JPH08161184A - タスクスケジューリング装置 - Google Patents

タスクスケジューリング装置

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Publication number
JPH08161184A
JPH08161184A JP6305265A JP30526594A JPH08161184A JP H08161184 A JPH08161184 A JP H08161184A JP 6305265 A JP6305265 A JP 6305265A JP 30526594 A JP30526594 A JP 30526594A JP H08161184 A JPH08161184 A JP H08161184A
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JP
Japan
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queue
waiting
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Withdrawn
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JP6305265A
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Inventor
Shinya Yoshioka
信也 吉岡
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NEC Engineering Ltd
Original Assignee
NEC Engineering Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 完了待ち解除の検出に要する時間を小さく
し、スループットを向上させる。 【構成】 管理モニタ1はスケジューリング制御プログ
ラムを実行するために、実行中のタスクを保持する実行
中キュー2と、実行可能なタスクを保持する実行可能キ
ュー3と、完了待ちのタスクを保持する完了待ちキュー
4と、中断したタスクを保持する中断キュー5とを有し
ている。完了待ちキュー4は検出頻度に応じて設定され
た検出頻度レベル毎に設けられた処理待ちキュー4a,
4b,4cに夫々対応する検出頻度レベルのタスクを保
持している。管理モニタ1は検出頻度レベル毎に検出回
数を計数し、その検出回数が各レベル毎に予め設定され
た検出頻度と一致したときにその検出頻度レベルのタス
クに対して完了待ち解除の検出を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はタスクスケジューリング
装置に関し、特にコンピュータ装置において同時に複数
のタスクを処理するための管理モニタによるタスクスケ
ジューリング方式に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種のタスクスケジューリング
方式においては、複数のタスクが他のタスクに対して処
理実行を依頼する場合、その依頼内容を基にスケジュー
リング制御プログラムから個々のタスクに対して処理実
行を指示している。
【0003】その場合、スケジューリング制御プログラ
ムは個々のタスクを実行する上で、より優先順位の高い
タスクを先に実行するために、優先順位毎に設けられた
処理待ちキュー(QUE)に各タスクを保持すること
で、より優先順位の高いタスクを先に実行している。
【0004】すなわち、図7に示すように、スケジュー
リング制御プログラムを実行する管理モニタ6には実行
中(:RUN)のタスクを保持する実行中キュー2と、
実行可能(:READY)なタスクを保持する実行可能
キュー3と、完了待ち(:WAIT)のタスクを保持す
る完了待ちキュー7と、中断(:BLOCKED)した
タスクを保持する中断キュー5とが設けられている。
【0005】これらのキューのうち実行可能キュー3で
は優先順位毎に設けられた処理待ちキュー、つまり優先
度0の処理待ちキュー3a、優先度1の処理待ちキュー
3b、……、優先度nの処理待ちキュー3nに夫々対応
する優先度のタスクを保持している。
【0006】ここで、優先度0の処理待ちキュー3aに
タスクAとタスクBとタスクCとが保持され、優先度1
の処理待ちキュー3bにタスクDが保持され、……、優
先度nの処理待ちキュー3nにタスクEが保持され、ま
た完了待ちキュー7にタスクF及びタスクGが保持さ
れ、中断キュー5にタスクHとタスクIとタスクJとが
保持されていたとする。
【0007】この場合に例えば、実行可能キュー3の優
先度0の処理待ちキュー3aに保持されていたタスクA
が実行中キュー2に移されてその処理が実行されている
ときに(図7参照)、他のタスクに対する依頼が発生
すると、タスクAは完了待ちキュー7に移されてタスク
F及びタスクGの後ろに保持され、他のタスクからの応
答を待つこととなる(図7参照)。
【0008】図8は上記のタスクスケジューリング動作
を示しており、管理モニタ6はスケジューリング・シー
ケンスの実行を開始すると(図8ステップS31)、実
行可能キュー3につながれたタスクの中で最も優先度の
高いタスクを実行中キュー2に移して実行する(図8ス
テップS32)。
【0009】この最も優先度の高いタスクの処理を実行
すると、管理モニタ6は完了待ち(WAIT)命令を実
行したかを判定し(図8ステップS33)、完了待ち命
令を実行したのであれば、管理モニタ6はその完了待ち
命令を実行したタスクの優先度を基に実行可能キュー3
内につなぎ替える(図8ステップS34)。また、完了
待ち命令を実行していなければ、管理モニタ6はそのタ
スクを完了待ちキュー7につなぎ替える(図8ステップ
S35)。
【0010】この後に、管理モニタ6は完了待ちキュー
7につながったタスク全てについて完了待ちが解除でき
るかをチェックし(図8ステップS36)、完了待ち解
除が可能なタスクがあれば(図8ステップS37)、そ
のタスクを完了待ちキュー7から実行可能キュー3に優
先度を基につなぎ替える(図8ステップS38)。
【0011】管理モニタ6は完了待ち解除が可能なタス
クがなければ、あるいは完了待ちキュー7から実行可能
キュー3へのつなぎ替えが終了すると、ステップS32
に戻って実行可能キュー3につながれたタスクの中で次
に優先度の高いタスクを実行する。
【0012】上記のように、各キューに保持されるタス
ク間で処理実行を依頼する場合、それらのタスク間にお
けるメッセージの送受信に関してはそれらのタスク各々
の優先度の違いによって支障が生ずる恐れがある。つま
り、図6に示すように、タスク(TASK)Aの優先度
が高くても、タスクAのメッセージの送信先であるタス
クBの優先度が低ければ、タスクAはタスクBの処理実
行が済むまで足止めされることとなる。
【0013】そこで、タスク間のメッセージの送受信に
関しては、例えば優先度の低いタスクBが優先度の高い
タスクAからメッセージを受信して応答を返信しなけれ
ばならない場合、タスクBの優先度を一時的にレベルア
ップさせることで、タスクAの足止めをなくすようにし
ている。このメッセージの送受信における優先度を一時
的に変更する技術については、特開平2−196359
号公報に詳述されている。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来のタスク
スケジューリング方式では、メッセージの送受信を対象
にタスク間のやりとりに着目し、優先度の高いタスクに
対して多くの時間を割当てるようにしている。このタス
ク間のやりとり(同期)における応答待ちにはイベント
・フラグ待ちや資源完了待ち等の方法があり、メッセー
ジの送受信における優先度の変更等の処置だけではスル
ープット向上の効果が半減する。
【0015】実行中のタスクが完了待ちとなる命令を出
すと、指定した事象が発生するまで完了待ちキューにつ
なぎ替えられて完了待ち状態になる。完了待ちキューに
つなぎ替えられたタスクはタスクスケジューリングの機
会毎に、他の完了待ち状態のタスクとともに完了待ち解
除できるかの検出が行われる。しかしながら、この完了
待ち解除の検出に要する時間が大きいと、実行タスクに
割当てる時間が少なくなるので、言換えると実行タスク
の開始時間が遅れるので、リアルタイム性が失われる。
【0016】そこで、本発明の目的は上記の問題点を解
消し、完了待ち解除の検出に要する時間を小さくするこ
とができ、スループットを向上させることができるタス
クスケジューリング装置を提供することにある。
【0017】
【課題を解決するための手段】本発明によるタスクスケ
ジューリング装置は、実行中のタスクを管理するための
実行中タスク行列と、各タスクに付与された優先レベル
にしたがって実行可能なタスクを管理するための実行可
能タスク行列と、各タスクに予め設定された検出頻度に
応じて付与された検出レベルにしたがって完了待ちのタ
スクを管理するための完了待ちタスク行列と、中断すべ
きタスクを管理するための中断タスク行列とを備えてい
る。
【0018】本発明による他のタスクスケジューリング
装置は、上記の構成のほかに、前記完了待ちタスク行列
のタスクを前記検出レベルに応じて前記完了待ちの解除
条件の検出を実行する手段を具備している。
【0019】
【作用】タスクの完了待ち状態には高い頻度で解除を検
出しなければならないものから、低い頻度で解除を検出
すればよいものまであるので、それらの解除を一律に検
出するよりも、検出頻度を階層的にレベル分けした方が
スループットの向上が図れる。
【0020】そこで、タスク毎もしくは命令系に応じて
完了待ち解除検出頻度を設定できるようにし、完了待ち
キューにつながれたタスクを指定されたレベルに対応付
けて階層化する。これによって、各検出頻度レベル毎に
異なる頻度で完了待ち解除の検出が行えるので、完了待
ち解除の検出に要する時間を小さくすることができ、ス
ループットを向上させることができる。
【0021】
【実施例】次に本発明の一実施例について図面を参照し
て説明する。
【0022】図1は本発明の一実施例を示す構成図であ
る。図において、管理モニタ1はスケジューリング制御
プログラムを実行するために、実行中(:RUN)のタ
スクを保持する実行中キュー2と、実行可能(:REA
DY)なタスクを保持する実行可能キュー3と、完了待
ち(:WAIT)のタスクを保持する完了待ちキュー4
と、中断(:BLOCKED)したタスクを保持する中
断キュー5とを備えている。
【0023】実行可能キュー3では優先順位毎に設けら
れた処理待ちキュー、つまり優先度0の処理待ちキュー
3a、優先度1の処理待ちキュー3b、……、優先度n
の処理待ちキュー3nに夫々対応する優先度のタスクを
保持している。
【0024】また、完了待ちキュー4では検出頻度に応
じて設定された検出頻度レベル毎に設けられた処理待ち
キュー、つまり検出頻度レベル0の処理待ちキュー4
a、検出頻度レベル1の処理待ちキュー4b、検出頻度
レベル2の処理待ちキュー4cに夫々対応する検出頻度
レベルのタスクを保持している。
【0025】管理モニタ1はスケジューリング・シーケ
ンスの実行を開始すると、実行可能キュー3につながれ
たタスクの中で最も優先度の高いタスク(優先度0の処
理待ちキュー3aに保持されたタスク→優先度1の処理
待ちキュー3bに保持されたタスク→……→優先度nの
処理待ちキュー3nに保持されたタスクの順)を実行中
キュー2に移して実行する。
【0026】管理モニタ1は実行中キュー2のタスクの
処理が終了すると、完了待ち(WAIT)命令を実行し
たかを判定し、完了待ち命令を実行したのであれば、管
理モニタ1はその完了待ち命令を実行したタスクの優先
度を基に実行可能キュー3内につなぎ替える。また、完
了待ち命令を実行していなければ、管理モニタ1はその
タスクを完了待ちキュー4の対応する検出頻度レベルの
処理待ちキューにつなぎ替える。
【0027】このとき、管理モニタ1は検出頻度レベル
毎に検出回数を計数しており、その検出回数が予め設定
された検出頻度と一致した検出頻度レベルのタスクに対
してのみ完了待ち解除の検出を行い、完了待ち解除が可
能なタスクがあれば、そのタスクを完了待ちキュー4か
ら実行可能キュー3に優先度を基につなぎ替える。
【0028】管理モニタ1は完了待ち解除が可能なタス
クがなければ、あるいは完了待ちキュー4から実行可能
キュー3へのつなぎ替えが終了すると、実行可能キュー
3につながれたタスクの中で次に優先度の高いタスクを
実行する。
【0029】図2は本発明の一実施例によるタスクスケ
ジューリング方法における優先レベル及び検出頻度レベ
ルの具体例を示す図である。図2(a)は各タスク毎に
付与された優先レベル及び検出頻度レベルの設定例を示
し、図2(b)は検出頻度の設定例を示している。
【0030】図において、タスクAは非常停止監視処理
を実行するタスクであり、完了待ちの状態になると非常
停止スイッチ検出中となる。タスクAの優先レベルとし
ては「10」が設定され、完了待ち解除検出頻度レベル
としては同期通信及びアクチュエータともに最優先の検
出頻度レベル「0」が設定されている。
【0031】タスクBは操作パネル管理処理を実行する
タスクであり、完了待ちの状態になると操作パネルスイ
ッチ検出中となる。タスクBの優先レベルとしては「2
0」が設定され、完了待ち解除検出頻度レベルとしては
同期通信に最優先の検出頻度レベル「0」が設定され、
アクチュエータに検出頻度レベル「2」が設定されてい
る。
【0032】タスクCは安全カバー開閉検出処理を実行
するタスクであり、完了待ちの状態になると安全カバー
開閉スイッチ検出中となる。タスクCの優先レベルとし
ては「20」が設定され、完了待ち解除検出頻度レベル
としては同期通信及びアクチュエータともに最優先の検
出頻度レベル「0」が設定されている。
【0033】タスクDは液残量検出処理を実行するタス
クであり、完了待ちの状態になると液量検出中となる。
タスクDの優先レベルとしては「100」が設定され、
完了待ち解除検出頻度レベルとしては同期通信に最優先
の検出頻度レベル「0」が設定され、アクチュエータに
検出頻度レベル「2」が設定されている。
【0034】タスクEはロボット・アラーム検出処理を
実行するタスクであり、完了待ちの状態になるとアラー
ム信号検出中となる。タスクEの優先レベルとしては
「20」が設定され、完了待ち解除検出頻度レベルとし
ては同期通信及びアクチュエータともに最優先の検出頻
度レベル「0」が設定されている。
【0035】タスクFはユニット1制御処理を実行する
タスクであり、完了待ちの状態になるとセンサ状態待ち
となる。タスクFの優先レベルとしては「30」が設定
され、完了待ち解除検出頻度レベルとしては同期通信に
最優先の検出頻度レベル「0」が設定され、アクチュエ
ータに検出頻度レベル「2」が設定されている。
【0036】タスクGはユニット2制御処理を実行する
タスクであり、完了待ちの状態になるとセンサ状態待ち
となる。タスクGの優先レベルとしては「30」が設定
され、完了待ち解除検出頻度レベルとしては同期通信に
最優先の検出頻度レベル「0」が設定され、アクチュエ
ータに検出頻度レベル「1」が設定されている。
【0037】タスクHはユニット3制御処理を実行する
タスクであり、完了待ちの状態になるとセンサ状態待ち
となる。タスクHの優先レベルとしては「30」が設定
され、完了待ち解除検出頻度レベルとしては同期通信に
最優先の検出頻度レベル「0」が設定され、アクチュエ
ータに検出頻度レベル「1」が設定されている。
【0038】タスクIはユニット4制御処理を実行する
タスクであり、完了待ちの状態になるとイベント・フラ
グ状態待ちとなる。タスクIの優先レベルとしては「3
0」が設定され、完了待ち解除検出頻度レベルとしては
同期通信に検出頻度レベル「1」が設定され、アクチュ
エータに最優先の検出頻度レベル「0」が設定されてい
る。
【0039】タスクJはユニット5制御処理を実行する
タスクであり、完了待ちの状態になると資源占有待ちと
なる。タスクJの優先レベルとしては「30」が設定さ
れ、完了待ち解除検出頻度レベルとしては同期通信及び
アクチュエータに最優先の検出頻度レベル「0」が設定
されている。
【0040】タスクKはユニット6制御処理を実行する
タスクであり、完了待ちの状態になるとメイル受信待ち
となる。タスクKの優先レベルとしては「30」が設定
され、完了待ち解除検出頻度レベルとしては同期通信及
びアクチュエータに最優先の検出頻度レベル「0」が設
定されている。
【0041】尚、上記の完了待ち解除検出頻度レベルに
おいて、検出頻度レベル0には検出頻度として「1」回
が、検出頻度レベル1には検出頻度として「10」回
が、検出頻度レベル2には検出頻度として「20」回が
夫々設定されている[図2(b)参照]。
【0042】また、上記のタスクA〜Kは生産設備機械
の制御等に用いられる。生産設備機械の制御等には完了
待ち命令が頻繁に使用されるので、本発明の一実施例に
よるタスクスケジューリング方法を用いると、スループ
ットの向上等の大きな効果が得られる。
【0043】生産設備機械の制御等に用いられる命令と
しては指示系の命令と、デバイス系の命令と、完了待ち
系の命令とがある。指示系の命令は行いたい制御命令を
与える命令であり、比較的に短い時間で処理を終えるこ
とができる。指示系の命令としてはタスク起動/停止/
終了、日付/時刻、タスク・スケジューリング、I/
O、イベント・フラグ、メイル、資源、アクチュエータ
起動等がある。
【0044】デバイス系の命令は周辺装置や通信機器に
対する制御を行う命令であり、比較的に時間を要するの
で、他の処理との平行処理は困難である。デバイス系の
命令としてはコンソール、グラフィック、プリンタ、フ
ァイルR/W等がある。
【0045】完了待ち系の命令は実行後に完了状態にな
っていなければ、完了待ちキュー4につなぎ替えられる
とともに、完了待ち解除の対象となる。ここで、完了待
ち系の命令としてはタスク間の同期及び通信における応
答待ちと、その他の完了待ちとがあり、タスク間の同期
及び通信における応答待ちにはイベント・フラグ待ちや
資源完了待ち、及びメイル完了待ちがあり、その他の完
了待ちにはアクチュエータ完了待ちやタイム(タイムア
ップ)待ちがある。
【0046】図3は図1の完了待ちキュー4の状態を示
す図である。図においては、図2に示す検出頻度レベル
の具体例を基に各タスクがつながれた完了待ちキュー4
の状態を示している。
【0047】すなわち、検出頻度レベル0の処理待ちキ
ュー4aにはタスクAとタスクCとタスクEとがつなが
れ、検出頻度レベル1の処理待ちキュー4bにはタスク
GとタスクHとタスクIとがつながれ、検出頻度レベル
2の処理待ちキュー4cにはタスクBとタスクDとタス
クFとがつながれている。尚、検出頻度レベルが同じ場
合にはその処理待ちキューにおいて先着順、つまり早く
完了待ち状態となったタスクからつながれるようになっ
ている。
【0048】図4は本発明の一実施例によるタスクスケ
ジューリングの動作を示すフローチャートである。この
図4を用いて本発明の一実施例によるタスクスケジュー
リングについて説明する。
【0049】管理モニタ1はスケジューリング・シーケ
ンスの実行を開始すると(図4ステップS1)、実行可
能キュー3につながれたタスクの中で最も優先度の高い
タスクを実行中キュー2に移して実行する(図4ステッ
プS2)。
【0050】この最も優先度の高いタスクの処理を実行
すると、管理モニタ1は完了待ち(WAIT)命令を実
行したかを判定し(図4ステップS3)、完了待ち命令
を実行したのであれば、管理モニタ1はその完了待ち命
令を実行したタスクの優先度を基に実行可能キュー3内
につなぎ替える(図4ステップS4)。また、完了待ち
命令を実行していなければ、管理モニタ1はそのタスク
を完了待ちキュー4につなぎ替える(図4ステップS
5)。
【0051】この後に、管理モニタ1は完了待ちキュー
4につながったタスクを検出頻度を基に完了待ちが解除
できるかをチェックし(図4ステップS6)、完了待ち
解除が可能なタスクがあれば(図4ステップS7)、そ
のタスクを完了待ちキュー4から実行可能キュー3に優
先度を基につなぎ替える(図4ステップS8)。
【0052】管理モニタ1は完了待ち解除が可能なタス
クがなければ、あるいは完了待ちキュー4から実行可能
キュー3へのつなぎ替えが終了すると、ステップS2に
戻って実行可能キュー3につながれたタスクの中で次に
優先度の高いタスクを実行する。
【0053】図5は図4の完了待ち解除チェックの動作
を示すフローチャートである。この図5を用いて本発明
の一実施例による完了待ち解除チェックの動作について
説明する。
【0054】管理モニタ1はタスクスケジューリングの
機会毎に完了待ちキュー4の完了待ち解除チェックを起
動すると(図5ステップS11)、まず検出頻度レベル
0のカウントアップを行い(図5ステップS12)、そ
のカウント値が予め設定された検出頻度レベル0の検出
頻度「1」を越えたか否か、つまりカウントオーバか否
かを検出する(図5ステップS13)。
【0055】管理モニタ1はカウント値が検出頻度レベ
ル0の検出頻度「1」を越えたことを検出すると、検出
頻度レベル0のカウント値をクリアし(図5ステップS
14)、検出頻度レベル0の処理待ちキュー4aにつな
がれたタスクA,C,Eすべての完了待ち解除チェック
を実施する(図5ステップS15)。
【0056】管理モニタ1はカウント値が検出頻度レベ
ル0の検出頻度「1」を越えていないことを検出する
と、あるいは検出頻度レベル0の処理待ちキュー4aの
全タスクの完了待ち解除チェックが終了すると、検出頻
度レベル1のカウントアップを行い(図5ステップS1
6)、そのカウント値が予め設定された検出頻度レベル
1の検出頻度「10」を越えたか否か、つまりカウント
オーバか否かを検出する(図5ステップS17)。ただ
し、検出頻度レベル0の検出頻度は「1」なので、カウ
ント値は検出頻度を必ず越えることとなる。
【0057】管理モニタ1はカウント値が検出頻度レベ
ル1の検出頻度「10」を越えたことを検出すると、検
出頻度レベル1のカウント値をクリアし(図5ステップ
S18)、検出頻度レベル1の処理待ちキュー4bにつ
ながれたタスクG,H,Iすべての完了待ち解除チェッ
クを実施する(図5ステップS19)。
【0058】管理モニタ1はカウント値が検出頻度レベ
ル1の検出頻度「10」を越えていないことを検出する
と、あるいは検出頻度レベル1の処理待ちキュー4bの
全タスクの完了待ち解除チェックが終了すると、検出頻
度レベル2のカウントアップを行い(図5ステップS2
0)、そのカウント値が予め設定された検出頻度レベル
2の検出頻度「20」を越えたか否か、つまりカウント
オーバか否かを検出する(図5ステップS21)。
【0059】管理モニタ1はカウント値が検出頻度レベ
ル2の検出頻度「20」を越えたことを検出すると、検
出頻度レベル2のカウント値をクリアし(図5ステップ
S22)、検出頻度レベル2の処理待ちキュー4cにつ
ながれたタスクB,D,Fすべての完了待ち解除チェッ
クを実施する(図5ステップS23)。
【0060】管理モニタ1はカウント値が検出頻度レベ
ル2の検出頻度「20」を越えていないことを検出する
と、あるいは検出頻度レベル2の処理待ちキュー4cの
全タスクの完了待ち解除チェックが終了すると、処理を
終了する。
【0061】このように、実行中のタスクを管理するた
めの実行中キュー2と、各タスクに付与された優先レベ
ルにしたがって実行可能なタスクを管理するための実行
可能キュー3と、各タスクに予め設定された検出頻度に
応じて付与された検出頻度レベルにしたがって完了待ち
のタスクを管理するための完了待ちキュー4と、中断す
べきタスクを管理するための中断キュー5とを設け、検
出頻度レベル毎に検出回数を計数するカウント値が各レ
ベル毎に設定された検出頻度を越えたときに完了待ちキ
ュー4の各レベル毎の完了待ち解除の検出を行うことに
よって、完了待ち解除の検出に要する時間を小さくする
ことができ、スループットを向上させることができる。
【0062】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、実
行中のタスクを管理するための実行中タスク行列と、各
タスクに付与された優先レベルにしたがって実行可能な
タスクを管理するための実行可能タスク行列と、各タス
クに予め設定された検出頻度に応じて付与された検出レ
ベルにしたがって完了待ちのタスクを管理するための完
了待ちタスク行列と、中断すべきタスクを管理するため
の中断タスク行列とを設けることによって、完了待ち解
除の検出に要する時間を小さくすることができ、スルー
プットを向上させることができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す構成図である。
【図2】(a)は各タスク毎に付与された優先レベル及
び検出頻度レベルの設定例を示す図、(b)は検出頻度
の設定例を示す図である。
【図3】図1の完了待ちキューの状態を示す図である。
【図4】本発明の一実施例によるタスクスケジューリン
グの動作を示すフローチャートである。
【図5】図4の完了待ち解除チェックの動作を示すフロ
ーチャートである。
【図6】従来例によるタスク間のメッセージの送受信動
作を示す図である。
【図7】従来例を示す構成図である。
【図8】従来例によるタスクスケジューリングの動作を
示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 管理モニタ 2 実行中キュー 3 実行可能キュー 4 完了待ちキュー 4a 検出頻度レベル0の処理待ちキュー 4b 検出頻度レベル1の処理待ちキュー 4c 検出頻度レベル2の処理待ちキュー 5 中断キュー

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 実行中のタスクを管理するための実行中
    タスク行列と、各タスクに付与された優先レベルにした
    がって実行可能なタスクを管理するための実行可能タス
    ク行列と、各タスクに予め設定された検出頻度に応じて
    付与された検出レベルにしたがって完了待ちのタスクを
    管理するための完了待ちタスク行列と、中断すべきタス
    クを管理するための中断タスク行列とを有することを特
    徴とするタスクスケジューリング装置。
  2. 【請求項2】 前記実行可能タスク行列及び前記完了待
    ちタスク行列は、各々前記優先レベル及び検出レベル毎
    に階層的に保持するよう構成されたことを特徴とする請
    求項1記載のタスクスケジューリング装置。
  3. 【請求項3】 前記完了待ちタスク行列のタスクを前記
    検出レベルに応じて前記完了待ちの解除条件の検出を実
    行する手段を含むことを特徴とする請求項1または請求
    項2記載のタスクスケジューリング装置。
JP6305265A 1994-12-09 1994-12-09 タスクスケジューリング装置 Withdrawn JPH08161184A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6305265A JPH08161184A (ja) 1994-12-09 1994-12-09 タスクスケジューリング装置

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JP6305265A JPH08161184A (ja) 1994-12-09 1994-12-09 タスクスケジューリング装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2015111148A1 (ja) * 2014-01-22 2015-07-30 株式会社日立製作所 ストレージ装置およびストレージ装置制御方法

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WO2015111148A1 (ja) * 2014-01-22 2015-07-30 株式会社日立製作所 ストレージ装置およびストレージ装置制御方法

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