JPH0752018A - ドラム研磨装置 - Google Patents

ドラム研磨装置

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Publication number
JPH0752018A
JPH0752018A JP21903293A JP21903293A JPH0752018A JP H0752018 A JPH0752018 A JP H0752018A JP 21903293 A JP21903293 A JP 21903293A JP 21903293 A JP21903293 A JP 21903293A JP H0752018 A JPH0752018 A JP H0752018A
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JP
Japan
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polishing
drum
work table
work
station
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JP21903293A
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English (en)
Inventor
Itsuo Matsumoto
五男 松本
Susumu Morita
進 森田
Takayoshi Mori
孝喜 森
Shigeru Ono
茂 大野
Yoshihiro Tsuchimoto
義紘 土本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
AGC Inc
Original Assignee
Asahi Glass Co Ltd
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Publication date
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  • Grinding And Polishing Of Tertiary Curved Surfaces And Surfaces With Complex Shapes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】研磨すべき部材の品種やサイズにかかわらず、
複数の部材を効率よく研磨して生産性を向上させる。 【構成】研磨すべきワークとしてのパネル2を複数枚搭
載するためのワークテーブル1と、複数の円筒形状の研
磨ドラム16と、前記複数の研磨ドラムの位置に順次前
記ワークテーブル1を移送するための移送手段とを具備
した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ブラウン管パネル等の
ガラス部材等を研磨するための研磨装置に関し、特に円
筒形状の研磨ドラムを用いたドラム型の研磨装置に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】テレビジョンブラウン管の前面を構成す
るパネル(フェースプレート)は、溶融ガラス(ゴブ)
を金型に装填してプレス成形後、表面を円滑化するため
に研磨される。このようなパネル研磨のための装置とし
て、ドラム研磨装置が従来より用いられている。このド
ラム研磨装置は、ゴム等の柔軟弾性部材からなる円筒形
状の研磨ドラムを円筒軸回りに回転させ、研磨スラリー
を塗布しながらドラム側面(外周面)をパネルフェース
面に押し付けてパネル表面を研磨するものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来のドラム
研磨装置は、1個の研磨ドラムによりパネルを1枚ずつ
研磨する構成であるため、パネル1枚毎にテーブル上に
搭載しインデックス回転を行って研磨した後テーブルか
ら取り外して搬送しなければならず、研磨工程時間が長
引きスループットが低下して生産性が悪いものであっ
た。また、異なるサイズや品種のパネルを研磨する場
合、それぞれ別の研磨装置を使用しなければならず、こ
れによりさらに生産性を低下させるとともに研磨品質を
不安定なものとしていた。
【0004】また、インデックス装置や制御装置を個々
のドラム研磨装置ごとに備えるため、複数のパネルを研
磨処理するために複数のドラム研磨装置を並列配置する
場合に広いスペースが必要となり、大掛かりな構成とな
っていた。
【0005】また、従来のドラム研磨装置では、ドラム
をパネル側に押圧する際この研磨ドラムが過度に変形
し、これに起因して、特に研磨ドラムとパネルとの接触
部および非接触部との境界部分で研磨代が不均一とな
り、研磨後のパネル表面に線状の研磨不良による欠陥部
が生じるという問題があった。
【0006】本発明は上記従来技術の欠点に鑑みなされ
たものであって、研磨すべき部材の品種やサイズにかか
わらず安定して高品質の研磨表面が得られ、複数の部材
を効率よく研磨して研磨の作業性を高め、生産性を向上
させたドラム研磨装置の提供を目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、本発明に係るドラム研磨装置は、研磨すべきワーク
を複数枚搭載するためのワークテーブルと、複数の円筒
形状の研磨ドラムと、該複数の研磨ドラムの位置に順次
前記ワークテーブルを移送するための移送手段とを具備
している。
【0008】好ましい実施例においては、前記ワークテ
ーブルは、搭載された複数のワークの各々がワークテー
ブル上で回転可能とされていることを特徴としている。
また、前記研磨ドラムを、その円筒軸方向に沿って前記
ワークテーブルに対し相対的に揺動させるためのドラム
揺動手段を備えたことを特徴としている。
【0009】さらに好ましい実施例においては、前記各
研磨ドラムの位置における前記ワークテーブルの停止位
置に対し、各研磨ドラムの中心位置を変更可能とし、研
磨時のワークテーブルの位置に対する複数の研磨ドラム
の位置がそれぞれ異なるように配置したことを特徴とし
ている。
【0010】さらに別の好ましい実施例においては、前
記ワークは表面が凸型に湾曲した実質上矩形のガラス部
材であり、前記ワークテーブル上に4個のガラス部材を
搭載したことを特徴としている。
【0011】さらに別の好ましい実施例においては、前
記4個のガラス部材をワークテーブルの中心に対し90
度ごとの回転対称位置に配置し、対向する2個のガラス
部材の長手方向軸を平行に配置したことを特徴としてい
る。
【0012】さらに別の好ましい実施例においては、前
記4個のガラス部材の各々の外側2か所の隅部に研磨ド
ラムの当り量調整用のストッパを突出させて設けたこと
を特徴としている。
【0013】さらに別の好ましい実施例においては、前
記複数の研磨ドラムの中間位置に、前記ワークテーブル
上の複数のワークの各々を各位置において水平面内で1
80度反転させるためのワーク反転手段を設けたことを
特徴としている。
【0014】さらに別の好ましい実施例においては、前
記各研磨ドラムの配設位置において、ワークテーブル上
の各ワークに対し、研磨面との反対面側に洗浄液を噴射
する内面洗浄手段を設けたことを特徴としている。
【0015】さらに別の好ましい実施例においては、前
記複数の研磨ドラムを順番に並べて配置しその入口側に
ローディング部、出口側にアンローディング部を設け、
前記ローディング部においてワークテーブル上に複数の
ワークを搭載し、前記アンローディング部において研磨
後のワークをワークテーブルから取り外すように構成
し、さらに前記アンローディング部から前記ローディン
グ部へ空のワークテーブルを戻すためのコンベヤ手段を
具備したことを特徴としている。
【0016】さらに別の好ましい実施例においては、前
記コンベヤ手段の途中に、搬送中の空のワークテーブル
を交換するためのテーブル抜き取りおよび供給手段を備
えたことを特徴としている。
【0017】本発明において、研磨されるワークはT
V、CRT用ブラウン管や陰極線管のパネル、光学レン
ズ、めがねレンズ等のレンズ、プリズム等の光学素子、
その他研磨を必要とするガラス板、ガラスブロック、セ
ラミックス板等である。特に、ブラウン管や陰極線管の
パネルは高度の研磨面(鏡面あるいは鏡面に近い研磨
面)が要求されるので、本発明装置により研磨されるワ
ークとして好ましく適用される。前記パネルとしては、
そのフェース面の形状は、球面、円筒面、非球面(複数
の曲率分布を有する複曲面を含む)等があるが、それら
のいずれであってもよい。
【0018】前記ワークは、ワークテーブル上に2個以
上の複数設置でき4個に限定されない。また、実質的に
矩形のワークであれば、ワークの長軸方向が、ワークテ
ーブルに平行であってその中心を通る1本の線(ワーク
テーブルの径方向の線)に垂直となるように配置するの
が研磨の均一性の点で好ましい。すなわち、ワークの1
つの長辺がワークテーブルの中心に対面するような配置
である。
【0019】したがって、このような配置としてパネル
等の大型のガラス製品を研磨しようとすれば、ワークテ
ーブル上に4個のワークを図5のように十字型に配置す
るのが、均一な研磨特性が得られるうえ、スペースメリ
ット(なるべく多く搭載して面積をとらない)、ワーク
の交換作業の作業性(他のワークと接触せず、素早く交
換可能である)等の点で好ましい。
【0020】前記アンローディング部から前記ローディ
ング部へ空のワークテーブルを戻すためにはコンベヤ手
段を備えているが、これはベルトコンベヤ式、チェーン
式、コロ式、レールと車輪を使用したものであってもよ
い。
【0021】また、前記研磨ドラムは2個以上の複数設
置されるものである。前記ワークテーブルは、本装置駆
動時には複数のものが、順次前記ローディング部から前
記アンローディング部へ研磨処理しつつ移送されるよう
にしてもよい。
【0022】
【作用】本発明装置は、基本的に、複数の研磨ドラムが
連続的に備わり、各研磨ドラムにより複数のワーク(例
えば、ブラウン管パネル等の凸型湾曲表面を有する実質
上矩形のガラス部材)を同一ワークテーブル上で同時に
研磨し、このワークテーブルを順番に次の研磨ドラムに
移送するものである。
【0023】
【実施例】図1は本発明の実施例に係るドラム研磨装置
の全体構成図である。このドラム研磨装置50において
は、ワークテーブル1上に複数のワークとしてのパネル
2が搭載される。このパネル2は、例えばテレビジョン
ブラウン管のパネル(パネルフェース面が研磨面)であ
る。好ましくは4枚のパネル2が、ワークテーブル1上
に、テーブル中心に関し、後述のように90度の回転対
称位置に配置される(図1では2枚のみ図示)。このよ
うなパネル2は、ローディングステーション3におい
て、ロボットアーム(図示しない)により、ワークテー
ブル1上に搭載される。
【0024】このローディングステーション3に続いて
4つの研磨ステーション4a、4b、4c、4dが順番
に連続的に設けられる。中央の2つの研磨ステーション
4b、4c間には、後述のように、パネル2を180度
反転させるためのワーク反転ステーション5が設けられ
る。
【0025】最終の研磨ステーション4dの後方には洗
浄ステーション6が設けられ、さらにその後方にアンロ
ーディングステーション7が設けられる。研磨洗浄され
たパネル2は、このアンローディングステーション7に
おいてロボットアーム(図示しない)によりワークテー
ブル1上から取り上げられ、図示しない搬送手段により
次の工程場所に搬送される。
【0026】アンローディングステーション7には、矢
印Bのように昇降動作可能なパレット23を有するリフ
ター9が備り、空になったワークテーブルを回収する。
回収されたワークテーブル1はローラコンベヤ10によ
り、矢印Cのように入口側のローディングステーション
3に向けて搬送される。ローディングステーション3に
は、同様に矢印Eのように昇降動作可能なパレット24
を有するリフター8が備り、ローラコンベヤ10により
送られてきた空のワークテーブル1を持上げ、ローディ
ングステーション3の上面に戻す。
【0027】ローラコンベヤ10の途中には、矢印Fの
ように昇降動作可能なパレット25を有するテーブル交
換ステーション11が設けられる。異なる種類のパネル
を研磨するためにワークテーブルを交換する必要がある
ときには、ワークテーブル1がこの交換ステーションの
直前に達したときにローラコンベヤ10を止める。次い
で、パレット25をローラコンベヤ10の搬送面まで上
昇させてからコンベヤを駆動し、ワークテーブル1をパ
レット25上に移送させ、このパレットを図面に垂直方
向の別のコンベヤ手段(図示しない)によりローラコン
ベヤ10の外側に取り出す。
【0028】あるいは、ワークテーブル1が交換ステー
ション11の上面に達したときにローラコンベヤ10を
止める。この状態で交換ステーション11のパレット2
5を上昇させてワークテーブル1を持上げて受取り、そ
のまま別のコンベヤ手段(図示しない)によりローラコ
ンベヤ10の側方に移送させてもよい。
【0029】新たなワークテーブルと交換後、パレット
25をローラコンベヤ10の搬送通路上に戻し、このロ
ーラコンベヤ10を駆動して新たなワークテーブルをロ
ーディングステーション3側に搬送する。このようにし
て、研磨終了後の空のワークテーブルを回収して戻す途
中で別のワークテーブルと交換することができる。な
お、同じ種類のパネルを引続いて研磨する場合や元のワ
ークテーブル上に異なる種類のパネルを搭載可能である
場合には、この交換ステーション11を駆動する必要は
なく、ローラコンベヤ10の連続駆動により空のワーク
テーブル1を出口側のリフター9から入口側のリフター
8に直接搬送する。
【0030】各研磨ステーション4a、4b、4c、4
dおよび洗浄ステーション6には、洗浄液タンク12か
ら配管13を通して、ポンプ(図示しない)や制御バル
ブ14等を介して洗浄液が供給される。各研磨ステーシ
ョン4a、4b、4c、4dにおいては、ワークテーブ
ル1上に搭載された各パネル2に対し、ワークテーブル
1に設けた開口部(図示しない)を通して、各パネルの
内面側(研磨面と反対側の面)に洗浄液が下から噴射さ
れ洗浄される。
【0031】このように研磨中の各パネルに対しその内
面側に洗浄液を噴射することにより、パネル内面に付着
した研磨スラリー等の汚れが洗浄されるとともに、パネ
ルが冷却される。このようなパネルの内面洗浄による冷
却作用により次のような効果が得られる。即ち、パネル
は研磨されることにより研磨熱が発生して温度が上昇す
る。この温度上昇により熱応力が生じてパネルの熱割れ
や乾きによる汚れの付着等の問題が起こる。このような
問題は、研磨中に洗浄液を噴射することにより、パネル
の温度上昇を抑え、また汚れを洗い流すことによって解
消される。
【0032】最終研磨工程終了後の洗浄ステーション6
においては、ワークテーブル1上の各パネル2に対し、
その上面(研磨面)および下面(内面)に洗浄液が噴射
され、研磨スラリー等の汚れが全て洗い流される。
【0033】ローディングステーション3において研磨
すべき4枚のパネル2を搭載されたワークテーブル1
は、図示しない移送手段により、矢印Aのように最初の
研磨ステーション4aに送られ、ここで最初の研磨処理
を受ける。さらに順番に第2の研磨ステーション4b、
ワーク反転ステーション5、第3、第4の研磨ステーシ
ョン4c、4dおよび洗浄ステーション6に送られる
(矢印A)。
【0034】各ステーションで所定の処理を受けた後、
アンローディングステーションに送られ、パネルを取り
外され、前述のように空のワークテーブルとなって回収
される。このような矢印Aで示す移送手段によるワーク
テーブル1の一連の搬送動作において、ワークテーブル
1は各ステーションにおいて、所定の一定位置に停止し
て各ステーションでの所定の処理を受ける。
【0035】各研磨ステーション4a、4b、4c、4
dには、ゴム等の柔軟弾性部材からなる円筒形状の研磨
ドラム16が備る。各研磨ドラム16は、その円筒軸
(回転軸)17がワークテーブル1の搬送方向(矢印
A)と直角になるように設けられる(図1では図面に垂
直方向)。
【0036】この場合、研磨ドラム16の円筒軸17を
通る鉛直線18と各研磨ステーション4a、4b、4
c、4dで一定位置に停止したワークテーブル1の中心
を通る鉛直線19との間の距離D1、D2、D3、D4
はそれぞれ変更可能であり、全てが同一ではない。例え
ば、D1とD2とを等しくし、D3およびD4を順次小
さく設定することができる。このようにワークテーブル
1と研磨ドラム16との相対位置関係を各研磨ステーシ
ョンごとにずらせることにより、ワークテーブル上の各
パネルに対する研磨ドラムの位置が変り、かたよりのな
い均一で安定した品質の研磨表面が得られる。
【0037】各研磨ステーション4a、4b、4c、4
dは、ドラム揺動機構20を具備し、各研磨ドラム16
が、後述のように、その円筒軸17の方向に沿って(図
1では図面に対し垂直方向に)、往復揺動動作(振動動
作)を行うように構成される。
【0038】ワーク反転ステーション5は、真空装置2
1に連結された真空チャック22を具備する。この真空
チャック22によりワークテーブル1上のパネル2を掴
み、各パネル2を水平面内で180度反転させてテーブ
ル上に置き直す。このような真空チャック22は1つの
み備えて順番に各パネルを反転させてもよいし、あるい
は複数の真空チャックを備えて複数のパネルを同時に反
転させてもよい。このように、研磨工程の途中で各パネ
ルの配置を180度反転させることにより、研磨代分布
の均一性が図られ、研磨むらのない良好な品質の研磨表
面が得られる。
【0039】図2は本発明の実施例に係るドラム研磨装
置の斜視図である。この実施例は実質上前記図1の実施
例と同じ構成であるが、ワーク反転ステーション5およ
び洗浄ステーション6については図示を省略し、4つの
研磨ステーション4a〜4dを連続した並列配置状態で
示してある。前述のように、入口側のローディングステ
ーション3に空のワークテーブル1がリフター8により
矢印Kのように下から供給される。このワークテーブル
1上にロボットアーム60により研磨すべきテレビジョ
ンブラウン管パネル2が4枚搭載される。
【0040】各研磨ステーション4a、4b、4c、4
dにおいて、研磨ドラム16(図1)はカバー52で覆
われ、研磨スラリーの飛散防止が図られる。各研磨ステ
ーションは、装置基台53上に固定された門型の固定枠
54と、この固定枠54上に矢印Gのように研磨ドラム
軸方向に沿って揺動可能に装着された可動枠55とによ
り構成される。可動枠55上にはモータ56が固定さ
れ、このモータ56の出力軸に偏心回転板57が取り付
けられる。偏心回転板57は、リンク73を介して固定
枠54に連結される。
【0041】この構成により、モータ56を回転駆動す
ると、偏心回転板57が回転しリンク73が往復運動す
る。このときリンク73の端部は固定枠54に固定され
ているため、モータ56を搭載している可動枠55自体
が矢印Gのように往復揺動動作を行う。これにより、回
転軸58上に装着した研磨ドラム(図示しない)をその
円筒軸に沿って往復揺動動作させることができる。回転
軸58は支持フレーム74等を介して可動枠55側に連
結されている。59は回転伝達ベルト機構である。
【0042】このようにして研磨ドラムを円筒軸回りに
回転させ、且つ円筒軸方向に沿って揺動させながらワー
クテーブル1上のパネル2を研磨した後、前述のよう
に、ワークテーブル1はアンローディングステーション
7に送られ、研磨終了したパネル2が取り外される。空
になったワークテーブル1はリフター9により矢印Hの
ように下降され、さらに矢印Cのように搬送され入口側
のリフター8に戻される。このワークテーブル1の回送
中に、必要であれば、前述のようにテーブル交換ステー
ション11において、ワークテーブル1が矢印Jのよう
に取り出され、別のワークテーブルと入替えられる。
【0043】基台53上に固定した固定枠54は、その
固定位置が基台53に沿って例えばアジャスタボルト等
により変更可能であり、これによりこの固定枠に対し取
り付けられた研磨ドラムの回転軸の位置と所定の位置に
停止するワークテーブル上の研磨すべきパネルとの相対
位置を、前述のように、各研磨ステーションにおいて異
ならせることができる。
【0044】図3は、上記実施例における各研磨ステー
ション内の研磨ドラム部分の詳細図である。ゴム等の柔
軟な弾性材料からなる中空円筒形状の研磨ドラム61の
表面にはらせん状の溝62が形成されている。この研磨
ドラム61内には適度な圧力の空気が矢印Lのように回
転軸端部から導入される。このような研磨ドラム61の
回転軸(円筒軸)17にはオルダムカップリング64を
介して回転軸58が接続され、Vベルト(一点鎖線)等
により回転力が伝達され、矢印Nのように軸回りに回転
する。
【0045】前述のように、研磨ドラム61は可動枠5
5(図2)に連結した支持フレーム74とともに矢印G
のように円筒軸に沿って揺動する。この支持フレーム7
4に固定した軸76に対し、研磨ドラム61が揺動レバ
ー75を介して回転可能に装着される。油圧モータ63
を駆動して揺動レバー75を回転動作させ、これにより
研磨ドラム61を矢印Qのように上下に移動させる。研
磨時には研磨ドラム61を回転させながら下降させてワ
ークテーブル1上のパネル2に押し付けてこれを回転研
磨し、研磨終了後は研磨ドラム61を上昇させてワーク
テーブル1を次のステーションに移送する。
【0046】なお、このような研磨ドラムを上下動作さ
せる構成に代えて、研磨ドラムは一定位置に固定しワー
クテーブル側を上下動作させることによりパネルを研磨
ドラムに対し押し付けて研磨するように構成してもよ
い。
【0047】各研磨ステーションにおけるワークテーブ
ル1の停止位置の下方には、昇降台67が備わる。この
昇降台67は、直線ガイド65に沿って、装置基台53
(図2)側に固定した固定部材66に対し、矢印R(図
3および図4)のように、上下方向に移動可能である。
このような上下移動動作は油圧シリンダ68を駆動する
ことにより行う。この昇降台67には油圧モータ69が
取り付けられる。この油圧モータ69の出力軸先端(上
端)には、図4に示すように、回転プレート77が設け
られる。この回転プレート77の上面に例えば4個のピ
ン78(図4では2個のみ図示)を突出させて形成す
る。これらのピン78に対応して、ワークテーブル1に
孔79を形成しておく。
【0048】研磨工程において、ワークテーブル1が移
送されて所定の位置で停止すると、油圧シリンダ68を
駆動して昇降台67を上昇させ、回転プレート77の各
ピン78を対応するワークテーブル1の孔79内に嵌入
させる。この状態で油圧モータ69を駆動することによ
り、回転プレート77が回転しこれとともにワークテー
ブル1が矢印M(図3)のように回転する。このよう
に、研磨中にワークテーブル1を回転させることによ
り、むらのない均一で良好な研磨が達成される。さら
に、ワークテーブル1上で個々のワークが回転(自転)
するようにしてもよく、その場合さらに均一で良好な研
磨が達成される。
【0049】図5は、ワークテーブル上に搭載する4枚
のパネルの配置図である。この例では、ワークテーブル
の中心70に対し、90度の回転対称位置に各パネル2
が配置される。対向する各2個のパネル2同士は、それ
ぞれ長軸を平行にして配置される。このような配置によ
り、研磨中におけるパネルのがたつきが抑制され、むら
のない良好な研磨表面が得られる。
【0050】このように配置した4枚のパネル2は、前
述のようにワーク反転ステーション5(図1)におい
て、各パネルごとにその中心71の回りに180度回転
されて置き直される。
【0051】各パネル2の外側の両隅には、ストッパガ
イド72がテーブル面から突出して設けられる。このス
トッパガイド72の高さは、各パネル2の側縁部の高さ
より幾分低く形成される。このようなストッパガイド7
2を設けることにより、各パネル2の縁部に対する局部
的な研磨ドラムの過度な押し付け力が抑制され、パネル
面全体に対し研磨ドラムの当り量が適度に調整されて研
磨むらや欠点きずのない均一で良好な研磨面が得られ
る。
【0052】
【発明の効果】以上説明したように、本発明において
は、複数の研磨ドラムを並列させて設けるとともに1つ
のワークテーブル上に複数のワークを搭載し、各研磨ド
ラムにより複数のワークを同時に研磨するため、異なる
種類のワークや複数のワークおよび大きさの異なるワー
ク等を同時に効率よく研磨することができ、研磨の作業
性を高め生産性を向上させることができる。また複数の
研磨ドラムを1つの装置として連続一体的に組合せて構
成するため、コンパクトな構造となり、スペースの縮小
が図られる。
【0053】また、研磨ドラムを軸方向に揺動させる構
造や、ワークを180度反転させる構造および、4枚の
矩形ワークを同一ワークテーブル上の回転対称位置に配
置する構造等を用いることにより、研磨むらや研削代の
不均一性がなくなり、ゆがみや欠点のない均一で良好な
研磨表面が得られる。
【0054】さらに各ワークの外周縁に沿ってストッパ
ガイドを設けることにより、研磨ドラムの押圧力の均一
化が図られ、ゆがみや欠点のない均一な研磨表面が得ら
れる。
【0055】また、研磨中にワーク内面側に洗浄液を噴
射することにより、研磨熱に起因するワーク乾燥による
研磨スラリーその他の汚れの付着が防止されるととも
に、ワークが冷却され熱応力によるワークの割れや変形
が防止される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係るドラム研磨装置の基本構
成全体の側面図である。
【図2】本発明の実施例に係るドラム研磨装置の斜視図
である。
【図3】本発明の実施例に係るドラム研磨装置の研磨ス
テーション部を示す斜視図である。
【図4】本発明の実施例に係るドラム研磨装置のテーブ
ル回転機構の基本構成の側面図である。
【図5】本発明の実施例に係るドラム研磨装置のワーク
テーブル上でのパネル配置状態を示す平面図である。
【符号の説明】
1:ワークテーブル 2:パネル 3:ローディングステーション 4a:研磨ステーション 4b:研磨ステーション 4c:研磨ステーション 4d:研磨ステーション 5:ワーク反転ステーション 6:洗浄ステーション 7:アンローディングステーション 8:リフター 9:リフター 10:ローラコンベヤ 11:ワーク交換ステーション 12:洗浄液タンク 13:洗浄液供給用の配管 16:研磨ドラム 17:研磨ドラムの回転軸 58:研磨ドラムの回転軸 61:研磨ドラム
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 大野 茂 千葉県船橋市北本町1丁目10番1号 旭硝 子株式会社船橋工場内 (72)発明者 土本 義紘 千葉県船橋市北本町1丁目10番1号 旭硝 子株式会社船橋工場内

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】研磨すべきワークを複数枚搭載するための
    ワークテーブルと、複数の円筒形状の研磨ドラムと、該
    複数の研磨ドラムの位置に順次前記ワークテーブルを移
    送するための移送手段とを具備したことを特徴とするド
    ラム研磨装置。
  2. 【請求項2】前記ワークテーブルは、搭載された複数の
    ワークの各々がワークテーブル上で回転可能とされてい
    る請求項1記載のドラム研磨装置。
  3. 【請求項3】前記研磨ドラムを、その円筒軸方向に沿っ
    て前記ワークテーブルに対し相対的に揺動させるための
    ドラム揺動手段を備えた請求項1または2記載のドラム
    研磨装置。
  4. 【請求項4】前記各研磨ドラムの位置における前記ワー
    クテーブルの停止位置に対し、各研磨ドラムの中心位置
    を変更可能とし、研磨時のワークテーブルの位置に対す
    る複数の研磨ドラムの位置がそれぞれ異なるように配置
    した請求項1〜3いずれか1項記載のドラム研磨装置。
  5. 【請求項5】前記ワークは表面が凸型に湾曲した実質上
    矩形のガラス部材であり、前記ワークテーブル上に4個
    のガラス部材を搭載した請求項1〜4いずれか1項記載
    のドラム研磨装置。
  6. 【請求項6】前記4個のガラス部材をワークテーブルの
    中心に対し90度ごとの回転対称位置に配置し、対向す
    る2個のガラス部材の長手方向軸を平行に配置した請求
    項5記載のドラム研磨装置。
  7. 【請求項7】前記4個のガラス部材の各々の外側2か所
    の隅部に研磨ドラムの当り量調整用のストッパを突出さ
    せて設けた請求項6記載のドラム研磨装置。
  8. 【請求項8】前記複数の研磨ドラムの中間位置に、前記
    ワークテーブル上の複数のワークの各々を各位置におい
    て水平面内で180度反転させるためのワーク反転手段
    を設けた請求項1〜7いずれか1項記載のドラム研磨装
    置。
  9. 【請求項9】前記各研磨ドラムの配設位置において、ワ
    ークテーブル上の各ワークに対し、研磨面との反対面側
    に洗浄液を噴射する内面洗浄手段を設けた請求項1〜8
    いずれか1項記載のドラム研磨装置。
  10. 【請求項10】前記複数の研磨ドラムを順番に並べて配
    置しその入口側にローディング部、出口側にアンローデ
    ィング部を設け、前記ローディング部においてワークテ
    ーブル上に複数のワークを搭載し、前記アンローディン
    グ部において研磨後のワークをワークテーブルから取り
    外すように構成し、さらに前記アンローディング部から
    前記ローディング部へ空のワークテーブルを戻すための
    コンベヤ手段を具備した請求項1〜9いずれか1項記載
    のドラム研磨装置。
  11. 【請求項11】前記コンベヤ手段の途中に、搬送中の空
    のワークテーブルを交換するためのテーブル抜き取りお
    よび供給手段を備えた請求項10記載のドラム研磨装
    置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20210143998A (ko) * 2020-05-21 2021-11-30 에이그라스 주식회사 연마 시스템
CN114559364A (zh) * 2022-02-24 2022-05-31 苏州东辉光学有限公司 一种紧凑型c透镜球面研磨自动化设备
CN116021413A (zh) * 2023-03-28 2023-04-28 安国市天下康制药有限公司 一种用于清理药粉的胶囊抛光机及清理工艺

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