JPH08168091A - A/dコンバータ装置 - Google Patents

A/dコンバータ装置

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Publication number
JPH08168091A
JPH08168091A JP1645895A JP1645895A JPH08168091A JP H08168091 A JPH08168091 A JP H08168091A JP 1645895 A JP1645895 A JP 1645895A JP 1645895 A JP1645895 A JP 1645895A JP H08168091 A JPH08168091 A JP H08168091A
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JP
Japan
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audio signal
digital audio
digital
circuit
output
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Application number
JP1645895A
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English (en)
Inventor
Akifumi Nonaka
昭文 野中
Hirotaka Yamamoto
浩貴 山本
Toshihiko Ikenouchi
利彦 池之内
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Publication date
Application filed by Sony Corp filed Critical Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 手軽に携帯でき、高品位・高音質のA/D変
換のできるA/Dコンバータ装置を提供する。 【構成】 マイクロフォン入力用のジャック1L、1R
と、ライン入力用のジャック3L、3Rとを設ける。ジ
ャック1L、1Rあるいは3L、3Rからのアナログオ
ーディオ信号を、A/D変換するA/Dコンバータ回路
11を設ける。このA/Dコンバータ回路11からの出
力信号の量子化ビット数を、出力されるデジタルオーデ
ィオ信号の量子化ビット数まで減らすとともに、ノイズ
成分の周波数分布を変更するデジタルフィルタ回路12
を設ける。このデジタルフィルタ回路12の出力信号
を、外部出力用にフォーマットに変換するデジタルイン
ターフェイス回路13を設ける。A/Dコンバータ回路
11、デジタルフィルタ回路12およびデジタルインタ
ーフェイス回路13とを、電池23の出力電圧により動
作させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、オーディオ用のA/
Dコンバータ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】デジタルオーディオ信号をアナログオー
ディオ信号にD/A変換した場合、そのアナログオーデ
ィオ信号には、量子化ノイズが含まれるようになり、そ
のS/Nは、デジタルオーディオ信号における量子化ビ
ット数により制限される。例えば、DATやCDにおい
ては、その量子化ビット数が16ビット/1サンプルなの
で、D/A変換されたアナログオーディオ信号のS/N
は、ほぼ98dBを越えることはできない。
【0003】ところで、人間の聴覚特性は、周波数に対
して一様ではなく、低域や高域では、感度が低下する。
そこで、このような聴覚特性を利用し、D/A変換され
たアナログオーディオ信号の聴感上のS/Nを改善する
方法が考えられている。このS/Nの改善法は、SBM
(スーパー・ビット・マッピング)処理と呼ばれるもの
で、A/D変換時(記録時)に、例えば次のような信号
処理を行う。
【0004】すなわち、CDの場合であれば、本来の量
子化ビット数は16ビット/1サンプルであるが、SBM
処理を行う場合には、例えば20ビット/1サンプルでA
/D変換を行う。すると、そのデジタルオーディオ信号
をD/A変換したときのノイズレベルは、図10の直線
N20となり、そのノイズレベルは約−122dBとなる。
【0005】そして、このようなデジタルオーディオ信
号に対してSBM処理を行うとともに、各サンプルの上
位16ビットを結果のデジタルオーディオ信号として取り
出す。すると、そのデジタルオーディオ信号をD/A変
換したときのノイズレベルは、図10の曲線NSBMのよ
うになる。
【0006】一方、DATやCDにおいては、16ビット
/1サンプルで量子化しているので、上記のように、D
/A変換したときのノイズレベルは、図10において直
線N16で示され、そのノイズレベルは約−98dBとなる。
【0007】したがって、SBM処理を行ったデジタル
オーディオ信号をD/A変換すると、図10において、
斜線のエリアにおいては、普通の16ビット処理のDA
TやCDよりもS/Nが改善されていることになる。ま
た、斜線のエリアにおいては、S/Nは、むしろ悪く
なっているが、人間の聴覚特性は高域で感度が低下して
いるので、このS/Nの悪化は聴感上、感知できない。
【0008】つまり、SBM処理においては、量子化ノ
イズの全エネルギー量は変化しないが、そのノイズ成分
の周波数分布が変更され、聴覚特性の感度のよいエリア
に分布するノイズ成分は、聴覚特性の感度の悪いエリ
アにシフトされる。
【0009】したがって、結果として、SBM処理を行
うと、聴感上、S/Nを改善することができる。しか
も、この場合、処理はA/D変換側、すなわち、DAT
やCDにおいては、記録側で行うだけでよく、記録フォ
ーマットを変更したり、再生装置を変更する必要がな
い。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】上述のようにSBM処
理は、記録側において、その処理を行うだけで、再生時
の特性を改善することができる。
【0011】ところが、上記からも明らかなように、S
BM処理を行う場合には、そのA/Dコンバータ回路の
量子化ビット数が、例えば20ビットのように本来の量子
化ビット数の16ビットよりも多い必要がある。
【0012】このため、すでにDATテープレコーダを
所有しているユーザは、SBM処理の恩恵に浴すること
ができない。また、SBM処理の処理回路を内蔵したD
ATテープレコーダも市販されているが、デッキタイプ
であるため、野外での録音には適さない。
【0013】この発明は、以上のような問題点を解決し
たA/Dコンバータ装置を提供しようとするものであ
る。
【0014】
【課題を解決するための手段】このため、この発明にお
いては、各部の参照符号を後述の実施例に対応させる
と、マイクロフォン入力用の第1のコネクタジャック1
L、1Rと、ライン入力用の第2のコネクタジャック3
L、3Rと、第1のコネクタジャック1L、1Rあるい
は第2のコネクタジャック3L、3Rに供給されたアナ
ログオーディオ信号L、Rを選択して取り出すスイッチ
手段5L、5Rと、このスイッチ手段5L、5Rからの
アナログオーディオ信号L、Rを、出力するデジタルオ
ーディオ信号よりも量子化ビット数の多いデジタルオー
ディオ信号にA/D変換するA/Dコンバータ回路11
と、このA/Dコンバータ回路11から出力されるデジ
タルオーディオ信号の量子化ビット数を、出力されるデ
ジタルオーディオ信号の量子化ビット数まで減らすとと
もに、D/A変換したときのノイズ成分の周波数分布を
変更するデジタルフィルタ回路12と、このデジタルフ
ィルタ回路12から得られるデジタルオーディオ信号
を、出力するデジタルオーディオ信号のフォーマットに
変換するデジタルインターフェイス回路13と、このデ
ジタルインターフェイス回路13から出力されるデジタ
ルオーディオ信号を出力する出力コネクタ15Aとを有
し、A/Dコンバータ回路11、デジタルフィルタ回路
12およびデジタルインターフェイス回路13とが、電
池23の出力電圧により動作するようにしたものであ
る。
【0015】
【作用】アナログオーディオ信号L、Rが、A/D変換
されるとともに、SBM処理されたデジタルオーディオ
信号として出力される。
【0016】
【実施例】図1において、1L、1R〜17L、17R
はオーディオ信号系を示す。また、21は動作モードを
制御するためのマイクロコンピュータ、22はアナログ
オーディオ信号をA/D変換するときのサンプリング周
波数を設定ないし指定するための切り換えスイッチであ
る。
【0017】さらに、23は電源用の電池、24は電源
回路、25は電源スイッチで、スイッチ25をオンにす
ると、電池23の出力電圧が、電源回路24において、
必要な電圧まで昇圧されるとともに、安定化され、その
安定化された直流電圧が、マイクロコンピュータ21お
よび各部にそれらの動作電圧として供給される。
【0018】そして、オーディオ信号系において、1L
は標準サイズの左チャンネルのマイクロフォン入力用の
ジャック、2はミニサイズのマイクロフォンのステレオ
入力用のジャック、3Lは左チャンネルのライン入力用
のピンジャックである。
【0019】そして、ジャック1Lあるいは2にマイク
ロフォンプラグ(図示せず)が接続されると、そのマイ
クロフォンプラグからの左チャンネルのアナログオーデ
ィオ信号Lが、ジャック1Lあるいは2からマイクロフ
ォンアンプ4Lを通じて入力切り換えスイッチ5Lのマ
イクロフォン側接点に供給される。ただし、この場合、
ジャック2からのオーディオ信号Lは、ジャック1Lの
スイッチ接点を通じて取り出され、ジャック1L、2の
両方にマイクロフォンプラグが差し込まれた場合には、
ジャック1Lに差し込まれたマイクロフォンプラグから
のオーディオ信号Lが優先するようにされている。
【0020】また、ジャック3Lにライン入力用のピン
プラグ(図示せず)が接続されると、そのピンプラグか
らの左チャンネルのアナログオーディオ信号Lが、スイ
ッチ5Lのライン側接点に供給される。
【0021】そして、スイッチ5Lにおいて、これに供
給されたオーディオ信号L、Lの一方が選択されて取り
出され、その取り出されたオーディオ信号Lが、レベル
調整用の左チャンネルの可変抵抗器(アッテネータ)6
Lを通じてアンプ7Lに供給され、アンプ7Lからは、
そのオーディオ信号Lが出力される。
【0022】そして、このオーディオ信号Lが、モニタ
アンプ8Lおよびモニタ音量の調整用の可変抵抗器9L
を通じてモニタ用のステレオミニジャック10に供給さ
れる。したがって、このジャック10にステレオヘッド
ホン(図示せず)を接続すれば、ジャック1L〜3Lに
供給されたオーディオ信号Lを、モニタすることができ
る。
【0023】また、1Rは標準サイズの右チャンネルの
マイクロフォン入力用のジャック、3Rは右チャンネル
のライン入力ジャックを示す。そして、これらのジャッ
ク1R、3Rあるいはステレオジャック2からの右チャ
ンネルのアナログオーディオ信号Rも、回路4L〜9L
と同様に構成された回路4R〜9Rに供給されて左チャ
ンネルのオーディオ信号Lと同様に処理される。なお、
スイッチ5L、可変抵抗器6L、9Lに対応するスイッ
チおよび可変抵抗器は、左右のチャンネルで連動するよ
うにされている。
【0024】さらに、11はA/Dコンバータ回路、1
2はSBM処理を行うデジタルフィルタ回路、13はデ
ジタルインターフェイス回路を示す。この場合、回路1
1〜13は、それぞれが1チップIC化されているとと
もに、回路11、12はそれぞれ2チャンネル分の回路
がIC化されているものである。また、回路11〜13
には、マイクロコンピュータ21から各種のデータ、制
御信号、タイミング信号が供給される。
【0025】そして、アンプ7L、7Rからのアナログ
オーディオ信号L、Rが、A/Dコンバータ回路11に
供給される。このA/Dコンバータ回路11は、いわゆ
るΔΣ方式によりA/D変換を行うもので、そのA/D
変換の量子化ビット数は、20ビット/1サンプルとされ
ている。また、サンプリング周波数は、スイッチ22の
切り換えにしたがって、32kHz、44.1kHz、48kHzのど
れかを自由に選択できるようにされている。こうして、
A/Dコンバータ回路11においてオーディオ信号L、
Rは、アナログ信号から2チャンネルのシリアルなデジ
タルオーディオ信号L、RにA/D変換される。
【0026】そして、このA/Dコンバータ回路11か
らのデジタルオーディオ信号L、Rが、SBM処理用の
デジタルフィルタ回路12に供給され、上述のように、
その量子化ビット数が、DATにおける標準フォーマッ
トのビット数、すなわち、16ビット/1サンプルに減ら
されるとともに、SBMの処理が行われる。また、その
SBM処理の行われたデジタルオーディオ信号L、R
は、1サンプル分ずつ交互に直列に出力される。
【0027】そして、このSBM処理の行われたデジタ
ルオーディオ信号L、Rが、インターフェイス回路13
に供給され、EIAJ制定のデジタルI/Oフォーマッ
トのシリアルデジタル信号SS、すなわち、信号L、R
を1サンプル分ずつ交互に有するとともに、その各サン
プルごとに、同期ビットおよび補助のデータを有するデ
ジタル信号SSに変換され、この信号SSがスイッチ回路
14に供給される。
【0028】このスイッチ回路14は、マイクロコンピ
ュータ21により制御され、インターフェイス回路13
からのデジタルオーディオ信号SSと、外部から入力さ
れたデジタルオーディオ信号とを選択して出力するため
のものであり、電源スイッチ25がオンとされている場
合には、図の状態に接続され、オフとされている場合に
は、図とは逆の状態に接続される。
【0029】そして、15A、15Bは入出力用のコネ
クタジャックで、このジャック15A、15Bは、コネ
クタプラグ(図示せず)を通じて2台のデジタルオーデ
ィオ機、例えばDAT機にそれぞれ接続されるものであ
る。
【0030】このため、ジャック15A、15Bは、こ
の例においては、それぞれ4つの接点A〜Dを有し、接
点Aには、DAT機からプラグを通じて所定の直流電圧
が供給され、接点Bは出力接点とされ、接点Cは入力接
点とされ、接点Dは共通接点(接地接点)とされてい
る。なお、コネクタ15Aの接点Aの直流電圧は、スイ
ッチ回路14にその動作電圧として供給される。また、
DAT機などを1台だけ接続する場合には、コネクタ1
5Aあるいは15Bに接続するものとする。
【0031】さらに、A/Dコンバータ回路11から
は、これに供給されたアナログオーディオ信号L、Rの
レベルが、A/D変換の変換レンジを越えたとき、これ
を示す信号が取り出され、この信号がドライブ回路16
を通じてレベルオーバー表示用のLED17L、17R
に供給される。
【0032】そして、このA/Dコンバータ装置を使用
する場合には、電源スイッチ25をオンにするととも
に、ジャック15A(および15B)にデジタルオーデ
ィオ録音機、例えばDAT機、MD機、DCC機、NT
機を接続する。
【0033】すると、その接続したデジタルオーディオ
録音機からジャック15Aの接点Aを通じてスイッチ回
路14に動作電圧が供給される。また、電源スイッチ2
5をオンとすることにより各部に動作電圧が供給される
とともに、スイッチ回路14は図の状態に接続される。
【0034】したがって、ジャック(1L、1R)〜
(3L、3R)のどれかにアナログオーディオ信号L、
Rが供給されると、上記のように、回路11〜13にお
いて、A/D変換、SBM処理およびフォーマット処理
が行われてインターフェイス回路13からデジタル信号
SSが取り出される。そして、この信号SSが、スイッチ
回路14を通じてジャック15A、15Bの接点B、B
に出力される。したがって、ジャック15A(および1
5B)に接続されたデジタルオーディオ録音機におい
て、SBM処理されたアナログオーディオ信号L、Rを
録音することができる。
【0035】一方、ジャック15A、15Bにそれぞれ
デジタルオーディオ機を接続した場合には、電源スイッ
チ25をオフとすることにより、その2台のデジタルオ
ーディオ機の間で、デジタルコピーを行うことができ
る。
【0036】すなわち、この場合には、ジャック15A
に接続されたデジタルオーディオ機から接点Aを通じて
スイッチ回路14にその動作電圧が供給される。そし
て、電源スイッチ25がオフなので、スイッチ回路14
は図とは逆の状態に接続されている。
【0037】したがって、例えばジャック15Aに接続
されたデジタルオーディオ機を再生モードにすると、そ
の再生されたデジタルオーディオ信号が、ジャック15
Aの接点C→スイッチ回路14→ジャック15Bの接点
Bの信号ラインを通じてジャック15Bに接続されたデ
ジタルオーディオ機に供給される。
【0038】また、ジャック15Bに接続されたデジタ
ルオーディオ機を再生モードにすると、その再生された
デジタルオーディオ信号が、ジャック15Bの接点C→
スイッチ回路14→ジャック15Aの接点Bの信号ライ
ンを通じてジャック15Aに接続されたデジタルオーデ
ィオ機に供給される。
【0039】したがって、ジャック15A、15Bに接
続された2台のデジタルオーディオ機の間で、どちらの
方向にでも、デジタルコピーを行うことができる。
【0040】図2は、スイッチ回路14の具体例を示す
もので、この例においては、スイッチ回路14は、4つ
のアンド回路141〜144を有する1チップICによ
り構成されている。
【0041】また、マイクロコンピュータ21には、出
力ポートとして電源がオンのときオンとなるオープンド
レインのFET211が設けられ、そのドレインが抵抗
器26を通じてジャック15Aの接点Aに接続されると
ともに、そのドレイン出力がアンド回路142、144
に供給される。さらに、電源回路24の出力電圧がアン
ド回路141、143に入力として供給される。
【0042】そして、インターフェイス回路13からの
デジタル信号SSが、アンド回路141、143に供給
され、ジャック15A、15Bの接点C、Cがアンド回
路144、142の入力端に接続される。また、アンド
回路141、142の出力端が、ジャック15Aの接点
Bにワイヤードオア接続され、アンド回路143、14
4の出力端が、ジャック15Bの接点Bにワイヤードオ
ア接続される。
【0043】したがって、電源スイッチ25がオンの場
合には、インターフェイス回路13からのデジタル信号
SSが、アンド回路141、143を通じてジャック1
5A、15Bの接点B、Bに出力される。しかし、この
とき、FET211がオンなので、そのドレインは
“L”レベルとなり、ジャック15Aあるいは15Bの
接点Cにデジタル信号が供給されても、これはアンド回
路144あるいは142により阻止され、他方のジャッ
クに出力されることはない。
【0044】また、電源スイッチ25がオフの場合に
は、FET211がオフとなり、そのドレインは“H”
レベルとなる。したがって、ジャック15Aあるいは1
5Bの接点Cにデジタル信号が供給されると、これはア
ンド回路144あるいは142を通じて他方のジャック
の接点Bに出力される。さらに、電源がオフなので、ア
ンド回路141、143の出力は“L”レベルとなる。
【0045】したがって、アンド回路141〜144
は、上述したスイッチ回路14として動作する。
【0046】図3〜図8は、上述したA/Dコンバータ
装置の外観の一例を示す。そして、これらの図におい
て、31はプラスチック材により全体が直方体状に構成
された箱体で、その内部に上述した回路が収納されてい
る。なお、このA/Dコンバータ装置のおよその大きさ
は、87mm(幅)×28mm(高さ)×132mm(奥行き)であ
る。
【0047】また、図3、4に示すように、箱体31の
正面には、可変抵抗器6L、6Rの調整つまみ32L、
32Rが設けられるとともに、LED17L、17R
と、マイクロフォン入力用のジャック1L、1R、2
と、入力切り換えスイッチ5L、5Rとが設けられてい
る。なお、つまみ32L、32Rは、可変抵抗器6L、
6Rの回転軸がまさつ係合とされることにより、連動す
るが、一方のつまみを固定した状態では、他方のつまみ
だけを独立に回すことのできるようにされている。
【0048】さらに、図5に示すように、箱体31の後
面には、入出力用のコネクタジャック15Bが設けられ
るとともに、図1においては示さなかったが、ACアダ
プタの入力ジャック33も設けられている。
【0049】また、図6に示すように、箱体31の右側
面には、ライン入力用のピンジャック3L、3Rと、入
出力用のジャック15Aとが設けられ、図7に示すよう
に、左側面には、サンプリング周波数の切り換えスイッ
チ22と、モニタ音量の調整用の可変抵抗器9L、9R
の調整つまみ34と、モニタ用の出力ジャック10と、
電源スイッチ25とが設けられている。さらに、図8に
示すように、箱体31の低面に、電池23として、例え
ば4本の単3電池を収納する収納部35が設けられると
ともに、この収納部35は蓋36によりカバーされてい
る。
【0050】したがって、このA/Dコンバータ装置
は、小型・軽量であるとともに、電池23により動作す
るので、例えば野外で録音をするとき、本体であるDA
T機などと一緒に手軽に携帯することができる。
【0051】図9は、この発明の他の例を示し、この例
においては、量子化ビット数のより多いデジタルオーデ
ィオ信号を、SBM処理してデジタルオーディオ信号S
Sとして出力できるようにもした場合である。
【0052】すなわち、入力信号が、ジャック1L〜3
Rを通じてアナログ信号L、Rの状態で供給される場合
には、外部からのスイッチ操作などによりスイッチ回路
31が図の状態に接続される。したがって、A/Dコン
バータ回路11からのデジタルオーディオ信号L、R
が、スイッチ回路31を通じてデジタルフィルタ回路1
2に供給され、上述のようにSBM処理される。そし
て、このSBM処理されたデジタルオーディオ信号L、
Rが、インターフェイス回路13においてデジタル信号
SSにフォーマット変換されてからジャック15A、1
5Bの接点B、Bに出力される。
【0053】また、入力信号が、量子化ビット数のより
多いデジタルオーディオ信号の状態で供給される場合に
は、そのデジタルオーディオ信号が、コネクタ15Aあ
るいは15Bの接点Cに供給される。なお、このデジタ
ルオーディオ信号は、デジタルオーディオ信号SSと同
様、EIAJ制定のデジタルI/Oフォーマットのシリ
アルデジタル信号であるとする。
【0054】そして、このデジタルオーディオ信号がス
イッチ回路32を通じてチャンネル分離回路33に供給
される。この場合、回路32、33は、ジャック15A
の接点Aに供給される直流電圧を動作電圧として動作す
るものである。また、スイッチ回路32は、外部からの
スイッチ操作などによりジャック15A側あるいは15
Bに切り換えられる。さらに、分離回路33は、これに
供給されたデジタルオーディオ信号を、左チャンネルの
シリアルなデジタルオーディオ信号Lと、右チャンネル
のシリアルなデジタルオーディオ信号と、補助のデータ
Dとに分離するものである。
【0055】そして、この分離回路33において分離さ
れたデジタルオーディオ信号L、Rが、スイッチ回路3
1(これは、このとき外部からのスイッチ操作などによ
り図とは逆の状態に接続されている)を通じてデジタル
フィルタ回路12に供給される。また、分離回路33に
おいて分離された補助のデータDがマイクロコンピュー
タ33を通じてインターフェイス回路13に供給され
る。
【0056】したがって、インターフェイス回路13か
らは、デジタルオーディオ信号SSが出力されるととも
に、その信号SSは、ジャック15Aあるいは15Bに
供給されたデジタルオーディオ信号が、ビット数が減ら
されるとともに、SBM処理された信号となる。
【0057】そして、このデジタルオーディオ信号SS
が、ジャック15A、15Bの接点B、Bに出力され
る。
【0058】したがって、この例によれば、入力された
デジタルオーディオ信号の量子化ビット数が、録音する
ときの量子化ビット数よりも多い場合、そのデジタルオ
ーディオ信号の品位や音質の低下を最小限にとどめて量
子化ビット数を減らすことができる。
【0059】なお、上述において、ジャック15Bの接
点B、Cに代えて光ケーブル用のLEDおよび受光素子
を設け、これらにスイッチ回路14に対するデジタル信
号をアクセスすることもできる。そして、そのようにし
た場合には、ジャック15A、15Bを使用することに
より、デジタルオーディオ信号を、電気信号と光信号と
の間で、変換することもできる。
【0060】また、スイッチ5L(5R)を、ジャック
3L(3R)に連動させることできる。さらに、マイク
ロフォンアッテネータを設ける場合には、ジャック1L
(1R)と、アンプ4L(4R)との間に設ければよ
い。
【0061】
【発明の効果】この発明によれば、マイクロフォンなど
から入力されたアナログオーディオ信号を、SBM処理
したデジタルオーディオ信号に変換することができるの
で、デジタル入力端子を有するデジタルオーディオ録音
機であれば、どのようなものでも、高品位・高音質の録
音をすることができる。あるいは、アナログオーディオ
信号をデジタル伝送する場合に、これまでの伝送ライン
を使用するときでも、高品位・高音質の状態で伝送する
ことができる。
【0062】また、DAT機などが小型であって、高品
位のA/D変換ができない場合でも、デジタル入力端子
さえあれば、高品位・高音質の録音ができる。さらに、
全体を小型化するとともに、電池23で動作するように
しているので、例えば野外で録音をするとき、ポータブ
ルDAT機などと一緒に手軽に携帯することができ、野
外などでも高音質の録音を行うことができる。
【0063】さらに、ジャック15A、15Bを使用す
る場合には、電源スイッチ25のオン・オフにしたがっ
て、入力されたアナログオーディオ信号と、デジタルオ
ーディオ信号との切り換え装置としても使用することが
できる。しかも、その場合、電源スイッチ25がオフの
ときには、電池23を無駄に消費することがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一例を示す接続図である。
【図2】図1の回路の一部の具体例を示す接続図であ
る。
【図3】この発明の一例の平面図である。
【図4】この発明の一例の正面図である。
【図5】この発明の一例の後面図である。
【図6】この発明の一例の右側面図である。
【図7】この発明の一例の左側面図である。
【図8】この発明の一例の底面図である。
【図9】この発明の他の例の一部を示す接続図である。
【図10】信号処理を説明するための特性図である。
【符号の説明】
1L、1R マイクロフォン入力用のジャック 2 ステレオマイクロフォン入力用のジャッ
ク 3L、3R ライン入力用のジャック 6L、6R 音量調整用の可変抵抗器 9L、9R モニタ音量調整用の可変抵抗器 10 モニタ用のコネクタジャック 11 A/Dコンバータ回路 12 SBM処理用のデジタルフィルタ回路 13 デジタルインターフェイス回路 14 スイッチ回路 15A、15B 入出力用のコネクタジャック 21 マイクロコンピュータ 22 サンプリング周波数の切り換えスイッ
チ 23 電源用の電池 24 電源回路 25 電源スイッチ 31 箱体 32L、32R 入力レベルの調整用つまみ 34 モニタ音量の調整用レベル 35 電池収納部 36 電池蓋

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】マイクロフォン入力用の第1のコネクタジ
    ャックと、 ライン入力用の第2のコネクタジャックと、 上記第1あるいは第2のコネクタジャックに供給された
    アナログオーディオ信号を選択して取り出すスイッチ手
    段と、 このスイッチ手段からのアナログオーディオ信号を、出
    力するデジタルオーディオ信号よりも量子化ビット数の
    多いデジタルオーディオ信号にA/D変換するA/Dコ
    ンバータ回路と、 このA/Dコンバータ回路から出力される上記デジタル
    オーディオ信号の量子化ビット数を、上記出力されるデ
    ジタルオーディオ信号の量子化ビット数まで減らすとと
    もに、D/A変換したときのノイズ成分の周波数分布を
    変更するデジタルフィルタ回路と、 このデジタルフィルタ回路から得られるデジタルオーデ
    ィオ信号を、上記出力するデジタルオーディオ信号のフ
    ォーマットに変換するデジタルインターフェイス回路
    と、 このデジタルインターフェイス回路から出力されるデジ
    タルオーディオ信号を出力する出力コネクタとを有し、 上記A/Dコンバータ回路、上記デジタルフィルタ回路
    および上記デジタルインターフェイス回路とが、電池の
    出力電圧により動作するようにしたA/Dコンバータ装
    置。
  2. 【請求項2】請求項1に記載のA/Dコンバータ装置に
    おいて、 上記デジタルフィルタ回路は、上記ノイズ成分が、聴感
    上の感度の低い帯域に多く分布するように、上記周波数
    分布を変更するようにしたA/Dコンバータ装置。
  3. 【請求項3】請求項1あるいは請求項2に記載のA/D
    コンバータ装置において、 上記出力コネクタとして、第1および第2のコネクタを
    有するとともに、 上記第1および第2のコネクタの少なくとも一方は入力
    接点を有し、 上記デジタルインターフェイス回路から出力されるデジ
    タルオーディオ信号と、上記入力接点を通じて入力され
    るデジタルオーディオ信号とを選択するスイッチ手段を
    有し、 このスイッチ手段により選択されたデジタルオーディオ
    信号が、上記第1および第2のコネクタのうち、上記入
    力接点にデジタルオーディオ信号の供給されていないコ
    ネクタに出力されるようにしたA/Dコンバータ装置。
  4. 【請求項4】請求項1、請求項2あるいは請求項3に記
    載のA/Dコンバータ装置において、 上記A/Dコンバータ回路からのデジタルオーディオ信
    号と、外部からのデジタルオーディオ信号とを選択して
    上記デジタルフィルタ回路に供給するようにしたA/D
    コンバータ装置。
  5. 【請求項5】請求項1、請求項2、請求項3あるいは請
    求項4に記載のA/Dコンバータ装置において、 上記電池を内蔵するようにしたA/Dコンバータ装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012019543A (ja) * 2001-02-02 2012-01-26 Sonion Aktie Selsxab 内部a/d変換器を備えたマイクロホン
US8649528B2 (en) 2001-02-02 2014-02-11 Techtronic A/S Microphone unit with internal A/D converter
JP2014049856A (ja) * 2012-08-30 2014-03-17 Teac Corp アンプユニット及びこれを備える携帯電子機器

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