JPH08170440A - 多層箱型循環式駐車装置およびその駐車方法 - Google Patents

多層箱型循環式駐車装置およびその駐車方法

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JPH08170440A
JPH08170440A JP31714194A JP31714194A JPH08170440A JP H08170440 A JPH08170440 A JP H08170440A JP 31714194 A JP31714194 A JP 31714194A JP 31714194 A JP31714194 A JP 31714194A JP H08170440 A JPH08170440 A JP H08170440A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 2階層間の箱形循環に干渉することなしに、
昇降路上、箱型循環を行なわない他の階層にトレーを増
設して自動車の収容台数の拡大を図る。 【構成】 11は前後一対の固定レールであり、それぞ
れトレー16の横行駆動機構17を有し、全体として4
階層の格納層を構成している。12、13は各格納層の
両端側に画成された昇降路である。14は前後一対の可
動レールであり、それぞれ各昇降路12、13上に各格
納層の間隔と同じピッチの配列で昇降駆動機構18によ
り垂直循環可能に配置されている。これらの可動レール
14はそれぞれ各トレー16の車輪161を載置可能な
短い断片状に形成されて4個のレールブロック141で
構成され、各昇降路12、13上各格納層毎においてそ
の固定レール11の延長上に各トレー16が走行可能な
連絡用固定レール15が各可動レール14を挿通かつ嵌
合可能な間欠部151を設けて配置されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は3階層以上の格納層を備
え、自動車の収容台数の拡大を図る多層箱型循環式駐車
装置およびその駐車方法に関する。
【0002】
【従来の技術】図6は従来の地下式4段構造の多層箱型
循環式駐車装置の構成を示している。図6において、6
1は第1の格納層、62は第2の格納層、63は第3の
格納層、64は第4の格納層であり、65は各格納層の
一端側に画成されて各格納層61、62、63、64を
連絡する第1の昇降路、66はその他端側に画成されて
各格納層61、62、63、64を連絡する第2の昇降
路である。各格納層61、62、63、64は前後一対
をなす固定レール67と、この固定レール67と同様に
前後一対をなす可動レール68とからなる。固定レール
67はそれぞれ後述のトレー74を複数台配置可能な長
さを有し、それぞれの固定レール67にトレー74を横
送りする横行駆動機構69を備えている。可動レール6
8はトレー74の同じ列同士の車輪75の間隔よりも少
し大きい長さを有し、それぞれ各昇降路65、66上に
設置された昇降駆動機構70に組み付けられて各固定レ
ール67の間隔と同じピッチで配列されている。なお、
この昇降駆動機構70は、昇降路65、66の四隅上下
に設置されたスプロケット71と、各上下スプロケット
71間に巻装された4本のエンドレスチェーン72と、
スプロケット71を回転駆動するモータ73とを備え、
各一対の可動レール68が一対の固定レール77と同じ
配列を取り得る向きに2本のエンドレスチェーン72間
に架け渡されて取り付けられている。74は自動車載置
用のトレーであり、片側2輪合計4輪の車輪75が各々
両側に突出して取り付けられている。
【0003】この駐車装置では自動車をレールに対し一
端部から乗り入れる端部乗入方式を採用しており、76
は地上1階に設置された自動車乗り入れ用の乗込口であ
り、第1の昇降路65上に位置設定されている。
【0004】次に上記従来の多層箱型循環式駐車装置の
動作について図6を参照しながら説明する。図6おい
て、地上1階の乗込口76にトレー74が可動レール6
8上に乗って待機中であり、地下の4階層では、複数の
トレー74が横方向に連続的に並んで停止されている。
【0005】入庫する自動車が乗込口76に待機中のト
レー74上に乗り込むと、先ず第1の昇降路65の昇降
駆動機構70の作動により、第1の昇降路65上を各可
動レール68が下方へ垂直循環し、自動車を載せたトレ
ー74が可動レール68に乗って下降移動される。この
可動レール68が第1の階層の固定レール67左端部の
延長上に配列されて、自動車を載せたトレー74が第1
の格納層61で固定レール67上の他のトレー74に図
示されない係合部材を介して連結される。
【0006】次に、第2の昇降路66の昇降駆動機構7
0の作動により、第2の昇降路66上を各可動レール6
8が上方へ一階層分垂直循環し、第2の格納層62に停
止中の可動レール68が第1の格納層61に上昇してそ
の上のトレー74が第1の格納層61へ上昇移動し、そ
の階層の他のトレー74に連結すると同時に、第1の昇
降路65の昇降駆動機構70の作動により、第1の昇降
路65上を各可動レール68が下方へ一階層分垂直循環
し、第1の格納層61に停止中の自動車を載せた可動レ
ール68が第2の格納層62に下降してそのトレー74
が第2の格納層62へ下降移動し、その階層の他のトレ
ー74に連結する。次いで、第1の格納層61の横行駆
動機構69により、第1の格納層61の固定レール67
およびその両端の可動レール68上を各トレー74が第
1の昇降路65に向かう方向に横行移動すると同時に、
第2の格納層62の横行駆動機構69により、第2の階
層の固定レール67およびその両端の可動レール68上
を各トレー74が第2の昇降路66に向かう方向に横行
移動する。このような2工程の箱型循環運転を繰り返し
行なうことによって、入庫した自動車が予め定めた階層
の所定の位置に格納される。
【0007】なお、この箱型循環運転は上記と逆方向に
も運転可能になっている。また、ここではトレー74の
箱型循環を第1の格納層61と第2の格納層62との間
で行なっているが、自動車の入庫先に応じ、トレー74
の箱型循環を第2の格納層62と第3の格納層63との
間で、または第3の格納層63と第4の格納層64との
間で同様の動作により行なうことができる。
【0008】自動車を出庫する際は、その自動車が収容
されている格納層とこれに隣合う格納層との間で箱型循
環運転が行なわれて自動車を載置したトレー74が第1
の昇降路65上の可動レール68上に移動され、この可
動レール68がそこから昇降駆動機構70の作動により
垂直循環して自動車を載せたトレー74を乗込口76に
移送する。
【0009】このように上記従来の多層箱型循環式駐車
装置では、前後一対で複数の可動レール68を各昇降路
65、66上各階層の前後一対の固定レール67の延長
上に各格納層61、62、63、64の一部として連続
的に配列して、これらの可動レール68をその昇降駆動
機構70により垂直循環するようにし、各階層の横行駆
動機構69を併せて隣合う2階層間、例えば第1の格納
層61と第2の格納層62との間で、または第2の格納
層62と第3の格納層63との間で、または第3の格納
層63と第4の格納層64との間でそれぞれ箱型循環を
行なうことができる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の多層箱型循環式駐車装置では、2階層間でトレーの
箱型循環運転を行なう場合に、各可動レール全体が各階
層の格納層の一部として垂直循環されていくため、箱型
循環を行なっていない停止中の他の階層の昇降路上にト
レーを入れておくと、これが2階層間の箱型循環経路に
干渉して箱型循環を取ることができない。したがって、
昇降路上には自動車を1台しか格納することができない
という問題があった。
【0011】本発明は、このような従来の問題を解決す
るものであり、箱形循環に干渉することなしに、昇降路
上、箱型循環を行なっていない停止中の他の階層にトレ
ーを増設して自動車の収容台数の拡大を図ることのでき
る多層箱型循環式駐車装置およびその駐車方法を提供す
ることを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1に記載の発明は、各一対の可動レールをそ
れぞれ各トレーの車輪を載置可能な短い断片状に形成す
るとともに、各昇降路上各格納層毎において固定レール
の延長上に各トレーが走行可能な連絡用固定レールを各
可動レールが挿通かつ嵌合可能な間欠部を設けて配置し
たものである。
【0013】また、請求項2に記載の発明は、上記請求
項1において、n階層の格納層(ただし、n≧3)を有
し、1つの昇降路においてトレーをn−1枚まで配置し
たものである。
【0014】また、請求項3に記載の発明は、各一対の
可動レールをそれぞれ各トレーの車輪を載置可能な短い
断片状に形成するとともに、各昇降路上各格納層毎にお
いてその固定レールの延長上に各トレーが走行可能な連
絡用固定レールを各可動レールが挿通かつ嵌合可能な間
欠部を設けて配置し、指定した2つの格納層間で箱型循
環を行なう際に、各昇降路上箱型循環を行なわない非指
定階層に配置されたトレーをその階層上の他のトレーと
ともに横行駆動機構により昇降路上非指定階層のトレー
の車輪が可動レールから連絡用固定レールまたは固定レ
ールに移動する分だけ横送りすることにより、昇降路上
非指定階層のトレーが各可動レールの垂直循環に干渉し
ない位置を取り得るようにしたものである。
【0015】
【作用】したがって、本発明によれば、上記請求項1に
よって、昇降路上を複数の一対の可動レールがその昇降
駆動機構の作動により垂直循環するときに、各格納層毎
にその連絡用の固定レールの間欠部に嵌合し一体化して
連絡用固定レールとともに各格納層の一部を構成し、両
昇降路上においてこれら可動レールの相互に逆向きの垂
直循環と、2つの格納層間においてその横行駆動機構の
作動によるトレーの相互に逆向きの横送りとの組み合わ
せにより箱型循環が行なわれる。この箱型循環に際し、
各昇降路上、箱型循環を行なわない他の階層にトレーが
位置している場合、そのトレーの車輪が可動レールから
連絡用固定レールまたは固定レールに移動する分だけそ
の階層のトレーを横行駆動機構により横送りすることに
より、可動レール全体の垂直循環に対する干渉を回避
し、昇降路上箱型循環を行なわない他の階層にトレーを
残したまま箱型循環を行なうことができる。したがっ
て、自動車の入出庫処理を迅速に行なうことができる。
【0016】また、上記請求項2によって、各昇降路上
にトレーをn−1枚まで配置した場合、各昇降路上、箱
型循環を行なう2階層のいずれか一方の階層にトレーな
しの可動レールを設定配置することにより、箱型循環を
行なわない他の階層にトレーを載せた可動レールが配置
されていても、そのトレーの車輪が可動レールから連絡
用固定レールまたは固定レールに移動する分だけその階
層のトレーを横行駆動機構により横送りすることによ
り、可動レール全体の垂直循環に対する干渉を回避し、
昇降路上箱型循環を行なわない他の階層にトレーを残し
たまま箱型循環を行なうことができる。したがって、昇
降路上にトレーを増設配置した分だけ自動車の収容台数
を拡大することができる。
【0017】また、上記請求項3によって、昇降路上に
特別に大きなスペースを必要とすることなしにトレーを
増設配置することができ、自動車の収容台数の拡大を図
ることができる。
【0018】
【実施例】先ず、本発明の一実施例の構成について図1
を用いて説明する。なお、この実施例においても、従来
例と同様に、4段構造の多層箱型循環式駐車装置として
例示してある。
【0019】図1において、11はそれぞれ前後一対を
なす固定レールであり、各々後述するトレー16を複数
台ずつ格納可能な長さを有し、4組の一対の固定レール
11が上下方向に並列に配置されて全体として4階層の
格納層が構成されている。ここでは、後段の説明の便宜
上、これらの格納層を上から順に、第1の格納層11
1、第2の格納層112、第3の格納層113、第4の
格納層114と呼ぶ。
【0020】12は第1の昇降路であり、各格納層11
1、112、113、114の一端(図1中左端)側に
画成されて各格納層111、112、113、114の
間を連絡する。13は第2の昇降路であり、各格納層1
11、112、113、114の他端(図1中右端)側
に画成されて各格納層111、112、113、114
の間を連絡する。
【0021】14はそれぞれ前後一対をなす可動レール
であり、図2に示すように、各々後述のトレー16の車
輪161を載置可能な短い断片状に形成されて、前後の
列にそれぞれ2個ずつの一対となす合計4個のレールブ
ロック141からなり、これらのレールブロック141
相互の間隔はトレー16の4個の車輪161の配置間隔
に対応し、このような一対の可動レール14が各昇降路
12、13上に各階層の固定レール11の間隔と同じピ
ッチで配列されている。
【0022】15はそれぞれ前後一対をなす連絡用固定
レールであり、図2に示すように、各々その長手方向中
間部に可動レール14の各列2個のレールブロック14
1が挿通かつ嵌合可能な間欠部151を有し、2つの昇
降路12、13上各格納層111、112、113、1
14毎にその固定レール11の延長上に連続的に、その
間欠部151を可動レール14の垂直循環経路上に一致
させて配置されている。なお、従来例と比べて昇降路1
2、13が外側方向に向けて少し広く取られており、こ
の連絡用固定レール15の長手方向に従来の可動レール
よりも若干長い寸法が設定されている。
【0023】16はそれぞれ自動車載置用のトレーであ
り、図2に示すように、その両側両端部にそれぞれ各レ
ール11、14、15上で横行用の車輪161を側方に
突出して配置され、複数のトレー16が互いに図示され
ない係合部材を介して離脱可能に連結されて各格納層1
11、112、113、114上に連続的に配置されて
いる。
【0024】17は横行駆動機構であり、各格納層11
1、112、113、114の各固定レール11に設置
されて各格納層111、112、113、114上でト
レー16を横行させる。18は第1、第2の昇降路1
2、13上に設置された昇降駆動機構であり、昇降路1
2、13の四隅上下に2個ずつ設置されたスプロケット
181と、各上下スプロケット181間に巻装された合
計8本のエンドレスチェーン182と、スプロケット1
81を回転駆動するモータ183とを備え、各一対の可
動レール14がそれぞれ一対の固定レール11と同じ配
列を取り得る方向にエンドレスチェーン182間に架け
渡されて取り付けられ、昇降路12、13上で各一対の
可動レール14を垂直循環させる。
【0025】この駐車装置では自動車をレールに対し左
端部から乗り入れる端部乗入方式を採用しており、19
は地上1階に設置された自動車乗り入れ用の乗込口であ
り、第1の昇降路12上に位置設定されている。
【0026】次に、上記多層箱型循環式駐車装置の動作
およびその駐車方法について図1、図3および図4を参
照しながら説明する。図1おいて、各格納層111、1
12、113、114では、その一対の固定レール11
両端延長上の連絡用固定レール15の間欠部151に一
対の可動レール14の各レールブロック141が嵌合し
て一体化され、地上1階の乗込口19にはトレー16が
可動レール14上に乗って待機中になっている。
【0027】第1の格納層111ではその固定レール1
1上に複数台のトレー16が連続的に配置され、一方、
その両端昇降路12、13の可動レール14上にはトレ
ー16は配置されていない。第2の格納層112ではそ
の固定レール11上に複数台のトレー16が連続的に配
置されるとともに、その右端第2の昇降路13の可動レ
ール14上に1台のトレー16が配置されて固定レール
11上の他のトレー16に連結され、一方、その左端第
1の昇降路12の可動レール14上にはトレー16が配
置されていない。さらに、第3、第4の格納層113、
114ではともに固定レール11上に複数台のトレー1
6が連続的に配置されるとともに、その両端昇降路1
2、13の可動レール14上に各1台のトレー16が増
設配置されて固定レール11上の他のトレー16に連結
されている。
【0028】ここで、自動車の入庫に際し、第1、第2
の格納層111、112を箱型循環の指定階層とし、第
3、第4の格納層113、114を箱型循環の非指定階
層とする。
【0029】自動車の入庫に先立ち、先ず第3および第
4の格納層113、114において、その横行駆動機構
17の作動により、各格納層113、114上のトレー
16全体を少し第2の昇降路13側にずらして、図3に
示すように、両昇降路12、13上のトレー16の車輪
161を可動レール14のレールブロック141から連
絡用固定レール15または固定レール11に移動する。
この入庫準備を終了した後、入庫する自動車を乗込口1
9に待機中のトレー16上に載せると、第1の昇降路1
2においてその昇降駆動機構18の作動により、すべて
の可動レール14が下方へ垂直循環し、各可動レール1
4のレールブロック141が各階層の連絡用固定レール
15の間欠部151を挿通して下位の階層の連絡用固定
レール15に嵌合し、その階層に一体化する。ここで、
第3、第4の格納層113、114においては、図4に
示すように、各レールブロック141が連絡用固定レー
ル15または固定レール11上に乗っているトレー16
に対し、その車輪161の横を通過して間欠部151に
入り込み、その階層に一体化する。
【0030】この循環により、自動車を載せたトレー1
6が第1の昇降路12上を第1の格納層111まで下降
移動されてその階層の固定レール11上に停止中の他の
トレー16に連結される。
【0031】次に、第2の昇降路13において、その昇
降駆動機構18の作動によりすべての可動レール16が
上方へ一階層分垂直循環し、第2の格納層112に停止
中の可動レール14が第1の格納層111まで上昇して
その上のトレー16が第1の格納層111へ上昇移動
し、その階層の固定レール11上に停止中の他のトレー
16に連結されると同時に、第1の昇降路12におい
て、その昇降駆動機構18の作動によりすべての可動レ
ール14が下方へ一階層分垂直循環し、第1の格納層1
11に停止中の自動車を載せた可動レール14が第2の
格納層112に下降してその上のトレー16が第2の格
納層112へ下降移動し、その階層の固定レール11上
の他のトレー16に連結される。ここでもまた、第3、
第4の格納層113、114においては、図4に示すよ
うに、各レールブロック141が連絡用固定レール15
または固定レール11上に乗っているトレー16に対
し、その車輪161の横を通過して間欠部151に入り
込み、一体化する。
【0032】次いで横行駆動機構17により、第1の階
層の固定レール11並びにその両端の一体化された可動
レール14および連絡用固定レール15上を各トレー1
6が第1の昇降路12に向かう方向に横行移動すると同
時に、第2の階層の固定レール11およびその両端の一
体化された可動レール14および連絡用固定レール15
上を各トレー16が第2の昇降路13に向かう方向に横
行移動する。
【0033】このような2工程の箱型循環運転を繰り返
し行なうことによって、入庫した自動車が第1または第
2の格納層112、113の所定の位置に格納される。
なお、この循環運転は上記と逆方向にも運転可能になっ
ている。また、ここではトレー16の箱型循環を第1の
格納層111と第2の格納層112との間で行なってい
るが、自動車の入庫先に応じて、トレー16の箱型循環
を第2の格納層112と第3の格納層113との間で、
または第3の格納層113と第4の格納層114との間
で同様の動作により行なうことができる。図5に第3の
格納層113と第4の格納層114との間で箱型循環を
行なう場合の第1、第2の格納層111、112におけ
るトレー16の一動作例を示しておく。
【0034】自動車を出庫する際は、その自動車の格納
層とこれに隣合う格納層との間で同様の箱型循環運転が
行なわれて、自動車を載せたトレー16が第1の昇降路
12の可動レール14上に移動され、そこから昇降駆動
機構18の作動により乗込口19に移送される。
【0035】このように上記実施例によれば、各一対の
可動レール14をそれぞれ各トレー16の車輪161を
載置可能な短い断片状に形成して前後の列2個ずつの一
対となす合計4個のレールブロック141で構成すると
ともに、2つの昇降路12、13上各格納層111、1
12、113、114毎においてその固定レール11の
延長上に各トレー16が走行可能な連絡用固定レール1
5を各可動レール14が挿通かつ嵌合可能な間欠部15
1を設けて配置し、昇降路12、13上でこれらの可動
レール14をその昇降駆動機構18により垂直循環させ
ることによって、各レールブロック141を連絡用固定
レール15の間欠部151に嵌合しその一部として配列
する構造とし、昇降路12、13上箱型循環を行なわな
い非指定階層の2階層にトレー16が位置している場
合、その車輪161が可動レール14から連絡用固定レ
ール15または固定レール11へ移動させる分だけその
階層のトレー16全体を横行駆動機構17により横送り
して、各可動レール14の垂直循環に干渉しないように
していることにより、昇降路12、13上箱型循環を行
なわない非指定階層にトレー16を残したまま箱型循環
を行なうことができる。
【0036】このことから、本実施例のような4階層の
格納層111、112、113、114を有する駐車装
置において、1つの昇降路12、13毎にトレー16を
従来の1台に対して2台増設して3台まで配置してお
り、その増設分のトレー16を両昇降路12、13上に
残したままで箱型循環を行なうことができ、全体として
自動車の収容台数を4台増加させることができる。同様
に、例えば3階層の格納層を備えている場合、1つの昇
降路毎にトレーを従来の1台に対して1台ずつ増設して
合計2台まで配置することができ、5階層の格納層を備
えている場合、1つの昇降路毎にトレーを従来の1台に
対して3台ずつ増設して合計4台のトレーを配置するこ
とができ、n階層の格納層を備えている場合、1つの昇
降路毎にトレーを従来の1台に対してn−2台ずつ増設
して合計n−1台まで配置することができ、自動車の収
容台数を拡大することができる。
【0037】以上、本実施例のような駐車装置およびそ
の駐車方法によれば、昇降路12、13上に特別に大き
なスペースを設定することなしにトレー16を増設配置
することができ、自動車の収容台数の拡大を図ることが
できる。
【0038】また、本実施例のような端部乗入方式の多
層箱型循環式駐車装置の外、両側の昇降路の他にさらに
レールに対して中間部にエレベータ装置を設置し、その
中間昇降路上に自動車の乗込口を設けた、所謂中間部乗
入方式の駐車装置であっても、両側の昇降路上にトレー
を同様に増設配置することができ、自動車の収容台数を
拡大することができる。
【0039】
【発明の効果】以上説明したように、各一対の可動レー
ルをそれぞれ各トレーの車輪を載置可能な短い断片状に
形成するとともに、2つの昇降路上各格納層毎において
その固定レールの延長上に各トレーが走行可能な連絡用
固定レールを各可動レールが挿通かつ嵌合可能な間欠部
を設けて配置し、指定した2つの格納層間で箱型循環を
行なう際に、各昇降路上箱型循環を行なわない非指定階
層に配置されたトレーをその階層上の他のトレーととも
に横行駆動機構により昇降路上非指定階層のトレーの車
輪が可動レールから連絡用固定レールまたは固定レール
に移動する分だけ横送りすることにより、昇降路上非指
定階層のトレーが各可動レールの垂直循環に干渉しない
位置を取り得るようにしているので、箱型循環を行なわ
ない非指定階層の格納層においてその両端昇降路上にト
レーを配置したままで指定した2階層間の箱型循環を行
なうことができ、したがって各昇降路にトレーを増設し
て自動車の収容台数の拡大を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例における多層箱型循環式駐車
装置の正面図
【図2】同駐車装置の要部平面図
【図3】同駐車装置の動作例を示す正面図
【図4】同駐車装置の動作例を示す部分拡大正面図
【図5】同駐車装置の別の動作例を示す正面図
【図6】従来の多層箱型循環式駐車装置の正面図
【符号の説明】
11 一対の固定レール 111 第1の格納層 112 第2の格納層 113 第3の格納層 114 第4の格納層 12 第1の昇降路 13 第2の昇降路 14 一対の可動レール 141 レールブロック 15 連絡用固定レール 151 間欠部 16 自動車載置用のトレー 161 車輪 17 横行駆動機構 18 昇降駆動機構 181 スプロケット 182 エンドレスチェーン 183 モータ 19 乗込口

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 3階層以上の格納層を構成する前後一対
    で複数の固定レールと、前記各格納層の両端側に画成さ
    れ、それぞれの格納層を連絡する昇降路上に配列されて
    それぞれ前記各格納層の一部を構成する前後一対で複数
    の可動レールと、前記各格納層の各一対の固定レールお
    よび可動レール上を走行可能な車輪を両側方に突出して
    配設され、前記各格納層上に連続的に配置された複数の
    自動車載置用のトレーと、前記各格納層上の各トレーを
    横行移動させる横行駆動機構と、前記昇降路上の前記各
    一対の可動レールを垂直循環させて前記各トレーを前記
    各格納層に昇降移送する昇降駆動機構とを備え、前記各
    格納層間で前記各トレーを箱型循環させる多層箱型循環
    式駐車装置において、 前記各一対の可動レールを、それぞれ前記各トレーの車
    輪を載置可能な短い断片状に形成するとともに、前記各
    昇降路上前記格納層毎において前記各一対の固定レール
    の延長上に前記各トレーが走行可能な連絡用固定レール
    を前記各可動レールが挿通かつ嵌合可能な間欠部を設け
    て配置していることを特徴とする多層箱型循環式駐車装
    置。
  2. 【請求項2】 n階層の格納層(ただし、n≧3)を有
    し、1つの昇降路毎にトレーを、 n−1 枚まで配置していることを特徴とする請求項1記載の多
    層箱型循環式駐車装置。
  3. 【請求項3】 3階層以上の格納層を構成する前後一対
    で複数の固定レールと、前記各格納層の両端側に画成さ
    れ、それぞれの格納層を連絡する昇降路上に配列されて
    それぞれ前記各格納層の一部を構成する前後一対で複数
    の可動レールと、前記各格納層の各一対の固定レールお
    よび可動レール上を走行可能な車輪を両側方に突出して
    配設され、前記各格納層上に連続的に配置された複数の
    自動車載置用のトレーと、前記各格納層上の各トレーを
    横行移動させる横行駆動機構と、前記昇降路上の前記各
    一対の可動レールを垂直循環させて前記各トレーを前記
    各格納層に昇降移送する昇降駆動機構とを備え、前記各
    格納層間で前記各トレーを箱型循環させる多層箱型循環
    式駐車装置において、 前記各一対の可動レールを、それぞれ前記各トレーの車
    輪を載置可能な短い断片状に形成するとともに、前記各
    昇降路上前記格納層毎において前記各一対の固定レール
    の延長上に前記各トレーが走行可能な連絡用固定レール
    を前記各可動レールが挿通かつ嵌合可能な間欠部を設け
    て配置し、 指定した2つの格納層間で箱型循環を行なう際に、前記
    各昇降路上箱型循環を行なわない非指定階層に配置され
    たトレーをその階層上の他のトレーとともに前記横行駆
    動機構により前記昇降路上非指定階層のトレーの車輪が
    前記可動レールから前記連絡用固定レールまたは固定レ
    ールに移動する分だけ横送りすることにより、前記昇降
    路上非指定階層のトレーが前記各可動レールの垂直循環
    に干渉しない位置を取り得るようにしたことを特徴とす
    る多層箱型循環式駐車装置の駐車方法。
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