JPH0445004B2 - - Google Patents

Info

Publication number
JPH0445004B2
JPH0445004B2 JP61230141A JP23014186A JPH0445004B2 JP H0445004 B2 JPH0445004 B2 JP H0445004B2 JP 61230141 A JP61230141 A JP 61230141A JP 23014186 A JP23014186 A JP 23014186A JP H0445004 B2 JPH0445004 B2 JP H0445004B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
gain
digital
volume
key
input
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP61230141A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS6386908A (ja
Inventor
Masayuki Iwamatsu
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Yamaha Corp
Original Assignee
Yamaha Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Yamaha Corp filed Critical Yamaha Corp
Priority to JP23014186A priority Critical patent/JPS6386908A/ja
Publication of JPS6386908A publication Critical patent/JPS6386908A/ja
Publication of JPH0445004B2 publication Critical patent/JPH0445004B2/ja
Granted legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Control Of Amplification And Gain Control (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
〔産業上の利用分野〕 この発明は、デイジタル入力をデイジタルアン
プとデイジタルボリウムで利得調整して、アナロ
グ信号に変換して出力する回路を有する利得調整
回路に関し、D/A変換等のデイジタル処理部で
のノイズ(誤差ノイズ、量子化ノイズ等)による
S/Nの劣化を総合的に防止したものである。 〔発明の背景〕 デイジタル信号を入力して、デイジタルフイル
タリングやD/A変換等のデイジタル信号処理を
して、アナログにて信号を出力する回路におい
て、利得調整機能を持たせる場合(例えばデイジ
タル入力端子を持つオーデイオ用コントロールア
ンプ等を構成する場合)、例えば第17図のよう
に、デイジタル入力を可変利得回路1(デイジタ
ルアンプ1aおよびデイジタルボリウム1b)に
入力し、その出力をD/A変換器2にてアナログ
信号に変換して出力する構成が考えられる。 ここで、デイジタルアンプ1aは、この回路全
体の定格利得Gを与えるもので、オーデイオ用コ
ントロールアンプの場合、一般的には20dBの利
得に設定されている。また、デイジタルボリウム
1bは、利得調整を行なうもので、一般的には0
〜−∞dBの範囲で減衰量を可変して、回路全体
の総合利得をG〜−∞dBの範囲で調整する。デ
イジタルボリウムにおける減衰量の調整は、例え
ば粗い調整をビツトシフトで行ない、細かい調整
を係数の乗算で行なうことができる。 〔発明が解決しようとする問題点〕 前記第17図の回路構成のようにD/A変換前
のデイジタル処理部のみにおいて可変利得回路1
を構成すると、デイジタル入力信号を可変利得処
理することはできても、マスタボリウムを小さく
絞つた場合(総合利得を小さくした場合)、D/
A変換器2やその他可変利得回路1とD/A変換
器2の間に配置されるデイジタル処理回路(例え
ばデイジタルトーンコントロール等)には小レべ
ルで信号が入力されることになる。 一般に、D/A変換器等のデイジタル処理回路
において発生するノイズ(誤差ノイズ、量子化ノ
イズ等)は、処理のビツト数で決まる値で一定化
し、小レべルの信号ほど入力に含まれるノイズの
割合は大きくなる。 このため、前記第17図の回路構成では、マス
タボリウムを小さく絞つた場合、D/A変換器2
等のデイジタル処理部でのノイズの割合が大きく
なり、S/Nが悪化する欠点がある。 この発明は、上述の点に鑑みてなされたもの
で、デイジタルアンプとデイジタルボリウムで利
得調整してアナログ信号に変換して出力する回路
を有する利得調整回路において、総合利得を小さ
く絞つた場合でも大きくした場合でもS/Nの悪
化を防止したものである。 〔問題点を解決するための手段〕 この発明は、デイジタル音声信号が入力される
デイジタルアンプおよびデイジタルボリウムと、
これらデイジタルアンプおよびデイジタルボリウ
ムの出力をアナログ音声信号に変換するD/A変
換回路と、このD/A変換回路の出力が入力され
るアナログボリウムと、前記デイジタルアンプお
よびデイジタルボリウムの入力と前記のアナログ
ボリウムの出力との間の音声信号レべル伝達にお
ける総合利得を、利得1より大きい定格利得と利
得1より極めて小さい最大減衰利得との間の任意
の位置に指示操作する利得調整操作子と、この利
得調整操作子の指示する値が前記定格利得と利得
1との間にある場合には、前記アナログボリウム
の利得をほぼ1に設定するとともに、前記デイジ
タルアンプおよび前記デイジタルボリウムの入力
と前記アナログボリウムの出力との間の音声信号
レべル伝達における総合利得が当該利得調整操作
子で指示された総合利得と一致するように前記デ
イジタルボリウムの減衰量を設定する利得配分を
行ない、前記利得調整操作子の指示する値が利得
1と前記最大減衰利得との間にある場合には、前
記デイジタルアンプの利得および前記デイジタル
ボリウムの利得を合わせた合計利得がほぼ1とな
るようにこのデイジタルボリウムの利得を設定す
るとともに、前記デイジタルアンプおよび前記デ
イジタルボリウムの入力と前記アナログボリウム
の出力との間の音声信号レべル伝達における総合
利得が当該利得調整操作子で指示された総合利得
と一致するように前記アナログボリウムの減衰量
を設定する利得配分を行なう利得調整制御手段と
を具えることを特徴とするものである。 〔作用〕 この発明では、利得調整操作子の指示に基づく
総合利得の調整をD/A変換前のデイジタル段と
D/A変換後のアナログ段に分けて行なつてい
る。すなわち、デイジタル段では総合利得がほぼ
利得1(0dB)よりも大きい範囲の利得調整を行
ない、アナログ段では総合利得がほぼ利得1より
も小さい範囲の利得調整を行なつている。 これによれば、総合利得をほぼ利得1よりも大
きい範囲に設定する場合はデイジタル段で利得が
かせがれ、アナログ段はほぼ利得1となり、総合
利得をほぼ利得1よりも小さい範囲に設定する場
合はデイジタル段はほぼ利得1となつて、アナロ
グ段で減衰が行なわれる。 したがつて、総合利得を大きくすればデイジタ
ル段ではほぼフルビツトに近い動作が実現され、
ノイズレべル自体が相対的に小さくなるととも
に、アナログ段でのノイズ増幅は生じないので、
S/Nは良好になる。また、総合利得を小さくし
ても、デイジタル段ではほぼ0dB以下には信号レ
べルは落ちないため、D/A変換器等デイジタル
処理回路でのS/Nの悪化はない。また、デイジ
タル処理回路でのノイズはアナログ段で絞り込ま
れるため、ノイズレべル自体小さくなる。 〔実施例〕 以下、この発明の実施例を説明する。 第1図は、この発明の基本構成を示したもので
ある。デイジタル入力は、デイジタル段の可変利
得回路3を構成するデイジタルボリウム3aとデ
イジタルアンプ3bを介してD/A変換回路2で
D/A変換され、その出力アナログ信号はアナロ
グ段の可変利得回路を構成するアナログボリウム
4を介して出力される。 デイジタルアンプ3aは、この回路の定格利得
Gをかせぐもので、オーデイオ用コントロールア
ンプの場合、通常G=20dBに設定される。デイ
ジタルボリウム3bは、デイジタル段の利得調整
を行なうものでそれ自身0〜−GdBの範囲で減
衰量が可変される。したがつて、デイジタル段の
可変利得回路3は、G〜0dBの範囲で利得が可変
される。 また、アナログボリウム4はそれ自身0〜−∞
dBの範囲で減衰量が可変される。 利得制御回路5(利得調整制御手段)は、デイ
ジタルボリウム3bとアナログボリウム4の減衰
量を制御するもので、設定しようとするこの回路
全体の総合利得(マスタボリウム等の利得調整操
作子9で設定される。)に応じて、次のように制
御する。 総合利得をG(定格利得)〜0dB(利得1)の
範囲に設定する場合 アナログボリウム4をほぼスルー(0dB)と
し、デイジタルボリウム3bを0〜−GdBの範
囲で制御する。これにより、デイジタル段の可変
利得回路3の利得がG〜0dBの範囲に制御され、
ここで総合利得がかせがれる。当然デイジタル段
はフルビツトに近い動作をしているので、ノイズ
レべル自体が相対的に小さい。また、このとき、
アナログボリウム4はほぼスルーなのでD/A変
換器2等のデイジタル処理回路で発生したノイズ
は増幅されない。 総合利得を0(利得1)〜−∞dB(最大減衰
利得)の範囲に設定する場合 デイジタルアンプ3aとデイジタルボリウム3
bを合わせた利得をほぼスルー(0dB)とし、ア
ナログボリウム4を0〜−∞dBの範囲で制御し、
アナログボリウムで減衰が行なわれる。このと
き、デイジタルアンプ3aとデイジタルボリウム
3bを合わせた利得はほぼスルーなので、D/A
変換器2等のデイジタル処理回路にはほぼ0dBで
減衰されない状態で信号が入力されるので、この
デイジタル処理回路で誤差ノイズや量子化ノイズ
等が生じるとしてもS/Nの悪化は少ない。ま
た、これらのノイズは後段のアナログボリウム4
で絞り込まれるため、最終的にはノイズレべル自
体小さくなる。 次に、この発明をオーデイオ用コントロールア
ンプに適用した一実施例について説明する。この
実施例では、後述する第10図に示すように、デ
イジタル入力をデイジタルボリウム49、デイジ
タルイコライザ42を介してD/A変換回路46
でD/A変換し、そのアナログ出力信号をVCA
32を介して出力するデイジタルストレート経路
18を有し、この経路にこの発明が適用されてい
る。すなわち、デイジタルボリウム49(デイジ
タルアンプの機能を持つている。)はこのコント
ロールアンプの定格利得G(=+20dB)〜0dBの
範囲で利得を可変し、VCA32は0〜−∞dBの
範囲で利得を可変する。そして、総合利得がG〜
0dBの範囲ではVCA32が0dBに固定され、デイ
ジタルボリウム49で利得が制御される。また、
総合利得が0〜−∞dBの範囲ではデイジタルボ
リウム49が0dBに固定され、VCA32で減衰
量が制御される。なお、このデイジタルストレー
ト経路18では、デイジタルイコライザ42や
D/A変換回路46がノイズ発生源となつてい
る。 以下、この実施例について詳しく説明する。 はじめに、このコントロールアンプの概要を第
2図に示す。このコントロールアンプでは、第9
図にリスニングルームの平面図を示すように、左
右2チヤンネルのメインスピーカa,bにメイン
信号を供給するための経路(アナログストレート
経路12、デイジタルループ14、デイジタルス
トレート経路18の3経路と、前後左右4チヤン
ネルの音場効果用スピーカc,d,e,f(c,
dはメインスピーカa,bを代用可)に音場効果
信号を供給するための音場効果経路22と、メイ
ンスピーカa,bの中央に配置されたテレビモニ
タgに映像信号を供給するための映像信号経路2
4を有している。各経路について説明する。 アナログストレート経路12 アナログソース10の信号を増幅してそのまま
出力する経路である(左右2チヤンネル)。これ
は、アナログソース10の信号についてトーンコ
ントロール等を行なわない場合に利用される。 アナログソース10の信号は、入力端子11か
ら入力され、VCA26、出力選択回路28(ア
ナログストレート経路12から出力するデイジタ
ル経路15(デイジタルループ14またはデイジ
タルストレート経路18)から出力するかを選
択)モード選択回路(ステレオ出力かモノラル出
力かを選択)30、VCA32、バツフアアンプ
34を介してメイン信号出力端子36に導かれ
る。 メイン信号出力端子36(左右2チヤンネル)
は、パワーアンプのメイン信号左右入力端子に接
続される。 なお、アナログソース10は、録音ソース信号
として、アナログ録音出力端子38に導かれる。 デイジタルループ14 アナログソース10の信号をデイジタル信号に
一旦変換して、トーンコントロール等のデイジタ
ル信号処理した後アナログ信号に戻して出力する
経路である。これは、アナログソース10の信号
についてトーンコントロール等を行なう場合に用
いられる。 アナログソース10の信号は、VCA26を介
してデイザ回路内蔵のA/D変換回路40でデイ
ジタル信号に変換された後、デイジタルイコライ
ザ42に入力される。デイジタルイコライザ42
はデイジタルイコライザ用プロセツサで、バンド
バパス特性を有する3バンドパラメトリツクイコ
ライザで構成され、分割したバンドごとに中心周
波数、Q、レべルを任意に設定することができ
る。また、ローカツト、ハイカツトの各カツトオ
フ周波数およびそれらのスロープの勾配(減衰
率)を任意に設定することができる。 デイジタルイコライザ42でトーンコントロー
ルされた出力は4倍オーバサンプリングデイジタ
ルフイルタ44、D/A変換回路46、出力選択
回路28、モード選択回路30、VCA32およ
びバツフアアンプ34を介してメイン信号出力端
子36に出力される。 デイジタルストレート経路18 デイジタルソース16の信号を入力端子17か
ら入力し、デイジタル信号処理した後アナログ信
号に変換して出力する経路である。 デイジタルソース16の信号は、デイジタル
I/Oレシーバ48に入力される。デイジタル
I/Oレシーバ48は、入力されたデイジタルソ
ース16の信号と後段回路をインターフエイスす
る回路である。このデイジタルI/Oレシーバ4
8は、内部にPLL回路を持ち、デイジタルソー
ス16のサンプリング周波数(例えばCD(コンパ
クトデイスク)の場合44.1kHz、DAT(デイジタ
ルオーデイオテープレコーダ)の場合48kHz)に
自動的に追従し、デイジタルソース16の有無、
エラーの有無検出(パリテイチエツク)、サブコ
ードの出力等を行なう。 なお、同一の入力ソースからアナログとデイジ
タルの両方で信号が入力された場合(例えば、
CDやDAT、VDPの場合)は、デイジタルI/
Oレシーバ48は高品位であるデイジタルソース
16を自動的に選択してデイジタルイコライザ4
2に出力し、アナログソース10のデイジタルル
ープ14は遮断する。これにより、入力ソースの
CDやDAT内のデイジタル処理回路(D/A変換
器等)の特性が悪くてもそれを用いずにこのコン
トロールアンプ内の高精度のデイジタル処理回路
を用いることができ、高品質のアナログ最終出力
を得ることができる。 デイジタルI/Oレシーバ48で受け入れられ
たデイジタル信号は、デイジタルボリウム49、
デイジタルイコライザ42、4倍オーバサンプリ
ングデイジタルフイルタ44、D/A変換回路4
6、出力選択回路28、モード選択回路30、
VCA32およびバツフアアンプ34を介してメ
イン信号出力端子36に導かれる。 なお、デイジタルソース16の信号は、録音ソ
ース信号としてデイジタル録音出力端子50に導
かれる。 以上まとめると、3種類のメイン信号用経路1
2,14,18は次のように使い分けられる。
【表】 音場効果経路22 デイジタル化されたソースをサウンドフイール
ドプロセツサ20に入力して音場効果音を創生
し、これをアナログ信号に変換して出力する経路
である。 この音場効果は、第3図のように、実際のホー
ルや教会、スタジオなどの舞台でインパルス信号
を出し、リスニング・ポイントに四方から到来す
るたくさんの初期反射波群をリスナー席に置かれ
た4点(すなわち4チヤンネル)マイクでとら
え、そのデータからデイジタル処理によつて仮想
音源分布を到来方向ごとに記憶しておき、再生時
これを呼び出し、これにソース信号を乗せ、録音
時と相似の音場を再現させるようにしたものであ
る(詳しくは特願昭60−99244号明細書参照)。 この方式の特徴は、反射音の方向を一般のプロ
セツサのようにスピーカの配置方向だけで出すの
でなく、4個のスピーカ(第9図c,d,e,
f)を使つて数多くの反射音の方向、遅延量、レ
べルを空間立体としてシミユレーシヨンする方式
であることで、そのため4個のスピーカc,d,
e,fは部屋の四隅に置くというパターンをとつ
ている。 したがつて、サウンドフイールドプロセツサ2
0は、ソースに含まれた成分を利用して録音時の
音場パターンを作り出すというよりは、前もつて
記憶させた完成ずみの数々の音場パターンの中か
ら目的に近いものを選んで引き当てようというも
ので、例えば初期反射波群として88本(スピーカ
1本あたり22本)程度の情報を記憶しておけば、
録音時のホールと相似の音場がリスニングルーム
で忠実に再現される。 サウンドフイールドプロセツサ20は、音場効
果用に初期反射音情報として予め設定されメモリ
に記憶された16個のフアクトリプログラムとユー
ザがフアクリプログラムのパラメータを変更して
作成した16個のユーザプログラムのうちユーザが
選択した1つのプログラムに基づいてデイジタル
イコライザ42の出力との畳み込み演算等を行な
つて音場効果音を創成し、フロント側の信号とリ
ア側の信号ごとに(それぞれ左右チヤンネルは時
分割処理)4倍オーバーサンプリングデイジタル
フイルタ52,54、デイジタルボリウム付き
D/A変換回路56,58を介して、音場効果音
出力端子60,62に出力する。音場効果音出力
端子60,62はパワーアンプの音場効果用入力
端子(4チヤンネル)に接続される。この音場効
果経路22は、デイジタルイコライザ42がオフ
しても生かされている(フラツトな特性の信号を
入力して音場効果信号創生)。 映像信号経路24 映像ソース60の信号を入力端子61から入力
し、そのまま映像録画出力62やモニタ出力64
に導く経路である。 ここで、第2図のコントロールアンプにおける
音量調節の利得配分を第10図に示す。各経路に
ついて説明する。 (1) アナログストレート経路12、デイジタルル
ープ14 VCA26+VCA32が入出力間の総合利得と
なる。VCA26はこれらの経路12,14の定
格利得Gとして、最大利得+20dBの利得を有し、
+20〜0dBの範囲でアツテネートされる。 VCA32は最大ゲイン0dBで、0〜−∞dBの
範囲でアツテネートされる。 VCA26,32は、第11図に示すように、
総合利得が+20dB(最大音量)から0dB(入出力
間の利得1)の範囲では、VCA26が働き、
VCA32はスルー(利得1)となる。また、総
合利得が0dBから−∞dBの範囲では、VCA26
はスルーとなり、VCA32が働く。 したがつて、デイジタルループ14において
は、第12図に示すように、音量を大きく設定し
た場合(総合利得+20〜0dB)は、A/D変換回
路40やD/A変換回路46の後段に利得がない
(利得1)ので、それらの残留ノイズ(A/Dの
量子化ノイズやD/Aの誤差ノイズ)は増大しな
い。 また、音量を小さく設定した場合(総合利得0
〜−∞dB)は、デイジタル処理回路(A/D回
路40、デイジタルイコライザ42、D/A変換
回路46)には利得1で信号が入力されるので、
このデイジタル処理回路で残留ノイズが発生して
もS/Nは悪化しない。また、デイジタル処理回
路の後段で減衰が行なわれるので、その残留ノイ
ズレべル自体減衰されて出力される。 (2) デイジタルストレート経路18 デイジタルボリウム49+VCA32が入出力
間の総合利得となる。デイジタルボリウム49は
この経路18の定格利得Gとして、最大利得+
20dBの利得を有し、+20〜0dBの範囲でアツテネ
ートされる。 VCA32は前述のように、最大利得0dBで、
0〜−∞dBの範囲でアツテネートされる。 デイジタルボリウム49、VCA32は、第1
1図に示すように、総合利得が+20dB(最大音
量)から0dB(入出力間利得1)の範囲では、デ
イジタルボリウム49が働き、VCA32はスル
ー(利得1)となる。また、総合利得が0dBから
−∞dBの範囲では、デイジタルボリウム49は
スルーとなり、VCA32が働く。 したがつて、デイジタルストレート経路18に
おいては、第12図に示すように、音量を大きく
設定した場合(総合利得+20〜0dB)は、デイジ
タルイコライザ42やD/A変換回路46の後段
にゲインがない(利得1)ので、それらの残留ノ
イズ(D/Aの誤差ノイズ)は増大しない。 また、音量を小さく設定した場合(総合利得0
〜−∞dB)は、デイジタルイコライザ42や
D/A変換回路46には0dBで信号が入力れるの
で、これらの回路42,46で残留ノイズが発生
しても、S/Nは悪化しない。また、これらの回
路42,46の後段で減衰が行なわれるので、そ
れらの残留ノイズレべル自体減衰されて出力され
る。 (3) 音場効果経路22 アナログソース10の場合には、VCA26+
D/A56,58内のデイジタルボリウムが、ま
たデイジタルソース16の場合にはデイジタルボ
リウム49+D/A56,58内のデイジタルボ
リウムがそれぞれ入出力間の総合利得となる。
VCA26またはデイジタルボリウム49はこの
経路22の定格利得Gとして、それぞれ最大利得
+20dBの利得を有し、+20〜0dBの範囲でアツテ
ネートされる。 D/A変換回路56,58内のデイジタルボリ
ウムは最大利得0dBで、0〜−∞dBの範囲でア
ツテネートされる。 VCA26またはデイジタルボリウム49と
D/A56,58内のデイジタルボリウムとは、
第11図に示すように、総合利得が+20dB(最大
音量)から0dB(入出力間利得1)の範囲では、
VCA26またはデイジタルボリウム49が働き、
D/A変換回路56,58内のデイジタルボリウ
ムはスルー(利得1)となる。また、総合利得が
0dBから−∞dBの範囲では、VCA26またはデ
イジタルボリウム49はスルーとなり、D/A変
換回路56,58内のデイジタルボリウムが働
く。 なお、各経路の総合利得は、メインボリウム、
左右バランスボリウム、オーデイオミユーテイン
グ、インプツトレべル調整(以上メイン、音場効
果の両信号に作用)、メイン信号ミユーテイング
(メイン信号のみに作用)、音場効果信号ミユーテ
イング、音場効果前後バランス、音場効果信号レ
べル(以上音場効果信号のみに作用)等の音量調
整操作手段(各々の内容については後述する。)
の調整量を総合判断してマイクロコンピユータで
求められる。そして、マイクロコンピユータはそ
の総合利得が得られるように前記各音量調整手段
(VCA26,32、デイジタルボリウム49、
D/A変換回路56,58)の利得配分を定め
て、各々の利得を制御する。 次に、以上説明した第2図のコントロールアン
プの詳細について説明する。 第4図は、第2図のコントローラアンプの前面
を示したものである。各部について説明する。 (1) パワースイツチ70 このコントロールアンプの電源スイツチで、オ
ンするとLED(発光ダイオード)インジケータ7
2が点灯する。パワースイツチ70をオンする
と、このコントローラアンプの各部はパワーオフ
前の設定状態に戻る。 (2) オペレーシヨンロツクオン/オフキー73 前面パネルキーによるデイジタルイコライザや
サウンドフイールドプロセツサのパラメータ設定
操作を可能としあるいは不能とするためのキーで
ある。オンするとオペレーシヨンロツクとなつ
て、パラメータの設定操作が不能になる(ただ
し、リモコンによるパラメータ設定操作は受付け
る。)。これによりユーザがリモコン操作で利用し
ているときに子供等にいたずらにパネル上のキー
を操作されて設定値が変更されるのを防止でき
る。また、オフするとロツクが解除されて、前面
パネルによるパラメータの設定操作が可能(リモ
コンによる操作も可能)となる。 (3) インプツトセレクタ74 このコントロールアンプに接続された入力ソー
スを選択するもので、タクトスイツチで構成され
るセレクタキー74−1乃至74−11を具えて
いる。各セレクタキー74−1乃至74−11を
押すことにより、次の入力ソースがそれぞれに選
択される。 74−1:コンパクトデイスクプレーヤ(CD) 74−2:デイジタルオーデイオテープレコー ダ1(DAT1) 74−3:デイジタルオーデイオテープレコー ダ2(DAT2) 74−4:レコードプレーヤ(PHONO
AMP) 74−5:チユーナ(TUNER) 74−6:アナログオーデイオテープレコーダ 1(TAPE1) 74−7:アナログオーデイオテープレコーダ 2(TAPE2) 74−8:ビデオデイスクプレーヤ1(VDP1) 74−9:ビデオデイスクプレーヤ2(VDP2) 74−10:ビデオテープレコーダ1(VTR1) 74−11:ビデオテープレコーダ2(VTR2) 各インプツトセレクタキー74−1乃至74−
11にはLEDインジケータ76−1乃至74−
11が隣接して設けられ、選択された入力ソース
のものが緑色に点灯する。また、ここで、選択さ
れた入力ソースの信号がデイジタルの場合は、
LEDインジケータ78が点灯し、デイジタル入
力が選択されていることが示される。 (4) レコードアウトキー80 入力ソースの信号をこのコントロールアンプに
接続された各録音機器(DAT1.DAT2,
TAPE1,TAPE2,VDR1,VCR2)に録音ソー
ス信号として出力するキーである。このキー80
をオンすると、LEDインジケータ82が5秒間
点滅する。そして、この5秒間における操作によ
つて、下記の各動作モードが設定される。 (a) LEDインジケータ82が点滅している間に
インプツトセレクタ74を操作すると、押され
たキーに対応する入力ソースの信号が上記各録
音機器に供給される(ただし、選択された入力
ソース自身へは供給されない。)。したがつて、
録音機器側では録音操作を行なえば、この入力
ソースの信号が録音される。なお、このとき
LEDインジケータ76−1乃至76−11の
うちインプツトセレクタ74で選択された入力
ソースものが赤色に点灯し(LEDインジケー
タ76−1乃至76−11は、緑色と赤色の2
色LEDで構成されている。)その入力ソースか
らの信号が録音ソース信号として出力されてい
ることが示される。 なお、通常のスピーカ等再生用に用いる入力
ソースと、録音用信号として用いる入力ソース
とは独立に選択でき、ある入力ソースからの音
楽を楽しみながら、その間に他の入力ソースか
らの信号を録音機器に録音することができる。 (b) インプツトセレクタキー74を操作せずに、
レコードアウトキー80を再度押すと、録音ソ
ースの信号の出力が停止され、いずれの録音機
器にも供給されなくなる。LEDインジケータ
76−1乃至76−11の赤色も消灯する。 (c) レコードアウトLEDインジケータ82が点
滅している5秒以内にインプツトセレクタ7
4、レコードアウトキー80のいずれも操作し
なければ、それ以前に最後に録音ソース信号と
て選択されていた入力ソースが再度各録音機器
に供給され、LEDインジケータ76−1乃至
76−11のうちの対応するものが赤色に点灯
する。これは、前回と同じ入力ソースからの信
号を録音する場合に、いちいちインプツトセレ
クタ74を操作しなくてもその信号を選択でき
るようにして、録音ソース信号の選択操作を簡
略化したものである。 (5) モードキー84 メイン信号をステレオで出力するかモノラルで
出力するかを選択するものである。モノラル選択
時は、LEDインジケータ86が点灯する。 (6) インプツトレべル設定キー88 入力ソースごとにソース信号レべルが異なるの
で、コントロールアンプ側で予め互いの音量比を
調節しておくことにより、入力ソースを切換えた
場合でもそのつどマスタボリウムによる音量調節
を行なうことを不要にするものである。インプツ
トレべル設定キー88は、シーソー式のスイツチ
で構成される。 インプツトセレクタ74で入力ソースを選択し
た状態でインプツトレべル設定キー88の左側を
押すと、音量はアツプし、右側を押すとダウンす
る。音量は0.2dBステツプで0dBを初期値として
0〜−6dBの範囲で変化する。このとき、16行2
ラインLCD(液晶表示器)90に第5図のよう
に、インプツトレべル設定操作が行なわれている
こと、設定操作をしている入力ソース名、レべル
設定値がそれぞれ表示され、設定した値がリアル
タイムにメモリに記憶される。この設定値の記憶
はパワースイツチ70をオフしても保持される。
インプツトレべル設定キー88を離すと5秒後に
インプツトレべル設定モードが解除される。 インプツトセレクタ74で入力ソースを選択す
ると、その入力ソースについて設定されたインプ
ツトレべルが読み出されて、各音量調整手段(第
2図のVCA26,32、デイジタルボリウム4
9、D/A変換回路56,58内のデイジタルボ
リウム)が制御されて、メインボリウム94のオ
フセツトを設定し、入力ソースごとにソース信号
レべルのばらつきを補正する。 これにより、インプツトセレクタ74で入力ソ
ースを切換えても、メインボリウム94を調整す
ることなく、各入力ソースとも同じ音量にするこ
とができる。 (7) ミユーテイングキー92 音量を−20dB減衰させるオーデイオミユーテ
イングキーである。 ミユーテイングオンで、LEDインジケータ9
3が赤に点灯する。ミユーテイングオンとなる
と、各音量調整手段が制御されて、オーデイオミ
ユーテイングが行なわれる。 インプツトセレクタ74の選択を切換えた場合
にも、0.2秒間このオーデイオミユーテイングが
自動的に働いて、切換前の入力ソースに対してフ
エードアウト、切換後の入力ソースに対してフエ
ードインがかかり、切換時に雑音が出力されるの
を防止している。 (8) メインボリウム94(利得調操作子) 直流定電圧を分圧する可変抵抗器が連結されて
おり、回動量に応じてこの可変抵抗器から出力さ
れる直流電圧値が変化する。この電圧値をA/D
変換してマイクロコンピユータ(利得調整制御手
段)にて回動量→dBに変換後、他の音量調整操
作手段(利得調整操作子)の設定量(バランス調
整ボリウム96、ミユーテイングキー92、イン
プツトレべル設定キー88によるインプツトレべ
ル設定量)と演算を行ない、総合利得を求めこの
総合利得から各音量調整手段(VCA26,32、
デイジタルボリウム49、D/A変換回路56,
58内のデイジタルボリウム)の利得配分を求
め、dB→Vc(VCAの制御電圧)、dB→ステツプ
信号(デイジタルボリウムの制御信号)に変換
し、それぞれ利得制御して、音量調整を行なう。 メインボリウム94にはモータが連結され、リ
モコン操作による音量調節も可能となつている。 (9) バランス調整ボリウム96 メイン信号および音場効果信号の左右のバラン
ス調整用ボリウムである。その調整量はA/D変
換後マイクロコンピユータによつて処理され、前
記各音量調整手段を調整して左右バランスが調整
される。 (10) デイジタルイコライザパラメータ設定部10
0 デイジタルイコライザ42(第2図)のパラメ
ータの設定を行なう部分である。ここでは、第6
図に示すように、帯域を低、中、高の3バンドに
分けて、各帯域について中心周波数LMH
レべル、Qを設定できる。また、ローカツトおよ
びハイカツトのカツトオフ周波数Cおよびスロー
プを設定できるようになつている。 各帯域の中心周波数LMHは、1/6octステ
ツプでそれぞれ次の範囲で設定できる。 L:20〜500Hz M:100〜5kHz H:1k〜20kHz ただし、LMHの条件で設定される。 レべルは各帯域とも0.1dBステツプで−6〜+
6dBの範囲で設定される。 Qは、各帯域とも0.7、1.0、1.4、2.0、3.0のい
ずれかに設定される。 ローカツトおよびハイカツトの周波数Cはそれ
ぞれ20〜200Hz、5k〜18kの範囲で設定され、ま
たそのスロープの勾配は12、18、24dB/octのい
ずれかに設定される。 第7図はデイジタルイコライザパラメータ設定
部100を拡大して示したものである。このパラ
メータ設定部100は下部に操作部101、上部
に表示部102が配置されている。 表示部102は、上記各パラメータの設定値を
表示するもので、バツクライト付LCDで構成さ
れる。この表示器102は、3分割された帯域の
パラメータのうち、各中心周波数LMHはス
ケール上のグラフイツク表示とし、レべルとQは
数値表示としている。総合周波数特性を完全にグ
ラフイツク表示するには膨大な量の演算を行なう
必要があるので、これを簡便に表示するようにし
たもので、次の〜を考慮して上記の構成とし
ている。 中心周波数は、3バンドに帯域分割している
ため、相互の位置関係を知る上で、スケール上
のグラフイツク表示が好ましい。 レべルは、数値表示でも従来からなじみがあ
り、認識理解が容易である。 Qは一般には理解されにくく、認識できれば
特性再現の目的には充分である。 このような表示部102の構成により、簡便
に、使いやすくわかりやすい周波数コントロール
特性を表示することができる。 表示部102において、上部の周波数スケール
104は、各バンドにおける中心周波数LM
Hの設定値を表示するもので、周波数スケール1
04の上方に一列に配列された▼印104aのう
ち、設定された周波数LMHの位置が3箇所
表示される。 数値表示のうち、左部105には、上段にロー
カツト周波数、下段にそのスロープ(12、18、
24dB/octのいずれか)がそれぞれ表示される。
中央部106には、上段にレべル、下段にQが左
から低域、中域、高域についてそれぞれ表示され
る。右部108には、上段にハイカツト周波数、
下段にスロープ(12、18、24dB/octのいずれ
か)がそれぞれ表示される。 操作部101は、パラメータの設定を行なうた
めのタクトスイツチで構成された次の各種キーを
具えている。 イコライザオン/オフキー110 デイジタルイコライザ42の機能をオン/オフ
するためのキーである。このキー110がオフさ
れると、デイジタルイコライザ42は特性がフラ
ツトになる。また、アナログソース10が入力さ
れている場合は、メイン信号の経路としてアナロ
グストレート経路12が生かされる(第2図)。
なお、オフされてもオフされる前のパラメータ値
はメモリに保持される。また、このキー110が
オフされるとサウンドフイールドプロセツサ20
がオフされているとき(音場効果オン/オフキー
135(第4図による。)は、表示部102の表
示は消え、バツクライトも消える。このときの状
態を第16時に示す。また、サウンドフイールド
プロセツサ20がオンされているときは、周波数
スケール104のみが表示される(上部の▼印1
04aはいずれも表示されないので特性がフラツ
トであることが示される。)。 イコライザオン/オフキー110がオンされる
と(他のイコライザ関連キー112,114等の
操作によつてもオンする。)、各パラメータがオフ
する前の状態に復帰する。 周波数キー112、Q/スロープキー114 設定モードを選択するキーで、それぞれ中心周
波数の設定、Qまたはスロープの設定を行なうと
きに押す。いずれも押さなければレべル設定モー
ドとなる。 アツプ/ダウンキー116 各設定値のアツプ/ダウンを行なうキーで、左
側を押せばアツプし、右側を押せばダウンする。 ローカツトキー118 ローカツトの特性を設定するキーで、このキー
118を押した後周波数キー112を押してアツ
プ/ダウンキー116を操作すれば、ローカツト
周波数が設定される。また、ローカツトキー11
8を押した後Q/スロープキー114を押してア
ツプ/ダウンキー116を操作すれば、ローカツ
トのスロープが設定される。 ローカツトキー118はトグル式である。すな
わち押圧ごとにオン/オフとなる。オフのときは
ローカツトのスロープはフラツトになり、表示部
105の表示も消える。また、アツプ/ダウンキ
ー116の操作も受け付けなくなる。オフからオ
ンにすると前の設定値が表示される。 ローキー120、ミツドキー122、ハイキ
ー124 3分割された帯域の特性を設定するときに用い
るキーで、それぞれ低域、中域、高域に対応して
いる。ローキー120を押してアツプ/ダウンキ
ー116を操作すれば、低域のレべルが設定さえ
る。ローキー120を押した後周波数キー112
を押してアツプ/ダウンキー116を操作すれ
ば、低域の中心周波数Lが設定される。また、ロ
ーキー120を押した後Q/スロープキー114
を押してアツプ/ダウンキー116を操作すれば
低域のQが設定される。 中域、高域についても、ミツドキー122,1
24をそれぞれ押して同様の操作をすれば各パラ
メータの設定が行える。 ハイカツトキー126 ハイカツトの特性を設定するキーで、ローカツ
トキー118と同様の操作により、ハイカツト周
波数とスロープが設定される。また、オフすれば
ハイカツトのスロープはフラツトになり、アツ
プ/ダウンキー116の操作を受け入れなくな
り、表示部108の表示も消える。(オフ前の設
定値はメモリに保持される)。 (11) 音場効果操作部130 音場効果プログラムの呼び出し、パラメータの
変更等を行なう部分で、2つの表示部132,9
0と各種操作キーを具えている。 表示部132は、サウンドフイールドプロセツ
サ20(第2図)に記憶されているフアクトリプ
ログラム、ユーザプログラムそれぞれ16種の音場
効果プログラムナンバ(1〜16)およびそのプロ
グラムがフアクトリプログラムかユーザプログラ
ムかの区別を表示するもので、LEDで構成され
ている。 表示部90は、呼び出されたプログラム名、パ
ラメータの設定値等を表示するもので、LCDで
構成されている。 音場効果操作部130の各種キー(すべてタク
トスイツチ)について説明する。 メインミユートキー132 メイン信号の出力をオン/オフするキーで、ト
グル式である。ミユート時はLEDインジケータ
134が点灯する。 エフエクトミユートキー136 音場効果信号の出力をオン/オフするキーで、
トグル式である。ミユート時はLEDインジケー
タ138が点灯する。 音場効果オン/オフキー135 音場効果音の創生処理をオン/オフするキーで
ある。オンすれば音場効果音が創生され、オフす
れば音場効果音が創生されなくなる(オフする前
の状態は保持する。)。オフ状態からオンすれば
(他の音場効果関連キー140,144,146
等によつてもオンすることができる。)、オフする
前の状態に復帰する。 オフのとき、前記デイジタルイコライザ42も
オフ(イコライザオン/オフキー110で操作)
していれば、表示部90は何も表示されなくな
り、デイジタルイコライザ42がオンしていれ
ば、表示部90に「DSP OFF」(「DSP」はサウ
ンドフイールドプロセツサ20を意味する。)と
表示される。 パラメータ選択キー140 音場効果のパラメータを変更する場合にパラメ
ータの種類を選択するキーで、キーを押すごとに
パラメータの種類が順送りで選択される。音場効
果のパラメータとしては、例えば次のものが用意
されている。 ○イ ルームサイズ 部屋の寸法に相当するパラメータで、大きい値
ほど大きな空間になる。初期反射音の時間軸を引
き伸ばしたり、縮めたりする。 ○ロ ライブネス 初期反射音の減衰特性の値で大きな値ほど減衰
時間が長くなつてライブになる。 ○ハ イニシヤルデイレイ 直接音と反射音が始まるまでの時間差を変化さ
せる。これは直接音と音場内の聴取点の位置関係
を決める重要なパラメータである。この値を小さ
くすれば再現する音場(例えば教会内)の壁側に
感じられ、大きくすれば、壁との距離間が出る。
最適値はソース、初期反射音データ、メインスピ
ーカと音場効果用スピーカとの位置関係の3つに
よつて異なるが、微妙な調整によりステージ上音
像から周囲音場へのつながり具合をコントロール
できる。 ○ニ ハイパスフイルタ 低い周波数を6dB/octでカツトする。スルー
から1kHzまで32ステツプの周波数に設定する。 ○ホ ローパスフイルタ 高い周波数を6dB/octでカツトする。スルー
から1kHzまで36ステツプの周波数に設定する。 エフエクトレべル設定モードキー142 音場効果音レべルの設定を行なうためのキーで
ある。メイン信号とのバランスを調整するのに用
いられる。 エフエクト前後バランス設定モードキー14
4 音場効果音の前後のバランスの設定を行なうた
めのキーである。 アツプ/ダウンキー146 パラメータ選択キー140、エフエクトレべル
設定モードキー142、エフエクト前後バランス
設定モードキー144でモードを選択し、パラメ
ータの設定、音場効果音のレべル設定、音場効果
音の前後バランスの設定を行なうものである。左
側を押せば設定値はダウンし、右側を押せば設定
値はアツプする。 例えば、パラメータ選択キー140を操作すれ
ばパラメータ選択モードとなり、このキー140
でさらに順送りでパラメータを選択してアツプ/
ダウンキー146を操作することにより、それぞ
れのパラメータの値が設定される。また、エフエ
クトレべル設定モードキー142を操作すれば、
エフエクトレべル設定モードとなり、アツプ/ダ
ウンキー146を操作することにより、音場効果
音レべルが設定される。また、エフエクト前後バ
ランス設定モードキー144を押せばエフエクト
前後バランス設定モードとなり、アツプ/ダウン
キー146を操作することにより、音場効果音の
前後音量バランスが設定される。 これらの設定の際、表示部90は設定モード名
と設定値を表示する。前後バランスの表示はバー
グラフで表示され、他の設定値は数値で表示され
る。 タイトルエデイツトキー148 ユーザプログラムの名称を設定するためのキー
である。このキー148をオンすると表示部90
にカーソルが現われ、さらにこのキー148を押
すごとにカーソルが移動する。そして、アツプ/
ダウンキー146によりカーソル上のキヤラクタ
が変化し、ユーザが作つたプログラムに名称をつ
ける。この操作をやめて所定時間経過後あるい
は、他のキーを操作すると、設定されたプログラ
ム名が記憶され、このモードは解除される。 プログラムキー150 16種のフアクトリプログラムと16種のユーザプ
ログラムのうちの1つを選択するキーである。16
個のキーを有し、それぞれフアクトリプログラム
とユーザプログラムが1種類ずつ割り当てられて
いる。選択されたプログラムナンバが表示部13
2に表示される。 プリセツトキー152 フアクトリプログラムを呼び出すためのキー
で、これを押すとプログラムキー150はフアク
トリプログラムの選択キーとなる。呼び出された
プログラム名は表示部9に表示される。 ユーザプログラムキー154 ユーザプログラムを記憶する場合にプログラム
ナンバを設定し、あるいは記憶されたユーザプロ
グラムを呼び出すためのキーで、これを押すとプ
ログラムキー150はユーザプログラムの選択キ
ーとなる。すなわち、ユーザプログラムの記憶を
行なうときは、プログラムキー150で押された
ナンバにそのユーザプログラムが記憶され、ユー
ザプログラムの呼び出しを行なうときは、プログ
ラムキー150で押されたナンバに記憶されたユ
ーザプログラムが呼び出される。記憶されあるい
は呼び出されたプログラム名は表示部90に表示
される。 なお、フアクトリプログラムが選択された状態
からユーザプログラム154が押されると、その
以前最後に選択されていたユーザプログラムが読
み出される。 また、ユーザプログラムが選択された状態から
プリセツトキー152が押されると、それ以前最
後に選択されていたフアクトリプログラムが読み
出される。 ユーザプログラムメモリキー156 ユーザが作つたユーザプログラム(フアクトリ
プログラムを呼び出しておいて、そのパラメータ
を変更して作られる。)を記憶するためのキーで
ある。これをオンすると、表示部132の
「PROG.NO.」の表示が点滅し、続いてプログラ
ムキー150のいずれかを押すことにより、その
プログラムナンバにユーザプログラム音場効果の
レべルや前後バランス、プログラム名等も組合わ
せて記憶される(そのナンバにおける前のユーザ
プログラムは消去される。)フアクトリプログラ
ムは音場効果のみに関するプログラムであるが、
ユーザプログラムは音場効果に関するプログラム
とそのときのデイジタルイコライザ42の設定内
容がセツトで記憶される。すなわち、フアクトリ
プログラムを呼び出してもデイジタルイコライザ
42の設定内容は変化しないが、ユーザプログラ
ムを呼び出した場合は、これを記憶した際のデイ
ジタルイコライザ42の設定内容も同時に呼び出
される。 次に、第2図中「第8図A図示」、「第8図B図
示」、「第8図C図示」と示した各部の詳細例をそ
れぞれ対応する図面に示す。 〔1〕 第8A図 入力端子、出力端子および入力ソースと録音ソ
ース出力の選択回路等を具えた部分である。 入力端子は、デイジタル信号用17(左右チヤ
ンネル時分割入力)の5個と、アナログ信号用1
1a(右チヤンネル用)、11b(右チヤンネル用)
の各11個と、映像信号用61の4個を具えてい
る。また、録音(録画)ソース出力端子は、デイ
ジタル信号用50(左右チヤンネル時分割入力)
の2個と、アナログ信号用38a(左チヤンネル
用)、38b(右チヤンネル用)の各6個と、映像
信号用62の2個を具えている。 これら入力端子および録音(録画)ソース出力
端子に対して、各入力ソースは次表のように接続
がされる。
〔発明の効果〕
以上説明したように、この発明によれば、利得
調整をD/A変換前と後に分けて行ない、総合利
得をほぼ利得1以上にするときはD/A変換の後
段を利得1としてD/A変換の前段で利得を調整
し、総合利得をほぼ利得1以下にするときはD/
A変換の前段をほぼ利得1としてD/A変換の後
段で利得(減衰量)を調整するようにしたので、
次のような効果がある。 総合利得が大きい場合は、D/A変換の前段
すなわちデイジタル処理回路がフルビツトに近
い動作をし、ノイズレべルは相対的に小さくな
るとともにD/A変換の後段はほぼ利得1なの
でデイジタル処理回路で発生したノイズレべル
は一切増幅されることはない。 総合利得が小さい場合は、D/A変換の前段
はほぼ利得1なのでデイジタル処理回路の入力
は減衰されず。できる限りの範囲で最も多くの
ビツトを用いる動作となり、ここでのノイズレ
べルの不要な増大を防ぐので、その部分での
S/Nの悪化は防止される。また、デイジタル
処理回路でノイズが発生してもD/A変換の後
段で減衰されるので、ノイズレべル自体小さく
なる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、この発明の基本構成を示すブロツク
図である。第2図は、この発明を適用したコント
ロールアンプの一実施例を示すブロツク図で、第
8A図、第8B図、第8C図に示す具体回路の概
要を示すものである。第3図は、実施例に示すコ
ントロールアンプ中に組み込まれている音場効果
方式の原理図である。第4図は、実施例に湿すコ
ントロールアンプの前面パネルの構成を示す正面
図である。第5図は、第4図の前面パネルにおけ
る表示部90の表示例を示す正面図で、インプツ
トレべル設定時のものである。第6図は、第4図
の前面パネルにおけるデイジタルイコライザパラ
メータ設定部100で設定されるデイジタルイコ
ライザ42のフイルタ特性の一例を示すものであ
る。第7図は、第4図の前面パネルにおけるデイ
ジタルイコライザパラメータ設定部100の拡大
図である。第8A図、第8B図、第8C図は、第
2図に同図番て示す各部の詳細図である。第9図
は、この実施例に示すコントロールアンプが適用
されるリスニングルームのスピーカ等の配置例を
示す平面図である。第10図は、実施例で示すコ
ントロールアンプ内のゲイン配分を示すブロツク
図である。第11図は、第10図のゲイン配分を
説明する線図である。第12図は、第10図のゲ
イン配分によるノイズレべルを示す線図である。
第13図は、第8C図におけるデイザ付A/D変
換回路266の構成例を示すブロツク図である。
第14図は、第8C図におけるD/A変換回路5
6の構成例を示すブロツク図である。第15図
は、第8C図におけるD/A変換回路46の動作
説明図である。第16図は、実施例で示すコント
ロールアンプにおいてイコライザオン/オフキー
110をオフしたときのデイジタルイコライザパ
ラメータ設定部100における表示の状態を示す
図である。第17図は、この発明で解決しようと
する問題点を含んだ利得調整回路の構成を示すブ
ロツク図である。 2……D/A変換器、3b……デイジタルボリ
ウム、4……アナログボリウム、5……利得制御
回路(利得調整制御手段)、9……利得調整操作
子。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 デイジタル音声信号が入力されるデイジタル
    アンプおよびデイジタルボリウムと、 これらデイジタルアンプおよびデイジタルボリ
    ウムの出力をアナログ音声信号に変換するD/A
    変換回路と、 このD/A変換回路の出力が入力されるアナロ
    グボリウムと、 前記デイジタルアンプおよびデイジタルボリウ
    ムの入力と前記のアナログボリウムの出力との間
    の音声信号レべル伝達における総合利得を、利得
    1より大きい定格利得と利得1より極めて小さい
    最大減衰利得との間の任意の値に指示操作する利
    得調整操作子と、 この利得調整操作子の指示する値が前記定格利
    得と利得1との間にある場合には、前記アナログ
    ボリウムの利得をほぼ1に設定するとともに、前
    記デイジタルアンプおよび前記デイジタルボリウ
    ムの入力と前記アナログボリウムの出力との間の
    音声信号レべル伝達における総合利得が当該利得
    調整操作子で指示された総合利得と一致するよう
    に前記デジタルボリウムの減衰量を設定する利得
    配分を行ない、前記利得調整操作子の指示する値
    が利得1と前記最大減衰利得との間にある場合に
    は、前記デイジタルアンプおよびデイジタルボリ
    ウムの両者合わせた利得がほぼ1となるようにこ
    のデイジタルボリウムの利得を設定するととも
    に、前記デイジタルアンプおよび前記デイジタル
    ボリウムの入力と前記アナログボリウムの出力と
    の間の音声信号レべル伝達における総合利得が当
    該利得調整操作子で指示された総合利得と一致す
    るように前記アナログボリウムの減衰量を設定す
    る利得配分を行なう利得調整制御手段と を具えることを特徴とする利得調整回路。
JP23014186A 1986-09-30 1986-09-30 利得調整回路 Granted JPS6386908A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP23014186A JPS6386908A (ja) 1986-09-30 1986-09-30 利得調整回路

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP23014186A JPS6386908A (ja) 1986-09-30 1986-09-30 利得調整回路

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS6386908A JPS6386908A (ja) 1988-04-18
JPH0445004B2 true JPH0445004B2 (ja) 1992-07-23

Family

ID=16903225

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP23014186A Granted JPS6386908A (ja) 1986-09-30 1986-09-30 利得調整回路

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPS6386908A (ja)

Families Citing this family (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH02280532A (ja) * 1989-04-21 1990-11-16 Nec Corp 信号減衰装置
KR910006755B1 (ko) * 1989-05-19 1991-09-02 삼성전자 주식회사 디지탈 볼륨의 열화방지회로
JPH0310519A (ja) * 1989-06-08 1991-01-18 Nippon Electric Ind Co Ltd 高利得d/a変換出力回路
JPH10133663A (ja) * 1996-10-31 1998-05-22 Kawai Musical Instr Mfg Co Ltd 電子楽器
JP2005348118A (ja) * 2004-06-03 2005-12-15 Rohm Co Ltd 音質調整回路
JPWO2006106672A1 (ja) * 2005-03-31 2008-09-11 パイオニア株式会社 増幅装置および情報処理装置
US20090323985A1 (en) * 2008-06-30 2009-12-31 Qualcomm Incorporated System and method of controlling power consumption in response to volume control

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS53144654A (en) * 1977-05-23 1978-12-16 Mitsubishi Electric Corp Digital-to-analog converter
JPS58146114A (ja) * 1982-02-25 1983-08-31 Hitachi Ltd レベルコントロ−ル回路

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS53144654A (en) * 1977-05-23 1978-12-16 Mitsubishi Electric Corp Digital-to-analog converter
JPS58146114A (ja) * 1982-02-25 1983-08-31 Hitachi Ltd レベルコントロ−ル回路

Also Published As

Publication number Publication date
JPS6386908A (ja) 1988-04-18

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH0445003B2 (ja)
US5040220A (en) Control circuit for controlling reproduced tone characteristics
US7110550B2 (en) Sound system
JPS63183495A (ja) 音場制御装置
US5757941A (en) Audio signal patching mixer and method
US4745298A (en) Signal selection circuit
JPH0445004B2 (ja)
JP2003005752A (ja) 電子楽器
JPWO2019234861A1 (ja) 音量操作装置
KR950009379B1 (ko) 광디스크 플레이어의 가라오케회로
JPH0445005B2 (ja)
JPH05276128A (ja) ミキシングコンソール
US5123051A (en) Sound field reproducing apparatus
JP2653060B2 (ja) 信号処理装置
JPH11101654A (ja) オーディオメーター装置
JPH0539097U (ja) チヤンネルデイバイダ
JP4413000B2 (ja) オーディオ装置
JPH0321060Y2 (ja)
JPH04117100A (ja) 音場コントロール装置
EP1471771A2 (en) Audio reproduction apparatus and video receiving apparatus
JP2000217186A (ja) スピ―カ―・シミュレ―タおよびミキサ―
JPS63211908A (ja) レベルコントロ−ル回路
JPH06225400A (ja) 音場制御装置
JPH04361413A (ja) オーディオ機器の音量・音質制御装置
JP2002118897A (ja) 疑似ステレオ装置およびオーディオアンプ

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees