JP2000339638A - 薄膜磁気ヘッドとそのスライダ及び磁気記録再生装置 - Google Patents

薄膜磁気ヘッドとそのスライダ及び磁気記録再生装置

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JP2000339638A
JP2000339638A JP11142848A JP14284899A JP2000339638A JP 2000339638 A JP2000339638 A JP 2000339638A JP 11142848 A JP11142848 A JP 11142848A JP 14284899 A JP14284899 A JP 14284899A JP 2000339638 A JP2000339638 A JP 2000339638A
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recording
gap
head
magnetic head
film
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JP11142848A
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English (en)
Inventor
Hideki Okumura
英樹 奥村
Akira Kimura
亮 木村
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 記録時は小さい実効記録トラック幅で高密度
に記録し、再生時は広いギャップ幅の再生ヘッドで大き
な出力を得る薄膜磁気ヘッドを提供し、また、極小トラ
ックピッチでの記録・再生が可能な磁気記録再生装置を
提供すること。 【解決手段】 薄膜磁気ヘッドを、MR素子膜と上部記
録コアの位置関係として、記録ヘッドギャップ幅方向に
垂直な方向のMR素子膜と記録ギャップの夫々の中心点
の距離に等しいオフセットを付けた構成とする。また、
スライダを、MR素子膜と記録ギャップの夫々の中心点
を結ぶ方向に平行な2辺と記録ヘッドギャップ幅方向に
平行な2辺で形成される平行四辺形の形状をしたエアー
ベアリング形成面を有する構成とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、磁気ディスク装置
(HDD)等の磁気記録媒体に対して高密度の記録再生
を行う磁気記録再生装置に適用される薄膜磁気ヘッド、
スライダ及び磁気記録再生装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】外部記憶ファイルである磁気ディスク装
置の大容量化、高密度化が図られている。ここで用いら
れている薄膜磁気ヘッドには、磁気誘導を利用するリン
グ型磁気ヘッドと磁束応答する磁気抵抗効果素子を利用
した磁気抵抗効果ヘッド(MR或いはGMRヘッド)が
あり、リング型磁気ヘッドで記録し、MRヘッドで再生
する。
【0003】以下、従来の薄膜磁気ヘッドについて図面
を用いて説明する。
【0004】図7に磁気記録媒体側から見た従来の薄膜
磁気ヘッドの正面模式図を示す。下部シールド71の上
に絶縁材72を介して磁気抵抗効果素子膜(以下、MR
素子膜と呼ぶ)73を配置する。更に、その上に絶縁材
72を介して共通シールド74を成膜し、再生ヘッド部
701を形成する。共通シールド74の上に記録ギャッ
プ75を成膜し、記録ギャップ75を介して共通シール
ド74に対向させて上部記録コア76を形成して、記録
ヘッド部702を形成する。上述のように、従来の薄膜
磁気ヘッドは、MR素子膜73に対して上部記録コア7
6がオフセットなしに、即ちMR素子73の中心線と上
部記録コア76の中心線が一致しており、ずれがないよ
うに重ね合わされている。更に、薄膜磁気ヘッド−磁気
記録媒体(メディア)摺動方向77はMR素子膜73に
よる再生ヘッドギャップ幅78及び上部記録コア76の
記録ヘッドギャップ幅79に対して垂直である。従っ
て、磁気記録媒体に記録される記録トラック幅は上部記
録コア76の記録ヘッドギャップ幅79に略等しいもの
となる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、磁気記
録装置の高記録密度化に対応して、記録トラック幅をよ
り狭くするために、記録ヘッド幅を単に狭くすれば磁気
記録媒体に記録される残留磁束が小さくなるという課題
を有していた。また、隣接する記録トラックの間隔即ち
トラックピッチを小さくしても記録密度の向上を図るこ
とができるが、再生時に隣接する記録トラックからの信
号がノイズとして再生されるという課題を有している。
【0006】本発明は、上記の課題を解決し、同じ記録
トラック幅でも、より高密度に記録対応ができる薄膜磁
気ヘッド及びそのスライダを提供し、また、狭小なトラ
ックピッチで記録再生ができる磁気記録再生装置を提供
することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に本発明の薄膜磁気ヘッドは、下部シールドの上に絶縁
層を介して成膜された磁気抵抗効果素子膜と、磁気抵抗
効果素子膜の上に絶縁層を介して形成された共通シール
ドと、共通シールドの上に成膜形成された記録ギャップ
と、記録ギャップを介して共通シールドに対向して成膜
された上部記録コアとを有し、且つ、磁気抵抗効果素子
膜の中心線と上部記録コアの中心線とを所定距離のオフ
セット量でオフセットさせ、且つ、記録ギャップと上部
記録コアで形成される記録ヘッドギャップ幅に直交する
方向における前記磁気抵抗効果素子膜の中心から前記記
録ギャップの中心までの距離に等しいオフセット量でオ
フセットさせられた構成を有している。
【0008】この構成によって、磁気記録媒体の摺動方
向を磁気抵抗効果素子膜(MR素子膜)の中心点と記録
ギャップの中心点とを結ぶ線の方向に一致させるように
すれば、記録ヘッドギャップ幅よりも小さい実効記録ト
ラック幅で記録することができ、トラックピッチを小さ
くして記録密度を向上させることができる。一方、再生
時には、狭い実効記録トラック幅の記録トラックを再生
ヘッドギャップ幅の広い再生ヘッド部で再生することに
なり、高い再生出力を得ることができる。
【0009】また、本発明の薄膜磁気ヘッドのスライダ
は、磁気抵抗効果素子膜と記録ギャップの夫々の中心線
が所定のオフセット量を有し、磁気抵抗効果素子膜及び
記録ギャップの夫々の中心を結ぶ直線に平行な2つの辺
と、記録ギャップと上部記録コアで形成される記録ヘッ
ドギャップ幅の方向に平行な2つの辺で構成される略平
行四辺形の形状をしたエアーベアリング形成面を持つよ
うな構成を有している。
【0010】この構成によって、磁気記録媒体がMR素
子膜の中心点と記録ギャップの中心点とを結ぶ線の方向
に一致するように摺動した時、磁気記録媒体に対する良
好な浮上特性を得ることができる。
【0011】また、本発明の磁気記録再生装置は、記録
ギャップの中心線が、磁気抵抗効果膜の中心線に対し
て、右側に+オフセットされた薄膜磁気ヘッドを有する
薄膜磁気ヘッドスライダと左側に−オフセットされた薄
膜磁気ヘッドを有する薄膜磁気ヘッドスライダを搭載し
て、アジマス記録を行うような構成を有している。
【0012】この構成によって、一つの磁気記録媒体上
でアジマス記録再生が可能になり、隣接する記録トラッ
クの間に殆ど隙間がないように密に信号を記録すること
ができ、記録密度を大幅に向上させることができる。
【0013】
【発明の実施の形態】本発明の請求項1に記載の発明
は、磁気抵抗効果素子膜に対して、上部記録ヘッドの磁
極を、所定距離だけオフセットさせて、記録再生ヘッド
を構成した薄膜磁気ヘッドにおいて、下部シールドの上
に絶縁層を介して成膜された磁気抵抗効果素子膜と、磁
気抵抗効果素子膜の上に絶縁層を介して形成された共通
シールドと、共通シールドの上に成膜形成された記録ギ
ャップと、記録ギャップを介して共通シールドに対向し
て成膜された上部記録コアとを有し、且つ、磁気抵抗効
果素子膜の中心線と上部記録コアの中心線とを所定距離
のオフセット量でオフセットさせ、且つ、記録ギャップ
と上部記録コアで形成される記録ヘッドギャップ幅に直
交する方向における磁気抵抗効果素子膜の中心から記録
ギャップの中心までの距離に等しいオフセット量を有す
ることを特徴としたものであり、磁気抵抗効果素子膜
(MR素子膜)の中心点と記録ギャップの中心点とを結
ぶ線の方向に磁気記録媒体を摺動させるようにすれば、
記録ヘッド部によりアジマス記録をすることになり、記
録ヘッドギャップ幅よりも小さい実効記録トラック幅で
記録することができ、トラックピッチを小さくして記録
密度を向上させることができる。一方、再生時には、ア
ジマス記録された狭い実効記録トラック幅の記録トラッ
クを記録時と略同じアジマス角を有し、広い再生ヘッド
ギャップ幅の再生ヘッド部で再生することになり、高い
再生出力を得ることができるという作用を有している。
【0014】また、本発明の請求項2に記載の発明は、
磁気抵抗効果素子膜と記録ギャップの夫々の中心線が所
定のオフセット量を有し、磁気抵抗効果素子膜及び記録
ギャップの夫々の中心を結ぶ直線に平行な2つの辺と、
記録ギャップと上部記録コアで形成される記録ヘッドギ
ャップ幅の方向に平行な2つの辺で構成される略平行四
辺形の形状をしたエアーベアリング形成面を有すること
を特徴としたものであり、磁気記録媒体をMR素子膜の
中心点と記録ギャップの中心点とを結ぶ線の方向に一致
させて摺動させた時、摺動方向にエアーベアリング形状
を形成することができ、磁気記録媒体に対する良好な浮
上特性を得ることができるという作用を有している。
【0015】また、本発明の請求項3に記載の発明は、
エアーベアリング形成面が、記録ギャップと上部記録コ
アで形成される記録ヘッドギャップ幅方向に平行な2つ
の辺と、記録ヘッドギャップ幅に直交する線に略平行な
2つの辺で構成される略長方形の形状を有することを特
徴としたものであり、磁気記録媒体をMR素子膜の中心
点と記録ギャップの中心点とを結ぶ線の方向に一致させ
て摺動させた時、摺動方向にエアーベアリング形状を形
成することができ、磁気記録媒体に対する良好な浮上特
性を得ることができるという作用を有している。
【0016】また、本発明の請求項4に記載の発明は、
記録ギャップの中心線が、磁気抵抗効果膜の中心線に対
して、右側に+オフセットされた薄膜磁気ヘッドを有す
る薄膜磁気ヘッドスライダと左側に−オフセットされた
薄膜磁気ヘッドを有する薄膜磁気ヘッドスライダを搭載
して、アジマス記録を行うことを特徴としたものであ
り、一つの磁気記録媒体上で磁気記録媒体の摺動方向に
対して2つのアジマス角の異なる薄膜磁気ヘッド素子膜
でアジマス記録再生が可能になり、隣接する記録トラッ
クの間に殆ど隙間がないように密に信号を記録すること
ができ、記録密度を大幅に向上させることができるとい
う作用を有している。
【0017】(実施の形態1)図1は、本発明の実施の
形態1を示すオフセット付き薄膜磁気ヘッドの構成概要
図である。
【0018】図1において、下部シールド1の上に絶縁
層2を介して磁気抵抗効果素子(MR素子)膜3が形成
され、MR素子膜3の上に絶縁層2を介して共通シール
ド4が成膜され、再生ヘッド部101が形成される。更
に、共通シールド4の上に記録ギャップ5が成膜され、
記録ギャップ5を介して共通シールド4に対向して、且
つ他の一部で共通シールド4と接触(図示せず)してい
る上部記録コア6が形成され、共通シールド4と上部記
録コア6が接触する部分で、上部記録コア6を周回し、
共通シールド4と上部記録コア6との間に巻線(図示せ
ず)を形成し、記録ヘッド部102が構成される。共通
シールド4は再生ヘッド部101のシールド機能と記録
ヘッド部102の下部記録コア機能を兼ね備えた機能を
有している。また、上部記録コア6の幅が記録ヘッドギ
ャップ幅7を形成し、MR素子膜3の幅が再生ヘッドギ
ャップ幅8を形成し、再生時のオフトラックを考慮し
て、通常再生ヘッドギャップ幅8を記録ヘッドギャップ
幅7より少し小さくしている。
【0019】図1に示すように、MR素子膜3の中心線
9と上部記録コア6の中心線10が、距離11でオフセ
ットされている。ここで、距離11をオフセット量と呼
ぶ。更に、MR素子膜3の中心点12と記録ギャップ5
の中心点13とを結ぶ線14と上部記録コア6の記録ヘ
ッドギャップ幅7の方向とのなす角θをオフセット角と
呼ぶ。
【0020】上述のオフセット角θの方向即ちMR素子
膜3の中心点12と記録ギャップ5の中心点13とを結
ぶ線14の方向に磁気記録媒体(図示せず)が摺動する
ように本実施の形態の薄膜磁気ヘッドを設置することに
よって、上部記録コア6の記録ヘッドギャップ幅7で磁
気記録媒体に記録される実効記録トラック幅15はトラ
ック幅15=(記録ヘッド幅7)×sinθ …………
(1)となり、記録ヘッドギャップ幅7よりも小さい実
効記録トラック幅15で記録されることになり、記録ト
ラックピッチを小さくして記録できるため、記録密度の
向上を図ることができる。
【0021】一方、このようにして本実施の形態の記録
ヘッド部102で記録された実効記録トラック幅15を
有する記録トラックを、本実施の形態の再生ヘッド部1
01で再生する時、MR素子膜の磁化検知に影響する再
生ヘッドギャップ幅はMR素子膜3の再生ヘッドギャッ
プ幅8となり、実効記録トラック幅15よりも大きくな
り、高感度の出力が得られる。
【0022】例えば、オフセット量11を、MR素子膜
3の中心点12と記録ギャップ5の中心点13との記録
ヘッドギャップ幅7方向と直交する方向の距離16に等
しくした場合、即ちオフセット角θを45度とした場
合、記録ヘッドギャップ幅7を1μmに設定しても、磁
気記録媒体に記録される実効記録トラック幅15は略
0.7μmとなる。一方、0.7μmで記録された記録
トラックを再生した場合は略1μmの再生ヘッドギャッ
プ幅8で再生されることになり、略0.7μmの記録ト
ラック幅の高密度記録ができ、且つ再生時には略1μm
幅の記録トラックを再生した時の出力と同じ再生出力を
得ることができる。
【0023】図1では、MR素子膜3の中心線9の左側
に上部記録コア6の中心線10を有するように上部記録
コア6が形成されているが、MR素子膜3の中心線9の
右側に上部記録コア6の中心線10を有するように形成
しても、同じ効果が得られることは言うまでもない。
【0024】(実施の形態2)図2及び図3は、本発明の
実施の形態2を示す薄膜磁気ヘッド素子を有するスライ
ダのエアーベアリング形成面の上面概略図である。
【0025】図2において、スライダ201には、下部
シールド21と共通シールド24の間に絶縁層22を介
して絶縁された形でMR素子膜23が形成され、共通シ
ールド24の上に記録ギャップ25を介して共通シール
ド24に対向して上部記録コア26が形成された前述の
実施の形態1と同様の構成を有した薄膜磁気ヘッドが形
成されている。また、上部記録コア26とMR素子膜2
3はオフセットされており、オフセット角θを有してい
る。
【0026】また、スライダ201の外形形状は、MR
素子膜23の中心点と記録ギャップ25の中心点とを結
ぶ線204に平行な2つの辺205及び206と、上部
記録コア26と記録ギャップ25で形成される記録ヘッ
ドギャップ幅方向に平行な2つの辺207及び208か
らなる平行四辺形をなしている。スライダ201のエア
ーベアリング形成面202には磁気記録媒体の摺動によ
ってスライダ201を微小に浮上させるための2つのレ
ール210および211がMR素子膜23の中心点と記
録ギャップ25の中心点とを結ぶ線204に平行に形成
されている。
【0027】また、図3に示すように、スライダ301
は、記録ギャップ25とMR素子膜23とに前述の実施
の形態1と同じようにしてオフセットを設け、上部記録
コア26と記録ギャップ25で形成される記録ヘッドギ
ャップ幅に直交する方向に略平行な2つの辺305及び
306と、記録ヘッドギャップ幅に略平行な2つの辺3
07及び308とからなる長方形或いは正方形の形状を
したエアーベアリング形成面302を有し、エアーベア
リング形成面302の上には磁気記録媒体の摺動によっ
てスライダ301を微小に浮上させるレール310及び
311が、MR素子膜23の中心点と記録ギャップ25
の中心点とを結ぶ線204に平行になるように形成して
もよい。
【0028】磁気記録媒体の摺動方向がMR素子膜23
の中心点と記録ギャップ25の中心点とを結ぶ線204
の方向に一致するように、本実施の形態2のスライダを
設置することにより、磁気記録媒体に対する良好な浮上
特性を有し、且つ、前述の実施の形態1と同様の効果を
有するスライダを得ることができる。
【0029】尚、図2及び図3では、MR素子膜23の
左側に上部記録コア26を有するように上部記録コア2
6が形成されているが、MR素子膜23の右側に上部記
録コア26を有するように形成しても、同じ効果が得ら
れることは言うまでもない。
【0030】(実施の形態3)図4、図5及び図6は、
本発明の実施の形態3を示す概要説明図で、図4(a)
はオフセット角が+θの薄膜磁気ヘッドを有するスライ
ダのエアーベアリング形成面の上面概略図、図4(b)
はオフセット角が−θの薄膜磁気ヘッドを有するスライ
ダのエアーベアリング形成面の上面概略図、図5は図4
に示す+θ及び−θのオフセット角を形成した夫々の薄
膜磁気ヘッドを有する2つのスライダを搭載した磁気記
録再生装置の概要説明図、図6は磁気記録媒体に記録さ
れた記録磁化パターン図である。
【0031】図4(a)において、スライダ41は、+
θのオフセット角θ+を持つように形成された+オフセ
ットを有する薄膜磁気ヘッド素子42を積層成膜形成し
た+オフセット・スライダであり、図4(b)におい
て、スライダ43は、同様に−θのオフセット角θ-
形成された−オフセットを有する薄膜磁気ヘッド素子4
4を積層成膜して形成された−オフセット・スライダで
ある。
【0032】図5に示すように、+及び−オフセットの
スライダ41及び43を、夫々サスペンション51及び
52に設置し、磁気記録媒体501の直径線A−O−B
上に中心Oを挟んで相対するように、且つスライダ41
及び43の夫々の薄膜磁気ヘッド素子42及び44の記
録ギャップの中心点(図示せず)が直径線A−O−B線
上の磁気記録媒体501の記録領域504の略中点にあ
り、夫々の薄膜磁気ヘッド素子42及び44の記録ギャ
ップとMR素子膜の夫々の中心を通る中心線53および
54が直径線A−O−Bと直交するようにして磁気記録
再生装置(図示せず)に搭載する。従って、薄膜磁気ヘ
ッド素子42及び44は磁気記録媒体501の摺動方向
に対して夫々正逆のアジマスを有することになる。ま
た、薄膜磁気ヘッド素子42及び44は、磁気記録媒体
501の回転方向505に対して夫々のスライダ41及
び43の後方になるように夫々サスペンション51及び
52に取り付けられ、また、サスペンション51及び5
2の回転中心は夫々中心線53及び54の延長線上にあ
るようにされていて、サスペンション51及び52は夫
々矢印のシーク方向506及び507の方向に回動す
る。
【0033】図6は、本実施の形態の磁気記録装置にて
記録された記録磁化パターンを示す。図6において、先
ず、薄膜磁気ヘッド素子42によって、前述の実施の形
態1における(1)式で示される実効記録トラック幅の
略2倍のトラックピッチで磁化パターン61として記録
し、磁気記録媒体501の記録領域504を記録し終え
ると、次に、既に薄膜磁気ヘッド素子42で記録された
記録トラックに隣接させて、薄膜磁気ヘッド素子44に
よって磁化パターン62として記録する。
【0034】本実施の形態の構成の磁気記録再生装置に
よれば、一つのディスク(磁気記録媒体)上でその摺動
方向に異なるアジムス角を有する2つの薄膜磁気ヘッド
素子膜でアジマス記録・再生が可能になり、隣接する記
録トラックの間に殆ど隙間がないように密に信号を記録
することができ、記録密度を大幅に向上させることがで
きる。
【0035】尚、上記の正逆反対のオフセットを有する
スライダは、必ずしも直径線A−O−B上にある必要は
なく、薄膜磁気ヘッド素子の記録ギャップとMR素子膜
の夫々の中心を通る中心線が磁気記録媒体の回転に対す
る接線方向になるようにしても同一の効果が得られるこ
とは言うまでもない。
【0036】
【発明の効果】以上のように本発明は、再生ヘッド部の
MR素子膜の中心線と記録ヘッド部の上部記録コアの中
心線との間に、オフセットを付加することにより、記録
ヘッドギャップ幅よりも記録される実効記録トラック幅
が小さくなり、更に、再生時には実効記録トラック幅よ
りも再生ヘッド幅が広い再生ヘッド部で再生することに
なり、大きな再生出力が得られる薄膜磁気ヘッド及びそ
の薄膜磁気ヘッド素子を有するスライダを提供すること
ができ、磁気記録媒体に対して高記録密度化を図ること
ができるという大きな効果が得られる。
【0037】また、本発明は、正逆反対のオフセットを
有する夫々の薄膜磁気ヘッド素子が形成されたスライダ
を搭載した構成にすることによって、正逆反対のアジマ
ス記録をすることになり、隣接する記録トラック間に隙
間なく、或いは非常に小さい隙間で記録することがで
き、磁気記録媒体の記録領域の殆ど全面を有効に活用す
ることができるという高記録密度化を大幅に向上させる
効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1における構成概要図
【図2】本発明の実施の形態2における正面概略図
【図3】本発明の実施の形態2における他の例を示す正
面概略図
【図4】本発明の実施の形態3におけるスライダの上面
概略図
【図5】本発明の実施の形態3における磁気記録再生装
置の概要説明図
【図6】本発明の実施の形態3における記録磁化パター
ン図
【図7】従来の薄膜磁気ヘッドの正面模式図
【符号の説明】
1、21、71 下部シールド 2、22、72 絶縁層 3、23、73 磁気抵抗効果素子膜(MR素子膜) 4、24、74 共通シールド 5、25、75 記録ギャップ 6、26、76 上部記録コア 7、79 記録ヘッドギャップ幅 8、78 再生ヘッドギャップ幅 9、10、53、54 中心線 11 オフセット量(距離) 12、13 中心点 14、204 線 15 実効記録トラック幅 16 距離 41、43、201、301 スライダ 42、44 薄膜磁気ヘッド素子 51,52 サスペンション 61、62 磁化パターン 77 摺動方向 101、701 再生ヘッド部 102、702 記録ヘッド部 202、302 エアーベアリング形成面 205、206、207、 208、305、306、
307、308 辺 210、211、310、 311 レール 501 磁気記録媒体 504 記録領域 505 回転方向 506、507 シーク方向 θ オフセット角 O 中心

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 磁気抵抗効果素子膜に対して、上部記録
    ヘッドの磁極を、所定距離だけオフセットさせて、記録
    再生ヘッドを構成した薄膜磁気ヘッドにおいて、下部シ
    ールドの上に絶縁層を介して成膜された磁気抵抗効果素
    子膜と、前記磁気抵抗効果素子膜の上に絶縁層を介して
    形成された共通シールドと、前記共通シールドの上に成
    膜形成された記録ギャップと、前記記録ギャップを介し
    て前記共通シールドに対向して成膜された上部記録コア
    とを有し、且つ、前記磁気抵抗効果素子膜の中心線と前
    記上部記録コアの中心線とを所定距離のオフセット量で
    オフセットさせ、且つ、前記記録ギャップと前記上部記
    録コアで形成される記録ヘッドギャップ幅に直交する方
    向における前記磁気抵抗効果素子膜の中心から前記記録
    ギャップの中心までの距離に等しい前記オフセット量を
    有することを特徴とする薄膜磁気ヘッド。
  2. 【請求項2】 前記磁気抵抗効果素子膜と前記記録ギャ
    ップの夫々の中心線が所定のオフセット量を有し、前記
    磁気抵抗効果素子膜及び前記記録ギャップの夫々の中心
    を結ぶ直線に平行な2つの辺と、前記記録ギャップと前
    記上部記録コアで形成される記録ヘッドギャップ幅の方
    向に平行な2つの辺で構成される略平行四辺形の形状を
    したエアーベアリング形成面を有することを特徴とする
    薄膜磁気ヘッドのスライダ。
  3. 【請求項3】 エアーベアリング形成面が、前記記録ギ
    ャップと前記上部記録コアで形成される記録ヘッドギャ
    ップ幅方向に平行な2つの辺と、前記記録ヘッドギャッ
    プ幅に直交する線に略平行な2つの辺で構成される略長
    方形の形状を有することを特徴とする薄膜磁気ヘッドの
    スライダ。
  4. 【請求項4】 前記記録ギャップの中心線が、前記磁気
    抵抗効果膜の中心線に対して、右側に+オフセットされ
    た薄膜磁気ヘッドを有する薄膜磁気ヘッドスライダと左
    側に−オフセットされた薄膜磁気ヘッドを有する薄膜磁
    気ヘッドスライダを搭載して、アジマス記録を行うこと
    を特徴とする磁気記録再生装置。
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