JPH08167484A - 放電灯点灯装置 - Google Patents

放電灯点灯装置

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JPH08167484A
JPH08167484A JP31194594A JP31194594A JPH08167484A JP H08167484 A JPH08167484 A JP H08167484A JP 31194594 A JP31194594 A JP 31194594A JP 31194594 A JP31194594 A JP 31194594A JP H08167484 A JPH08167484 A JP H08167484A
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capacitor
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淳 上岡
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幸男 山中
Naokage Kishimoto
直景 岸本
Katsunobu Hamamoto
勝信 濱本
Shiyougo Ichimura
省互 一村
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Abstract

(57)【要約】 【目的】放電ランプの装着・未装着及びフィラメントの
断線を確実に検出して最適な制御を行なう。 【構成】直流電源1から供給される直流電力をインバー
タ回路2により高周波数の交流電力に変換して放電ラン
プLaに供給している。放電ランプLaの一方のa側の
フィラメントには抵抗R103 を介して無負荷検出回路1
0が接続してある。無負荷検出回路10は、放電ランプ
Laの一対のフィラメントを含んで形成される直流電流
ループに流れる電流によりトランジスタQ101 ,Q102
がオン・オフされる。これにより、無負荷状態において
は直流電流ループが遮断されてトランジスタQ101 ,Q
102 がオフとなるから、インバータ回路2を動作させる
励起回路8に制御電源Vccが供給されなくなる。よっ
て、インバータ回路2が停止し、無負荷時に高い電圧が
印加されるのを防止できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、放電灯を高周波点灯さ
せる放電灯点灯装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、直流電源から高周波数の交流
電源を得るインバータ回路を用いて放電ランプを高周波
点灯させる放電灯点灯装置が種々提案されており、その
中には、放電灯点灯装置の出力端に放電ランプのフィラ
メントが接続されていないか、あるいはフィラメントが
断線しているような無負荷状態を検出する無負荷検出回
路を備え、無負荷検出回路により無負荷を検出した場合
にはインバータ回路の動作を停止させて放電灯点灯装置
の出力端間に高周波数の高電圧が印加されるのを防止す
るようにしたものがある(例えば、特開平6−4508
8号参照)。
【0003】上記特開平6−45088号の放電灯点灯
装置は、自励式のインバータ回路を備えて2つの放電ラ
ンプを高周波点灯させるものである。この放電灯点灯装
置では、2つの放電ランプの全てのフィラメントを介し
て微小な直流電流を流し、その直流電流を利用して起動
用のパルス電流をインバータ回路の主スイッチング素子
に供給するとともに、無負荷検出回路によって上記直流
電流を検出する構成とすることにより、放電ランプが装
着されているときにはインバータ回路を起動させて放電
ランプを始動し、放電ランプが装着されていないときあ
るいは放電ランプのフィラメントが断線しているときに
は上記直流電流が流れなくなるのを無負荷検出回路で検
出してインバータ回路を起動しないようにしている。な
お、各放電ランプのフィラメントの非電源側には共振用
のコンデンサがそれぞれ並列に接続され、共振により昇
圧された高周波電圧を放電ランプに印加して始動するよ
うになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記従来構
成においては、共振用のコンデンサは必ず放電ランプの
フィラメントの非電源側に接続しなければならない。す
なわち、インバータ回路の起動後に放電ランプが非装着
状態となったときに共振用のコンデンサもインバータ回
路と電気的に切り離されて共振系が崩れ、インバータ回
路の自励発振を停止させることができるのである。
【0005】しかしながら、共振用のコンデンサがフィ
ラメントの電源側に接続してあると、放電ランプが非装
着状態になっても共振系が崩れないから発振が継続し、
放電ランプの装着されていないインバータ回路の出力端
間に高い2次電圧が印加されてしまう。このような放電
ランプ非装着時の高い2次電圧の発生を防止するために
は、そのための防止回路を付加しなくてはならない。
【0006】さらに、インバータ回路を用いた放電灯点
灯装置においては、放電ランプのフィラメントの先行予
熱機能や放電ランプの寿命末期を検出する機能など、多
くの機能を持たせることが望ましいが、上記のような自
励式のインバータ回路の場合には、回路構成が簡単であ
るという特徴を持つ反面、上記のような様々な機能を付
加することが困難になってしまう。
【0007】本発明は上記問題に鑑みてなされたもので
あり、その目的とするところは、様々な機能が容易に付
加でき、放電ランプの装着・未装着及びフィラメントの
断線を確実に検出して最適な制御を行なうことができる
放電灯点灯装置を提供しようとするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、上記
目的を達成するために、直流電源からの直流電力を高周
波の交流電力に変換してフィラメントを有する1乃至複
数の放電ランプに供給する高周波変換手段と、1乃至複
数の放電ランプの全てのフィラメントを含んで形成され
る直流電流ループに流れる電流に応じて無負荷状態を判
別するとともに無負荷の場合には高周波変換手段の動作
を停止させる無負荷検出制御手段とを備えたことを特徴
とする。
【0009】請求項2の発明は、請求項1の発明におい
て、商用電源の電源電圧をスイッチング手段により断続
することで昇圧あるいは降圧された直流電源を得るチョ
ッパ回路を直流電源に具備し、主共振回路と、主共振回
路の共振周波数に1より大きい倍率を乗じた共振周波数
を有する副共振回路とを有して直流電源から主共振回路
及び副共振回路への印加電圧をスイッチング素子のオン
・オフにより断続させて主共振回路及び副共振回路の共
振で生じる振動電力を放電ランプに供給するようにした
高周波変換手段を備え、少なくとも放電ランプの始動時
にはチョッパ回路の動作を停止あるいは出力を低下させ
るようにスイッチング手段を制御する制御手段を具備し
て成ることを特徴とする。
【0010】
【作用】請求項1の発明の構成では、直流電源からの直
流電力を高周波の交流電力に変換してフィラメントを有
する1乃至複数の放電ランプに供給する高周波変換手段
と、1乃至複数の放電ランプの全てのフィラメントを含
んで形成される直流電流ループに流れる電流に応じて無
負荷状態を判別するとともに無負荷の場合には高周波変
換手段の動作を停止させる無負荷検出制御手段とを備え
たので、放電ランプが装着されていなかったり、あるい
はフィラメントの断線した放電ランプが装着されている
ような無負荷状態においては、全ての放電ランプのフィ
ラメントを含んで形成される直流電流ループが遮断され
るため、直流電流ループに直流電流が流れなくなること
で無負荷検出制御手段により無負荷状態を確実に判別
し、高周波変換手段の動作を停止させて無負荷状態にお
いて高周波変換手段の出力端間に高周波数の高電圧が印
加されるのを防止することができる。
【0011】請求項2の発明の構成では、商用電源の電
源電圧をスイッチング手段により断続することで昇圧あ
るいは降圧された直流電源を得るチョッパ回路を直流電
源に具備し、主共振回路と、主共振回路の共振周波数に
1より大きい倍率を乗じた共振周波数を有する副共振回
路とを有して直流電源から主共振回路及び副共振回路へ
の印加電圧をスイッチング素子のオン・オフにより断続
させて主共振回路及び副共振回路の共振で生じる振動電
力を放電ランプに供給するようにした高周波変換手段を
備え、少なくとも放電ランプの始動時にはチョッパ回路
の動作を停止あるいは出力を低下させるようにスイッチ
ング手段を制御する制御手段を具備したので、主共振回
路によりスイッチング素子に印加される電圧の一部を副
共振回路に印加するため、副共振回路の共振周波数を適
宜設定すれば、スイッチング素子への電圧ストレスを低
減することができ、しかも、放電ランプ始動時には制御
手段によりチョッパ回路のスイッチング手段を制御して
高周波変換手段に供給される直流電圧を停止あるいは低
下させることにより、スイッチング素子への電圧ストレ
スをさらに低減することができる。
【0012】
【実施例】
(実施例1)図1は本発明の第1の実施例を示す回路構
成図である。本実施例は、特開昭61−296696号
公報に記載された放電灯点灯装置に本発明を適用したも
のであって、直流電源1と、この直流電源1より給電さ
れる他励式のインバータ回路2と、このインバータ回路
2の負荷となるインダクタL1 とコンデンサC3 及び放
電ランプLaの並列回路との直列回路と、インバータ回
路2を励起する励起回路8と、放電ランプLaの始動時
にインバータ回路2の動作周波数がインダクタL1 及び
コンデンサC3 の共振周波数を過渡的に通過するように
励起回路8を制御する始動回路9と、放電ランプLaの
フィラメントを予熱する先行予熱回路4とを備えてい
る。
【0013】励起回路8は、ドライブ回路5、発振回路
6、V/F(電圧/周波数)変換回路7及び可変抵抗V
Rで構成され、インバータ回路2の励起及び動作周波数
の制御を行なうものである。この放電灯点灯装置は、イ
ンバータ回路2の高周波出力電圧をインダクタL1及び
コンデンサC3 よりなる直列共振回路で昇圧して放電ラ
ンプLaに印加することにより放電ランプLaを始動さ
せ、放電ランプLaの始動後はインダクタL 1 により限
流した状態で放電ランプLaを点灯させるようになって
いる。
【0014】そして、励起回路8によってインバータ回
路2の動作周波数を周期的に第1の周波数と第2の周波
数に交互に切り換えるようにしてあり、第1の周波数
は、可変抵抗VRを調整することによって変化するよう
に構成してあり、この第1の周波数の調整によって放電
ランプLaの調光を行なうようになっている。また、第
2の周波数は、インダクタL1 とコンデンサC3 の直列
共振周波数の近傍の固定周波数(例えば定格点灯状態の
周波数)にして、調光が深くなって放電ランプLaが立
消えしたときにも放電ランプLaのフィラメント間に高
電圧を印加して再点弧を行い、点灯維持を図るようにな
っている。
【0015】また、先行予熱回路4は、電源投入直後の
一定時間は第2の周波数の区間をなくして点灯されない
ようにして、放電ランプLaの先行予熱を行なうように
なっている。さらに、各回路を詳しく説明すると、直流
電源1は商用電源ACをダイオードD1 ,D2 及びコン
デンサC1 ,C2 により倍圧整流平滑し、インバータ回
路2に直流電源を供給している。インバータ回路2は、
トランジスタQ1 ,Q2 が交互にオン・オフを繰り返す
ことにより、負荷(インダクタL1 ,コンデンサC3
に高周波電力を供給する、いわゆる他励式ハーフブリッ
ジ構成となっている。放電ランプLaはインダクタL1
とコンデンサC3 による直列共振回路により始動点灯さ
れる。放電ランプLaのフィラメントは予熱トランスT
1 によって常時予熱されている。なお、D3 ,D4 はダ
イオード、C4 は直流カット用のコンデンサである。
【0016】発振回路6は無安定マルチバイブレータか
ら成るタイマIC1 (汎用タイマIC「555」)を備
え、その周波数は抵抗R5 ,R6 、コンデンサC5 及び
5番端子入力電圧によって決まり、出力電圧は3番端子
から得られる。さらに、発振回路6はDフリップフロッ
プを備えており、Q’出力とD入力とを接続することに
より分周器IC2 として働き、Q出力、Q’出力がナン
ドゲートG3 ,G4 を介してトランジスタQ3 ,Q4
ゲート入力となり、トランジスタQ3 ,Q4 が交互にオ
ンオフする。トランジスタQ3 がオンすると、ドライブ
回路5のトランスT2 の2次側には図中下向きの電圧が
誘起され、インバータ回路2のトランジスタQ1 はオフ
となる。トランジスタQ3 がオフすると、トランスT2
の2次側には図中上向きにフライバック電圧が発生し、
トランジスタQ1 はオンとなる。トランジスタQ1 のオ
ン後は、エミッタ電流をゲート電流に帰還してオン状態
を保持する。すなわち、トランジスタQ3 のオン時にト
ランジスタQ1 がオフ、トランジスタQ3 のオフ時にト
ランジスタQ1 がオンとなり、同様にトランジスタQ4
のオン時にトランジスタQ2 がオフ、トランジスタQ4
のオフ時にトランジスタQ2 がオンとなる。以上のよう
にしてトランジスタQ1 ,Q2 が交互にオンオフを繰り
返す。
【0017】また、V/F変換回路7のオペアンプIC
4 は、電源同期信号を得るためのものであり、ここでは
コンパレータとして動作する。商用電源ACをダイオー
ドブリッジDB1 により整流した電圧を抵抗R8 ,R9
によって分圧した電圧がオペアンプIC4 の反転入力端
子に加わる。一方、オペアンプIC4 の非反転入力端子
には、後述する本発明の要旨となる無負荷検出回路10
を介して供給される制御用電源Vccを抵抗R10,R11
分圧した電圧が加わる。オペアンプIC4 は、非反転入
力端子電圧が反転入力端子電圧を上回った時、オペアン
プIC4 の出力電圧はHレベルとなり、逆に、非反転入
力端子電圧が反転入力端子電圧を下回るとLレベルとな
る。
【0018】オペアンプIC4 の出力端に接続されたイ
ンバータG5 、アンドゲートG6 、抵抗R12及びコンデ
ンサC8 から成る回路は、立ち下がり検出回路であり、
アンドゲートG6 の出力電圧のHレベル区間は抵抗R12
及びコンデンサC8 により決まる。アンドゲートG6
出力電圧は、DフリップフロップIC3 のデータ入力端
子(D)に加えられ、トランジスタQ1 のオンオフ、す
なわちインバータ回路2の動作周波数に同期して、Q’
出力がトランジスタQ5 のゲートに入力される。
【0019】DフリップフロップIC3 のQ’出力がH
レベルのときは、トランジスタQ5がオンになり、抵抗
13,R14及び可変抵抗VRによって制御電源Vccを分
圧した電圧がオペアンプIC5 の非反転入力端子に加わ
り、この電圧がそのままオペアンプIC5 の出力とな
る。そして、オペアンプIC5 の出力電圧と制御電源V
ccを抵抗R15,R16で分圧した電圧とがダイオードD7
で比較され、分圧電圧がオペアンプIC5 の出力電圧を
上回るとダイオードD7 がオンとなり、抵抗R13,R14
及び可変抵抗VRによって制御電源Vccを分圧した電圧
にダイオードD7の順方向電圧(約0.7V)を加えた
電圧がオペアンプIC6 の出力電圧となり、タイマIC
1 の5番端子入力電圧となる。従って、トランジスタQ
5 がオンの時には可変抵抗VRを変えることにより、タ
イマIC1 の5番端子入力電圧が変化する。
【0020】DフリップフロップIC3 のQ’出力がL
レベルの時はトランジスタQ5 はオフであり、オペアン
プIC5 の非反転入力端子には、抵抗R13を介してほぼ
制御電源Vccが印加され、オペアンプIC5 の出力電圧
はVccとなる。ここで、制御電源Vccを抵抗R15,R16
で分圧した電圧とオペアンプIC5 の出力電圧をダイオ
ードD7 で比較しており、この場合にはダイオードD7
がオフとなってオペアンプIC6 の非反転入力電圧は制
御電源Vccを抵抗R15,R16で分圧した電圧となり、こ
の電圧がタイマIC1 の5番端子入力電圧となる。ただ
し、トランジスタQ5 のオン時に抵抗R13,R14及び可
変抵抗VRによって制御電源Vccを分圧した電圧が、制
御電源Vccを抵抗R15,R16で分圧した電圧を上回って
おれば、オペアンプIC6 の出力はトランジスタQ5
オンオフに関係なく制御電源Vccを抵抗R15,R16で分
圧した電圧となる。このときが、いわゆる放電ランプL
aを定格点灯させている状態である。
【0021】上述のように、オペアンプIC6 の出力電
圧はそのままタイマIC1 の5番端子入力電圧となり、
この電圧に応じた動作周波数で放電ランプLaを点灯さ
せる。なお、タイマIC1 は5番端子入力電圧が低いほ
ど発振周波数が下がり、したがってインバータ回路2の
動作周波数も低くなる。一方、先行予熱回路4及び始動
回路9は、オペアンプIC7 、アンドゲートG 7 、オア
ゲートG8 、抵抗R17〜R20、コンデンサC9 ,C10
ダイオードD6及びトランジスタQ6 などから構成され
ており、電源投入後、コンデンサC9 には抵抗R17を介
して充電電流が流れ、抵抗R17,R19によって決まる時
定数により、コンデンサC9 の両端電圧Vc9が上昇す
る。オペアンプIC7 はこの電圧と、抵抗R18,R19
よって分圧された電圧とを比較し、この分圧電圧が両端
電圧Vc9を上回る間は、オペアンプIC7 の出力がHレ
ベルとなり、反対に分圧電圧が両端電圧Vc9を下回ると
Lレベルとなる。オペアンプIC7 の出力がHレベルの
時はオアゲートG8 の入力がHレベルとなり、アンドゲ
ートG7 の出力に関係なく、オアゲートG8 の出力がH
レベルとなる。従って、トランジスタQ6 がオンし、こ
の時はトランジスタQ5 のオンオフに関係なくオペアン
プIC6 の出力電圧は制御電源Vccを抵抗R13,R14
分圧した電圧となる。トランジスタQ6がオン状態の時
は、トランジスタQ5 のオフの時に得られる、制御電源
Vccを抵抗R15,R16で分圧した電圧がオペアンプIC
6 の出力としては現れないから、放電ランプLaは始動
せず予熱状態となる。
【0022】一方、オペアンプIC7 の出力がLレベル
になると、コンデンサC10の充電電荷が抵抗R20を介し
て放電開始される。コンデンサC10の両端電圧が放電に
より低下してもある一定値までは、アンドゲートG7
入力端子はHレベルとして受け付ける。従って、オペア
ンプIC7 の出力がLレベルになった後は、しばらくの
間はアンドゲートG7 の出力にはV/F変換回路7のD
フリップフロップIC 3 のQ’出力が現れ、オアゲート
8 は、その一方の入力端子がLレベルであるから結局
出力はDフリップフロップIC3 のQ’出力と同じにな
る。すなわち、トランジスタQ5 ,Q6 が同時にオンオ
フを繰り返すことになる。トランジスタQ5 ,Q6 が共
にオフの時、オペアンプIC5 の出力はVccとなり、従
って、オペアンプIC6 の出力は制御電源Vccを抵抗R
15,R16で分圧した電圧となる。
【0023】一方、トランジスタQ5 ,Q6 が共にオン
の時は、オペアンプIC5 の出力は制御電源Vccを抵抗
13,R14で分圧した電圧となり、従って、ダイオード
7がオンしてオペアンプIC6 の出力が制御電源Vcc
を抵抗R13,R14で分圧した電圧にダイオードD7 の順
方向電圧を加えた電圧となる。すなわち、最低レベル調
光時の状態では放電ランプLaが微放電される。その
後、コンデンサC10の放電が進み、アンドゲートG7
入力端子がLレベルとみなされるようになると、オアゲ
ートG8 の入力はいずれもLレベルのため、出力もLレ
ベルとなって、トランジスタQ6 がオフとなる。トラン
ジスタQ6 がオフした後は、可変抵抗VRで設定された
調光状態で放電ランプLaが点灯される。この時仮に可
変抵抗VRの抵抗値が定格点灯状態に対応する最大値に
設定されていれば、始動時に一旦最低レベル調光状態で
放電ランプLaが微放電を開始し、これによって放電ラ
ンプLaの始動電圧が低下し、定格点灯状態に移行した
時にスムーズに点灯させることができる。
【0024】すなわち、最低レベル調光時は、インダク
タL1 とコンデンサC3 の共振周波数を過渡的に通過す
ることにより点灯維持電圧が定格点灯状態での始動電圧
より高くなることを利用し、定格点灯状態においても、
放電ランプLaの始動時に、過渡的に共振周波数を通過
させ、放電ランプLaを一旦微放電させているため、定
格点灯時の始動性能が良くなるのである。
【0025】次に、本実施例の要旨である無負荷検出回
路10について説明する。この無負荷検出回路10はイ
ンダクタL1 と放電ランプLaとの接続点から抵抗R
103 を介してコンデンサC104 とトランジスタQ101
を並列に接続するとともに、トランジスタQ101 のコレ
クタに抵抗R104 を介してトランジスタQ102 のベース
を接続し、さらに、このトランジスタQ102 のエミッタ
に制御電源Vcc、コレクタに励起回路8及び先行予熱回
路4の電源ラインをそれぞれ接続して構成されている。
すなわち、フィラメントが断線していない放電ランプL
aが装着されている状態では、コンデンサC1 ,C2
電源としてインバータ回路2のトランジスタQ1 に並列
に接続された抵抗R101 →b側のフィラメント→放電ラ
ンプLaのフィラメントに並列に接続された抵抗R102
→a側のフィラメント→抵抗R103→無負荷検出回路1
0の経路で直流電流ループが形成されて直流電流が流
れ、トランジスタQ101 にベース電流が供給されてオン
し、それによりトランジスタQ 102 がオンとなってトラ
ンジスタQ102 を介して制御電源Vccが励起回路8及び
先行予熱回路4に供給されて動作し、インバータ回路2
により放電ランプLaが点灯させられる。
【0026】一方、放電ランプLaが未装着であった
り、あるいは装着されていてもフィラメントが断線して
いた場合には、上記直流電流ループが遮断されることに
より、無負荷検出回路10のトランジスタQ101 のベー
スにも電流が供給されずにオフとなり、これによりトラ
ンジスタQ102 がオフとなる。その結果、励起回路8及
び先行予熱回路4には制御電源Vccが供給されなくなる
ために動作を停止してしまう。つまり、無負荷検出回路
10にて無負荷を検出したら励起回路8の動作を停止す
ることでインバータ回路2の動作を停止させ、無負荷時
においてインバータ回路2の出力端間に高い2次電圧が
発生するのを防止できるのである。
【0027】また、上記構成によれば、無負荷を検出し
て動作が停止した状態でも、正常な放電ランプLaを接
続すれば直ちにインバータ回路2を動作させて放電ラン
プLaを点灯させることができ、しかも、放電ランプL
aの脱着を素早く行なった場合でも、先行予熱回路4の
コンデンサC9 の放電が確実に行なえるから、先行予熱
時間が短くなってしまうことがない。さらに、制御電源
Vccの供給・非供給によりインバータ回路2の動作・停
止を制御するため、ノイズによる誤動作をおこしにくく
することができる。なお、図中放電ランプLaのフィラ
メント間に接続されたコンデンサC101 102 ,C103
は、上記直流電流ループにおいてフィラメント以外の回
路部分に直流電流が回り込むのを防止するためのもので
ある。
【0028】(実施例2)図2は本発明の第2の実施例
を示す概略回路図である。図2に示すように本実施例の
基本構成は実施例1のものと共通であり、共通する部分
には同一の符号を付して説明を省略し、本実施例の特徴
となる部分についてのみ説明する。本実施例は無負荷検
出回路11の構成に特徴を有するものである。すなわ
ち、抵抗R103 にアノードが接続されたダイオードD
102 と、ダイオードD102 のカソードに互いに並列接続
された抵抗R106 及びコンデンサC104 と、ダイオード
102 のカソードにベースが接続されるとともにコレク
タに抵抗を介して制御電源Vccが接続されたトランジス
タQ101 と、このトランジスタQ101 のコレクタにベー
スが接続されるとともにコレクタに制御電源Vccが接続
されたトランジスタQ102 とを備え、トランジスタQ
102 のコレクタを発振回路6のタイマIC1の4番端子
(リセット端子)及び先行予熱回路4のコンデンサC9
の非接地側にダイオードD101 を介して接続して無負荷
検出回路11が構成してある。
【0029】次に、本実施例における無負荷検出回路1
1の動作について説明する。まず、フィラメントが断線
していない正常な放電ランプLaが装着されている状態
では、実施例1と同様にコンデンサC1 ,C2 を電源と
して抵抗R101 →b側のフィラメント→抵抗R102 →a
側のフィラメント→抵抗R103 →無負荷検出回路11の
経路で直流電流ループが形成されて直流電流が流れ、ト
ランジスタQ101 にベース電流が供給されてオンし、そ
れによってトランジスタQ102 のベースが接地される。
よって、トランジスタQ102 がオフとなり、発振回路6
のタイマIC1の4番端子(リセット端子)には抵抗R
105 を介して制御電源Vccが供給されるから、タイマI
1 は正常に動作してインバータ回路2により放電ラン
プLaが点灯させられる。この場合には、先行予熱回路
4のダイオードD101 は逆バイアスされて非導通とな
り、コンデンサC9 に充電が開始されるために放電ラン
プLaのフィラメントの先行予熱から放電ランプLaの
始動さらに点灯が確実に行なえる。
【0030】一方、放電ランプLaが未装着であった
り、あるいは装着されていてもフィラメントが断線して
いた場合には上記直流電流ループが遮断されることによ
り、無負荷検出回路11のトランジスタQ101 のベース
にも電流が供給されずにオフとなり、これによりトラン
ジスタQ102 がオンとなる。その結果、タイマIC1
4番端子がトランジスタQ102 を介して接地されるた
め、タイマIC1 の発振動作が停止してインバータ回路
2が動作しなくなる。また、この場合には先行予熱回路
4のダイオードD101 は順バイアスされて導通し、ダイ
オードD101 を介してコンデンサC9 の充電電荷が即座
に放電されるから、必ず設定された先行予熱時間を得る
ことができる。
【0031】本実施例の構成によれば、無負荷検出回路
11により無負荷検出時に制御電源Vccから励起回路8
への電源供給を遮断するという実施例1の構成に比較し
て回路構成を簡素化できるという利点がある。つまり、
実施例1のように制御電源Vccの供給を無負荷状態か否
かによってカットするような手段を用いなくても、本実
施例のように、何らかのかたちでインバータ回路2の動
作を停止させればよい。ただし、ノイズによる誤動作に
対しては実施例1の回路構成の方が強くなる。
【0032】(実施例3)図3は本発明の第3の実施例
を示す概略回路図である。本実施例は、特開平2−17
2195号公報に記載された放電灯点灯装置に本発明を
適用したものである。図3に示すように、直流電源E1
の両端間に主スイッチング素子たるトランジスタQ1
2 が直列接続され、各トランジスタQ1 ,Q2 にはそ
れぞれダイオードD1 ,D2 が逆並列接続されている。
トランジスタQ1 の両端には、直流成分をカットするた
めの結合コンデンサC0 と、ランプ電流を帰還するため
の電流トランスCT1 とを介して振動回路12が接続さ
れている。振動回路12は、インダクタL1 ,コンデン
サC1 及び負荷である放電ランプLaより成るLC共振
回路12aにて構成されており、ランプ電流は振動電流
となる。この振動電流は電流トランスCT1 の1次巻線
1 を介して流れる。したがって、電流トランスCT1
の2次巻線n2 には、振動回路12に流れる振動電流に
応じて極性の変化する電圧が誘起され、この誘起電圧を
トランジスタQ1 のベース・エミッタ間に印加して、ト
ランジスタQ1 をスイッチングさせる。なお、抵抗R1
はトランジスタQ1 のベース抵抗である。
【0033】さらに、トランジスタQ2 のベース・エミ
ッタ間には、副スイッチング素子たるトランジスタ
3 ,Q4 が並列に接続されて駆動回路13を構成して
おり、これらのトランジスタQ3 ,Q4 のベースには発
振回路14の出力信号が印加される。本実施例において
は、発振回路14に汎用のタイマIC15(μPC15
55,NEC社製)を使用している。このタイマIC1
5は、周知のように、トリガ端子(2番ピン)が(1/
3)Vcc以下になるとトリガされて出力端子(3番ピ
ン)がHレベルとなり、放電端子(7番ピン)はハイイ
ンピーダンスとなる。また、スレショルド端子(6番ピ
ン)が(2/3)Vccになると出力端子(3番ピン)が
Lレベルとなり、放電端子(7番ピン)もLレベルとな
る。電源端子(8番ピン)とアース端子(1番ピン)
は、動作電源E2 を供給するコンデンサC3の両端に接
続されている。また、リセット端子(4番ピン)は電源
端子(8番ピン)に接続されており、周波数制御端子
(5番ピン)は、デカップリングコンデンサC4 を介し
てアース端子(1番ピン)に接続されている。
【0034】可変抵抗VR1 とコンデンサC2 の直列回
路は、動作電源E2 を供給するコンデンサC3 の両端に
並列接続されている。可変抵抗VR1 の両端には抵抗R
4 ,R5 の直列回路が並列接続されており、抵抗R4
5 の接続点は放電端子(7番ピン)に接続されてい
る。また、可変抵抗VR1 とコンデンサC2 の接続点
は、タイマIC15のスレショルド端子(6番ピン)及
びトリガ端子(2番ピン)に接続されている。これによ
って、タイマIC15は無安定マルチバイブレータとし
て動作する。本実施例の放電灯点灯装置では、可変抵抗
VR1 の値を変えることにより、発振回路14の発振周
期をほぼ一定としながら、パルス幅を変化させ、トラン
ジスタQ2 のオン時間をトランジスタQ1 のオン時間よ
りも長くするというようにトランジスタQ1 ,Q2 のオ
ン時間をアンバランスにすることで、インバータ回路A
の出力制御を行い、放電ランプLaの出力光束の調整
(調光)を行なうことができる。
【0035】次に、本実施例の要旨となる部分について
説明する。すなわち、本実施例の放電灯点灯装置には寿
命末期ランプ検出回路16と無負荷検出回路17とが具
備されている。寿命末期ランプ検出回路16は、共振回
路12aのコンデンサC1 と直列に接続され、放電ラン
プLaが寿命末期となってランプインピーダンスが大き
くなることによるコンデンサC1 に流れる電流増加を検
出するための電流トランスCT2 と、電流トランスCT
2 の検出電流を整流平滑するダイオードブリッジDB2
及び平滑コンデンサC102 と、整流平滑された検出電流
に対応した抵抗R104 の両端電圧を基準電圧Vref と比
較するコンパレータIC101 とを備えている。
【0036】すなわち、放電ランプLaが寿命末期とな
ってランプインピーダンスが大きくなると共振回路に流
れる電流が増加するため、コンパレータIC101 の非反
転入力側の入力電圧が上昇し、反転入力側の基準電圧V
ref を越えるとコンパレータIC101 の出力がHレベル
に反転する。つまり、正常な放電ランプLaであればコ
ンパレータIC101 の出力はLレベルである。
【0037】コンパレータIC101 の出力は、抵抗R
106 及びコンデンサC103 から成る遅延回路を介して、
サイリスタThを構成するトランジスタQ102 のベース
(サイリスタThのゲート)に印加されている。サイリ
スタThのアノードであるトランジスタQ102 のコレク
タは、抵抗R108 を介してコンデンサC3 の高電位側に
接続されている。つまり、サイリスタThが点弧すれば
コンデンサC3 の充電電荷が抵抗R107 ,R108 を介し
て放電されるため、タイマIC15の動作電源E 2 がな
くなり、タイマIC15が停止してインバータ回路Aも
また停止して放電ランプLaが消灯する。すなわち、寿
命末期となった所謂エミレス状態の放電ランプLaが装
着されたり、あるいは装着された放電ランプLaがエミ
レス状態になった場合には、上述のように放電ランプL
aのインピーダンス上昇により共振回路12aに流れる
電流増加を電流トランスCT2 にて検出し、コンパレー
タIC101 の出力がLレベルからHレベルに反転し、サ
イリスタThが点弧してコンデンサC3 が放電され、タ
イマIC15の動作が停止する。一方、正常な放電ラン
プLaを装着すれば、共振回路12aの電流が減少して
コンパレータIC101の出力はLレベルに反転し、サイ
リスタThは点弧しないためにコンデンサC3からタイ
マIC15に動作電源E2 が供給される。ここで、抵抗
106 及びコンデンサC103 から成る遅延回路を設ける
ことにより、コンパレータIC101 の出力が反転しても
時定数により決まる遅延時間を経てからサイリスタTh
を点弧(トランジスタQ102 を導通)させることによ
り、ノイズなどによってサイリスタThが誤点弧するの
を防止している。
【0038】また、無負荷検出回路17は、放電ランプ
Laの一方のb側のフィラメントに抵抗R103 を介して
直列に接続されたトランジスタQ103 ,Q104 を具備し
ており、直流電源E1 →スイッチSW→コンデンサC0
に並列接続された抵抗R101→a側のフィラメント→抵
抗R102 →b側のフィラメント→抵抗R103 の経路で形
成される直流電流ループによりトランジスタQ103 のベ
ース電流が供給されている。そして、ベース電流が供給
されてトランジスタQ103 がオンしている間は、トラン
ジスタQ104 のベースがトランジスタQ103 のコレクタ
に接続されているために、トランジスタQ104 はオンと
ならない。
【0039】ここで、放電ランプLaが未装着であった
り、あるいは装着されていてもフィラメントが断線して
いた場合には、上記直流電流ループが遮断されるために
直流電流が無負荷検出回路17に流れ込まなくなってト
ランジスタQ103 がオフとなり、それによりトランジス
タQ104 がオンとなる。ところが、無負荷検出回路17
にはトランジスタQ104 のコレクタにカソード、コンデ
ンサC3 の高電位側にアノードがそれぞれ接続されたダ
イオードD102 が具備されているため、トランジスタQ
104 がオンすることによってこのダイオードD102 が導
通し、コンデンサC3 の充電電荷がダイオードD102
トランジスタQ104 を介して放電されてしまう。その結
果、タイマIC15に動作電源E2 が供給されなくなっ
てタイマIC15の動作が停止し、放電ランプLaのフ
ィラメントが接続される放電灯点灯装置の出力端間に高
電圧が印加されるのを防止することができる。なお、ト
ランジスタQ104 がオンしたときには遅延回路を構成す
るコンデンサC103 の充電電荷もダイオードD101 を介
して放電するようになっている。本実施例の構成によれ
ば、エミレス状態のような寿命末期の放電ランプLaが
装着された場合には、上述のように寿命末期ランプ検出
回路16によってインバータ回路Aの動作を停止させて
いる。さらに、放電ランプLaの寿命末期によりインバ
ータ回路Aの動作が停止した場合には、寿命末期ランプ
検出回路16のコンデンサC103 には電荷が蓄えられて
おり、またサイリスタThは点弧状態を自己保持してい
る。この状態で放電ランプLaを外すと無負荷検出回路
17によりコンデンサC103 の充電電荷が放電されてサ
イリスタThが消弧するため、正常な放電ランプLaを
装着すればタイマIC15にコンデンサC3 より動作電
源E 2 が供給されて正常動作を行なわせることができ
る。つまり、本実施例のように放電ランプLaを外すこ
とによりコンデンサC103 の充電電荷を放電しなけれ
ば、サイリスタThが消弧しないために正常な放電ラン
プLaを装着しても再点灯させることができない。な
お、コンパレータIC101 において比較される基準電圧
Vref の値は、放電ランプLaの始動時には高く設定し
ておいて寿命末期ランプの誤検出を防止し、放電ランプ
Laの始動・点灯後に正常な放電ランプLaの検出値よ
り高く、且つエミレス状態のような寿命末期の異常な放
電ランプLaの場合の検出値よりも低くなるような値に
設定すればよい。
【0040】(実施例4)図4に本発明の第4の実施例
の概略回路図を示す。図4に示すように本実施例におけ
る放電灯点灯装置の基本構成は実施例3とほぼ共通であ
り、共通する部分には同一の符号を付して説明は省略
し、本実施例の特徴となる部分についてのみ説明する。
【0041】本実施例の放電灯点灯装置では、直流成分
をカットするための結合コンデンサC0 を共振回路のコ
ンデンサC1 とインダクタL1 との間に設けている。ま
た、無負荷検出回路18は放電ランプLaのb側のフィ
ラメントにアノードが接続されたダイオードD101 と、
このダイオードD101 のカソードに接続されるとともに
タイマIC15に動作電源E2 を供給するためのコンデ
ンサC3 の高電位側の一端に接続された抵抗R6 と、コ
ンデンサC3 と並列に接続されたツェナーダイオードZ
1 とを備えている。
【0042】上記の構成において正常な放電ランプLa
が装着された場合には、直流電源E 1 →スイッチSW→
a側のフィラメント→抵抗R101 →b側のフィラメント
→ダイオードD101 →抵抗R6 →コンデンサC3 という
直流電流ループが形成され、この直流電流ループに直流
電流が流れてコンデンサC3 が充電されてタイマIC1
5の動作電源E2 が得られる。ところが、放電ランプL
aが未装着であったり、あるいは装着されていてもフィ
ラメントが断線していた場合には、上記直流電流ループ
が遮断されて直流電流が流れなくなるため、コンデンサ
3 が充電されないことから動作電源E2 が得られず、
タイマIC15の動作が停止する。これにより、放電ラ
ンプLaが未装着であったり、フィラメントが断線した
場合でもインバータ回路Aの出力端間に高電圧が印加さ
れるのを防止することができる。
【0043】本実施例の構成によれば、実施例1〜3の
ように無負荷検出回路18にスイッチング素子を用いる
必要がなく、回路構成を簡素化してコストの削減を図る
ことができる。 (実施例5)上述の第4の実施例においては、回路構成
が簡素化できるという利点があるものの発振回路14や
駆動回路13の動作電源E2 が抵抗R101 及び抵抗R6
を介して供給されるために損失が大きくなってしまう。
そこで、このような損失を低減させるために、図5に示
すような回路構成としてもよい。図5は本発明の第5の
実施例の概略回路図を示すものである。
【0044】図5に示した本実施例の放電灯点灯装置で
は、商用電源ACを全波整流するダイオードブリッジD
Bと、ダイオードD1 〜D3 とコンデンサC1 ,C2
構成される周知の1/2谷埋回路19により直流電源1
が構成されている。これは先の実施例4における直流電
源E1 に相当する。また、インバータ回路Aは特に限定
されるものでないが、例えば実施例4のようにトランジ
スタQ1 が自励発振し、トランジスタQ2 が他励発振制
御されるような直列インバータ回路であってもよい。こ
のようなインバータ回路Aは図5に示すようにトランス
Tを具備し、その2次巻線から制御電源(実施例4にお
けるタイマIC15の動作電源E2 )を得るようにして
いる。例えば、図4に示した実施例4におけるインダク
タL1 に補助巻線を巻き付けて上記2次巻線とすればよ
い。そして、補助巻線から得られる交流電圧をダイオー
ドD6 及びコンデンサC4 により整流平滑して制御電源
を得るのである。勿論、この場合にはインバータ回路A
が動作しなければ上記制御電源が得られないのは言うま
でもない。そして、整流平滑された制御電源はツェナー
ダイオードZD2 を介して第2の制御回路21に供給さ
れている。ここで、第2の制御回路21は、例えば実施
例4における駆動回路13に相当し、放電ランプLaの
脱着に際して特別な動作をしない機能を持つものであ
る。
【0045】一方、放電ランプLaのフィラメント間に
接続された抵抗R1 と、b側のフィラメントに接続され
た抵抗R2 ,ダイオードD4 及びコンデンサC3 の直列
回路と、コンデンサC3 に並列に接続されたツェナーダ
イオードZD1 とで無負荷検出回路22が構成されてお
り、放電ランプLaが装着され、且つフィラメントが断
線していなければコンデンサC3 が充電されて第1の制
御回路20に動作電源が供給されるようになっている。
また、放電ランプLaが未装着あるいはフィラメントが
断線している場合には、コンデンサC3 の充電経路が遮
断されるために動作電源が得られず、第1の制御回路2
0の動作が停止してインバータ回路Aの動作も停止する
ようになっている。ここで、第1の制御回路20は、例
えば実施例1,2における発振回路6及び先行予熱回路
4、実施例3における発振回路6と寿命末期ランプ検出
回路16、あるいは実施例4における発振回路6を含
み、インバータ回路Aを構成するスイッチング素子のオ
ン・オフ制御を行なうものである。
【0046】ところで、本実施例では直流電源1に1/
2谷埋回路19を具備しているため、そのままではラン
プ電流波形の所謂クレストファクタ(Ipeak/IRMS
が大きくなって発光効率が低下してしまうので、直流電
源1の出力電圧(電源電圧信号)を検出して第2の制御
回路21に入力し、第2の制御回路21においてクレス
トファクタを小さくするように所謂入力電圧フィードフ
ォワード制御を行なっている。これにより、放電ランプ
Laの発光効率を向上させることができるだけでなく、
本来商用電源ACの電圧リップルが乗ったトランスTの
2次電圧(制御電圧)のリップル分を大幅に低減するこ
とができ、第2の制御回路21に供給される制御電源も
安定あるいは損失を低減させることができるという利点
もある。なお、上記のフィードフォワード制御は必ずし
も第2の制御回路21で行なう必要はない。
【0047】以下、説明のために第1の制御回路20は
実施例4における発振回路14、第2の制御回路21は
同じく駆動回路13であるとする。図6(a)は発振回
路14の動作電源となるコンデンサC3 の両端電圧、同
図(b)は同じく駆動回路13の動作電源となるコンデ
ンサC4 の両端電圧の経時変化を示す図である。図6に
おいて、放電ランプLaの未装着時(時刻0〜t1 )に
はコンデンサC 3 には充電電流が流れないために充電電
荷はゼロであり、従ってコンデンサC3の両端電圧も0
Vとなる。また、この場合には発振回路14が動作しな
いためにコンデンサC4 も充電されず、コンデンサC4
の両端電圧も0Vである。
【0048】時刻t1 にて放電ランプLaを装着する
と、コンデンサC3 に充電電流が流れてコンデンサC3
の両端電圧は徐々に上昇し、時刻t2 で発振回路14の
タイマIC15が動作を開始する電圧Vcに達する。タ
イマIC15が動作すれば駆動回路13も動作を開始し
てコンデンサC4 にも充電電流が流れ、時刻t2 よりコ
ンデンサC4 の両端電圧が徐々に上昇する。
【0049】そして、コンデンサC3 ,C4 の両端電圧
の電位差が逆転するまでの時刻t2〜t3 まで、コンデ
ンサC3 の両端電圧が下降していくが、時刻t3 以降は
駆動回路13の制御電源が完全にコンデンサC4 の両端
電圧からのみ供給されるようになるから、コンデンサC
3 の両端電圧も再び上昇し始め、コンデンサC3 と並列
接続されたツェナーダイオードZD1 のツェナー電圧
(Vd)まで上昇して安定する。一方、コンデンサC4
の両端電圧も上昇し、コンデンサC4 に並列接続された
ツェナーダイオードZD2 のツェナー電圧Veまで上昇
する。ただし、Vd<Veである。
【0050】次に、時刻t4 で放電ランプLaを外して
未装着状態にすると、コンデンサC 3 の両端電圧は下降
し始め、タイマIC15の動作停止電圧Vaを下回ると
発振回路14が停止し、駆動回路13も動作を停止す
る。この結果、時刻t5 以降はコンデンサC4 の両端電
圧は徐々に低下していく。上記構成によれば、発振回路
14と駆動回路13とにそれぞれの別のコンデンサ
3 ,C4 から動作電源(制御電源)を供給するように
したから、実施例1〜4で述べた効果を損なうことな
く、抵抗による損失を低減することができるのである。
【0051】なお、本実施例では直流電源1に所謂1/
2谷埋回路19を用いているが、一般的には図7に示す
ように、コンデンサC1 ,C2 の両端に商用電源ACか
らの電源供給がオフした場合に充電電荷を引き抜くため
の放電抵抗RL1,RL2やその他の負荷が並列に接続され
ている。ここで、放電ランプLaが外された場合にはイ
ンバータ回路2が動作しなくなるため、図7における負
荷Lは大幅に低減されることになる。
【0052】ところで、一般にコンデンサC1 ,C2
耐圧をそれぞれVc1(max) ,Vc2(max) とすると、Vc1
(max) =Vc2(max) 且つVin(max) <Vc1(max) +Vc2
(max) を満たすように回路設計を行なう。ただし、Vin
(max) は1/2谷埋回路19の最大入力電圧である。ま
た、コストの面から、Vin(max) >Vc1(max) 且つVin
(max) >Vc2(max) となるように回路設計するのが普通
である。
【0053】さて、1/2谷埋回路19の出力端に接続
された負荷L(図5におけるインバータ回路A)が上述
のように低減されると、コンデンサC1 ,C2 の充電量
は同一となるが放電量はそれぞれ接続される放電抵抗R
L1,RL2によって異なり、アンバランスとなる。このた
め、各コンデンサC1 ,C2 の両端電圧Vc1,Vc2もア
ンバランスとなり、一方のコンデンサC1 (あるいはC
2 )の両端電圧が耐圧を越えてしまう可能性がある。よ
って、いかなる場合にも、Vc1<Vc1(max) ,Vc2<V
c2(max) の条件を満足するように放電抵抗RL1,RL2
設計しなければならない。例えば、100〔V〕系の場
合には、Vin(max) =100〔V〕×1.41×1.1
=155〔V〕、Vc1(max) =Vc2(max) =100
〔V〕であり、200〔V〕系では、Vin(max) =20
0〔V〕×1.41×1.1=310〔V〕、Vc1(ma
x) =Vc2(max) =200〔V〕であるから、如何なる
状態においても次式を満足するように放電抵抗RL1,R
L2を設計する必要がある。
【0054】
【数1】
【0055】(実施例6)図8は本発明の第6の実施例
を示す概略回路図である。本実施例における放電灯点灯
装置は、商用電源ACの交流電源を整流するダイオード
ブリッジDBの出力端間に昇圧チョッパ回路23を介し
てインバータ回路24が接続された構成を有している。
【0056】昇圧チョッパ回路23はダイオードブリッ
ジDBの正極の出力端に直列接続されたインダクタL1
及びダイオードD1 と、このダイオードD1 を挟んでダ
イオードブリッジDBの出力端間に並列に接続されたス
イッチング素子SW1 及びコンデンサC1 と、スイッチ
ング素子SW1 のオン・オフ制御を行なうチョッパ制御
回路23aとを備え、ダイオードブリッジDBから出力
される脈流電圧を昇圧して直流出力電圧VDCを得るもの
である。この昇圧チョッパ回路23により、直流出力電
圧VDCは商用電源ACの電源電圧の最大値(商用電源A
Cの電源電圧実効値の√2(≒1.41)倍)以上の任
意の値に設定できるとともに、入力電流波形の歪を抑え
たり、回路の力率を改善することができる。なお、昇圧
チョッパ回路に限らず、降圧も可能な昇降圧チョッパ回
路であってもよい。
【0057】インバータ回路24は、昇圧チョッパ回路
23の出力端間に接続されたインダクタL2 とスイッチ
ング素子SW2 との直列回路と、スイッチング素子SW
2 と逆並列に接続されたダイオードD2 と、インダクタ
2 と並列に接続されたコンデンサC2 と、スイッチン
グ素子SW2 とインダクタL2 との接続点と放電ランプ
Laの一方のフィラメントとの間に挿入されたインダク
タL3 と、放電ランプLaのフィラメント間に接続され
たコンデンサC4 とを備えた一石式の電圧共振インバー
タ回路であり、制御回路24aによりスイッチング素子
SW2 がオン・オフ制御されて先行予熱、始動、点灯が
行なわれる。
【0058】ここで、ダイオードD2 と並列にインダク
タL4 とコンデンサC3 の直列回路から成る副共振回路
25が接続してある。この副共振回路25の共振周波数
がインダクタL2 ,L3 とコンデンサC2 ,C4 から成
る基本の主共振回路の共振周波数のn倍となるようにイ
ンダクタL4 とコンデンサC3 を決定している。図9は
n=3とした場合に、主共振回路単独の場合のスイッチ
ング素子SW2 の両端電圧波形及び電流波形(同図
(a))、および副共振回路25単独の場合のスイッチ
ング素子SW2 の両端電圧波形及び電流波形(同図
(b))、それに本実施例のように2つの共振回路を組
み合わせた場合のスイッチング素子SW2 の両端電圧波
形及び電流波形(同図(b))を示すものである。
【0059】すなわち、図9に示すように、スイッチン
グ素子SW2 がオフの期間には、スイッチング素子SW
2 がオンの期間にインダクタL3 に蓄えられたエネルギ
が放出されることでダイオードD2 に電流が流れること
になる。また、スイッチング素子SW1 がオンの期間に
は正弦波状の電圧がスイッチング素子SW2 の両端に印
加されるが、主共振回路による印加電圧波形(同図にお
ける実線部分)と、副共振回路25による印加電圧波形
(同図における点線部分)との周波数が異なり(副共振
回路25の共振周波数は主共振回路の3倍)、そのた
め、両者の共振電圧が加算されることでスイッチング素
子SW2 の両端に印加される共振電圧のピーク値が低減
されることになる(同図(b)参照)。その結果、主共
振回路だけの場合に比較して副共振回路25を付加する
ことによりスイッチング素子SW2の耐圧が低くて済む
という利点がある。
【0060】上述のように、昇圧チョッパ回路23と副
共振回路25を具備した一石式の電圧共振インバータ回
路24とを組み合わせて所謂マルチ共振タイプの放電灯
点灯装置を用いることにより、低騒音で、入力電圧変動
に強く、軽量で、入力電流波形歪が小さく、力率が高
く、ランプ電流のクレストファクタが小さく、ちらつき
のない放電灯点灯装置を得ることができる。また、放電
ランプLaの始動時に昇圧チョッパ回路23の動作を停
止あるいは直流出力電圧を抑制して始動させ、その後、
直流出力電圧を上昇させるようにチョッパ制御回路23
aにより制御すれば、スイッチング素子SW2 に印加さ
れる電圧が小さくなるという一石式マルチ電圧共振タイ
プの特徴を生かすことができる。また、昇圧チョッパ回
路23の直流出力電圧が上昇すれば、回路素子に流れる
電流が小さくなるため、発熱が減少し、回路素子の寿命
を延ばすことができるとともに、100V系と200V
系とでほぼ同じ回路構成で実現することができる。
【0061】ところで、本実施例における無負荷検出回
路26は、放電ランプLaのb側のフィラメントにコン
デンサC5 と並列に接続されて設けられている。この無
負荷検出回路26は、昇圧チョッパ回路23のコンデン
サC1 →インダクタL2 →インダクタL3 →a側のフィ
ラメント→抵抗R1 →b側のフィラメント→無負荷検出
回路26の経路で形成される直流電流ループに流れる電
流によりトランジスタQ1 にベース電流が供給されてオ
ンとなり、トランジスタQ1 がオンとなることでトラン
ジスタQ1 のコレクタにベースが接続されたトランジス
タQ2 がオンとなって、トランジスタQ2 のエミッタに
接続された直流電源E3 からトランジスタQ2 を介して
制御電源Vccが昇圧チョッパ回路23のチョッパ制御回
路23aとインバータ回路24の制御回路24aとに供
給される。したがって、実施例1と同じように無負荷時
には上記直流電流ループが遮断されることでチョッパ制
御回路23aと制御回路24aとに制御電源Vccが供給
されなくなって動作が停止するのである。
【0062】一方、放電ランプLaの片方のフィラメン
トがエミレス状態になった場合には、何れの側のフィラ
メントがエミレス状態になるかによってb側のフィラメ
ントに接続されたコンデンサC5 の両端電圧Vc5 が負
にふる(フィラメント側が低電位となる)場合がある。
このため、コンデンサC5 の両端電圧Vc5 がトランジ
スタQ1 がオンとなる所定の基準電圧Vaよりも低い場
合にだけ無負荷と判別するのではなく、負の基準電圧V
bを定めて、Vb<Vc5 <Vaのときに無負荷と判別
するのが望ましい。そのため、本実施例においては、ト
ランジスタQ2のベースと、コンデンサC5 及びb側の
フィラメントの接続点との間にトランジスタQ1 やダイ
オードD4 等と並列にツェナーダイオードZD1 ,ダイ
オードD 1 及び抵抗R4 の直列回路を接続してある。こ
れにより、コンデンサC5 の両端電圧Vc5 が負にふっ
た場合でも、Vc5 <E3 −VZD1 (VZD1 はツェナー
ダイオードZD1 のツェナー電圧)を満たせば、トラン
ジスタQ1 のオン・オフに関係なくトランジスタQ2
オンとなってチョッパ制御回路23aと制御回路24a
とに制御電源Vccが供給される。ここで、無負荷検出回
路26に流れる電流で見れば、上記直流電流ループから
無負荷検出回路26に流れる電流をIとすれば、トラン
ジスタQ1 がオンとなるような基準の電流をIa(>
0)、トランジスタQ2 がオンとなるような基準の電流
をIb(<0)としたときに、I>IaあるいはI<I
bのときに無負荷と判別するのである。
【0063】上記構成によれば、片側のフィラメントが
エミレス状態となった放電ランプLaが装着された場合
でも、その装着方向によらずに放電ランプLaの装着、
未装着及びフィラメントの断線を確実に検出し、放電ラ
ンプLaの未装着やフィラメントの断線のような無負荷
状態においてインバータ回路の動作を確実に停止させる
ことができる。
【0064】なお、上記実施例1〜6においては放電ラ
ンプを1つだけ点灯させる1灯の場合について説明した
が、2つの放電ランプを並列あるいは直列に接続して点
灯させるものであってもよく、放電ランプの灯数や接続
方法には特に限定されない。また、インバータ回路に電
源を供給する直流電源1も全波整流平滑、倍圧整流平
滑、チョッパ電源あるいは1/2谷埋平滑などを用いて
もよく、特に限定されるものではない。さらに、インバ
ータ回路も一石式の他に二石並列や二石直列でも、ある
いはフルブリッジ方式などどのようなタイプであっても
よく、また、その制御方式においても、完全な他励制御
以外に一石式のもので自励動作で他励制御を行なうもの
や、二石式の直列インバータ回路においては一方が他励
動作をし他方が自励動作を行なうものや、あるいは一方
が自励動作で他方が自励動作により他励制御を行なうよ
うなものであってもよい。
【0065】
【発明の効果】請求項1の発明は、直流電源からの直流
電力を高周波の交流電力に変換してフィラメントを有す
る1乃至複数の放電ランプに供給する高周波変換手段
と、1乃至複数の放電ランプの全てのフィラメントを含
んで形成される直流電流ループに流れる電流に応じて無
負荷状態を判別するとともに無負荷の場合には高周波変
換手段の動作を停止させる無負荷検出制御手段とを備え
たので、放電ランプが装着されていなかったり、あるい
はフィラメントの断線した放電ランプが装着されている
ような無負荷状態においては、全ての放電ランプのフィ
ラメントを含んで形成される直流電流ループが遮断され
るため、直流電流ループに直流電流が流れなくなること
で無負荷検出制御手段により無負荷状態を確実に判別
し、高周波変換手段の動作を停止させて無負荷状態にお
いて高周波変換手段の出力端間に高周波数の高電圧が印
加されるのを防止することができ、他励式あるいは自励
式と他励式とを組み合わせた高周波変換手段において様
々な機能が容易に付加しながら、放電ランプの装着・未
装着及びフィラメントの断線を確実に検出して最適な制
御を行なうことができるという効果がある。
【0066】請求項2の発明は、商用電源の電源電圧を
スイッチング手段により断続することで昇圧あるいは降
圧された直流電源を得るチョッパ回路を直流電源に具備
し、主共振回路と、主共振回路の共振周波数に1より大
きい倍率を乗じた共振周波数を有する副共振回路とを有
して直流電源から主共振回路及び副共振回路への印加電
圧をスイッチング素子のオン・オフにより断続させて主
共振回路及び副共振回路の共振で生じる振動電力を放電
ランプに供給するようにした高周波変換手段を備え、少
なくとも放電ランプの始動時にはチョッパ回路の動作を
停止あるいは出力を低下させるようにスイッチング手段
を制御する制御手段を具備したので、主共振回路により
スイッチング素子に印加される電圧の一部を副共振回路
に印加するため、副共振回路の共振周波数を適宜設定す
れば、スイッチング素子への電圧ストレスを低減するこ
とができ、しかも、放電ランプ始動時には制御手段によ
りチョッパ回路のスイッチング手段を制御して高周波変
換手段に供給される直流電圧を停止あるいは低下させる
ことにより、スイッチング素子への電圧ストレスをさら
に低減することができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1を示す概略回路図である。
【図2】実施例2を示す概略回路図である。
【図3】実施例3を示す概略回路図である。
【図4】実施例4を示す概略回路図である。
【図5】実施例5を示す概略回路図である。
【図6】(a)及び(b)は同上の動作を説明するため
の波形図である。
【図7】同上の動作を説明するための回路図である。
【図8】実施例6を示す概略回路図である。
【図9】(a)及び(b)は同上の動作を説明するため
の波形図である。
【符号の説明】
1 直流電源 2 インバータ回路 4 先行予熱回路 8 励起回路 10 無負荷検出回路 La 放電ランプ Vcc 制御電源
フロントページの続き (72)発明者 濱本 勝信 大阪府門真市大字門真1048番地松下電工株 式会社内 (72)発明者 一村 省互 大阪府門真市大字門真1048番地松下電工株 式会社内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 直流電源からの直流電力を高周波の交流
    電力に変換してフィラメントを有する1乃至複数の放電
    ランプに供給する高周波変換手段と、1乃至複数の放電
    ランプの全てのフィラメントを含んで形成される直流電
    流ループに流れる電流に応じて無負荷状態を判別すると
    ともに無負荷の場合には高周波変換手段の動作を停止さ
    せる無負荷検出制御手段とを備えたことを特徴とする放
    電灯点灯装置。
  2. 【請求項2】 商用電源の電源電圧をスイッチング手段
    により断続することで昇圧あるいは降圧された直流電源
    を得るチョッパ回路を直流電源に具備し、主共振回路
    と、主共振回路の共振周波数に1より大きい倍率を乗じ
    た共振周波数を有する副共振回路とを有して直流電源か
    ら主共振回路及び副共振回路への印加電圧をスイッチン
    グ素子のオン・オフにより断続させて主共振回路及び副
    共振回路の共振で生じる振動電力を放電ランプに供給す
    るようにした高周波変換手段を備え、少なくとも放電ラ
    ンプの始動時にはチョッパ回路の動作を停止あるいは出
    力を低下させるようにスイッチング手段を制御する制御
    手段を具備して成ることを特徴とする請求項1記載の放
    電灯点灯装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2001097573A1 (fr) * 2000-06-14 2001-12-20 Matsushita Electric Works, Ltd Dispositif d'allumage de lampe a decharge
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