JPH08164417A - 外面リブ付き電縫鋼管の製造方法 - Google Patents
外面リブ付き電縫鋼管の製造方法Info
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- JPH08164417A JPH08164417A JP33240294A JP33240294A JPH08164417A JP H08164417 A JPH08164417 A JP H08164417A JP 33240294 A JP33240294 A JP 33240294A JP 33240294 A JP33240294 A JP 33240294A JP H08164417 A JPH08164417 A JP H08164417A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 本発明は、電柱,照明柱等の貼り紙防止用鋼
管、また景観材料分野で使用される外面リブ付き電縫鋼
管の製造方法を提供する。 【構成】 リブ付き熱延コイル板1を用いて電縫鋼管を
製造するに際し、成形ラインのブレークダウンロール3
aのギャップを地厚+リブ高さ+2mm以上4mm以下
とし、フィンパスロール4による電縫溶接時のコイルエ
ッジ部でのリダクジョン量を0.1×(地厚+リブ高
さ)以上0.5×(地厚+リブ高さ)以下とし、さらに
サイジングロール7でのリダクジョン量を、リダクジョ
ン前の鋼管最外面での周長の0.3%以上1.2%以下
として外面リブ付き電縫鋼管10を製造する。 【効果】 成形時のリブ部の潰れおよびリブ同士の溶接
が抑制され、生産性の向上,製造コストの低減,さらに
は鋼管としての景観性の向上を図り得る。
管、また景観材料分野で使用される外面リブ付き電縫鋼
管の製造方法を提供する。 【構成】 リブ付き熱延コイル板1を用いて電縫鋼管を
製造するに際し、成形ラインのブレークダウンロール3
aのギャップを地厚+リブ高さ+2mm以上4mm以下
とし、フィンパスロール4による電縫溶接時のコイルエ
ッジ部でのリダクジョン量を0.1×(地厚+リブ高
さ)以上0.5×(地厚+リブ高さ)以下とし、さらに
サイジングロール7でのリダクジョン量を、リダクジョ
ン前の鋼管最外面での周長の0.3%以上1.2%以下
として外面リブ付き電縫鋼管10を製造する。 【効果】 成形時のリブ部の潰れおよびリブ同士の溶接
が抑制され、生産性の向上,製造コストの低減,さらに
は鋼管としての景観性の向上を図り得る。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電柱,照明柱等の貼り
紙防止用鋼管、また景観材料分野で使用される外面リブ
付き電縫鋼管の製造方法に関する。
紙防止用鋼管、また景観材料分野で使用される外面リブ
付き電縫鋼管の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、電柱,照明柱等の貼り紙防止用鋼
管、また景観材料分野で使用される外面リブ付き鋼管の
製造方法としては、鋼管の引抜き法が多く行われてい
る。これは所定の高さ及びピッチを有するダイスの中に
丸管を通して引抜き、鋼管の外面にリブを付与するもの
である。
管、また景観材料分野で使用される外面リブ付き鋼管の
製造方法としては、鋼管の引抜き法が多く行われてい
る。これは所定の高さ及びピッチを有するダイスの中に
丸管を通して引抜き、鋼管の外面にリブを付与するもの
である。
【0003】しかしこの方法によると、1本毎の手作り
作業となるため作業効率が悪く、更に引抜き回数が増加
するにつれダイスが焼きつくためダイスの寿命が短く、
製造コストが非常にかかるのが現状である。
作業となるため作業効率が悪く、更に引抜き回数が増加
するにつれダイスが焼きつくためダイスの寿命が短く、
製造コストが非常にかかるのが現状である。
【0004】また引抜き法に対して製造コストの低減を
図るため、予めリブを付与した熱延板を素材として製管
する方法も検討されている。例えば特開平2−8582
号公報のように、造管工程前の段階に鋼板の表裏両面の
少なくとも一方の面に網状突起を圧延により形成し、該
鋼板を螺旋巻き継ぎまたは縦継ぎ製管によって鋼管に形
成するものである。
図るため、予めリブを付与した熱延板を素材として製管
する方法も検討されている。例えば特開平2−8582
号公報のように、造管工程前の段階に鋼板の表裏両面の
少なくとも一方の面に網状突起を圧延により形成し、該
鋼板を螺旋巻き継ぎまたは縦継ぎ製管によって鋼管に形
成するものである。
【0005】この方法においては、縦継ぎ製管によって
網状突起が鋼管の外面側になるように鋼管を形成する場
合、製管過程において網状突起がない通常の鋼板に対し
て特に異なる点がない。
網状突起が鋼管の外面側になるように鋼管を形成する場
合、製管過程において網状突起がない通常の鋼板に対し
て特に異なる点がない。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしこのような突起
付き鋼板を製管する場合、通常の鋼板と同様な製管方法
を実施すると、以下の2つの問題が生じる可能性が高
い。
付き鋼板を製管する場合、通常の鋼板と同様な製管方法
を実施すると、以下の2つの問題が生じる可能性が高
い。
【0007】第1は、製管時の成形過程において鋼管表
面の網状突起が成形ロールと強く接触し、網状突起が潰
れてしまうことである。
面の網状突起が成形ロールと強く接触し、網状突起が潰
れてしまうことである。
【0008】第2は、縦継ぎ製管時においては、シーム
部を溶接する際健全な突合せ形状を確保するため、コイ
ルエッジ部を圧延することによりコイルエッジ部に適切
な突合せ角度を付与するが、この圧延が突起に応じて適
切に行われないと、シーム部が突起同士の溶接となるこ
とである。
部を溶接する際健全な突合せ形状を確保するため、コイ
ルエッジ部を圧延することによりコイルエッジ部に適切
な突合せ角度を付与するが、この圧延が突起に応じて適
切に行われないと、シーム部が突起同士の溶接となるこ
とである。
【0009】また実開平4−83409号公報では、貼
り紙防止効果のある外周面に凹凸が備えられている鋼製
電柱、照明柱等の柱等用鋼管が提案されている。該発明
では凹凸の形状については一切触れられていない。しか
し本発明者らの検討結果によると、凹凸の高さが極端に
低いものあるいは凹凸のピッチが極端に広い場合には貼
り紙剥離効果が認められていない。
り紙防止効果のある外周面に凹凸が備えられている鋼製
電柱、照明柱等の柱等用鋼管が提案されている。該発明
では凹凸の形状については一切触れられていない。しか
し本発明者らの検討結果によると、凹凸の高さが極端に
低いものあるいは凹凸のピッチが極端に広い場合には貼
り紙剥離効果が認められていない。
【0010】本発明は上記課題に鑑み、外面リブ付き鋼
管の製造方法として、リブを有する熱延コイル板を用い
て成形及び電縫溶接して外面リブ付き鋼管を製造する工
程において、ロール成形時の成形条件をリブの形状に合
わせて限定することにより、外面のリブを潰すことな
く、またシーム部が突起同士の溶接となることなく、電
柱,照明柱等の貼り紙防止用鋼管,また景観材料分野で
使用される外面リブ付き電縫鋼管を製造する方法を提供
するものである。
管の製造方法として、リブを有する熱延コイル板を用い
て成形及び電縫溶接して外面リブ付き鋼管を製造する工
程において、ロール成形時の成形条件をリブの形状に合
わせて限定することにより、外面のリブを潰すことな
く、またシーム部が突起同士の溶接となることなく、電
柱,照明柱等の貼り紙防止用鋼管,また景観材料分野で
使用される外面リブ付き電縫鋼管を製造する方法を提供
するものである。
【0011】この場合、リブの形状として景観性と貼り
紙防止効果を確保するため、幅方向に5mm〜30mm
の間の任意の長さの一定のピッチにて、長手方向に1〜
10mmの間の任意の高さの一様なリブが最適であると
判断した。そこでそのような凹凸を有する鋼管を製造す
る方法について検討した。
紙防止効果を確保するため、幅方向に5mm〜30mm
の間の任意の長さの一定のピッチにて、長手方向に1〜
10mmの間の任意の高さの一様なリブが最適であると
判断した。そこでそのような凹凸を有する鋼管を製造す
る方法について検討した。
【0012】
【課題を解決するための手段】すなわち本発明の要旨と
するところは、鋼板の幅方向に5〜30mm長の間の一
定のピッチにて1〜10mm間の一定高さを維持して長
手方向に刻設されるリブを有し、且つ予め幅方向エッジ
部に平坦部を形成するように製造されたリブ付き熱延コ
イル板を用い、これを成形ならびに電縫溶接して外面リ
ブ付き電縫鋼管を製造するに際し、鋼管成形ラインのブ
レークダウンロールのトップロールとボトムロールとの
ギャップを地厚+リブ高さ+2mm以上4mm以下と
し、電縫溶接時の突合せ部分となるコイルエッジ部が、
平坦部同士の電縫溶接となるようにフィンパスロールで
のコイルエッジ部のリダクジョン量を、0.1×(地厚
+リブ高さ)以上0.5×(地厚+リブ高さ)以下と
し、サイジングロールでのリダクジョン量を、リダクジ
ョン前の鋼管最外面での周長の0.3%以上1.2%以
下とすることを特徴とする外面リブ付き電縫鋼管の製造
方法である。
するところは、鋼板の幅方向に5〜30mm長の間の一
定のピッチにて1〜10mm間の一定高さを維持して長
手方向に刻設されるリブを有し、且つ予め幅方向エッジ
部に平坦部を形成するように製造されたリブ付き熱延コ
イル板を用い、これを成形ならびに電縫溶接して外面リ
ブ付き電縫鋼管を製造するに際し、鋼管成形ラインのブ
レークダウンロールのトップロールとボトムロールとの
ギャップを地厚+リブ高さ+2mm以上4mm以下と
し、電縫溶接時の突合せ部分となるコイルエッジ部が、
平坦部同士の電縫溶接となるようにフィンパスロールで
のコイルエッジ部のリダクジョン量を、0.1×(地厚
+リブ高さ)以上0.5×(地厚+リブ高さ)以下と
し、サイジングロールでのリダクジョン量を、リダクジ
ョン前の鋼管最外面での周長の0.3%以上1.2%以
下とすることを特徴とする外面リブ付き電縫鋼管の製造
方法である。
【0013】即ち本発明は、一般的の大きさのリブを有
する熱延コイルを電縫溶接して電縫鋼管を製造する条件
下において、成形条件を特定することにより、有利に製
造可能とする知見によりなされたものである。
する熱延コイルを電縫溶接して電縫鋼管を製造する条件
下において、成形条件を特定することにより、有利に製
造可能とする知見によりなされたものである。
【0014】
【作用】次に本発明における限定理由について説明す
る。
る。
【0015】先ず図1にはリブ付き電縫鋼管の素材とな
るリブ付き熱延コイル板1を示す。この熱延コイル板1
は、リブ1aがその板幅方向にピッチaが5mm〜30
mm長の間の一定の幅にて、その高さbが1〜10mm
間の一定高さを維持して長手方向に刻設される。また板
1の地厚はCで示される部分である。
るリブ付き熱延コイル板1を示す。この熱延コイル板1
は、リブ1aがその板幅方向にピッチaが5mm〜30
mm長の間の一定の幅にて、その高さbが1〜10mm
間の一定高さを維持して長手方向に刻設される。また板
1の地厚はCで示される部分である。
【0016】次に図2に一般的な電縫鋼管の成形過程の
概略図を示す。電縫鋼管の成形においては、素材となる
コイル2から、まずブレークダウンロール3にてコイル
の曲げ成形を行う。ブレークダウンロール3のスタンド
は、図2の3a,3b,3cの3台にて構成されてい
る。この中で第1段のブレークダウンロール3aの断面
図を図3に示す。通常ブレークダウンロール3のトップ
ロール3Aとボトムロール3Bの間においてギャップg
を設ける。
概略図を示す。電縫鋼管の成形においては、素材となる
コイル2から、まずブレークダウンロール3にてコイル
の曲げ成形を行う。ブレークダウンロール3のスタンド
は、図2の3a,3b,3cの3台にて構成されてい
る。この中で第1段のブレークダウンロール3aの断面
図を図3に示す。通常ブレークダウンロール3のトップ
ロール3Aとボトムロール3Bの間においてギャップg
を設ける。
【0017】このギャップgを設ける理由であるが、先
ず第1段のブレークダウンロール3aにて板の曲げ成形
を行うと、図4に示すように、コイルエッジ部即ち位置
D1及び位置D2 でコイル2が大きく曲げられる。この
箇所の曲がりが過度になると以後の成形に支障をきた
す。従って、通常トップロール3Aとボトムロール3B
の間では、適切なギャップgを設ける。通常電縫管製造
においては、このギャップgとして、リブの付いていな
いコイル2の場合板厚+1mm程度が一般的である。
ず第1段のブレークダウンロール3aにて板の曲げ成形
を行うと、図4に示すように、コイルエッジ部即ち位置
D1及び位置D2 でコイル2が大きく曲げられる。この
箇所の曲がりが過度になると以後の成形に支障をきた
す。従って、通常トップロール3Aとボトムロール3B
の間では、適切なギャップgを設ける。通常電縫管製造
においては、このギャップgとして、リブの付いていな
いコイル2の場合板厚+1mm程度が一般的である。
【0018】ところでリブ付きコイルエッジにおいて
は、トップロール3Aとボトムロール3Bとのギャップ
gが地厚+リブ高さ+2mm未満の場合には、ブレーク
ダウンロール3にて図5に示すようにコイル1が成形さ
れる結果、コイルエッジ部E1及びE2 での曲がりが過
度になり、図6に示すように、リブ1aの頂部が潰れて
しまう。
は、トップロール3Aとボトムロール3Bとのギャップ
gが地厚+リブ高さ+2mm未満の場合には、ブレーク
ダウンロール3にて図5に示すようにコイル1が成形さ
れる結果、コイルエッジ部E1及びE2 での曲がりが過
度になり、図6に示すように、リブ1aの頂部が潰れて
しまう。
【0019】またトップロールとボトムロールとのギャ
ップgが地厚+リブ高さ+4mmを越えると、ブレーク
ダウンロールにおいて必要な成形ができなくなる。従っ
て、前記図2で示す第1段のブレークダウンロール3a
のトップロール3Aとボトムロール3Bとのギャップg
を地厚+リブ高さ+2mm以上4mm以下とする。
ップgが地厚+リブ高さ+4mmを越えると、ブレーク
ダウンロールにおいて必要な成形ができなくなる。従っ
て、前記図2で示す第1段のブレークダウンロール3a
のトップロール3Aとボトムロール3Bとのギャップg
を地厚+リブ高さ+2mm以上4mm以下とする。
【0020】次に図2に示すフィンパスロール4での、
コイルエッジ部のリダクジョン量について説明する。フ
ィンパスロール4は、電縫溶接時においてコイルエッジ
部同士が良好な突合せができるようにするため、コイル
エッジ部をロール圧延することにより、図7に示すよう
にコイルエッジ部に適切な突合せ角度を付与するもので
ある。なお図7において4aはフィンである。
コイルエッジ部のリダクジョン量について説明する。フ
ィンパスロール4は、電縫溶接時においてコイルエッジ
部同士が良好な突合せができるようにするため、コイル
エッジ部をロール圧延することにより、図7に示すよう
にコイルエッジ部に適切な突合せ角度を付与するもので
ある。なお図7において4aはフィンである。
【0021】通常電縫管製造においては、このフィンパ
スロール4でのコイルエッジ部の圧延に関して、リブの
付いていないコイル2の場合、通常,板厚×0.6〜板
厚×0.7のリダクジョン量としている。
スロール4でのコイルエッジ部の圧延に関して、リブの
付いていないコイル2の場合、通常,板厚×0.6〜板
厚×0.7のリダクジョン量としている。
【0022】ここでリブ付き鋼管10の成形において
は、素材となるリブ付き熱延コイル1が予めコイルエッ
ジ部が平坦部を有するように製造されたものであるが、
リダクジョン量が0.5×(板厚+リブ高さ)を越える
と、コイルエッジ部の圧延量が大きくなる結果、コイル
エッジ部と隣りあうリブとの間隔即ち図8のdの間隔が
狭くなり、溶接時のコイルエッジ部の突合せが図9のよ
うなリブ1a同士の突合せとなってしまう。
は、素材となるリブ付き熱延コイル1が予めコイルエッ
ジ部が平坦部を有するように製造されたものであるが、
リダクジョン量が0.5×(板厚+リブ高さ)を越える
と、コイルエッジ部の圧延量が大きくなる結果、コイル
エッジ部と隣りあうリブとの間隔即ち図8のdの間隔が
狭くなり、溶接時のコイルエッジ部の突合せが図9のよ
うなリブ1a同士の突合せとなってしまう。
【0023】またリダクジョン量が0.1×(地厚+リ
ブ高さ)未満であると、コイルエッジ部において電縫溶
接時に必要な突合せ角度を確保することができない。従
ってフィンパスロール4でのリダクジョン量を、0.1
×(地厚+リブ高さ)以上0.5×(地厚+リブ高さ)
以下とする。
ブ高さ)未満であると、コイルエッジ部において電縫溶
接時に必要な突合せ角度を確保することができない。従
ってフィンパスロール4でのリダクジョン量を、0.1
×(地厚+リブ高さ)以上0.5×(地厚+リブ高さ)
以下とする。
【0024】次に図2に示すサイジングロール7でのリ
ダクジョン量について述べる。フィンパスロール4に次
いで、シーム溶接機5にて電縫溶接を行い、内外面ビー
ド切削機6にて余盛りビードを切削後、電縫管に必要な
真円度を確保するために、適度なリダクジョンを付与す
るものである。
ダクジョン量について述べる。フィンパスロール4に次
いで、シーム溶接機5にて電縫溶接を行い、内外面ビー
ド切削機6にて余盛りビードを切削後、電縫管に必要な
真円度を確保するために、適度なリダクジョンを付与す
るものである。
【0025】電縫鋼管製造においては、リダクジョン量
として、リブの付いていない鋼管の場合は、通常リダク
ジョン前の鋼管の外周長の1.0%〜1.5%程度とし
ている。
として、リブの付いていない鋼管の場合は、通常リダク
ジョン前の鋼管の外周長の1.0%〜1.5%程度とし
ている。
【0026】一方リブ付き鋼管10においては、サイジ
ングロール7でのリダクジョン量がリダクジョン前の鋼
管最外面での鋼管の周長に対して0.3%未満である
と、リダクジョン量が小さく必要な鋼管の真円度が確保
できない。
ングロール7でのリダクジョン量がリダクジョン前の鋼
管最外面での鋼管の周長に対して0.3%未満である
と、リダクジョン量が小さく必要な鋼管の真円度が確保
できない。
【0027】またリダクジョン量が最外面での鋼管の周
長の1.2%を越えると、リブ1aとサイジングロール
7との接触力が大きくなり、リブが潰れてしまう。従っ
てサイジングロールでのリダクジョン量は、リダクジョ
ン前の最外面での鋼管の周長の0.3%以上1.2%以
下とする。
長の1.2%を越えると、リブ1aとサイジングロール
7との接触力が大きくなり、リブが潰れてしまう。従っ
てサイジングロールでのリダクジョン量は、リダクジョ
ン前の最外面での鋼管の周長の0.3%以上1.2%以
下とする。
【0028】
【実施例】実施例として、表1に示すように、本発明例
と比較例についてブレークダウンロールでのトップロー
ルとボトムロール間のギャップ,フィンパスロールでの
リダクジョン量,サイジングロールでのリダクジョン量
を変化させた場合の、リブ付き鋼管のリブの潰れ具合,
リブ部同志の溶接の有無ついて実験を行った。
と比較例についてブレークダウンロールでのトップロー
ルとボトムロール間のギャップ,フィンパスロールでの
リダクジョン量,サイジングロールでのリダクジョン量
を変化させた場合の、リブ付き鋼管のリブの潰れ具合,
リブ部同志の溶接の有無ついて実験を行った。
【0029】この実験の結果、本発明例についてはリブ
の潰れ,リブ部同志の溶接は見られなかった。
の潰れ,リブ部同志の溶接は見られなかった。
【0030】
【表1】
【0031】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、電柱,照
明柱等の貼り紙防止用鋼管,また景観材料分野で使用さ
れる外面リブ付き鋼管の製造方法として、リブを有する
熱延コイル板を用いて外面のリブを潰すことなく、また
シーム部が突起同士の溶接となることなく、これを成形
及び電縫溶接することによる外面リブ付き電縫鋼管の製
造を可能とした。
明柱等の貼り紙防止用鋼管,また景観材料分野で使用さ
れる外面リブ付き鋼管の製造方法として、リブを有する
熱延コイル板を用いて外面のリブを潰すことなく、また
シーム部が突起同士の溶接となることなく、これを成形
及び電縫溶接することによる外面リブ付き電縫鋼管の製
造を可能とした。
【0032】従って従来の一般的な引抜き法と比較し
て、外面リブ付き鋼管を製造する方法において鋼管成形
時にリブ部の潰れを抑制することを可能とし、また併せ
て電縫溶接部にてリブ同士が溶接されることも抑制する
ことにより、生産性の向上,製造コストの低減,さらに
は貼り紙防止用,また景観材料分野で使用される鋼管と
して景観性の向上を図り得る。
て、外面リブ付き鋼管を製造する方法において鋼管成形
時にリブ部の潰れを抑制することを可能とし、また併せ
て電縫溶接部にてリブ同士が溶接されることも抑制する
ことにより、生産性の向上,製造コストの低減,さらに
は貼り紙防止用,また景観材料分野で使用される鋼管と
して景観性の向上を図り得る。
【図1】リブ付き熱延コイル板の形状を示す斜視図であ
る。
る。
【図2】一般的な電縫鋼管の成形ラインの概略を示す斜
視図である。
視図である。
【図3】成形ラインのブレークダウンロールの一例を示
す断面図である。
す断面図である。
【図4】ブレークダウンロールによる平板曲げ成形の状
態を示す断面図である。
態を示す断面図である。
【図5】ブレークダウンロールによるリブ付きコイル板
曲げ成形の状態を示す断面図である。
曲げ成形の状態を示す断面図である。
【図6】ブレークダウンロールによる成形時のリブ付き
コイル板リブ部の潰れの状況を示す説明図である。
コイル板リブ部の潰れの状況を示す説明図である。
【図7】フィンパスロールにより突合せ角度を付与され
たコイルエッジ部を示す断面図である。
たコイルエッジ部を示す断面図である。
【図8】フィンパスロールでの成形によるコイルエッジ
部ととなり合うリブの間隔を示す断面図である。
部ととなり合うリブの間隔を示す断面図である。
【図9】リブ付き電縫鋼管溶接時のリブ部同士突合せの
場合を示す断面図である。
場合を示す断面図である。
【図10】本発明により製造された外面リブ付き電縫鋼
管の鋼管円周方向を示す断面図である。
管の鋼管円周方向を示す断面図である。
【図11】本発明により製造された外面リブ付き電縫鋼
管の外観図である。
管の外観図である。
1 リブ付き熱延コイル板 1a リブ 2 コイル 3,3a〜3c ブレークダウンロール 3A トップロール 3B ボトムロール 4 フィンパスロール 4a フィン 5 溶接機 6 内外面ビード切削機 7 サイジングロール 8 電縫部 10 リブ付き電縫鋼管
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 E04H 12/08 F21V 21/10 Z (72)発明者 栗山 幸久 千葉県富津市新富20−1 新日本製鐵株式 会社技術開発本部内 (72)発明者 上田 学 愛知県東海市東海町5−3 新日本製鐵株 式会社名古屋製鐵所内
Claims (1)
- 【請求項1】 鋼板の幅方向に5〜30mm長の間の一
定のピッチにて1〜10mm間の一定高さを維持して長
手方向に刻設されるリブを有し、且つ予め幅方向エッジ
部に平坦部を形成するように製造されたリブ付き熱延コ
イル板を用い、これを成形ならびに電縫溶接して外面リ
ブ付き電縫鋼管を製造するに際し、鋼管成形ラインのブ
レークダウンロールのトップロールとボトムロールとの
ギャップを地厚+リブ高さ+2mm以上4mm以下と
し、電縫溶接時の突合せ部分となるコイルエッジ部が、
平坦部同士の電縫溶接となるようにフィンパスロールで
のコイルエッジ部のリダクジョン量を、0.1×(地厚
+リブ高さ)以上0.5×(地厚+リブ高さ)以下と
し、サイジングロールでのリダクジョン量を、リダクジ
ョン前の鋼管最外面での周長の0.3%以上1.2%以
下とすることを特徴とする外面リブ付き電縫鋼管の製造
方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6332402A JP3030602B2 (ja) | 1994-12-14 | 1994-12-14 | 外面リブ付き電縫鋼管の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6332402A JP3030602B2 (ja) | 1994-12-14 | 1994-12-14 | 外面リブ付き電縫鋼管の製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08164417A true JPH08164417A (ja) | 1996-06-25 |
JP3030602B2 JP3030602B2 (ja) | 2000-04-10 |
Family
ID=18254574
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6332402A Expired - Fee Related JP3030602B2 (ja) | 1994-12-14 | 1994-12-14 | 外面リブ付き電縫鋼管の製造方法 |
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JP (1) | JP3030602B2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN102989821A (zh) * | 2012-11-21 | 2013-03-27 | 江苏三得利不锈钢集团有限公司 | 一种采用组合轧辊制造焊管产品的生产方法 |
CN111619096A (zh) * | 2020-01-17 | 2020-09-04 | 广东新光源电子科技有限公司 | 一种落地灯的灯筒制作工艺 |
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1994
- 1994-12-14 JP JP6332402A patent/JP3030602B2/ja not_active Expired - Fee Related
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CN102989821A (zh) * | 2012-11-21 | 2013-03-27 | 江苏三得利不锈钢集团有限公司 | 一种采用组合轧辊制造焊管产品的生产方法 |
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JP3030602B2 (ja) | 2000-04-10 |
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