JPH06150236A - 磁気ヘッド - Google Patents

磁気ヘッド

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Publication number
JPH06150236A
JPH06150236A JP31630692A JP31630692A JPH06150236A JP H06150236 A JPH06150236 A JP H06150236A JP 31630692 A JP31630692 A JP 31630692A JP 31630692 A JP31630692 A JP 31630692A JP H06150236 A JPH06150236 A JP H06150236A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
magnetic
film
magnetic film
head
multilayer
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP31630692A
Other languages
English (en)
Inventor
Masahiko Maruyama
昌彦 丸山
Takashi Wakabayashi
隆 若林
Hiromitsu Goto
廣光 後藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nidec Instruments Corp
Original Assignee
Sankyo Seiki Manufacturing Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sankyo Seiki Manufacturing Co Ltd filed Critical Sankyo Seiki Manufacturing Co Ltd
Priority to JP31630692A priority Critical patent/JPH06150236A/ja
Priority to CN93114038A priority patent/CN1042880C/zh
Publication of JPH06150236A publication Critical patent/JPH06150236A/ja
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  • Manufacture Of Motors, Generators (AREA)
  • Magnetic Heads (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 ラミネート型の磁気ヘッドにおけるギャップ
近傍部分にスペーシングを生じることなく長期にわたっ
て安定的に使用することを可能とするとともに、高周波
特性の改善によりヘッド特性の向上を図る。 【構成】 多層磁性膜12の少なくともトラック巾方向
中心側における磁性膜12aを、チッ化センダスト膜か
ら構して、多層磁性膜12の硬度すなわち耐摩耗性を非
磁性基板13とほぼ同等にしたものであって、多層磁性
膜12の摩耗量を非磁性基板13の摩耗量とほぼ同等と
することによって、長期使用後においてもテープ摺動面
を常時平滑に維持し、ギャップ近傍部分における偏摩耗
をなくすとともに、膜密度の高密度化を可能としたも
の。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、磁性膜を用いた磁気ヘ
ッドに関する。
【0002】
【従来の技術】従来から特開平4−125806号公報
等において、磁性膜を膜付けした一対のコアどうしを対
向配置することにより所定のギャップを形成するように
した磁気ヘッドが知られている。このような磁性膜を用
いた磁気ヘッドにおいて、近年、磁性膜をトラック巾方
向に積層してなる、いわゆるラミネート型の磁気ヘッド
が開発されている。
【0003】このラミネート型の磁気ヘッドでは、例え
ば図3及び図4に示されているように、ギャップGを形
成するように対向配置された一対のコア1,1のそれぞ
れに、トラック巾方向に積層された磁性膜2,2が膜付
けされているとともに、それら各磁性膜2のトラック巾
方向の両側に、当該磁性膜2を挟み込むようにして非磁
性基板3,3が配設されている。上記磁性膜2は、強磁
性体からなる磁性膜と、ガラス等からなる非磁性層とを
重ね合わせたものであり、当該磁性膜2及び上記非磁性
基板3のギャップ形成表面上を、テープが走行するよう
に構成されている。このテープ摺動面は、テープ走行方
向及びそれに直交するトラック巾においてテープ側に向
かって凸状に突出するように湾曲形成されており、トラ
ック巾方向における中央部分が最もテープ側に突出して
いる。
【0004】さらに上記コア1,1どうしの対向部分に
形成されたコイル窓5を通して、記録・再生信号を入出
力させるためのコイル6がコア1に巻回されている。
【0005】このような構成を有するラミネート型磁気
ヘッドにおいては、上記非磁性基板3をセラミックや結
晶化ガラス等の高硬度材料により形成し、それによって
テープ接触に対するヘッドの耐摩耗性を向上させること
がしばしば行われている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところが上述したよう
に非磁性基板3の硬度を上げた場合には、磁性膜2の摩
耗量が相対的に大きくなってしまい、特に磁性膜2のト
ラック巾方向中心部分において摩耗量が多くなる。すな
わちテープ走行によって図4に示されているような偏摩
耗が生じ、磁性膜2の摺動面部分とテープ4との間に、
横断面略円弧状のスペーシング7が発生することがあ
る。そしてこのようなスペーシング7が発生すると、い
わゆる間隙損失が増大して情報記録・再生機能すなわち
ヘッド特性の低下を招来する。
【0007】そこで本発明は、テープ走行に対する摩耗
性に優れ、しかもヘッド特性を向上させることができる
ようにしたラミネート型の磁気ヘッドを提出することを
目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
本発明は、ギャップを境にして両側にコアを対向配置し
てなる磁気ヘッドにおいて、上記コアは、磁性膜と非磁
性層とを重ね合わせた組をトラック巾方向に複数組積層
してなる多層磁性膜を有し、この多層磁性膜の少なくと
もトラック巾方向の中心側における磁性膜を、チッ化セ
ンダスト膜から構成している。
【0009】
【作用】このような構成を有する各手段においては、多
層磁性膜の硬度すなわち耐摩耗性がチッ化により向上さ
れ、多層磁性膜の摩耗量が非磁性基板の摩耗量とほぼ同
等になされ、長期使用後においてもテープ摺動面が常時
平滑に維持される。したがってギャップ近傍部分には、
従来のようなスペーシングをほとんど生じることがな
い。
【0010】また多層磁性膜の磁性膜を構成する結晶粒
径が、チッ化によって高密度化可能とされるようになっ
ている。
【0011】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて詳細
に説明する。図1に示されているように、ギャップG
(図3参照)を形成するように対向配置された一対のコ
ア11のそれぞれには、トラック巾方向(図1左右方
向)に多層磁性膜12が積層されている。またこれらの
各多層磁性膜12のトラック巾方向における両側には、
当該多層磁性膜12を挟み込むようにして非磁性基板1
3,13がそれぞれ配設されており、これら磁性膜12
及び非磁性基板13におけるギャップの形成表面上をテ
ープ走行が行われるように構成されている。このテープ
摺動面は、トラック巾においてテープ側(図示上側)に
向かって突出するように凸状に湾曲形成されており、ト
ラック巾方向における中央部分が最もテープ側に突出さ
れている。
【0012】上記多層磁性膜12は、磁性膜12aと非
磁性層12bとを重ね合わせた組を、トラック巾方向に
複数組積層してなるものであり、そのうち磁性膜12a
は、強磁性金属膜、より具体的にはチッ化されたセンダ
スト膜から構成されている。このチッ化されたセンダス
ト膜は、鉄、シリコン、アルミの合金(Fe −Si −A
l )に、チッ素 (N)を加えてチッ化した合金(Fe −
Si −Al −N)からなるものであって、公知の薄膜形
成技術、例えばスパッタリングやイオンビームスパッタ
ーあるいは蒸着等によって形成される。
【0013】一方上記非磁性層12bとしてはガラス材
(Si O2 )等が用いられており、この非磁性層12b
も、公知の薄膜形成技術、例えばスパッタリングやイオ
ンビームスパッター等によって形成される。
【0014】また前記各コア11の非磁性基板13とし
ては、セラミックや結晶化ガラス等の高硬度を有する非
磁性のヘッド基板材料が用いられている。なお本実施例
のような非磁性体が使用されるのは、例えば30MHz 付
近の高域の周波数の使用を前提とする場合であり、5MH
z 程度の高域までの使用を前提とする場合には、高透磁
率を有するフェライト、センダスト合金等の強磁性材料
が使用される。
【0015】このように本実施例では、多層磁性膜12
における磁性膜12aが、チッ化センダスト膜から構成
されているため、磁性膜12aの硬度がチッ化により向
上されており、多層磁性膜12の耐摩耗性が向上され
る。したがって多層磁性膜12の摩耗量が、非磁性基板
13の摩耗量とほぼ同等になされ、長期使用後において
もテープ摺動面が常時平滑に維持されるため、ギャップ
近傍部分のテープとの間に従来のようなスペーシングを
ほとんど生じることがない。
【0016】また多層磁性膜12における磁性膜12a
のチッ化によって、磁性膜12aを構成するセンダスト
合金の結晶粒径(グレーンサイズ)を小さくすることが
でき、膜密度の高密度化が可能となる。膜密度を高密度
化すると、膜硬度が向上されて耐摩耗性が一層向上され
るとともに、特に高周波特性が改善されてヘッド特性が
向上される。
【0017】また図2に示されている実施例は、特に摩
耗の大きいトラック方向の中心部分に、チッ化センダス
ト膜からなる磁性膜12aを配置したものである。この
ようにすれば、ヘッドの湾曲凸形状を長期にわたって維
持することができ、上記実施例とほぼ同様な作用・効果
を得ることができる。
【0018】なお本発明は、多層磁性膜の積層数に限定
されることはなく、上記各実施例に示した以外の他の積
層数のものに対しても同様に適用することができる。
【0019】
【発明の効果】以上述べたように本発明にかかるラミネ
ート型の磁気ヘッドは、多層磁性膜の少なくともトラッ
ク巾方向中心側における磁性膜を、チッ化センダスト膜
から構して、磁性膜の硬度すなわち耐摩耗性を非磁性基
板とほぼ同等にしたものであるから、多層磁性膜の摩耗
量を非磁性基板の摩耗量とほぼ同等とすることができ、
長期使用後においてもテープ摺動面を常時平滑に維持し
て、ギャップ近傍部分における偏摩耗及びスペーシング
をなくすことができ、長期にわたって安定的に使用する
ことができる。また膜密度の高密度化が可能となるた
め、特に高周波特性を改善してヘッド特性の向上を図る
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例におけるラミネート型磁気
ヘッドの構造を表した横断面説明図である。
【図2】本発明の第2実施例におけるラミネート型磁気
ヘッドの構造を表した横断面説明図である。
【図3】一般のラミネート型磁気ヘッドの全体構造を表
した外観斜視説明図である。
【図4】図3に表された一般のラミネート型磁気ヘッド
の横断面説明図である。
【符号の説明】
11 コア 12 多層磁性膜 12a 磁性膜 12b 非磁性層 13 非磁性基板 G ギャップ

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ギャップを境にして両側にコアを対向配
    置してなる磁気ヘッドにおいて、 上記コアは、磁性膜と非磁性層とを重ね合わせた組をト
    ラック巾方向に複数組積層してなる多層磁性膜を有し、 上記多層磁性膜の少なくともトラック巾方向の中心側に
    おける磁性膜を、チッ化センダスト膜から構成してなる
    ことを特徴とする磁気ヘッド。
JP31630692A 1992-10-30 1992-10-30 磁気ヘッド Withdrawn JPH06150236A (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP31630692A JPH06150236A (ja) 1992-10-30 1992-10-30 磁気ヘッド
CN93114038A CN1042880C (zh) 1992-10-30 1993-10-30 小型电动机的防反转结构

Applications Claiming Priority (1)

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JP31630692A JPH06150236A (ja) 1992-10-30 1992-10-30 磁気ヘッド

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Publication Number Publication Date
JPH06150236A true JPH06150236A (ja) 1994-05-31

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JP31630692A Withdrawn JPH06150236A (ja) 1992-10-30 1992-10-30 磁気ヘッド

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KR100680212B1 (ko) 2005-11-16 2007-02-08 엘지전자 주식회사 전동기
CN103956854A (zh) * 2014-05-21 2014-07-30 宁波划一马达有限公司 单向旋转马达
CN105762975B (zh) * 2016-05-13 2017-11-10 宁波划一马达有限公司 一种永磁旋转同步电机定向机构

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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CN1042880C (zh) 1999-04-07
CN1087212A (zh) 1994-05-25

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