JPH08168955A - 研磨装置 - Google Patents

研磨装置

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JPH08168955A
JPH08168955A JP31511494A JP31511494A JPH08168955A JP H08168955 A JPH08168955 A JP H08168955A JP 31511494 A JP31511494 A JP 31511494A JP 31511494 A JP31511494 A JP 31511494A JP H08168955 A JPH08168955 A JP H08168955A
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polishing
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surface plates
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顕弘 北畠
Shigeo Noguchi
恵雄 野口
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Sanyo Shinku Kogyo KK
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 定盤にセットされた被加工物が反転時や搬
送時に定盤から脱落するおそれがなく、しかも装置全体
の小型化や稼働効率の向上等を実現しうる研磨装置を提
供する。 【構成】 被加工物43を挟み込むための一対の定盤
を、同被加工物43がセットされる第1定盤41と、同
被加工物43の表面に接触する研磨材42aが表面に貼
付された第2定盤42とで構成する。そして、被加工物
43のセッティング位置において一対の定盤41、42
により被加工物43を挟み込んだ状態で同定盤41、4
2を反転させる反転手段2と、この反転手段2により反
転された一対の定盤41、42の少なくとも一方を回転
駆動することにより被加工物43の表面を研磨する研磨
手段と、その被加工物43を挟み込んだ一対の定盤4
1、42を上記セッティング位置から研磨位置に搬送す
るとともに研磨後は研磨位置からセッティング位置に搬
送する搬送手段5とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、液晶表示装置(LC
D)用ガラス基板や半導体基板(半導体ウエハ)などの
各種被加工物の表面を研磨する研磨装置に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、LCDに用いられるガラス基板
においては、その基板表面の仕上げ精度(平滑度)が表
示画面の視認性を大きく左右し、この仕上げ精度が悪い
と光の乱反射などにより画面が極めて見にくい状態とな
るため、その表面を研磨して一定の平滑度に仕上げるこ
とが行われる。また、半導体基板においても、所要の表
面仕上げ精度を確保することは後のパターン形成等を良
好に行う上で重要であるため、上記ガラス基板の場合と
同じくその表面を研磨することが行われる。
【0003】従来、このような場合に使用される研磨装
置として、例えば特開昭63−256355号公報に示
されているようなものがある。これは、下定盤と上定盤
との間で被加工物(半導体基板)を挟圧し、その状態で
上定盤を回転駆動手段により回転させて被加工物の両面
を研磨するようにしたものである。
【0004】また、特に上述のようなガラス基板の表面
を研磨する場合に使用される研磨装置としては、上下一
対の定盤間にガラス基板を介在させて、上下の定盤を回
転させながら上定盤のガラス基板対向面に貼付された研
磨材によりガラス基板の表面を研磨するようにしたもの
がある。しかし、この装置の場合、下定盤上にセットさ
れたガラス基板の表面をその上方側から研磨するため、
あまり高い仕上げ精度を期待するのは難しい。
【0005】そこで、この種ガラス基板の表面をさらに
精度良く研磨するために、ガラス基板の表面(被研磨
面)を下向きにした状態で研磨できるようにした装置が
ある。これは、次のようにしてガラス基板の表面を研磨
するものである。まず、所定のセッティング位置におい
て、一方の定盤上に例えば液体の表面張力を利用してガ
ラス基板を吸着状態にセットしたのち、その上下を反転
させることによりガラス基板を下向きにする。次いで、
その状態で研磨位置まで移動させ、同研磨位置におい
て、表面に研磨材が貼付された他方の定盤の上にそのガ
ラス基板を介して一方の定盤を重ね合わせ、この状態で
上下の両定盤の少なくとも一方をそれぞれ回転させてガ
ラス基板の表面を研磨する。研磨完了後、そのガラス基
板がセットされた一方の定盤を所定の取り出し位置まで
移動させ、同取り出し位置において、その一方の定盤側
を再び上下反転させて同定盤上から研磨済みガラス基板
を取り出す。これによれば、ガラス基板の被研磨面を下
向きにした状態で研磨することができるので、被研磨面
を上向きにした状態で研磨する場合に比べてガラス基板
表面の仕上げ精度を向上させることができる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、ガラス
基板をセットしたのちに上下反転させる上述のような研
磨装置においては、次のような問題があった。
【0007】すなわち、ガラス基板がセットされた一方
の定盤を研磨開始前に反転させるための第1の反転機構
と、研磨完了後に上記定盤を反転させてガラス基板を取
り出すための第2の反転機構の2つの反転機構が必要で
あったため、装置全体が大掛かりとなり、そのぶん広い
設置スペースを要する等の問題があった。また、一方の
定盤にセットされたガラス基板は表面張力により同定盤
のセット面に付着しているにすぎないから、研磨開始前
および研磨完了後において同定盤を反転させる際に、ま
たはセッティング位置と研磨位置との間での移動の際
に、同定盤からガラス基板が脱落する懸念があった。さ
らに、研磨材が貼付されている他方の定盤は上記セッテ
ィング位置と取り出し位置との間の研磨位置に備えられ
ているため、劣化した研磨材を取り替えるべく当該他方
の定盤を交換する際には、その都度全体ラインを停止さ
せて交換作業を行わなければならず、稼働効率が悪いと
いう問題があった。
【0008】なお、従来の研磨装置においては、上記の
ような上下反転式研磨装置に限らず、研磨時に発生する
摩擦熱により研磨終了後のガラス基板に歪みや、いわゆ
るパットあと、すなわち一方の定盤に貼付された研磨材
(パット)とこれに接するガラス基板表面との間に注入
された液状の研磨剤によるパット痕跡が残ることがあ
り、このことが製品の品質を低下させる一因となってい
た。
【0009】本発明は、従来の研磨装置における上記の
ような問題に対処するもので、一対の定盤間に被加工物
を挟み込んだ状態で研磨、搬送および反転等を行えるよ
うにすることにより、定盤からガラス基板等の被加工物
が脱落するおそれがなく、しかも装置全体を小型化しう
る研磨装置を提供することを目的とする。また、本発明
は、稼働効率の向上および作業人員の削減を図ることが
できる研磨装置を提供するとともに、この種の研磨装置
において品質低下の一因となっていた研磨終了後の被加
工物におけるパットあとや歪みの発生を未然に防止する
ことも目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的達成のため、本
発明は、上下一対の定盤により被加工物を挟み込んだ状
態で同被加工物の表面を研磨する研磨装置において、次
のように構成したことを特徴とする。
【0011】すなわち、上記一対の定盤を、被加工物が
セットされる第1定盤と、表面に上記被加工物の表面に
接触する研磨材が貼付された第2定盤とで構成するとと
もに、上記被加工物のセッティング位置において上記一
対の定盤により被加工物を挟み込んだ状態で両定盤を反
転させる反転手段と、この反転手段により反転された一
対の定盤の少なくとも一方を回転駆動することにより被
加工物の表面を研磨する研磨手段と、上記被加工物を挟
み込んだ一対の定盤を被加工物のセッティング位置から
研磨位置に搬送するとともに研磨後は研磨位置からセッ
ティング位置に搬送する搬送手段とを備える。
【0012】ここで、搬送手段としては例えばコンベア
を用いる。その場合、被加工物のセッティング位置と研
磨位置とを連絡する一本のコンベアを備え、その駆動方
向を切り換えることによって、被加工物の研磨前は一対
の定盤がセッティング位置から研磨位置まで搬送され、
研磨後は逆に研磨位置からセッティング位置まで搬送さ
れるようにしてもよいが、これでは複数の被加工物を連
続的に研磨処理することができないので効率が良くな
い。そこで、複数の被加工物を連続的に効率良く研磨で
きるようにするために、この種の搬送手段を、一対の定
盤を被加工物のセッティング位置から研磨位置に至る第
1搬送経路に沿って搬送する第1搬送手段と、被加工物
の研磨後にその一対の定盤を研磨位置からセッティング
位置に至る第2搬送経路に沿って搬送する第2搬送手段
とで構成するのがよい。この場合は、第1搬送経路がセ
ッティング位置から研磨位置への往路となり、第2搬送
経路が研磨位置からセッティング位置への復路となる。
【0013】なお、研磨時の摩擦熱により研磨後の被加
工物に生じるおそれのある上述したようなパットあとや
歪みを防止する手段としては、上記第2搬送経路の途中
に、被加工物を一対の定盤間に挟み込んだ状態のまま冷
却する冷却手段(例えば水槽)を設ける。
【0014】
【作用】上記の構成によれば、被加工物は、まずその被
研磨面を上側にした状態で第1定盤上にセットされたう
えで第2定盤との間に挟み込まれたのち反転手段により
上下反転されるから、この反転後の状態においては、被
加工物の下面が被研磨面となる。つまり、被加工物は、
その上方側の第1定盤と下方側の第2定盤との間に挟ま
れ且つ当該被研磨面を下側に向けた状態で両定盤と一体
化される。そして、この一体化された状態のまま搬送手
段により研磨位置まで搬送されたのち研磨手段に供給さ
れ、その研磨手段によって両定盤の少なくとも一方が回
転駆動される。このとき、被加工物は上側の第1定盤側
にセットされてその下面が下方側の第2定盤の表面にお
ける研磨材と接触しているから、両定盤のいずれが回転
しても、当該下面が研磨材によって研磨される。これに
より、被加工物の被研磨面が精度良く研磨されることに
なる。
【0015】こうして被加工物の表面が研磨されたの
ち、両定盤はその被加工物を挟み込んだ状態のまま研磨
位置から当初のセッティング位置まで搬送手段によって
搬送され、そのセッティング位置で上記反転手段により
再び上下反転される。これにより、第1定盤および第2
定盤が下側および上側になり且つ被加工物の被研磨面が
再び上面側となるから、この状態で上側の第2定盤を上
方に移動させて分離することにより、第1定盤上にある
研磨済みの被加工物を当初の上向き状態で容易に取り出
すことができる。
【0016】このように、本発明の研磨装置によれば、
第1および第2の両定盤間に被加工物を挟み込んで一体
化した状態のまま、被加工物のセッティング後の反転→
研磨位置への搬送→研磨→セッティング位置への搬送→
被加工物取り出し時の反転という一連の動作を行うこと
ができるから、反転時において定盤から被加工物が転落
するおそれがなくなる。また、上記第1定盤と組み合わ
されて搬送される第2定盤の表面に研磨材が貼付されて
いることにより、その研磨材を取り替える際には、ライ
ンを動作させたまま当該第2定盤を単独もしくは第1定
盤とのセットで他のものと交換することができるので、
その都度ライン全体を停止させなくても済むことにな
る。さらに、被加工物の研磨前後のいずれの反転動作に
ついてもセッティング位置に設けられた反転手段により
行うことができるから、研磨前と研磨後に定盤を反転さ
せるために2つの反転機構を備える必要がなく、そのぶ
んだけ装置全体を小型化することができる。
【0017】なお、研磨済みの被加工物を研磨位置から
セッティング位置に至る第2搬送経路に沿って第1搬送
手段により搬送するようにした場合において、その第2
搬送経路の途中に上述の冷却手段を設けておけば、研磨
済みの被加工物を第1および第2の両定盤間に挟み込ん
だ状態のまま冷却することができるので、研磨時の摩擦
熱により研磨後に被加工物に生じるおそれのあるいわゆ
るパットあとや歪みを効果的に防止することができる。
【0018】
【実施例】以下、本発明の実施例について説明する。図
1は、本実施例に係る研磨装置のライン構成を示すもの
で、まずこれについて簡単に説明する。
【0019】同図に示すように、このライン1は、一端
側に2台の反転ユニット2、2を備え、これらに対応す
るように複数の研磨ユニット3・・・3を2列に平行に
配置するとともに、定盤セット4が各反転ユニット2の
あるセッティング位置から各研磨ユニット3に搬送され
たのち再びもとのセッティング位置に戻ってくるよう
に、各定盤セット4を同図に示す矢印方向に順次搬送す
る複数の搬送コンベア5、6、7を所定の状態に設けた
構成である。そして、上記セッティング位置において、
後述するように一対の定盤間に被加工物(本実施例では
LCD用ガラス基板)を所定の状態にセットして定盤セ
ット4としたのち、その定盤セット4を搬送コンベア
5、6によって各研磨位置まで搬送したうえで、その各
研磨位置にある研磨ユニット3により定盤セット4にお
ける被加工物(図4および図5参照)を研磨し、次い
で、その研磨済みの被加工物を挟み込んだまま当該定盤
セット4を搬送コンベア7、5によって再び上記セッテ
ィング位置に戻したのち、同セッティングにおいて当該
定盤セット4から研磨済みの被加工物を取り出すように
なっている。
【0020】なお、この例では、同図に一点鎖線で囲ん
だ部分aが研磨装置としての最小単位に該当する。次
に、本実施例の研磨装置をその構成ユニットごとにさら
に詳しく説明する。
【0021】図2および図3は上記反転ユニット2を示
す正面図および平面図であり、図4、図5および図6は
上記研磨ユニットを示す側面図、正面図および平面図で
ある。
【0022】まず、図2および図3に示す反転ユニット
2は、上記搬送コンベア5の近傍に上下方向に設けられ
たフレーム昇降用シリンダ21、21と、その各シリン
ダロッド21aの先端に取り付けられて同ロッドの伸縮
により上下動可能とされた昇降フレーム22とを有す
る。
【0023】この昇降フレーム22には、その上面側に
駆動モータ23が固定され、そのモータ軸の先端部に駆
動用ギア23aが取り付けられているとともに、その駆
動ギヤ23aに噛み合う反転ギヤ24aを一端側に有す
る回転軸24が当該フレーム22の一側面22aに貫通
状態に設けられている。また、回転軸24の他端には、
搬送コンベア5の上方に位置するようにクランプベース
25が取り付けられている。
【0024】このクランプベース25は、図例では平面
視でコ字状とされており、その左右両側部に一対のクラ
ンプ用シリンダ26、26が対向状に配設されていると
ともに、それらのシリンダ26、26から当該ベース2
5の内方に向けて出退自在に突出された各シリンダロッ
ド部26a、26aの先端に定盤セットクランプ用のク
ランプアーム27、27がそれぞれ取り付けられた構成
である。そして、まず搬送コンベア5上において、表面
に被加工物セット用のクロス41aを有する第1定盤4
1と表面に研磨材42aが設けられた第2定盤42との
間に被加工物43を挟み込んで上述の定盤セット4と
し、この定盤セット4を上記一対のクランプアーム2
7、27によりクランプし、その後にフレーム昇降用シ
リンダ21、21により昇降フレーム22を図2に示す
ような所定の高さ位置まで上昇させ、その位置で駆動モ
ータ23により回転軸24を回転駆動して、その軸中心
の回りにクランプベース25を180°回転させること
により、第1定盤41が上側で第2定盤42が下側とな
るように定盤セット4の上下を反転させうるようになっ
ている。
【0025】なお、両定盤41、42間に被加工物43
を挟み込んでセットするまでの手順については後述す
る。また、上記各クランプアーム27、27の内側面、
すなわち各クランプアーム27、27における定盤セッ
ト4との接触面には、第1定盤41と第2定盤42との
径方向の寸法誤差に対応するため、あるいは各定盤4
1、42との接触時における傷の発生を防止することを
目的として、ウレタン等のクッション部材27a、27
aがそれぞれ貼着されている。
【0026】一方、図4〜図6に示す研磨ユニット3
は、固定フレーム31の上部に往復動ベース32と、こ
れを水平方向に往復駆動する往復動用シリンダ33とを
備えるとともに、その下方のフレーム部分に定盤セット
載置用の回転板34と、これを回転駆動するブレーキ付
き回転駆動モータ35とを組み付けた構成である。
【0027】このうち、往復動用シリンダ33は、図例
では平面視でコ字状に形成された固定フレーム上部に水
平に取り付けられている。このシリンダ33には、両端
部がシリンダ外に突出するピストンロッド33aが往復
動可能に挿入されており、そのピストンロッド33aの
両突出端部に往復動ベース32の上部が結合されてい
る。また、往復動ベース32には、その下面側に複数の
連結部材34・・・34を介してシリンダ取り付け板3
5が水平に連結されているとともに、その取り付け板3
5の中央部に加圧シリンダ36が取り付けられている。
そして、この加圧シリンダ36から下方に向けて出退自
在に突出されたピストンロッド36aの先端に加圧プレ
ート37が固着されており、図4および図5に示すよう
に同プレート37と回転板34との間に上記定盤セット
4を挟圧した状態で、回転駆動モータ35により回転板
34を介して定盤セット4における第2定盤42を回転
させると同時に、往復動用シリンダ33により往復動ベ
ース32を介して定盤セット4における第1定盤41お
よびこれにセットされた被加工物43を図5の矢印方向
に所定範囲で往復させ、これによって被加工物43の下
面(被研磨面)を第2定盤42側の研磨材42aで研磨
するようになっている。
【0028】次に、この実施例の作用を説明する。図1
に示す研磨装置ラインで被加工物を研磨する場合、まず
反転ユニット2の位置するセッティング位置における搬
送コンベア5上に第1定盤41を載置する。次に、この
第1定盤41の上に、その表面に設けられたクロス41
aに含ませた例えば水等の表面張力を利用して被加工物
43を所定の状態(被研磨面が上面となる状態)にセッ
トしたのち、その被加工物43の上面側に第2定盤42
を載せて、両定盤41、42間に被加工物43を挟み込
むことにより、これらを定盤セット4として一体化す
る。なお、この場合において、両定盤41、42が後述
する反転時や搬送時に分離してしまわないように両者を
着脱可能なクランプ部材等により結合しておいてもよ
い。ただし、そのようなクランプ部材等が後の研磨作業
の妨げとなる場合には、研磨中は同クランプ部材等を取
り外しておく必要がある。
【0029】こうして搬送コンベア5上のセッティング
位置で両定盤41、42間に被加工物43を挟んで定盤
セット4としたのち、図2に示すように、その定盤セッ
ト4をその両側から反転ユニットにおける一対のクラン
プアーム27、27で挟み込んでクランプし、その状態
でフレーム昇降用シリンダ21、21により昇降フレー
ム22を所定の高さ位置まで上昇させることにより、定
盤セット4を搬送コンベア5から持ち上げる。このとき
の上昇位置は、昇降フレーム22の下記反転動作時に、
その最大回転軌跡を描くクランプ用シリンダ26等が搬
送コンベア5としないような位置とする。
【0030】次に、同図2に示す状態から駆動モータ2
3を駆動することにより、駆動用ギア23a、反転ギア
24aおよび回転軸24を介してクランプベース25を
同回転軸24の回りに半回転、つまり180°回転させ
る。このようにすると、回転前には第1定盤41が上側
で第2定盤42が下側であった定盤セット4は、その上
下が反転されて回転後には第2定盤42が上側で第1定
盤41が下側となる。これにより、両定盤41、42間
にセットされている被加工物43は、その被研磨面が下
面側となって下向きの状態となる。
【0031】こうして定盤セット4の反転を完了したの
ち、昇降フレーム22を下降させて搬送コンベア5上に
定盤セット4を載置し、続けてクランプアーム27、2
7によるクランプを解除したうえで、同定盤セット4を
搬送コンベア5等により図1に示したように研磨ユニッ
ト3まで搬送する。
【0032】次いで、研磨ユニット3においては、図4
および図5に示すように、上記の搬送されてきた定盤セ
ット4を回転板34上に載せてその上方から加圧プレー
ト37を所定の力で押し当てることにより、同回転板3
4と加圧プレート37とで定盤セット4を挟む。そし
て、この状態で、回転駆動モータ35により回転板34
を介して定盤セット4における下側の第2定盤42を回
転させるとともに、往復動用シリンダ33により往復動
ベース32を介して定盤セット4における上側の第1定
盤41を図5の矢印方向に所定範囲で往復させる。この
ようにすると、第1定盤41側にセットされている被加
工物43は、回転板34とともに回転する第2定盤42
上の研磨材42aに当該下面(被研磨面)が摺接した状
態で、第1定盤41および加圧プレート37等とともに
上記矢印方向に往復運動することになる。これにより、
被加工物43の表面(下面)が下向きの状態で研磨さ
れ、精度良く仕上げられる。
【0033】こうして、被加工物43に対する研磨作業
が完了すると、その研磨済み被加工物43を挟んでなる
定盤セット4を図1の搬送コンベア7上に載せ、上記反
転ユニット2のある当初のセッティング位置まで搬送す
る。そして、そのセッティング位置において、上述の場
合と同様にして搬送コンベア5上から昇降フレーム22
により定盤セット4を所定量だけ持ち上げた状態で、第
1定盤41が下側となるように定盤セット4の上下を再
び反転させたのち、昇降フレーム22を下降させて同定
盤セット4を搬送コンベア7上に載置する。次いで、こ
の状態でクランプアーム27、27による定盤セット4
に対するクランプを一旦解除し、その後、同定盤セット
4における上側の第2定盤42側のみを再びクランプし
て所定量だけ上昇させることにより、第2定盤42と被
加工物43のセットされている第1定盤41との間に被
加工物取り出し用のスペースを確保し、その状態で第1
定盤41上から研磨済みの被加工物43を取り出す。こ
れにより、被加工物43の表面を研磨する場合の作業が
全て完了する。
【0034】こうして、本実施例の研磨装置ライン1に
よれば、一対の定盤41、42間に被加工物43を挟み
込んで定盤セット4として一体化し、その状態で反転、
搬送を行ってライン1における複数の研磨ユニットに順
次それぞれ供給することにより、各被加工物43の表面
を次々と研磨するので、複数の被加工物を効率良く研磨
することができ、しかも被加工物43を挟み込んだ定盤
セット4の単位で反転、搬送等を行うから、反転時等に
おいて被加工物43がそのセット用の定盤(本実施例で
は第1定盤)から脱落するおそれも解消することができ
る。
【0035】また、研磨前後の反転作業を行う手段とし
ては少なくとも一つの反転ユニット4があれば足りるか
ら、研磨前後の反転を行うために2つの反転機構を必要
としていた従来の研磨装置に比べると、図1の一点鎖線
で囲んだ部分aのように最小単位としての研磨装置の構
成を簡素化および小型化することができる。
【0036】さらに、本実施例においては、定盤セット
4を構成している一方の第2定盤42の表面に研磨材が
貼付されているから、磨耗した研磨材を取り替える際は
当該研磨材の貼付されている第2定盤42のみを単独
で、もしくはその第2定盤42を有する定盤セット4の
みを交換すればよい。したがって、従来のように研磨材
の取り替え時にライン全体を停止させる必要がなくなる
から、そのようなライン停止による稼働効率の低下を生
じることもない。
【0037】なお、上記実施例の場合、図4および図に
示したように研磨ユニット31に備えられた回転板34
を回転させることにより研磨時には定盤セット4の下側
の第2定盤2側のみを回転させる構成としたが、他の実
施例として、上側の第1定盤を回転させ、下側の第2定
盤を加圧側としてもよいし、さらには両定盤を逆方向に
同時に回転させる構成としてもよい。また、研磨時にお
いて回転駆動される第2定盤42に対して、第1定盤4
1側に支持された被加工物43を当該定盤41とともに
確実に往復動させるために、被加工物セット用クロス4
1aの表面に被加工物43の形状に合致した凹部を設け
るようにしてもよい。さらに、本実施例においては、被
加工物の例としてLCD用ガラス基板の表面を研磨する
場合について説明したが、本発明に係る研磨装置により
表面研磨が可能な被加工物は、上述のようなガラス基板
に限定されるものではないから、半導体その他の各種の
被加工物の表面研磨にも本発明の研磨装置を適用しうる
ことは言うまでもない。
【0038】
【発明の効果】以上のように、本発明の研磨装置によれ
ば、第1および第2の両定盤間に被加工物を挟み込んで
一体化した状態のまま、被加工物のセッティング後の反
転→研磨位置への搬送→研磨→セッティング位置への搬
送→被加工物取り出し時の反転という一連の動作を効率
良く行うことができ、しかも反転時において定盤から被
加工物が脱落するおそれもない。また、磨耗した研磨材
を取り替える際に、ライン全体を停止させなくても済む
から、従来よりも稼働効率を高めることがてきる。さら
に、従来装置のように研磨前と研磨後に定盤を反転させ
るための2つの反転機構を備える必要がなく、そのぶん
だけ装置全体を小型化することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る研磨装置ラインの配置
構成を概略的に示す平面図
【図2】そのラインに備えられた研磨装置を構成する反
転ユニット(反転手段)を示す正面図
【図3】その反転ユニットの平面図
【図4】上記研磨装置を構成する研磨ユニット(研磨手
段)を示す側面図
【図5】その研磨ユニットの正面図
【図6】その一部を切り欠いて示す平面図
【符号の説明】
1・・・研磨装置ライン a・・・最小単位としての研磨装置 2・・・反転ユニット(反転手段) 3・・・研磨ユニット(研磨手段) 5、6、7・・・搬送手段(5、6・・・第1搬送手
段、7・・・第2搬送手段) 41・・・第1定盤 42・・・第2定盤 42a・・・研磨材 43・・・被加工物(LCD用ガラス基板)

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上下一対の定盤により被加工物を挟み込
    んだ状態で同被加工物の表面を研磨する研磨装置であっ
    て、上記一対の定盤が、被加工物がセットされる第1定
    盤と、表面に上記被加工物の表面に接触する研磨材が貼
    付された第2定盤とで構成されているとともに、上記被
    加工物のセッティング位置において上記一対の定盤によ
    り被加工物を挟み込んだ状態で両定盤を反転させる反転
    手段と、この反転手段により反転された一対の定盤の少
    なくとも一方を回転駆動することにより被加工物の表面
    を研磨する研磨手段と、上記被加工物を挟み込んだ一対
    の定盤を被加工物のセッティング位置から研磨位置に搬
    送するとともに研磨後は研磨位置からセッティング位置
    に搬送する搬送手段とを有することを特徴とする研磨装
    置。
  2. 【請求項2】 搬送手段は、一対の定盤を被加工物のセ
    ッティング位置から研磨位置に至る第1搬送経路に沿っ
    て搬送する第1搬送手段と、被加工物の研磨後にその一
    対の定盤を研磨位置からセッティング位置に至る第2搬
    送経路に沿って搬送する第2搬送手段とで構成されてい
    ることを特徴とする請求項1に記載の研磨装置。
  3. 【請求項3】 第2搬送経路の途中には、被加工物を一
    対の定盤間に挟み込んだ状態のまま冷却する冷却手段が
    設けられていることを特徴とする請求項2に記載の研磨
    装置。
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