JP2945791B2 - 浮動型磁気ヘッド - Google Patents

浮動型磁気ヘッド

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JP2945791B2
JP2945791B2 JP3232845A JP23284591A JP2945791B2 JP 2945791 B2 JP2945791 B2 JP 2945791B2 JP 3232845 A JP3232845 A JP 3232845A JP 23284591 A JP23284591 A JP 23284591A JP 2945791 B2 JP2945791 B2 JP 2945791B2
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magnetic
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thin film
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慎太郎 原
高広 大森
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Panasonic Holdings Corp
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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  • Adjustment Of The Magnetic Head Position Track Following On Tapes (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はコンピュータの外部記憶
装置に用いられる磁気記録再生装置、主として固定磁気
ディスク装置に使用する浮動型磁気ヘッドに関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】従来の浮動型磁気ヘッドの構成として、
モノリシック型,コンポジット型,薄膜型等が知られて
いる。モノリシック型はスライダー材料と磁気コアが同
じ磁性フェライトを使用し、コンポジット型は磁性フェ
ライトの磁気コアを非磁性基板にガラスでモールドし、
薄膜型は非磁性基板に薄膜磁性コアを形成するという構
成となっている。一般的にコンポジット型のスライダー
材料としてCaTiO3、薄膜型のスライダー材料とし
てAl23・TiCが用いられている。また、これらを
高密度化,狭トラック化の観点から改良したものとし
て、非磁性基板間に薄膜形成技術を用いて、金属磁性膜
を挟み込んで磁気コアを形成した構成の浮動型磁気ヘッ
ドが提案されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら前記従来
の構成ではCaTiO3等をスライダー材料として使う
浮動型磁気ヘッドはスライダー材料がモノリシック型に
用いられる磁性フェライトに比べて磁気ディスク媒体に
対するContact Start Stop(以下C
SSと略す)特性が十分とは言えない。その為空気浮動
面が凸型になるような加工(クラウニング)等を行う例
もあるが、クラウニングを行う場合には加工上のバラツ
キ(クラウン高さのばらつき)等によって電磁変換特性
の劣化が生じる場合がある。
【0004】本発明は前記従来の問題点を解決するもの
で、電磁変換特性劣化を防止できる浮動型磁気ヘッドを
提供することにある。
【0005】
【課題を解決する為の手段】この目的を達成するため
に、スライダーをα−Fe23で構成した。
【0006】
【作用】この構成により、クラウン加工を大きく施さず
にCSS特性を向上させる事ができる。
【0007】
【実施例】
(実施例1)図1(a)は本発明の一実施例における積
層型の浮動型磁気ヘッドを示す外観斜視図、図1(b)
は図1(a)のA部すなわち磁気コア部の拡大図であ
る。図1(a)、(b)において1はスライダーで、ス
ライダー1には一対の浮上レール2,3が設けられてい
る。またスライダー1はα−Fe23でできた2つの基
板1a,1bによって構成されており、基板1aと基板
1bの間には磁気コア4が形成されている。磁気コア4
は図1(b)に示すように、基板1bの上に高飽和磁束
密度及び高透磁率を有するFe−Al−Si合金,アモ
ルファス磁性合金,Fe−Ni合金等の金属磁性層4a
とSiO2,Al23等の絶縁体層4bとを スパッタリ
ング法にてそれぞれ3μm、0.2〜0.5μm程度交
互に積層する事によって形成されている。そしてこの積
層して得られた磁気コア4上に接着ガラス5を用いて基
板1aが張り付けられている。6は磁気ギャップであ
る。
【0008】(実施例2)図2は本発明の他の実施例で
あるコンポジット型の浮動型磁気ヘッドを示す外観斜視
図である。図2において7はα−Fe23でできたスラ
イダーで、スライダー7には端面に巻線溝8と互いに平
行な浮上レール9,10が設けられている。又浮上レー
ル10端部には巻線溝と交差した切欠部11が設けられ
ており、切欠部11には磁気ギャップを有する磁性材料
で構成された磁気コア12が挿入され、その磁気コア1
2はモールドガラスにて切欠部11内に固定されてい
る。
【0009】(実施例3)図3(a)は本発明の他の実
施例である薄膜型の浮動型磁気ヘッドを示す外観斜視
図、図3(b)は図3(a)のB部の拡大図である。図
3(a)において13はα−Fe23でできたスライダ
ーで、スライダー13には互いに平行な浮上レール14
がそれぞれ設けられている。15,16はそれぞれ浮上
レール14の端部に形成された薄膜型の磁気ヘッドで、
磁気ヘッド15,16は図3(b)のように構成されて
いる。図3(b)において17はコイル層で、コイル層
17は上部磁性層18と下部磁性層(図示せず)の間に
形成されている。
【0010】以上の様に構成された3つ実施例のCSS
特性について従来のCaTiO3及びAl23・TiC
をスライダーとして用いた浮動型磁気ヘッドと比較して
説明する。
【0011】図4に本実施例によるα−Fe23をスラ
イダーに用いた浮動型磁気ヘッドと従来のCaTiO3
及びAl23・TiCをスライダーに用いた浮動型磁気
ヘッドとのCSS特性の比較を示す。図4は特性比較の
為の実験概念図である。図4において、19は磁気ディ
スク、20は磁気ディスク19を回転させるスピンドル
モーター、21はスピンドルモーター20を制御する制
御装置である。22は図3に示すスライダー(薄膜型の
磁気ヘッドを形成していないもの)である。実験に際
し、サンプル1,2,3としてCaTiO3,α−Fe2
3,Al23・TiCをそれぞれ構成材料としてスラ
イダー22を作成した。実験方法は制御装置21によっ
てスピンドルモーター20を制御して磁気ディスク19
が図5に示すような回転を行うようにする。そしてこの
回転パターンを2万回繰り返し、その後のスライダー2
2の動摩擦係数を測定した。この時の気温は25℃で湿
度は40%であった。
【0012】図6はこの実験結果をまとめたグラフであ
る。図6はクラウンハイトと動摩擦係数の関係を示して
いる。クラウンハイトとは図7に示す長さHの事であ
る。すなわちスライダー22の媒体対向面が湾曲する様
に加工した時に生じる湾曲部の頂点とテーパー部22a
の境目までの高さの差である。図6からわかるように従
来例すなわちサンプル1,3においてはクラウンハイト
が大きくなるに連れて動摩擦係数が小さくなっていくこ
とがわかる。これは従来から周知のことである。本実施
例すなわちサンプル2ではクラウンハイトに関わらずほ
ぼ一定の動摩擦係数を示し、しかも動摩擦係数自体はサ
ンプル1,3よりも小さくなっている。すなわちサンプ
ル2ではクラウン加工を大きく施さなくてもCSS特性
は従来のものよりも優れている事がわかる。
【0013】この様にスライダーの構成材料としてα−
Fe23を用いる事により、従来の様にCSS特性を向
上させるためにクラウン加工等を大きく施す必要はな
く、しかも従来よりもCSS特性が良くなる。これは実
施例1及び実施例2でも同様の効果を得る事ができた。
【0014】本実施例のようにクラウン加工を大きく施
す必要がないということは電磁変換特性を劣化させない
ということでもある。以下それを説明する。
【0015】図8に実施例1で示した積層型の浮動型磁
気ヘッドとスライダー材として比較例としてCaTiO
3を用いた積層型型の磁気ヘッドとの出力の比較を示
す。実施例1ではクラウニング量を10nmとし比較例
では図4の結果よりクラウニング量を60nmを中心と
した。クラウニング加工をすると浮上量が高くなるため
両者の平均浮上量を合わせるためフレクシャー荷重値を
調整した。実施例1は比較例に比べて出力の平均値はほ
ぼ等しいがばらつきが小さくなっている。比較例ではク
ラウン量を大きくつける必要があり、そのためクラウン
量のばらつきが大きく生じ、電磁変換特性がばらつく。
【0016】以上のように本実施例ではスライダーをα
−Fe23で構成する事により、クラウン加工を大きく
施さなくても、従来よりもCSS特性を向上させること
ができ、しかもその事により電磁変換特性のばらつきが
ない。
【0017】なお本実施例ではわずかなクラウン加工を
施したが、クラウン加工を全く施さなくても従来例より
優れたCSS特性を示した。更に、α−Fe 2 3 は非常
に加工しやすいので、スライダー全体をα−Fe23
構成した事によってスライダー製造する際の加工性が向
上する。従ってスライダーの作製が容易になるので生産
性が向上するとともにスライダーを切断したり、研削す
る際に発生するチッピング(欠け等)が抑制されるので
歩留まりが良くなり、従って加工コストを低減させる事
ができる。またスライダー全体をα−Fe23で構成し
た事によってスライダー中に存在するポアの数が非常に
少なくなるので、スライダー上に磁気回路等を構成する
薄膜などを形成した場合、薄膜等に欠陥が生じることが
少ない。従って例えば薄膜で磁気回路を構成した磁気ヘ
ッドにおいては、形成された磁性薄膜層の膜厚をより均
一に形成できるとともに磁性薄膜の欠陥等の発生を抑え
ることができるので磁性薄膜層で形成された磁気変換素
子の磁気特性が劣化するのを防止することができる。
【0018】
【発明の効果】本発明はスライダー全体をα−Fe23
で構成した事により、クラウン加工を大きく施さずにC
SS特性を向上させる事ができるので、電磁変換特性が
ばらつくのを防止する事ができるとともにスライダーの
生産性を向上させ、チッピングの発生も抑制することが
できるので、加工コストを低減することができる。更に
スライダ中に存在するポアの数を少なくできるので、磁
気回路等を構成する薄膜などを形成した場合、その薄膜
などに欠陥等が発生する事が少ない。従って例えば薄膜
で磁気回路を構成した磁気ヘッドにおいては、形成され
た磁性薄膜層の膜厚をより均一に形成できるので、磁気
ヘッドの磁気特性の劣化を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)本発明の一実施例における積層型の浮動
型磁気ヘッドを示す外観斜視図 (b)同部分拡大図
【図2】本発明の一実施例におけるコンポジット型の浮
動型磁気ヘッドを示す外観斜視図
【図3】(a)本発明の一実施例における薄膜型磁気ヘ
ッドを搭載した浮動型磁気ヘッドを示す外観斜視図 (b)同部分拡大図
【図4】CSS特性を測定するための実験をしめす概念
【図5】磁気ディスクの回転数の設定を示すグラフ
【図6】クラウンハイトと動摩擦係数の関係を示すグラ
【図7】クラウンハイトの定義を示すスライダーの側面
【図8】実施例1と比較例の出力のばらつきを示すグラ
【符号の説明】
1 スライダー 1a 基板 1b 基板 2 浮上レール 3 浮上レール 4 磁気コア 4a 金属磁性層 4b 絶縁体層 5 接着ガラス 6 磁気ギャップ 7 スライダー 8 巻線溝 9 浮上レール 10 浮上レール 11 切欠部 12 磁気コア 13 スライダー 14 浮上レール 15 磁気ヘッド 16 磁気ヘッド 17 コイル層 18 上部磁性層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭54−87516(JP,A) 特開 平2−50370(JP,A) 特開 平2−126482(JP,A) 特開 平3−19119(JP,A) 特開 平3−49019(JP,A) 特開 昭62−281116(JP,A) 特開 昭64−50217(JP,A) 特開 平2−62711(JP,A)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】上レールを有するスライダーと、前記ス
    ライダーに設けられるとともに金属磁性薄膜層を積層し
    て磁気回路を形成し、かつ、磁気回路中にギャップを有
    する磁気変換素子とを備え、前記スライダー全体をα−
    Fe23で構成したことを特徴とする浮動型磁気ヘッ
    ド。
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