JPH09305905A - マルチ磁気ヘッドおよびこれを備える磁気ディスク装置 - Google Patents
マルチ磁気ヘッドおよびこれを備える磁気ディスク装置Info
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- JPH09305905A JPH09305905A JP5957297A JP5957297A JPH09305905A JP H09305905 A JPH09305905 A JP H09305905A JP 5957297 A JP5957297 A JP 5957297A JP 5957297 A JP5957297 A JP 5957297A JP H09305905 A JPH09305905 A JP H09305905A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 磁気ヘッドがトラックに高精度および高速度
でアクセスできると共に、データ転送速度の高速化に充
分対応して情報を高速で記録・再生する。 【解決手段】 マルチヘッド10はアジマス角23で傾
く磁気ギャップ18を介し同一平面上で1対の磁気ヨー
ク17が対向する特定磁気ヘッド14と、磁気ギャップ
を介し異なる平面で1対の磁気ヨークが対向する隣接磁
気ヘッド13を備え、特定ヘッドと隣接ヘッドとは対応
するディスクのトラックの延長方向に位置ずれして互い
違いに複数積層される。磁気ディスク装置1は、周方向
に複数の情報記録用のトラックを備える磁気ディスク3
と、所定グループのトラックに同時に情報を読み書きす
る複数のトランスデューサを備えるマルチ磁気ヘッドと
を備え、所定グループのトラックに複数のヘッドが一体
で位置を決める。
でアクセスできると共に、データ転送速度の高速化に充
分対応して情報を高速で記録・再生する。 【解決手段】 マルチヘッド10はアジマス角23で傾
く磁気ギャップ18を介し同一平面上で1対の磁気ヨー
ク17が対向する特定磁気ヘッド14と、磁気ギャップ
を介し異なる平面で1対の磁気ヨークが対向する隣接磁
気ヘッド13を備え、特定ヘッドと隣接ヘッドとは対応
するディスクのトラックの延長方向に位置ずれして互い
違いに複数積層される。磁気ディスク装置1は、周方向
に複数の情報記録用のトラックを備える磁気ディスク3
と、所定グループのトラックに同時に情報を読み書きす
る複数のトランスデューサを備えるマルチ磁気ヘッドと
を備え、所定グループのトラックに複数のヘッドが一体
で位置を決める。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ハードディスク等
のディスク状記録媒体(以下、磁気ディスクという)を
用いた磁気ディスク装置に係り、磁気ヘッドと情報記録
トラックとの位置決め精度・速度を飛躍的に向上させた
磁気ディスク装置に関する。本発明は、特にサーボ面と
データ面とが同一となった小型の磁気ディスク装置を適
用の対象にしており、また、磁気ディスクの高密度化に
対応して複数の磁気ヘッドにより情報の読み取りを行な
うことができるマルチ磁気ヘッドを備える磁気ディスク
装置に適用されるものである。
のディスク状記録媒体(以下、磁気ディスクという)を
用いた磁気ディスク装置に係り、磁気ヘッドと情報記録
トラックとの位置決め精度・速度を飛躍的に向上させた
磁気ディスク装置に関する。本発明は、特にサーボ面と
データ面とが同一となった小型の磁気ディスク装置を適
用の対象にしており、また、磁気ディスクの高密度化に
対応して複数の磁気ヘッドにより情報の読み取りを行な
うことができるマルチ磁気ヘッドを備える磁気ディスク
装置に適用されるものである。
【0002】
【従来の技術】近年のコンピュータをはじめとする情報
機器の性能の向上に伴い、上述のような磁気ディスク装
置においては、磁気ディスクの記録密度の高密度化と、
磁気ヘッドによる読み取りに関する転送レートの高速化
と、が要求されるようになってきている。このような要
求に応えるために、記録媒体の改良と記録再生ヘッドの
高性能化とが精力的に図られ、その結果、ディスク1枚
当たりの記録容量は飛躍的に増大してきている。
機器の性能の向上に伴い、上述のような磁気ディスク装
置においては、磁気ディスクの記録密度の高密度化と、
磁気ヘッドによる読み取りに関する転送レートの高速化
と、が要求されるようになってきている。このような要
求に応えるために、記録媒体の改良と記録再生ヘッドの
高性能化とが精力的に図られ、その結果、ディスク1枚
当たりの記録容量は飛躍的に増大してきている。
【0003】磁気ディスク装置は、従来、磁気記録媒体
の情報記録面に1個の記録再生ヘッドが対向配置され、
この記録再生ヘッドを先端に取り付けた支持アームを回
動させることにより、ヘッドを磁気ディスクの情報記録
面の所望のトラックの近傍にアクセスさせて、トラック
1本あたりの複数カ所に記録されているサーボ信号を前
記ヘッドにより再生させることで細かい位置合わせを行
ないながら情報信号を再生している。
の情報記録面に1個の記録再生ヘッドが対向配置され、
この記録再生ヘッドを先端に取り付けた支持アームを回
動させることにより、ヘッドを磁気ディスクの情報記録
面の所望のトラックの近傍にアクセスさせて、トラック
1本あたりの複数カ所に記録されているサーボ信号を前
記ヘッドにより再生させることで細かい位置合わせを行
ないながら情報信号を再生している。
【0004】このような構成・動作は、磁気ディスク装
置に搭載されている磁気ディスクの記録容量が飛躍的に
大容量化されるようになってきている段階においても、
基本的には何ら改良されてはおらず、従前と同様の方式
により磁気ヘッド部と磁気ディスクのトラックとの位置
決めが行なわれていた。
置に搭載されている磁気ディスクの記録容量が飛躍的に
大容量化されるようになってきている段階においても、
基本的には何ら改良されてはおらず、従前と同様の方式
により磁気ヘッド部と磁気ディスクのトラックとの位置
決めが行なわれていた。
【0005】高密度化された磁気ディスクを搭載する磁
気ディスク装置においては、情報記録面に形成されたト
ラックの密度が高くなるのに伴ってトラックの数も増加
して情報記録トラックの幅が狭くなる。情報記録トラッ
クの幅が狭くなるということは、磁気ヘッド部とトラッ
クとの間の位置決めをより高精度に行なわなければなら
なくなるという必要性を生むと共に、トラックの数の増
加により磁気ヘッドのアクセス速度は遅くなるという問
題があった。
気ディスク装置においては、情報記録面に形成されたト
ラックの密度が高くなるのに伴ってトラックの数も増加
して情報記録トラックの幅が狭くなる。情報記録トラッ
クの幅が狭くなるということは、磁気ヘッド部とトラッ
クとの間の位置決めをより高精度に行なわなければなら
なくなるという必要性を生むと共に、トラックの数の増
加により磁気ヘッドのアクセス速度は遅くなるという問
題があった。
【0006】また、従来の磁気ディスク装置は、磁気デ
ィスクを回転させて磁気ディスク上の任意の半径位置に
位置決めされる磁気ヘッドにより同心円上に複数本設け
られたトラックに情報を記録し、また、トラックから情
報を読み出すものである。前記磁気ヘッドを位置決めす
るために、3.5インチや2.5インチ等のハードディ
スクドライブ(HDD―Hard Disc Drive ―)用の小型
ディスクにおいては、トラックの記録円上の一部に離散
的にサーボ情報が書き込まれているセクタサーボ方式が
利用されている。このサーボ情報は種々の情報より成り
立っているが、この中からヘッドの位置誤差を求めてこ
の位置誤差が零となるように磁気ヘッドを制御する離散
的な位置決めサーボ系がセクタサーボ方式においては設
けられている。
ィスクを回転させて磁気ディスク上の任意の半径位置に
位置決めされる磁気ヘッドにより同心円上に複数本設け
られたトラックに情報を記録し、また、トラックから情
報を読み出すものである。前記磁気ヘッドを位置決めす
るために、3.5インチや2.5インチ等のハードディ
スクドライブ(HDD―Hard Disc Drive ―)用の小型
ディスクにおいては、トラックの記録円上の一部に離散
的にサーボ情報が書き込まれているセクタサーボ方式が
利用されている。このサーボ情報は種々の情報より成り
立っているが、この中からヘッドの位置誤差を求めてこ
の位置誤差が零となるように磁気ヘッドを制御する離散
的な位置決めサーボ系がセクタサーボ方式においては設
けられている。
【0007】図23にはディスク上に書き込まれている
サーボ情報の位置情報の一例が示されている。図23に
おいて、1トラックは複数のサーボセクタから構成され
ており、各サーボセクタの先頭にはサーボ情報が書き込
まれ、このサーボ情報に基づいてヘッドの位置誤差信号
を得ることができる。このサーボ情報の次にデータ情報
がトラック毎に書き込まれている。磁気ヘッドにはトラ
ック幅よりやや狭い幅を有する1つのトランスデューサ
が搭載されており、このトランスデューサの位置決め
は、各トラック毎に位置誤差情報を位置決めサーボ系に
フィードバックすることにより行なわれている。サーボ
情報は、A,B,C,Dの4つのバーストサーボパター
ンであり、トラックとしては(n−2),(n−1),
n,(n+1),(n+2),(n+3)の6本のトラ
ックが示され、磁気ヘッドに搭載されているトランスデ
ューサは、nトラックに位置決めされている。
サーボ情報の位置情報の一例が示されている。図23に
おいて、1トラックは複数のサーボセクタから構成され
ており、各サーボセクタの先頭にはサーボ情報が書き込
まれ、このサーボ情報に基づいてヘッドの位置誤差信号
を得ることができる。このサーボ情報の次にデータ情報
がトラック毎に書き込まれている。磁気ヘッドにはトラ
ック幅よりやや狭い幅を有する1つのトランスデューサ
が搭載されており、このトランスデューサの位置決め
は、各トラック毎に位置誤差情報を位置決めサーボ系に
フィードバックすることにより行なわれている。サーボ
情報は、A,B,C,Dの4つのバーストサーボパター
ンであり、トラックとしては(n−2),(n−1),
n,(n+1),(n+2),(n+3)の6本のトラ
ックが示され、磁気ヘッドに搭載されているトランスデ
ューサは、nトラックに位置決めされている。
【0008】前記A,B,C,Dの4つのパターンは、
A,B(または、C,D)サーボパターンは1トラック
だけ位置がずれており、A,C(または、B,D)サー
ボパターンは半トラックだけ位置がずれている。A,B
サーボパターンから得られた位置信号の差をとることに
より、−1/2ないし+1/2の範囲の線形性(リニア
リティ)の良い位置信号が得られることになる。C,D
サーボパターンは、シーク時に−1から−1/2トラッ
クと+1/2から+1トラックの位置情報を得るために
用いている。
A,B(または、C,D)サーボパターンは1トラック
だけ位置がずれており、A,C(または、B,D)サー
ボパターンは半トラックだけ位置がずれている。A,B
サーボパターンから得られた位置信号の差をとることに
より、−1/2ないし+1/2の範囲の線形性(リニア
リティ)の良い位置信号が得られることになる。C,D
サーボパターンは、シーク時に−1から−1/2トラッ
クと+1/2から+1トラックの位置情報を得るために
用いている。
【0009】上記従来の磁気ディスク装置の一例として
のハードディスク装置は、非磁性基板上に磁性層を設け
てなる磁気ディスクの複数枚が1本の回転軸に積み重ね
て取り付けられ、記録再生用のヘッドはアームに取り付
けられて各ディスク面に配置され、アームはアクチュエ
ータにより動かされてヘッドの位置決めを行うように構
成されたものが知られている。このような構成を有する
ハードディスク装置によって情報の記録・再生を行なう
際に、ヘッドは高速で回転するディスク面には直接は接
触せず、僅かに浮上した状態でディスク面の所望の位置
にアクセスするように配置されている。そして、ディス
ク面の同心円状のトラックに対してヘッドによって信号
が記録され、あるいは再生される。
のハードディスク装置は、非磁性基板上に磁性層を設け
てなる磁気ディスクの複数枚が1本の回転軸に積み重ね
て取り付けられ、記録再生用のヘッドはアームに取り付
けられて各ディスク面に配置され、アームはアクチュエ
ータにより動かされてヘッドの位置決めを行うように構
成されたものが知られている。このような構成を有する
ハードディスク装置によって情報の記録・再生を行なう
際に、ヘッドは高速で回転するディスク面には直接は接
触せず、僅かに浮上した状態でディスク面の所望の位置
にアクセスするように配置されている。そして、ディス
ク面の同心円状のトラックに対してヘッドによって信号
が記録され、あるいは再生される。
【0010】上記ハードディスク装置において、記憶容
量の大容量化の要求に応えるためには、例えば、ディス
クの線記録密度、すなわちトラックの長さ方向の密度を
高めることにより記録密度を向上させたり、あるいはト
ラック幅を狭めトラック密度を高めることにより、記録
密度を向上させようとする試みが行なわれている。近
年、再生感度の高い磁気抵抗効果を利用したMRヘッド
などの能動型ヘッドの開発も盛んに行なわれ、狭いトラ
ックからでも大きな再生信号が得られるようになってき
ている。MRヘッドは、パーマロイ等の軟磁性体の電気
抵抗が外部磁界により変化する性質を用いて、記録媒体
からの磁束を電気信号に変換するヘッドである。このヘ
ッドの再生感度は、抵抗変化を電圧変化に変換するため
に軟磁性体に流すセンス電流の大きさに比例するため、
ヘッド・媒体間の相対速度が小さい場合であっても、大
きな出力が得られる。
量の大容量化の要求に応えるためには、例えば、ディス
クの線記録密度、すなわちトラックの長さ方向の密度を
高めることにより記録密度を向上させたり、あるいはト
ラック幅を狭めトラック密度を高めることにより、記録
密度を向上させようとする試みが行なわれている。近
年、再生感度の高い磁気抵抗効果を利用したMRヘッド
などの能動型ヘッドの開発も盛んに行なわれ、狭いトラ
ックからでも大きな再生信号が得られるようになってき
ている。MRヘッドは、パーマロイ等の軟磁性体の電気
抵抗が外部磁界により変化する性質を用いて、記録媒体
からの磁束を電気信号に変換するヘッドである。このヘ
ッドの再生感度は、抵抗変化を電圧変化に変換するため
に軟磁性体に流すセンス電流の大きさに比例するため、
ヘッド・媒体間の相対速度が小さい場合であっても、大
きな出力が得られる。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】従来の磁気ディスク装
置においては、各トラックに1つの磁気ヘッドが位置決
めされ、シリアルデータがこの磁気ヘッドを介して読み
書きされている。このため、データの転送速度を速くし
にくいという問題点があった。また、サーボ情報は、ト
ランスデューサにより読み出されたものを用いているの
で、トラック密度が高くなることによりトラック幅が小
さくなってサーボ情報の再生信号が小さくなるほど、信
号に対するノイズの割合が大きくなり、位置決め精度が
悪化するという問題点もあった。
置においては、各トラックに1つの磁気ヘッドが位置決
めされ、シリアルデータがこの磁気ヘッドを介して読み
書きされている。このため、データの転送速度を速くし
にくいという問題点があった。また、サーボ情報は、ト
ランスデューサにより読み出されたものを用いているの
で、トラック密度が高くなることによりトラック幅が小
さくなってサーボ情報の再生信号が小さくなるほど、信
号に対するノイズの割合が大きくなり、位置決め精度が
悪化するという問題点もあった。
【0012】また、上記従来の磁気ディスク装置は、磁
気ディスクのトラック密度の高密度化と情報記録量の大
容量化とに伴い、トラックアクセスを充分な精度及び速
度で行なうことが困難になると共に、記録・再生速度の
限界によりこの磁気ディスク装置を使用する情報処理機
器等の内部におけるデータの転送レートの高速化に充分
に対応することができなくなるという問題点を有してい
た。
気ディスクのトラック密度の高密度化と情報記録量の大
容量化とに伴い、トラックアクセスを充分な精度及び速
度で行なうことが困難になると共に、記録・再生速度の
限界によりこの磁気ディスク装置を使用する情報処理機
器等の内部におけるデータの転送レートの高速化に充分
に対応することができなくなるという問題点を有してい
た。
【0013】さらに、高感度のMRヘッドであっても、
トラック幅方向の再生感度分布は矩形状ではなく、両端
部が鈍(なま)った三角形状または台形状であり、その
感度の裾野部分によって、隣接記録トラックからの信号
を再生してしまうクロストーク現象が依然として生じて
しまうという問題もあった。
トラック幅方向の再生感度分布は矩形状ではなく、両端
部が鈍(なま)った三角形状または台形状であり、その
感度の裾野部分によって、隣接記録トラックからの信号
を再生してしまうクロストーク現象が依然として生じて
しまうという問題もあった。
【0014】本発明は、磁気ディスクの情報記録面に形
成されたトラックへの磁気ヘッドのアクセスを高精度で
行なうことができる磁気ヘッドを提供すると共に、情報
処理機器の内部でのデータ転送速度の高速化に充分に対
応して情報の記録・再生を高速で行なうことのできる磁
気ディスク装置を提供することを目的としている。
成されたトラックへの磁気ヘッドのアクセスを高精度で
行なうことができる磁気ヘッドを提供すると共に、情報
処理機器の内部でのデータ転送速度の高速化に充分に対
応して情報の記録・再生を高速で行なうことのできる磁
気ディスク装置を提供することを目的としている。
【0015】また、本発明はマルチ磁気ヘッドを採用す
ることにより転送速度を上げることができると共に、こ
れに対応してトラック密度が上がっても位置決め精度が
悪化することのない磁気ディスク装置を提供することも
目的としている。
ることにより転送速度を上げることができると共に、こ
れに対応してトラック密度が上がっても位置決め精度が
悪化することのない磁気ディスク装置を提供することも
目的としている。
【0016】さらに、本発明は隣接記録トラックからの
信号を再生してしまうクロストーク現象を低減させると
共に、実効的な再生ヘッド幅を維持して信号品質の低下
を防止することのできる磁気ディスク装置を提供するこ
とをも目的としている。
信号を再生してしまうクロストーク現象を低減させると
共に、実効的な再生ヘッド幅を維持して信号品質の低下
を防止することのできる磁気ディスク装置を提供するこ
とをも目的としている。
【0017】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、第1の発明に係るマルチ磁気ヘッドは、第1のアジ
マス角で傾斜する磁気ギャップを介して同一平面上で一
対の磁気ヨークが対向するように構成された特定の磁気
ヘッドと、第2のアジマス角で傾斜する磁気ギャップを
介して前記平面とは異なる平面で一対の磁気ヨークが対
向するように構成された前記特定の磁気ヘッドに隣接す
る磁気ヘッドと、を備えると共に、前記特定の磁気ヘッ
ドと前記隣接する磁気ヘッドとは対応する磁気ディスク
のトラックが延長する方向に位置をずらしながら互い違
いに複数層に積層されていることを特徴としている。
め、第1の発明に係るマルチ磁気ヘッドは、第1のアジ
マス角で傾斜する磁気ギャップを介して同一平面上で一
対の磁気ヨークが対向するように構成された特定の磁気
ヘッドと、第2のアジマス角で傾斜する磁気ギャップを
介して前記平面とは異なる平面で一対の磁気ヨークが対
向するように構成された前記特定の磁気ヘッドに隣接す
る磁気ヘッドと、を備えると共に、前記特定の磁気ヘッ
ドと前記隣接する磁気ヘッドとは対応する磁気ディスク
のトラックが延長する方向に位置をずらしながら互い違
いに複数層に積層されていることを特徴としている。
【0018】また、第2の発明に係る磁気ディスク装置
は、円盤状の少なくとも一面に同心円状に形成された複
数のトラックを所定数ずつのグループにおける各グルー
プのトラックのうち任意の位置の2本に位置決め信号を
記録した位置決め信号記録用トラックと、各グループの
残りのトラックより構成されて情報信号を記録する情報
記録用トラックと、を有する磁気ディスクと、上記グル
ープの情報信号記録用トラックの数及び位置に対応する
複数の情報信号記録再生ヘッドと、上記2本の位置決め
信号記録用トラックに対応する位置に配置される位置決
め信号読の取り用ヘッドと、を含み、かつ、前記複数の
ヘッドのうちトラック幅方向に隣接する2つのヘッドは
磁気ギャップ及び磁気ヨークが重ならないように前記ト
ラックの延長方向に位置ずれすると共に隣接する2つの
ヘッドのアジマス角が互いに異なる角度に形成されたマ
ルチ磁気ヘッドと、を備えることを特徴としている。
は、円盤状の少なくとも一面に同心円状に形成された複
数のトラックを所定数ずつのグループにおける各グルー
プのトラックのうち任意の位置の2本に位置決め信号を
記録した位置決め信号記録用トラックと、各グループの
残りのトラックより構成されて情報信号を記録する情報
記録用トラックと、を有する磁気ディスクと、上記グル
ープの情報信号記録用トラックの数及び位置に対応する
複数の情報信号記録再生ヘッドと、上記2本の位置決め
信号記録用トラックに対応する位置に配置される位置決
め信号読の取り用ヘッドと、を含み、かつ、前記複数の
ヘッドのうちトラック幅方向に隣接する2つのヘッドは
磁気ギャップ及び磁気ヨークが重ならないように前記ト
ラックの延長方向に位置ずれすると共に隣接する2つの
ヘッドのアジマス角が互いに異なる角度に形成されたマ
ルチ磁気ヘッドと、を備えることを特徴としている。
【0019】さらに、第3の発明に係る磁気ディスク装
置は、周方向に複数本の情報記録用のトラックが形成さ
れ、かつ回転させられる磁気ディスクと、この磁気ディ
スクの複数の前記トラックを所定のグループ毎に同時に
磁気情報を読み書きする複数の磁気ヘッドを搭載したマ
ルチ磁気ヘッドと、を備え、前記所定グループのトラッ
クに対して前記複数の磁気ヘッドを一体として位置決め
するように構成したことを特徴としている。
置は、周方向に複数本の情報記録用のトラックが形成さ
れ、かつ回転させられる磁気ディスクと、この磁気ディ
スクの複数の前記トラックを所定のグループ毎に同時に
磁気情報を読み書きする複数の磁気ヘッドを搭載したマ
ルチ磁気ヘッドと、を備え、前記所定グループのトラッ
クに対して前記複数の磁気ヘッドを一体として位置決め
するように構成したことを特徴としている。
【0020】また、第4の発明に係る磁気ディスク層と
は、周方向に形成されたトラックに磁気的に信号が記録
された磁気ディスクと、この磁気ディスクに信号を記録
する記録ヘッドおよび磁気ディスクからの磁気的な信号
を再生する再生ヘッドからなる磁気ヘッドと、を備える
ものであって、前記再生ヘッドが互いに隣接する少なく
とも3本の記録トラックの信号を同時に再生する3個以
上の再生素子群からなり、記録情報の再生復号を行なう
データ再生素子とこれに隣接する1対のクロストーク補
償再生素子を上記再生素子群より選択するヘッド選択手
段と、前記データ再生素子と前記クロストーク再生素子
との時間のずれを補正するために、再生信号の遅延を行
なう遅延素子と、選択されたデータ再生素子により再生
された信号から隣接するクロストーク補償再生素子で再
生されたクロストーク信号を予め定められた割合で差し
引くクロストーク補償手段と、を備えることを特徴とし
ている。
は、周方向に形成されたトラックに磁気的に信号が記録
された磁気ディスクと、この磁気ディスクに信号を記録
する記録ヘッドおよび磁気ディスクからの磁気的な信号
を再生する再生ヘッドからなる磁気ヘッドと、を備える
ものであって、前記再生ヘッドが互いに隣接する少なく
とも3本の記録トラックの信号を同時に再生する3個以
上の再生素子群からなり、記録情報の再生復号を行なう
データ再生素子とこれに隣接する1対のクロストーク補
償再生素子を上記再生素子群より選択するヘッド選択手
段と、前記データ再生素子と前記クロストーク再生素子
との時間のずれを補正するために、再生信号の遅延を行
なう遅延素子と、選択されたデータ再生素子により再生
された信号から隣接するクロストーク補償再生素子で再
生されたクロストーク信号を予め定められた割合で差し
引くクロストーク補償手段と、を備えることを特徴とし
ている。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る磁気ディスク
装置の好適な実施形態について、添付図面を参照しなが
ら詳細に説明する。
装置の好適な実施形態について、添付図面を参照しなが
ら詳細に説明する。
【0022】まず、図1ないし図6を参照しながら、本
発明の第1実施形態に係る磁気ディスク装置を説明す
る。図2は、磁気ディスク装置1の全体の構成を示して
いる。同図において、磁気ディスク装置1は、装置の全
構成要素をその内部に収納する筐体2と、この筺体2の
内部に複数枚が積層されると共に回転可能に収納された
薄膜磁気ディスク3と、この磁気ディスク3を回転駆動
するステッピングモータ4と、前記磁気ディスク3の情
報記録面に対向配置されてディスク3に情報を記録した
りディスク3より情報を読み出したりするヘッド装置5
と、このヘッド装置5を先端部で支持し基端部が前記筐
体2の底面に回動自在に軸着された支持アーム6と、を
概略備えている。
発明の第1実施形態に係る磁気ディスク装置を説明す
る。図2は、磁気ディスク装置1の全体の構成を示して
いる。同図において、磁気ディスク装置1は、装置の全
構成要素をその内部に収納する筐体2と、この筺体2の
内部に複数枚が積層されると共に回転可能に収納された
薄膜磁気ディスク3と、この磁気ディスク3を回転駆動
するステッピングモータ4と、前記磁気ディスク3の情
報記録面に対向配置されてディスク3に情報を記録した
りディスク3より情報を読み出したりするヘッド装置5
と、このヘッド装置5を先端部で支持し基端部が前記筐
体2の底面に回動自在に軸着された支持アーム6と、を
概略備えている。
【0023】次に、図3を参照しながら磁気ディスク3
とヘッド装置5との詳細な構成を説明する。ヘッド装置
5は、前記支持アーム6により吊下げ支持されるスライ
ダ7と、このスライダ7の一側面に取付けられて書込み
信号を供給する書込みヘッドパッド8aと、読出し信号
を供給する読出しヘッドパッド8bと、リード9を介し
て前記書込み用ヘッドパッド8aおよび読出し用ヘッド
パッド8bからそれぞれの信号の供給を受けて磁界を発
生させてディスク3の情報記録面へ情報を書き込んだり
情報記録面から情報を読み出したりする磁気ヘッド部1
0と、を備えている。
とヘッド装置5との詳細な構成を説明する。ヘッド装置
5は、前記支持アーム6により吊下げ支持されるスライ
ダ7と、このスライダ7の一側面に取付けられて書込み
信号を供給する書込みヘッドパッド8aと、読出し信号
を供給する読出しヘッドパッド8bと、リード9を介し
て前記書込み用ヘッドパッド8aおよび読出し用ヘッド
パッド8bからそれぞれの信号の供給を受けて磁界を発
生させてディスク3の情報記録面へ情報を書き込んだり
情報記録面から情報を読み出したりする磁気ヘッド部1
0と、を備えている。
【0024】前記スライダ7は、ディスク3の情報記録
面に対向する底面側にディスク3の回転により発生する
風圧を調整してスライダ7の浮上量を調節する浮揚量調
整用の溝7aが形成されており、また、磁気ヘッド部1
0もディスク3の情報記録面に対向する底面側に複数の
読出し用ヘッド・書込み用ヘッド及び位置決め信号読出
し用ヘッド等を備えている。
面に対向する底面側にディスク3の回転により発生する
風圧を調整してスライダ7の浮上量を調節する浮揚量調
整用の溝7aが形成されており、また、磁気ヘッド部1
0もディスク3の情報記録面に対向する底面側に複数の
読出し用ヘッド・書込み用ヘッド及び位置決め信号読出
し用ヘッド等を備えている。
【0025】図4は、上述したスライダ7及び磁気ヘッ
ド部10を底面側より仰観した状態を示しており、スラ
イダ7の一側面7bには前記パッド8a及び8bと、磁
気ヘッド部10とが取り付けられている。この第1の実
施の形態においては、磁気ヘッド部10は、ディスク3
の情報記録用のトラック(詳細は後述する)が形成され
る方向に沿って複数のヘッドが積層形成されている。
ド部10を底面側より仰観した状態を示しており、スラ
イダ7の一側面7bには前記パッド8a及び8bと、磁
気ヘッド部10とが取り付けられている。この第1の実
施の形態においては、磁気ヘッド部10は、ディスク3
の情報記録用のトラック(詳細は後述する)が形成され
る方向に沿って複数のヘッドが積層形成されている。
【0026】図4においては、例えばアルミナ(Al2
03 )やチタンカーボン(TiC)等より構成される基
板11と、基板11上に形成された絶縁膜12と、この
絶縁膜12の直近の上部に形成された位置決め信号読取
り用ヘッド15と、ヘッド15の上面に形成された情報
信号用の書込み読出しヘッド13及び14と、磁気ヘッ
ド部10の最も外側に形成された位置決め信号読取り用
ヘッド25と、を備えている。
03 )やチタンカーボン(TiC)等より構成される基
板11と、基板11上に形成された絶縁膜12と、この
絶縁膜12の直近の上部に形成された位置決め信号読取
り用ヘッド15と、ヘッド15の上面に形成された情報
信号用の書込み読出しヘッド13及び14と、磁気ヘッ
ド部10の最も外側に形成された位置決め信号読取り用
ヘッド25と、を備えている。
【0027】上記磁気ヘッド部10のさらに詳細な構成
について、図1を参照しながら説明する。図1におい
て、磁気ヘッド部10は、Al2 03 やTiC等により
形成された基板11と、基板11の上面に形成されたA
l2 03 等により形成された絶縁層12と、絶縁層12
の上面に順次に積層形成された位置決め信号読取りヘッ
ド及び情報信号書込み読出しヘッド13,14,15お
よび25と、を備えている。個々のヘッドの構成につい
て、最外部側の情報信号書込み読出し用ヘッド14と位
置決め信号読出し用ヘッド25とを例にして説明する。
について、図1を参照しながら説明する。図1におい
て、磁気ヘッド部10は、Al2 03 やTiC等により
形成された基板11と、基板11の上面に形成されたA
l2 03 等により形成された絶縁層12と、絶縁層12
の上面に順次に積層形成された位置決め信号読取りヘッ
ド及び情報信号書込み読出しヘッド13,14,15お
よび25と、を備えている。個々のヘッドの構成につい
て、最外部側の情報信号書込み読出し用ヘッド14と位
置決め信号読出し用ヘッド25とを例にして説明する。
【0028】図1において、個々のヘッドは、概略形状
がほぼO字状で前記基板11にほぼ平行に配置された、
例えばニッケル(Ni)や鉄(Fe)を含む合金やコバ
ルト(Co)・ジルコニウム(Zr)・ニオブ(Nb)
を含むアモルファス合金等の軟磁性材料よりなる磁性体
16と、この磁性体16の一側を隣接するヘッド毎に異
なる傾斜角度のアジマス角でスリット状に加工すること
によって1対となるように構成した磁気ヨーク17およ
び17と、前記スリット状のパターンにそれぞれ充填さ
れたアルミナ(Al2 03 )等よりなる磁気ギャップ1
8および19と、を備えている。
がほぼO字状で前記基板11にほぼ平行に配置された、
例えばニッケル(Ni)や鉄(Fe)を含む合金やコバ
ルト(Co)・ジルコニウム(Zr)・ニオブ(Nb)
を含むアモルファス合金等の軟磁性材料よりなる磁性体
16と、この磁性体16の一側を隣接するヘッド毎に異
なる傾斜角度のアジマス角でスリット状に加工すること
によって1対となるように構成した磁気ヨーク17およ
び17と、前記スリット状のパターンにそれぞれ充填さ
れたアルミナ(Al2 03 )等よりなる磁気ギャップ1
8および19と、を備えている。
【0029】上記磁気ヨーク17の中を通る磁束、すな
わち磁気ヨーク17の磁気回路とほぼ平行な面上には、
NiFe等の異方性磁気抵抗効果を示す膜や、CoFe
/Cu/CoFe積層膜等のスピンバルブ膜、あるいは
巨大磁気抵抗効果を示す人工格子膜のように磁界の影響
により抵抗率を変化させる磁気抵抗効果を有する磁気抵
抗効果膜(以下、MR―Magneto-Resistance effect ―
膜という)20が磁気ディスク3の対向面よりも後退し
た位置に配置されている。
わち磁気ヨーク17の磁気回路とほぼ平行な面上には、
NiFe等の異方性磁気抵抗効果を示す膜や、CoFe
/Cu/CoFe積層膜等のスピンバルブ膜、あるいは
巨大磁気抵抗効果を示す人工格子膜のように磁界の影響
により抵抗率を変化させる磁気抵抗効果を有する磁気抵
抗効果膜(以下、MR―Magneto-Resistance effect ―
膜という)20が磁気ディスク3の対向面よりも後退し
た位置に配置されている。
【0030】すなわち、MR膜20は1対の磁気ヨーク
17を構成する磁性体16の積層膜面上に相当する面上
に、磁気ギャップ18を跨いで磁気ヨーク17の双方と
磁気的に結合し得るように、配置されており、その長手
方向は磁気ヨーク17の磁気回路により導かれる信号磁
界の方向とほぼ平行している。
17を構成する磁性体16の積層膜面上に相当する面上
に、磁気ギャップ18を跨いで磁気ヨーク17の双方と
磁気的に結合し得るように、配置されており、その長手
方向は磁気ヨーク17の磁気回路により導かれる信号磁
界の方向とほぼ平行している。
【0031】前記MR膜20の上部には、その両端に接
続された銅(Cu)等よりなる1対のリード21が形成
されており、このMR膜20とリード21とにより磁気
抵抗素子が構成されている。この1対のリード21は、
磁気ヨーク17による磁気回路とほぼ平行なMR膜20
の長手方向にセンス電流が流れるように配置されてい
る。
続された銅(Cu)等よりなる1対のリード21が形成
されており、このMR膜20とリード21とにより磁気
抵抗素子が構成されている。この1対のリード21は、
磁気ヨーク17による磁気回路とほぼ平行なMR膜20
の長手方向にセンス電流が流れるように配置されてい
る。
【0032】なお、1対の磁気ヨーク17とMR膜20
との間には図示されない絶縁膜が配置されており、MR
膜20と磁気ヨークとは絶縁されている。なお、磁気ヨ
ーク17は、一方の枠の上部側から他方の枠の下部側へ
と延びるように形成された記録用リード22をも備えて
いる。
との間には図示されない絶縁膜が配置されており、MR
膜20と磁気ヨークとは絶縁されている。なお、磁気ヨ
ーク17は、一方の枠の上部側から他方の枠の下部側へ
と延びるように形成された記録用リード22をも備えて
いる。
【0033】磁気ヨーク17よりなるヘッド14が形成
された後、その周囲には磁気ヨーク17の上面と同一の
高さになるようにAl2 03 等の絶縁材料よりなる絶縁
材が埋め込まれて同一層に平坦化され、その上部層とし
てのヘッド25が上述した形成ステップと同一のステッ
プにより形成される。なお、このヘッド25において
は、磁気ギャップ19のアジマス角の傾斜角度が、上述
したように磁気ギャップ18とは異なる方向に傾斜して
いる。
された後、その周囲には磁気ヨーク17の上面と同一の
高さになるようにAl2 03 等の絶縁材料よりなる絶縁
材が埋め込まれて同一層に平坦化され、その上部層とし
てのヘッド25が上述した形成ステップと同一のステッ
プにより形成される。なお、このヘッド25において
は、磁気ギャップ19のアジマス角の傾斜角度が、上述
したように磁気ギャップ18とは異なる方向に傾斜して
いる。
【0034】このように、隣接する2つのヘッドにおい
ては、ほぼ同一の構成を備えながら互いにアジマス角の
傾斜角度が異なる磁気ギャップを備えるヘッドが順次形
成されていくので、トラック幅及びトラックピッチの等
しいヘッドを構成することができる。また、磁気ヨーク
の周囲を平坦化するAl2 03 等の絶縁物の厚さを調節
することにより、トラックピッチを精密かつ自由に制御
することができる。
ては、ほぼ同一の構成を備えながら互いにアジマス角の
傾斜角度が異なる磁気ギャップを備えるヘッドが順次形
成されていくので、トラック幅及びトラックピッチの等
しいヘッドを構成することができる。また、磁気ヨーク
の周囲を平坦化するAl2 03 等の絶縁物の厚さを調節
することにより、トラックピッチを精密かつ自由に制御
することができる。
【0035】なお、ここで、図5を参照しながら、前記
磁気ギャップ19が装填される磁性体16のスリット1
9aについて説明する。このスリット19aは、最外側
に位置する位置決め信号読取り用のヘッド25に形成さ
れるものであり、リーディングエッジ側の磁気ヨーク1
7aに比べて、トレーディングエッジ側の磁気ヨーク1
7bのアジマス角の傾斜角23は鋭角になるように形成
されると共に、磁気ヨーク17bの平面図(図5(a)
参照)における傾斜角24も鋭角となるように形成され
ている。図5(b)は磁気ヨーク17を情報記録媒体3
側から眺めた底面図であり、同図ではアジマス角23が
鋭角となるように形成されているのが分かる。また、図
5(c)は平面図と底面図とから作成した斜視図であ
る。
磁気ギャップ19が装填される磁性体16のスリット1
9aについて説明する。このスリット19aは、最外側
に位置する位置決め信号読取り用のヘッド25に形成さ
れるものであり、リーディングエッジ側の磁気ヨーク1
7aに比べて、トレーディングエッジ側の磁気ヨーク1
7bのアジマス角の傾斜角23は鋭角になるように形成
されると共に、磁気ヨーク17bの平面図(図5(a)
参照)における傾斜角24も鋭角となるように形成され
ている。図5(b)は磁気ヨーク17を情報記録媒体3
側から眺めた底面図であり、同図ではアジマス角23が
鋭角となるように形成されているのが分かる。また、図
5(c)は平面図と底面図とから作成した斜視図であ
る。
【0036】最後に、この第1実施形態に係る磁気ディ
スク装置の特徴である各ヘッドのピッチと磁気ディスク
におけるトラックピッチとの関係について、図6を用い
て説明する。図6(a)(b)に示すように、磁気ヘッ
ド部10と磁気ディスク3とのそれぞれ対向する面に、
4つのヘッド13、14、15および25と、トラック
33、34、35および36がそれぞれ対応して形成さ
れている。
スク装置の特徴である各ヘッドのピッチと磁気ディスク
におけるトラックピッチとの関係について、図6を用い
て説明する。図6(a)(b)に示すように、磁気ヘッ
ド部10と磁気ディスク3とのそれぞれ対向する面に、
4つのヘッド13、14、15および25と、トラック
33、34、35および36がそれぞれ対応して形成さ
れている。
【0037】これら4つの磁気ヘッドを用いて4本のト
ラックに対して信号の書込みおよび読出しを行なう場
合、磁気ヘッドのサーボを行なうための信号は、4つの
ヘッドのうち1つのヘッドのみが読み出すことができれ
ばよい。したがって、トラック35だけにサーボ信号を
書き込むようにしておけば、トラッキング動作は問題な
く行なうことができ、他の3本のトラック33、34お
よび36にサーボ情報が書き込まれていない分だけこれ
らのトラックに記録できる情報量は多くなることにな
る。
ラックに対して信号の書込みおよび読出しを行なう場
合、磁気ヘッドのサーボを行なうための信号は、4つの
ヘッドのうち1つのヘッドのみが読み出すことができれ
ばよい。したがって、トラック35だけにサーボ信号を
書き込むようにしておけば、トラッキング動作は問題な
く行なうことができ、他の3本のトラック33、34お
よび36にサーボ情報が書き込まれていない分だけこれ
らのトラックに記録できる情報量は多くなることにな
る。
【0038】サーボ信号のトラックへの書込みに関して
は、上述した第1実施形態に限定されることなく、図7
ないし図9に示す第2ないし第4実施形態に係る磁気デ
ィスク装置のように、種々のサーボ情報書込みパターン
が考えられる。
は、上述した第1実施形態に限定されることなく、図7
ないし図9に示す第2ないし第4実施形態に係る磁気デ
ィスク装置のように、種々のサーボ情報書込みパターン
が考えられる。
【0039】図7に示す第2実施形態に係る磁気ディス
ク装置は、ヘッドが同時にアクセスする複数のトラック
にサーボ情報が所定間隔で書込まれている。図7(a)
および(b)において、サーボ信号はトラック33、3
4、35の3本のトラックに所定量ずつずらして形成さ
れており、対応するヘッドがサーボ信号を読出したとき
に、サーボ動作を行なうように構成されている。
ク装置は、ヘッドが同時にアクセスする複数のトラック
にサーボ情報が所定間隔で書込まれている。図7(a)
および(b)において、サーボ信号はトラック33、3
4、35の3本のトラックに所定量ずつずらして形成さ
れており、対応するヘッドがサーボ信号を読出したとき
に、サーボ動作を行なうように構成されている。
【0040】上記第1および第2実施形態においては、
サーボ信号は所定の時間間隔出サーボ信号を読出すよう
にしていたが、本発明はこれに限定されず、図8(a)
および(b)に示す第3実施形態に係る磁気ディスク装
置のように、1本のトラック35の全周域にサーボ信号
を書き込むようにしても良い。このように構成すること
により、サーボ信号が常時読み出され続けることにな
る。図8(a)は、書込み読出しヘッドを4つとして、
これに対応する磁気ディスクの4本のトラックを図8
(b)に示している。この第3実施形態における情報記
録トラックにおいては、4本のトラック33、34、3
5および36のうち任意の1本のトラック35にはサー
ボ信号のみが連続して書き込まれており、これに対応す
る書込み読出しヘッド15からは常時サーボ信号が再生
される。
サーボ信号は所定の時間間隔出サーボ信号を読出すよう
にしていたが、本発明はこれに限定されず、図8(a)
および(b)に示す第3実施形態に係る磁気ディスク装
置のように、1本のトラック35の全周域にサーボ信号
を書き込むようにしても良い。このように構成すること
により、サーボ信号が常時読み出され続けることにな
る。図8(a)は、書込み読出しヘッドを4つとして、
これに対応する磁気ディスクの4本のトラックを図8
(b)に示している。この第3実施形態における情報記
録トラックにおいては、4本のトラック33、34、3
5および36のうち任意の1本のトラック35にはサー
ボ信号のみが連続して書き込まれており、これに対応す
る書込み読出しヘッド15からは常時サーボ信号が再生
される。
【0041】上述した実施形態においては、ヘッドの積
層数に対応する数のトラックを1つのグループとして、
その中の1つにトラックにサーボ信号を書き込むように
していたが、本発明はこれにも限定されず、サーボ動作
を行なうための信号が複数のヘッドから同時に検出され
ないように、複数のトラックにサーボ信号を書き込むよ
うにしても良い。
層数に対応する数のトラックを1つのグループとして、
その中の1つにトラックにサーボ信号を書き込むように
していたが、本発明はこれにも限定されず、サーボ動作
を行なうための信号が複数のヘッドから同時に検出され
ないように、複数のトラックにサーボ信号を書き込むよ
うにしても良い。
【0042】図9は、ヘッドが同時にアクセスする複数
のトラックにサーボ信号が書き込まれている例としての
第4実施形態に係る磁気ヘッド装置を示している。図9
に示すように、第4実施形態に係る磁気ディスク装置
は、4つのヘッド13、14、15および25にそれぞ
れ対応する4本のトラック33、34、35および36
のそれぞれに、ある一定量ずつずらしてサーボ信号が書
き込まれている。
のトラックにサーボ信号が書き込まれている例としての
第4実施形態に係る磁気ヘッド装置を示している。図9
に示すように、第4実施形態に係る磁気ディスク装置
は、4つのヘッド13、14、15および25にそれぞ
れ対応する4本のトラック33、34、35および36
のそれぞれに、ある一定量ずつずらしてサーボ信号が書
き込まれている。
【0043】次に、複数の磁気ヘッドとこれに対応する
複数のトラックに書き込まれたサーボ信号との関係につ
いての異なる実施形態について、図10ないし図16を
参照しながら説明する。まず、図10に示す第5実施形
態に係る磁気ディスク装置について説明する。図10に
示すように、磁気ヘッド部10と磁気ディスク3との対
向する面には、各ヘッド13、14、15及び25とト
ラック33、34、35及び35が形成されている。す
なわち、図10(a)に斜線で示した位置決め信号記録
用トラック35および35にはディスクの全周にわたっ
て位置決め信号が予め記録されており、また、情報記録
用のトラック33及び34は、記録すべき情報の書込み
・読出しが可能な状態で形成されている。
複数のトラックに書き込まれたサーボ信号との関係につ
いての異なる実施形態について、図10ないし図16を
参照しながら説明する。まず、図10に示す第5実施形
態に係る磁気ディスク装置について説明する。図10に
示すように、磁気ヘッド部10と磁気ディスク3との対
向する面には、各ヘッド13、14、15及び25とト
ラック33、34、35及び35が形成されている。す
なわち、図10(a)に斜線で示した位置決め信号記録
用トラック35および35にはディスクの全周にわたっ
て位置決め信号が予め記録されており、また、情報記録
用のトラック33及び34は、記録すべき情報の書込み
・読出しが可能な状態で形成されている。
【0044】図10(b)に示される情報記録用のトラ
ック33及び34のトラックピッチTP1は、図10
(a)に示されるヘッド13及び14のピッチTP1と同
一となるように形成されている。また、図10(b)に
示す位置決め信号記録用のトラック35と35のトラッ
クピッチTP2は、図10(a)に示されるヘッド15及
び25のピッチTP3及びヘッドの幅TW2に対して「TP2
=TP3+1/2×TW2」という関係が成り立つように形
成されている。
ック33及び34のトラックピッチTP1は、図10
(a)に示されるヘッド13及び14のピッチTP1と同
一となるように形成されている。また、図10(b)に
示す位置決め信号記録用のトラック35と35のトラッ
クピッチTP2は、図10(a)に示されるヘッド15及
び25のピッチTP3及びヘッドの幅TW2に対して「TP2
=TP3+1/2×TW2」という関係が成り立つように形
成されている。
【0045】このように構成すると、位置決め信号読取
り用ヘッド15及び25が2本のトラック35及び35
にそれぞれ記録されている位置決め信号を読取る際に、
信号ピークよりも少しずれた強度の位置決め信号を検出
することになり、検出されたこの信号強度の強弱により
磁気ヘッド部とトラックとが、どのくらいずれているか
を検出して位置ずれの補正を図ることが可能となる。
り用ヘッド15及び25が2本のトラック35及び35
にそれぞれ記録されている位置決め信号を読取る際に、
信号ピークよりも少しずれた強度の位置決め信号を検出
することになり、検出されたこの信号強度の強弱により
磁気ヘッド部とトラックとが、どのくらいずれているか
を検出して位置ずれの補正を図ることが可能となる。
【0046】なお、上述した第1実施の形態において
は、情報記録に用いるヘッドと位置決め信号の読取りに
用いるヘッドとをそれぞれ2つずつ形成し、対応する情
報記録面にも情報記録用のトラックを2本と位置決め信
号記録用のトラックを2本の計4本で1つのトラックグ
ループを構成し、各グループ毎にヘッドとトラックとを
位置決めしながら情報の書込み・読出しを行なうものと
して説明したが、本発明はこれに限定されることなく、
ヘッドとトラックとを対応させて両者の数が一致するよ
うに構成しさえすれば、その数については種々の組合せ
が自由である。例えば、ヘッド数を6個、8個及び7個
等にしても上記第1ないし第5実施形態に係る磁気ディ
スク装置と同一の効果を期待できる。
は、情報記録に用いるヘッドと位置決め信号の読取りに
用いるヘッドとをそれぞれ2つずつ形成し、対応する情
報記録面にも情報記録用のトラックを2本と位置決め信
号記録用のトラックを2本の計4本で1つのトラックグ
ループを構成し、各グループ毎にヘッドとトラックとを
位置決めしながら情報の書込み・読出しを行なうものと
して説明したが、本発明はこれに限定されることなく、
ヘッドとトラックとを対応させて両者の数が一致するよ
うに構成しさえすれば、その数については種々の組合せ
が自由である。例えば、ヘッド数を6個、8個及び7個
等にしても上記第1ないし第5実施形態に係る磁気ディ
スク装置と同一の効果を期待できる。
【0047】図11(a)および図11(b)は、情報
の書込み・読出し用のヘッドを4つにして、位置決め信
号読出し用のヘッドを2つ設けた第6実施形態に係る磁
気ディスク装置における磁気ヘッド部50とこれに対応
する磁気ディスク30のトラックとを示している。図1
1(a)において、磁気ヘッド部50は積層された複数
のヘッドの両側に形成された位置決め信号読取り用ヘッ
ド15及び25と、これらのヘッド15及び25間にア
ジマス角の傾斜角度が互い違いとなるように形成された
情報信号の書込み・読出し用のヘッド51、52、53
及び54と、を備えている。
の書込み・読出し用のヘッドを4つにして、位置決め信
号読出し用のヘッドを2つ設けた第6実施形態に係る磁
気ディスク装置における磁気ヘッド部50とこれに対応
する磁気ディスク30のトラックとを示している。図1
1(a)において、磁気ヘッド部50は積層された複数
のヘッドの両側に形成された位置決め信号読取り用ヘッ
ド15及び25と、これらのヘッド15及び25間にア
ジマス角の傾斜角度が互い違いとなるように形成された
情報信号の書込み・読出し用のヘッド51、52、53
及び54と、を備えている。
【0048】上記情報信号書込み・読出し用の2つのヘ
ッド52及び53が形成されているピッチはTP1であ
り、位置決め信号読取り用ヘッド15及び25が形成さ
れているピッチはTP3である。また、図11(b)にお
いて、磁気ディスク30は、情報信号記録用の4本のト
ラック55、56、57、58と、位置決め信号記録用
の2本のトラック35及び35とを備えている。前記ヘ
ッド52及び53に対応する情報信号記録用トラック5
6及び57のピッチはTP1であり、位置決め信号記録用
のトラック35及び35のピッチはTP2である。図11
(a)および図11(b)において、対応するそれぞれ
のピッチは同一の長さに設定されている。
ッド52及び53が形成されているピッチはTP1であ
り、位置決め信号読取り用ヘッド15及び25が形成さ
れているピッチはTP3である。また、図11(b)にお
いて、磁気ディスク30は、情報信号記録用の4本のト
ラック55、56、57、58と、位置決め信号記録用
の2本のトラック35及び35とを備えている。前記ヘ
ッド52及び53に対応する情報信号記録用トラック5
6及び57のピッチはTP1であり、位置決め信号記録用
のトラック35及び35のピッチはTP2である。図11
(a)および図11(b)において、対応するそれぞれ
のピッチは同一の長さに設定されている。
【0049】この第6実施形態に係る磁気ディスク装置
は、情報記録用トラックを4本形成するものとして説明
したが、情報記録用のトラックとこれに対応する書込み
・読出しヘッドを4つを超える数だけ形成するようにし
ても良い。ただし、グループを構成するトラックの数
は、比較的多数になるまで対応できるが積層させるヘッ
ドの数にはある程度の限界がある。
は、情報記録用トラックを4本形成するものとして説明
したが、情報記録用のトラックとこれに対応する書込み
・読出しヘッドを4つを超える数だけ形成するようにし
ても良い。ただし、グループを構成するトラックの数
は、比較的多数になるまで対応できるが積層させるヘッ
ドの数にはある程度の限界がある。
【0050】図12(a)および図12(b)は、情報
記録用のトラックを6本とし、位置決め信号読出し用ト
ラック2本と合わせて8本のトラックで1つのグループ
とした第7実施形態に係る磁気ディスク装置の磁気ヘッ
ド部60及び磁気ディスク30Aを示している。図12
(a)において、磁気ヘッド部60は積層された複数の
ヘッドの両側に形成された位置決め信号読取り用ヘッド
15及び25と、これらのヘッド15及び25間にアジ
マス角の傾斜角度が互い違いとなるように形成された情
報信号の書込み・読出し用のヘッド61、62、63、
64、65及び66と、を備えている。上記情報信号書
込み・読出し用の2つのヘッド63及び64が形成され
ているピッチはTP1であり、位置決め信号読取り用ヘッ
ド15及び25が形成されているピッチはTP3である。
記録用のトラックを6本とし、位置決め信号読出し用ト
ラック2本と合わせて8本のトラックで1つのグループ
とした第7実施形態に係る磁気ディスク装置の磁気ヘッ
ド部60及び磁気ディスク30Aを示している。図12
(a)において、磁気ヘッド部60は積層された複数の
ヘッドの両側に形成された位置決め信号読取り用ヘッド
15及び25と、これらのヘッド15及び25間にアジ
マス角の傾斜角度が互い違いとなるように形成された情
報信号の書込み・読出し用のヘッド61、62、63、
64、65及び66と、を備えている。上記情報信号書
込み・読出し用の2つのヘッド63及び64が形成され
ているピッチはTP1であり、位置決め信号読取り用ヘッ
ド15及び25が形成されているピッチはTP3である。
【0051】また、図12(b)において、磁気ディス
ク30Aは、情報信号記録用のトラック71、72、7
3、74、75及び76と、位置決め信号記録用のトラ
ック35及び35とを備えている。前記ヘッド63及び
64に対応する情報信号記録用トラック73及び74の
ピッチはTP1であり、位置決め信号記録用のトラック3
5及び35のピッチはTP2である。この第3の実施の形
態を示す図13Aおよび図13Bにおいても、対応する
それぞれのピッチは同一の長さに設定されている。
ク30Aは、情報信号記録用のトラック71、72、7
3、74、75及び76と、位置決め信号記録用のトラ
ック35及び35とを備えている。前記ヘッド63及び
64に対応する情報信号記録用トラック73及び74の
ピッチはTP1であり、位置決め信号記録用のトラック3
5及び35のピッチはTP2である。この第3の実施の形
態を示す図13Aおよび図13Bにおいても、対応する
それぞれのピッチは同一の長さに設定されている。
【0052】なお、上述の第5ないし第7実施形態に係
る磁気ディスク装置は、位置決め信号読取り用ヘッド1
5及び25が基板11側に最も近い箇所と最も遠い箇所
とに設けられ、このヘッド15及び25の間に情報信号
書込み・読出し用の複数のヘッドを挟み込むように設け
るものとして説明したが、本発明はこれに限定されず、
位置決め信号読取り用のヘッドは所定の間隔で2つ設け
られておりさえすれば、磁気ヘッド部の両側である必要
はない。
る磁気ディスク装置は、位置決め信号読取り用ヘッド1
5及び25が基板11側に最も近い箇所と最も遠い箇所
とに設けられ、このヘッド15及び25の間に情報信号
書込み・読出し用の複数のヘッドを挟み込むように設け
るものとして説明したが、本発明はこれに限定されず、
位置決め信号読取り用のヘッドは所定の間隔で2つ設け
られておりさえすれば、磁気ヘッド部の両側である必要
はない。
【0053】図13(a)および図13(b)は、位置
決め信号読出し用のヘッド15及び25がトラックグル
ープの中央側に設けられている例を示す第8実施形態に
係る磁気ディスク装置を示す図である。図13(a)に
おいて、磁気ヘッド部60Aの情報信号書込み・読出し
用ヘッドは、2つずつ対をなして設けられており、ヘッ
ド61及び62、ヘッド63及び64、並びにヘッド6
5及び66の2本ずつ並んで設けられている。位置決め
信号読取りヘッド35及び35は、2本ずつ並んで設け
られた各対に挟まれるように設けられている。
決め信号読出し用のヘッド15及び25がトラックグル
ープの中央側に設けられている例を示す第8実施形態に
係る磁気ディスク装置を示す図である。図13(a)に
おいて、磁気ヘッド部60Aの情報信号書込み・読出し
用ヘッドは、2つずつ対をなして設けられており、ヘッ
ド61及び62、ヘッド63及び64、並びにヘッド6
5及び66の2本ずつ並んで設けられている。位置決め
信号読取りヘッド35及び35は、2本ずつ並んで設け
られた各対に挟まれるように設けられている。
【0054】図13(b)は、磁気ヘッド部60Aに対
応する磁気ディスク30Bのトラック配置を示す図であ
り、同図において、情報信号書込み・読出し用のヘッド
61ないし66に対応する情報記録用のトラック71な
いし76は図示のように配置されており、位置決め信号
記録用トラック35及び35は情報記録用トラック72
と73の間と、74と75との間にそれぞれ設けられて
いる。
応する磁気ディスク30Bのトラック配置を示す図であ
り、同図において、情報信号書込み・読出し用のヘッド
61ないし66に対応する情報記録用のトラック71な
いし76は図示のように配置されており、位置決め信号
記録用トラック35及び35は情報記録用トラック72
と73の間と、74と75との間にそれぞれ設けられて
いる。
【0055】このように位置決め信号読取り用のヘッド
とこれに対応するトラックは、グループをなすヘッド及
びトラックの任意の箇所に2つずつ配置することも可能
である。
とこれに対応するトラックは、グループをなすヘッド及
びトラックの任意の箇所に2つずつ配置することも可能
である。
【0056】なお、上述の第5ないし第8実施形態は、
積層形成されるヘッドとこれに対応するトラックの数が
何れも偶数であるものとして説明したが、本発明はこれ
にも限定されず、位置決め信号読出し用のヘッドは2つ
必要であるが、情報信号書込み・読出し用のヘッドは奇
数であっても良い。
積層形成されるヘッドとこれに対応するトラックの数が
何れも偶数であるものとして説明したが、本発明はこれ
にも限定されず、位置決め信号読出し用のヘッドは2つ
必要であるが、情報信号書込み・読出し用のヘッドは奇
数であっても良い。
【0057】図14(a)および図14(b)は、情報
記録用のヘッド及びトラックを奇数すると共に、位置決
め信号読取り用のヘッドとこれに対応する位置決め信号
記録用トラックとをグループの中央側に配置した第9実
施形態に係る磁気ディスク装置を示している。図14
(a)に図示のように、ピッチTP1で情報信号書込み・
読出し用ヘッド81及び82と84及び85を磁気ヘッ
ド部80の両側に形成し、ピッチTP3で位置決め信号読
取り用のヘッド15A及び25は、残りの情報信号用の
ヘッド83を介して配置されている。
記録用のヘッド及びトラックを奇数すると共に、位置決
め信号読取り用のヘッドとこれに対応する位置決め信号
記録用トラックとをグループの中央側に配置した第9実
施形態に係る磁気ディスク装置を示している。図14
(a)に図示のように、ピッチTP1で情報信号書込み・
読出し用ヘッド81及び82と84及び85を磁気ヘッ
ド部80の両側に形成し、ピッチTP3で位置決め信号読
取り用のヘッド15A及び25は、残りの情報信号用の
ヘッド83を介して配置されている。
【0058】また、図15(b)に示されるように、ピ
ッチTP1を有してトラック91及び92並びに94及び
95が形成され、ピッチTP2を有して位置決め信号記録
用トラック35及び35が情報信号記録用トラック93
を介してトラックグループの中央側に形成されている。
ッチTP1を有してトラック91及び92並びに94及び
95が形成され、ピッチTP2を有して位置決め信号記録
用トラック35及び35が情報信号記録用トラック93
を介してトラックグループの中央側に形成されている。
【0059】なお、この第9実施形態においては、最も
外側に位置する情報信号用のヘッドのアジマス角はトレ
ーリングエッジ側でかつ基板から遠い側が鋭角となるよ
うに配置され、また、位置決め信号読取り用のヘッドの
一方は従前の実施の形態とは異なる傾斜方向を有するヘ
ッド15Aとなっている。
外側に位置する情報信号用のヘッドのアジマス角はトレ
ーリングエッジ側でかつ基板から遠い側が鋭角となるよ
うに配置され、また、位置決め信号読取り用のヘッドの
一方は従前の実施の形態とは異なる傾斜方向を有するヘ
ッド15Aとなっている。
【0060】また、上述した第5ないし第9実施形態に
おいては、隣接するヘッドは何れもアジマス角が互い違
いになるように配置されると共に、隣接する磁気ヨーク
が完全に位置ずれするようにして構成されていたが、本
発明はこれにも限定されることはない。
おいては、隣接するヘッドは何れもアジマス角が互い違
いになるように配置されると共に、隣接する磁気ヨーク
が完全に位置ずれするようにして構成されていたが、本
発明はこれにも限定されることはない。
【0061】例えば、図15に示す第10実施形態に係
る磁気ヘッド部100のように、隣接する2つのヘッド
15と101とにおいて、磁気ヨーク17bと磁気ギャ
ップ19とが重なり合わず、また、磁気ヨーク17aと
磁気ギャップ18とが重なり合わないように構成すれ
ば、隣接する磁気ヨーク17a及び17bは重なり合う
位置関係であっても構わない。
る磁気ヘッド部100のように、隣接する2つのヘッド
15と101とにおいて、磁気ヨーク17bと磁気ギャ
ップ19とが重なり合わず、また、磁気ヨーク17aと
磁気ギャップ18とが重なり合わないように構成すれ
ば、隣接する磁気ヨーク17a及び17bは重なり合う
位置関係であっても構わない。
【0062】この第10実施形態に係る磁気ディスク装
置の磁気ヘッド部100においても位置決め信号読取り
用ヘッド15及び25はピッチTP3の間隔でヘッド部1
00の両側に配置され、このヘッド15及び25の間に
情報信号書込み・読出し用ヘッド101、102、10
3、104、105及び106がピッチTP1の間隔で設
けられている。
置の磁気ヘッド部100においても位置決め信号読取り
用ヘッド15及び25はピッチTP3の間隔でヘッド部1
00の両側に配置され、このヘッド15及び25の間に
情報信号書込み・読出し用ヘッド101、102、10
3、104、105及び106がピッチTP1の間隔で設
けられている。
【0063】なお、図示説明は控えるが、この磁気ヘッ
ド部100に対応する磁気ディスクのトラックも従前の
実施形態と同様に、各ヘッドの配置に対応してグループ
化されている。
ド部100に対応する磁気ディスクのトラックも従前の
実施形態と同様に、各ヘッドの配置に対応してグループ
化されている。
【0064】なお、上述した第5ないし第10実施形態
においては、何れも2本の位置決め信号記録用のトラッ
ク35及び35に対して、2個の位置決め信号読出し用
ヘッド15及び25を設けるものとして説明したが、本
発明はこれに限定されることはなく、1個の位置決め信
号読出し用ヘッドにより位置決め信号を読み出すように
してもよい。
においては、何れも2本の位置決め信号記録用のトラッ
ク35及び35に対して、2個の位置決め信号読出し用
ヘッド15及び25を設けるものとして説明したが、本
発明はこれに限定されることはなく、1個の位置決め信
号読出し用ヘッドにより位置決め信号を読み出すように
してもよい。
【0065】図16(a)は、1つの位置決め信号読出
し用ヘッドにより構成した一例としての第11実施形態
に係る磁気ディスク装置を示す図である。磁気ヘッド部
をスライダ底面側より仰観した図16(a)において、
磁気ヘッド部110は、基板11上に形成された位置決
め信号読取り用ヘッド15と、このヘッド15上に形成
された絶縁膜12を介してピッチTP1で順次に積層して
形成された3つの情報信号用の書込み読出しヘッド11
1、112及び113を備えている。
し用ヘッドにより構成した一例としての第11実施形態
に係る磁気ディスク装置を示す図である。磁気ヘッド部
をスライダ底面側より仰観した図16(a)において、
磁気ヘッド部110は、基板11上に形成された位置決
め信号読取り用ヘッド15と、このヘッド15上に形成
された絶縁膜12を介してピッチTP1で順次に積層して
形成された3つの情報信号用の書込み読出しヘッド11
1、112及び113を備えている。
【0066】これに対して、信号記録用の磁気ディスク
30Dには、図16(b)に示すように、前記位置決め
信号読取り用ヘッド15に対応する位置に2本の位置決
め信号記録用のトラック35及び35が形成され、情報
信号用の書込み読出しヘッド111、112及び113
に対応する位置にピッチTP1をもって3本の情報記録用
のトラック301、302及び303が形成されてい
る。
30Dには、図16(b)に示すように、前記位置決め
信号読取り用ヘッド15に対応する位置に2本の位置決
め信号記録用のトラック35及び35が形成され、情報
信号用の書込み読出しヘッド111、112及び113
に対応する位置にピッチTP1をもって3本の情報記録用
のトラック301、302及び303が形成されてい
る。
【0067】なお、絶縁膜12を位置決め信号読取り用
ヘッド15と情報信号書込み読出し用ヘッド111との
間に設けることにより、位置決め信号読取り用ヘッド1
5は2本設けられた位置決め信号記録用トラック35及
び35の両方を跨ぐようにして、両方のトラックに記録
された位置決め信号の読取りを行なうように構成されて
いる。
ヘッド15と情報信号書込み読出し用ヘッド111との
間に設けることにより、位置決め信号読取り用ヘッド1
5は2本設けられた位置決め信号記録用トラック35及
び35の両方を跨ぐようにして、両方のトラックに記録
された位置決め信号の読取りを行なうように構成されて
いる。
【0068】次に、上記構成のマルチ磁気ヘッドを用い
て高密度磁気ディスクから記録情報を読み出す読み出し
方に関する第12実施形態について、図17ないし図1
9を参照しながら詳細に説明する。
て高密度磁気ディスクから記録情報を読み出す読み出し
方に関する第12実施形態について、図17ないし図1
9を参照しながら詳細に説明する。
【0069】上記構成のマルチ磁気ヘッドを用いて情報
を記録する場合には、隣接トラックに記録された信号の
アジアスが異なっており、しかも1つ1つの記録再生ヘ
ッドのトラック幅は狭くても複数積層されているので同
時にアクセスしている複数のトラックの最外周と最内周
ではヨー角が変わってくるといった特徴がある。この2
つの特徴があるために、データを記録したときとデータ
を再生する時とでは全く同一のヘッドで記録再生を行な
うことが望ましい。例えば記録した時の隣のヘッドによ
り再生した場合、隣接するトラック間でアジマスが異な
っていないマルチヘッドならは微少なヨー角の違いがあ
るだけなので特に問題は生じないが、本発明において
は、アジマスが異なるために再生信号に損失が生ずる。
このため、情報を記録するヘッドと情報を読み出すヘッ
ドは同一であることが望ましい。
を記録する場合には、隣接トラックに記録された信号の
アジアスが異なっており、しかも1つ1つの記録再生ヘ
ッドのトラック幅は狭くても複数積層されているので同
時にアクセスしている複数のトラックの最外周と最内周
ではヨー角が変わってくるといった特徴がある。この2
つの特徴があるために、データを記録したときとデータ
を再生する時とでは全く同一のヘッドで記録再生を行な
うことが望ましい。例えば記録した時の隣のヘッドによ
り再生した場合、隣接するトラック間でアジマスが異な
っていないマルチヘッドならは微少なヨー角の違いがあ
るだけなので特に問題は生じないが、本発明において
は、アジマスが異なるために再生信号に損失が生ずる。
このため、情報を記録するヘッドと情報を読み出すヘッ
ドは同一であることが望ましい。
【0070】図17は本発明の磁気ディスク上の位置情
報を示す磁気情報を信号振幅により示しており、ここで
は四つのトランスデューサ1,2,3,4を有する磁気
ヘッドの場合を示している。トランスデューサは一直線
上に配置された場合を示しているが、構成上の配置とし
ては、図18に示すような千鳥配置の場合でもディスク
回転速度に応じた遅延を導入することにより図17の配
置の場合と同様に取り扱うことができる。前部と後部の
トランスデューサ間隔をLとし、ヘッドが存在している
位置でのディスクの周速をUとすると、「t=L/U」
時間だけ、前部トランスデューサ群の出力を遅延するこ
とによりトランスデューサが一列になっている時と同様
の機能が得られる。
報を示す磁気情報を信号振幅により示しており、ここで
は四つのトランスデューサ1,2,3,4を有する磁気
ヘッドの場合を示している。トランスデューサは一直線
上に配置された場合を示しているが、構成上の配置とし
ては、図18に示すような千鳥配置の場合でもディスク
回転速度に応じた遅延を導入することにより図17の配
置の場合と同様に取り扱うことができる。前部と後部の
トランスデューサ間隔をLとし、ヘッドが存在している
位置でのディスクの周速をUとすると、「t=L/U」
時間だけ、前部トランスデューサ群の出力を遅延するこ
とによりトランスデューサが一列になっている時と同様
の機能が得られる。
【0071】4つのトランスデューサの通るトラックを
まとめて1つのトラック群とし、ここでは(n−1),
n,(n+1)トラック群が示してある。位置情報とし
て、A,B,C,D,Eサーボパターンが書いてある。
A,B,C,Dパターンはトラック群に応じたパターン
で2トラック群の周期で書かれている。A,B(C,
D)サーボパターンは一トラック群ずれており、A,C
(B,D)サーボパターンは半トラック群ずれて書き込
まれている。Eサーボパターンは2トラック周期で書か
れている。
まとめて1つのトラック群とし、ここでは(n−1),
n,(n+1)トラック群が示してある。位置情報とし
て、A,B,C,D,Eサーボパターンが書いてある。
A,B,C,Dパターンはトラック群に応じたパターン
で2トラック群の周期で書かれている。A,B(C,
D)サーボパターンは一トラック群ずれており、A,C
(B,D)サーボパターンは半トラック群ずれて書き込
まれている。Eサーボパターンは2トラック周期で書か
れている。
【0072】シークする時はA,B,C,Dサーボパタ
ーンの全トランスデューサm個の出力の和を取って一つ
のヘッド出力としてシーク動作をする。各トランスデュ
ーサはガードバンドの分だけ不感帯がありA,B,C,
Dサーボパターンから得られるヘッド位置と位置情報出
力は非線形のものとなるが概略リニアな関係が得られる
ことになり、ここでは4トラックづつシークすることが
できる。位置出力とヘッド位置との関係が図19に示さ
れている。ヘッド位置がk/4トラック群の位置で感度
が小さいところが生じている。ヘッド位置が零付近では
精度の良いサーボ情報が得られなくなるためEサーボ情
報を用いる。偶数番目のトランスデューサ出力の和から
奇数番目のトランスデューサ出力の和を差し引くことに
より、−1/2〜1/2トラックの範囲で全トランスデ
ューサの平均的な位置誤差情報が得られる。この情報は
ノイズが信号に対してルート4分の1倍になっており、
1つのトランスデューサの場合よりS/Nが6dB改善
されている。この信号を使って位置決めサーボ形を構成
することにより、精度の良いヘッド位置決めが可能とな
る。
ーンの全トランスデューサm個の出力の和を取って一つ
のヘッド出力としてシーク動作をする。各トランスデュ
ーサはガードバンドの分だけ不感帯がありA,B,C,
Dサーボパターンから得られるヘッド位置と位置情報出
力は非線形のものとなるが概略リニアな関係が得られる
ことになり、ここでは4トラックづつシークすることが
できる。位置出力とヘッド位置との関係が図19に示さ
れている。ヘッド位置がk/4トラック群の位置で感度
が小さいところが生じている。ヘッド位置が零付近では
精度の良いサーボ情報が得られなくなるためEサーボ情
報を用いる。偶数番目のトランスデューサ出力の和から
奇数番目のトランスデューサ出力の和を差し引くことに
より、−1/2〜1/2トラックの範囲で全トランスデ
ューサの平均的な位置誤差情報が得られる。この情報は
ノイズが信号に対してルート4分の1倍になっており、
1つのトランスデューサの場合よりS/Nが6dB改善
されている。この信号を使って位置決めサーボ形を構成
することにより、精度の良いヘッド位置決めが可能とな
る。
【0073】EサーボパターンはA,B,C,Dサーボ
パターンに対し半トラックずれてかかれている。この場
合が最も回路が簡単になるが、半トラックずらさずに書
いて位置決め時電気的にオフセットさせてもよい。この
場合サーボライトが早く簡単になる。したがって、この
第12実施形態によれば、データ転送速度を上げ、トラ
ック密度が上がっても位置決め精度が悪化しない磁気デ
ィスク装置を提供することができる。
パターンに対し半トラックずれてかかれている。この場
合が最も回路が簡単になるが、半トラックずらさずに書
いて位置決め時電気的にオフセットさせてもよい。この
場合サーボライトが早く簡単になる。したがって、この
第12実施形態によれば、データ転送速度を上げ、トラ
ック密度が上がっても位置決め精度が悪化しない磁気デ
ィスク装置を提供することができる。
【0074】なお、上記第12実施形態においては、図
17において、位置情報を信号振幅により示していた
が、上記4つのヘッドにより4つのトラックから位置情
報を読み出す際に、図20に示すように、信号の位相を
用いるようにしても良い。
17において、位置情報を信号振幅により示していた
が、上記4つのヘッドにより4つのトラックから位置情
報を読み出す際に、図20に示すように、信号の位相を
用いるようにしても良い。
【0075】次に、本発明の第13実施形態に係るマル
チ磁気ヘッドを備える磁気ディスク装置について、図2
1および図22を参照しながら説明する。ここで、図2
1(a)は、図21(b)に示す4個の磁気ヘッドを隣
接する4本の記録トラックに配置できるように積層スタ
ックしたヘッド構造を示している。4個の磁気ヘッド5
0,51,52,53は、互いに隣接する再生素子とは
アジマス角θを持つように形成されている。この第13
実施形態においては、アジマス角θは、「θ=45°」
に設定されている。トラック幅は、それぞれTw2=1
μm、トラックピッチはTp1=1μmである。4個の
磁気ヘッド50,51,52,53は、それぞれ図23
に示したヘッド構造と同じ積層構成であり、記録再生共
通の磁気ヨークを有する。磁気ヘッド50,52と、磁
気ヘッド51,53とは、トラック長さ方向にXdだけ
ずれて配置されている。この第13実施形態において
は、位置ずれの数値は、例えば「Xd=20」μmであ
り、ヘッド・ディスク媒体間の相対速度vは、例えば1
0m/sである。
チ磁気ヘッドを備える磁気ディスク装置について、図2
1および図22を参照しながら説明する。ここで、図2
1(a)は、図21(b)に示す4個の磁気ヘッドを隣
接する4本の記録トラックに配置できるように積層スタ
ックしたヘッド構造を示している。4個の磁気ヘッド5
0,51,52,53は、互いに隣接する再生素子とは
アジマス角θを持つように形成されている。この第13
実施形態においては、アジマス角θは、「θ=45°」
に設定されている。トラック幅は、それぞれTw2=1
μm、トラックピッチはTp1=1μmである。4個の
磁気ヘッド50,51,52,53は、それぞれ図23
に示したヘッド構造と同じ積層構成であり、記録再生共
通の磁気ヨークを有する。磁気ヘッド50,52と、磁
気ヘッド51,53とは、トラック長さ方向にXdだけ
ずれて配置されている。この第13実施形態において
は、位置ずれの数値は、例えば「Xd=20」μmであ
り、ヘッド・ディスク媒体間の相対速度vは、例えば1
0m/sである。
【0076】図22は、図21に示される磁気ヘッド群
からの再生信号を用いて、クロストークを補償しながら
復号するための再生チャネル構成を示すブロック構成図
である。磁気ヘッド群から出力された再生信号は、まず
再生アンプを内蔵したヘッド選択手段54に入力され
る。ここで、ハードディスクコントローラ(以下HDC
と呼ぶ)55からの指示により、ヘッド選択手段54は
ヘッド群50,51,52,53のなかからデータ再生
ヘッドとその両側に隣接するクロストーク補償再生ヘッ
ドを選択する。例えば、磁気ヘッド52をデータ再生ヘ
ッドとして選択し、その両側に隣接する磁気ヘッド5
1,53をクロストーク補償再生ヘッドとして選択す
る。ヘッド選択手段により選択されたヘッドからの再生
信号は、データ再生信号とクロストーク再生信号の2種
に分離され、クロストーク再生信号は、短波長成分の減
衰の大きいクロストーク伝達特性を模して、振幅を調整
するためのフィルタ56,57に入力される。ここで、
データ再生信号とクロストーク再生信号は、データ再生
ヘッドとして選択された磁気ヘッド52とクロストーク
再生ヘッドとして選択された磁気ヘッド51,53との
トラック長さ方向のずれXdによる時間差を持ってい
る。
からの再生信号を用いて、クロストークを補償しながら
復号するための再生チャネル構成を示すブロック構成図
である。磁気ヘッド群から出力された再生信号は、まず
再生アンプを内蔵したヘッド選択手段54に入力され
る。ここで、ハードディスクコントローラ(以下HDC
と呼ぶ)55からの指示により、ヘッド選択手段54は
ヘッド群50,51,52,53のなかからデータ再生
ヘッドとその両側に隣接するクロストーク補償再生ヘッ
ドを選択する。例えば、磁気ヘッド52をデータ再生ヘ
ッドとして選択し、その両側に隣接する磁気ヘッド5
1,53をクロストーク補償再生ヘッドとして選択す
る。ヘッド選択手段により選択されたヘッドからの再生
信号は、データ再生信号とクロストーク再生信号の2種
に分離され、クロストーク再生信号は、短波長成分の減
衰の大きいクロストーク伝達特性を模して、振幅を調整
するためのフィルタ56,57に入力される。ここで、
データ再生信号とクロストーク再生信号は、データ再生
ヘッドとして選択された磁気ヘッド52とクロストーク
再生ヘッドとして選択された磁気ヘッド51,53との
トラック長さ方向のずれXdによる時間差を持ってい
る。
【0077】したがって、記録媒体移動方向を図中左か
ら右方向、ヘッド・媒体間相対速度をvとすると、クロ
ストーク再生信号は、データ再生信号に比べXd/vの
時間だけ早く再生される。つまり時間差はXd/vであ
る。上述の例では、時間差は1msecとなる。この時
間差を補ってデータ再生信号からそのクロストーク分の
みを差し引くために、クロストーク再生信号は遅延素子
58,60に入力され、HDCより指示された値Xd/
vを遅延して出力する。ヘッドの選択により、データ再
生信号が早く再生される場合には、データ再生信号に遅
延素子59により遅延が施される。このように、時間ず
れを補正するために、ヘッドの選択に合わせてクロスト
ーク成分を同位相となるようにHDCにより選択された
遅延素子により適切な信号遅延が施された再生信号は、
クロストーク補償回路に入力される。クロストーク補償
回路61では、データ再生信号からクロストーク再生信
号を差し引く処理が行なわれ、クロストーク成分を差し
引き補償した後に、波形等化器62に入力される。波形
等化された信号は、信号処理IC63により復号され、
再生データ列としてホスト・インターフェイスに送出さ
れる。
ら右方向、ヘッド・媒体間相対速度をvとすると、クロ
ストーク再生信号は、データ再生信号に比べXd/vの
時間だけ早く再生される。つまり時間差はXd/vであ
る。上述の例では、時間差は1msecとなる。この時
間差を補ってデータ再生信号からそのクロストーク分の
みを差し引くために、クロストーク再生信号は遅延素子
58,60に入力され、HDCより指示された値Xd/
vを遅延して出力する。ヘッドの選択により、データ再
生信号が早く再生される場合には、データ再生信号に遅
延素子59により遅延が施される。このように、時間ず
れを補正するために、ヘッドの選択に合わせてクロスト
ーク成分を同位相となるようにHDCにより選択された
遅延素子により適切な信号遅延が施された再生信号は、
クロストーク補償回路に入力される。クロストーク補償
回路61では、データ再生信号からクロストーク再生信
号を差し引く処理が行なわれ、クロストーク成分を差し
引き補償した後に、波形等化器62に入力される。波形
等化された信号は、信号処理IC63により復号され、
再生データ列としてホスト・インターフェイスに送出さ
れる。
【0078】このようなクロストーク補償処理は、図1
3Aに示すようなより多くのヘッドを積層化したマルチ
ヘッド構造でも、同様に適用することが可能であり、ま
た隣接する磁気ヘッド間のトラック方向ずれXdが磁気
ヘッドごとに異なっても、選択したヘッドに応じた遅延
量をHDCにより指示し遅延処理することにより、第1
3実施形態と同様にクロストークを補償することが可能
となる。
3Aに示すようなより多くのヘッドを積層化したマルチ
ヘッド構造でも、同様に適用することが可能であり、ま
た隣接する磁気ヘッド間のトラック方向ずれXdが磁気
ヘッドごとに異なっても、選択したヘッドに応じた遅延
量をHDCにより指示し遅延処理することにより、第1
3実施形態と同様にクロストークを補償することが可能
となる。
【0079】本発明によれば、隣接するトラック間でア
ジマス角を変えることによりクロストークを小さくでき
ることに加えて、さらに信号処理によりクロストークを
補償できるため、さらに高いトラック密度を達成するこ
とが可能となり、クロストークなどによるデータ品質劣
化の少ない高いデータ信頼性を有する磁気ディスク装置
を提供することができる。
ジマス角を変えることによりクロストークを小さくでき
ることに加えて、さらに信号処理によりクロストークを
補償できるため、さらに高いトラック密度を達成するこ
とが可能となり、クロストークなどによるデータ品質劣
化の少ない高いデータ信頼性を有する磁気ディスク装置
を提供することができる。
【0080】
【発明の効果】以上の構成により、本発明に係る磁気デ
ィスク装置は複数のヘッドが異なるアジマス角を有して
隣接しているために、トラッキングに誤差が発生したと
しても、隣接するトラックからの信号はアジマス角の違
いにより減衰するためクロストークが小さくなり、その
結果、各トラック間のガードバンドを小さく設定するこ
とができる。さらに、位置決め用のサーボ信号は記録媒
体上のトラックの全周にわたって記録されているので、
この位置決め用のサーボ信号を専用のヘッドにより再生
することにより常に位置ずれの補正を行なうことができ
る。
ィスク装置は複数のヘッドが異なるアジマス角を有して
隣接しているために、トラッキングに誤差が発生したと
しても、隣接するトラックからの信号はアジマス角の違
いにより減衰するためクロストークが小さくなり、その
結果、各トラック間のガードバンドを小さく設定するこ
とができる。さらに、位置決め用のサーボ信号は記録媒
体上のトラックの全周にわたって記録されているので、
この位置決め用のサーボ信号を専用のヘッドにより再生
することにより常に位置ずれの補正を行なうことができ
る。
【0081】これにより、高精度のトラッキングを行な
うことができると共に、トラックアクセスについても高
速かつ高精度に行なうことができ、磁気ディスクの高密
度化に対しても多大な貢献が可能となる。
うことができると共に、トラックアクセスについても高
速かつ高精度に行なうことができ、磁気ディスクの高密
度化に対しても多大な貢献が可能となる。
【0082】また、ヘッドのアジマス角について、最も
外側に位置するヘッドのアジマス角はそのトレーリング
側の磁気ヨークとギャップ面とがなす角度が鈍角即ち外
側の角度が鋭角となるように形成することにより、記録
フリンジを小さくすることができる。
外側に位置するヘッドのアジマス角はそのトレーリング
側の磁気ヨークとギャップ面とがなす角度が鈍角即ち外
側の角度が鋭角となるように形成することにより、記録
フリンジを小さくすることができる。
【0083】さらに、本発明においては1回のトラッキ
ング動作により複数のトラックから信号を読み出すこと
が可能となり、従来においてはトラック1つずらすこと
でさえ機械的なトラッキング動作が必要であったのに比
べて、アクセス速度も大幅に改善することが可能とな
る。
ング動作により複数のトラックから信号を読み出すこと
が可能となり、従来においてはトラック1つずらすこと
でさえ機械的なトラッキング動作が必要であったのに比
べて、アクセス速度も大幅に改善することが可能とな
る。
【0084】また、本発明に係る磁気ディスク装置によ
れば、マルチ磁気ヘッドの採用によりデータ転送速度を
上げ、またこれに対応する高密度トラックを採用して
も、トラックに対する位置決め精度が悪化しない磁気デ
ィスク装置を提供することができる。
れば、マルチ磁気ヘッドの採用によりデータ転送速度を
上げ、またこれに対応する高密度トラックを採用して
も、トラックに対する位置決め精度が悪化しない磁気デ
ィスク装置を提供することができる。
【0085】さらに、本発明によればトラック幅方向の
感度分布になだらかな裾を有し、かつ、隣接したトラッ
クからのクロストークが大きい再生ヘッドを使用した場
合であっても、高いトラック密度を採用することが可能
となり、クロストーク等によるデータ品質劣化が少なく
データ信頼性が高い磁気ディスク装置を提供することが
できる。
感度分布になだらかな裾を有し、かつ、隣接したトラッ
クからのクロストークが大きい再生ヘッドを使用した場
合であっても、高いトラック密度を採用することが可能
となり、クロストーク等によるデータ品質劣化が少なく
データ信頼性が高い磁気ディスク装置を提供することが
できる。
【図1】本発明の第1実施形態に係る磁気ディスク装置
の磁気ヘッド部の詳細な構成を示す斜視図である。
の磁気ヘッド部の詳細な構成を示す斜視図である。
【図2】本発明に係る磁気ディスク装置の全体構成を示
す斜視図である。
す斜視図である。
【図3】本発明に係る磁気ディスク装置における磁気ヘ
ッド装置のスライダ及び磁気ヘッド部を示す斜視図であ
る。
ッド装置のスライダ及び磁気ヘッド部を示す斜視図であ
る。
【図4】本発明に係る磁気ディスク装置のスライダ及び
磁気ヘッド部を底面側より仰観した状態を示す斜視図で
ある。
磁気ヘッド部を底面側より仰観した状態を示す斜視図で
ある。
【図5】本発明の第1実施形態に係る磁気ディスク装置
の磁気ヨークと磁気ギャップとの詳細を示す(a)平面
図、(b)底面図及び(c)斜視図である。
の磁気ヨークと磁気ギャップとの詳細を示す(a)平面
図、(b)底面図及び(c)斜視図である。
【図6】本発明の第1実施形態に係る磁気ディスク装置
の(a)ヘッド側のトラック幅と(b)磁気ディスク側
のサーボ信号書込み状態とを示す説明図である。
の(a)ヘッド側のトラック幅と(b)磁気ディスク側
のサーボ信号書込み状態とを示す説明図である。
【図7】本発明の第2実施形態に係る磁気ディスク装置
の(a)ヘッド側のトラック幅と(b)磁気ディスク側
のサーボ信号書込み状態とを示す説明図である。
の(a)ヘッド側のトラック幅と(b)磁気ディスク側
のサーボ信号書込み状態とを示す説明図である。
【図8】本発明の第3実施形態に係る磁気ディスク装置
の(a)ヘッド側のトラック幅と(b)磁気ディスク側
のサーボ信号書込み状態とを示す説明図である。
の(a)ヘッド側のトラック幅と(b)磁気ディスク側
のサーボ信号書込み状態とを示す説明図である。
【図9】本発明の第4実施形態に係る磁気ディスク装置
の(a)ヘッド側のトラック幅と(b)磁気ディスク側
のサーボ信号書込み状態とを示す説明図である。
の(a)ヘッド側のトラック幅と(b)磁気ディスク側
のサーボ信号書込み状態とを示す説明図である。
【図10】本発明の第5実施形態に係る磁気ディスク装
置の(a)ヘッド側のトラック幅と(b)磁気ディスク
側のトラック幅とを示す説明図である。
置の(a)ヘッド側のトラック幅と(b)磁気ディスク
側のトラック幅とを示す説明図である。
【図11】本発明の第6実施形態に係る磁気ディスク装
置の(a)ヘッド側のトラック幅と(b)磁気ディスク
側のトラック幅とを示す説明図である。
置の(a)ヘッド側のトラック幅と(b)磁気ディスク
側のトラック幅とを示す説明図である。
【図12】本発明の第7実施形態に係る磁気ディスク装
置の(a)ヘッド側のトラック幅と(b)磁気ディスク
側のトラック幅とを示す説明図である。
置の(a)ヘッド側のトラック幅と(b)磁気ディスク
側のトラック幅とを示す説明図である。
【図13】本発明の第8実施形態に係る磁気ディスク装
置の(a)ヘッド側のトラック幅と(b)磁気ディスク
側のトラック幅とを示す説明図である。
置の(a)ヘッド側のトラック幅と(b)磁気ディスク
側のトラック幅とを示す説明図である。
【図14】本発明の第9実施形態に係る磁気ディスク装
置の(a)ヘッド側のトラック幅と(b)磁気ディスク
側のトラック幅とを示す説明図である。
置の(a)ヘッド側のトラック幅と(b)磁気ディスク
側のトラック幅とを示す説明図である。
【図15】本発明の第10実施形態に係る磁気ディスク
装置のヘッド側のトラック幅を示す説明図である。
装置のヘッド側のトラック幅を示す説明図である。
【図16】本発明の第11実施形態に係る磁気ディスク
装置の(a)ヘッド側のトラック幅と(b)磁気ディス
ク側のトラック幅とを示す説明図である。
装置の(a)ヘッド側のトラック幅と(b)磁気ディス
ク側のトラック幅とを示す説明図である。
【図17】本発明の第12実施形態に係る磁気ディスク
装置のサーボ情報パターンを示す説明図である。
装置のサーボ情報パターンを示す説明図である。
【図18】第12実施形態に係る磁気ディスク装置のヘ
ッドのトランスデューサの配置の他の例を示す説明図で
ある。
ッドのトランスデューサの配置の他の例を示す説明図で
ある。
【図19】本発明の第12実施形態における磁気ヘッド
がトラック群を横切るときに得られる位置情報を示す特
性図である。
がトラック群を横切るときに得られる位置情報を示す特
性図である。
【図20】第12実施形態の振幅により表現したサーボ
情報パターンを位相により表現した説明図である。
情報パターンを位相により表現した説明図である。
【図21】本発明の第13実施形態に係る磁気ディスク
装置のヘッドの配置とトラックの対応関係を示す説明図
である。
装置のヘッドの配置とトラックの対応関係を示す説明図
である。
【図22】第13実施形態に係る磁気ディスク装置の構
成を示すブロック図である。
成を示すブロック図である。
【図23】従来のサーボ信号の位置情報の一例を示す説
明図である。
明図である。
1 磁気ディスク装置 3 磁気ディスク 5 ヘッド装置 10 磁気ヘッド部 13、14、15、25 ヘッド 17 磁気ヨーク 18、19 磁気ギャップ 20 MR膜 23 アジマス角 33、34、35、36 トラック
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 館 山 公 一 神奈川県川崎市幸区堀川町72番地 株式会 社東芝川崎事業所内 (72)発明者 小 林 忠 彦 神奈川県川崎市幸区堀川町72番地 株式会 社東芝川崎事業所内 (72)発明者 竹 門 茂 神奈川県川崎市幸区小向東芝町1 株式会 社東芝研究開発センター内 (72)発明者 田 中 陽一郎 神奈川県川崎市幸区小向東芝町1 株式会 社東芝研究開発センター内
Claims (18)
- 【請求項1】第1のアジマス角で傾斜する磁気ギャップ
を介して同一平面上で一対の磁気ヨークが対向するよう
に構成された特定の磁気ヘッドと、第2のアジマス角で
傾斜する磁気ギャップを介して前記平面とは異なる平面
で一対の磁気ヨークが対向するように構成された前記特
定の磁気ヘッドに隣接する磁気ヘッドと、を備え、 前記特定の磁気ヘッドと前記隣接する磁気ヘッドとは対
応する磁気ディスクのトラックが延長する方向に位置を
ずらしながら互い違いに複数層に積層されていることを
特徴とするマルチ磁気ヘッド。 - 【請求項2】前記のヘッドの第1のアジマス角と前記隣
接する磁気ヘッドの第2のアジマス角とは、互いに異な
る角度に設定されていることを特徴とする請求項1に記
載のマルチ磁気ヘッド。 - 【請求項3】前記特定の磁気ヘッドと前記隣接する磁気
ヘッドとは、それぞれ第1及び第2のアジマス角で傾斜
する磁気ギャップを備えると共に、これらの磁気ヘッド
を構成する磁気ヨークは、前記磁気ギャップよりこの磁
気ヨークの深さ方向にも所定角度傾斜し、かつ、この所
定角度は少なくともトレーリングエッジ側に鋭角となっ
ていることを特徴とする請求項1に記載のマルチ磁気ヘ
ッド。 - 【請求項4】前記特定の磁気ヘッドと前記隣接する磁気
ヘッドとの間に、前記特定の磁気ヘッドの磁気ギャップ
を跨ぐような磁気抵抗効果素子を備えることを特徴とす
る請求項1に記載のマルチ磁気ヘッド。 - 【請求項5】前記磁気抵抗効果素子は、前記ヘッドの磁
気ヨークを構成する磁性体との間に挟まれる絶縁膜と、
この絶縁膜により前記磁気ヨークから絶縁され、かつ、
前記磁気ギャップを跨いで積層された磁気抵抗効果膜
と、磁気抵抗効果膜上に形成されると共に前記磁気ヨー
クによる磁気回路とほぼ平行で、かつ、前記磁気抵抗効
果膜の長手方向にセンス電流が流れるように前記磁気抵
抗効果膜を電気的に接続する1対のリードと、を備える
ことを特徴とする請求項4に記載のマルチ磁気ヘッド。 - 【請求項6】円盤状の少なくとも一面に同心円状に形成
された複数のトラックを所定数ずつのグループに分けた
うちの各グループのトラックのうち任意の位置の2本に
位置決め信号を記録した位置決め信号記録用トラック
と、各グループの残りのトラックより構成されて情報信
号を記録する情報記録用トラックと、を有する磁気ディ
スクと、 上記グループの情報信号記録用トラックの数及び位置に
対応する複数の情報信号記録再生ヘッドと、上記2本の
位置決め信号記録用トラックに対応する位置に配置され
る位置決め信号読の取り用ヘッドと、を含み、かつ、前
記複数のヘッドのうちトラック幅方向に隣接する2つの
ヘッドは磁気ギャップ及び磁気ヨークが重ならないよう
に前記トラックの延長方向に位置ずれすると共に隣接す
る2つのヘッドのアジマス角が互いに異なる角度に形成
されたマルチ磁気ヘッドと、 を備えることを特徴とする磁気ディスク装置。 - 【請求項7】前記マルチ磁気ヘッドの各ヘッドは、磁気
ギャップを介して対向する1対の磁気ヨークを備え、か
つ、前記磁気ヨークは上記アジマス角を有すると共に、
この磁気ヨークの深さ方向にも所定角度だけ傾斜してお
り、さらに、前記所定角度は少なくともトレーリングエ
ッジ側で鋭角であることを特徴とする請求項6に記載の
磁気ディスク装置。 - 【請求項8】前記マルチ磁気ヘッドは、前記複数のヘッ
ドを積層して構成されると共に前記支持アームに取り付
けられたスライダに取り付けられており、かつ、少なく
とも前記磁気ヘッド部の最も外側に設けられているヘッ
ドの前記アジマス角は、トレーリングエッジ側の磁気ヨ
ークの外側部分で鋭角であることを特徴とする請求項6
に記載の磁気ディスク装置。 - 【請求項9】前記マルチ磁気ヘッドのうち複数の記録・
再生用ヘッドは、前記アジマス角を有する磁気ギャップ
を介して対向する前記磁気ヨークと、隣接するヘッドと
の間に前記磁気ギャップを跨ぐように積層されて前記磁
気記録媒体に記録されている信号を読取するときに用い
られる磁気抵抗効果素子と、を備えることを特徴とする
請求項6に記載の磁気ディスク装置。 - 【請求項10】前記磁気抵抗効果素子は、前記ヘッドの
磁気ヨークを構成する磁性体との間に挟まれる絶縁膜
と、この絶縁膜により前記磁気ヨークから絶縁され、か
つ、前記磁気ギャップを跨いで積層された磁気抵抗効果
膜と、磁気抵抗効果膜上に形成されると共に前記磁気ヨ
ークによる磁気回路とほぼ平行で、かつ、前記磁気抵抗
効果膜の長手方向にセンス電流が流れるように前記磁気
抵抗効果膜を電気的に接続する1対のリードと、を備え
ることを特徴とする請求項9に記載の磁気ディスク装
置。 - 【請求項11】周方向に複数本の情報記録用のトラック
が形成され、かつ回転させられる磁気ディスクと、この
磁気ディスクの複数の前記トラックを所定のグループ毎
に同時に磁気情報を読み書きする複数の磁気ヘッドを搭
載したマルチ磁気ヘッドと、を備え、 前記所定グループのトラックに対して前記複数の磁気ヘ
ッドを一体として位置決めするように構成したことを特
徴とする磁気ディスク装置。 - 【請求項12】前記複数のヘッドから得られる位置情報
出力を合計して前記複数のヘッドの前記所定のグループ
のトラックに対する位置を決定することを特徴とする請
求項11に記載の磁気ディスク装置。 - 【請求項13】前記磁気ディスクのトラックには、一体
として構成されている複数の磁気ヘッドが通過するトラ
ック群の位置を示すサーボ情報と、各ヘッドに対応する
各トラックの位置を示すサーボ情報と、の2つの位置情
報が書き込まれていることを特徴とする請求項11に記
載の磁気ディスク装置。 - 【請求項14】前記各磁気ヘッドに対応する各トラック
の位置を示すサーボ情報の磁気情報が1トラックおきに
書き込まれていることを特徴とする請求項13に記載の
磁気ディスク装置。 - 【請求項15】周方向に形成されたトラックに磁気的に
信号が記録された磁気ディスクと、この磁気ディスクに
信号を記録する記録ヘッドおよび磁気ディスクからの磁
気的な信号を再生する再生ヘッドからなる磁気ヘッド
と、を備える磁気ディスク装置であって、 前記再生ヘッドが互いに隣接する少なくとも3本の記録
トラックの信号を同時に再生する3個以上の再生素子群
からなり、記録情報の再生復号を行なうデータ再生素子
とこれに隣接する1対のクロストーク補償再生素子を上
記再生素子群より選択するヘッド選択手段と、 前記データ再生素子と前記クロストーク再生素子との時
間のずれを補正するために、再生信号の遅延を行なう遅
延素子と、 選択されたデータ再生素子により再生された信号から隣
接するクロストーク補償再生素子で再生されたクロスト
ーク信号を予め定められた割合で差し引くクロストーク
補償手段と、 を備えることを特徴とする磁気ディスク装置。 - 【請求項16】前記記録ヘッドおよび再生ヘッドは、磁
気ギャップを介して対向する1対の磁気ヨークを備えて
いることを特徴とする請求項15に記載された磁気ディ
スク装置。 - 【請求項17】前記磁気ギャップは、隣接して配置され
た記録素子および再生素子の磁気ヨークの磁気ギャップ
に対して互いにアジマス角θ(0<θ<90)をなして
いることを特徴とする請求項16に記載の磁気ディスク
装置。 - 【請求項18】前記記録ヘッドおよび再生ヘッドは、磁
気ギャップを介して対向する1対の磁気ヨークを備える
と共に、 前記磁気ギャップは、隣接して配置された記録素子およ
び再生素子の磁気ヨークの磁気ギャップに対して互いに
アジマス角θ(0<θ<90)をなしていることを特徴
とする請求項15に記載された磁気ディスク装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5957297A JPH09305905A (ja) | 1996-03-14 | 1997-03-13 | マルチ磁気ヘッドおよびこれを備える磁気ディスク装置 |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5801396 | 1996-03-14 | ||
JP8-58013 | 1996-03-14 | ||
JP5957297A JPH09305905A (ja) | 1996-03-14 | 1997-03-13 | マルチ磁気ヘッドおよびこれを備える磁気ディスク装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09305905A true JPH09305905A (ja) | 1997-11-28 |
Family
ID=26399102
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5957297A Pending JPH09305905A (ja) | 1996-03-14 | 1997-03-13 | マルチ磁気ヘッドおよびこれを備える磁気ディスク装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH09305905A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6477018B1 (en) | 1998-07-14 | 2002-11-05 | Tdk Corporation | Thin-film magnetic head and method of manufacturing the same |
-
1997
- 1997-03-13 JP JP5957297A patent/JPH09305905A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6477018B1 (en) | 1998-07-14 | 2002-11-05 | Tdk Corporation | Thin-film magnetic head and method of manufacturing the same |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Effective date: 20040303 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 |
|
A977 | Report on retrieval |
Effective date: 20051219 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Effective date: 20060104 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 |
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A02 | Decision of refusal |
Effective date: 20060630 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 |