JPH08164373A - パイプ内自動移動装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 （修正有） 【目的】 パイプ内を自動的に移動しパイプ内の清掃あ
るいは検査等に用いることができるパイプ内自動移動装
置の提供。 【構成】 パイプ３内長手方向へ移動する案内ローラ４
−１、４−２と、パイプ３内で伸張してパイプ３内面に
圧着する圧着部材７−１、７−２と、を有する前半部移
動装置１及び後半部移動装置２と、前半部移動装置１と
後半部移動装置２とを連結する伸縮装置１１とを備えて
なり、前半部移動装置１及び後半部移動装置２は、それ
ぞれの移動装置本体８−１、８−２に設けられた圧着部
材７によりパイプ３内面を圧着してパイプ内仮固定可能
とされ、案内ローラ４−１、４−２は移動装置本体８−
１、８−２に設けられた案内ローラ圧着用伸縮ロッド６
−１、６−２により径の異なるパイプ３にも対応可能と
される。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、長尺のパイプ内を自動
的に移動でき、かつパイプ内の清掃等を自動的に行える
パイプ内自動移動装置に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】従来、長尺のパイプ内を自動的に移動し
うるコンパクトで構造が簡単かつ安価な装置は提案され
てはいなかった。そして、従来は主に、パイプの入口前
でパイプ内に挿入する部材、例えば先端にタワシ等を取
り付けた長尺の操作棒を数人の作業者が協力してパイプ
内に押し込み、もってパイプ内を清掃しうるものとして
いた。

【０００３】しかしながら、この様な人手による作業
は、長時間にわたる作業時間を要すると共に、複数人の
人手を要し、きわめて作業手間であるとの課題があっ
た。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】本発明は上記の事情に
鑑みてなされたものであり、長尺のパイプ内であっても
またそのパイプが曲がりくねったものであっても、さら
にパイプ径が異なる場合であっても、それらパイプ内を
自動的に移動することができ、もってパイプ内の自動的
な清掃あるいは検査等に用いることができるパイプ内自
動移動装置を提供することを目的とするものである。

【０００５】

【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明に係るパイプ内自動装置は図のように構成さ
れている。すなわち図示する装置は、パイプ３内長手方
向へ移動する案内ローラ４−１、４−２と、パイプ３内
で伸張してパイプ３内面に圧着する圧着部材７−１、７
−２と、を有する前半部移動装置１及び後半部移動装置
２と、前記前半部移動装置１と後半部移動装置２とを連
結する伸縮装置１１と、を備えてなり、前記前半部移動
装置１及び後半部移動装置２は、それぞれの移動装置本
体８−１、８−２に設けられた圧着部材７によりパイプ
３内面を圧着してパイプ内仮固定可能とされ、前記案内
ローラ４−１、４−２は移動装置本体８−１、８−２に
設けられた案内ローラ圧着用伸縮ロッド６−１、６−２
により径の異なるパイプ３にも対応可能とされ、前記前
半部移動装置１あるいは後半部移動装置２のいずれかを
パイプ内仮固定すると共に、他方の前半部移動装置１あ
るいは後半部移動装置２は仮固定しない状態で前記伸縮
装置１１を伸縮し、仮固定しない他方の前半部移動装置
１あるいは後半部移動装置２を移動させ、前記移動した
他方の前半部移動装置１あるいは後半部移動装置２を仮
固定すると共に、前記仮固定した前半部移動装置１ある
いは後半部移動装置２の仮固定解除状態で伸縮装置１１
を縮め、該前半部移動装置１あるいは後半部移動装置２
を移動可能として構成されている。

【０００６】

【作用】本発明では、後半部移動装置２をパイプ内仮固
定すると共に、他方の前半部移動装置１は仮固定しない
状態で伸縮装置１１を伸張する。すると、仮固定しない
他方の前半部移動装置１は前方へ移動する。そして、前
記移動させた他方の前半部移動装置１を仮固定すると共
に、仮固定していた後半部移動装置２の仮固定を解除状
態にして伸縮装置１１を縮める。

【０００７】この動作を順次繰り返すことにより、前半
部移動装置１及び後半部移動装置２の全体が前方へ移動
する。

【０００８】

【実施例】以下、図に基づいて本発明に係るパイプ内自
動移動装置の好適な実施例を説明する。図において、符
号１は前半部移動装置を示す。また符号２は後半部移動
装置を示す。これら前半部移動装置１及び後半部移動装
置２はパイプ３内部においてその長手方向へ移動する案
内ローラ４−１、４−２を複数有している。

【０００９】ここで、本実施例において案内ローラ４−
１、４−２は前半部移動装置１及び後半部移動装置２の
両端部側において３基ずつ設けられているが、この様に
３基という数に限られるものではなく複数基形成されて
いればよい。そして、この案内ローラ４−１、４−２は
前半部移動装置１及び後半部移動装置２の両端側におい
て３基ずつ設けられいる。

【００１０】さらに図２あるいは図１から理解されるよ
うに、両端部に設けられている案内ローラ４−１、４−
１間あるいは４−２、４−２間には連結ロッド５−１、
５−２及び案内ローラ圧着用伸縮ロッド６−１、６−２
が設けられており、案内ローラ圧着用伸縮ロッド６−
１、６−２を伸縮させることにより、これら案内ローラ
４−１、４−２を径の異なるパイプ３の内面に対応でき
るものとされている。

【００１１】すなわち、図２から理解されるように、径
の小さいパイプ３においては図２で示す２点鎖線のよう
に案内ローラ圧着用伸縮ロッド６−１を縮めることによ
り複数の案内ローラ４−１を折り曲げ、もって径の小さ
いパイプ３の内面に対応できるようにしているものであ
る。次に符号７−１、７−２は圧着部材を示す。

【００１２】該圧着部材７−１、７−２も図４から理解
されるように前半部移動装置１及び後半部移動装置２の
本体８−１、８−２より三方向に突出して設けられてい
る。したがって、前半部移動装置１及び後半部移動装置
２の装置本体８−１、８−２からは、その外周を６等分
した形で外側へ案内ローラ４が３基、圧着部材７が３基
それぞれ位相をずらして、突出している。

【００１３】しかもこの圧着部材７−１、７−２は前記
案内ローラ４と同様に装置本体８−１、８−２の前後両
端部に設けられているのである。そして、この圧着部材
７−１、７−２は図２あるいは図１から理解されるよう
に装置本体８−１、８−２の内部に設けられた圧着部材
作動装置９によりパイプ３の内面に圧着動作可能とされ
ている。

【００１４】すなわち圧着部材作動装置９−１、９−２
の伸縮ロッド１０−１、１０−２を伸縮させることによ
り圧着部材７−１、７−２をパイプ３の内面側へ伸縮移
動可能とされており、前記伸縮ロッド１０−１、１０−
２を伸ばすことにより圧着部材７−１、７−２はパイプ
３の内面に圧着するものとされる。次に符号１１は伸縮
装置を示す。該伸縮装置１１は図１並びに図３から理解
されるように前半部移動装置１と後半部移動装置２との
間に、前半部移動装置１と後半部移動装置２とを連結す
るように設けられている。

【００１５】さらに該伸縮装置１１は、前半部移動装置
１と後半部移動装置２との連結部がいわゆるユニバーサ
ルジョイント方式で連結されており、いずれの方向にも
折曲可能な軸支部１２−１、１２−２とされている。そ
して、伸縮装置１１は一般にシリンダによってロッドが
伸縮するように構成されている。

【００１６】さらに符号１３はパイプ内面を洗浄するた
めの洗浄ノズルを示し、外部側に連結された洗浄パイプ
により洗浄液等ををこの洗浄ノズル１３より噴射し、パ
イプ３の内面を洗浄しうるように構成されている。また
符号１４は監視カメラであり、パイプ３の内面を撮影し
て外部へ送出できるように構成されている。

【００１７】以上において本発明の動作について説明す
る。先ず図１に示すように前方へ移動しようとする場合
には、前半部移動装置１の圧着部材７−１を緩め、その
状態から伸縮装置１１のシリンダを作動させ伸縮装置１
１の伸縮ロッド１５を前方へ伸張させる。そしてこの様
に伸張させた後、圧着部材７−１をパイプ３の内面に圧
着させる。

【００１８】その動作は圧着部材作動装置９−９を作動
させることにより行う。その後、図３から理解されるよ
うに、後半部移動装置２の圧着部材７−２を縮め、その
状態で伸縮装置１１の伸縮ロッド１５を縮める。すると
後半部移動装置２は前方へ移動することになる。移動し
終わった後、後半部移動装置２の圧着部材７−１、７−
２を伸ばしパイプ３の内面に圧着させるものとする。

【００１９】この様に図１並びに図３に示す動作を順次
繰り返すことにより、この移動装置をパイプ３の前方に
自動的に移動させることができる。しかも前半部移動装
置１と伸縮装置１１との連結部及び後半部移動装置２と
伸縮装置１１との連結部はユニバーサルジョイント方式
の軸支部１２−１、１２−２で連結してあるため、パイ
プ３が曲がりくねっているものであったとしても、充分
にその曲がりに対応できるように移動できるものとされ
ている。

【００２０】

【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、曲
がりくねったパイプであってもあるいはパイプの径の異
なったパイプ内であっても、自動的に前方にスムーズに
移動させることができ、もって長尺なパイプ内の洗浄あ
るいは検査等に簡単に利用することができるパイプ内自
動移動装置を提供できることとなる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の使用状態説明図（その１）である。

【図２】本発明の使用状態を拡大して説明する説明図で
ある。

【図３】本発明の使用状態説明図（その２）である。

【図４】図１のＡ−Ａ線断面図である。

【符号の説明】

１ 前半部移動装置 ２ 後半部移動装置 ３ パイプ ４−１、４−２ 案内ローラ ５−１、５−２ 連結ロッド ６−１、６−２ 案内ローラ圧着用伸縮ロッド ７−１、７−２ 圧着部材 ８−１、８−２ 装置本体 ９−１、９−２ 圧着部材移動装置 １０−１、１０−２ 伸縮ロッド １１ 伸縮装置 １２−１、１２−２ 軸支部 １３ 洗浄ノズル １４ 監視カメラ １５ 伸縮装置の伸縮ロッド

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 パイプ（３）内長手方向へ移動する案内
   ローラ（４−１、４−２）と、 パイプ（３）内で伸張してパイプ内面に圧着する圧着部
   材（７−１、７−２）と、 を有する前半部移動装置（１）及び後半部移動装置
   （２）と、 前記前半部移動装置（１）と後半部移動装置（２）とを
   連結する伸縮装置（１１）と、 を備えてなり、 前記前半部移動装置（１）及び後半部移動装置（２）
   は、それぞれの移動装置本体（８−１、８−２）に設け
   られた圧着部材（７−１、７−２）によりパイプ内面を
   圧着してパイプ内仮固定可能とされ、 前記案内ローラ（４−１、４−２）は移動装置本体（８
   −１、８−２）に設けられた案内ローラ圧着用伸縮ロッ
   ド（６−１、６−２）により径の異なるパイプにも対応
   可能とされ、 前記前半部移動装置（１）あるいは後半部移動装置
   （２）のいずれかをパイプ内仮固定すると共に、他方の
   前半部移動装置（１）あるいは後半部移動装置（２）は
   仮固定しない状態で前記伸縮装置（１１）を伸縮し、仮
   固定しない他方の前半部移動装置（１）あるいは後半部
   移動装置（２）を移動させ、 前記移動した他方の前半部移動装置（１）あるいは後半
   部移動装置（２）を仮固定すると共に、前記仮固定した
   前半部移動装置（１）あるいは後半部移動装置（２）の
   仮固定解除状態で伸縮装置（１１）を縮め、該前半部移
   動装置（１）あるいは後半部移動装置（２）を移動可能
   としたパイプ内自動移動装置。