JPH08166645A - カラー画像形成装置 - Google Patents

カラー画像形成装置

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JPH08166645A
JPH08166645A JP6310890A JP31089094A JPH08166645A JP H08166645 A JPH08166645 A JP H08166645A JP 6310890 A JP6310890 A JP 6310890A JP 31089094 A JP31089094 A JP 31089094A JP H08166645 A JPH08166645 A JP H08166645A
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JP
Japan
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slit
light
line sensor
image
color filter
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JP6310890A
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English (en)
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Tomonobu Nishio
尾 朋 宣 西
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Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Publication date
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Withdrawn legal-status Critical Current

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    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03BAPPARATUS OR ARRANGEMENTS FOR TAKING PHOTOGRAPHS OR FOR PROJECTING OR VIEWING THEM; APPARATUS OR ARRANGEMENTS EMPLOYING ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ACCESSORIES THEREFOR
    • G03B27/00Photographic printing apparatus
    • G03B27/72Controlling or varying light intensity, spectral composition, or exposure time in photographic printing apparatus
    • G03B27/73Controlling exposure by variation of spectral composition, e.g. multicolor printers
    • G03B27/735Controlling exposure by variation of spectral composition, e.g. multicolor printers in dependence upon automatic analysis of the original

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Abstract

(57)【要約】 【目的】スリット走査露光による画像形成装置におい
て、機差の吸収も含め、スリットの幅方向の光量ムラ等
がある場合であっても、フィルタ挿入時における露光光
量を正確に測定して適正な色フィルタテーブルを作成す
ることができるカラー画像形成装置を提供する。 【構成】前記スリットを通過したスリット光の短手方向
と前記ラインセンサとの位置関係を相対的に変化させる
手段と、前記位置関係を相対的に変化させて前記ライン
センサでスリット光の光量を測定し、その光量データよ
り前記色フィルタの光路中への挿入量と露光光量との関
係を示す色フィルタテーブルを作成する手段とを有する
ことにより、前記目的を達成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、スリット走査露光によ
るカラー画像形成装置において、スリットの幅方向の光
量ムラを加味した適正な色フィルタテーブルを作成する
ことができ、これにより高画質な画像形成を実現できる
カラー画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】カラー複写装置やカラープリンタ等のカ
ラー画像形成装置(以下、画像形成装置とする)におい
ては、対象とする原稿画像としては通常印刷物や写真等
の反射原稿が主であった。ところが、近年の画像情報記
録の多様化に伴い、印刷物や写真等の反射原稿以外に、
スライド、プルーフ、マイクロフィルムやネガフィルム
等の透過原稿を原稿画像として用いることができるカラ
ー画像形成装置が実用化されている。反射原稿と透過原
稿との両方を使用可能な画像形成装置においては、透過
原稿による画像形成のための露光光学系を形成する光源
ユニットやフィルム走査ユニットが画像形成装置に装填
され、ユーザは原稿種や透過原稿のサイズに応じた露光
光学系を選択して、感光材料への画像露光を行ってい
る。
【0003】印刷物等の反射原稿の形成装置を行う際に
は、光源から射出された光で反射原稿を照射し、原稿に
よって反射された原稿画像を担持する反射光を感光材料
等の感光材料に結像して露光することにより原稿画像の
形成を行う。他方、ネガフィルム等の透過原稿の形成装
置では、光源から射出された光を透過原稿に入射し、原
稿を透過した原稿画像を担持する透過光によって、同様
に感光材料を露光して画像形成を行う。また、これらの
装置においては、露光光学系の小型化や大光量で大型の
光源が不要である等の点で、原稿をスリット走査すると
共に、感光材料をこの走査と同期して搬送することによ
り、原稿画像を担持するスリット光によって感光材料を
露光するスリット走査露光が多く利用されている。
【0004】ところで、このような画像形成装置におい
ては、原稿に記録された画像が常に適正な画像である訳
ではなく、色バランス等の崩れた補正が必要な原稿も多
い。このような原稿の透過光あるいは反射光で感光材料
を露光しても、得られた画像は色バランスの崩れた、い
わゆる不適性プリントとなってしまう。特にネガフィル
ムを原稿として用いる際には、不特定多数の一般ユーザ
の撮影したものを対象とするため、原稿の撮影状態が一
定ではないことから、色や濃度が適正にバランスされて
いない、いわゆるフェリアを有する画像が多い。また、
感光材料は必ずしも原稿画像(その透過光あるいは反射
光)と同様の発色をする訳ではなく、原稿の透過光ある
いは反射光で感光材料を露光しても、原稿と同様のカラ
ー画像が得られない場合も多い。さらに、ユーザの好み
やプリントの用途等に応じて、画像の色味を調整して画
像形成を行う場合もある。
【0005】そのため、画像形成装置においてはシアン
(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)の3原色(あ
るいは赤、緑、青)の色フィルタを用い、これを感光材
料の露光光路に挿入自在に構成することにより、原稿画
像の大面積透過濃度(LATD)などの画像特徴量から
適正な露光条件を決定し、これに応じた量だけ色フィル
タを露光光路に挿入して色/濃度の補正を行い、あるい
はユーザの好み等に応じて色フィルタを挿入して形成画
像の色の調整を行っている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】このような色フィルタ
による色(濃度)調整を行う画像形成装置には、当然の
ことながら、決定された露光条件に応じて色フィルタ挿
入するため、色フィルタ挿入時における色フィルタ挿入
量と露光光量(色/濃度調整量あるいは制御量)との関
係を示すテーブル、いわゆる色フィルタテーブルが必要
である。
【0007】従来の画像形成装置においては、同様の装
置あるいは同様の光学系を用いてフィルタ挿入量と露光
光量との関係をあらかじめ測定しておき、これによって
得られたテーブルを露光制御装置のROM等に固定値と
して記憶して色フィルタテーブルとすることが行われて
いる。ところが、この方法では、同一機種では全て同じ
色フィルタテーブルを持つことになるので、個々の装置
に配置される光源や色フィルタ等の光学部材の誤差や機
械の組み立て誤差等、いわゆる機差を吸収することがで
きず、装置によっては安定して適正画像を得られない場
合がある。
【0008】一方、写真焼付装置(いわゆるラボプリン
タ)においては、モニタのための画像読み取りセンサを
用い、フィルタ挿入時の光量変化をこのセンサで検出
し、装置ごとにフィルタテーブルを作成することが行わ
れている。しかしながら、写真焼付装置は面露光であ
り、このフィルタテーブル作成方法を画像形成装置に利
用されている前述のスリット走査露光に利用しても、ス
リット走査露光を行う装置に用いられる画像読み取りセ
ンサはスリットの長手方向に延在するラインセンサであ
るため、スリット短手方向の光量が均一ではない場合
や、形成画像の拡大や縮小によって感光材料を露光する
スリット光の幅が変化する場合には、フィルタ挿入時に
おける正確な光量を測定することができないために、良
好な色フィルタテーブルを作成することができず、高画
質な画像形成を安定して行うことができない。
【0009】本発明の目的は、前記従来技術の問題点を
解決することにあり、スリット走査露光による画像形成
装置において、スリットの幅方向の光量ムラ等がある場
合であっても、フィルタ挿入時における露光光量を正確
に測定して適正な色フィルタテーブルを作成することが
でき、これにより高画質な画像形成を安定して行うこと
ができるカラー画像形成装置を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、本発明は、一方向に延在するスリットで原稿を走査
し、この走査に同期して搬送される感光材料をスリット
走査露光するカラー画像形成装置であって、前記感光材
料の露光光路に挿入自在な色フィルタと、前記色フィル
タより下流側で前記感光材料の露光光学系から光路を分
岐する分岐手段と、前記分岐された光路に配置されるラ
インセンサと、前記スリットを通過したスリット光を前
記ラインセンサに結像する結像レンズと、スリット光の
短手方向と前記ラインセンサとの位置関係を相対的に変
化させる手段と、前記位置関係を相対的に変化させて前
記ラインセンサでスリット光の光量を測定し、その光量
データより前記色フィルタの光路中への挿入量と露光光
量との関係を示す色フィルタテーブルを作成する手段と
を有することを特徴とするカラー画像形成装置を提供す
る。
【0011】また、前記スリット光の短手方向と前記ラ
インセンサとの位置関係を相対的に変化させる手段が、
前記分岐手段を前記結像レンズの光軸方向に移動する手
段、前記ラインセンサをスリットの短手方向あるいは前
記結像レンズの光軸方向に移動する手段、前記結像レン
ズをスリットの短手方向あるいは光軸方向に移動する手
段、前記ラインセンサを前記スリットの長手方向に対し
て角度を有する位置に回転する手段、前記スリットとラ
インセンサとの間に光拡散部材を挿入する手段、および
前記分岐手段の角度を変更する手段の1つあるいは複数
であるのが好ましい。
【0012】
【発明の作用】本発明は、スリット走査露光による画像
形成装置であって、感光材料を露光する際の色/濃度補
正量を決定するためのプレスキャンで画像を読み取る、
感光材料の露光光路から分岐した光路に配置されるライ
ンセンサを有し、さらに、ラインセンサへの光路分岐手
段をラインセンサ用の結像レンズの光軸方向に移動、ラ
インセンサや結像レンズをスリットの短手方向に移動す
ること等により、スリットを通過したスリット光の短手
方向とラインセンサとの位置関係を相対的に変化させる
手段と、スリット光とラインセンサとの位置関係を相対
的に変化した状態で測定された光量データより色フィル
タテーブルを作成する手段とを有する。
【0013】そのため、本発明の画像形成装置によれ
ば、例えば、光路分岐手段を光軸方向に移動することに
より、ラインセンサに入射するスリット光の短手方向の
位置を変化させ、それぞれの位置で光量測定を行って光
量を加算する等の方法により、スリット光の光量をスリ
ット短手方向に積分的に測定することができるので、ス
リットの短手方向に光量ムラを有する場合や、スリット
幅が変化する場合であっても、フィルタ挿入時における
露光光量を正確に測定して、適正な色フィルタテーブル
を作成することができ、従って、高画質なカラー画像形
成を安定して行うことができる。しかも、このような色
フィルタテーブルの作成を装置ごとに行えるので、光源
や色フィルタ等の光学部材の誤差や機械の組み立て誤差
等の機差も吸収することができる。
【0014】
【実施例】以下、本発明の画像形成装置について、添付
の図面に示される好適実施例にもとづいて詳細に説明す
る。
【0015】図1に、本発明の画像形成装置の一実施例
の外観斜視図を、図2に内部構成の概略線図的断面図
を、図3にそのスリット走査露光装置およびフィルム走
査ユニットの線図的概略断面図を示す。図示例の画像形
成装置(以下、画像形成装置とする)は、感光材料とし
て、熱現像工程を必要とし、水等の画像形成溶媒の存在
下で受像層を有する受像材料に画像を転写形成する熱現
像感光材料を用いた装置であり、原稿として印刷物や写
真等の反射原稿や135サイズのスライドやプルーフ等
の透過ポジ原稿のみならず、ネガフィルム等の透過ネガ
原稿の原稿画像もそれぞれ原稿に応じたポジ−ポジ感光
材料およびネガ−ポジ感光材料に画像記録可能な装置で
ある。
【0016】画像形成装置10は、全体として箱形に構
成されており、装置本体12には前面扉14および側面
扉16等が取り付けられている。各扉を開放することに
より、装置本体12内部を露出状態とすることができ
る。なお、各扉にはいわゆるインターロック機構(図示
せず)による安全装置が施されており、扉が開放される
と同時に所定部位の電源が切れるようになっている。
【0017】画像形成装置10の装置本体12の上部
(図中左側)には、プラテン(原稿台)上に載置された
原稿を押えるプラテンカバー17が着脱可能に装着され
る。また、装置本体12の上部(図中右側)には、13
5サイズのネガフィルム、スライド等の小型の透過原稿
を複写するためのフィルム走査ユニット18が着脱自在
に装着されている。また、4×5サイズのスライドやプ
ルーフ、スリーブ等の比較的大型の透過原稿を複写する
際には、プラテンカバー17を取り外し、もしくは開放
して、プラテン上を覆う上面の所定位置に透過原稿複写
用の光源ユニットが載置される。さらに、画像形成装置
10の装置本体12の上部の、フィルム走査ユニット1
8の後方には、熱現像感光材料への露光に先立って、後
述するラインセンサ160によって読み取られた原稿画
像を表示するモニタ19が配置される。
【0018】図2に示す画像形成装置10の装置本体1
2内部において、中央部下方には感光材料マガジン20
が配置されており、内部には熱現像感光材料Aをロール
状に巻回した感光材料ロール22が収納されている。な
お熱現像感光材料Aは、引き出された際にその感光(露
光)面が下方に来るように巻回・収納されている。感光
材料マガジン20の図中右上部には熱現像感光材料Aの
引き出し口が形成されており、その近傍には熱現像感光
材料Aを感光材料マガジン20から引き出し搬送する引
き出しローラ対24が配置されている。
【0019】引き出しローラ対24の熱現像感光材料A
の搬送方向下流(以下、単に下流とする)にはカッタ2
6が配置されており、感光材料マガジン20から引き出
された熱現像感光材料Aを所定の長さに切断する。カッ
タ26は、例えば、固定刃と移動刃とから構成され、移
動刃をカム等の公知の手段で上下動して固定刃と噛み合
わせることにより、熱現像感光材料Aを切断する。な
お、カッタ26の作動後は、引き出しローラ対24が逆
転して、先端部がわずかに引き出しローラ対24に挟持
される程度まで熱現像感光材料Aを逆送するように構成
される。また、逆送後、引き出しローラ対24による熱
現像感光材料Aの挟持を開放し、先端部の損傷を防止す
るように構成してもよい。
【0020】カッタ26の下流側には、熱現像感光材料
Aを上方に搬送するように搬送ローラ対28および3
0,搬送ガイド板32,34および36が配置されてお
り、熱現像感光材料Aを露光部38に搬送する。露光部
38は、搬送ローラ対38aおよび38bの間に設定さ
れており、上部には露光装置40が設けられている。図
示例の画像形成装置10では、熱現像感光材料Aは露光
部38において、搬送ローラ対38aおよび38bによ
って所定位置に規定されて搬送されつつ、露光装置40
またはフィルム走査ユニット18からの原稿画像情報を
担持するスリット光によってスリット走査露光される。
露光装置40およびフィルム走査ユニット18について
は後に詳述する。
【0021】露光部38の側方には、搬送ガイド板42
aおよび搬送ローラ対44を有するスイッチバック部4
2が設けられており、また、露光部38の下方には水塗
布部46が設置されている。感光材料マガジン20から
引き出されて搬送され、露光部38において像様露光さ
れた熱現像感光材料Aは、搬送ローラ対44等によって
一旦スイッチバック部42に搬入された後に、搬送ロー
ラ対44の逆転によってスイッチバック部42から排出
され、搬送ガイド板48に案内されて水塗布部46に搬
送される。
【0022】水塗布部46は、画像形成溶媒が充填され
る塗布タンク50と、この塗布タンク50と対向して配
置されるガイド部材52とを有する。また、水塗布部4
6の塗布タンク50の上流側端部には熱現像感光材料A
を塗布タンク50に搬入する供給ローラ54が、同下流
側端部には熱現像感光材料Aから余分な水を除去するス
クイズローラ対56が、それぞれ配置されている。露光
部38で露光された熱現像感光材料Aは、供給ローラ5
4によって塗布タンク50とガイド部材52との間を通
過して画像形成溶媒としての水を塗布され、スクイズロ
ーラ対56に挟持搬送されることで余分な水が除去され
る。
【0023】塗布タンク50の底面、すなわち熱現像感
光材料Aの露光面と対する面には、複数列のリブが熱現
像感光材料Aの搬送方向に対して傾斜して形成されてお
り、熱現像感光材料Aが通過する際における摩擦抵抗を
低減すると共に、熱現像感光材料Aの一定位置に傷が付
くことを防止する。ガイド部材52はアルミ等の金属材
料製で、供給ローラ54と同軸的に回動可能に軸支さ
れ、塗布タンク50に接離可能に構成される。
【0024】水塗布部の下流には熱現像転写部58が配
置され、水塗布されスクイズローラ対56によって余分
な水が除去された熱現像感光材料Aが送りこまれる。
【0025】一方、感光材料マガジン20の図中右側に
は、受像材料マガジン60が配置され、内部には受像材
料Bをロール状に巻回した受像材料ロール62が収納さ
れている。なお、受像材料Bは、引き出された際に画像
転写面が上方に来るように巻回・収納されている。ま
た、受像材料Bは、後述する熱現像後の剥離を容易にす
るために、その幅方向(搬送方向と直交する方向)の寸
法が熱現像感光材料Aよりも小さく形成されている。受
像材料マガジン20の図中左下部には受像材料Bの引き
出し口が形成されており、その近傍には受像材料Bを受
像材料マガジン60から引き出し搬送する引き出しロー
ラ対64が配置されている。引き出しローラ対64によ
る受像材料Bの引き出し後は、引き出しローラ対64は
受像材料Bの挟持を開放し、先端部の損傷を防止する。
【0026】引き出しローラ対64の下流にはカッタ6
6が配置されており、受像材料マガジン60から引き出
された受像材料Bを所定の長さに切断する。カッタ66
は、例えば、固定刃と移動刃とから構成され、移動刃を
カム等の公知の手段で上下動して固定刃と噛み合わせる
ことにより、受像材料Bを切断する。なお、後述する熱
現像後の剥離を容易にするために、受像材料Bは熱現像
感光材料Aよりも短い長さに切断される。
【0027】カッタ66の下流には、搬送ローラ対6
8,70および72、搬送ガイド板774,76および
78が配置され、所定長に切断された受像材料Bを感光
材料マガジン20の下方から上方に搬送して、熱現像転
写部58に搬入する。ここで、搬送ローラ対72は、搬
送された受像材料Bのいわゆるスキューを矯正するため
のレジストレーションローラを兼ねており、これによっ
て受像材料Bはスキューを矯正されて熱現像転写部58
に搬入される。
【0028】スクイズローラ対56および搬送ローラ対
72の下流には、熱現像感光材料Aと受像材料Bとを貼
り合わせるための貼り合わせローラ80が配置される。
貼り合わせローラ80は、外周面がシリコンゴム(例え
ば、肉厚2.53mm、硬度約40度)で被覆されたローラ
で、軸方向両端部において所定の力(例えば、9kg程
度)で付勢され、熱現像転写部58の加熱ドラム82に
圧接されている。貼り合わせローラ80は、公知の駆動
力伝達系(図示省略)でドラムモータ84に連結されて
おり、ドラムモータ84の駆動力が伝達されて回転す
る。なお、図示例の複写装置10においては、貼り合わ
せローラ80による熱現像感光材料Aおよび受像材料B
の搬送速度に対し、スクイズローラ対56および搬送ロ
ーラ対72による搬送速度が若干(例えば、2%程度)
遅く設定されており、熱現像感光材料Aおよび受像材料
Bは若干のバックテンションを受けつつ貼り合わせロー
ラ80によって搬送される。
【0029】熱現像感光材料Aは、スクイズローラ対8
6によって貼り合わせローラ80と加熱ドラム82との
間に搬入され、他方、受像材料Bは、熱現像感光材料A
の搬送にタイミングを合わせ、熱現像感光材料Aが所定
長さ先行して搬入された後に、貼り合わせローラ80と
加熱ドラム82との間に搬入され、両者が重ね合わされ
る。前述のように、熱現像感光材料Aは受像材料Bより
も幅方向および長手方向(搬送方向)共に、若干長いサ
イズを有するので、両者の重ね合わせは、熱現像感光材
料Aの4辺が共に受像材料Bから突出した状態とされ
る。
【0030】熱現像転写部58の加熱ドラム82の側面
には、カム86およびフィラー88が固定されている。
カム86は、加熱ドラム82の後述する剥離爪90およ
び92に係合可能に構成され、加熱ドラム82の回転に
よって剥離爪90および92に順次係合して回動させ
る。また、フィラー88は加熱ドラム82と熱現像感光
材料Aおよび受像材料Bの位置合わせの検出用に使用さ
れる。
【0031】加熱ドラム82の内部には、一対のハロゲ
ンランプ82aおよび82bが配置されている。ハロゲ
ンランプ82aおよび82bは、それぞれ例えば400
Wと450Wの出力を有し、加熱ドラム82の表面を所
定の温度(例えば、82℃)に昇温する。なお、図示例
の画像形成装置10においては、加熱ドラム82の昇温
時には両ハロゲンランプ82aおよび82bを使用し、
加熱ドラム82が所定温度になった後の通常運転では、
ハロゲンランプ82aのみを使用する。
【0032】加熱ドラム82の外周には、ローラ94
a,94b,94c,94dおよび94eの5本のロー
ラに張架される無端ベルト96が圧接されている。無端
ベルト96は、織布材をゴムで被覆した構成を有する。
ローラ94a,94b,94cおよび94dはそれぞれ
ステンレス製、ローラ94eはゴム製であり、ローラ9
4aおよび94eの間の無端ベルト96の外側が加熱ド
ラム82の外周に圧接される。また、ローラ94cは、
その軸線方向両端部が、軸線外方向に向かって漸次拡径
する形状を有し、かつ、軸方向両端部で加熱ドラム82
から離間する方向に、約2kgの力で付勢されている。
これによって、無端ベルト96を一定張力に保って加熱
ドラム82への圧接力を保持すると共に、回転による無
端ベルト96の片寄りを防止している。
【0033】前述のように、ローラ94eはゴムローラ
であり、公知の駆動力伝達系(図示省略)でドラムモー
タ84に連結されている。つまり、図示例の複写装置1
0においては、ローラ94eが回転されることによって
無端ベルト96が回転され、無端ベルト96と加熱ドラ
ム82との摩擦力によって回転力が伝達されて加熱ドラ
ム82が従動する。
【0034】なお、ドラムモータ84は、公知の駆動力
伝達系(図示省略)によって複数の駆動部分すなわち、
ローラ94e、貼り合わせローラ80、スクイズローラ
対56、および後述する屈曲案内ローラ97、剥離ロー
ラ98、感光材料排出ローラ対100および102、受
像材料排出ローラ対104,106および108、等を
共に駆動している。
【0035】貼り合わせローラ80によって貼り合わさ
れた熱現像感光材料Aおよび受像材料Bは、重ね合わさ
れた状態のままで、加熱ドラム82のほぼ2/3周(ロ
ーラ94aおよび94eの間)に渡って、加熱ドラム8
2と無端ベルト96との間で挟持搬送される。なお図示
例の装置10では、熱現像感光材料Aと受像材料Bとが
完全に加熱ドラム82と無端ベルト96との間に収納さ
れた状態で加熱ドラム82の回転(すなわちローラ94
eの回転)を停止し、所定時間、熱現像感光材料Aと受
像材料Bとを加熱する。図示例の画像形成においては、
熱現像感光材料Aは、加熱されることによって可動性の
色素を放出し、同時に、この色素が受像材料Bの色素固
定層に転写され、受像材料Bの受像面に可視像が形成さ
れる。
【0036】ローラ94eの加熱ドラム82の回転方向
下流には、屈曲案内ローラ97が配置されている。屈曲
案内ローラ97はシリコンゴム製のローラで、加熱ドラ
ム82の外周面に所定の力で圧接されており、加熱ドラ
ム82と無端ベルト96とによって搬送された熱現像感
光材料Aおよび受像材料Bをさらに搬送する。
【0037】屈曲案内ローラ97の下流には、剥離爪9
0およびピンチローラ110が配置されている。剥離爪
90は、その中心部分で回動可能に軸支されており、前
述のカム86の作用によって回動され、加熱ドラム82
の表面に接離可能となっている。また、ピンチローラ1
10は、通常は屈曲案内ローラ97に所定圧で当接され
ており、剥離爪90の回動に応じて、剥離爪90が加熱
ドラム82に接触した時に、屈曲案内ローラ97と離間
するように構成される。
【0038】熱現像感光材料Aおよび受像材料Bが剥離
爪90の位置まで搬送されると、カム86の作用によっ
て剥離爪90が加熱ドラム82に当接され、所定長さ先
行して重ね合わされた熱現像感光材料Aの先端部が剥離
爪90に係合して、熱現像感光材料Aを加熱ドラム82
から剥離する。熱現像感光材料Aの先端部の所定長が加
熱ドラム82から剥離されると、カム86の作用によっ
て剥離爪90が加熱ドラム82から離間し、同時に、ピ
ンチローラ110が屈曲案内ローラ97に当接して、剥
離された熱現像感光材料Aの先端部を、ピンチローラ1
10と屈曲案内ローラ97とによって挟持する。従っ
て、加熱ドラム82から剥離された熱現像感光材料A
は、ピンチローラ110と屈曲案内ローラ97とによっ
て、下方に挟持搬送される。
【0039】ピンチローラ110および屈曲案内ローラ
97の下流には、感光材料排出ローラ対100および1
02、複数のガイドローラ112、搬送ガイド板114
が配置され、加熱ドラム82から剥離された熱現像感光
材料Aを下方に搬送し、さらに図中左方向に搬送して、
廃棄感光材料収容箱116に集積するように構成され
る。ここで、感光材料排出ローラ対100および102
の搬送速度は、加熱ドラム82の回転周速度よりも1〜
3%程度遅くなるように設定されており、熱現像感光材
料Aに余分な張力を加えないように構成される。さら
に、搬送ガイド板114の近傍には乾燥ファン124が
配置されており、熱現像感光材料Aの乾燥を促進する。
【0040】屈曲案内ローラ97および剥離爪90の加
熱ドラム82回転方向下流側には、剥離ローラ98およ
び剥離爪92が配置される。剥離ローラ98は表面荒さ
が25S以上のシリコンゴム製のローラで、加熱ドラム
82の外周に所定圧で当接され、前述のように、ドラム
モータ84の作用によって回転する。一方、剥離爪92
は、前述のカム86の作用によって回動され、加熱ドラ
ム82の外周面に接離可能に構成される。熱現像感光材
料Aが剥離され、受像材料Bのみが加熱ドラム82によ
って搬送されると、カム86の作用によって剥離爪92
が加熱ドラム82に当接し、受像材料Bの先端部を剥離
すると共に、加熱ドラム82に当接する剥離ローラ98
と剥離爪92とによって受像材料Bを下方に屈曲案内・
搬送する。
【0041】剥離ローラ98の下流には、受像材料排出
ローラ対104,106および108、搬送ガイド板1
17および118が配置され、加熱ドラム82から剥離
された受像材料Bを下方さらに図中左方向に搬送して、
装置本体12の左側面に固定されるトレイ126に排出
する。ここで、搬送ガイド板117の近傍には、ドラム
ファン120が配置され、加熱ドラム82による加熱と
共に、受像材料Bの乾燥を促進する。なお、ドラムファ
ン120は、加熱ドラム82の温度分布を均一にするた
めに、雰囲気条件に対応して必要な場合のみに作動す
る。さらに、搬送ガイド板118にはセラミックヒータ
122が配置され、受像材料Bの乾燥をより促進する。
なお、セラミックヒータ122の温度は70℃前後であ
る。
【0042】以上のような構成を有する熱現像転写部5
8は、全体として一つのユニットとして構成されてお
り、装置本体12に対して水塗布部46と反対方向に回
動可能に構成される。そのため、装置本体12の側面扉
16を開放した後に、熱現像転写部58を開放移動する
ことでジャミングの処理等を容易に行えるようになって
いる。
【0043】次に、図3を参照して、画像形成装置10
の露光装置40およびフィルム走査ユニット18につい
て説明する。露光装置40は、基本的に、印刷物や写真
等の反射原稿の複写、およびプルーフやスリーブ等の比
較的大型の透過原稿の画像を複写を行う際に使用される
露光光学系である。図3に示されるように、画像形成装
置10の装置本体12の上面には、反射原稿を載置する
ための透明なガラス等のプラテン(原稿台)130およ
び反射原稿を原稿台130に固定するための着脱自在な
プラテンカバー(原稿圧板)17が配置される。また、
プルーフやスリーブ等の比較的大型の透過原稿の画像を
複写する際には、プラテンカバー17が取り外され、原
稿台130に載置された透過原稿を上方から照射するた
めの透過原稿光源ユニットが所定の位置に載置される。
【0044】原稿台130の下方には、反射原稿の画像
を複写する際の露光用の光源134と、リフレクタ13
6と、ミラー138とが一体的に構成された光源ユニッ
トが配置される。なお、図示例の装置においては、リフ
レクタ136は、光源134によって射出された反射原
稿からの反射光(あるいは透過原稿の透過光)の走査方
向の幅を規制するスリットも兼ねている。光源ユニット
は、原稿台130の下面を矢印aで示される走査方向に
移動して、光源134によって反射原稿を照射する。な
お、透過原稿光源ユニットを用いた大型の透過原稿を複
写する際には、光源ユニットは光源134を点灯せずに
原稿台130の下面を走査して、スリットを透過原稿の
透過光が通過する。
【0045】光源134より射出され、反射原稿に反射
され、スリットを通過してミラー138によって所定方
向に反射された反射光は、次いで2枚のミラー140a
および140bが一体的に構成されるミラーユニットに
入射し、光路Lを所定の方向に反射される。このミラー
ユニットは前述の光源ユニットと同方向に、1/2の速
度で移動するように構成される。
【0046】光路Lのミラーユニット下流には、結像レ
ンズと光量(すなわち濃度)調整用の可変絞りとが一体
的に構成されるレンズユニット142が配置される。可
変絞りは、例えば、光路Lと直交する方向に対向して配
置される、光路に挿入自在の2枚の遮光板から構成さ
れ、両遮光板の間隙を調整することによって、反射光の
光量を調整する。
【0047】レンズユニット142の下流には、色フィ
ルタユニットが配置される。色フィルタユニットは、例
えば、Y(イエロー)フィルタ144Y、M(マゼン
タ)フィルタ144M、C(シアン)フィルタ144Y
の3枚の色フィルタ板より構成され、各色フィルタ板の
光路Lへの挿入量を調整することにより、反射光の色バ
ランスを調整する。
【0048】光路Lの色フィルタユニットの下流には、
反射光を所定の方向に反射するミラー146,148お
よび150が配置される。光路Lを進行してきた反射光
は、これらの各ミラーに所定の方向に反射されて光路L
を進行し、露光部38において走査搬送される熱現像感
光材料Aに結像し、露光する。ここで、ミラー148は
回動可能に構成されるものであり、露光装置40を使用
する反射原稿および大型の透過原稿の画像記録では図3
実線で示される位置に配置され、フィルム走査ユニット
18を使用するカラーネガティブフィルム等の小型の透
過原稿Tの画像記録では、図3中点線で示される位置に
移動する。
【0049】また、露光装置40には、反射光の光量を
赤色(R)、緑色(G)、青色(B)ごとに測定するイ
メージセンサ(図示省略)が配置され、プレスキャンに
よって原稿画像を読み取って、レンズユニットの可変絞
りや、色フィルタユニットの各色フィルタ板の光路Lへ
の挿入量を決定する。
【0050】図示例の画像形成装置10は、ネガフィル
ムやスライド等の小型の透過原稿の画像記録も可能な装
置であって、装置本体12の図中右上方には、透過原稿
Tの画像を複写するためのスリット走査露光光学系を構
成するフィルム走査ユニット18が着脱自在に装填さ
れ、かつ、その下方となる露光装置40内部には、透過
原稿Tのスリット走査露光光学系を構成するズームレン
ズ152やミラー154、さらには透過原稿Tの透過光
の光量や色等を測定するための、移動ミラー156、結
像レンズ158、ラインセンサ160が配置される。こ
の小型の透過原稿Tの画像を複写するためのスリット走
査露光光学系は、本発明にかかる画像形成装置10の特
徴的な部分である。
【0051】フィルム走査ユニット18は、光源162
からの光を熱現像感光材料Aの搬送に同期して移動する
透過原稿Tに照射して、透過原稿Tを透過してスリット
164を通過した透過光をズームレンズ152によって
200%〜999%に拡大して熱現像感光材料Aに投影
することにより、透過原稿Tの透過光で熱現像感光材料
Aを露光し、透過原稿Tの画像を複写するものである。
【0052】光源162は、ハロゲンランプ、フラッシ
ュランプなどのカラー用光源であれば何でもよい。ま
た、光源162を内部に挿入して、光源162からの光
を透過原稿T側に反射するリフレクタ166が配置さ
れ、光効率を高めている。なお、リフレクタ166は、
下端に光が通過するための開口が形成され、図中左側面
にはフィルタ部の色フィルタを挿入するための開口が形
成される。光源162の下流には、赤外線をカットして
透過原稿Tを熱による損傷から保護するための、赤外線
吸収フィルタ(以下、IRフィルタとする)168が配
置される。
【0053】IRフィルタ168の下流には、ズームレ
ンズ152の光軸近傍の光を集光して集光効率を向上す
るとともに、透過原稿Tや後述する拡散ガラス182等
に垂直方向に入射する光を増やすための集光レンズ20
2が配置され、さらにその下流には、透過原稿Tを照射
する光の色バランスを調整し、形成画像の色バランスを
調整するフィルタ部が配置される。フィルタ部は、Yフ
ィルタ174Y、Mフィルタ174M、Cフィルタ17
4Cの3枚の色フィルタ板、および各フィルタを光路L
tに挿入する駆動装置176とから構成される。駆動装
置176は、パルスモータなどの駆動源とラックアンド
ピニオン等の公知の移動(伝動)手段などからなり、画
像形成条件の設定時、ユーザによる色調整量、透過原稿
Tの露光修正条件等の色調整量に応じて、それぞれ設定
された挿入量だけ各々の色フィルタを光路Ltに挿入す
る。こうして各色フィルタによって透過原稿Tを照射す
る光、すなわち熱現像感光材料Aを露光する光の色バラ
ンスが調整され、形成画像の色バランス調整がされる。
【0054】リフレクタ166の開口部の下流には、透
過原稿Tを照射する光の光量(光強度)を調整するため
の可変絞り184が配置され、この可変絞り184には
駆動装置186が設けられる。可変絞り184は遮光性
の板、濃度勾配を有するNDフィルタ等で構成され、図
示例の装置においては、駆動装置186によって可変絞
り184の光路Ltへの挿入量を調整することによっ
て、光量を調整する。駆動装置186は、駆動装置17
6と同様の構成を有し、透過原稿Tの露光修正条件等の
濃度調整量に応じて、可変絞り184を移動して光路へ
の挿入量を調整する。こうして、熱現像感光材料Aの露
光量、すなわち形成画像の濃度が調整される。駆動装置
176による各フィルタの光路への挿入量および駆動装
置186による可変絞り184の光路への挿入量は、制
御装置178によって決定される。
【0055】可変絞り184の下流には、紫外線をカッ
トするためのUVカットフィルタ170、および青光と
緑光とを分離するためのB−Gノッチフィルタ172、
フィルタ部で色調整され、可変絞り184で光量(濃
度)調整された光を拡散・混合し、色ムラや照明ムラの
ない一様な光として透過原稿Tに垂直に入射せしめるた
めの拡散ガラス180およびフレネルレンズ182が配
置される。
【0056】透過原稿Tは、フレネルレンズ182の下
流に配置されるスキャンテーブル188に装填される。
スキャンテーブル188は、透過原稿Tを所定の位置に
保持しつつ、露光装置40における感光材料Aの搬送に
同期して、透過原稿Tを図中矢印方向に搬送することに
より、透過原稿Tを走査するものである。スキャンテー
ブル188による透過原稿Tの移動方法には特に限定は
なく、ねじ伝動、巻き掛け伝動、ラックアンドピニオン
等の公知の搬送手段がいずれも利用可能である。また、
透過原稿Tの移動速度は、感光材料Aの搬送速度を1と
し、フィルム走査ユニット18による複写倍率をnとす
ると1/nとなる。
【0057】透過原稿Tを通過した透過光は、スリット
164を通過して光路Ltを進行して、露光装置40内
に配置されるズームレンズ152に入射する。スリット
164は、熱現像感光材料Aへの露光スリット幅を決め
るものであり、図3の奥手方向に延在している。すなわ
ち、前記透過原稿Tの搬送方向がスリット164の幅
(短手方向)となる。ズームレンズ152は、スリット
164を通過した透過原稿Tの透過光を200%〜99
9%に拡大して露光部38の露光位置に結像する。
【0058】ズーンムレンズ152を通過した透過原稿
Tの透過光は、ミラー154によって光路を約90°偏
向されて、反射原稿からの反射光の光路Lと光路とを一
致されてミラー150に入射する。なお、フィルム走査
ユニット18を用いて透過原稿Tの画像を複写する際に
は、ミラー148は図中点線で示される位置に回動して
いるのは前述のとおりである。
【0059】ミラー150に入射して下方に反射された
透過原稿Tの透過光は、反射原稿からの反射光と同様
に、搬送ローラ対38aおよび38bによって走査搬送
される熱現像感光材料Aの所定の露光位置に結像し、こ
れをスリット走査露光する。ここで、透過原稿Tはスキ
ャンテーブル188により、熱現像感光材料Aの走査搬
送速度と同期して、すなわち、投影光学系の拡大倍率を
nとすると、感光搬送速度の1/nの速度で移動するの
で、透過原稿Tが全画像領域に亘って移動することによ
り、透過原稿Tの全画像が熱現像感光材料Aに走査露光
される。
【0060】図示例の装置は、透過原稿Tの画像記録に
先立ち、プレスキャンを行って透過原稿Tの画像を読み
取り、画像記録時における露光量、すなわちフィルタ部
におけるYフィルタ174Y、Mフィルタ174Mおよ
びCフィルタ174Cの3枚の色フィルタ板の光路Lt
への挿入量、および可変絞り184の光路Ltへの挿入
量を決定する。
【0061】図3に示されるように、ズーンムレンズ1
52の上流には、光路Ltに挿入自在にされるミラー1
56が配置されている。ミラー156は、熱現像感光材
料Aへの露光光路をラインセンサ160側に分岐する分
岐手段であって、プレスキャンの際には、図中点線で示
されるように光路Ltに挿入され、透過原稿Tの透過光
を90°偏向する。ここで、図示例の画像形成装置10
においては、ミラー156はスリットを通過したスリッ
ト光の幅(短手)方向とラインセンサとの位置関係を相
対的に変化させる手段を兼ねており、結像レンズ158
の光軸方向に、微量づつ移動可能に構成される。
【0062】図4に、図3では省略されているミラー1
56の移動装置の概略上面図が示される。図4に示され
るように、ミラー156はミラーホルダ214に保持さ
れており、このミラーホルダ214は、結像レンズ15
8の光軸と平行なガイドレール210およびガイドシャ
フト212によって光軸方向(図4矢印a方向)に移動
自在に保持される。ミラーホルダ214のガイドシャフ
ト212側の端面には突起214aが形成され、結像レ
ンズ158の光軸と平行な送りネジ216に螺合する送
りコマ218と突起214aとが係合している。送りネ
ジ216の端部にはギヤ220が固定され、ギヤ222
を介してモータ224に噛合している。従って、モータ
224が回転することにより、送りネジ216が回転し
てその回転方向に応じて送りコマ218が移動し、ガイ
ドレール210およびガイドシャフト212に案内され
てミラーホルダ214すなわちミラー156が光軸方向
に移動する。
【0063】図4に示される例では、ミラー156の移
動をネジ伝動で行っているが、本発明においてはこれに
限定はされず、プーリ等を用いた巻き掛け伝動、ラック
アンドピニオン、カムを用いる方法等、ミラー156を
十分に微細移動することができ、かつ総移動距離が十分
であれば、公知の方法が各種利用可能である。
【0064】ミラー156によって光路を偏向された透
過光は、結像レンズ158によって焦点を調整され、ラ
インセンサ160に入射・結像する。図5に示されるよ
うに、ラインセンサ160は、Rフィルタを有するRラ
インセンサ160R、Gフィルタを有するGラインセン
サ160GおよびBフィルタを有するBラインセンサ1
60Bの3列のラインセンサが、例えば、図5(b)に
示されるように0.1mm間隔で配置されて構成される。
ラインセンサ160は、その長手方向(ライン方向)を
前述のスリット164の長手方向と一値して配置され、
各ラインセンサは、例えば、図5(c)に示されるよう
に、スリット164の幅方向のサイズが50μmのセン
サが中心距離25μmで配列されてなる256画素のM
OS(NMOSまたはCMOS)ラインセンサであっ
て、R、GおよびBのぞれぞれの色に付いて、1ライン
256画素の分解能で透過原稿Tの画像を読み取ること
ができる。
【0065】ラインセンサ160の画像データ信号出力
は、制御装置178に転送され、制御装置178は、ラ
インセンサ160によって読み取った画像信号を用い
て、再生画像をモニタ19に表示するとともに、これら
の画像信号から画像特徴量を求め、適切な露光条件を求
め、また、必要に応じて指定された主要部の画像特徴量
を求め、露光条件を修正し、さらにこれらの露光条件や
修正された露光条件に色および/または濃度のマニュア
ル調整を加えた露光条件を求める。制御装置178は、
次いで、得られた露光条件、修正露光条件またはマニュ
アル調整露光条件に応じた色および/または濃度の調整
量、すなわち色フィルタ174C、174M、174Y
および/または可変絞り184の各々の光路Ltへの挿
入量を演算し、これらの挿入量の情報信号を色フィルタ
174の駆動装置176、可変絞り184の駆動装置1
86に伝送し、かつスキャンテーブル188の駆動装置
の他、図示例の画像形成装置の駆動制御を行う。
【0066】ここで、本発明にかかる画像形成装置10
においては、制御装置178は、装置組み立て時や納入
時、光源162や色フィルタ等を交換した際に、Yフィ
ルタ174Y、Mフィルタ174MおよびCフィルタ1
74Cの各色フィルタの光路中への挿入量と露光光量と
の関係を示す色フィルタテーブルを作成する手段も兼ね
るものである。図示例の装置においては、色フィルタの
ある挿入条件下において、ミラー156の位置を結像レ
ンズ158の光軸方向に微細移動させることにより、ラ
インセンサ160に入射するスリット光の幅方向の位置
を変化させてラインセンサ160で光量を測定し、それ
ぞれの位置で測定された光量を加算することにより、ス
リット光量をスリット幅方向に積分的に測定し、この色
フィルタ挿入条件下における露光光量とする。制御装置
178は、このような測定を多数の色フィルタ挿入条件
で行うことにより、色フィルタテーブルを作成する。
【0067】以下、図6を参照して、その一例を説明す
る。図示例の装置においては、まず、全色フィルタが光
路に全く挿入しない(開放)状態とし、また前述の移動
装置によって、ミラー156を結像レンズ158側に移
動して光路に全く作用しない図6(a)に示される位置
とする。この位置から、図6(b)〜(c)に示される
ように、ミラー156を結像レンズ158から離れるよ
うに段歩的あるいは連続的に微細移動して光路に作用さ
せ、図6(e)に示されるように再度光路に作用しない
位置まで移動すると、図6の各図に示されるように、ミ
ラー156の位置に応じて、ラインセンサ160へのス
リット光の幅方向の入射位置が変化する。このようにミ
ラー156の位置を移動してスリット光の幅方向の入射
位置を変化させ、Rラインセンサ160R、Gラインセ
ンサ160GおよびBラインセンサ160Bの各ライン
センサによって、各位置における光量を測定することに
より、スリット光の幅方向全体に渡って、開放状態の積
分光量を測定する。次いで、色フィルタをある程度挿入
して同様の測定を行い、さらに色フィルタの挿入量を増
加して同様の測定を行うことを繰り返す。
【0068】このようにして得られた光量の測定結果の
一例が図7に示される。図7の測定結果は、スリット幅
2.3mm、結像レンズの倍率が0.16倍の条件で、前
記図5に示される諸元のラインセンサ160を用いて得
られた測定結果であり、(R)はRラインセンサ160
Rによる測定結果を、(G)はGラインセンサ160G
による測定結果を、(B)はBラインセンサ160Bに
よる測定結果を、ぞれぞれ示す。図7において、縦軸は
輝度を、横軸はミラー156の位置を示すものであり、
ミラー156の総移動距離は5mmで、移動開始から終了
までの15点で輝度測定を行っている。また、(R)、
(G)および(B)の各グラフにおいて、aで示される
ラインは開放状態の輝度変化を示すものであり、bは全
色フィルタを同量少し挿入した際、cは全色フィルタの
挿入量を更に増加した際……、と色フィルタの挿入量を
11段階に変更して測定している。
【0069】図7より明らかなように、各ラインセンサ
160によって測定される輝度はミラー156の位置す
なわちスリット164の幅方向で異なり、それぞれの色
フィルタ挿入量で得られたグラフの面積が、その条件下
におけるスリット幅方向の積分光量であり、スリット光
の光量すなわち露光光量となる。従って、各色フィルタ
挿入量における積分光量を開放状態の積分光量で規格化
することにより、各色フィルタの光路中への挿入量と露
光光量との関係、より具体的には、各色フィルタの光路
中への挿入量と露光制御量との関係を示す色フィルタテ
ーブルを作成することができる。なお、各色フィルタの
光路への挿入量は、フィルタの移動量や、駆動装置17
6の駆動源としてパルスモータを用いる場合は駆動パル
ス数等、公知の方法で制御すればよい。
【0070】従来のスリット走査露光を利用する画像形
成装置においては、ラインセンサによって測光されるの
は図7に示されるグラフにおけるミラー移動方向の一部
であり、従って、スリットの幅方向に光量ムラを有する
場合や、スリット幅が変化する場合では、スリット光の
光量を正確に測定することができず、適正な色フィルタ
テーブルを作成することができない。これに対し、本発
明の画像形成装置によれば、スリット光の光量をスリッ
ト幅方向に積分的に測定することができるので、言い換
えれば、スリット光の光量を幅方向の全体で測光して平
均化することができるので、スリットの幅方向に光量ム
ラを有する場合等であっても、フィルタ挿入時における
露光光量を正確に測定して、適正な色フィルタテーブル
を作成することができ、従って、高画質なカラー画像形
成を安定して行うことができる。しかも、上記ミラー1
56を移動する態様においては、特に追加部品や新規な
駆動部もなく、装置のコストアップも防止することがで
きる。
【0071】ミラー156の移動距離は、スリット16
4の幅方向の長さ、各ラインセンサの間隔、結像レンズ
158の倍率等に応じて適宜決定すればよい。例えば、
前述の例であれば、結像レンズ158の倍率が0.16
倍で各ラインセンサの間隔が0.1mmであるので、結像
レンズ158より上流側における各ラインセンサの間隔
は「0.1×0.16=0.63mm」であり、従ってR
ラインセンサ160RからBラインセンサ160Bまで
の幅は約1.3mmとなる。ここで、スリット164の幅
が2.3mmであるので、先のラインセンサの幅とスリッ
ト幅とを加え、余裕(マージン)を見て5mm程度ミラー
156を移動すればよい。
【0072】また、図7に示される例では、ミラー15
6を移動して15点で輝度を測定して得られたグラフの
面積より積分光量を測定したが、本発明はこれに限定は
されず各測定点における輝度(光量)を加算して積分光
量としてもよく、あるいはラインセンサ160のシャッ
タを開放した状態でミラー156を移動し、測光された
されたデータを蓄積して積分光量としてもよい。なお、
複数点で光量を測定する場合の測定点数は、前述のよう
にして決定されたミラー156の移動距離等に応じて適
宜決定すればよく、特に限定はないが、には、良好な色
フィルタテーブルを作成するためには、通常10点以
上、好ましくは、15〜30点程度で測定を行う。
【0073】以上の例では、ミラー156を移動するこ
とによりスリット光幅方向とラインセンサ160との位
置を相対的に移動したが、これ以外にも、ラインセンサ
160や結像レンズ158をスリット164の幅方向に
対応して移動しても、同様にして色フィルタテーブルを
作成することができる。ミラー156、結像レンズ15
8およびスリット164の2以上の移動を組み合わせて
色フィルタテーブルを作成してもよい。すなわち、この
態様においては、スリット164の幅方向に、ミラー1
56、結像レンズ158およびスリット164を相対的
に移動すればよい。あるいは、ミラー156の角度を変
更する(あおる)ことにより、スリット光の幅方向とラ
インセンサ160との位置を相対的に移動してもよい。
なお、これらの態様における結像レンズ158、スリッ
ト164の移動量やミラー156の角度を変更量は、ス
リット光の幅方向の両辺が、全てのラインセンサ上を通
過する量に、マージンを加えて決定すればよい。
【0074】また、これ以外にも、スリット164とラ
インセンサ160との間にスリガラス#200番やオパ
ールガラス等の光拡散部材を挿入することにより、スリ
ット光を拡散して幅方向に平均化して、スリット幅方向
の積分光量を測定してもよい。なお、光拡散部材はスリ
ット164と光源162との間に挿入してもよいが、本
発明はスリットを通過した光を測定するものであるの
で、スリット164とラインセンサ160との間に挿入
した際に比して、積分の効果は少ない。同様の測定は、
結像レンス158やラインセンサ160を光軸方向に移
動したり、スリット164とラインセンサ160との間
にシリンドリカルレンズ等のレンズを挿入して、ライン
センサ160に入射する光のピントを故意に外しても行
うことが可能である。
【0075】また、通常はスリット164の長手方向に
平行に配置されるラインセンサ160を、スリット16
4に対して角度を有するように移動、好ましくは結像レ
ンズ158の光軸を中心に回転することにより、スリッ
ト164の幅方向全体をラインセンサ160に入射し
て、スリット幅方向の積分光量を測定してもよい。
【0076】本発明の画像形成装置10において、スキ
ャンテーブルを作成する際の各色フィルタの挿入量の変
化、および段階数には限定はなく、通常の色フィルタテ
ーブルの作成と同様とすればよい。また、本発明の画像
形成装置10において、色フィルタテーブルの作成は、
装置の組み立て時や納入・設置時、光源や色フィルタ等
の光学部材の変更や調整後等に行えばよい。なお、色フ
ィルタテーブルの作成は、部品交換後等に自動的に行う
ように構成してもよく、オペレータ等の指示によって行
うように構成してもよく、あるいは両者の併用であって
もよい。
【0077】本発明の画像形成装置10は基本的に以上
のように構成されるが、以下に、透過原稿Tの画像を複
写する際を代表例に作用を説明する。オペレータはまず
スキャンテーブル188に透過原稿Tを装填し、複写倍
率を設定した後にスタートボタンを押す。すると、光源
162が点灯して、スキャンテーブル188によって透
過原稿Tの走査が開始され、プレスキャンが開始され
る。
【0078】光源162から射出された光は、IRフィ
ルタ168を通過して赤外線がカットされ、光軸近傍の
ものは集光レンズ202によって集光され、UVカット
フィルタ170、B−Gノッチフィルタ172、拡散ガ
ラス180およびフレネルレンズ182を通過して透過
原稿Tに入射し、透過原稿Tの画像情報を担持する透過
光となってスリット164を通過する。なお、この際に
おいては各色フィルタ174Y〜174Cおよび可変絞
り184は光路Ltから退避している。なお、これらは
透過原稿Tの標準的な露光条件に合わせて光路Ltに挿
入されていてもよい。
【0079】スリット164を通過した透過光は、図3
に点線で示されるように光路Ltに挿入される移動ミラ
ーによって90°偏向され、結像レンズ156によって
ラインセンサ160に結像され、R、GおよびBのぞれ
ぞれの色毎に測光され、透過原稿Tの画像がR、Gおよ
びBの各色に分解されて1ライン256画素の分解能で
透過原稿Tの画像を読み取られる。
【0080】ラインセンサ160からの出力は、制御装
置178に転送され、制御装置178はこの出力を上述
したように処理して、例えばLATDによる補正処理を
施してモニタ19に読み取った原稿画像を再生画像(透
過原稿Tがネガフィルムであればポジ画像)として表示
する。オペレータはこのモニタ表示画像を観察し、必要
に応じて主要部をマウス等の主要部指定手段によって指
定する。制御装置178は、指定された主要部やLAT
Dから種々の画像特徴量を決定し、この画像特徴量から
露光条件、すなわち、フィルタ部における各色フィルタ
板174Y〜174Cの光路Ltへの挿入量、および可
変絞り184の光路Ltへの挿入量を決定し、駆動装置
176および186に指示を出す。ここで、本発明にか
かる画像形成装置10においては、スリット幅方向の積
分光量より得られた色フィルタテーブルを用いて各色フ
ィルタ板174Y〜174Cの光路Ltへの挿入量が決
定されるので、正確な色濃度補正を行い、高画質な画像
を形成することができる。
【0081】このようにして決定された露光条件に応じ
て、駆動装置176および186によって各色フィルタ
板174Y〜174C、および可変絞り184が光路L
tの挿入量されると、移動ミラー156が図中実線で示
される位置に移動して光路Ltから退避し、光源162
の点灯および透過原稿Tの走査が開始され、本スキャン
すなわち透過原稿Tの画像露光が開始される。なお、こ
の際の走査速度は、露光部38における熱現像感光材料
Aの走査速度、および画像記録倍率に応じたものである
のは前述のとおりである。
【0082】光源162から射出された光は、IRフィ
ルタ168を通過して、光軸近傍のものは集光レンズ2
02によって集光され、前述のように露光条件に応じて
挿入された各色フィルタ174Y〜174Cおよび可変
絞り184によって色および濃度(光量)を調整され
て、UVカットフィルタ170、B−Gノッチフィルタ
172、拡散ガラス180およびフレネルレンズ182
を通過して透過原稿Tに入射し、透過原稿Tの画像情報
を担持する透過光となってスリット164を通過する。
スリット164を通過した光は、ズームレンズ152に
よって設定倍率に拡大され、ミラー154によって反射
される。ここで、前述のように、透過原稿Tの画像記録
の際にはミラー148は図3に点線で示される位置に回
動しているので、透過光はミラー150によって反射さ
れ、以上の操作とタイミングを合わせて熱現像感光材料
マガジン20から引き出され、所定長に切断されて露光
部38で搬送される熱現像感光材料A上に結像し、これ
をスリット走査露光する。
【0083】スリット走査露光された熱現像感光材料A
は、一旦スイッチバック部42に搬入された後に逆方向
に搬送されて水塗布部46に搬入され、水塗布部46で
画像形成溶媒である水を塗布された後、以上の操作とタ
イミングを合わせて受像材料マガジン60から引き出さ
れ、所定長に切断されて搬送された受像材料Bと、貼り
合わせローラ80によって貼り合わされ、熱現像転写部
58に搬入される。無端ベルト96と加熱ドラム82と
によって挟持搬送されて熱現像転写が行われた熱現像感
光材料Aと受像材料Bは、先ず、剥離爪90によって熱
現像感光材料Aが加熱ドラム82から剥離され、次いで
画像が転写された受像材料Bが剥離爪92によって加熱
ドラム82から剥離される。剥離された熱現像感光材料
Aは、搬送ガイド板114等に案内されて廃棄感光材料
収容箱116に搬入され、他方、画像が転写された受像
材料Bは、搬送ガイド板118等に案内されてトレイ1
26に排出され、ハードコピーとされる。
【0084】以上の説明は、本発明をネガフィルム等の
小型の透過原稿を複写するためのフィルム走査ユニット
18に利用した例であるが、本発明はこれに限定はされ
ず、反射原稿等を複写する光学系の露光装置40にも本
発明は好適に利用可能であり、また、図示例のような直
接露光タイプの複写装置のみならず、スキャナー等の画
像読取装置やデジタル複写装置の読取部に利用も好適に
利用可能である。
【0085】以上、本発明の画像形成装置について詳細
に説明したが、本発明は上記の例に限定されず、本発明
の要旨を逸脱しない範囲において、各種の改良や変更を
行ってもよいのはもちろんである。
【0086】
【発明の効果】以上、詳細に説明したように、本発明に
よれば、スリット光の光量をスリット短手方向に積分的
に測定して色フィルタテーブルを作成するので、スリッ
トの短手方向に光量ムラを有する場合や、スリット幅が
変化する場合であっても、機差吸収も含めて、フィルタ
挿入時における露光光量を正確に測定して、適正な色フ
ィルタテーブルを作成することができ、従って、高画質
なカラー画像形成を安定して行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の画像形成装置の一実施例の概略斜視図
である。
【図2】図1に示される画像形成装置の内部構成を示す
概略断面図である。
【図3】図2に示される画像形成装置の露光装置、およ
びフィルム走査ユニットの内部構成を示す概略断面図で
ある。
【図4】図3に示されるフィルム走査ユニットのミラー
移動装置の概略上面図である。
【図5】図3に示されるフィルム走査ユニットの概念図
であって、(a)は側面図、(b)は正面図、(c)は
画素毎のセンサの配置を、それぞれ示す。
【図6】(a)〜(e)は図1に示される画像形成装置
におけるスリット幅方向の積分光量の測定方法を説明す
るための概念図である。
【図7】(R)、(G)および(B)は、スリット幅方
向の積分光量の一例のグラフである。
【符号の説明】
10 画像形成装置 12 装置本体 18 フィルム走査ユニット 19 モニタ 38 露光部 40 露光装置 42 スイッチバック部 46 水塗布部 58 熱現像転写部 80 張り合せローラ 82 加熱ドラム 90,92 剥離爪 96 無端ベルト 134,162 光源 152 ズームレンズ 156 移動ミラー 158 結像レンズ 160 ラインセンサ 164 スリット 168 IR(赤外線吸収)フィルタ 174C シアンフィルタ 174M マゼンタフィルタ 174Y イエローフィルタ 176,186 駆動装置 178 制御装置 184 可変絞り 188 スキャンテーブル 202 集光レンズ 210 ガイドレール 212 ガイドシャフト 214 ミラーホルダ 216 送りネジ 218 送りコマ 220,222 ギヤ 224 モータ A 熱現像感光材料 B 受像材料
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成7年3月3日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】図7
【補正方法】変更
【補正内容】
【図7】スリット幅方向の積分光量の一例のグラフであ
る。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一方向に延在するスリットで原稿を走査
    し、この走査に同期して搬送される感光材料をスリット
    走査露光するカラー画像形成装置であって、 前記感光材料の露光光路に挿入自在な色フィルタと、前
    記色フィルタより下流側で前記感光材料の露光光学系か
    ら光路を分岐する分岐手段と、前記分岐された光路に配
    置されるラインセンサと、前記スリットを通過したスリ
    ット光を前記ラインセンサに結像する結像レンズと、ス
    リット光の短手方向と前記ラインセンサとの位置関係を
    相対的に変化させる手段と、前記位置関係を相対的に変
    化させて前記ラインセンサでスリット光の光量を測定
    し、その光量データより前記色フィルタの光路中への挿
    入量と露光光量との関係を示す色フィルタテーブルを作
    成する手段とを有することを特徴とするカラー画像形成
    装置。
  2. 【請求項2】前記スリット光の短手方向と前記ラインセ
    ンサとの位置関係を相対的に変化させる手段が、 前記分岐手段を前記結像レンズの光軸方向に移動する手
    段、前記ラインセンサをスリットの短手方向あるいは前
    記結像レンズの光軸方向に移動する手段、前記結像レン
    ズをスリットの短手方向あるいは光軸方向に移動する手
    段、前記ラインセンサを前記スリットの長手方向に対し
    て角度を有する位置に回転する手段、前記スリットとラ
    インセンサとの間に光拡散部材を挿入する手段、および
    前記分岐手段の角度を変更する手段の1つあるいは複数
    である請求項1に記載のカラー画像形成装置。
JP6310890A 1994-12-14 1994-12-14 カラー画像形成装置 Withdrawn JPH08166645A (ja)

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