JPH08170859A - 冷凍冷蔵庫 - Google Patents

冷凍冷蔵庫

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JPH08170859A
JPH08170859A JP6311445A JP31144594A JPH08170859A JP H08170859 A JPH08170859 A JP H08170859A JP 6311445 A JP6311445 A JP 6311445A JP 31144594 A JP31144594 A JP 31144594A JP H08170859 A JPH08170859 A JP H08170859A
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refrigerator
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pipe
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evaporator
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一寿 明神
Koji Kashima
弘次 鹿島
Tetsuo Sano
哲夫 佐野
Osamu Yamamoto
理 山本
Masao Ozu
政雄 小津
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Toshiba AVE Co Ltd
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Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 可燃性冷媒が庫内に進入するのを防ぎ、庫内
での爆発事故を未然に防止する。 【構成】 圧縮器7から吐出された冷媒が凝縮器9と絞
り装置11と蒸発器13とを通り、再び圧縮器7に戻る
冷凍サイクルを備え、前記冷媒に可燃性冷媒を用いる一
方、冷媒が流れる蒸発器13の冷媒管15を、庫内空間
に直接露出しない構成としたことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、地球環境に悪影響を
与えることのない冷媒を用いた冷凍冷蔵庫に関する。
【0002】
【従来の技術】現在、冷凍冷蔵庫の冷媒には、物性が安
定し、扱い易い所からフロン系の冷媒が用いられてい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】フロン系の冷媒は、物
性が安定し、扱い易い反面、オゾン層を破壊するといわ
れ、地球環境に悪影響を与える所から、準備期間を設け
て将来は全面使用禁止となる。
【0004】フロン系冷媒でも、HFC冷媒はオゾン層
の破壊は全くないが、地球の温暖化を促進する性質があ
り、特に、環境問題に関心の高い欧州ではこの冷媒も使
用を禁止しようとする動きがある。即ち、人工的に製造
されたフロン系冷媒を使用禁止にし従来からある炭化水
素のような自然冷媒を用いることがある。
【0005】そこで、この発明は、代替冷媒として地球
環境に悪影響を与えることのない可燃性冷媒を用い、し
かも、安全性を徹底的に追求した冷凍冷蔵庫を提供する
ことを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、この発明は、第1に、圧縮機から吐出された冷媒が
凝縮器と絞り装置と蒸発器とを通り、再び圧縮機に戻る
冷凍サイクルを備え、前記冷媒に可燃性冷媒を用いる一
方、冷媒が流れる蒸発器の冷媒管を、庫内空間に直接露
出しない構成とする。
【0007】好ましい実施態様としては、蒸発器の冷媒
管を、熱伝達手段を介して庫内の空気を冷却する。
【0008】熱伝達手段としては、蒸発器の冷媒管に直
接接触すると共に庫内側に露出する熱伝導部材で構成す
る。
【0009】または、庫内側に露出する密閉された熱伝
導部材と、熱伝導部材内に封入された2次冷媒とで構成
する。この場合、2次冷媒を、蒸発器の冷媒管内を流れ
る冷媒の圧力より高い圧力とする。
【0010】または、蒸発器の冷媒管を介して熱交換さ
れる2次冷媒が封入されたヒートパイプと、ヒートパイ
プと結合され庫内空気と熱交換が行なわれる熱伝導部材
とから成り、前記ヒートパイプをループ形状とした構成
とする。
【0011】または、蒸発器の冷媒管を介して熱交換さ
れる2次冷媒が封入された2次冷媒管と、2次冷媒管と
結合され庫内空気と熱交換が行なわれる熱伝導部材とか
ら成り、前記2次冷媒を強制的に循環させる駆動装置を
備える構成とする。
【0012】または、蒸発器の冷媒管を介して熱交換さ
れる2次冷媒が封入された2次冷媒管と、2次冷媒管と
結合され庫内空気と熱交換が行なわれる熱伝導部材と、
前記2次冷媒を強制的に循環させる2次冷媒駆動手段
と、庫内空気を循環させる庫内空気循環手段とを備え、
2次冷媒駆動手段と庫内空気循環手段の駆動源を共通と
した構成とする。この時の2次冷媒は、不燃性冷媒で、
人体に無害のものを使用する。
【0013】または、蒸発器の冷媒管に直接接触すると
共に庫内側に露出する熱伝導部材で構成されると共に冷
蔵庫本体に対して着脱自在に取付けられた構成とする一
方、庫内と庫外の空気を遮断する形状とする。
【0014】または、蒸発器の冷媒管に直接接触すると
共に、庫内側に露出する熱伝導部材で構成し、蒸発器の
冷媒管を断熱材で覆った構成とする。そして、断熱材に
は、可燃性冷媒を吸着する吸着材を設けたり、断熱材
に、消化剤を設けるようにする。
【0015】また、熱伝導部材としては、庫内に露出す
る複数のフィンを有するようにする。
【0016】この発明の第2には、圧縮機から吐出され
た可燃性冷媒が凝縮器と絞り装置と蒸発器とを通り、再
び圧縮機に戻る冷凍サイクルを備え、前記蒸発器を庫内
に配置し、庫内冷却用送風機を備えるもので、冷媒漏れ
検知により前記送風機を停止する構成とする。
【0017】冷凍サイクルを構成する圧縮機・凝縮器・
絞り装置・蒸発器及び庫内冷却用送風機を、冷蔵庫本体
下部に集中して配置し、空気より重い冷媒が庫内へ侵入
することがないようにする。
【0018】あるいは、仕切壁を貫通した庫内の蒸発器
と、庫外の圧縮器とをつなぐ配管に、仕切壁の貫通領域
にわたってシール材を設けて確実な隔離を図る。
【0019】また、可燃性冷媒の冷媒量を少なくするた
めに、冷凍サイクルとは別体に防露パイプを設け、防露
パイプを熱交換可能なヒートパイプとし、冷媒に不燃性
冷媒を用いる。
【0020】あるいは、冷凍サイクルとは別体に、キャ
ビネット露付き防止の面ヒータを独立して設けたり、防
露パイプを、凝縮器や圧縮機の一部又はヒータと熱交換
可能なヒートパイプとする。
【0021】この場合、冷媒が流れる凝縮器の凝縮器パ
イプと防露パイプを着脱自在に接合することが望まし
い。
【0022】さらに、可燃性の冷媒量を減らす手段とし
て、凝縮器側にあっては、冷媒が流れる凝縮器の冷媒管
を、上流側が2パス以上で、下流側へかけてパス数を減
らす構成とする。
【0023】蒸発器側にあっては、冷媒が流れる蒸発器
の冷媒管を、下流側が2パス以上で、上流側へかけてパ
ス数を減らす構成とする。
【0024】また、圧縮機側の対策として、圧縮機は、
吸込管から取込まれた吸込ガスが密閉ケース内に入り、
圧縮室で圧縮され吐出管から密閉ケースの外へ吐出され
る低圧タイプとする。
【0025】あるいは、圧縮機の吐出管及び吸込管の少
なくとも一方に振動吸収接手を備えることで、配管の自
由度を確保して全体の配管を短くする。
【0026】あるいは、圧縮機と凝縮器との間に、圧縮
機の停止時に、凝縮器側の冷媒が圧縮機側へ逆流するの
を阻止する冷媒回路遮断手段を備える。
【0027】あるいは、圧縮機の停止時に、凝縮器の取
入側と取出側の冷媒回路を遮断し、凝縮器内に冷媒をと
じ込める第1と第2の冷媒回路遮断手段を設けるように
する。
【0028】また、冷媒が漏れた時の発火を防ぐため
に、圧縮機から吐出された冷媒が凝縮器と絞り装置と蒸
発器とを通り、再び圧縮機に戻る冷凍サイクルの外に、
圧縮機から吐出された冷媒が蒸発器の取入側に流れるホ
ットガスサイクルを備え、冷凍サイクルとホットガスサ
イクルとを制御弁で切換制御する。
【0029】あるいは、庫内冷却用の送風機のモータを
庫外に設置したり、送風機のモータをロータ部とステー
タ部で構成し、ステータ部を庫外に設置したり、送風機
のモータをモールド化するものである。
【0030】
【作用】かかる冷凍冷蔵庫によれば、運転時において、
可燃性の冷媒が万一漏れたとしても、直接庫内に侵入す
ることがなくなると共に、冷媒サイクル内の冷媒量を減
らすことが可能となるので、庫内,屋外において爆発や
発火を確実に阻止するようになる。
【0031】
【実施例】以下、図1乃至図13の図面を参照しながら
この発明の実施例を具体的に説明する。
【0032】図2において、1は冷凍冷蔵庫3の冷蔵庫
本体を示しており、前面は冷凍室用、冷蔵室用等の複数
の開閉扉5となっている。
【0033】冷蔵庫本体1には、図4に示す如く圧縮機
7と凝縮器9と絞り装置(キャピラリチューブ)11と
蒸発器13が配置され、圧縮機7から吐出された冷媒
は、凝縮器9の凝縮パイプ9a→絞り装置11→蒸発器
13の冷媒管15を通り、再び圧縮機7に戻る冷凍サイ
クルが構成されている。冷媒にはプロパン・イソプタン
等の可燃性冷媒が用いられる。
【0034】図2は冷凍サイクルを冷凍庫本体1の天井
部に集中して設けた例を示しており、図3にその具体例
を示す。即ち、断熱仕切壁17を挟んで図面左側に蒸発
器13と絞り装置11が、図面右側に圧縮機7,凝縮器
9及び蒸発皿19がそれぞれ配置され、図面右側は機械
室10となっている。
【0035】蒸発器13は、図1に示す如く冷媒が流れ
る冷媒管15と、庫内側21に対して直接露出すること
がないよう冷媒管15を遮蔽する熱伝達手段22となる
熱伝導部材23とを有している。冷媒管15は熱交換が
行なわれるよう熱伝導部材23を接触し、断熱材25に
より取囲まれている。断熱材25は熱伝導部材23に固
着された断熱板27によりカバーされている。
【0036】熱伝導部材23は、銅又はアルミ等の熱伝
導性の材料で形成されると共に、庫内冷却用送風機31
によって矢印の如く冷却風が流れる庫内冷気循環径路3
3内に臨む多数のフィン35を有する形状となってい
て、内部には除霜用のヒータ29が埋設されている。熱
伝導部材23の左右のフランジ部23a,23aは、シ
ール材37を介して冷蔵庫本体1の天井部に取付けねじ
39によって着脱自在に取付けられ、前記シール材27
により庫内21と庫外の空気が遮断されている。庫内冷
気循環径路33を図1において矢印の如く流れる冷却風
は、ダンパ41により庫内21に取込まれるようになっ
ている。
【0037】図6は、蒸発器13における熱伝達手段2
2の第2の実施例を示したもので、密閉された熱伝導部
材43内に、熱伝導性の2次冷媒45を封入し、2次冷
媒45によって蒸発器3の冷媒管15を取囲んだ形状と
したものである。
【0038】これにより、フィン47において庫内空気
と熱交換されて暖まった2次冷媒45は蒸発し上昇する
一方、冷媒管15により熱交換されて冷され凝縮した2
次冷媒45は下降するヒートパイプによる熱伝達が繰返
されることで、庫内空気の熱が奪われ冷却が行なわれる
ようになる。
【0039】2次冷媒としては、人体に無害、不燃性冷
媒であるフロリナート,アルコール水溶液等が用いられ
ている。2次冷媒45の圧力は、蒸発器13の冷媒管1
5を流れる可燃性冷媒の圧力より高めに設定されてい
る。これにより、例えば、冷媒管15に亀裂が入っても
可燃性冷媒の急速な漏れにつながることがなくなると共
に、しかも、2次冷媒45と混り合い、発火することの
ない状態まで薄められるようになっている。
【0040】図7は、蒸発器13における熱伝達手段2
2の第3の実施例を示したものである。
【0041】この実施例にあっては、庫内冷却用送風機
49によって形成される庫内冷気循環径路51内に図8
に示す如くフィン53と2次冷媒が流れる伝熱管54と
から成る熱伝導部材55を配置する。一方、伝熱管54
を延長し、ループ形状としたヒートパイプ57と接続
し、2次冷媒循環サイクルを形成する。
【0042】ヒートパイプ57は、蒸発器13の冷媒管
15と伝達板59を介して接触し、接触領域において熱
交換が行なわれるようになって、四周は断熱材25で取
囲まれている。
【0043】したがって、ヒートパイプ57において、
熱交換されて冷され凝縮した2次冷媒は熱伝導部材55
へ下降する一方、熱伝導部材55で庫内空気と熱交換さ
れて暖まり、蒸発した2次冷媒の上昇で、循環を繰返す
ようになり、庫内空気の熱が奪われ冷却が行なわれるよ
うになる。
【0044】図9は蒸発器13における熱伝達手段22
の第4の実施例を示したものである。
【0045】この実施例にあっては、庫内冷却用送風機
61によって形成される庫内冷気循環径路63内に、2
次冷媒が流れる熱伝導部材65を配置する一方、熱伝導
部材65から延長され、2次冷媒循環サイクルを構成す
る2次冷媒管67を蒸発器13の冷媒管15と熱伝達板
69を挟んで接触させ、その接触領域の冷媒管15と2
次冷媒管67とを断熱材71で取囲んである。なお、2
次冷媒としてはエチレングリコール,プロピレングリコ
ール等のブラインを用いる。
【0046】2次冷媒管67の途中には、2次冷媒を強
制的に循環させる駆動装置となるポンプ73が設けられ
ている。
【0047】この場合、図10に示す如く、庫内冷却用
送風機61の駆動モータ75のモータ軸75を延長し、
ポンプ73のポンプ軸を兼ねる共通の駆動源として、ポ
ンプ73のモータを廃止し、ショートした時に火花を発
する発火源の削減と、コンパクト化及びコスト低減を図
るようにしてもよい。
【0048】蒸発器13の冷媒管15を取囲む前記断熱
材25,71には、冷媒管15から漏れた可燃性冷媒を
吸収するモレキュラシーブ等の吸着剤、又は、炭酸塩類
(炭酸水素ナトリューム、炭酸水素カリウム)等の消化
剤を設けるようにすることが望ましい。
【0049】また、熱伝導部材23の下部には、図11
に示す如く除霜水受皿77が設けられ、除霜水受皿77
から延長されたドレンパイプ79は断熱仕切壁17を貫
通し、先端は、前記蒸発皿19と連結パイプ81を介し
て結合された中間水溜部83内に臨んでいる。これによ
り、中間水溜部83内に溜った水によってドレンパイプ
29を介して庫内側となる除霜水受皿77側へ漏れた可
燃性冷媒が流れ込むことのない遮断状態が確保されるよ
うになっている。
【0050】一方、凝縮器9と圧縮機7と蒸発皿19が
配置された機械室10の前方は外気取入口85,後方は
排気口86となっている。凝縮器9は外気取入口85側
となる前方に配置され、その後方に圧縮機7と蒸発皿1
9が配置され、送風機87の回転により外気取入口85
から、冷却風が取込まれるようになる。外気取入口85
から取込まれた冷却風は、凝縮器9を通過する時に熱交
換され、凝縮パイプ9a内を流れる冷媒は、通過する空
気で凝縮する潜熱を奪われて液化される。
【0051】蒸発皿19は、熱交換された空気が蒸発皿
19の上方を通過する時に除霜水の蒸発が行なわれるよ
うになる。
【0052】図1のように構成された冷凍冷蔵庫によれ
ば、庫内冷却用送風機31によって庫内冷気循環路33
を流れる空気は熱伝導部材23のフィン35を通過する
時に熱交換されて冷やされ、庫内21の冷却が行なわれ
る。この運転時において、冷媒管15から可燃性冷媒が
漏れても、熱伝導部材23によって庫内21に進入する
のを確実に阻止できるようになる。
【0053】この場合、図6に示す実施例にあっては、
可燃性冷媒が2次冷媒45内に混ざって薄められるた
め、より安全性が高まる。
【0054】また、図7,図9に示す実施例にあって
は、蒸発器13の庫内21より隔離した位置に設置でき
るため、可燃性冷媒の庫内21へのもれは発生しない。
さらに、図15に示す実施例にあっては、万一可燃性冷
媒が漏れても空気より重いため、底部の機械室95内に
とどまるようになる。
【0055】一方、冷凍サイクル配管の漏れ等が起きた
際には、取付ボルト39を外し、熱伝達手段22全体を
取外すことで作業が容易に行なえるようになる。
【0056】図13は、冷凍サイクルを冷蔵庫本体1の
底部に集中配置した実施例を示したものである。
【0057】即ち、仕切壁84により四周を取囲まれた
仕切壁88内に、蒸発器13と庫内冷却用送風機31
と、庫内21とダクト89を介して冷気が循環する庫内
空気戻り口91及び冷気出口93が設けられている。
【0058】また、仕切壁88の側方には、圧縮機7,
凝縮器9,蒸発皿19,送風機87を配置した機械室9
5が配置されている。
【0059】アキュームレータ97と絞り装置11は、
機械室9側に配置され、冷媒漏れが一番発生し易い配管
接続部を独立した部屋99で取囲んでいる。
【0060】図14から図26は蒸発器13を、庫内に
設けた実施例を示したもので、第1には、庫内に設けら
れた蒸発器からの冷媒漏れの可能性のあるものを排除す
る点、第2には、冷凍サイクル内の可燃性冷媒の冷媒量
をできるだけ少なくする点、第3には、発火源をなくす
ようにしたり、遠ざけるようにする点、第4には、一部
分に冷媒をとじ込め、冷凍サイクル内の冷媒全部が拡散
しないようにしたものである。
【0061】図面に従って具体的に説明すると、冷凍サ
イクルを構成する蒸発器13を庫内21に配置すること
は前記した通りであるが、圧縮機7,アキュームレータ
97,凝縮器9,絞り装置11は冷蔵庫本体1の底部機
械室95内に配置する。蒸発器13から延長され、冷蔵
庫本体1のキャビネット101を貫通した冷媒管15の
貫通領域には図15に示す如くシール材103を設け
る。冷媒漏れの一番発生し易いアキュームレータ97及
び絞り装置11との配管接続部を機械室95側に設けた
構成としてある。
【0062】蒸発器13が配置された庫内21には万一
冷媒が漏れた時に、それを検知して、庫内冷却用送風機
105を停止する冷媒漏れ検知センサ(HCセンサ)1
07が設けられている。
【0063】庫内冷却用送風機105のモータ109
は、メカニカルシールを介して庫外に配置され、モータ
ショート時に発火源となるモータを庫外に設置する構成
としてある。
【0064】この場合、図23に示す如くモータ109
を、ステータ111とロータ113とから成るDCモー
タとした際には、ステータ111を庫外に設置するよう
にする。
【0065】同様に、図24に示す如くロータ部115
を磁石117を磁力で回転させるマグネットカップリン
グタイプのモータ時にあっては、磁石部117を庫外に
設置する。あるいは図示していないがモータ全体をモー
ルド化することが望ましい。
【0066】なお、発火源を減らす変形例としては、例
えば、図25に示すものがある。
【0067】即ち、圧縮機7,凝縮器9,絞り装置1
1,蒸発器13から成る冷凍サイクルにおいて、圧縮機
7と凝縮器9との間に冷媒回路遮断手段となる電磁式の
第1開閉弁aを、圧縮機7の吐出側と、絞り装置11及
び蒸発器13との間に電磁式の第2開閉弁bをそれぞれ
設けるものである。
【0068】第1,第2開閉弁a,bの動きを図26に
示すフローに基づいて説明すると、圧縮機7の積算時間
が一定時間に達したかどうかを判断し、(ステップ20
1)、YESの場合は第1開閉弁aを閉、第2開閉弁b
を開とする。(ステップ202)これにより、ホットガ
スサイクルCに圧縮機7からの加熱冷媒が流れ除霜運転
が行なわれる。(ステップ203)次に、除霜時間が一
定時間に達したか、どうかを判断する。(ステップ20
4)YESの場合は、第1開閉弁aを開、第2開閉弁b
を閉とする(ステップ205)ことで、通常の冷凍サイ
クル運転に入るようになり、可燃性冷媒が漏れても除霜
ヒータがないので発火につながる虞れがなくなる構造と
なっている。
【0069】蒸発器13は、図19に示す如く、フィン
121と冷媒管123とから成り、冷媒管123は、中
間から後流(ガス側)を2パス以上とし、上流のパス数
を1パスとしてパス数を減らす構成となっている。
【0070】凝縮器9は、図18に示す如くフィン12
5と凝縮パイプ9aとから成り、上流(ガス側)を2パ
ス以上で中間から流流のパス数を1パスとして減らす構
成となっている。これにより蒸発器13及び凝縮器9
は、ガス側のパス数を増やすことで圧力損失が低減さ
れ、パイプ径を細くすることが可能となり、可燃性冷媒
の冷媒封入量を少なくする対応を採っている。
【0071】図21は、圧縮機7,凝縮器9,絞り装置
11,蒸発器13によって冷凍サイクルが構成され、圧
縮機7と凝縮器9との間に、圧縮機7から凝縮器9側へ
のみ流れが可能な逆止弁127が設けた実施例を示して
いる。逆止弁129は、圧縮機7側で漏れが発生した時
に、凝縮器9側から圧縮機7側へ冷媒が逆流するのを阻
止するよう機能する。
【0072】この場合、図22に示す如く逆止弁127
の外に、運転中は「開」の状態が保持され、圧縮機9又
は蒸発器13に漏れが発生すると「閉」となる差圧弁1
29を、凝縮器9と絞り装置11との間に設けてもよ
い。これにより、例えば、圧縮機7側で漏れが発生した
際に、逆止弁127及び差圧弁129が働き、凝縮器9
内の可燃性冷媒がとじ込められて外部に漏れるのを防ぐ
ことが可能となる。
【0073】一方、凝縮器9の凝縮パイプ9aには、図
16,図17に示す如く、冷蔵庫本体1の前面に配置さ
れた防露パイプ131がクリップ133によって一体に
接合されている。
【0074】防露パイプ131内には伝熱用冷媒が封入
され、凝縮パイプ9aと防露パイプ131の接合部にお
いて熱交換が行なわれるようになっている。
【0075】これにより、防露パイプ131内へ冷凍サ
イクル内の冷媒を流さなくてよいため、冷凍サイクル内
の可燃性冷媒の冷媒封入量を少なくすることが可能とな
る。
【0076】この場合、防露パイプ131にかえて図2
に示す如く面ヒータ135を独立して設けるようにして
もよい。
【0077】圧縮機9は、図20に示す如く吸込管13
7から取込まれた冷媒が密閉ケース139に入り、ステ
ータ141及びロータ143から成る駆動部145によ
って回転動力が与えられる圧縮部147で圧縮された
後、圧縮部141の吐出口148から、吐出管151を
介して密閉ケース139の外へ吐出される低圧タイプと
なっている。
【0078】また、圧縮機7の吸込管137及び吐出管
151は図15に示す如く振動吸収継手153を有して
いる。これにより、可燃性冷媒量が少なくて済む低圧タ
イプの圧縮機7と、配管の自由度の増大により、配管の
長さを短くすることと相まって冷凍サイクル全体の冷媒
封入量が少なくなっている。
【0079】したがって、この実施例の冷凍冷蔵庫によ
れば、運転中において、万一、冷媒管123から冷媒が
漏れると、冷媒漏れ検知センサ107が検知して庫内冷
却用送風機105を停止し、庫内21に冷媒が浸入する
のを防ぐようになる。しかも、可燃性冷媒は絶対量が少
ないため、多量に漏れる虞れがない。また、発火源がな
いので爆発につながる虞れもない。
【0080】
【発明の効果】以上、説明したようにこの発明によれ
ば、冷凍庫本体の庫内に可燃性冷媒が入り込むのを確実
に防げるようになると共に、発火源を少なくすることが
できる。また、冷凍サイクル全体の冷媒量を減らすこと
が可能となり、万一冷媒が漏れても冷媒の可燃濃度に達
せず大きな事故につながることはなく、安全性の面で大
変好ましいものとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明を実施した冷凍冷蔵庫の上部切断面
図。
【図2】冷凍冷蔵庫の全体の斜視図。
【図3】冷凍サイクルを示した切断平面図。
【図4】冷凍サイクルを示したブロック説明図。
【図5】熱伝導部材にフィンを設けた切断面図。
【図6】蒸発器の冷媒管を2次冷媒で取囲んだ説明図。
【図7】ヒートパイプをループ型として冷蔵庫本体に実
施した説明図。
【図8】ヒートパイプと熱伝導部材の全体説明図。
【図9】2次冷媒を駆動装置によって振動する実施例を
示した説明図。
【図10】庫内冷却用送風機とポンプの振動源を共通と
した説明図。
【図11】ドレンパイプの先端を、蒸発皿に接続された
中間水溜部内に臨まれた全体の切断面図。
【図12】ドレンパイプの先端が臨んだ中間水溜部と蒸
発皿の拡大図。
【図13】冷蔵庫本体の底部に冷凍サイクルを集中配置
した切断平面図。
【図14】蒸発器を庫内に設けた一部分の切断面図。
【図15】蒸発器を庫内に設けた冷凍サイクル全体のブ
ロック説明図。
【図16】冷凍サイクルを構成する凝縮器に防露パイプ
を設けた全体の説明図。
【図17】図16のA−A線拡大断面図。
【図18】凝縮器のパス構成を示した説明図。
【図19】蒸発器のパス構成を示した説明図。
【図20】圧縮機を低圧タイプとした切断面図。
【図21】圧縮機と凝縮器との間に逆止弁を設けた冷凍
サイクルの説明図。
【図22】圧縮機と凝縮器との間に設けた逆止弁と、凝
縮器と絞り装置との間に差圧弁を設けた冷凍サイクルの
説明図。
【図23】DCモータタイプの庫内冷却用送風機のモー
タを庫外に配置した説明図。
【図24】マグネットカップリングタイプの庫内冷却用
送風のモータを庫外に配置した説明図。
【図25】ホットガスサイクルを備えた冷凍サイクルの
説明図。
【図26】図25のフロー図。
【符号の説明】
1 冷蔵庫本体 7 圧縮機 9 凝縮器 11 絞り装置 13 蒸発器 15 冷媒管
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 佐野 哲夫 神奈川県横浜市磯子区新杉田町8番地 株 式会社東芝住空間システム技術研究所内 (72)発明者 山本 理 神奈川県横浜市磯子区新杉田町8番地 株 式会社東芝住空間システム技術研究所内 (72)発明者 小津 政雄 神奈川県横浜市磯子区新杉田町8番地 株 式会社東芝住空間システム技術研究所内

Claims (36)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 圧縮機から吐出された冷媒が凝縮器と絞
    り装置と蒸発器とを通り、再び圧縮機に戻る冷凍サイク
    ルを備え、前記冷媒に可燃性冷媒を用いる一方、冷媒が
    流れる蒸発器の冷媒管を、庫内空間に直接露出しない構
    成としたことを特徴とする冷凍冷蔵庫。
  2. 【請求項2】 蒸発器の冷媒管は、熱伝達手段を介して
    庫内の空気を冷却することを特徴とする請求項1記載の
    冷凍冷蔵庫。
  3. 【請求項3】 熱伝達手段は、蒸発器の冷媒管に直接接
    触すると共に庫内側に露出する熱伝導部材で構成されて
    いることを特徴とする請求項2記載の冷凍冷蔵庫。
  4. 【請求項4】 熱伝達手段は、庫内側に露出する蒸発器
    の冷媒管が密閉された熱伝導部材と、熱伝導部材内に封
    入された2次冷媒とからなることを特徴とする請求項2
    記載の冷凍冷蔵庫。
  5. 【請求項5】 熱伝導部材は、庫内側に露出する複数の
    フィンを有していることを特徴とする請求項3,4記載
    の冷凍冷蔵庫。
  6. 【請求項6】 熱伝導部材は、庫内と庫外の空気を遮断
    する形状であることを特徴とする請求項3,4,5記載
    の冷凍冷蔵庫。
  7. 【請求項7】 熱伝導部材に、庫内と庫外の空気を遮断
    するシール材を設けることを特徴とする請求項6記載の
    冷凍冷蔵庫。
  8. 【請求項8】 熱伝達手段はヒートパイプで行なうこと
    を特徴とする請求項2記載の冷凍冷蔵庫。
  9. 【請求項9】 熱伝達手段は、蒸発器の冷媒管を介して
    熱交換される2次冷媒が封入されたヒートパイプと、ヒ
    ートパイプと結合され庫内空気と熱交換が行なわれる熱
    伝導部材とから成り、前記ヒートパイプをループ形状と
    したことを特徴とする請求項8記載の冷凍冷蔵庫。
  10. 【請求項10】 熱伝達手段は、蒸発器の冷媒管を介し
    て熱交換される2次冷媒が封入された2次冷媒管と、2
    次冷媒管と結合され庫内空気と熱交換が行なわれる熱伝
    導部材とから成り、前記2次冷媒を強制的に循環させる
    駆動装置を備えていることを特徴とする請求項2記載の
    冷凍冷蔵庫。
  11. 【請求項11】 熱伝達手段は、蒸発器の冷媒管を介し
    て熱交換される2次冷媒が封入された2次冷媒管と、2
    次冷媒管と結合され庫内空気と熱交換が行なわれる熱伝
    導部材と、前記2次冷媒を強制的に循環させる2次冷媒
    駆動手段と、庫内空気を循環させる庫内空気循環手段と
    を備え、2次冷媒駆動手段と庫内空気循環手段の駆動源
    を共通としたことを特徴とする請求項2記載の冷凍冷蔵
    庫。
  12. 【請求項12】 2次冷媒は不燃性で、人体に無害であ
    ることを特徴とする請求項4,8,9記載の冷凍冷蔵
    庫。
  13. 【請求項13】 2次冷媒は蒸発器の冷媒管内を流れる
    冷媒の圧力より高い圧力であることを特徴とする請求項
    4記載の冷凍冷蔵庫。
  14. 【請求項14】 熱伝達手段は、蒸発器の冷媒管に直接
    接触すると共に、庫内側に露出する熱伝導部材で構成さ
    れ、冷蔵庫本体に対して着脱自在に取付けられているこ
    とを特徴とする請求項2記載の冷凍冷蔵庫。
  15. 【請求項15】 熱伝達手段の下部に、除霜水受皿部を
    設け、除霜水受皿部から庫外に延長されたドレンパイプ
    の先端を、蒸発皿と連結パイプを介して連通された中間
    水溜部内に臨ませたことを特徴とする請求項2記載の冷
    凍冷蔵庫。
  16. 【請求項16】 熱伝達手段は、蒸発器の冷媒管に直接
    接触すると共に、庫内側に露出する熱伝導部材で構成さ
    れ、蒸発器の冷媒管を断熱材で覆ったことを特徴とする
    請求項2記載の冷凍冷蔵庫。
  17. 【請求項17】 断熱材に、可燃性冷媒を吸着する吸着
    材を設けたことを特徴とする請求項16記載の冷凍冷蔵
    庫。
  18. 【請求項18】 断熱材に、消化剤を設けたことを特徴
    とする請求項16記載の冷凍冷蔵庫。
  19. 【請求項19】 圧縮機から吐出された可燃性冷媒が凝
    縮器と絞り装置と蒸発器とを通り、再び圧縮機に戻る冷
    凍サイクルを備え、前記蒸発器を庫内に配置し、庫内冷
    却用送風機を備えるもので、冷媒漏れ検知により前記送
    風機を停止することを特徴とする冷凍冷蔵庫。
  20. 【請求項20】 冷凍サイクルを構成する圧縮機・凝縮
    器・絞り装置・蒸発器と庫内冷却用送風機とを、冷蔵庫
    本体下部に集中して配置したことを特徴とする請求項1
    9記載の冷凍冷蔵庫。
  21. 【請求項21】 冷凍サイクルを構成する圧縮機・凝縮
    器・絞り装置・蒸発器の配管接続部を冷蔵庫本体の庫外
    に配置したことを特徴とする請求項19記載の冷凍冷蔵
    庫。
  22. 【請求項22】 庫内と庫外の仕切壁を貫通した庫内の
    蒸発器と、庫外の圧縮器とをつなぐ配管に、仕切壁の貫
    通領域にわたってシール部材を設けたことを特徴とする
    請求項19記載の冷凍冷蔵庫。
  23. 【請求項23】 冷凍サイクルとは別体に防露パイプを
    設け、防露パイプは、熱交換可能なヒートパイプで、冷
    媒は不燃性冷媒であることを特徴とする請求項1又は1
    9記載の冷凍冷蔵庫。
  24. 【請求項24】 冷凍サイクルを構成する圧縮機,凝縮
    器,絞り装置,蒸発器とは別体に防露パイプを設け、防
    露パイプは、凝縮器の一部又はヒータと熱交換可能なヒ
    ートパイプで、冷媒は不燃性冷媒であることを特徴とす
    る請求項1又は19記載の冷凍冷蔵庫。
  25. 【請求項25】 冷媒が流れる凝縮器の凝縮器パイプと
    防露パイプを着脱自在に接合したことを特徴とする請求
    項24記載の冷凍冷蔵庫。
  26. 【請求項26】 冷媒が流れる凝縮器の凝縮器パイプ
    は、上流側が2パス以上で、中間から下流側へかけてパ
    ス数を減らす構成としたことを特徴とする請求項1又は
    19記載の冷凍冷蔵庫。
  27. 【請求項27】 冷媒が流れる蒸発器の冷媒管は、下流
    側が2パス以上で、上流側のパス数を減らす構成とした
    ことを特徴とする請求項1又は19記載の冷凍冷蔵庫。
  28. 【請求項28】 圧縮機は、吸込管から取込まれた吸込
    ガスが密閉ケース内に入り、圧縮室で圧縮され吐出管か
    ら密閉ケースの外へ吐出される低圧タイプとしたことを
    特徴とする請求項1又は19記載の冷凍冷蔵庫。
  29. 【請求項29】 圧縮機から吐出された冷媒が凝縮器と
    絞り装置と蒸発器とを通り、再び圧縮機に戻る冷凍サイ
    クルの外に、圧縮機から吐出された冷媒が蒸発器の取入
    側に流れるホットガスサイクルを備え、冷凍サイクルと
    ホットガスサイクルとを制御弁で切換制御することを特
    徴とする請求項1又は19記載の冷凍冷蔵庫。
  30. 【請求項30】 圧縮機の吐出管及び吸込管の少なくと
    も一方に振動吸収接手を備える事を特徴とする請求項1
    又は29記載の冷凍冷蔵庫。
  31. 【請求項31】 圧縮機と凝縮器との間に圧縮機の停止
    時に、凝縮器側の冷媒が圧縮機側へ逆流するのを阻止す
    る冷媒回路遮断手段を備えることを特徴とする請求項1
    又は19記載の冷凍冷蔵庫。
  32. 【請求項32】 圧縮機の停止時に、凝縮器の取入側と
    取出側の冷媒回路を遮断し、凝縮器内に冷媒をとじ込め
    る第1と第2の冷媒回路遮断手段を備えることを特徴と
    する請求項1又は19記載の冷凍冷蔵庫。
  33. 【請求項33】 庫内冷却用送風機のモータを庫外に設
    置することを特徴とする請求項19記載の冷凍冷蔵庫。
  34. 【請求項34】 庫内冷却用送風機のモータをロータ部
    とステータ部で構成し、ステータ部を庫外に設置したこ
    とを特徴とする請求項19記載の冷凍冷蔵庫。
  35. 【請求項35】 送風機のモータをモールド化すること
    を特徴とする請求項19記載の冷凍冷蔵庫。
  36. 【請求項36】 冷凍サイクルとは別体に、キャピネッ
    ト露付き防止の面ヒータを独立して設けたことを特徴と
    する請求項1又は19記載の冷凍冷蔵庫。
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