JPH08169802A - パラジクロロベンゼン固形物及びその製造方法並びにパラジクロロベンゼン製剤 - Google Patents

パラジクロロベンゼン固形物及びその製造方法並びにパラジクロロベンゼン製剤

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JPH08169802A
JPH08169802A JP7241990A JP24199095A JPH08169802A JP H08169802 A JPH08169802 A JP H08169802A JP 7241990 A JP7241990 A JP 7241990A JP 24199095 A JP24199095 A JP 24199095A JP H08169802 A JPH08169802 A JP H08169802A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 固形物内部に添加剤を略均一な分散状態で封
じ込められており、使用初期から使用後期に至るまでパ
ラジクロロベンゼン及び添加剤の気体成分を略均等に揮
散させることのできるパラジクロロベンゼン製剤を製造
するためのパラジクロロベンゼン固形物を提供する。ま
た、このようなパラジクロロベンゼン固形物を工業的に
有利に製造するための方法を提供する。 【構成】 植物精油、植物精油の抽出成分、動物抽出
物、香料、ピレスロイド系殺虫剤及び固結防止剤から選
ばれた1種又は2種以上の添加剤を溶解したパラジクロ
ロベンゼン溶融液を、間接冷却凝固装置の冷却面を介し
て急冷して得られた固形物であって、その固形物内部に
上記添加剤が略均一な分散状態で封じ込められているパ
ラジクロロベンゼン固形物である。また、このようなパ
ラジクロロベンゼン固形物の製造方法であり、更に、こ
の固形物を用いて製造されたパラジクロロベンゼン製剤
である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、パラジクロロベンゼ
ンを主成分とする固形物及びその製造方法並びにこのパ
ラジクロロベンゼンを主成分とする製剤に係り、特に、
内部に種々の添加剤が略均一な分散状態で封じ込められ
たパラジクロロベンゼンの固形物及びその製造方法並び
に製剤に関する。
【0002】
【従来の技術】パラジクロロベンゼンは強力な防虫及び
防臭作用を有し、その錠剤は衣料品等の防虫剤やトイレ
等の防臭剤として用いられている。このパラジクロロベ
ンゼン錠剤は、パラジクロロベンゼン結晶の一定量を打
錠して所定の形状、例えばタブレット状、ボール状ある
いは棒状等に成型したものであり、この錠剤を衣料品等
と共にタンス等の収納具内に入れておくと、この錠剤か
らパラジクロロベンゼンが昇華してその気体成分が収納
具内に揮散し、防虫効果を発揮し、また、トイレ等に設
置すれば防臭効果を発揮する。
【0003】しかるに、このパラジクロロベンゼンは独
特の臭気を有し、通常の使用条件でも気体成分の揮散量
が多くなると鼻を突く刺激臭となる。このため、この刺
激臭を軽減させる方法として、フレーク状のパラジクロ
ロベンゼン固形物の表面に液体状の香料成分を噴霧付着
させ、粉砕し打錠し成型して錠剤として用いられてい
る。これによって、パラジクロロベンゼンの気体成分と
共に揮散する香料成分によりパラジクロロベンゼンの刺
激臭を緩和するものである。
【0004】しかし、この場合には、香料成分が専らフ
レーク状のパラジクロロベンゼンの表面に付着している
だけであるため、先にこの香料成分が揮散してしまい、
長期に亘って芳香を発散させることが難しく、使用初期
には香料成分の芳香が強く、使用に従ってこの芳香が弱
くなり、ついにはパラジクロロベンゼン特有の刺激臭の
みになってしまう、という問題がある。
【0005】また、従来においては、固体状のパラジク
ロロベンゼン中に添加できる香料成分の添加量は、通常
0.01〜0.3重量%、好ましくは0.1〜0.3重
量%の範囲とされている。これは、添加量が0.01重
量%より少ないと、パラジクロロベンゼン特有の刺激臭
を緩和する効果が少なく、反対に、0.3重量%より多
くなると、添加された香料成分が液体状であって常温で
パラジクロロベンゼンの表面に存在するため、打錠時に
この添加剤が錠剤表面に滲み出てしまう。また、パラジ
クロロベンゼン錠剤の使用時に添加剤が衣料品等に付着
してシミ等の原因になるからである。
【0006】更に、パラジクロロベンゼン錠剤には、最
低限その形状を保てるだけの強度が要求されるが、液体
状の添加剤の濃度が高くなるとそれだけ錠剤の強度が低
下し、通常0.3重量%を越えて高くなると錠剤形状を
維持するだけの強度を付与するのが困難になる。そこ
で、この点からも、錠剤製造のためにパラジクロロベン
ゼン固形物中に添加可能な香料成分等の液体状添加剤の
添加量は0.3重量%程度が限界であるとされていた。
【0007】そして、パラジクロロベンゼン錠剤につい
ては、メントン等の防虫作用と防かび作用とを有する芳
香物質を添加し、防虫、防かび効果を高めると共にパラ
ジクロロベンゼン特有の刺激臭を軽減することが知られ
ており(特開昭62−283903号公報)、また、レ
モングラス油、タイムホワイト油、ピメント油等の防虫
作用を有する天然植物精油をパラジクロロベンゼンに1
〜30重量%の割合で混合し、防虫作用の向上とパラジ
クロロベンゼン特有の刺激臭の軽減とを図る方法も知ら
れている(特開平5−286818号公報)。
【0008】しかしながら、この方法においても、フレ
ーク状のパラジクロロベンゼン固形物の表面に0.5重
量%以上の添加剤を加えているので、打錠時に滲み出し
や錠剤強度の低下等の問題が発生し、錠剤中に1〜10
重量%の芳香物質や天然植物精油を混入させることは困
難であった。
【0009】更に、特開平6−199605号公報にお
いては、パラジクロロベンゼンの溶融液中に天然植物精
油又はその抽出成分を溶解するか、あるいは、パラジク
ロロベンゼンと天然植物精油又はその抽出成分との混合
物を溶融し、得られた溶融液を自然放冷するか、あるい
は、氷水中で急冷することにより、パラジクロロベンゼ
ンの固形物中に天然植物精油又はその抽出成分が封じ込
められたパラジクロロベンゼン固形物及びこれを用いた
製剤が提案されている。
【0010】しかしながら、天然植物精油又はその抽出
成分からなる添加剤を溶解したパラジクロロベンゼン溶
融液を自然放冷して凝固させると、パラジクロロベンゼ
ンはゆっくりと凝固し、その過程で添加剤が滲出して分
離してしまい、凝固したパラジクロロベンゼン固形物中
に含まれる添加剤濃度が低く、大部分の添加剤が固形物
表面に滲出して付着した状態で存在し、0.5重量%以
上の添加剤を用いて得られたパラジクロロベンゼン固形
物を打錠しても錠剤内部には0.3重量%程度しか残存
しない。また、錠剤強度も弱く、実用には耐え難かっ
た。
【0011】また、天然植物精油又はその抽出成分から
なる添加剤を溶解したパラジクロロベンゼン溶融液を氷
水中で急冷して凝固させる方法においては、得られたパ
ラジクロロベンゼン固形物を脱水する必要が生じ、厄介
な廃水処理をしなければならなくなるほか、パラジクロ
ロベンゼン固形物中に300ppm程度の水分が不可避
的に残留し、これが原因して本来白色であるべきパラジ
クロロベンゼン錠剤が使用時に褐変(褐色への変化)し
て外観や使用感を損ねるという問題が生じる。
【0012】更にまた、パラジクロロベンゼンはその性
質上保存中に固結し、塊状になって打錠時に取り扱いが
困難になるので、これを防止するため、フレーク調製時
又は調製されたフレークに固結防止剤を添加することが
知られている。例えば、特開昭62−148435号公
報や特公昭42−1006号公報においては、添加剤と
して0.005〜1.0重量%の範囲で有機酸アミド等
からなる固結防止剤を含むパラジクロロベンゼン溶融液
をドラムフレーカーで凝固させ、表面を固結防止剤で被
ったフレーク状のパラジクロロベンゼン固形物を製造す
る方法が開示されており、またこの際に、20℃に冷却
されたバット中で0.005〜1.0重量%の固結防止
剤を含んだパラジクロロベンゼン溶融液をフレーク状に
凝固させることも開示されている。
【0013】しかしながら、これらの公報には運転条件
が明示されておらず、また、添加剤が固形物表面を覆う
ような形で残存させているので、添加剤が局在化し、初
期の固結防止効果を発揮させることはできるが、保存中
に添加剤が揮散してしまい、長時間に亘って十分な固結
防止効果を発揮させることは困難であった。
【0014】また、特開昭48−15836号公報に
は、パラジクロロベンゼンの固形物の表面に着色剤を吹
き付けてパラジクロロベンゼン固形物を着色することが
記載されており、更に、特公昭49−13966号公報
においては、着色剤を高濃度に添加したパラジクロロベ
ンゼンフレークと着色剤添加のない白色のパラジクロロ
ベンゼンフレークとを混ぜ合わせて適度に着色したパラ
ジクロロベンゼンフレークを調製する方法が提案されて
いる。
【0015】しかしながら、前者の方法においては、着
色剤が固形物の表面にしか存在しないためにその色彩を
長時間維持することは難しく、また、後者の方法におい
ても、着色剤とパラジクロロベンゼンとの間の親和性が
悪いために、パラジクロロベンゼンフレークを適度に、
かつ、均一に着色することが困難であるという問題があ
る。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】そこで、本発明者ら
は、パラジクロロベンゼンの固形物及びその製剤におい
て、その内部に添加剤及び必要に応じて着色剤を略均一
に分散せしめ、これによって防虫剤や防臭剤等として使
用した際にその使用初期から使用後期に至るまでパラジ
クロロベンゼン及び添加剤の成分を略均等に揮散させ、
また、着色を持続させることのできるパラジクロロベン
ゼンの固形物及びその製剤について鋭意研究を重ねた結
果、添加剤を溶解したパラジクロロベンゼン溶融液を間
接冷却凝固装置の冷却面を介して急冷することにより、
得られた固形物内部に添加剤を略均一な分散状態で封じ
込めることができることを見出し、本発明を完成した。
【0017】従って、本発明の目的は、固形物内部に添
加剤を略均一な分散状態で封じ込めたパラジクロロベン
ゼン固形物を提供することにある。また、本発明の他の
目的は、固形物内部に添加剤が略均一な分散状態で封じ
込められており、使用初期から使用後期に至るまでパラ
ジクロロベンゼン及び添加剤の気体成分を略均等に揮散
させることのできるパラジクロロベンゼン製剤を製造す
るためのパラジクロロベンゼン固形物を提供することに
ある。
【0018】更に、本発明の他の目的は、このように固
形物内部に添加剤が略均一な分散状態で封じ込められた
パラジクロロベンゼン固形物を工業的に有利に製造する
ための方法を提供することにある。更にまた、本発明の
他の目的は、製剤内部に添加剤が略均一な分散状態で封
じ込められており、使用初期から使用後期に至るまでパ
ラジクロロベンゼン及び添加剤の気体成分を略均等に揮
散させることのできるパラジクロロベンゼン製剤を提供
することにある。
【0019】
【課題を解決するための手段】すなわち、本発明は、植
物精油、植物精油の抽出成分、動物抽出物、香料、ピレ
スロイド系殺虫剤及び固結防止剤から選ばれた1種又は
2種以上の添加剤が固形物内部に比分散度15%以内の
略均一な分散状態で封じ込められているパラジクロロベ
ンゼン固形物である。
【0020】また、本発明は、植物精油、植物精油の抽
出成分、動物抽出物、香料、ピレスロイド系殺虫剤及び
固結防止剤から選ばれた1種又は2種以上の添加剤、あ
るいは、この添加剤及び着色剤を溶解したパラジクロロ
ベンゼン溶融液を、間接冷却凝固装置の冷却面を介して
急冷して得られた固形物であって、その固形物内部に上
記添加剤、あるいは、この添加剤及び着色剤が略均一な
分散状態で封じ込められているパラジクロロベンゼン固
形物である。
【0021】また、本発明は、パラジクロロベンゼン溶
融液に植物精油、植物精油の抽出成分、動物抽出物、香
料、ピレスロイド系殺虫剤及び固結防止剤から選ばれた
1種又は2種以上の添加剤、あるいは、この添加剤に加
えて着色剤を溶解し、得られた溶解液を間接冷却凝固装
置の冷却面で急冷して凝固させる、固形物内部に添加
剤、あるいは、この添加剤及び着色剤が略均一な分散状
態で封じ込められているパラジクロロベンゼン固形物の
製造方法である。
【0022】更に、本発明は、固形物内部に添加剤、あ
るいは、この添加剤及び着色剤が略均一な分散状態で封
じ込められたパラジクロロベンゼン固形物を製剤化して
得られたものであって、この製剤内部に添加剤、あるい
は、この添加剤及び着色剤が略均一な分散状態で封じ込
められているパラジクロロベンゼン製剤である。
【0023】本発明において、原材料として使用するパ
ラジクロロベンゼンとしては、それが防虫剤や防臭剤と
して製剤化可能なものであればどのような製造方法で製
造されたものであってもよく、特に制限はない。また、
このパラジクロロベンゼンに添加剤や着色剤(以下「添
加剤等」と略称することがある)を添加して形成される
パラジクロロベンゼン固形物の形状についても特に制限
はなく、間接冷却凝固装置の冷却面から薄片状固形物と
して剥し採ったそのままの形状であっても、これを粉砕
し、あるいは、篩等で分級して製剤化し易い形状、例え
ば顆粒状に調製したものであってもよい。
【0024】本発明においては、このようなパラジクロ
ロベンゼン固形物中に添加される添加剤としては、植物
精油、植物精油の抽出成分、動物抽出物、香料、ピレス
ロイド系殺虫剤及び固結防止剤から選ばれた1種又は2
種以上の混合物であり、最終的に製造されるパラジクロ
ロベンゼン製剤の用途等に応じて適宜選択して単独であ
るいは併用して使用される。
【0025】例えば、パラジクロロベンゼン製剤が衣料
用防虫剤として使用される場合、防虫作用のある植物精
油、殺菌又は防かび作用のある植物精油及び香料の3種
類の成分を併用して使用すると、香料のマスキング作用
によりパラジクロロベンゼン特有の刺激臭が和らげられ
ると共に、このパラジクロロベンゼンの防虫作用と植物
精油が有する防虫作用や殺菌又は防かび作用とが相乗効
果を発揮し、害虫や菌又はかびから衣料をより強力に保
護することができる。
【0026】これらの添加剤のうち、植物精油、植物精
油の抽出成分、動物抽出物、香料及びピレスロイド系殺
虫剤のほとんどは常温液体状である。なお、植物精油の
抽出成分のうちのチモール等は常温固体状であるが、パ
ラジクロロベンゼン溶融液に溶解させて均一に分散させ
ることができる。
【0027】この添加剤の植物精油としては、例えば、
防虫作用のあるナツメグ油、チョウジ油、セージ油、タ
イム油、ラベンダー油、バジル油、ヒノキ油、レモング
ラス油、カッシャ油、ピメント油、月桃油等や、芳香消
臭作用のあるビターアーモンド油、ヒノキ油、ナツメグ
油、ゼラニウム油、ラベンダー油、ライム油、ペパーミ
ント油、ベチパー油、スイートオレンジ油、タイム油等
や、殺菌又は防かび作用のあるカラシ油、西洋ワサビ
油、ヒバ油、タイム油、チョウジ油、ナツメグ油、ヒノ
キ油等が挙げられる。
【0028】また、植物精油の抽出成分としては、例え
ば、防虫作用のあるαビネン、オイゲノール、ツヨン、
チモール、ヒノキチオール、シンナミックアルデヒト、
カルバクロール等や、芳香消臭作用のあるベンズアルデ
ヒト、αビネン、ゲラニオール、シトロネラール、リナ
ロール、リモネン、メントール、酢酸リナリル、アミル
シンナミックアルデヒト、アンスラニン酸メチル、イソ
オイゲノール、カブロン酸アリル、酢酸イソブチル、酢
酸ベンジル、サリチル酸イソアミル、シトラール、デシ
ルアルデヒド、ヒドロキシシトロネラール、酢酸イソア
ミル等や、殺菌又は防かび作用のあるチモール、カルバ
クロール、ビオゾール等のイソプロピルメチルフェノー
ル類や、同じく殺菌又は防かび作用のあるアリルイソチ
オシアネート、トランス−4−メチルチオ−3−ブテニ
ルイソチオシアネート、フェニルエチルイソチオシアネ
ート等のイソチオシアネート類が挙げられる。
【0029】更に、動物抽出物としては、例えば、ムス
ク、アンバーグリス、シベット等が挙げられる。また、
香料としては、天然香料や合成香料が挙げられる。そし
て、ピレスロイド系殺虫剤としては、例えば、エムペン
トリン、アレスリン、レスメトリン、フェノトリン等が
挙げられる。これらの殺虫剤は、臭いが弱いことから単
独又は混合して広く使用されているが、揮発性が低く、
その使用初期ではパラジクロロベンゼン製剤よりも防虫
効果が低いとされている。しかしながら、本発明におい
て、添加剤の1種としてこのピレスロイド系殺虫剤を用
いれば両者の相乗効果が発揮される。
【0030】また、固結防止剤としては、例えば、ジエ
チレングリコールやその誘導体、ベンジルアルコールや
その誘導体、有機酸アミドやその誘導体、シリコンオイ
ル、トリエチレングリコール誘導体、ジメチルフタレー
ト、ジエチルフタレート、ジブチルフタレート、ジオク
チルフタレート等のフタル酸エステル類、テトラアルコ
キシシラン等が挙げられる。また、着色剤としては、例
えば、アミノケトン系染料、キサンテン系顔料、フラビ
ン系顔料等が挙げられる。これらの着色剤は常温では固
体であるが、パラジクロロベンゼン融解液中に容易に溶
解する。
【0031】本発明において、パラジクロロベンゼン固
形物中に添加される添加剤や着色剤の添加量について
は、その種類や、単一種類の添加剤等を添加するのか、
あるいは、複数種類の添加剤等を添加するのか、更に
は、このパラジクロロベンゼン固形物を用いて調製され
るパラジクロロベンゼン製剤の剤型や用途等によって異
なるが、添加総量が0.001〜5重量%の範囲がよ
く、好ましくは0.1〜1.0重量%の範囲がよい。こ
の添加総量が5重量%を超えると、パラジクロロベンゼ
ン固形物やこれを用いて製造された製剤の強度が弱くな
り、少しの衝撃でも固形物や製剤の形が破壊し、これら
固形物や製剤の内部に封じ込められていた添加剤が表面
に滲出してくる場合がある。
【0032】更に、本発明においては、添加剤や着色剤
をパラジクロロベンゼン固形物の固形物内部に加え、更
に固形物表面に付着させてもよい。この固形物表面に付
着させる添加剤等は、固形物内部に封じ込められた添加
剤等と同じであっても、また、異なっていてもよい。そ
して、固形物表面に付着させる添加剤等の付着量につい
ては、打錠成型する都合上0.3重量%以下であるのが
よい。このように、固形物表面にも添加剤等を付着させ
ることにより、これを製剤化して、特に打錠成型して得
られた製剤(特に錠剤)中により多くの添加剤等を含有
せしめることができる。
【0033】次に、本発明のパラジクロロベンゼン固形
物を製造する方法は、基本的には、パラジクロロベンゼ
ン溶融液に植物精油、植物精油の抽出成分、動物抽出
物、香料、ピレスロイド系殺虫剤及び固結防止剤から選
ばれた1種又は2種以上の添加剤、あるいは、この添加
剤に加えて着色剤を溶解し、得られた溶解液を間接冷却
凝固装置の冷却面で急冷して凝固させることにあり、そ
れが回分式であっても、連続式であってもよい。
【0034】ここで、パラジクロロベンゼン溶融液に添
加剤や着色剤を溶解する方法としては、パラジクロロベ
ンゼンの融点が53℃であるので、パラジクロロベンゼ
ンを53〜120℃、好ましくは60〜100℃に加熱
して溶融させ、この溶融液中に所定の添加剤等を添加し
て溶解させてもよく、また、パラジクロロベンゼンと所
定の添加剤等を予め混合し、この混合物を53〜120
℃、好ましくは60〜100℃に加熱して溶融させても
よい。そして、この際に、放熱による凝固を防ぐため、
スチームや温水等の熱源を用いて外部から装置全体又は
一部を保温しておくのが好ましい。
【0035】このようにして得られた溶解液を急冷して
凝固させるための間接冷却凝固装置としては、それが冷
却面を有して急冷可能なものであればよく、例えばディ
ップフィードタイプ、サイドフィードタイプ、トップフ
ィードタイプ等のドラムフレーカーや、ベルトフレーカ
ー等を挙げることができ、経済性の点から好ましくはデ
ィップフィードタイプのドラムフレーカーがよい。
【0036】そして、このような間接冷却凝固装置によ
る冷却速度については、添加した添加剤や着色剤の種類
や量によっても若干異なるが、好ましくはその冷却面か
ら成長する固体の厚さ方向平均固体成長速度が1〜15
mm/分、より好ましくは2〜10mm/分、最適には
2.5〜7mm/分であり、これによって固形物内部に
添加剤等が略均一な分散状態にに封じ込められたパラジ
クロロベンゼン固形物を得ることができる。この平均固
体成長速度が1mm/分より遅くなると、凝固(晶析)
中に結晶の純化が進み、また、固形物中に添加剤等を略
均一な分散状態で含有させることが難しくなり、冷却凝
固面当りの生産性が低くなり経済的でない。反対に、1
5mm/分より速くなると結晶の一次粒子は細かくな
り、添加剤の結晶粒界の存在割合が高くなり、打錠時に
滲み出し易くなる。また、冷却面の温度を低くせざるを
得ないので経済的でない。
【0037】また、この冷却速度の制御は、例えばディ
ップフィードタイプのフレーカーを用いた場合、ディッ
プ内のパラジクロロベンゼン溶融液の温度、凝固装置の
冷却面の温度、パラジクロロベンゼン溶融液と冷却面と
の接触時間や流れ等の接触条件、雰囲気温度等を制御す
ることにより行うことができる。
【0038】ところで、間接冷却凝固装置の冷却面での
固形物の析出は、この冷却面から溶解液方向へ、つまり
冷却面から垂直方向へと進む。そして、この垂直方向の
単位時間当たりの固形物の成長速度を凝固速度とする
と、パラジクロロベンゼンの熱伝導率が小さいために、
この凝固速度はパラジクロロベンゼン固形物の成長につ
れて小さくなる。すなわち、間接冷却凝固装置の冷却面
近傍付近で凝固した固形物の凝固速度は速く、冷却面か
ら離れた位置で凝固した固形物の凝固速度は遅くなる。
それ故、パラジクロロベンゼン固形物はその厚さ方向に
添加剤等の濃度分布を持つことになり、結局、凝固装置
の冷却面から凝固して形成された固形物の厚さ方向にパ
ラジクロロベンゼンの純度が高くなり、逆に添加剤等の
濃度が低くなる傾向がある。
【0039】このため、溶解液を急冷して間接冷却凝固
装置の冷却面に形成された固形物の層厚については、通
常0.5〜3mm、好ましくは0.8〜2mmであるの
がよい。形成された固形物の層厚がこの範囲であれば、
溶解液の凝固速度の変化による添加剤等の濃度変化を問
題にならない程度に抑えることができ、略均一に添加剤
を含有したパラジクロロベンゼン固形物を得る上で好ま
しい。
【0040】ここで、略均一な分散状態とは、パラジク
ロロベンゼン固形物全体の添加剤含有量に対し、厚さ方
向の濃度分布差がほとんどない、あるいは、小さいこと
を意味している。つまり、厚さ方向の表面を含む上層部
の約30%の部分、厚さ方向の表面を含む下層部の約3
0%の部分、及び、これら上層部と下層部の間の中層部
約30%の部分にそれぞれ含まれる添加剤濃度が、固形
物全体の添加剤濃度の平均に対して比分散度15%以
内、好ましくは10%以内となっている状態である。
【0041】すなわち、比分散度(%)は、次の計算式 比分散度(%)={〔(上層部、中層部又は下層部の添
加剤濃度)−(固形物全体の添加剤濃度)〕の絶対値÷
(固形物全体の添加剤濃度)}×100 で定義され、略均一な分散状態とは、これら上層部、中
層部及び下層部におけるそれぞれの比分散度(%)がい
ずれも15%以内、好ましくは10%以内であることを
意味する。この比分散度が15%を超えると、その超え
た部分において添加剤が局在化していることを示してお
り、具体的には打錠時に滲み等の問題が生じ易い。
【0042】本発明方法で得られたパラジクロロベンゼ
ン固形物の形状は、間接冷却凝固装置の冷却面から剥さ
れて薄片状になっている。また、必要であれば、粉砕、
分級等の操作によって必要な粒度に調整することができ
る。
【0043】本発明のパラジクロロベンゼン固形物は、
必要により、錠剤、顆粒、粉末等の剤型に製剤化され、
製剤内部に添加剤あるいはこの添加剤及び着色剤が略均
一な分散状態で封じ込められたパラジクロロベンゼン製
剤として、防虫剤、防虫・防臭剤、防虫・防黴剤等の種
々の用途に使用される。このような製剤のうち、パラジ
クロロベンゼン固形物を打錠成型して得られた錠剤は、
その錠剤内部に比較的多量の添加剤等を略均一な分散状
態で封じ込めることができ、取扱上便利なので、剤型と
して好ましい。
【0044】
【作用】本発明においては、パラジクロロベンゼンの固
形物又はその製剤において、0.3重量%以上の添加剤
を容易に含有させることができ、また、その内部に添加
剤や着色剤が略均一に分散しており、これを防虫剤や防
臭剤等として使用した際に、パラジクロロベンゼンの昇
華につれてこれら添加剤等が表面に露出し、その使用初
期から使用後期に至るまでパラジクロロベンゼン及び添
加剤成分を略均等に揮散させることができる。
【0045】また、本発明の製造方法によれば、添加剤
や着色剤を含有したパラジクロロベンゼン溶融液を間接
冷却凝固装置の冷却面を介して急冷するので、溶解液か
らパラジクロロベンゼンや添加剤あるいは着色剤が偏析
する前にこの溶解液が凝固し、得られた固形物内部に添
加剤等が略均一な分散状態で封じ込められている。更
に、得られた固形物を製剤化した製剤中に0.3重量%
以上の添加剤を容易に含有させることができ、また、添
加剤が略均一な分散状態で封じ込められ、特に打錠して
得られた錠剤中にも添加剤が略均一な分散状態で封じ込
められる。
【0046】
【実施例】以下、実施例及び比較例に基づいて、本発明
を具体的に説明する。
【0047】実施例1 外部加熱可能なステンレス容器にパラジクロロベンゼン
99.5kgを仕込み、80℃まで加熱してパラジクロ
ロベンゼンを溶融し、この溶融液中に防虫作用を有する
植物精油のタイムホワイトオイル(タイム油を精製した
オイル)0.5kg(0.5重量%)、黄色染料〔日本
化薬(株)製商品名:カヤセットイエローSF−G〕1
g(10ppm)及び青色染料〔日本化薬(株)製商品
名:ソルベントブルーFG〕0.1g(1ppm)を添
加し、100℃に加熱して溶解し、タイムホワイトオイ
ル0.5重量%含有の緑色の溶解液1を得た。
【0048】一方、液体相から固体相への相変化におい
ては純化過程を経ることになるので、固化した固形物中
に0.5重量%の添加剤を含ませるためにはこの実施例
の条件下では添加剤濃度0.7重量%の液体相を用いる
必要があり、そこで、上記溶解液1とは別に、タイムホ
ワイトオイル0.7重量%、黄色染料のカヤセットイエ
ローSF−G14ppm及び青色染料のソルベントブル
ーFG1.4ppm含有の緑色の溶解液2を調製した。
次に、6kgの溶解液2をディップフィードタイプの
0.3m3 ドラムフレーカーの底部(ディップ)に仕込
み、パラジクロロベンゼン固形物の製造準備を行った。
【0049】次に、連続でパラジクロロベンゼン固形物
を調製するため、上記溶解液1を固形物の製造所定量を
連続で供給しながら、冷却水温度20℃、ディップ溶解
液温度65℃、冷却面(ドラム面)での固化時間18秒
の条件で上記溶解液を急冷し、厚さ方向平均固体成長速
度3.7mm/分で厚さ1.1mmの薄片状のパラジク
ロロベンゼン固形物を調製した。
【0050】得られたパラジクロロベンゼン固形物の上
層部、中層部、下層部及び全体平均並びに洗浄品におけ
る添加剤濃度、染料含有量、色ムラ、及び、曲げ強度を
それぞれ測定した。結果を表1に示す。表1の結果から
明らかなように、添加剤の分散度を示すパラジクロロベ
ンゼン固形物中の添加剤濃度は、上層部、中層部、下層
部及び全体平均並びに洗浄品いづれもほぼ同一の濃度を
示し、その分布は全体平均の±15%以内となった。ま
た、得られたパラジクロロベンゼン固形物は、黄緑色半
透明、色ムラなしで、曲げ試験では30°の曲がりを示
す均一に添加剤が分布した固形物であった。
【0051】次に、このようにして得られたパラジクロ
ロベンゼン固形物を粉砕し、成形機(打錠機)を用いて
直径21mm、中央部厚み約9mm、重量約4gの碁石
状に製剤化し、パラジクロロベンゼン錠剤を調製した。
得られた錠剤について、その打錠時における添加剤等の
滲みの程度、錠剤強度及び、打錠直後のパラジクロロベ
ンゼン刺激臭を観察あるいは測定した。結果を表2に示
す。表2の結果から明らかなように、得られた錠剤の表
面には滲みがなく、錠剤強度も十分であり、パラジクロ
ロベンゼン特有の刺激臭もないパラジクロロベンゼン製
剤として好ましい性状を示していた。
【0052】また、恒温送風乾燥機を用いて上記で得ら
れた錠剤を25℃で昇華させ、錠剤中に残留したタイム
ホワイトオイル(残留添加剤)の濃度を経時的に測定す
る昇華試験を行い、24時間昇華後の残留物の臭いを観
察した。結果を表2に示す。表2の結果から明らかなよ
うに、この錠剤の昇華試験における残存パラジクロロベ
ンゼン中の添加剤の濃度は、経時的に低くなるが問題と
なるレベルではなく、長期に渡ってパラジクロロベンゼ
ン特有の臭いを軽減することができた。このように、実
施例1では添加剤を含んだパラジクロロベンゼン固形物
及び製剤を問題なく製造でき、得られたパラジクロロベ
ンゼン製剤に不具合は見られなかった。
【0053】比較例1 パラジクロロベンゼン99.5kgをガラス瓶中で溶融
し、これにタイムホワイトオイル0.5kg(0.5重
量%)と青色染料のソルベントブルーFG0.5mg
(5ppm)とを添加し、加熱下に溶解させて70℃の
青色の溶解液を得た。20℃に調整された恒温水槽の水
上に平らなステンレス製容器を浮かべ、この容器内に上
で得られた溶解液を厚さ約1.2mmとなるように流し
込んで放置し、凝固させた。
【0054】溶解液は徐々に固化して行き、約2分で表
面に若干の液状物質が滲出した状態になって凝固が停止
した。この際の厚さ方向平均固体成長速度は0.6mm
/分であった。また、容器内を目視で観察したところ、
固形物中に取り込まれずに固形物表面に滲出した添加剤
等が確認された。
【0055】このようにして得られた固形物を容器から
取り出し、その一部を分析用に採取し、上記実施例1と
同様に、その固形物の上層部、中層部、下層部及び全体
平均並びに洗浄品における添加剤濃度、染料含有量、色
ムラ、及び、曲げ強度をそれぞれ測定した。結果を表1
に示す。表1の結果から明らかなように、洗浄品中の添
加剤濃度はその平均値より低く、洗浄操作により添加剤
が洗い流されたことがわかる。しかるに、タイムホワイ
トオイルは固形物内部にはほとんど含まれておらず、固
形物表面や粒界に付着した形で存在していた。
【0056】更に、得られたパラジクロロベンゼン固形
物を使用し、実施例1と同様に錠剤を製造し、得られた
錠剤についてその打錠時の滲み、錠剤強度、パラジクロ
ロベンゼン刺激臭を観察あるいは測定すると共に、24
時間の昇華試験を行い、残存パラジクロロベンゼン中の
添加剤濃度及び24時間後の残留パラジクロロベンゼン
製剤の臭いを観察した。結果を表2に示す。表2の結果
から明らかなように、得られた錠剤の表面は滲んでお
り、錠剤強度も低い。また、得られた錠剤では、パラジ
クロロベンゼン特有の臭いはしないが、昇華試験の初期
にタイムホワイトが揮発してしまい、24時間後にはパ
ラジクロロベンゼン特有の刺激臭が観察された。
【0057】比較例2 パラジクロロベンゼン99.5gに添加剤等としてレモ
ングラスオイル0.5g(0.5重量%)、黄色染料
〔日本化薬(株)製商品名:カヤセットイエロー01
6〕1mg(10ppm)及びカヤセットブルーFG
0.1mg(1ppm)を添加し、90℃で溶融して全
体を均一に溶解し、60℃の緑色の溶解液を調製した。
得られた溶解液を平たいステンレス製容器に厚さ約8m
mとなるように流し込み、30分かけて自然放冷し、凝
固させた。この時の厚さ方向平均固体成長速度は0.2
6mm/分であった。
【0058】また、容器内を目視で観察したところ、容
器中央部において、固形物内部に取り込まれずに液体状
のままの緑色添加剤が表面に確認された。また、結晶の
着色は不均一で緑色の濃い部分とほとんど透明な部分と
が観察された。
【0059】このようにして得られた固形物を容器から
取り出し、その一部を分析用に採取し、上記実施例1と
同様に、その固形物の上層部、中層部、下層部及び全体
平均並びに洗浄品における添加剤濃度、染料含有量、色
ムラ、及び、曲げ強度をそれぞれ測定した。結果を表1
に示す。表1の結果から明らかなように、得られた固形
物にはかなりの色ムラがあり、添加剤濃度も固形物平均
に対し、上層部で著しく高くなった。つまり、レモング
ラスオイルは、固形物内部にはほとんど含まれず、固形
物上層部付近に局在化していた。
【0060】更に、得られたパラジクロロベンゼン固形
物を使用し、実施例1と同様に、錠剤を製造し、得られ
た錠剤についてその打錠時の滲み、錠剤強度、パラジク
ロロベンゼン刺激臭を観察あるいは測定するとともに、
24時間昇華試験を行い、残存パラジクロロベンゼン中
の添加剤濃度及び24時間後の残留パラジクロロベンゼ
ン製剤の臭いを観察した。結果を表2に示す。表2の結
果から明らかなように、得られた錠剤の表面には滲みが
見られる不具合があり、昇華試験でも添加剤の残留性が
低く、24時間後にはパラジクロロベンゼン特有の刺激
臭が観察された。
【0061】実施例2 外部加熱可能なステンレス容器中にパラジクロロベンゼ
ン9.95kgを仕込み、これを100℃に加熱して溶
融し、次いでタイムホワイトオイルを0.05kg
(0.5重量%)とカヤセットイエロー016を20m
g(200ppm)とをそれぞれ添加し、溶解して黄色
溶解液を調製した。
【0062】この溶解液をディップフィードタイプのド
ラムフレーカーのディップに仕込み、冷却水温度5℃、
ディップ溶解液温度65℃、冷却面(ドラム)での固化
時間15秒の条件で厚さ1.2mmの薄片状のパラジク
ロロベンゼン固形物を調製した。この時の厚さ方向平均
固体成長速度は4.8mm/分であった。
【0063】得られた固形物について、上記実施例1と
同様に、その固形物の上層部、中層部、下層部及び全体
平均並びに洗浄品における添加剤濃度、染料含有量、色
ムラ、及び、曲げ強度をそれぞれ測定した。結果を表1
に示す。表1の結果から明らかなように、添加剤は固形
物中に略均一に分散し、不具合は見られなかった。
【0064】タイムホワイトオイル0.1重量%を噴霧
しながら上記で得られたパラジクロロベンゼン固形物を
粉砕し、実施例1と同様に、錠剤を製造し、得られた錠
剤について昇華試験を行い、また、打錠時の滲みの観
察、錠剤強度、残存パラジクロロベンゼン中の添加剤含
有率、及び、24時間後のパラジクロロベンゼン刺激臭
を観察あるいは測定した。結果を表2に示す。表2の結
果から明らかなように、従来は、0.5重量%より多い
添加剤を錠剤に含ませることができなかったが、本実施
例で得られた錠剤では、0.5重量%より多い添加剤を
含むにもかかわらず十分な錠剤強度が確保できた。ま
た、昇華試験でも不具合は見られなかった。
【0065】実施例3 外部加熱可能なステンレス容器にパラジクロロベンゼン
990gを仕込み、これを100℃に加熱して溶融し、
次いで防虫作用を有する植物精油の抽出物のチモール
(1重量%)を含むフローラル香料10g(1重量%)
及び黄色染料〔日本化薬(株)製商品名:カヤセットイ
エロー937〕0.2g(200ppm)を添加し、溶
解して溶解液を調製した。
【0066】この溶解液を恒温装置付き容器中で攪拌な
しで60℃に保持し、500mlのステンレス製ビーカ
ーの内部に0℃の氷水を入れた冷却器を浸漬し、このス
テンレス製ビーカーの外面にパラジクロロベンゼン固形
物を凝固させた。この際に、浸漬時間10秒で厚さ1.
2mmの薄片状パラジクロロベンゼン固形物20gが得
られ、この操作を繰り返して合計200gの固形物を得
た。この時の厚さ方向平均固体成長速度は7.2mm/
分であった。
【0067】得られた固形物について、上記実施例1と
同様に、その固形物の上層部、中層部、下層部及び全体
平均並びに洗浄品における添加剤濃度、染料含有量、色
ムラ、及び、曲げ強度をそれぞれ測定した。結果を表1
に示す。表1の結果から明らかなように、得られたパラ
ジクロロベンゼン固形物中には、約1重量%の添加剤が
略均一に分散していた。
【0068】更に、得られたパラジクロロベンゼン固形
物を使用し、実施例1と同様に、錠剤を製造し、得られ
た錠剤についてその打錠時の滲み、錠剤強度、パラジク
ロロベンゼン刺激臭を観察あるいは測定するとともに、
24時間昇華試験を行い、残存パラジクロロベンゼン中
の添加剤濃度及び24時間後の残留パラジクロロベンゼ
ン製剤の臭いを観察した。結果を表2に示す。表2の結
果から明らかなように、得られた錠剤の錠剤強度は十分
なものであり、従来技術では不可能であった0.3重量
%以上の添加剤を含む錠剤を不具合なく得ることができ
た。また、昇華試験でも不具合なくパラジクロロベンゼ
ン特有の刺激臭を軽減することができた。
【0069】実施例4 ガラス瓶中でパラジクロロベンゼン99.8gを溶融
し、これにピレスロイド系殺虫剤のエムペントリン0.
2g(0.2重量%)、フローラル香料0.3g(0.
3重量%)及びカヤセットブルーFG0.005g(5
0ppm)を添加し、溶解して60℃の溶解液を調製し
た。
【0070】この溶解液を−25℃のメタノール恒温槽
に浮かべた平たいステンレス製容器に厚さ約20mmと
なるように流し込み、5秒間急冷凝固させた。この間、
凝固しなかった溶解液を取り除き、ステンレス製容器底
面に厚さ1.1mmのパラジクロロベンゼン固形物を得
た。この時の厚さ方向平均固体成長速度は13.2mm
/分であった。
【0071】得られた固形物について、上記実施例1と
同様に、その固形物の上層部、中層部、下層部及び全体
平均並びに洗浄品における添加剤濃度、染料含有量、色
ムラ、及び、曲げ強度をそれぞれ測定した。結果を表1
に示す。表1の結果から明らかなように、添加剤のエム
ペントリン及びフローラル香料とも略均一な濃度で分布
したパラジクロロベンゼン固形物が得られた。
【0072】更に、得られたパラジクロロベンゼン固形
物を使用し、実施例1と同様に、錠剤を製造し、得られ
た錠剤についてその打錠時の滲み、錠剤強度、パラジク
ロロベンゼン刺激臭を観察あるいは測定するとともに、
24時間昇華試験を行い、残存パラジクロロベンゼン中
の添加剤濃度及び24時間後の残留パラジクロロベンゼ
ン製剤の臭いを観察した。結果を表2に示す。表2の結
果から明らかなように、添加剤のエムペントリン及びフ
ローラル香料ともパラジクロロベンゼンの昇華とともに
徐々に揮発させることができた。
【0073】比較例3 パラジクロロベンゼン99.97gに固結防止剤のジエ
チルフタレート0.03g(300ppm)を添加して
溶融溶解し、得られた溶解液を20℃の恒温水槽に浮か
べた平たいステンレス製容器に厚さ約1.2mmとなる
ように流し込み、自然放冷した。この時の厚さ方向平均
固体成長速度は0.6mm/分であった。
【0074】得られた固形物について、上記実施例1と
同様に、その固形物の上層部、中層部、下層部及び全体
平均並びに洗浄品における添加剤濃度、染料含有量、色
ムラ、及び、曲げ強度をそれぞれ測定した。結果を表1
に示す。
【0075】得られた固形物を容器から取り出し、その
粉砕時にフローラル香料0.3重量%を添加し、次いで
実施例1と同様に、錠剤を製造し、得られた錠剤につい
て昇華試験を行い、また、打錠時の滲みの観察、錠剤強
度、残存パラジクロロベンゼン中の添加剤量、及び、4
8時間後のパラジクロロベンゼン刺激臭を観察あるいは
測定した。結果を表2に示す。表2の結果から明らかな
ように、得られた錠剤の表面には若干の滲みが見られ、
また、昇華試験では香料が初期に揮発してしまい、24
時間後にはパラジクロロベンゼン特有の刺激臭が観察さ
れる不都合が生じた。
【0076】比較例4 フローラル香料をタイムホワイトオイルに代えてその添
加量を0.5重量%とした以外は、上記比較例3と同様
にしてパラジクロロベンゼン錠剤を製造し、得られた錠
剤について昇華試験を行い、また、打錠時の滲みの観
察、錠剤強度、パラジクロロベンゼン残存率、及び、2
4時間後のパラジクロロベンゼン刺激臭を観察あるいは
測定した。結果を表2に示す。
【0077】実施例5 添加剤として用いるタイムホワイトオイルを0.2kg
(2重量%)とした以外は、実施例2と同様の方法でパ
ラジクロロベンゼンの固形物及び錠剤を調製し、また、
同様の方法で所定の観察あるいは測定を行った。結果を
表1及び表2に示す。
【0078】実施例6 添加剤として用いるタイムホワイトオイルを0.4kg
(4重量%)とした以外は、実施例2と同様の方法でパ
ラジクロロベンゼンの固形物及び錠剤を調製し、また、
同様の方法で所定の観察あるいは測定を行った。結果を
表1及び表2に示す。打錠時の錠剤表面には若干の滲み
出しが観察されたが問題になるほどではなく、錠剤中に
3重量%の添加剤を含有させることができた。
【0079】実施例7 冷却水温度を30℃とし、フレークの厚みを0.95m
m、添加剤として用いるタイムホワイトオイルを0.1
4kg(1.4重量%)とした以外は、実施例2と同様
の方法でパラジクロロベンゼンの固形物及び錠剤を調製
し、また、同様の方法で所定の観察あるいは測定を行っ
た。結果を表1及び表2に示す。
【0080】実施例8 実施例1で得られた溶解液1及び溶解液2に、固結防止
剤のジブチルフタレートをそれぞれ35g(350pp
m)及び49g(490ppm)添加した以外は、上記
実施例1と同様にしてパラジクロロベンゼンの固形物及
び錠剤を調製し、また、同様の方法で所定の観察あるい
は測定を行った。結果を表1及び表2に示す。
【0081】更に、この実施例8で得られたパラジクロ
ロベンゼン固形物をポリエチレン製フレキシブルコンテ
ナー中常温で2週間放置して保存したが、この保存中に
固結の現象は認められず、コンテナーからの円滑な搬出
が可能であり、ブロッキングもなく十分に打錠可能であ
った。また、打錠時に錠剤表面に対する滲みも認められ
ず、錠剤強度も十分であってパラジクロロベンゼン特有
の刺激臭もなく、パラジクロロベンゼン製剤として望ま
しい性状を有していた。
【0082】なお、本発明における実施例及び比較例の
評価は、下記の方法で行った。パラジクロロベンゼン固
形物の上層部、中層部及び下層部における添加剤濃度
は、それぞれ表面を含む上層部及び下層部並びにこれら
の間の中層部から厚さ方向の約30%づつをサンプルと
して切出し、これをジクロロメタンに溶解し、ガスクロ
マトグラフにより定量分析して測定した。
【0083】また、固形物の洗浄品における添加剤濃度
は、ジクロロメタンを含んだ脱脂綿で固形物表面を拭
い、得られた固形物を用いてガスクロマトグラフにより
定量分析して測定した。また、パラジクロロベンゼン固
形物の染料含有量は、固形物のメタノール溶液を紫外可
視分光光度計で測定して求めた。
【0084】更に、色ムラは、固形物から厚さ1mmの
サンプルを切出し、30倍の光学顕微鏡写真を撮り、こ
の写真を元にして1mm2 内における着色濃度の異なる
部分の比率を求め、色ムラがなく均一のものをA、少し
ムラのあるものをB、かなりムラのあるものをCとする
3段階評価をした。そして、曲げ強度は、固形物から厚
さ0.5〜2mmのサンプルを切出し、これを左手の掌
の上に載せ、右手人差指でこのサンプルを押圧し、その
際の曲がり具合を観察して求めた。不均一なサンプルで
は細かく割れてしまう傾向がある。
【0085】また、錠剤強度は、図1に示すような専用
の治具を用意し、木屋式硬度計(藤原製作所製)を用い
て厚さ方向に2つに割って強度を測定し、錠剤10個の
平均値を求めて錠剤強度とした。
【0086】
【表1】
【0087】
【表2】
【0088】
【発明の効果】本発明のパラジクロロベンゼン固形物
は、その固形物内部に添加剤が略均一な分散状態で封じ
込められている。このため、このパラジクロロベンゼン
固形物を用いて、使用初期から使用後期に至るまでパラ
ジクロロベンゼン及び添加剤の気体成分を略均等に揮散
させることのできるパラジクロロベンゼン製剤を製造す
ることができる。
【0089】また、本発明の製造方法によれば、固形物
内部に添加剤が略均一な分散状態で封じ込められたパラ
ジクロロベンゼン固形物を工業的に有利に製造すること
ができる。
【0090】更にまた、本発明のパラジクロロベンゼン
製剤は、その製剤内部に添加剤が略均一な分散状態で封
じ込められており、使用初期から使用後期に至るまでパ
ラジクロロベンゼン及び添加剤の気体成分を略均等に揮
散させるこができる。また、従来不可能であった、0.
3重量%より多い添加剤を錠剤中に含有せしめることが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1は、錠剤強度を測定するために用意した
専用の治具を示す部分断面説明図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 A01N 65:00) (A01N 29/04 63:00) (A01N 29/04 61:00) (A01N 29/04 53:00)

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 植物精油、植物精油の抽出成分、動物抽
    出物、香料、ピレスロイド系殺虫剤及び固結防止剤から
    選ばれた1種又は2種以上の添加剤が固形物内部に比分
    散度15%以内の略均一な分散状態で封じ込められてい
    ることを特徴とするパラジクロロベンゼン固形物。
  2. 【請求項2】 植物精油、植物精油の抽出成分、動物抽
    出物、香料、ピレスロイド系殺虫剤及び固結防止剤から
    選ばれた1種又は2種以上の添加剤を溶解したパラジク
    ロロベンゼン溶融液を、間接冷却凝固装置の冷却面を介
    して急冷して得られた固形物であって、その固形物内部
    に上記添加剤が略均一な分散状態で封じ込められている
    ことを特徴とするパラジクロロベンゼン固形物。
  3. 【請求項3】 固形物内部に、着色剤が略均一な分散状
    態で封じ込められている請求項1又は2記載のパラジク
    ロロベンゼン固形物。
  4. 【請求項4】 固形物内部に分散した添加剤、あるい
    は、この添加剤及び着色剤の分散粒子が300μm以下
    である請求項1〜3のいずれかに記載のパラジクロロベ
    ンゼン固形物。
  5. 【請求項5】 添加剤若しくは着色剤が比分散度15%
    以内で分散されている請求項2〜4のいずれかに記載の
    パラジクロロベンゼン固形物。
  6. 【請求項6】 固形物が層厚0.5〜3mmの薄片状で
    ある請求項1〜5のいずれかに記載のパラジクロロベン
    ゼン固形物。
  7. 【請求項7】 植物精油、植物精油の抽出成分、動物抽
    出物、香料、ピレスロイド系殺虫剤及び固結防止剤から
    選ばれた1種又は2種以上の添加剤、あるいは、この添
    加剤に加えて着色剤が固形物表面に付着している請求項
    1〜6のいずれかに記載のパラジクロロベンゼン固形
    物。
  8. 【請求項8】 パラジクロロベンゼン溶融液に植物精
    油、植物精油の抽出成分、動物抽出物、香料、ピレスロ
    イド系殺虫剤及び固結防止剤から選ばれた1種又は2種
    以上の添加剤、あるいは、この添加剤に加えて着色剤を
    溶解し、得られた溶解液を間接冷却凝固装置の冷却面で
    急冷して凝固させることを特徴とする、固形物内部に添
    加剤、あるいは、この添加剤及び着色剤が略均一な分散
    状態で封じ込められているパラジクロロベンゼン固形物
    の製造方法。
  9. 【請求項9】 溶解液を凝固させる際に、固形物内部に
    添加剤あるいは添加剤と着色剤とを比分散度15%以内
    で分散させることを特徴とする請求項8記載のパラジク
    ロロベンゼン固形物の製造方法。
  10. 【請求項10】 溶解液を急冷する際に、間接冷却凝固
    装置の冷却面から成長する固体の厚さ方向平均固体成長
    速度が1〜15mm/分の範囲である請求項8記載のパ
    ラジクロロベンゼン固形物の製造方法。
  11. 【請求項11】 請求項1〜7のいずれかに記載された
    パラジクロロベンゼン固形物を製剤化して得られたもの
    であって、この製剤内部に添加剤あるいはこの添加剤及
    び着色剤が略均一な分散状態で封じ込められていること
    を特徴とするパラジクロロベンゼン製剤。
  12. 【請求項12】 製剤がパラジクロロベンゼン固形物を
    打錠成型して得られた錠剤である請求項11記載のパラ
    ジクロロベンゼン製剤。
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