JPH08162706A - 集積化半導体光素子の製造方法 - Google Patents

集積化半導体光素子の製造方法

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JPH08162706A
JPH08162706A JP29724294A JP29724294A JPH08162706A JP H08162706 A JPH08162706 A JP H08162706A JP 29724294 A JP29724294 A JP 29724294A JP 29724294 A JP29724294 A JP 29724294A JP H08162706 A JPH08162706 A JP H08162706A
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JP
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layer
optical waveguide
mask
ridge
optical
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JP29724294A
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Mitsushi Yamada
光志 山田
Hitoshi Murai
仁 村井
Hiroshi Ogawa
洋 小川
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Oki Electric Industry Co Ltd
Original Assignee
Oki Electric Industry Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 第1及び第2光導波路層側のストライプの中
心軸ずれを生じない集積化半導体光素子の製造方法を提
供する。 【構成】 下地上に島状の第1光導波路予備層を形成し
た後、第1光導波路予備層の周辺を第2光導波路予備層
で埋め込む工程と、第1及び第2光導波路予備層の上側
表面にわたってストライプ状の第1マスク30を形成し
た後、これら予備層に対しエッチングを行ってストライ
プ方向に連続する第1及び第2光導波路層を含むストラ
イプ状のリッジ36を形成する工程と、第2光導波路層
側のリッジ34の部分の全体を第2マスク38で覆う工
程と、第1光導波路層側のリッジ32の両側面に接する
領域であってエッチングによる露出面上に第1埋込み層
を形成する工程と、第2及び第1マスクを順次除去した
後、第2光導波路層側のリッジの両側面に接する領域で
あって露出面上に第2埋込み層を形成する工程とを含
む。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、集積化半導体光素子
の製造方法、特に、レーザ領域及び光変調器領域を有す
る埋込み型集積化半導体光素子の製造方法に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】近年、半導体レーザ、半導体光増幅器、
光変調器、光スイッチ及び光フィルタなどを同一基板上
に集積化した、いわゆる多機能化、高性能化型の集積化
半導体光素子が注目されている。
【0003】これらの素子の組み合わせの内、特に、基
板上に半導体レーザ及び光変調器とを集積化した集積化
半導体光素子の例としては、文献(1992年電子情報
通信学会、ED−92、OQE92−53、p.p57
〜61)に開示されたものがある。
【0004】この文献に開示されている集積化半導体光
素子の製造方法について図4の(A)〜(C)、図5の
(A)〜(C)及び図6の(A)〜(C)を参照して以
下に説明する。
【0005】図4の(A)、(B)及び(C)〜図6の
(A)、(B)及び(C)は、分布帰還形(Distr
ibuted Feedback:略称DFB)レーザ
と光変調器とを基板上に集積化した変調器付きDFBレ
ーザの製造方法を説明するための工程図である。
【0006】まず、基板50として、n−InP基板を
用いている。この基板50上にn−InP下側クラッド
層52、InGaAsP活性層54及びp−InGaA
sP光ガイド層56を順次形成する。
【0007】その後、二光束干渉法を用いてグレーテイ
ング58を形成し、更に、グレーティング58上にp−
InP上側クラッド層60を形成する(図4の
(A))。
【0008】次に、上側クラッド層60上にマスク(図
示せず)を形成した後、上側クラッド層60の表面から
基板50の深さ方向に向かって選択エッチングを行い、
上側クラッド層60から活性層54までをエッチング除
去して下側クラッド層52の面を露出させる。このとき
エッチングにより残存した上側クラッド層60a、クレ
ーティング58a、光ガイド層56a及び活性層54a
により第1光導波路予備層61が形成される。
【0009】続いて、下側クラッド層52が露出してい
る面にInGaAaP光吸収層62及びp−InP上側
クラッド層64を順次形成して第1光導波路予備層61
の周辺(ここでは3つの周辺部分)を埋め込み第2光導
波路予備層65を形成する(図4の(C))。
【0010】次に、上側クラッド層60a及び64の表
面にまたがって第1マスク66を形成した後、メサエッ
チングを行う(図5の(A))。このときのメサエッチ
ングにより第1及び第2光導波路層を含むリッジ67が
形成される。このとき、第1光導波路層側のリッジを6
7aとし、第2光導波路層側のリッジを67bとする。
【0011】次に、第1及び第2光導波路層側のリッジ
67(67a,67b)の両側面の領域であって露出し
ている下側クラッド層52a上に2つの電流ブロック
層、すなわちp−InP下側電流ブロック層68とn−
InP上側電流ブロック層70とをそれぞれ形成する
(図5の(B))。
【0012】次に、所定の溶液を用いて第1マスク66
を除去した後、露出したリッジの上面及び上側電流ブロ
ック層70上にp−InP上側クラッド層72及びコン
タクト層74を順次形成する。その後、コンタクト層7
4上に第2マスク76を形成する(図5の(C))。
【0013】続いて、第2光導波路層側に露出している
部分をメサエッチングしてリッジ77を形成する(図6
の(A))。このときのリッジ77の部分が第2光導波
路層となる。
【0014】次に、リッジ77の両側面に接した領域で
あって露出している下側クラッド層上にポリイミド層7
8を形成する(図6の(B))。
【0015】その後、第1光導波路層側の上側に第1電
極79を形成し、第2第1光導波路層側の上側に第2電
極80を形成し、更に、基板50の裏面に第3電極81
を形成する。なお、第1及び第2電極79、80を形成
するとき、第1光導波路層側と第2光導波路層側との間
で電気的絶縁性を得るため、オーミック電極用コンタク
ト層を分離してある。従来は、上述した方法により変調
器付きDFBレーザを製造していた。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来の埋込み型集積化半導体光素子を形成する場合、
以下に述べるような問題があった。
【0017】第1及び第2光導波路層からなるストライ
プ状のリッジの両側に接し、かつこのリッジのストライ
プ方向に所定の材料を埋め込む場合、埋込み材料が第1
及び第2光導波路層側のリッジにより異なるため、従来
の方法はストライプ状のメサエッチングを個別に行って
第1及び第2光導波路層側のリッジを形成する。
【0018】その後、それぞれの層のリッジの両側面に
接する領域であって露出面上に所定の埋込み層を形成し
ていた。このため、一旦第1光導波路層側(ここではレ
ーザ領域の光導波路層側)のリッジを形成した後、再
度、第2マスクを用いて第1光導波路層側のリッジのス
トライプの中心軸に合わせて第2光導波路層側(ここで
は変調器領域の光導波路層側)のリッジの中心軸合わせ
を行う必要があった。このとき、以下に述べる理由によ
り第1光導波路層側のリッジ部と第2光導波路層側のリ
ッジ部との間でストライプの中心軸ずれが生じる。
【0019】作業者のアライナー操作の未習熟。
【0020】ウエハ上に塗布したレジスト膜の膜厚の
不均一性によるウエハの反り。
【0021】第1光導波路層及び第2光導波路層側の
リッジを形成する場合、個別にエッチング及び結晶成長
を繰返すときに発生するウエハ表面の凹凸。
【0022】フォトリゾグラフィの際に用いるマスク
パターンとウエハ装着用ステージとの不整合。
【0023】上述したストライプ状の第1及び第2光導
波路層の中心軸にずれ或いは非平行が発生すると、それ
ぞれの導波路層部分において光の散乱、乱反射及び高次
モード結合を生じ、このため、集積化半導体光素子の電
気特性、例えば消光特性、小信号応答特性及びαパラメ
ータが劣化する。また、出射光ビームの形状(ファーフ
ィルドパタン)が不均一になる。従って、製品の歩留が
悪くなる。
【0024】このため、第1及び第2光導波路層側のリ
ッジ間でストライプの中心軸ずれあるいは非平行の生じ
ない集積化半導体光素子の製造方法が望まれていた。
【0025】
【課題を解決するための手段】このため、この発明の製
造方法では、ストライプ状の光導波路の両側面に接する
領域であってストライプ方向に異なる材料を埋め込んだ
集積化半導体光素子を製造する方法において、下地上に
島状の第1光導波路予備層を形成した後、この第1光導
波路予備層の周辺を第2光導波路予備層で埋め込む。こ
のとき、第1光導波路予備層の表面と第2光導波路予備
層の表面とが平坦になるようする。次に、第1及び第2
光導波路予備層の上側にわたってストライプ状の第1マ
スクを形成した後、これら予備層に対しエッチングを行
ってストライプ方向に連続する第1及び第2光導波路層
を含むストライプ状のリッジを形成する。
【0026】次に、第2光導波路層側のリッジの部分の
全体を第2マスクで覆う。このとき、第2マスク幅を第
1マスク幅よりも大きくする。次に、第1光導波路層側
のリッジの両側面に接する領域であってエッチングによ
る露出面上に第1埋込み層を形成する。このときの第1
埋込み層をIII−V族化合物半導体で形成するのが良
い。次に、第2マスク及び第1マスクを順次除去した
後、第2光導波路層側のリッジの両側面に接する領域で
あって第2マスクを除去した露出面上に第2埋込み層を
形成する。このときの第2埋込み層を低誘電体で形成す
るのが良い。
【0027】
【作用】上述したこの発明の集積化半導体光素子の製造
方法では、下地上に第1及び第2光導波路予備層を形成
した後、第1及び第2光導波路予備層の上側にわたって
ストライプ状の第1マスクを形成する。その後、これら
の予備層に対しエッチングを行ってストライプ方向に連
続する第1及び第2光導波路層を含むストライプ状のリ
ッジを形成する。このため、第1光導波路層側と第2光
導波路層側とに連続したリッジが形成されるため、それ
ぞれの層のリッジのストライプの中心軸が自動的に合
い、かつ平行になる。その後、第2光導波路層側のリッ
ジの部分の全体を第2マスクで覆うようにする。このた
め、従来のような第1光導波路層側のリッジ部と第2光
導波路層側のリッジ部との間でストライプ方向を一致さ
せるためのマスク合わせの必要がなくなるので、工程が
簡略化される。その後、第1光導波路層側にリッジの両
側面に接する領域であってエッチングで露出している露
出面上にIII−V族化合物半導体からなる第1埋込み
層を形成する。続いて、第2マスク及び第1マスクを順
次除去した後、第2光導波路層側のリッジの両側面に接
する領域であって第2マスクを除去した露出面上に低誘
電体からなる第2埋込み層を形成する。このようにして
形成された集積化半導体光素子は、ストライプ方向に対
し第1光導波路層側のリッジ部の両側には、III−V
族化合物半導体からなる第1埋込み層を形成してあるた
め、第1光導波路層間に電圧を印加した場合、発熱量を
抑制することができる。また、第2光導波路層側のリッ
ジ部には、低誘電体からなる第2埋込み層を形成してあ
るため、第2光導波路層側の電極間容量を低減すること
ができる。
【0028】
【実施例】以下、各図面を参照して、この発明の集積化
半導体光素子、特に半導体レーザ及び変調器を同一基板
に集積化した変調器付き分布帰還形(Distribu
ted Feedback:略称DFB)レーザの製造
方法について説明する。なお、図1の(A)、(B)、
(C)及び(D)〜図3の(A)、(B)及び(C)
は、この発明が理解できる程度に各構成成分の形状、大
きさ、及び配置関係を概略的に示してあるにすぎない。
したがって、この実施例に何ら限定されるものではな
い。
【0029】図1の(A)、(B)、(C)及び(D)
〜図3の(A)、(B)及び(C)を参照して、この発
明の変調器付きDFBレーザの製造方法について説明す
る。なお、図1の(A)、(B)及び(C)〜図3の
(A)、(B)及び(C)は、変調器付きDFBレーザ
の製造工程を説明するための工程図である。
【0030】まず、下地13として、基板10上に下側
クラッド層12を積層した構造体を用いる。基板10と
しては、n−InP基板を用い、下側クラッド層12と
してn−InPを用いる。このときの基板表面の面方位
を例えば(100)面とする。この下地13上に活性層
(InGaAsP層)14、光ガイド層(p−InGa
AsP層)16、グレーティング18及び上側クラッド
層(p−InP層)20を順次形成して図1の(A)に
示すような構造体を得る。
【0031】その後、上側クラッド層20上に島状のマ
スク(図示せず)を形成した後、選択的エッチングを行
って島状の第1光導波路予備層15を形成する(図1の
(B))。このとき、エッチングにより残存した活性層
を14aとし、光ガイド層を16aとし、グレーテイン
グを18aとし、上側クラッド層を20aとする。従っ
て、第1光導波路予備層15は、活性層14a、光ガイ
ド層16a、グレーテイング18a及び上側クラッド層
20aから構成されている。
【0032】次に、第1光導波路予備層15の周辺を第
2光導波路予備層25で埋込む。このときの第2光導波
路予備層25を形成する方法は以下の通りとする。ま
ず、露出している下側クラッド層12上に光吸収層22
(InGaAsP層)を形成する。この光吸収層22上
に上側クラッド層24を形成する。このとき、上側クラ
ッド層24の面は、第1光導波路予備層側の上側クラッ
ド層20aの面と平坦になるように形成するのが良い。
ここまでの工程は、既に説明した従来の製造方法と同一
な工程である。
【0033】この発明の実施例では、例えば有機金属気
相成長法(MOVPE法)を用いて図1の(C)で形成
した第1及び第2光導波路予備層15、25の表面に上
側クラッド層(p−InP層)26及びコンタクト層
(p+ −InGaAs層)28を順次形成する。
【0034】その後、第1及び第2光導波路予備層1
5、25の上側にストライプ状の第1マスク30を形成
する。このときの第1マスク30の形成方法は以下の通
りとする。
【0035】第1マスク30は、基板10上に面方位の
〈011〉方向に沿って第1光導波路予備層及び第2光
導波路予備層にまたがるように形成する。このときの第
1マスク30を例えばSiO2 膜とし、また、SiO2
膜30のストライプ幅を3μm程度とする。
【0036】次に、第1光導波路予備層15及び第2光
導波路予備層25に対しエッチングを行ってストライプ
方向に連続する第1及び第2光導波路層を含むストライ
プ状のリッジ36(32、34)を形成して、図2の
(A)に示すような構造体を得る。ここで、第1光導波
路層側のリッジを番号32で示し、第2光導波路層側の
リッジを番号34で示してある。
【0037】また、第2光導波路層は、この実施例で
は、下側クラッド層12の一部分と、光吸収層22の一
部分22aと、上側クラッド層24、26の一部分24
a,26aと、コンタクト層28の一部分28aとを含
む層であって、変調器領域部を構成する層である。同様
に、第1光導波路層は、この実施例では、下側クラッド
層12の一部分と、活性層14の一部分14aと、光ガ
イド層16の一部分16aと、上側クラッド層20の一
部分20aとを含む層であって、レーザ領域部を構成す
る層である。このときリッジ36の形成の一例を次の通
りとする。例えばリアクテブイオンエッチング(RI
E)法を用いて図2の(D)の構造体に対してメサエッ
チングを行うと、第1マスクが設けられたコンタクト層
28側から第1光導波路層側のリッジ32と第2光導波
路層側のリッジ34とを有する連続したストライプ状の
リッジ36が形成される(図2の(A))。このときの
エッチングの深さは、コンタクト層28の表面から第1
光導波路層側では活性層14aまでの、及び第2光導波
路層側では光吸収層22までの各層がエッチング除去さ
れる程度の深さとする。
【0038】次に、マスク30が設けられている第2光
導波路層側のリッジ34の部分の全体を第2マスク38
で覆う(図2の(B))。このときの第2マスク38を
例えばAl23 膜とする。また、第2マスク38のス
トライプ方向は、第1マスク30と同じ方向であるから
〈011〉方向となる。このときの第2マスクの長さL
を約1mm程度とし、ストライプの長手方向に直交する
第2マスク幅Sを約15μm程度とする。なお、ここで
は第2マスク幅Sを基板10の幅よりも狭くしてある
が、なんらこの幅に限定されるものではなく、第2マス
ク幅Sを基板の幅と同一であっても良い。この実施例で
は、第2マスク幅を第1マスクのストライプ幅より大き
く(第1マスク幅の約3倍)してある。このため、フォ
トリソグラフィ工程でのアライメントの許容度を広げる
ことができる。
【0039】次に、図2の(B)の構造体を所定のエッ
チング溶液に浸漬させて第2マスク38及び第1マスク
30以外の露出面をエッチング除去する(図2の
(C))。このときのエッチング溶液は、ブロムメタノ
ール系或いは臭化水素系のエッチング溶液を用いるのが
良い。このようなメサエッチングにより第1マスク30
のみを有するリッジ32の側壁面も深さ方向と同程度に
横方向(幅方向ともいう。)アンダーエッチングされる
ので、第1光導波路層を含むリッジ32のストライプ幅
は約1μm程度に狭くなる。このときの深さ方向に下側
クラッド層12aの表面もエッチングされる。このとき
の下側クラッド層12aの露出面を12bとして示す。
このエッチングによって、図2の(A)の工程のとき用
いたRIE法でダメージを受けた下側クラッド層の面が
除去され、また、同時にその面に付着していた表面酸化
物も除去される。このときダメージとしては、イオン衝
撃による結晶面の凹凸やひずみなどが考えられる。な
お、RIE法に起因する下側クラッド層の面にダメージ
や表面酸化物の付着がないときは、図2の(C)工程を
削除しても良い。
【0040】次に、第1光導波路層側のリッジ32の両
側面に接する領域であって前記エッチング溶液を用いた
エッチングによる露出面上に第1埋込み層43を形成す
る(図3の(A))。この第1埋込み層43の形成方法
は一例として以下の通りとする。例えば有機金属気相成
長法(MOVPE)を用いて図2の(C)の構造体の露
出面12b上に下側電流ブロック層(p−InP層)4
0を形成し、その後、この下側電流ブロック層40上に
上側電流ブロック層(n−InP層)42を形成する。
このとき形成された下側及び上側電流ブロック層40及
び42を総称して第1埋込み層43と称する。また、第
1埋込み層43を電流狭窄層とも称する。この下側電流
ブロック層40は、第1光導波路層側の上側クラッド層
部分20aの側壁縁面まで形成するのが良い。
【0041】また、上側電流ブロック層42は、第1光
導波路層側の上側クラッド層部分20aの表面と同じ面
になるように形成するのが良い。この実施例では、第1
光導波路層側のリッジ32の両側に電流狭窄層43が埋
め込まれた状態をレーザ領域となる。このとき、第1光
導波路層側の第1マスク30の表面及び第2光導波路層
側の第2マスク38部分には、結晶が成長しないので、
第2光導波路層側のリッジ34の部分は露出した状態の
まま残存する。
【0042】次に、第2マスク38をエッチング除去し
た後、続いて第1マスク30をエッチング除去する。こ
のときの第2マスク38のエッチング溶液には、りん酸
系エッチング液、例えば熱りん酸溶液(80℃)を用い
るのが良い。また、第1マスク30のエッチング溶液に
は、フッ酸系エッチング液、例えばフッ酸溶液を用いる
のが良い。
【0043】次に、第2光導波路層側のリッジ34の両
側面に接する領域であって第2マスク38を除去した露
出面上に第2埋込み層44を形成する(図3の
(B))。この実施例では、埋込み層44をポリイミド
層とする。このときの第2埋め込み層の形成方法は以下
の通りとする。例えばスピンナーコート法により第2光
導波路層側のリッジ34の両壁面をポリイミド層44で
埋め込む。このとき、第2光導波路層側のコンタクト層
28aの表面とリッジ34の両側面に接する領域にある
ポリイミド層44の表面とは平坦面になるように形成す
るのが良い。この実施例では、第2光導波路層側のリッ
ジ34の両側にポリイミド層44を埋め込んだ状態を変
調器領域部と称する。
【0044】その後、第1導波路層(レーザ領域)側の
上側電流ブロック層及び上側クラッド層28b上に上側
クラッド層(図示せず)及びコンタクト層(図示せず)
を順次形成する。この後、コンタクト層上に第1電極4
5を形成する。
【0045】一方、第2導波路層(変調器領域)側のコ
ンタクト層28a及びポリイミド層44上に第2電極4
6を形成する。更に、基板10の裏面に第3電極47を
形成する(図3の(C))。このような工程により変調
器付きDFBレーザが完成する。
【0046】上述した工程から理解できるように、この
発明の実施例ではレーザ領域と変調器領域とを形成する
とき、第1マスク及び第2マスクの2種類のマスクを用
いる。第1マスクは、レーザ領域部及び変調器領域部の
リッジを形成するためのメサエッチング用マスクであ
る。このため、レーザ領域部となる第1導波路層側のリ
ッジと変調器領域部となる第2導波路層側のリッジとは
連続したストライプ状のリッジとして形成されるので、
レーザ領域部と変調器領域部のストライプの中心軸が自
動的に合う。
【0047】また、この実施例ではレーザ領域部及び変
調器領域部のストライプの中心軸ずれ或いは非平行がな
くなるのでのリッジ3の領域での光の散乱、乱反射及び
高次モード結合の発生が抑制される。このため、半導体
レーザ素子と光変調器素子との間の光結合効率が著しく
向上する。また、従来に比べ製造工程中での第1及び第
2マスクによるアライメント精度を必要としないため、
製品の歩留が向上する。なお、上述した実施例では、基
板の結晶面を(100)面とし、リッジのストライプ方
向を〈110〉方向としたが、なんらこれらの面方位に
限定されるものではなくこの他の面方位であっても良
い。
【0048】また、この実施例では、光導波層にバルク
を用いた場合の変調器付きDFBレーザについて説明し
たが、光導波層に多重量子井戸を用いた場合のDFBレ
ーザにも適用できる。
【0049】また、この実施例では、レーザ領域部のリ
ッジの両側を埋め込むときの材料としてp−InP層や
n−InP層を用いたが、Fe −InPなどの半絶縁性
を有するInP化合物半導体を用いても良い。
【0050】また、第1マスクを用いてメサエッチング
するとき、エッチング深さを上側クラッド層から活性層
まで除去したが、なんらこの深さに限定させるものでは
なく、第2マスクを用いてエッチングするとき、少なく
ともレーザ領域部の活性層部分までエッチング除去して
あれば良い。
【0051】また、第1マスクを用いてエッチングして
リッジを形成するとき、RIE法を用いたがウエットエ
ッチングを用いてリッジを形成しても良い。
【0052】また、この実施例では、第1マスクの材料
としてSiO2 を用い、第2マスクの材料としてAl2
3 を用いたが、例えば第1マスクの材料として第2マ
スクよりもエッチング速度が遅い材料を用いて最初に第
2マスクを除去し、その後、第1マスクを除去する方法
により第2マスク及び第1マスクを除去しても良い。
【0053】
【発明の効果】上述した説明からも明らかなように、こ
の発明の集積化半導体光素子の製造方法は第1マスクを
用いてエッチングを行い、第1及び第2導波路層を含む
リッジを形成するため、第1導波路層側と第2導波路層
側とのリッジのストライプの中心軸が自動的に合う。こ
のため、素子を動作させたときの第1及び第2導波路層
での光の散乱、乱反射及び高次モード結合の発生が抑制
される。したがって、第1導波路層側の半導体レーザと
第2導波路層側の光変調器との間の光結合効率が著しく
向上する。
【0054】また、製造工程中でのマスク合わせによる
アライメントの精度を必要としないため、製品の歩留が
向上する。また、第1導波路層側のリッジの両側面に基
板と同じIII−V族化合物半導体で第1埋込み層を形
成するので、レーザ光を発振した際に発生する発熱量を
低減することができる。また、第2導波路層側のリッジ
の両側面を低誘電体で埋め込んで第2埋込み層を形成す
るので、電極間容量が小さくなり、光変調器部の高速動
作が可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(A)〜(D)は、この発明の実施例の変調器
付きDFBレーザの製造方法を説明するために供する断
面工程図である。
【図2】(A)〜(C)は、図1に続く、この発明の実
施例の製造方法を説明するために供する断面工程図であ
る。
【図3】(A)〜(C)は、図2に続く、この発明の実
施例の製造方法を説明するために供する断面工程図であ
る。
【図4】(A)〜(C)は、従来の変調器付きDFBレ
ーザの製造方法を説明するために供する断面工程図であ
る。
【図5】(A)〜(C)は、図4に続く、従来の製造方
法を説明するために供する断面工程図である。
【図6】(A)〜(C)は、図5に続く、従来の製造方
法を説明するために供する断面工程図である。
【符号の説明】
10:基板(n−InP基板) 12、12a、12b:下側クラッド層(n−InP
層) 13:下地 14:活性層(InGaAsP層) 15:第1光導波路予備層 16:光ガイド層(p−InGaP光ガイド層) 18:グレーティング 20:上側クラッド層(p−InP上側クラッド層) 22:光吸収層(InGaAsP層) 24、24a:上側クラッド層(p−InP層) 25:第2光導波路予備層 26、26a:上側クラッド層 27:上側クラッド層 28、28a:コンタクト層 30:第1マスク(SiO2 マスク) 32:第1光導波路層側のリッジ 34:第2光導波路層側のリッジ 36:リッジ 38:第2マスク(Al23 マスク) 40:下側電流ブロック層(p−InP下側電流ブロッ
ク層) 42:上側電流ブロック層(n−InP上側電流ブロッ
ク層) 44:第1埋め込み層(ポリイミド層) 45:第1電極 46:第2電極 47:第3電極

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ストライプ状の光導波路の両側面に接す
    る領域であってストライプ方向に異なる材料を埋め込ん
    だ集積化半導体光素子を製造する方法において、 (a)下地上に島状の第1光導波路予備層を形成した
    後、該第1光導波路予備層の周辺を第2光導波路予備層
    で埋め込む工程と、 (b)前記第1及び第2光導波路予備層の上側にわたっ
    てストライプ状の第1マスクを形成した後、これら予備
    層に対しエッチングを行ってストライプ方向に連続する
    第1及び第2光導波路層を含むストライプ状のリッジを
    形成する工程と、 (c)前記第2光導波路層側の前記リッジの部分の全体
    を第2マスクで覆う工程と、 (d)前記第1光導波路層側の前記リッジの両側面に接
    する領域であって前記エッチングによる露出面上に第1
    埋込み層を形成する工程と、 (e)前記第2マスク及び第1マスクを順次除去した
    後、前記第2光導波路層側の前記リッジの両側面に接す
    る領域であって前記第2マスクを除去した露出面上に第
    2埋込み層を形成する工程とを含むことを特徴とする集
    積化半導体光素子の製造方法。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の集積化半導体光素子を
    製造する方法において、 前記(d)工程の前記第1埋込み層をIII−V族化合
    物半導体とし、及び前記(e)工程の前記第2埋込み層
    を低誘電体とすることを特徴とする集積化半導体光素子
    の製造方法。
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