JPH08165481A - 高濃度アスファルト・水混合燃料用添加剤およびこの添加剤を用いた混合燃料 - Google Patents

高濃度アスファルト・水混合燃料用添加剤およびこの添加剤を用いた混合燃料

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JPH08165481A
JPH08165481A JP33261594A JP33261594A JPH08165481A JP H08165481 A JPH08165481 A JP H08165481A JP 33261594 A JP33261594 A JP 33261594A JP 33261594 A JP33261594 A JP 33261594A JP H08165481 A JPH08165481 A JP H08165481A
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asphalt
alkyl
additive
mixed fuel
water
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JP33261594A
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Yoshinobu Nagasawa
義信 長澤
Masahiko Kojima
正彦 小島
Kenji Date
健次 伊達
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Lion Corp
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 回転子51と固定子61を複数個有し、回転
子および固定子に細流路53,63が形成されている乳
化機内部の圧力を大気圧に対して加圧状態に保持し、乳
化機内にアスファルト、水および添加剤を供給して混
合、乳化して高濃度アスファルト・水混合燃料を製造す
る際に用いられる添加剤であって、α−スルホ脂肪酸ア
ルキルエステル塩等のアニオン界面活性剤および/また
はポリスチレンスルホン酸塩等のアニオン性高分子化合
物を含有する高濃度アスファルト・水混合燃料用添加
剤。 【効果】 水の沸騰防止による乳化作用の改善と添加剤
の特性が相俟って、アスファルト・水エマルジョンの高
濃度化が可能となり、保存安定性の悪化が観察されず、
電力や一般産業の分野において運用が可能となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、高濃度アスファルト・
水混合燃料およびこの調製に用いる添加剤に関する。
【0002】
【従来の技術】オイルサンド油等の天然ビチューメンお
よび石油の精製工程から発生する石油アスファルトは、
資源的には中東、カナダ、メキシコ、ベネズエラ、中
国、ロシアなどに広く分布しており豊富な埋蔵量を有し
ている。アスファルトは、その防水性・耐衝撃性等の優
れた性質によりルーフィング・道路舗装用途等に用いら
れている。しかしアスファルトは、常温では固体または
半固体状であることより、常温での取り扱いが困難であ
った。
【0003】アスファルトの常温での取り扱いを改良す
る手段として、舗装用途等では以前よりアスファルト乳
剤が用いられてきた。しかし従来のアスファルト乳剤
は、乳化性を向上させるために高付加価値のある灯油等
を用いてカットバックと呼ばれる低粘度化処理を行なっ
ており、カットバックを行なわずにアスファルト濃度を
高濃度配合にて乳化を行った場合は充分に乳化すること
ができなかった。一般的に乳化剤として知られているノ
ニオン界面活性剤を用いた場合、乳化温度が曇点以上に
なりやすく乳化が困難であり、また仮に乳化できた場合
でも、通常、原料アスファルトを100℃以上に加熱し
て流動性をもたせており、これを常圧にて乳化した場合
は水の沸騰が容易に発生し、界面活性剤を含有すること
により起泡が激しく乳化不良となり、このことが乳化物
の取り扱いおよび貯蔵安定性を著しく低下させていた。
【0004】一方、原料アスファルトの温度を100℃
以下といった比較的低温で乳化を行った場合、水の沸騰
を防止することは困難ではないが、アスファルトが粘弾
性に富むことにより乳化は困難であった。これを解決す
るには低濃度アスファルト・水乳化物とするか、強機械
力の乳化機を用いなければならなかった。
【0005】しかし、低濃度アスファルト水乳化物とし
た場合は、単位重量当たりの発熱量が充分ではないため
燃料として用いることができず、また、強機械力の乳化
機を用いた場合は剪断による発熱等による起泡やキャビ
デーションの発生による乳化不良、または乳化に多大な
電力を必要とする等の問題が発生し、低コストかつ取り
扱いが容易で貯蔵安定性に優れた高濃度アスファルト・
水乳化物を得ることは困難であった。
【0006】一方、化石燃料資源の節約・有効利用の観
点から、重油に代わる燃料資源としてアスファルテンを
大量に含有するオリノコタール等の天然アスファルト、
石油アスファルトが注目されており、これらの燃料とし
ての有効利用のためにも高濃度アスファルト・水混合乳
剤の開発が望まれている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は高濃度なアス
ファルト・水混合燃料の調製に用いられる添加剤、およ
びこれを用いた混合燃料を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の高濃度アスファ
ルト・水混合燃料添加剤は、回転子と固定子とをそれぞ
れ複数個有し、かつ回転子および/または固定子にスリ
ット等の細流路が形成されている乳化機内部の圧力を大
気圧に対して加圧状態に保持し、該乳化機内にアスファ
ルト、水および添加剤を供給し、回転子を回転させてこ
れら3者を混合、乳化して高濃度アスファルト・水混合
燃料を製造する際に用いられる添加剤であって、該添加
剤がアニオン界面活性剤および/またはアニオン性高分
子化合物を含有することを特徴とする。
【0009】また、本発明の高濃度アスファルト・水混
合燃料は、回転子と固定子をそれぞれ複数個有し、かつ
回転子および/または固定子に細流路が形成されている
乳化機内部の圧力を大気圧に対して加圧状態に保持し、
該乳化機内にアスファルト、水および添加剤を供給し、
回転子を回転させてこれら3者を混合、乳化して製造さ
れる高濃度アスファルト・水混合燃料であって、該添加
剤が、アニオン界面活性剤および/またはアニオン性高
分子化合物を含有することを特徴とする。
【0010】
【発明の実施態様】本発明で用いられるアニオン界面活
性剤の具体例としては、以下の(a)〜(g)に示すも
のが挙げられる。 (a)下記化2の一般式(I)または(II)ないしは
(III) で表わされるα−スルホ脂肪酸エステル塩およ
びその誘導体。
【0011】
【化2】 (R1,R4:炭素数6〜22のアルキル基またはアルケ
ニル基、 R2 :炭素数1〜22のアルキル基またはアルケニル
基、 R3 :水素または炭素数1〜22のアルキルないしアル
ケニル基、 A:炭素数2〜4のアルキレン基、 n:1〜50 M:対イオン)
【0012】(b)アルキル、アルケニルまたはアルキ
ルアリールスルホン酸塩。アルキル、アルケニルまたは
アルキルアリール基の炭素数は4〜22の範囲が好適で
あり、より好ましくは炭素数が6〜18の範囲のもので
ある。 (c)アルキルまたはアルケニル脂肪酸塩。アルキルま
たはアルケニル基の炭素数は4〜22の範囲が好適であ
り、より好ましくは炭素数が6〜18の範囲のものであ
る。
【0013】(d)アルキルまたはアルケニル硫酸エス
テル塩。アルキルまたはアルケニル基の炭素数は4〜2
2の範囲が好適であり、より好ましくは炭素数が6〜1
8の範囲のものである。 (e)アルキルもしくはアルキルフェニルエーテル(=
ポリオキシアルキレンアルキルもしくはアルキルフェニ
ルエーテル)硫酸エステル塩またはスルホン酸塩。
【0014】アルキルまたはアルケニル基の炭素数は4
〜22の範囲が好適であり、より好ましくは炭素数が6
〜18の範囲のものである。また、エチレンオキシド、
プロピレンオキシド等のアルキレンオキシドの平均付加
モル数は1〜10の範囲が好適であり、より好ましくは
1〜5の範囲のものである。
【0015】(e)アルキルジフェニルエーテルジスル
ホン酸塩。アルキルまたはアルケニル基の炭素数は4〜
22の範囲が好適であり、より好ましくは炭素数が6〜
18の範囲のものである。 (f)アルファオレフィンスルホン酸塩。炭素数は4〜
22の範囲が好適であり、より好ましくは炭素数が6〜
18の範囲である。 (g)アルキルまたはアルケニルスルホコハク酸エステ
ル塩。
【0016】アルキルまたはアルケニル基の炭素数は4
〜22の範囲が好適であり、より好ましくは炭素数が6
〜18の範囲である。本発明で用いられるアニオン性高
分子化合物としては、以下の(h)〜(o)に示したも
のが例示できる。
【0017】(h)リグニンスルホン酸塩。 (i)ロジン酸塩。 (j)ポリスチレンスルホン酸塩。 (k)ポリアクリル酸塩。 重量平均分子量(以下Mwと表記)としては、5,00
0〜100万が好適であり、より好ましくは1万〜50
万のものである。
【0018】(l)ナフタレン、アルキルナフタレン、
アルキルフェノール等の芳香族環化合物のホルマリン等
のアルデヒド縮合物スルホン酸塩。平均縮合度として2
〜100が好適であり、より好ましくは2〜50のもの
である。 (m)無水マレイン酸または無水イタコン酸と共重合性
モノマーとの共重合体の塩。 (n)ジシクロペンタジエンスルホン酸共重合体塩。 (o)液状ブタジエンのマレイン化物塩。
【0019】アニオン界面活性剤、アニオン性高分子化
合物における対イオン(塩)としては、ナトリウム、カ
リウム等のアルカリ金属;カルシウム、マグネシウム等
のアルカリ土類金属;アンモニウム、モノエタノールア
ミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン等の
アミン塩が好適であり、好ましくはナトリウム、カリウ
ム、マグネシウム、カルシウム、アンモニウム、アルカ
ノールアミンの水溶性塩である。
【0020】本発明で用いるアスファルトは、オイルサ
ンド油等の天然ビチューメンおよび石油の精製工程から
発生する石油アスファルト等の常温ではポンプ輸送の困
難な重質油である。詳しくは50℃における動粘度が5
00cSt以上のものが好適である。好ましくは動粘度
が500cSt未満となる温度が70℃以上のものが適
しており、より好ましくは動粘度が500cSt未満と
なる温度が100℃以上のものである。
【0021】動粘度がこの範囲未満では流動性を確保す
る手段として乳化物とする必要性がなく、また代表的な
乳化機と代表的な乳化剤を用いて乳化物を調整すること
が比較的容易である。本発明の高濃度アスファルト・水
混合燃料において、アスファルト濃度は以下の表1の範
囲とすることが望ましい。
【0022】
【表1】 表1:配合量 通常範囲 好ましい範囲 最適範囲 アスファルト 60〜85重量部 70〜85重量部 70〜80重量部 水 15〜40重量部 15〜30重量部 20〜30重量部
【0023】水40重量部に対してアスファルト量が6
0重量部未満となると燃料としての燃焼カロリーが十分
でなく、一方、水15重量部に対してアスファルトが8
5重量部を超えると、アスファルトが連続相となり流動
性を損なうおそれがある。
【0024】本発明に用いるアニオン界面活性剤は、ア
スファルトと水の総量100重量部に対して0.01〜
5重量部が好適であり、好ましくは0.05〜2重量
部、より好ましくは0.1〜1重量部である。この添加
量が0.01重量部未満となると乳化が充分に行なわれ
ず、水とアスファルトが分離したり、アスファルトが連
続相となり流動性を損なう恐れがある。一方、添加量が
5重量部より多いと、燃焼カロリー当たりのコストが非
常にかかり現実的ではない。
【0025】また、本発明におけるアニオン性高分子化
合物の添加量は、原料アスファルトと水の総量100重
量部に対して好ましくは0.005〜1重量部、より好
ましくは0.01〜1重量部である。この範囲よりアニ
オン性高分子化合物が多いと、乳化性の不良や流動性の
低下等の問題が生じる。一方、この範囲よりアニオン性
高分子化合物が少ないと上部に水層が発生し、あるいは
上層部と下層部の濃度差が発生するという保存安定性の
悪化が生じる。
【0026】アニオン界面活性剤とアニオン性高分子化
合物とを併用する場合、(a)アニオン界面活性剤と
(b)アニオン性高分子化合物とは(a)/(b)=5
/95〜95/5の範囲で添加することが好ましい。配
合比率がこの範囲を外れると、乳化性の不良、流動性の
低下、保存安定性の悪化が生じる。なお、上記添加剤の
性能を損なわない範囲で、他の添加剤、例えばノニオン
界面活性剤、カチオン界面活性剤等を併用することもで
きる。
【0027】本発明では、回転子と固定子とを有する乳
化機内部の圧力を、大気圧に対して加圧状態に保持した
乳化機内に前述のアスファルト、水および添加剤を混合
し、回転子を回転させてこれら3者を混合、乳化して高
濃度アスファルト・水混合燃料とする。
【0028】また、上記の乳化機においては、固定子と
回転子とは複数配置し、さらに固定子および/または回
転子を内周側から外周側に貫通するスリット等の細流路
を形成することが重要である。
【0029】固定子および回転子を有する乳化機内部の
圧力を大気圧以上に加圧して乳化することは重要であ
り、これによって初めて貯蔵安定性に優れた高濃度・水
アスファルト混合燃料が得られる。好ましくは、乳化時
の乳化機内部を大気圧に対して0.5kg/cm2 以上
加圧すること(0.5kg/cm2 Gとすること)が好
適であり、好ましくは2kg/cm2 以上、より好まし
くは3kg/cm2 以上大気圧に対して加圧することが
適している。上限は乳化機の耐久性および製造ラインの
耐圧性能により異なるが、大気圧に対して10kg/c
2 以下とすることが好ましい。
【0030】本発明におけるアスファルト・水混合燃料
は、固定子および回転子を複数個有するラインミキサー
やホモミキサータイプの一般的な乳化または撹拌装置を
用いて製造可能であるが、好ましくはホモジナイザーや
コロイドミルタイプの高剪断型装置を用いる。具体的に
はハイビスラインミキサー、ホモミックラインミル、パ
イプラインホモミキサー、ハイラインミル(以上、特殊
機化工業)、マイルダー(荏原製作所)、キャビトロン
(ユーロテック)があげられる。
【0031】一方、高圧式ホモジナイザーのように回転
子を有しない乳化機を用いた場合は、内部圧力を高めて
も貯蔵安定性が改善されない。図1は本発明の製造フロ
ー図である。
【0032】アスファルトおよび添加剤水溶液が、それ
ぞれポンプ11、圧力計13およびポンプ21、圧力計
23を経て圧送され、乳化機に供給される。そして、乳
化機で均一混合して乳化されたエマルジョンは圧力計3
1および冷却管を経て回収され、高濃度アスファルト・
水混合燃料が得られる。このとき系内で負圧でないこと
が圧力計11および圧力計21にて確認される。本発明
における乳化機内部の圧力は圧力計31にて確認でき
る。乳化機内部の圧力調整として調圧弁やニードル弁ま
たはボールバルブ等を乳化機以降に設置してもかまわな
い。また、アスファルトと添加剤水溶液の逆流防止、圧
力調整、流量調整等のためにポンプ11またはポンプ2
1以降に逆止弁等を設置してもかまわない。
【0033】本発明のアスファルト・水混合燃料の製造
におけるアスファルトおよび水の温度は、それぞれが流
動可能な温度に加熱することが好ましい。アスファルト
温度は好ましくは動粘度が1,000cSt未満となる
温度、より好ましくは500cSt以下となる温度であ
る。水または/かつ添加剤の温度は好ましくは20℃以
上、より好ましくは40℃以上である。
【0034】図2、図3は、本発明で用いられる乳化機
の構造を示す一例であり、スリットを有する回転子と固
定子とを同軸軸上に複数有する場合を示している。ここ
で、図2は、キャビトロン(商品名)の縦断面図であ
り、図3は図2の線A−Aに沿った一部切欠き断面図で
ある。
【0035】乳化機のハウジング41には、供給管43
および排出管45が接続されている。また、ハウジング
41の内部には、その基部から突設した複数の固定子5
1が同軸円状に内周側から外周側に3列設けられてお
り、同軸円状の各固定子は部分的に切除されており、こ
の切除部が固定子スリット53を形成している。
【0036】一方、駆動軸65を有する回転子基部から
も複数の回転子53が内周側から外周側に4列、固定子
51と噛み合うようにして突設されている。この同軸円
状の回転子61もまた、部分的に切除されており、この
切除部が回転子スリット63を形成している。
【0037】供給管43から処理対象混合液であるアス
ファルトおよび添加剤水溶液を供給するとともに、駆動
軸65を回転させて回転子61を回転させると、混合液
が乳化されて、エマルジョン化されたアスファルト・水
混合燃料が排出管45から排出される。なお、図2、図
3中の矢印は、液の流れおよび回転子63の回転方向を
示す。
【0038】このとき混合液は、同心円状の回転子61
の高速回転による遠心力により大きな流動力が付与さ
れ、回転子61と固定子63とによるズリ応力、高周波
レベルの圧力変化、スリット53,63通過時の処理混
合液の一時封じ込み→開放による圧力変化作用などを受
けて均一化され、本発明の添加剤による貯蔵安定効果が
いっそう助長されるものと考えられる。
【0039】
【発明の効果】本発明によれば、回転子を有する乳化機
内部の圧力を大気圧に対して加圧状態に保持して乳化し
高濃度アスファルト・水混合燃料を製造するに際して、
特定の添加剤を用いることにより、水の沸騰防止による
乳化作用の改善と本発明の添加剤の特性が相俟って、ア
スファルト・水エマルジョンの高濃度化が可能となり、
得られるアスファルト・水混合燃料は従来のアスファル
ト粒子のクリーミングという保存安定性の悪化が観察さ
れず、電力や一般産業の分野において運用が可能とな
る。
【0040】
【実施例】使用した原料アスファルトは後記の表2およ
び表3に示した。また、使用した添加剤の内容は表4に
示した。乳化機として回転式ホモジナイザータイプであ
る同軸上に回転子と固定子を交互に配置するキャビトロ
ンCD1010型(ユーロテック)を用いて、原料アス
ファルトおよび添加剤水溶液をそれぞれ独立したポンプ
にて供給し、エマルジョン換算で400kg毎時の処理
量をワンスルー・ワンパスにて乳化を行った。
【0041】処理物は回転軸側より円周方向に流れ、最
外側の回転子の周速を44m毎秒にて実施した。回転子
と固定子は回転軸側より回転子(I)、固定子(I)と
呼称した回転子と固定子のスリット(溝)幅およびスリ
ット数を表5に示す。なお製造フローは図1に示した通
りである。
【0042】また、乳化機の基本的構造は図2、図3に
示した。比較例は大気圧雰囲気下にて実施する以外、同
様の操作を行った。条件を表6に示す。また、乳化機と
して回転子と固定子を各1個有するホモミキサータイプ
であるTKホモミキサーマークII(特殊機化工業)を
用いて、500ml容量の遠沈管にアスファルトと水お
よび添加剤をエマルジョン換算で400g仕込み、比較
例は大気圧との相対圧力にて1kg/cm2 の加圧雰囲
気下(1kg/cm2 G)のオートクレープ内で7,0
00rpmにて30分間乳化を行った。条件を表6に示
す。
【0043】さらに乳化機として、高圧式ホモジナイザ
ータイプであり回転子を有しないゴーリンホモジナイザ
ー15M−8TA型(日本精機作製所)を用いて原料ア
スファルトおよび添加剤水溶液をそれぞれ独立したポン
プにて供給し、エマルジョン換算で60kg毎時の処理
量でワンスルー・ワンパスにて乳化を行った。圧力条件
は大気圧との相対圧力にて500kg/cm2 、背圧で
ある第二段圧力を50kg/cm2 として乳化操作を行
った。条件を表6に示す。
【0044】
【表2】 表2:天然アスファルトの性状 原料アスファルト 原料No.1 項目 比重(API比重) 8.7 動粘度(cSt at50℃) 8,000 流動点(℃) 25 アスファルテン分(wt%) 25
【0045】
【表3】 表3:石油アスファルトの性状 原料アスファルト 原料No.2 原料No.3 項目 アスファルトの種類 中東系ストレートアスファルト 引火点(℃;JIS K 2265) 358 346 針入度(at 25℃;JIS K 2207) 71 68 三塩化エタン可溶分(重量%;JIS K 2207) 99.9 99.9 軟化点(℃;JIS K 2207) 46.5 46.5 密度(g/cm3 at 15℃;JIS K 2249) 1.03 1.03 動粘度(cSt at 120℃;JIS K 2207) 1007 876 動粘度(cSt at 140℃;JIS K 2207) 358 318
【0046】
【表4】 表4:添加剤の性状 記号 添加剤の種類 添−A α−スルホラウリン酸メチルエステルNa塩 添−B α−スルホパルチミン酸メチルエステルNa塩 添−C α−スルホヤシ脂肪酸メチルエステルNa塩 添−D α−スルホヤシ脂肪酸ポリエチレングリコールエステルNa塩 (ポリエチレングリコール分子量400;一般式(II)の化合物) 添−E アルキルベンゼンスルホン酸Na塩(アルキル炭素数10〜14) 添−F ラウリン酸Na塩 添−G ラウリル硫酸エステルトリエタノールアミン塩 添−H アルキルエーテル硫酸エステルNa塩 (アルキル炭素数12〜15,エチレンオキサイド3モル付加) 添−I ラウリルジフェニルエーテルジスルホン酸Na塩 添−J アルファオレフィンスルホン酸Na塩(炭素数12〜18) 添−K ジオクチルスルホコハク酸エステルNa塩 添−L ポリスチレンスルホン酸Na塩(Mw=14,000) 添−M ポリスチレンスルホン酸Na塩(Mw=70,000) 添−N ナフタリンスルホン酸Na塩ホルマリン縮合物(平均縮合度25) 添−O ポリアクリル酸Na塩(Mw=20,000) 添−P スチレン−無水マレイン酸Na塩共重合物(Mw=10万) 添−Q ポリオキシエチレンノニルフェニルエーテル(HLB=14.7) 添−R ポリオキシエチレンノニルフェニルエーテル(HLB=18.2)
【0047】
【表5】 表5:回転子および固定子の性状 呼称 スリット幅(mm) スリット数(本) 回転子(I) 3.0 12 固定子(I) 2.0 24 回転子(II) 1.6 28 固定子(II) 1.2 34 回転子(III) 1.0 44 固定子(III) 0.6 72 固定子(IV) 0.6 72
【0048】
【表6】 表6:乳化の条件 相対圧力 AS温度 添加剤水溶液温度 記号 乳化機 (Kg/cm2G) (℃) (℃) 実施例 条-1 回転式ホモジナイザー 4 150 60 条-2 回転式ホモジナイザー 4 120 60 比較例 条-3 回転式ホモジナイザー 0 150 60 条-4 回転式ホモジナイザー 0 120 50 条-5 ホモミキサー 1 150 60 条-6 高圧式ホモジナイザー 500 150 60 AS:アスファルト
【0049】評価方法および判定基準は以下のとおりで
ある。後記の表7および表8に示した本発明の実施例に
おいては、いずれもアスファルト粒子の水分散体である
アスファルト・水混合燃料が得られた。また、比較例の
結果については、後記表9に示した。
【0050】[乳化性]目開き150μm、線径104
μmのJISに準拠したふるい(内径75mmφ)およ
び目開き32μm、線径26μmのJISに準拠したふ
るい(内径100mmφ)を用いてふるい分け試験を行
った。室温に調温したエマルジョンを10g秤量し水に
て十分に洗浄した後に水分を蒸発させてふるい上残留量
を秤量し、秤量したエマルジョンに対するふるい通過率
を算出した。 ◎:目開き32μmのふるい通過率99wt%以上 ○:目開き150μmのふるい通過率99wt%以上 △:目開き150μmのふるい通過率90wt%以上 ×:目開き150μmのふるい通過率90wt%未満
【0051】[流動性]ハーケ動粘度測定器を用いて2
5℃にて100sec-1downの粘度を測定し評価し
た。 ◎:非常に良好(500cP未満) ○:良好(1000cP未満) ×:不良(1000cP以上)
【0052】[貯蔵安定性]JIS K 2208「貯
蔵安定性」に準拠し試験を行った。JIS規格のシリン
ダーに試料を約250ml取り、室温でに5日間静置
し、上層部と下層部のアスファルト濃度差、および天然
アスファルトを使用した試料については下層部、石油ア
スファルトを使用した試料については上層部の状態観察
を行った。
【0053】アスファルト濃度差は、JIS法に準拠し
上層部と下層部をそれぞれ排出し、そのアスファルト濃
度の差を以下の基準で評価した。 ◎:非常に良好(1重量%未満) ○:良好(5重量%未満) ×:不良(5重量%以上) ××:排出せず
【0054】また、上層部または下層部の観察は目視に
て水層の発生を観察し、以下の基準で評価した。 ◎:非常に良好(水層無し) ○:良好(水層の高さ2mm未満) △:やや良好(水層の高さ5mm未満) ×:不良(水層の高さ5mm以上)
【0055】[総合評価] ◎:非常に良好(合格) ○:良好(合格) ×:製造直後ならば使用可(不合格) ××:極めて不良(不合格)
【0056】
【表7】 表7:実施例 添加剤 添加量 AS 貯蔵安定性 添加剤 (重量部) 原料 濃度 乳化 乳化 流動 判 定 No 成 分 (対EM) AS (重量部) 条件 性 性 濃度差 水層 総合 1 添−A 0.5 No.1 73 条-2 ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ 2 添−B 0.5 No.2 73 条-1 ◎ ◎ ○ ○ ○ 3 添−C 0.5 No.3 73 条-2 ○ ◎ ○ ○ ○ 4 添−D 0.5 No.2 73 条-1 ○ ◎ ○ ○ ○ 5 添−E 0.5 No.3 73 条-1 △ ◎ ○ △ ○ 6 添−F 0.5 No.3 73 条-1 △ ◎ ○ △ ○ 7 添−G 0.5 No.3 73 条-1 △ ◎ ○ △ ○ 8 添−H 0.5 No.3 73 条-1 ○ ◎ ○ △ ○ 9 添−I 0.5 No.3 73 条-1 △ ◎ ○ △ ○ 10 添−J 0.5 No.3 73 条-1 △ ◎ ○ △ ○ 11 添−K 0.5 No.3 73 条-1 △ ◎ ○ △ ○ 12 添−L 0.5 No.2 73 条-1 △ ◎ ○ △ ○ 13 添−L 1.0 No.2 73 条-1 △ ◎ ○ △ ○ 14 添−M 0.5 No.2 73 条-1 △ ◎ ○ △ ○ 15 添−A 0.2 No.3 73 条-1 ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ 添−L 0.4 16 添−B 0.2 No.2 73 条-1 ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ 添−M 0.3 17 添−C 0.2 No.3 73 条-1 ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ 添−N 0.4 18 添−A 0.2 No.1 73 条-1 ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ 添−O 0.4 EM:エマルジョン AS:アスファルト
【0057】
【表8】 表8:実施例 添加剤 添加量 AS 貯蔵安定性 添加剤 (重量部) 原料 濃度 乳化 乳化 流動 判 定 No 成 分 (対EM) AS (重量部) 条件 性 性 濃度差 水層 総合 19 添−A 0.2 No.3 73 条-1 ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ 添−P 0.2 20 添−H 0.2 No.3 73 条-1 ◎ ◎ ○ ◎ ◎ 添−L 0.4 21 添−C 0.2 No.3 73 条-1 ◎ ◎ ◎ ○ ○ 添−L 0.1 22 添−C 0.2 No.3 73 条-1 ◎ ◎ ○ ○ ○ 添−N 0.1 23 添−H 0.2 No.2 73 条-1 ◎ ◎ ○ △ ○ 添−L 0.3 24 添−A 0.3 No.3 73 条-1 ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ 添−L 0.2 25 添−C 0.3 No.1 73 条-1 ○ ○ ◎ ◎ ○ 添−L 0.4 EM:エマルジョン AS:アスファルト
【0058】
【表9】 表9:比較例 添加剤 添加量 AS 貯蔵安定性 添加剤 (重量部) 原料 濃度 乳化 乳化 流動 判 定 No 成 分 (対EM) AS (重量部) 条件 性 性 濃度差 水層 総合 1 添−A 0.5 No.2 73 条-3 ○ ◎ ○ × × 2 添−E 0.5 No.3 73 条-3 × ◎ × × × 3 添−A 0.5 No.3 73 条-4 △ ◎ ○ × × 4 添−Q 0.5 No.3 73 条-2 × × ×× × ×× 5 添−R 0.5 No.3 73 条-1 × × ×× × ×× 6 添−A 0.5 No.3 73 条-5 × ◎ ×× × ×× 7 添−B 0.5 No.3 73 条-6 × × ×× × ×× 8 無添加 − No.3 73 条-1 × × ×× × ×× 9 添−A 0.2 No.3 73 条-6 × × ×× × ×× 添−L 0.4 10 添−L 1.0 No.2 73 条-3 × × ×× × ×× EM:エマルジョン AS:アスファルト
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の乳化用添加剤を用いたアスファルト・
水混合燃料の製造方法を示すフロー図である。
【図2】本発明で用いる乳化機の一例を示す断面図であ
る。
【図3】図2の線A−Aに沿った断面図である。
【符号の説明】
11 ポンプ 13 圧力計 21 ポンプ 23 圧力計 31 圧力計 41 ハウジング 43 供給管 45 排出管 51 固定子 53 スリット 61 回転子 63 スリット 65 駆動軸
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成7年3月20日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項2
【補正方法】変更
【補正内容】
【化1】 (R1,R4:炭素数6〜22のアルキル基またはアルケ
ニル基、 R2 :炭素数1〜22のアルキル基またはアルケニル
基、 R3 :水素または炭素数1〜22のアルキルないしアル
ケニル基、 A:炭素数2〜4のアルキレン基、 n:1〜50 M:対イオン) (b)アルキル、アルケニルまたはアルキルアリールス
ルホン酸塩、 (c)アルキルまたはアルケニル脂肪酸塩、 (d)アルキルまたはアルケニル硫酸エステル塩、 (e)アルキルもしくはアルキルフェニルエーテル硫酸
エステル塩またはスルホン酸塩、(f) アルキルジフェニルエーテルジスルホン酸塩、(g) アルファオレフィンスルホン酸塩、(h) アルキルまたはアルケニルスルホコハク酸エステ
ル塩、(i) リグニンスルホン酸塩、(j) ロジン酸塩、(k) ポリスチレンスルホン酸塩、(l) ポリアクリル酸塩、(m) ナフタレン、アルキルナフタレン、アルキルフェ
ノール等の芳香族環化合物のホルマリン等のアルデヒド
縮合物スルホン酸塩、(n) 無水マレイン酸または無水イタコン酸と共重合性
モノマーとの共重合体の塩、(o) ジシクロペンタジエンスルホン酸共重合体塩、(p) 液状ブタジエンのマレイン化物塩。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0010
【補正方法】変更
【補正内容】
【0010】
【発明の実施態様】本発明で用いられるアニオン界面活
性剤の具体例としては、以下の(a)〜(h)に示すも
のが挙げられる。 (a)下記化2の一般式(I)または(II)ないしは
(III) で表わされるα−スルホ脂肪酸エステル塩およ
びその誘導体。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0011
【補正方法】変更
【補正内容】
【0011】
【化2】 (R1,R4:炭素数6〜22のアルキル基またはアルケ
ニル基、 R2 :炭素数1〜22のアルキル基またはアルケニル
基、 R3 :水素または炭素数1〜22のアルキルないしアル
ケニル基、 A:炭素数2〜4のアルキレン基、 n:1〜50 M:対イオン)
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0014
【補正方法】変更
【補正内容】
【0014】アルキルまたはアルケニル基の炭素数は4
〜22の範囲が好適であり、より好ましくは炭素数が6
〜18の範囲のものである。また、エチレンオキシド、
プロピレンオキシド等のアルキレンオキシドの平均付加
モル数は1〜50の範囲が好適であり、より好ましくは
1〜30の範囲のものである。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0015
【補正方法】変更
【補正内容】
【0015】(f)アルキルジフェニルエーテルジスル
ホン酸塩。アルキルまたはアルケニル基の炭素数は4〜
22の範囲が好適であり、より好ましくは炭素数が6〜
18の範囲のものである。(g) アルファオレフィンスルホン酸塩。炭素数は4〜
22の範囲が好適であり、より好ましくは炭素数が6〜
18の範囲である。(h) アルキルまたはアルケニルスルホコハク酸エステ
ル塩。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0016
【補正方法】変更
【補正内容】
【0016】アルキルまたはアルケニル基の炭素数は4
〜22の範囲が好適であり、より好ましくは炭素数が6
〜18の範囲である。本発明で用いられるアニオン性高
分子化合物としては、以下の(i)(p)に示したも
のが例示できる。
【手続補正7】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0017
【補正方法】変更
【補正内容】
【0017】(i)リグニンスルホン酸塩。(j) ロジン酸塩。(k) ポリスチレンスルホン酸塩。(l) ポリアクリル酸塩。 重量平均分子量(以下Mwと表記)としては、5,00
0〜100万が好適であり、より好ましくは1万〜50
万のものである。
【手続補正8】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0018
【補正方法】変更
【補正内容】
【0018】(m)ナフタレン、アルキルナフタレン、
アルキルフェノール等の芳香族環化合物のホルマリン等
のアルデヒド縮合物スルホン酸塩。平均縮合度として2
〜100が好適であり、より好ましくは2〜50のもの
である。(n) 無水マレイン酸または無水イタコン酸と共重合性
モノマーとの共重合体の塩。(o) ジシクロペンタジエンスルホン酸共重合体塩。(p) 液状ブタジエンのマレイン化物塩。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転子と固定子をそれぞれ複数個有し、
    かつ回転子および/または固定子に細流路が形成されて
    いる乳化機内部の圧力を大気圧に対して加圧状態に保持
    し、該乳化機内にアスファルト、水および添加剤を供給
    し、回転子を回転させてこれら3者を混合、乳化して高
    濃度アスファルト・水混合燃料を製造する際に用いられ
    る添加剤であって、 該添加剤が、アニオン界面活性剤および/またはアニオ
    ン性高分子化合物であることを特徴とする高濃度アスフ
    ァルト・水混合燃料用添加剤。
  2. 【請求項2】 アニオン界面活性剤および/またはアニ
    オン性高分子として、次の(a)〜(o)から選択され
    るいずれか1種または2種以上の化合物を含有する請求
    項1に記載の高濃度アスファルト・水混合燃料用添加
    剤。 (a)下記化1の一般式(I)または(II)ないしは
    (III) で表わされるα−スルホ脂肪酸エステル塩およ
    びその誘導体、 【化1】 (R1,R4:炭素数6〜22のアルキル基またはアルケ
    ニル基、 R2 :炭素数1〜22のアルキル基またはアルケニル
    基、 R3 :水素または炭素数1〜22のアルキルないしアル
    ケニル基、 A:炭素数2〜4のアルキレン基、 n:1〜50 M:対イオン) (b)アルキル、アルケニルまたはアルキルアリールス
    ルホン酸塩、 (c)アルキルまたはアルケニル脂肪酸塩、 (d)アルキルまたはアルケニル硫酸エステル塩、 (e)アルキルもしくはアルキルフェニルエーテル硫酸
    エステル塩またはスルホン酸塩、 (e)アルキルジフェニルエーテルジスルホン酸塩、 (f)アルファオレフィンスルホン酸塩、 (g)アルキルまたはアルケニルスルホコハク酸エステ
    ル塩、 (h)リグニンスルホン酸塩、 (i)ロジン酸塩、 (j)ポリスチレンスルホン酸塩、 (k)ポリアクリル酸塩、 (l)ナフタレン、アルキルナフタレン、アルキルフェ
    ノール等の芳香族環化合物のホルマリン等のアルデヒド
    縮合物スルホン酸塩、 (m)無水マレイン酸または無水イタコン酸と共重合性
    モノマーとの共重合体の塩、 (n)ジシクロペンタジエンスルホン酸共重合体塩、 (o)液状ブタジエンのマレイン化物塩。
  3. 【請求項3】 回転子と固定子をそれぞれ複数個有し、
    かつ回転子および/または固定子に細流路が形成されて
    いる乳化機内部の圧力を大気圧に対して加圧状態に保持
    し、該乳化機内にアスファルト、水および添加剤を供給
    し、回転子を回転させてこれら3者を混合、乳化して製
    造される高濃度アスファルト・水混合燃料であって、 該添加剤が、アニオン界面活性剤および/またはアニオ
    ン性高分子化合物であることを特徴とする高濃度アスフ
    ァルト・水混合燃料。
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