。
しかる後、表面を平滑に加工し、破線D−Dより後の部
分の磁性合金[11,11’および非磁性板13.13
’を研削加工で取り除き、さらに、PIQのブロック4
1.42を除去することによって第10図のダブルギャ
ップヘッドが得られる。
このプロセスの特徴は、■磁性合金膜をミクロンオーダ
の精度でスパッタ可能であり、■磁気ギャップ5a、6
bのトラック幅Mを全く等しくできる点にあり、前記、
第6図、第7図で説明した磁気テープ36上でのトラッ
クの記録、再生、消去をずれなく実行できる。
以上の実施例によれば、ヘッドを回転円体に取り付ける
際の消去ヘッドと記録再生ヘッドの相対高さL!I整が
不要であり、また、消去磁気ギャップ幅を記録再生磁気
ギャップと等しくできて、記録ヘッドと合わせたトラッ
ク幅選別を行なわないですむことになる。
〔発明の効果〕
以上説明したように、本発明によれば、2つの磁気ギャ
ップを有するヘッドを2個を設けるだけで、異なるテー
プ速度モードでの記録、各種再生が可能であるばかりで
なく、トラック毎に消去を行ないながら記録を行なう編
集動作を行なわせることができ、このために、上記ヘッ
ド間の間隔を大きくすることができるから、組立て作業
の容品化を実現できるとともに、シリングの径を小さく
しても磁気テープのばたつきが生ぜず、これによるジッ
ターの発生を防止できて良好な再生WJ像を得ることが
できるものであって、上記従来技術の問題点を解消して
優れた機能の回転磁気ヘッド装置を提供することができ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明による回転磁気ヘッド装置の一実施例を
示す斜視図、′P、2図は第1図におけるダブルギャッ
プヘッドの一具体例を示し斜視図、第3図はその各部の
寸法などを示すための説明図、第4図は磁気ギャップの
長さと再生特性、消去特性の関係を示す特性図、第5図
は第1図に示した実施例に適した記録、再生系の一例を
示すブロック図、第6図〜第9図は夫々この実施例の各
モードの動作説明図、第10図は第1図におけるダブル
ギャップヘッドの他の具体例を示す斜視図、第11図は
その製造プロセスの一例を示す工程図である。 la、lb・・・ダブルギャップヘッド、2 at2b
・・・ヘッドベース、3・・・回転シリング、4・・・
固定シリング、5a、5b、5a、  6b・・・磁気
ギャップ、7・・・回転軸、8・−・斜め段部、10.
10’、ti、z’・・・磁性合金膜、13.13’ 
・・・非磁性薄膜、14゜14’、15・・・磁気コア
、16〜18・・・巻線窓、19〜21・・・巻線。 代 理 人 弁理士 武 顕次部(ほか1名)第1図 第2図 第3図 第5図 第6図 第8図 第1O図

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)互いにアジマス角が異なる2個の磁気ギャップを
    有するダブルギャップヘッドが2個回転軸に対称に配置
    され、該ダブルギャップヘッドは、夫々、前記2個のう
    ちの回転方向に先行する第1の磁気ギャップが広い第1
    のトラック幅を有し、該第1の磁気ギャップに後続する
    第2の磁気ギャップが該第1のトラック幅とこれより狭
    い第2のトラック幅とに選択可能であつて、該第1の磁
    気ギャップを消去および特殊再生のためのものとし、該
    第2の磁気ギャップを異なる磁気テープ走行速度に対す
    る記録再生および特殊再生のためのものとしたことを特
    徴とする回転磁気ヘッド装置。
  2. (2)特許請求の範囲第(1)項において、前記第1の
    磁気ギャップは第1、第2の磁性合金膜が積層されてな
    る第1の磁気コアと第2の磁気コアとの間に形成されて
    前記第1のトラック幅をなし、前記第2の磁気ギャップ
    は非磁性薄膜を介して第3、第4の磁性合金膜が積層さ
    れてなる第3の磁気コアと前記第2の磁気コアとの間に
    形成されて前記第1のトラック幅をなすとともに、該第
    3の磁性合金膜と該第3の磁気コアとの間で前記第2の
    トラック幅をなすことを特徴とする回転磁気ヘッド装置
  3. (3)特許請求の範囲第(2)項において、前記第1の
    磁気ギャップの長さlと前記第2の磁気ギャップの長さ
    l′をl>l′となるように設定し、かつ、前記第3の
    磁気コアにおける非磁性薄膜の厚さdをd>l′となる
    ように設定したことを特徴とする回転磁気ヘッド装置。
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