JPH08163312A - 被調整部材の保持構造 - Google Patents

被調整部材の保持構造

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JPH08163312A
JPH08163312A JP6297487A JP29748794A JPH08163312A JP H08163312 A JPH08163312 A JP H08163312A JP 6297487 A JP6297487 A JP 6297487A JP 29748794 A JP29748794 A JP 29748794A JP H08163312 A JPH08163312 A JP H08163312A
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Hiroyuki Okuwaki
浩之 奥脇
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Abstract

(57)【要約】 【目的】保持力を低下させることなく保持力の6軸方向
の均一化を図ることにより、固体撮像素子の位置調整を
高精度に行うことが可能な固体撮像素子の保持構造を提
供する 【構成】チャック部材6に設けられている段部6d及び
この段部6d内に固定されたOリング7と、被チャック
部材9に設けられOリング7を介して段部6dを閉塞す
るテーパ面11aが形成されている突起部11と、段部
6d内の閉塞空間Sに連通してOリング7とテーパ面1
1aとを密着させる真空ポンプ14とを備えている。そ
して、この真空ポンプ14により被チャック部材9をチ
ャック部材6に着脱自在に吸引固定したことを特徴とす
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は固体撮像素子等の被調整
部材の保持構造に関し、特に固体撮像素子を用いて光学
像を読み取る画像読取装置における固体撮像素子の保持
構造に関する。
【0002】
【従来の技術】ファクシミリ、複写機、スキャナー等の
画像読み取り部として、固体撮像素子により光学像を読
み取る装置が用いられている。図6に示すように、この
固体撮像素子を用いて光学像を読み取る装置は、固体撮
像素子1と結像レンズ2とを備えている。そして読み取
り対象である物体3を結像レンズ2を介して光学像に変
換し、この光学像を固体撮像素子1に結像させて光電変
換することにより読み取っている。また、この固体撮像
素子1には複数個の微小な光電変換素子(以下、単に画
素といい、通常数μm×数μmの大きさからなる。)を
一列に配置した1ラインの固体撮像素子が用いられてい
る。
【0003】このような画像読取装置では、結像レンズ
2により結像された線像を固体撮像素子1上に位置させ
る必要がある。さらに、光学的特性(ピント、倍率)を
所定の要求精度で読み取るために、結像レンズ2や1ラ
インの固体撮像素子1の画素ライン4を、図7に示す
x、y、z、β、γの5軸方向に微動させ位置を調整す
る必要がある。なお、図中の5は光軸である。
【0004】さらに最近では、カラー像を読み取るため
に、図8に示すような、Red(以下、単にRとす
る。)、Green(以下、単にGとする。)、Blu
e(以下、単にBとする。)に分光感度のピークを持つ
画素をR、G、B別に3列配置した3ライン4a、4
b、4cの固体撮像素子1aが用いられる場合がある。
【0005】この場合には、上述した5軸方向の調整以
外に、結像レンズ2による色収差を補正するために、図
7で示すα方向にも3ライン固体撮像素子1aの調整を
要するため、合計6軸方向の調整が必要となる。
【0006】このような固体撮像素子1aでは6軸方向
ともに数μmの位置調整精度が要求されている。この要
求を達成するために不可欠とされるのが固体撮像素子1
aの位置を調整する際に固体撮像素子1aをチャックす
る技術である。これはチャックする際に固体撮像素子1
aが取り付けられている被チャック部材を弾性変形させ
たり、チャックを開放する際に被チャック部材に外力を
与えてしまったりして被チャック部材に取り付けられて
いる固体撮像素子が調整した位置からずれるおそれがあ
るためである。
【0007】チャック方法には種々な方法があるがその
構造の簡単さ及び制御のし易さからエアー吸引方法が広
く使用されている。このエアー吸引方法では、図9に示
す真空パッドを活用する方法が一般的である。この方法
は、固体撮像素子1が取り付けられている被チャック部
材である固体撮像素子保持板95の吸着面96に、排出
管92の一端に取り付けられている真空パッド91を接
触させ、排出管92の他端に取り付けられている真空ポ
ンプ94で吸引するものである。通常この方法では、z
方向のチャック力は、真空パッド91内の圧力Pを大気
圧P0 より低くすることにより生ずる吸着力と、真空パ
ッド91の剛性とにより決定される。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来のエアー吸引方法では、x、y方向のチャック
力は、z方向のチャック力より弱くなってしまうという
欠点があった。そして、この従来の方法では、x、y方
向のチャック力を向上させるためには、真空パッド91
と被チャック部材95とが接する接合部97の摩擦係数
を向上させる必要がある。しかし、摩擦係数を向上させ
るために吸着面96を粗すとx、y方向のチャック力を
向上させることはできるものの、逆に気密性が低下して
吸着力が低下し、z方向のチャック力を低下させるとい
う問題があった。
【0009】したがって、z方向のチャック力を低下さ
せることなくx、y方向のチャック力を向上させること
はできない。このため、固体撮像素子1を6軸方向に位
置調整する際には吸着面96方向(x、y方向)に位置
ずれが発生しやすいので、高精度な位置調整ができない
という問題があった。
【0010】また、6軸方向の全方向ともある一定以上
のチャック力を発生させるために最もチャック力が弱く
なってしまう方向、例えばx、y方向について一定以上
のチャック力にするように吸引力を増大させると必要以
上の力がz方向にかかるという問題があった。そして、
この必要以上の力がz方向にかかることにより、被チャ
ック部材を弾性変形させてしまい、位置調整を行っても
チャックを開放すると位置がずれてしまうという問題が
あった。
【0011】本発明は以上の点に鑑み、保持力を低下さ
せることなく保持力の6軸方向に関する均一化を図るこ
とにより被調整部材の位置調整を高精度に行うことが可
能な被調整部材の保持構造を提供することを目的とす
る。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明の被調整部材の保
持構造は、保持部材及びこの保持部材に保持される被保
持部材の内、一方に設けられている凹部及びこの凹部内
に固定された密封部材と、他方に設けられ前記密封部材
を介して前記凹部を閉塞する傾斜面が形成されている突
起部と、前記凹部内の閉塞空間に連通して密封部材と傾
斜面とを密封させる吸引手段とを備え、この吸引手段に
より被保持部材を保持部材に着脱自在に吸引固定したこ
とを特徴としている。
【0013】この場合に、前記突起部及び前記密封部材
の組を3箇所以上に配設することが望ましい。また、前
記密封部材は弾性体からなることが望ましい。また、前
記保持部材及びこの保持部材に保持される被保持部材の
内一方に、基準面を形成するとともに、他方に前記基準
面に当接して前記密封部材の変形量を弾性限度内に規制
するストッパ部材を設けることが望ましい。
【0014】
【作用】本発明は上述のように構成されているので、吸
引方向のチャック力を下げることなく吸引方向と直交す
る方向のチャック力を向上させることができ、これによ
りチャック力の均一化を図ることができるとともに、突
起部の挿入方向と直交する方向から外力が加わった場合
に密封部材と傾斜面との間のすべり摩擦力を小さくする
ことができる。
【0015】前記突起部及び密封部材の組を3箇所以上
に配設することにより、被保持部材を安定して保持する
ことができる。また、密封部材を弾性体から構成した場
合には、被保持体の変形および傾斜面の変形を防止する
ことができる。さらに、基準面に当接するストッパ部材
を設けることにより、チャック部材と被チャック部材と
の吸引方向の相互位置を一定に保持することができると
ともに、密封部材の変形を弾性限度内に規制することが
できる。
【0016】
【実施例】以下、本発明の実施例を図1及び2を参照し
ながら説明する。図1は本発明の実施例に係わる固体撮
像素子の保持構造を示す図、図2は同要部拡大図であ
り、本実施例の保持構造では、保持部材であるチャック
部材6とこのチャック部材6に保持される被保持部材で
ある被チャック部材9とを備えている。
【0017】前記チャック部材6は、チャックする側の
面6aとこの面6aに対向する側の面6bとの間を貫通
する穴部6cが形成されている。なお、この穴部6c
は、本実施例では、チャックする側の面6aとこの面6
aに対向する側の面6bとの間に直線的に貫通させてい
るが、チャックする側の面6aと、この面6aに対向し
ない面または面6aと同一の面との間に貫通させるよう
に屈曲形成してもよい。そして、この穴部6cのチャッ
ク側端部には穴部6cより大径の凹部である段部6dが
形成されている。この段部6dには、図2にも示すよう
に、Oリング7が接着剤8を介して固着されている。ま
た、穴部6cの段部6dと反対側の端部は排出管13を
介して真空ポンプ14に接続されている。この真空ポン
プ14としては、例えば周知の機械的真空ポンプ、油回
転式真空ポンプ、拡散ポンプ、イオンポンプ等を使用す
ることができる。
【0018】前記被チャック部材9は、被調整部材であ
る固体撮像素子1と、固体撮像素子基板10aと、固体
撮像素子保持部材10bとを備え、固体撮像素子1は固
体撮像素子基板10aにハンダ付けされており、この固
体撮像素子基板10aは固体撮像素子保持部材10bに
ネジによって固定されている。固体撮像素子保持部材1
0bは固体撮像素子基板10aより剛性の高いものが使
用されており、チャック部材6で固体撮像素子保持部材
10bを保持するときに歪みにくいようになっている。
【0019】本実施例では、被チャック部材9の固体撮
像素子保持部材10bの突起部11は、固体撮像素子1
が取り付けられている面と反対側の面に設けられてい
る。この突起部11には、先端がOリング7の内径より
小径で基端がOリング7の内径より大径の傾斜面である
テーパ面11aが形成されている。そして、この突起部
11の先端がOリング7内に挿入され、Oリング7の内
周にはテーパ面11aが線接触で密着して密封するよう
に構成されている。そして、真空ポンプ14で排出管1
3及びチャック部材6の穴部6cを介して、穴部6cに
連続してOリング7及びテーパ面11aで密封される空
間Sを負圧状態にし、被チャック部材9の突起部11を
吸引することにより被チャック部材9を保持して固定す
る。また突起部11が吸引される負圧状態を解除するこ
とによりチャック部材6を被チャック部材9から外すこ
とができる。
【0020】また、前記被チャック部材9の突起部11
の近くには、チャック部材6のチャック側基準面6eに
当接するストッパ部材12が設けられている。被チャッ
ク部材9をチャックする際は、先ず、突起部11のテー
パ面11aをOリング7の内側に挿入する。この挿入方
向をz方向とする。そして、真空ポンプ14を作動させ
ることにより、Oリング7とテーパ面11aの隙間がな
くなって気密に密封されるとチャック力が発生し、被チ
ャック部材9がz方向に吸引される。この吸引力の強さ
に応じて弾性体であるOリング7が除々に変形する。そ
して、被チャック部材9の突起部11の近くに設けられ
ているストッパ部材12がチャック側基準面6eに突き
当たった位置に被チャック部材9は固定される。
【0021】この時のストッパ部材12の高さ(z方
向)hは、以下のようにして決定される。Oリング7と
テーパ面11aが接し始める時にはストッパ部材12と
チャック側基準部6eとは接しておらず、吸引が進みO
リング7が吸引力により弾性変形している時に(Oリン
グ7の変形が弾性限度を越える前に)、ストッパ部材1
2とチャック側基準面6eとが接するようにhの高さを
設定する。即ち、ストッパ部材12はOリング7の変形
が弾性限度内にあるように規制する。したがって、スト
ッパ部材12の高さhは、Oリング7の弾性力及び真空
ポンプ14のエアー吸引力をもとに決定される。
【0022】次にチャックした後で、外力が発生した場
合について説明する。図2に示すように、外力に対応し
てOリング7とテーパ面11aとの接点にはFという力
が発生する。この力Fは傾斜面11aに垂直方向の分力
Fa、傾斜面11aに平行な方向の分力Fbに分解され
る。分力FaはOリング7が歪む方向に作用する力であ
り、分力FbはOリング7とテーパ面11aとの摩擦に
作用する力である。
【0023】また、この分力Fa、分力Fbは、それぞ
れFa=Fsinθ、Fb=Fcosθで表される。し
たがって、テーパ面11aの角度θのとり方次第で分力
Fa、分力Fbの関係が変化する。例えば、傾斜面11
aの角度θ(摩擦角)を大きくすることによりFcos
θの値が小さくなるので、分力Fbを小さくすることが
できる。
【0024】以上より、Oリング7とテーパ面11aと
の接点に発生する力Fが全てOリング7とテーパ面11
aのすべり摩擦に作用するのではなく、分力Fbのみが
すべり摩擦に作用する。したがって、Oリング7の変形
で被チャック部9が位置ずれする量を、分力Faが仮に
すべり摩擦に作用した場合にずれる量より少なくなるよ
うに、Oリング7の弾性を設定してやれば、従来技術に
比べて確実にx、y方向のずれを少なくすることができ
る。なお、傾斜面と凹部との間を気密に密封できればO
リング7以外の弾性体でもよく、さらに傾斜面と凹部と
の間を密封できれば弾性体以外のものでもよい。
【0025】次に被チャック部の全体構造について説明
する。図3は被チャック部材の構成を示す斜視図であ
る。この被チャック部材9Aは、固体撮像素子1と、こ
の固体撮像素子1の画素面1aと反対側の裏面にハンダ
付けする固体撮像素子基板10aと、この固体撮像素子
基板10aの裏面をネジ等によって固定する固体撮像素
子保持部材10bとを備えている。この固体撮像素子保
持部材10bの裏面には左右及び下部にそれぞれ突起部
11が一体的に設けられている。さらに、この突起部1
1の近傍にはストッパ部材12がそれぞれ一体的に設け
られている。即ち、突起部11及びストッパ部材12は
固体撮像素子保持部材10bと一体に形成されていても
よく、また別体のものを固定してもよい。
【0026】図4は、被チャック部材の他の例の構成を
示す斜視図である。この被チャック部材9Bは、固体撮
像素子1Aと、固体撮像素子1Aの画素ライン4が露出
する画素面1aと反対側の裏面にハンダ付けする固体撮
像素子基板10aとを備えている。そして、固体撮像素
子1Aのパッケージ自体に突起部11及びストッパ部1
2Aが一体的に形成されている。そして、この固体撮像
素子1に直接設けられた突起部11で保持されるので、
固体撮像素子1Aと突起部11との間の誤差要因が少な
く、固体撮像素子1Aを高精度に位置決めして保持する
ことができる。
【0027】図5は、被チャック部材の他の例の構成を
示す斜視図である。この被チャック部材9Cは、固体撮
像素子1がハンダ付けされている固体撮像素子基板20
に、L字形部材12Bが固体撮像素子基板10aの表裏
に貫通する穴21を介して裏面側からネジ22で取り付
けられている。このL字形部材12Bには、上部に突起
部11が形成され、下端に突起部11と同方向に突出す
るストッパ部材12Cが一体に形成されている。そし
て、L字形部材12Bの突起部11と反対側には固体撮
像素子基板20の穴21に挿入され内部に雌ネジが形成
されている筒部11bが形成されている。突起部11、
L字形部材12B及び筒部11bは一体に形成されてい
てもよく、また突起部11と筒部11bを一体に形成し
てL字形部材12Bに固体撮像素子基板20の穴21と
同様の穴を形成して筒部11bをこの穴に挿通させても
よい。
【0028】ところで、突起部11が設けられているチ
ャック箇所は、図3、4、5では3箇所にしているが、
1箇所以上であれば何箇所でもよい。ただ、被チャック
部材9の安定性を考えると3箇所が好ましい。また、チ
ャック箇所を複数設ける場合には互いに離れた位置に設
けた方がよいのはもちろんである。
【0029】さらに、チャックを行った際、チャック側
基準面6eと固体撮像素子1、1Aの画素ライン4との
位置を精度よく位置決めするには図4に示した構造にす
ることが望ましい。また、この位置精度を特に必要とし
ない場合で、より安価のものが必要なときは図3または
図5の構造を用いた方がよい。また被チャック部材9の
突起部11及びストッパ部材12を形成するには固体撮
像素子1とは別部材にした方が加工面からみると安易に
行え、製造上及びコスト上では有利となる。なお、前記
傾斜面は、図1のようにテーパ状の円錐面でもよいが、
球面、三角錐面等でもよい。
【0030】以上の実施例では、被チャック部材9に突
起部11を設け、チャック部材6に穴部6cを設けた場
合について説明したが、被チャック部材9に穴部6cを
設け、チャック部材6に突起部11を設けてもよい。た
だし、この場合には、例えば、被チャック部材9の穴部
6cを貫通させずに図1の段部6dのみとし、突起部1
1に吸引用の穴を設ける必要がある。
【0031】また、以上の実施例では、被チャック部材
9にストッパ部材12を設け、チャック部材6にストッ
パ部材12が当接する基準面を設けていたが、チャック
部材6にストッパ部材12を設け、被チャック部材9に
ストッパ部材12が当接する基準面を設けてもよい。
【0032】さらに、保持部材及びこの保持部材に保持
される被保持部材の内一方に一方から他方に向かって突
出するストッパ部材を設けるとともに、他方にも他方か
ら一方のストッパ部材に向かって突出する突部を設け、
この突部の先端面を基準面としてもよい。
【0033】また、以上の実施例では、被調整部材とし
て固体撮像素子の場合について説明したが、固体撮像素
子に限られるものではなく、他の精密な調整を必要とす
るものを保持する場合に適用してもよい。
【0034】
【発明の効果】以上の説明から明らかな如く請求項1に
よれば、保持部材及びこの保持部材に保持される被保持
部材の内、一方に設けられている凹部及びこの凹部内に
固定された密封部材と、他方に設けられ前記密封部材を
介して前記凹部を閉塞する傾斜面が形成されている突起
部と、前記凹部内の閉塞空間に連通して密封部材と傾斜
面とを密封させる吸引手段とを備え、この吸引手段によ
り被保持部材を保持部材に着脱自在に吸引固定したの
で、従来と比べて、6軸方向にほぼ均一なチャック力を
発生することができるとともに、外力が加わった場合に
密着部材と傾斜面との間のすべり摩擦力を小さくするこ
とができ、保持部材が被保持部材の保持を解除したとき
に位置ずれするのを防止することができる。したがっ
て、高精度に被調整部材を位置調整することができる。
【0035】請求項2によれば、前記突起部及び密封部
材の組を3箇所以上に配設したことにより、被保持部材
を安定して保持することができるので、高精度に被調整
部材を位置調整することができる。
【0036】請求項3によれば、密封部材を弾性体とす
ることにより、密封部材が接触する傾斜面の変形を防止
することができるので、傾斜面に対する密封性が高まる
とともに、高耐久性をもたせることができる。
【0037】請求項4によれば、チャック部材と被チャ
ック部材との吸引方向の相互位置を一定に保持すること
ができるとともに、弾性体からなる密封部材を弾性限度
内に規制することができるので、吸引力の増大によって
密封部材が塑性変形することがなく、傾斜面に対する密
封性が高まるとともに、高耐久性をもたせることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係わる固体撮像素子の保持構
造を示す図である。
【図2】同要部拡大図である。
【図3】被チャック部材の構成を示す斜視図である。
【図4】被チャック部材の他の例の構成を示す斜視図で
ある。
【図5】被チャック部材の他の例の構成を示す斜視図で
ある。
【図6】固体撮像素子を用いて画像読取をおこなう装置
の概略図である。
【図7】図6における固体撮像素子の位置調整方向を示
す説明図である。
【図8】固体撮像素子と画素ラインとの関係を示す図で
ある。
【図9】従来の固体撮像素子の保持構造を示す図であ
る。
【符号の説明】
6 チャック部材 6c 穴部 6d 段部 6e チャック側基準面 7 Oリング 9 被チャック部材 11 突起部 11a テーパ面 12 ストッパ部材 14 真空ポンプ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 保持部材及びこの保持部材に保持される
    被保持部材の内、一方に設けられている凹部及びこの凹
    部内に固定された密封部材と、 他方に設けられ前記密封部材を介して前記凹部を閉塞す
    る傾斜面が形成されている突起部と、 前記凹部内の閉塞空間に連通して密封部材と傾斜面とを
    密封させる吸引手段とを備え、 この吸引手段により被保持部材を保持部材に着脱自在に
    吸引固定したことを特徴とする被調整部材の保持構造。
  2. 【請求項2】 前記突起部及び前記密封部材の組を3箇
    所以上に配設したことを特徴とする請求項1記載の被調
    整部材の保持構造。
  3. 【請求項3】 前記密封部材は弾性体からなることを特
    徴とする請求項1記載の被調整部材の保持構造。
  4. 【請求項4】 前記保持部材及びこの保持部材に保持さ
    れる被保持部材の内一方に、基準面を形成するととも
    に、他方に前記基準面に当接して前記密封部材の変形量
    を弾性限度内に規制するストッパ部材を設けたことを特
    徴とする請求項3記載の被調整部材の保持構造。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN104216087A (zh) * 2013-06-03 2014-12-17 鸿富锦精密工业(深圳)有限公司 吸取装置

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CN104216087B (zh) * 2013-06-03 2018-01-09 泰州市润杰五金机械制造有限公司 吸取装置

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