JPH08168127A - アンチバック金車 - Google Patents

アンチバック金車

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JPH08168127A
JPH08168127A JP30901794A JP30901794A JPH08168127A JP H08168127 A JPH08168127 A JP H08168127A JP 30901794 A JP30901794 A JP 30901794A JP 30901794 A JP30901794 A JP 30901794A JP H08168127 A JPH08168127 A JP H08168127A
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JP
Japan
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frame
cable
cam lever
roller
pressing roller
Prior art date
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Application number
JP30901794A
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English (en)
Inventor
Kenichiro Arakawa
建一郎 荒川
Jiro Moriyama
二郎 守山
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TOUDENTSUU KK
Original Assignee
TOUDENTSUU KK
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 ケーブルの自重を有効に利用して径間にケー
ブル引留めに必要な弛み作ることができるアンチバック
金車を提供する。 【構成】 ローラの軸受にワンウェイ軸受14を用いた
アンチバック金車において、受けローラ41の支軸20
に一体的に取付けられた昇降フレーム43と、この昇降
フレーム43の側部に鋸歯状に形成された係止部44
と、上記フレームに回動自在に設けられその作用点部の
爪部45を上記係止部44に係合させて上記昇降フレー
ム43の下降を規制するカムレバ46と、このカムレバ
46と上記フレームとに掛け渡して設けられカムレバ4
6を係合方向へ回動させるための付勢手段47と、この
カムレバ46に取付けられこれを係合解除位置に回動さ
せるためのロープ手段48とを備えたことを特徴とす
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明はケーブル架渉工具に係
り、特にローラの軸受としてワンウェイ軸受を使用して
ローラの逆転によるケーブルの戻りを防止し、径間にお
けるケーブルの弛度の増大を防止するようにしたアンチ
バック金車に関する。
【0002】
【従来の技術】ケーブルの架渉工法として、ケーブルの
自重による径間のケーブル垂れ下がりを防止するため
に、電柱に案内ひもを掛け渡し、その案内ひもの中間に
これをガイドとしてケーブルを吊架させておくための移
動金車を移動させて配備して、ケーブル,環境への悪影
響を極力抑え、工事の安全性を確保するという架渉工法
が広く採用されている。
【0003】しかしこの工法は、架渉段取り及び架渉作
業に多大な工数を費やさざるを得ないという問題があっ
た。
【0004】そこで本出願人は、ケーブル架渉用多輪金
車(4号金車等)を改良してこれにケーブルアンチバッ
ク機能を付加し、ケーブル自重によるケーブルの径間垂
れ下がりを防止して、上記案内ひも,ガイド,移動金車
を使用することなく短時間でケーブル架渉を行えるとい
う、安全性の高いアンチバック金車を開発し、ケーブル
架渉に供している。
【0005】このアンチバック金車は、ケーブルをその
牽引方向へ案内するための支持ローラの上方に、支持ロ
ーラ側へ近接離間自在(移動自在)にケーブル押さえロ
ーラを設け、フレームにその押さえローラを、支持ロー
ラ側へ付勢するスプリングを設け、フレームの下部にケ
ーブルの受け位置を上下方向に可変させてスプリングの
弾発力を調節するローラ受け機構を設け、そしてこれら
ローラの軸受にワンウェイ軸受を採用して、ケーブルア
ンチバック方向には、すべり摩擦が、牽引方向にはワン
ウェイ軸受による転がり摩擦が働くように構成されてい
た。
【0006】したがって電柱ごとにアンチバック金車を
取付けてケーブル架渉を実施すれば、ケーブルに働くア
ンチバック力によって、ケーブルの異常な垂れ下がりは
規制され、安全かつ迅速なケーブルの架渉が可能にな
る。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかし、アンチバック
架渉工法は、各電柱にアンチバック金車を配備して全て
の径間におけるケーブルの弛度を一定とするような工法
であるため、ケーブル架渉後において、径間にケーブル
引留めに必要なケーブルの弛みを作るためには、各径間
ごとにケーブルを強制的に引きだして(送り出す)径間
に必要なケーブルの弛みを作るという作業が必要にな
り、これに多大の労力(人力)を費やさざるを得ないと
いう問題があった。
【0008】この発明の目的は、ロック・解除機構を組
み込んだアンチバック金車を提供するにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】この発明は上記目的を達
成するために、ケーブルにアンチバック力を加えつつ架
渉するためにフレームの下部にケーブルの牽引方向に間
隔をおいて支持ローラを設けると共に、フレームの上部
に支持ローラ側へ移動自在にケーブルの押さえローラを
設け、フレームにその押さえローラを支持ローラ側へ付
勢すべくスプリングを設け、フレームの下部にケーブル
受け位置を可変させて上記スプリングの付勢力を調節す
べく受けローラを昇降自在に設け、これらローラの軸受
にワンウェイ軸受を用いたアンチバック金車において、
上記受けローラの支軸に一体的に取付けられた昇降フレ
ームと、この昇降フレームの側部に鋸歯状に形成された
係止部と、上記フレームに回動自在に設けられその作用
点部の爪部を上記係止部に係合させて上記昇降フレーム
の下降を規制するカムレバと、このカムレバと上記フレ
ームとに掛け渡して設けられカムレバを係合方向へ回動
させるための付勢手段と、このカムレバに取付けられこ
れを係合解除位置に回動させるためのロープ手段とを備
えたものである。
【0010】
【作用】まずカムレバを係合解除位置に作動して、フレ
ームと支軸のロックを解除し、受けローラの位置を、ケ
ーブルのサイズに合わせて適正に調節する。
【0011】次にアンチバック金車を各電柱に吊架し、
支持ローラと押さえローラとの間を通してパイロットロ
ープ(案内紐)を引き通し、パイロットロープの後端に
ケーブルの先端を接続する。パイロットロープをウイン
チなどで牽引すると、ケーブルは、支持ローラと押さえ
ローラとの間に順次導入され、押さえローラは、スプリ
ングの反力を押さえ込み力としてそのままケーブルに作
用させ、ワンウェイ軸受とともにケーブルのバックを防
止する。
【0012】ケーブル架渉終了後、各電柱にケーブルを
引留める際は、地上からカムレバを係合解除位置に回動
させれば、係止部から爪部が離脱し、昇降フレームは、
ケーブルの自重によって受けローラと共に下方に落下す
る。この結果、径間にはケーブル引留めに必要なケーブ
ルの弛みがつくられる。
【0013】
【実施例】以下本発明の好適一実施例を添付図面に基づ
いて説明する。
【0014】図1には本発明に係るアンチバック金車の
正面が、図2にはその断面が示されている。
【0015】図1に示すように、アンチバック金車1
は、フレーム外幅の等しい上部の支持ローラユニット2
と下部の押さえローラユニット3とを、連結手段4によ
って一体的に接続し、押えローラユニット3の中央上部
に、アンチバック金車1を電柱(コンクリート柱,木
柱、鋼管柱など)に吊架させるための吊架手段5を有し
ている。
【0016】支持ローラユニット2は、布設すべきケー
ブル(図3参照)を、その牽引方向に沿って案内すべ
く、左右2枚の支持ローラフレーム6に、ケーブルを牽
引方向Aに沿って転がり移動させるための支持ローラ7
を複数、軸支させて設けたものであり、押さえローラユ
ニット3は、その支持ローラ7によって支持されたケー
ブルに適度に押圧力を与えてその戻りを防ぐために、左
右2枚の押さえローラフレーム8に、支持ローラ7側へ
移動自在に軸(押さえローラ軸)10を設け、かつこの
押さえローラ軸10にこれを支持ローラ7側へ移動させ
るための付勢手段としてスプリング11を設けたもので
ある。
【0017】以下各部について添付図面を参照しつつ具
体的に説明する。
【0018】支持ローラ7及び押さえローラ9… 支持ローラ7及び押さえローラ9の形状は、ケーブルの
偏平やケーブル側圧に影響のきわめて少ない形状が好ま
しい。このために、支持ローラ7及び押さえローラ9
は、図3に示す如く、鼓状となっている。支持ローラ7
及び押さえローラ9は、それぞれ、その軸芯部に軸を挿
通させるための軸挿入孔12を有し、その軸挿入孔12
の両端部を筒状に拡径させて設けられた軸受ハウジング
13には、これに一体的にワンウェイ軸受14が取付け
られている。つまり、本発明に係る支持ローラ7及び押
さえローラ9は、ワンウェイ軸受14によってその回転
方向が一方向のみに規制される。
【0019】支持ローラユニット2… 図1乃至図2に示されているように、支持ローラフレー
ム6は、その牽引方向における両端側の部位に、それぞ
れ支持ローラ軸15をねじ固定するためのねじ挿入穴1
6を有し、支持ローラ軸15は、その軸心部にそのねじ
挿入穴16に挿入されたねじ(六角穴付きねじなど)1
7を螺合させて支持ローラフレーム6,6同士を連結す
るためのねじ穴18を有している。これら支持ローラ軸
15は、その軸長寸法が、支持ローラ7の幅寸法(ケー
ブル牽引方向Aと直交する方向の寸法を指す)より僅か
に長い寸法となっている。このため、ねじ17を完全に
締結した時点では、支持ローラフレーム6と支持ローラ
7との間に僅かなクリアランスがつくられ、パイロット
ロープ(図示せず)などの噛み付きが防止される。
【0020】したがって、上記支持ローラフレーム6,
6同士の連結の際、各支持ローラ軸15に、回転方向を
同じくして支持ローラ7を取付ければ、ケーブルは一方
向(牽引方向)のみにころがり移動するようになる。ま
た、支持ローラユニット2は、図1乃至図3に示されて
いるように、その中央上部に、これより上方へ延出され
た矩形状延出フレーム19を有している。延出フレーム
19には、後述する移動支軸20を昇降自在に係合させ
ておくためのテンション調節用長穴21が設けられてい
る。
【0021】押さえローラユニット3… 図1に示すように、押さえローラフレーム8は、上記延
出フレーム19を係合させるために、その下部中央部位
に上方側へ向かって矩形状に切り欠れた係合部22を有
し、かつ牽引方向Aにおける両側部位に、押さえローラ
軸10を上下方向に移動自在とするための長穴23を有
している。これら押さえローラフレーム8,8同士の連
結は、押さえローラフレーム8,8の適当な位置に設け
られたカラー軸25等による。このカラー軸25は、図
3に示すように、両軸端にねじ孔24をそれぞれ有して
いる。26は、押さえローラフレーム8,8を貫通して
ねじ孔24と螺合されるねじである。押さえローラ軸1
0は、この押さえローラ軸10の昇降移動用として形成
された長穴25に昇降自在に掛け渡して設けられている
ものであり、その直径は、長穴25の幅より多少小さ
く、軸長は、2枚の押さえローラフレーム8の外幅より
長くなっている。図1乃至図3において、27は、これ
らの押さえローラ軸10の軸方向への移動を規制すると
共にその規制された状態のままにおいて、押さえローラ
軸10を、スプリング11の付勢力により長穴23の下
端部側へ強制的に移動させるための軸固定部材である。
この軸固定部材27は、その押さえローラフレーム8と
の接合面に、長穴23に対してこれに摺動自在に係合さ
れるブロック様のガイド部分(図示せず)を有すると共
に、そのガイド部分を内側より外側へ穿孔して押さえロ
ーラ軸10の軸端部分を嵌合させておくための嵌合穴2
8を有し、その上面部にスプリング11を安定して着座
させておくためのガイドピン29を有している。また軸
固定部材27には、その嵌合穴28と交わる方向に止め
ねじ穴(図示せず)が螺合され、押さえローラ軸10と
軸固定部材27とが一体化されている。30は、上記押
さえローラフレーム8の外側でかつ、長穴25より上位
の位置に一体的に設けられたスプリング受け部材であ
り、その下面部には、上記スプリング11の他端側部分
を嵌入させておくためのガイドピン31が設けられてい
る。
【0022】連結手段4… 連結手段4は、上記支持ローラフレーム6の上端に上記
押さえローラフレーム8を着座させた状態において、こ
の支持ローラフレーム6と押さえローラフレーム8とを
一体的に連結するための手段である。
【0023】図4には、この連結手段4の構成が具体的
に示されている。連結手段4は、押さえローラフレーム
8の下端部外面に一体的に取付けられた第1開閉金具3
1と、支持ローラフレーム6の上端部に取付けられた第
2開閉金具32と、第1開閉金具のピン移動穴33に摺
動自在な先端のピン部34が、第2開閉金具34のピン
挿通穴35に挿入されたときに、第1開閉金具31と第
2開閉金具32とを連結するためのスライドピン部材3
6とから構成されている。
【0024】スライドピン部材36は、ピン部34の後
端にレバ部37が一体的に取付けられ、ピン部34先端
外周に取付けられた撓みリング38によって適度な摺動
抵抗を得ると共に、その撓みリング38の後部に設けら
れたカラー39を、ピン移動穴33後部に設けられた段
部40と当接させることによってスライドピン部材36
の抜けを阻止するようになっている。
【0025】ケーブル把持力調整機構及びそのロック・
解除機構… ケーブル把持力調整機構は、上記スプリング11の付勢
力を調節してアンチバック力を調節するための機構であ
る。
【0026】この機構は図1,図3又は図5に示されて
いるように、各延出フレーム19の中央部に、その上下
方向に沿わせて形成されたテンション調節用長穴21
と、これらテンション調節用長穴21,21に、昇降自
在に掛け渡された移動支軸20と、この移動支軸20に
ワンウェイ軸受14を介して、ケーブル牽引方向Aにの
み回転自在に取付けられたケーブル受けローラ41とか
ら主に構成されている。移動支軸20は、支持ローラフ
ユニットの外幅寸法より長く、その両端部には、上記テ
ンション調節用長穴21に昇降自在に掛け渡され、かつ
ワンウェイ軸受14のインナーリングを拘束するための
カラー42が取付けられるようになっている。
【0027】昇降方向における移動支軸20の位置を、
ケーブルに対して適正な位置に設定しておくために、ま
た、その押圧力を解除させてケーブルに必要な弛みを生
じさせるようにするための機構は、図1,図3,図5に
示されている。
【0028】この機構は、主に、移動支軸20のカラー
42の外側部分に嵌合され、その移動支軸20の軸端部
に形成されたねじ穴(図示せず)と螺合されるねじ(六
角穴付きねじなど)により、移動支軸20に一体的に取
付けられた昇降フレーム43と、この昇降フレーム43
の側端に、その長手方向に間隔を有して鋸刃状に設けら
れた係止部44(図1,図5)、上記支持ローラフレー
ム6に回動自在に設けられその作用点部の爪部45を上
記係止部44と係合させて上記昇降フレーム43の下降
を阻止するためのカムレバ46と、カムレバ46と上記
ローラフレームとに掛け渡して設けられカムレバ46を
係合方向へ回動させるための付勢手段47と、カムレバ
46に取付けられこれをロック解除方向に回動させるた
めのロープ手段48とから構成されている。
【0029】付勢手段は、カムレバ46の力点部と支持
ローラフレーム6に取付けられた軸49に掛渡して設け
られ、カムレバ46を常時係止部44に係合させておく
ように弾発力を付勢するばねから、ロープ手段48は、
通常使用されているナイロン編み込み製の解除ロープか
ら構成されている。50は、上記昇降フレーム43にそ
の係止部44と反対側の端面に沿うように取付けられた
昇降フレーム43の回転を防止するためのレール部材で
ある。
【0030】つまり、上記昇降フレーム43を解除ロー
プ48により引き下げて、ばね47の付勢力に抗して爪
部45を係止部44から離脱させれば、昇降フレーム4
3は、爪部45と係止部44とによって拘束されていた
位置から下降する。
【0031】吊架手段5… 吊架手段は、電柱バンドに取り付けられた金車吊り金具
又はカーブ金車腕(いずれも図示せず)に対して係脱自
在に取付けるための手段である。図1又は図3には、こ
の吊架手段5の構成が具体的に示されている。この吊架
手段5は、フック状に形成されたフック金物51と、押
さえローラフレーム8の内側上部に一体的に掛け渡すよ
うに取り付けられた金車吊り金具52とから成る。
【0032】金車吊り金具52は、その中央部に、アイ
ボルト53を取り付けて構成され、アイボルト53は、
上記フック金物51に対して馬蹄形のU字金物54によ
り連結されている。つまり、アイボルト53は、固定側
の金車吊り金具に対して首振り自在となり、支持ローラ
ユニット2と押さえローラユニット3を揺動(首振り)
自在とするため、カーブ金車腕の必要のない小さなカー
ブ点においても良好な作業性が得られるようになる。
【0033】次に本発明に係るアンチバック金車1の電
柱への取付けとケーブル架渉工法について簡単に説明す
る。
【0034】電柱に吊架金物を介して金車吊り金具を取
付け、カーブ点(内カーブ又は外カーブ)を構成する電
柱にはカーブ金車腕を取付ける。次に各金車吊り金具及
びカーブ金車腕にフック金物を取付けて、電柱ごとにア
ンチバック金車1を吊架する。
【0035】次に、架渉に供されるケーブルの外形寸法
を考慮して押さえローラ9の押圧力(締付け力)が40
kgf以内(架渉試験の結果、ケーブルに対する押圧力
は、約40kgf以内が良好であった。)となるよう
に、係止部44の位置を調節し、その係止部44に爪部
45を係合させる。
【0036】アンチバック金車1の吊架完了後、ケーブ
ルドラムに巻回されたケーブルの牽引端にケーブルグリ
ップ,より戻し金具,ねんかい防止器,より返し金物を
介してパイロットロープを接続し、これを、ケーブル牽
引方向A後部の縦支持ローラ7を開いて支持ローラ7と
押さえローラ9との間を通過させる。ロープ架渉終了
後、パイロットロープの牽引端を、車両のコニカルシー
ブなどに複数回、巻き付け、その牽引を開始すれば、各
アンチバック金車1にケーブルが順次引き通されてい
く。押さえローラ9を付勢するスプリング11は、この
引き通し時にケーブルに一定の押圧力を与え、その戻り
を規制するため、径間弛度が一定の状態でのケーブル架
渉が行われる。
【0037】ケーブル架渉に続き各電柱にケーブルを引
留めるときは、地上から解除ロープ48を引き下ろす。
この引き下ろしにより、カムレバ46は、リターン用の
スプリング11の復帰力に抗して離脱方向に回動され、
係止部44から爪部45を離脱させる。このため、昇降
フレーム43は、ケーブルの自重によって下方に落下
し、その落下分、径間の弛度は増加する。このように本
発明に係るアンチバック金車は、ケーブルの自重を有効
に利用してケーブルの弛みを簡単に作ることができ、円
滑な引留め作業を可能にする。
【0038】
【発明の効果】以上説明したことから明らかなように本
発明によれば次の如き優れた効果を発揮する。
【0039】(1) ケーブルの自重を有効に利用して径間
のケーブルに弛みを作ることができ、速やかにケーブル
引留め作業に行うことができる。
【0040】(2) 地上から操作可能であり、安全性と省
力化を推進できる。
【0041】(3) 簡単な構成であり安価に提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るアンチバック金車を示す正面図で
ある。
【図2】支持ローラ又は押えローラの断面を示す図であ
る。
【図3】図1のIII −III 線断面図である。
【図4】図1の要部詳細断面図である。
【図5】ロック機構及びロック解除機構の要部詳細図で
ある。
【符号の説明】
1 アンチバック金車 6 支持ローラフレーム 7 支持ローラ 8 押さえローラフレーム 9 押さえローラ 11 スプリング 14 ワンウェイ軸受 20 支軸(移動支軸) 41 受けローラ 43 昇降フレーム 44 係止部 45 爪部 46 カムレバ 47 付勢手段(ばね) 48 ロープ手段(解除ロープ)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ケーブルにアンチバック力を加えつつ架
    渉するためにフレームの下部にケーブルの牽引方向に間
    隔をおいて支持ローラを設けると共に、フレームの上部
    に支持ローラ側へ移動自在にケーブルの押さえローラを
    設け、フレームにその押さえローラを支持ローラ側へ付
    勢すべくスプリングを設け、フレームの下部にケーブル
    受け位置を可変させて上記スプリングの付勢力を調節す
    べく受けローラを昇降自在に設け、これらローラの軸受
    にワンウェイ軸受を用いたアンチバック金車において、
    上記受けローラの支軸に一体的に取付けられた昇降フレ
    ームと、この昇降フレームの側部に鋸歯状に形成された
    係止部と、上記フレームに回動自在に設けられその作用
    点部の爪部を上記係止部に係合させて上記昇降フレーム
    の下降を規制するカムレバと、該カムレバと上記フレー
    ムとに掛け渡して設けられカムレバを係合方向へ回動さ
    せるための付勢手段と、該カムレバに取付けられこれを
    係合解除位置に回動させるためのロープ手段とを備えた
    ことを特徴とするアンチバック金車。
JP30901794A 1994-12-13 1994-12-13 アンチバック金車 Pending JPH08168127A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101280887B1 (ko) * 2011-11-11 2013-07-02 삼성중공업 주식회사 케이블 거치대
CN104022457A (zh) * 2014-05-21 2014-09-03 国家电网公司 一种空中电缆铺设装置
CN108820069A (zh) * 2018-08-13 2018-11-16 国网江苏省电力有限公司检修分公司 一种自调节行走机构和具有自调节行走机构的巡检机器人
CN115571710A (zh) * 2022-08-16 2023-01-06 国网浙江省电力有限公司杭州市临平区供电公司 一种电缆头搭接辅助装置

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