JPH08160782A - 画像形成方法およびそれを用いた画像形成装置 - Google Patents

画像形成方法およびそれを用いた画像形成装置

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JPH08160782A
JPH08160782A JP30792094A JP30792094A JPH08160782A JP H08160782 A JPH08160782 A JP H08160782A JP 30792094 A JP30792094 A JP 30792094A JP 30792094 A JP30792094 A JP 30792094A JP H08160782 A JPH08160782 A JP H08160782A
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image forming
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forming apparatus
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JP30792094A
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Inventor
Norio Munakata
令夫 宗像
Kazuhiko Namiki
和彦 並木
Hideya Furuta
秀哉 古田
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Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
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  • Electrostatic Charge, Transfer And Separation In Electrography (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 転写材画像が一括転写される場合、転写材の
搬送手段に機械的な誤差が存在したときに生じる転写材
の搬送方向での転写画像のサイズと原稿画像サイズとが
対応しない状態を防止して、原稿画像と転写画像との倍
率変化を来すことがない画像形成方法およびそれを用い
た装置を提供すること。 【構成】 二次転写工程時、上記一次転写工程に用いら
れる同一転写部材の移動速度が上記転写材搬送手段の移
動速度よりも速くなる場合に、上記転写材の搬送を上記
転写材搬送手段の駆動力によって実行することを特徴と
している。これにより、同一転写部材と転写材搬送手段
との速度差の影響を転写材に与えることがなく、転写材
が滑りを生じることによる転写画像の副走査方向での長
さが原稿画像サイズと異なるのを防止することができ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、複写機、プリンター、
FAX等に用いられる画像形成方法およびそれを用いた
画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】画像形成装置の一つに、複数色の現像剤
を用いて少なくとも2色以上の有色画像を形成できるも
のがある。
【0003】このような画像形成装置では、減色混合の
三原色(シアン、マゼンタ、イエロー)の各トナー像を
記録紙上に重ねて形成する必要がある。
【0004】カラー画像形成装置の一例としては、例え
ば、特開昭52ー73738号公報に示されているよう
に、各色成分のトナー像を感光体上に数回に分けて作像
するとともに、その各色成分のトナー像を一回ずつ順番
に記録紙上に転写することによりカラー画像を得るよう
にした画像形成装置がある。
【0005】しかしながら、このようなカラー画像形成
装置では、記録紙の端部をクランプするクランプ機構を
設け、感光体に対して記録紙を数回密着させるようにな
っているが、その機構が非常に複雑であるとともに、記
録紙のクランプ部位に対して画像を転写できないなどの
問題があった。
【0006】そこで、この問題を解消するために、まず
前述と同様にして各色成分別のトナー像を感光体上で数
回に分けて作像するとともに、この各色成分別のトナー
像を中間転写体に対して順番にそれぞれ重ね転写してカ
ラートナー像を作成し、このカラートナー像を記録紙上
に一括して転写するように構成された画像形成装置が提
案されている。
【0007】上記画像形成装置に用いられる中間転写体
は、担持している画像を記録紙に一括転写した後、クリ
ーニングブレード等の清掃部材によって表面に残ってい
るトナーを掻き取られて、次回のトナー像転写に備えら
れるようになっている。
【0008】上記提案の画像形成装置においては、中間
転写体を駆動ローラと従動ローラにより張架されるベル
ト部材にすることによって、中間転写体の空間的な配置
の自由度が増し、装置の小型化が可能となるという利点
が得られる。
【0009】上記中間転写体を用いた画像形成装置に
は、中間転写体に転写された各位路のカラートナー像を
記録紙に一括転写する際、記録紙に対して転写バイアス
を付与するための紙転写バイアス部材を設置した構成が
ある。紙転写バイアス部材の構成としては、このバイア
ス部材をローラで構成し、このローラ(以下、便宜上、
紙転写バイアスローラと称する)を記録紙を搬送できる
方向に回転駆動するとともに、上記中間転写体に対して
接離できるようにした構成がある。
【0010】紙転写バイアスローラを回転駆動するため
の構成の一例として、図9に示すように、駆動源(図示
されず)から回転を伝達される歯車を組合わせた構成が
ある。図9において、符号Aは紙転写ローラの回転軸に
取り付けられている従動歯車を示し、符号Bはアイドル
歯車を示し、そして符号Cはモータの回転軸に取り付け
られている駆動歯車を示している。また、符号Dは、紙
転写バアイスローラを中間転写体に対して接離させる際
の揺動支点を示している。紙転写バイアスローラが中間
転写体から離間している場合には、符号P0で示す位置
に従動歯車Aの軸心が位置し、従動歯車Aがアイドル歯
車Bとの噛み合いを解除されている。紙転写バイアスロ
ーラが中間転写体に接触し始める場合には、符号P1で
示す位置に従動歯車Aの軸心が位置し、アイドル歯車B
との噛み合いが開始される。さらに、紙転写バイアスロ
ーラが中間転写体と完全に接触した場合には、符号P2
で示す位置に従動歯車Aの軸心が位置し、アイドル歯車
Bと完全に噛み合い、駆動歯車Cからの回転力が伝達さ
れるようになっている。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記中間転
写体を用いて各色毎のトナー像を重畳転写し、その重畳
転写された画像を一括転写する構成では、中間転写体と
紙転写バイアスローラとの駆動源を独立して設ける場合
がある。この理由としては、中間転写体を例えばベルト
部材で構成したような場合、次に転写される画像の重畳
位置にその前に転写された画像の転写位置を復帰させる
ために高速移動させてプロセス時間を短縮することが要
求されることが多く、この点から、紙転写バイアスロー
ラの駆動源とは別に中間転写体の駆動源を設けてその速
度制御を単独に行うようになっているためである。
【0012】しかし、このように独立した駆動源を装備
した場合、次のような問題があった。
【0013】紙転写バイアスローラに対する動力伝達系
は、前記したように、複数の歯車の組合わせによって構
成されているため、各歯車の取り付け部において取り付
け誤差が生じやすく、この誤差がガタになって現れる。
このガタは、紙転写バイアスローラが中間転写体に接触
した時、中間転写体の表面速度に対して紙転写バイアス
ローラにより給送される記録紙の表面速度がずれる結果
を招き、その速度ずれとして、中間転写体の表面速度を
VTとし、記録紙の表面速度をVPとした場合、VT>
VPの関係となることがある。通常、中間転写体の表面
速度(VT)と記録紙の表面速度(VP)とは1:1の
関係にあることが転写画像のサイズ変化を来さない上で
理想である。しかし、上記した速度関係が成立した場
合、ガタがなくなるまでの間には、速度差によって記録
紙が中間転写体側に引き摺られる格好となることで転写
される画像が伸びた状態で転写され、上記ガタがなくな
ると紙転写バイアスローラ側により駆動されることでそ
の速度差に応じて画像が縮小された状態で転写去れるこ
とになる。このため、一括転写された画像は、画像先端
部側が伸張した状態となるだけでなく、後端側が縮んだ
状態となり、原稿画像サイズと整合しない複写画像が得
られてしまう結果となる。
【0014】図10は、上記したガタの存在と速度差と
転写画像の状態との関係を経時的に示した模式図であ
り、(A)は紙転写バイアスローラEが中間転写体Fに
接触する直前を示し、(B)は紙転写バイアスローラE
が中間転写体Fに接触した直後を示し、(C)は、紙転
写バイアスローラEが中間転写体Fに接触している状態
を示し、図中、符号Hは、紙転写バイアスローラの回転
駆動部におけるガタを示し、また符号Jは、ガタHを介
して連結されている駆動源、この場合には、従動歯車A
に相当する部材を示している。
【0015】図10において、(A)で示す状態では、
紙転写バイアスローラEは駆動源Jにからの駆動力によ
って回転しているので、駆動源JとガタHとの関係は、
ガタHの影響を受けないで紙転写バイアスローラEを回
転できる関係になっている。この状態から(B)に示す
状態である紙転写バイアスローラEが中間転写体Fに接
触し始めると、中間転写体F側の回転速度の影響を受け
て紙転写バイスローラEがガタHの範囲内で中間転写体
Fの回転速度で回転することができ、これによって、記
録紙Kに転写される画像が伸張することになる。(C)
で示す状態では、中間転写体Fに紙転写バイアスローラ
Eが接触している時、紙転写バイアスローラE側でのガ
タHがなくなり、駆動源Jによる駆動が再開されること
になるので、中間転写体Fの転写速度にに対して記録紙
の移動速度が紙転写バイアスローラE側の回転速度に影
響されることになり、これによって、記録紙Kの移動速
度よりも大きい移動速度を有する中間転写体F側の画像
は、記録紙の単位面積あたりの転写画像面積が多くな
り、転写された画像は縮小された状態となる。
【0016】本発明の目的は、上記従来の画像形成方法
および装置に関する問題に鑑み、転写材画像が一括転写
される場合、転写材の搬送手段に機械的な誤差が存在し
たときに生じる転写材の搬送方向での転写画像のサイズ
と原稿画像サイズとが対応しない状態を防止して、原稿
画像と転写画像との倍率変化を来すことがない画像形成
方法およびそれを用いた装置を提供することにある。
【0017】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
請求項1記載の発明は、複数色のトナーを用いて像担持
体上に各色のトナーにより顕像処理した後、各色毎の顕
像を同一転写部材に順次転写する一次転写工程と、一次
転写工程に用いられる同一転写部材に接離可能であっ
て、上記同一転写部材に向け転写材を搬送することが可
能な転写材搬送手段を用い、該転写材搬送手段が上記同
一転写部材に接触することにより同一転写部材に重畳さ
れた各色毎の顕像を上記転写材に一括転写する二次転写
工程と、二次転写工程で転写材上に転写されたカラー画
像を定着することによりカラー複写物を形成する画像形
成方法において、上記二次転写工程時、上記一次転写工
程に用いられる同一転写部材の移動速度が上記転写材搬
送手段の移動速度よりも速くなる場合に、上記転写材の
搬送を上記転写材搬送手段の駆動力によって実行するこ
とを特徴としている。
【0018】請求項2記載の発明は、請求項1記載の画
像形成方法において、上記一次転写工程で同一転写部材
に転写される顕像を、上記二次転写工程時に実行される
上記転写材搬送手段の速度変換に応じて生じる転写画像
サイズの伸び分を予め縮小した状態で形成することを特
徴としている。
【0019】請求項3記載の発明は、請求項1または2
記載の画像形成方法を用いる装置であって、上記二次転
写工程に用いられる転写材搬送手段は、駆動源と直結構
造に構成されて直接駆動されることを特徴としている。
【0020】請求項4記載の発明は、請求項1記載の画
像形成方法にを用いる装置であって、上記転写材搬送手
段は、二次転写工程を実行する転写手段を兼用する構成
であることを特徴としている。
【0021】請求項5記載の発明は、請求項3記載の画
像形成装置において、上記転写材搬送手段は、一次転写
工程に用いられる同一転写部材と協働して転写材を挟持
搬送することが可能なバイアスローラで構成されている
ことを特徴としている。
【0022】請求項6記載の発明は、請求項1及至2の
うちのひとつに記載の画像形成方法に用いる装置であっ
て、上記転写材搬送手段は、転写材の移動方向に沿って
展張された転写材載置面を有するベルトによって構成さ
れていることを特徴としている。
【0023】請求項7記載の発明は、請求項2記載の画
像形成方法を用いる装置であって、転写材搬送手段の速
度変換による同一転写部材と転写材との速度差により生
じる転写材の滑りによる二次転写工程時での画像の伸び
を補正する手段を備えていることを特徴としている。
【0024】請求項8記載の発明は、請求項7記載の画
像形成装置において、画像の伸びを補正する手段は、像
担持体上に各色のトナーにより顕像処理される潜像を形
成するために用いられる画像読み取り装置に装備されて
いるスキャナの駆動速度を遅くする制御装置を備えてい
ることを特徴としている。
【0025】請求項9記載の発明は、請求項7記載の画
像形成装置において、画像の伸びを補正する手段は、像
担持体上に各色のトナーにより顕像処理される潜像を形
成するために用いられる画像書き込み装置の駆動速度を
遅くする制御装置を備えていることを特徴としている。
【0026】請求項10記載の発明は、請求項9記載の
画像形成装置において、上記画像書き込み装置は、上記
制御装置によりポリゴンミラーの回転速度およびレーザ
光源の発光タイミングを遅くされることを特徴としてい
る。
【0027】請求項11記載の発明は、請求項7記載の
画像形成装置において、画像の伸びを補正する手段は、
像担持体の駆動速度を画像書き込み装置の駆動速度より
も遅くする制御装置を備えていることを特徴としてい
る。
【0028】請求項12記載の発明は、請求項7記載の
画像形成装置において、画像の伸びを補正する手段は、
一次転写工程に用いられる同一転写部材の移動速度を像
担持体よりも遅くする制御装置を備えていることを特徴
としている。
【0029】請求項13記載の発明は、請求項7記載の
画像形成装置において、画像の伸びを補正する手段は、
画像読み取り装置に装備されているスキャナの駆動速
度、画像書き込み装置の駆動速度、像担持体の駆動速
度、一次転写工程に用いられる同一転写部材の駆動速度
および転写材の移動速度のうちの少なくとも2つの駆動
速度の制御を組合わせる制御装置を備えていることを特
徴としている。
【0030】請求項14記載の発明は、請求項1記載の
画像形成方法を用いる装置であって、同一駆動源を有す
る転写材搬送手段と給紙装置および定着装置とを備えて
いることを特徴としている。
【0031】
【作用】請求項1、4、5記載の発明では、二次転写工
程時、一次転写工程に用いられる同一転写部材の移動速
度が転写材搬送手段の移動速度よりも速くなる場合に転
写材の搬送が転写材搬送手段の駆動力によって行われ
る。
【0032】請求項2記載の発明では、転写材搬送手段
の速度変換に応じて生じる転写画像サイズが予め縮小さ
れて形成される。
【0033】請求項3記載の発明では、転写材搬送手段
が駆動源と直結されて直接駆動される。
【0034】請求項6記載の発明では、転写材の載置面
を有するベルトで転写材搬送手段が構成されている。
【0035】請求項7記載の発明では、二次転写工程時
での画像の伸びが補正される。
【0036】請求項8及至13記載の発明では、原稿画
像サイズに対して二次転写工程で一括転写される画像サ
イズが縮小された状態で形成される。
【0037】請求項14記載の発明では、転写材搬送手
段、給紙装置および定着装置が同一駆動源により駆動さ
れる。
【0038】
【実施例】以下、図1乃至図8において、本発明の実施
例の詳細を説明する。
【0039】図1は、本発明による画像形成方法が適用
される画像形成装置の一つであるカラー複写機を示して
おり、このカラー複写機は、中間転写体としてベルト
(以下、中間転写ベルトという)が用いられている。ま
た、図2は、図1に示した装置のおける感光体・中間転
写ベルト回りの拡大図である。以下、本装置の構成・動
作を説明する。
【0040】カラー複写機は、後述するカラー画像読み
取り装置1とプリンタ部をなすカラープリンタ2とで構
成されている。
【0041】カラー画像読み取り装置(以下、カラース
キャナーという)1は、原稿3の画像を照明ランプ4、
ミラー5ー1、5ー2、5ー3およびレンズ6を介してカラー
センサー7に結像させるようになっており、原稿のカラ
ー画像情報を、例えば、ブルー(B)、グリーン(G)、
レッド(R)の色分解光毎に読み取り、電気的な画像信号
に変換することができるようになっている。なお、これ
ら分解光は、以下の説明において便宜上、B、G、Rと
表現する。
【0042】カラー画像読み取り装置では、カラースキ
ャナー1で得たB、G、Rの色分解画像信号強度レベル
を基にして、画像処理部(図示されず)で色変換処理を行
ない、ブラック(以下、BKと記す)、シアン(同、C)、
マゼンタ(同、M)、イエロー(同、Y)のカラー画像デー
タを得る。これを、次に述べるカラー画像記録装置(以
下、カラープリンターと称す)2によって、BK、C、
M、Yのトナーを用いて顕像化し、これらトナー像を重
ね合わせて4色フルカラー画像を形成する。
【0043】次にカラープリンター2の概要を説明す
る。書き込み光学ユニットは、カラースキャナー1から
のカラー画像データを光信号に変換して原稿画像に対応
した光書き込みを行なうユニットである。このため、書
込み光学ユニットは、レーザ光源8ー1からのレーザビー
ムを駆動モータ8ー3により回転されるポリゴンミラー8
ー2を介して走査し、fθレンズ8ー4、反射鏡8ー5をによ
って感光体ドラム9に走査光を導き、静電潜像を形成す
るようになっている。
【0044】感光体ドラム9は、矢印の如く、図におい
て反時計方向に回転するが、その周囲には、感光体クリ
ーニングユニット(クリーニング前除電器を含む)10、
除電ランプ11、帯電器12、電位センサー13、BK
現像器14、C現像器15、M現像器16、Y現像器1
7、現像濃度パターン検知器18、中間転写ベルト19
などの電子写真複写工程を実行するための機器および転
写前除電装置35が配置されている。各現像器は、図2
に示すように、静電潜像を現像するために現像剤を感光
体ドラム9に対向させるよう回転する現像スリーブ14
ー1、15ー1、16ー1、17ー1と、現像剤を汲み上げ・攪
拌するために回転する現像パドル14ー2、15ー2、16
ー2、17ー2および現像剤のトナー濃度検知センサー14
ー3、15ー3、16ー3、17ー3などで構成されている。
【0045】現像動作の順序(カラー画像形成順序)を、
BK、C、M、Yとした場合につき、以下に説明する。
但し、画像形成順序はこれに限定されるものではない コピー動作が開始されると、カラースキャナ1で所定の
タイミングによりBK画像データの読み取りがスタート
し、この画像データに基づきレーザー光による光書き込
み・潜像形成が始まる(以下、BK画像データによる静電
潜像をBK潜像と称す。C、M、Yについても同じ)。B
K潜像の先端部からの現像が行なえるように、BK現像器
14の現像位置に潜像先端部が到達する前に現像スリー
ブ14ー1が回転を開始され、BK潜像をBKトナーで現像
する。そして以後、BK潜像領域の現像動作を続ける
が、BK潜像後端部がBK現像位置を通過した時点で現像
不作動状態にする。これは少なくとも、次のC画像デー
タによるC潜像先端部が到達する前に完了させる。感光
体ドラム9に形成したBKトナー像は、感光体と等速駆
動されている中間転写ベルト19の表面に転写される
(以下、感光体から中間転写ベルトへのトナー像転写を
一次転写工程で実行されるベルト転写と称す)。一次転
写工程で実行されるベルト転写は、感光体ドラム9と中
間転写ベルト19が接触状態において、転写バイアスロ
ーラ20に所定のバイアス電圧を印加することで行う。
中間転写ベルト19には、感光体ドラム9に順次形成さ
れるBK、C、M、Yのトナー像を同ー面に順次位置合
せして4色重ねのベルト転写画像を形成し、その後、転
写材をなす転写紙に一括転写を行う(以下、この場合の
転写紙への一括転写を二次転写工程と称す)。この中間
転写ベルトユニットの構成・動作については後述する。
【0046】感光体ドラム9側ではBK工程の次にC工
程に進むが、所定のタイミングによってカラースキャナ
ー1によるC画像データ読み取りが始まり、その画像デ
ータによるレーザー光書き込みにより、C潜像が形成さ
れる。C現像器15は、その現像位置に対して、先のB
K潜像後端部が通過した後で、かつ、C潜像の先端が到
達する前に現像スリーブ15ー1を回転開始して剤の穂立
てを行い、C潜像をCトナーで現像する。以後、C潜像
領域の現像を続けるが、潜像後端部が通過した時点で、
先のBK現像器の場合と同様にC現像スリーブ15ー1上
の剤穂切りを行う。これもやはり次のM潜像先端部が到
達する前に完了させる。M、およびYの工程について
は、それぞれの画像データ読み取り・潜像形成・現像の
各工程が上述のBK・Cの工程と同様であるので説明は
省略する。
【0047】次に、中間転写ベルトユニットについて説
明する。
【0048】中間転写ベルト19は、各色の可視像を担
持するために設けられているものであり、駆動ローラ2
1、ベルト転写バイアスローラ20、および従動ローラ
群に張架され、図示されない駆動源をなすステッピング
モータにより後述の如く駆動制御される。
【0049】ベルトクリーニングユニット22は、図2
に示すように、ブラシローラ22ー1、ゴムブレード22
ー2、およびベルトからの接離機構22ー3などで構成され
ており、1色目のBK画像をベルト転写した後の、2、
3、4色目をベルト転写している間は、接離機構22ー3
によってベルト面から離間させられるようになってい
る。
【0050】紙転写ユニット23は、転写材搬送手段を
構成するものであり、紙転写バイアスローラー23ー1、
ローラークリーニングブレード23ー2、およびベルトか
らの接離機構23ー3などで構成されている。紙転写バイ
アスローラー23ー1は、1×107〜1×109Ω・cm
程度の中抵抗の体積抵抗を有し、中間転写ベルト19の
駆動ローラ21よりも低い硬度を有するゴム材によって
形成されている。通常、紙転写バアイスローラ23-1
は、ベルト19面から離間しているが、中間転写ベルト
19面に形成された4色の重ね画像を転写紙に一括転写
する二次転写工程を実行する時には、タイミングを設定
されて接離機構23ー3の揺動支点23-4を中心にして揺
動することにより中間転写ベルト19側に押圧される。
この状態で紙転写バイアスローラ23-1には、所定のバ
イアス電圧を印加されることにより、転写紙を挟持搬送
しながら紙へトナー像の転写が行われる。
【0051】紙転写バイアスローラ23-1は、図3に示
すように、その回転軸に駆動源をなすモータ50が直結
され、このモータ50により直接回転駆動されるように
なっている。紙転写バイアスローラ23ー1は、中間転写
ベルト19の駆動ローラ21の回転速度に対して独立し
た回転速度を設定されており、図4に示すように、中間
転写ベルト19の移動速度(V1)よりも転写紙の移動
速度(V2)が早くなる関係(V2>V1)に設定され
ている。これにより、紙転写バイアスローラ23-1は、
図10に示した場合のように、中間転写バルト19の移
動速度が転写紙の移動速度よりも高速になる場合におい
ても、転写紙の移動速度を支配することになる。このよ
うな速度関係を設定するための構成としては、上記した
モータの回転制御に代えて、紙転写バイアスローラ23
-1の外径寸法を中間転写ベルト19の駆動ローラ21よ
りも大きくし、紙転写バイアスローラ23-1の周速を速
めるようにすることでも可能である。紙転写バイアスロ
ーラ23-1の回転速度が中間転写ベルト19の移動速度
よりも大きくされることにより、紙転写バイアスローラ
23-1は、図4に示すように、モータ50との間にガタ
(図10で示したHに相当するガタ)が存在していて
も、中間転写ベルト19に移動を支配されない分、ガタ
の影響を受けることなくモータ50による回転駆動が行
われることになる。
【0052】なお、転写紙24は、図1に示すように、
給紙ローラー25、レジストロラー26によって、中間
転写ベルト面の4色重ね画像の先端部が紙転写位置に到
達するタイミングに合わせて給紙される。
【0053】中間転写ベルト19の動作としては、1色
目のBKトナー像のベルト転写が後端部まで終了した後
の動作方式として次の2通りが考えられるが、このなか
の1方式かまたはコピーサイズに応じて(コピー速度面
などで)効率的な方式の組合わせることも可能である。
【0054】1)スキップ往動方式 第1番目の色のトナー像を転写された後、感光体から中
間転写ベルトを離間させ、第1番目の色のトナー像を転
写する場合よりも高速で今までと同じ方向に移動させ、
所定量を移動した時点で、当初の移動速度に切り換え
て、再度、感光体に当接させる方式である。この方式
は、例えば、中間転写ベルトの長さに対して転写される
画像の長さが短い場合に実行され、感光体側での作像の
ためのサイクルタイムが長くなるのを防止できるもので
あり、このための工程は次のとおりである。 (1)BKトナー像のベルト転写が終了したら、感光体
ドラム9面からベルト19を離間させ、そのままの往動
方向に高速スキップさせて所定量を移動したら当初の往
動速度に戻す。 (2)また、その後再び感光体ドラム9にベルト19を
接触させる。 (3)そして、ベルト19面上のBK画像先端位置が再
びベルト転写位置に到達した時、感光体ドラム9側は次
のCトナー像の先端部が丁度その位置にくるようにタイ
ミングを取って画像形成されている。 (4)その結果、C画像はBK画像に正確に位置合わせ
して重ねてベルト転写される。 (5)その後も同様動作によってM、Y画像工程に進み
4色重ねのベルト転写画像を得る。 (6)4色目のYトナー像ベルト転写工程に引き続きそ
のままの往動速度で、 ベルト19面上の4色重ね
トナー像を転写紙24に一括転写する。
【0055】2)往復動(クイックリターン)方式 第1番目の色のトナー像を転写された後、感光体から中
間転写ベルトを離間させ、今までよりも高速で逆方向に
中間転写ベルトを移動させて、前に転写されたトナー像
の位置を、感光体に担持されている次の色のトナー像の
位置に合致させた状態で待機し、再度、中間転写ベルト
を感光体に当接させて感光体と同方向に移動を開始する
ようにし、この動作を最終色のトナー像の転写まで継続
させる方式である。この方式は、中間転写ベルト上の画
像位置を感光体の画像位置に合わせる場合の制御に関し
ていうと、中間転写ベルトを順方向に移動させるのでな
く、今まで進行した移動量のみを逆行させるだけである
ので中間転写ベルトの移動量をそれほど確保しなくて済
むことを考慮すれば、制御が簡単になるものであり、こ
のための工程は次のとおりである。 (1)BKトナー像のベルト転写が終了したら、感光体
ドラム9面からベルト19を離間させ、そして往動を停
止させると同時に逆方向に高速リターンさせる。 (2)リターンは、ベルト19面上のBK画像先端位置
がベルト転写相当位置を逆方向に通過し、さらに予め設
定された距離分を移動した後に停止させて待機状態にす
る。 (3)次に感光体ドラム9側のCトナー像の先端部がベ
ルト転写位置より手前の所定位置に到達した時点に、中
間転写ベルト19を再び往動方向にスタートさせる。ま
たベルト19を感光体ドラム9面に再び接触させる。 (4)この場合も、C画像がベルト19面上でBK画像
に正確に重なるような条件に制御されてベルト転写され
る。 (5)その後も同様動作によってM、Y画像工程に進み
4色重ねのベルト転写画像を得る。 (6)4色目のYトナー像のベルト転写工程に引き続
き、リターンせずにそのままの速度で往動して、ベルト
19面上の4色重ねトナー像を転写紙24に一括転写す
る。
【0056】中間転写ベルト面から4色重ねトナー像を
一括転写された転写紙24は、図1において、紙搬送ユ
ニット27で定着器28に搬送され、所定温度にコント
ロールされた定着ローラ28ー1と加圧ローラー28ー2と
でトナー像を溶融定着してコピートレイ29に搬出され
フルカラーコピーを得る。
【0057】一次転写工程で実行されるベルト転写後の
感光体ドラム9は、感光体クリーニングユニット10
(クリーニング前除電器10ー1、ブラシローラ10ー2、
ゴムブレード10ー3)で表面をクリーニングされ、ま
た、除電ランプ11で均一に除電される。
【0058】さらに、転写紙24にトナー像を転写した
後の中間転写ベルト19は、クリーニングユニット22
を再び接離機構22ー3で押圧して表面をクリーニングさ
れる。
【0059】リピートコピーの時は、カラースキャナ1
の動作および感光体ドラム9への画像形成は、1枚目の
Y(4色目)画像工程に引き続き所定のタイミングで2枚
目のBK(1色目)画像工程に進む。中間転写ベルト19
は、1枚目の4色重ね画像を転写紙へ一括転写する工程
に引き続き、表面をクリーニングユニット22でクリー
ニングされた領域に、2枚目のBKトナー像がベルト転
写される。その後は、1枚目と同様な動作が実行され
る。
【0060】図1において、転写紙カセット30、3
1、32、33には、各種サイズの転写紙が収納されて
おり、操作パネル(図示なし)で指定されたサイズ紙の収
納カセットからタイミングを採ってレジストローラ26
の方向に向けて給紙、搬送される。符号34はOHP用
紙や厚紙などの手差し給紙トレイを示している。
【0061】以上が4色フルカラーを得るコピーモード
の説明であるが、3色コピーモード、2色コピーモード
の場合は指定された色と回数の分について上記と同様の
動作を実行する。単色コピーモードの場合は、所定枚数
が終了するまでの間、その色の現像器のみを現像作動
(剤穂立て)状態にするとともに、中間転写ベルト19
は、感光体ドラム9の表面に接触したまま往動方向にー
定速駆動し、さらにベルトクリーナー22もベルト19
に接触したままの状態でコピー動作を行う。
【0062】図5は、本発明による画像形成方法を実施
するために用いられる制御部の構成を説明するためのブ
ロック図である。
【0063】図5では、図3に示した紙転写バイアスロ
ーラ23ー1の回転軸に直結されたモータ50を用いた場
合を対象としており、これに該当するものについてのみ
符号を付し、これ以外のものについては機能を付すに止
めることを前置しておく。モータ50は、ステッピング
モータによって構成され、モータ駆動のためのアンプ部
を備えたモータ回転駆動部101に接続されて回転速度
制御が行われるようになっている。回転速度制御は画像
形成工程全般を制御するためのシステム制御部100に
よって実施される。このため、モータ回転駆動部101
は、システム制御部100の出力側に接続されている。
【0064】システム制御部100には、画像デ−タを
処理するための画像処理ユニット102が接続されてお
り、この画像処理ユニット102には、スキャナ制御部
およびコントロ−ラ103を介してコンピュータ104
が接続されている。画像処理ユニット102では、スキ
ャナ制御部からの画像デ−タあるいはコンピュ−タから
の画像デ−タのいずれをも入力可能であって、それら画
像デ−タに応じた画像形成モ−ドを選択してシステム制
御部100に出力することができるようになっている。
この場合の画像形成モ−ドは、カラ−スキャナ2を用い
て画像デ−タを得る複写画像形成モ−ドと、コンピュ−
タ104から直接画像デ−タを入力されるプリンタ画像
形成モ−ドとが選択されるようになっている。
【0065】システム制御部100では、中間転写ベル
ト19の移動速度を駆動ローラ21の駆動部をなすステ
ッピングモータ102に付与されるステップ数あるいは
付与されたステップのデューティー比から割出すととも
に、紙転写バイアスローラ23ー1の回転速度をモータ5
0に付与されるステップ数あるいはステップのデューテ
ィー比から割出し、その速度差の関係により、紙転写バ
イアスローラ23ー1側のモータ50の回転速度が駆動ロ
ーラ21よりも速くなるように制御するようになってい
る。
【0066】本実施例は以上のような構成であるから、
紙転写バイアスローラ23ー1は、モータ50の回転速度
の設定により、図4に示すように、紙転写バイアスロー
ラ23-1の回転が中間転写ベルト19の移動に先行する
状態が得られるので、紙転写バイアスローラ23-1と駆
動源であるモータ50との間にガタが存在していても、
そのガタが最初から存在しないのと同じ状態が得られ
る。これにより、紙転写バイアスロータ23-1の駆動系
にガタが存在することにより、そのガタを紙転写バイア
スローラ23-1の駆動源が吸収するまでの間に転写材が
中間転写ベルト19の移動速度に支配されてしまうよう
なことがなくなるので、ガタが吸収されるまでの間に転
写紙が紙転写バイアスローラ23-1の回転よりも先行し
て画像を伸張させてしまうようなことが防止される。さ
らに、最初からガタがない状態で転写紙が搬送されるの
で、図10(C)に示したように、ガタが吸収されてか
ら、中間転写ベルト19の移動速度よりも遅い紙転写バ
イアスローラ23-1の回転速度により搬送された場合
に、転写される画像後端が縮んでしまうような状態をも
防止することができる。
【0067】ところで、上記したように、転写材搬送手
段に相当する紙転写バイアスローラ23-1の回転速度を
設定することにより、中間転写ベルト19と転写紙との
間の移動速度関係を決めた場合には、その速度差による
滑りによって、転写紙に転写される画像がその搬送方向
で全域に渡って伸張傾向になることがある。
【0068】そこで、転写紙に転写される画像を予め、
速度差に応じた率で縮小して形成する。
【0069】上記転写画像を縮小して形成する方法とし
ては、次の方法が考えられる。 〔1〕カラースキャナ1での読み込み速度を遅くする。 〔2〕書き込み光学ユニットでのポリゴンミラー8ー2に
よる書き込み速度を遅くするとともに、副走査方向での
レーザ光源8-1の発光タイミングも上記書き込み速度に
併せて変更する。 〔3〕感光体ドラム9の回転速度を遅らせる。このと
き、感光体ドラム9の1回転あるいは2回転毎に実行さ
れる各色の潜像形成開始タイミングも変更する。 〔4〕一次転写工程での中間転写ベルト19の移動速度
を感光体ドラム9の移動速度に対して遅くする。
【0070】〔1〕の処理を実行するため、システム制
御部100では、スキャナ制御部110に対し、スキャ
ナモータ110Aの回転速度を上記転写バイアスローラ
23ー1のモータ50と転写ベルト19のモータ21との回
転速度差に応じた縮小率が得られる回転速度に設定する
ようになっている。この縮小率は上記モータ50と駆動
ローラ21との速度差に応じて転写紙24に転写される
画像の伸び率を予め割り出しておき、その伸び率による
二次転写工程での画像の伸びを矯正することができる値
に設定されている。これにより、スキャナーモータ11
0Aは、上記縮小率に応じて画像の読み込み速度を感光
体ドラム9の回転速度を基準とした場合、その回転速度
により決まる画像形成速度よりも遅くして画像形成の際
の画像の伸びを抑えるようになっている。
【0071】〔1〕の処理は、カラーセンサ1により原
稿画像を読み取って色分解された色情報に基づき複数色
のトナーを用いて作像する複写画像形成モードとコンピ
ュータ104からの出力信号を直接読み込みデータとす
るプリンタ画像形成モードとのいずれに対して実行でき
るようになっている。
【0072】〔2〕の処理を実行するため、システム制
御部100では、ポリゴンミラー8-2の駆動部をなすポ
リゴンモータ111Aの駆動制御部111に対し、ポリ
ゴンモータ111Aの回転速度を上記転写バイアスロー
ラ23-1と転写ベルト19の駆動ローラ21との回転速
度差に応じた縮小率が得られる回転速度を設定するよう
になっている。このとき、ポリゴンミラー8-2による感
光体ドラム9への画像書き込み開始位置に相当するレー
ザ光源8-1の1ライン毎での発光開始タイミングも遅延
されるようになっている。これにより、感光体ドラム9
の回転速度に対して書き込み速度が遅くなるので、感光
体ドラム9乗に形成される潜像のサイズが原稿画像ある
いはコンピュータ104からの出力信号に対応した画像
サイズよりも縮小されることになる。
【0073】〔3〕の処理を実行するため、システム制
御部100では、感光体駆動モータ112Aの駆動制御
部112に対し、感光体ドラム9の回転速度を紙転写バ
イアスローラ23-1と転写ベルト19の駆動ローラ21
との回転速度差に応じた縮小率が得られる回転速度に設
定するようになっている。これにより、読み込み速度お
よび書き込み速度を基準とした場合、これら各速度に対
して感光体ドラム9の回転速度が遅くなるので、上記
〔1〕、〔2〕の処理の場合と同様に、感光体ドラム9
上に形成される潜像のサイズが原稿画像あるいはコンピ
ュータ104からの出力信号に応じた画像サイズよりも
縮小される。
【0074】〔4〕の処理を実行するため、システム制
御部100では、中間転写ベルト19の駆動ローラ21
を駆動するベルト駆動モータ113Aの駆動制御部11
3に対し、紙転写バイアスローラ23-1との速度差を維
持しながら、感光体ドラム9および書き込み装置ならび
に読み込み装置の駆動速度に対して速度差に応じた縮小
率が得られる回転速度を設定する。これにより、中間転
写ベルト19に転写される画像のサイズは、感光体ドラ
ム9上に形成されている画像のサイズよりも縮小される
ことになる。但し、この処理では、感光体ドラム9およ
び転写紙24との間での速度差が大きくなりすぎると、
画像との滑り現象が顕著になりやすくなり、画像のかす
れや画像抜け等を起こしやすくなるのであまり好ましい
処理ではないが、一括転写される画像のサイズの伸びを
抑えるための方法の一つとして考えられるので敢えて挙
げておく。このため、実際には、〔1〕〜〔3〕に挙げ
た処理のいずれかを組み合わせて実行することが好まし
い。
【0075】ところで、上記したように、紙転写バイア
スローラ23-1の回転速度を、中間転写ベルト19の駆
動ローラ21の回転速度よりも速くして転写紙24の駆
動を紙転写バイアスローラ23-1により転写紙24に対
する駆動力を支配するようにした場合、紙転写バイアス
ローラ23-1の駆動系のみを単独で制御すると、紙転写
バイアスローラ23-1に転写紙24を給送する給紙装置
および紙転写バイアスローラ23-1から繰り出される転
写紙24を定着する定着装置での回転が転写バイアスロ
ーラ23-1の回転に追随しないことがある。このような
転写紙み24の給送系における駆動制御系が独立してい
る場合には、紙転写バイアスローラ23-1を境にして給
紙装置との間および定着装置との間で転写紙24に対す
る給送力が変化してしまい、転写紙24に弛みや、この
弛みによって一括転写された画像にずれが生じたり、さ
らには、未定着による搬送ガイド部材へのトナーの転移
が生じることがある。そこで、本実施例においては、転
写紙24の給送系に用いられるレジストローラ26、紙
搬送ユニット27および定着器28に用いられる定着ロ
ーラ28-1の駆動源を紙転写バイアスローラ23-1の駆
動源であるモータ50とすることにより、同一駆動源を用
いた速度制御を関連付けることができるように構成され
ている。
【0076】本実施例は以上のような構成であるから、
中間転写ベルト19との間で大きくなる速度比を設定さ
れた紙転写バイアスローラ23-1による転写紙24の搬
送を行なうにあたり、転写紙24に転写される画像サイ
ズが原稿画像サイズよりも副走査方向(転写紙24の搬
送方向に相当)において伸長してしまうのを防止して画
像サイズの整合性を得ることができる。
【0077】なお、本発明は、二次転写工程に用いられ
る構成として、ローラからなる紙転写バイアスローラ2
3-1を用いたが、本発明では、この構成に限らない。例
えば、二次転写工程に用いられる構成として、図7およ
び図8に示すようにローラに代えてベルトを用いること
も可能である。
【0078】図7において、複数のローラに掛け渡され
たベルト120は、1×1012Ω・cm程度の中抵抗を
有するゴム材で構成された無端ベルトであり、図示矢印
方向に移動可能に設けられているとともに、ローラ12
1を支点として中間転写ベルト19に体し、接離可能に
設けられている。ベルト120の内側には、移動方向に
おける中間転写ベルト19の駆動ローラ21に対向する
位置の前方に二次転写用電圧を印加するためのバイアス
ローラ122が当接させて設けられている。
【0079】図8においては、複数のローラに掛け渡さ
れたベルト130は、ポリエステルフィルムあるいはポ
リイミドフィルム等の誘電体からなる無端ベルトであ
る。ベルト130における中間転写ベルト19の駆動ロ
ーラ21と対向する位置の内側には、転写用コロナ放電
器131が、そして、ベルト130の移動方向における
転写用コロナ放電器131の前方にはベルト帯電用のコ
ロナ放電器132が、さらにベルト130の移動方向に
おける転写用コロナ放電器131の後方には除電用コロ
ナ放電器133がそれぞれ配置されている。ベルト13
0は、帯電用コロナ放電器132によって帯電されるこ
とにより転写紙24を静電的に吸着して搬送することが
でき、中間転写ベルト19に対向する位置では転写用コ
ロナ放電器131によって二次転写が実行され、二次転
写が終了した後に除電用コロナ放電器133により転写
紙24の帯電電荷を除去してベルト130からの剥離を
容易化させるようになっている。
【0080】上記ベルトを用いた構成では、二次転写用
としてローラを用いた場合に比べ、転写紙24との間で
の接触面積を大きく採ることができるので、転写紙24
の滑りを抑えて中間転写ベルト19の移動速度に対する
転写紙24の移動速度の設定をより正確に設定すること
ができる。
【0081】
【発明の効果】以上のように、請求項1、4、5記載の
発明によれば、二次転写工程時、一次転写工程に用いら
れる同一転写部材の移動速度が転写材搬送手段の移動速
度よりも速くなる場合に転写材の搬送が転写材搬送手段
の駆動力によって行われるので、転写材の搬送手段に機
械的な誤差によるガタが存在していても、転写材が上記
同一転写部材側からの駆動力の影響を受けることがない
ので、上記ガタによる画像位置のずれや原稿画像に対す
る転写画像の倍率変化を来すようなことが防止され、原
稿画像と転写画像とのサイズ上での整合性を確保するこ
とができる。
【0082】請求項2記載の発明によれば、転写材搬送
手段の速度変換に応じて生じる転写画像サイズが予め縮
小されて形成されるので、二次転写時に発生する同一転
写部材と転写材搬送手段との間での速度差に応じた画像
の伸びの発生を防止することができる。
【0083】請求項3記載の発明によれば、転写材搬送
手段が駆動源と直結されて直接駆動されるので、転写材
が一時転写に用いられる同一転写部材の駆動力の影響を
受けることがなく、転写材搬送手段に機械的な誤差が生
じていても、その誤差に相当する移動量が同一転写部材
からの駆動により先行してしまうことがないので、転写
画像の伸びを防止することができる。
【0084】請求項6記載の発明によれば、転写材の載
置面を有するベルトで転写材搬送手段が構成されている
ので、転写材に対する転写材搬送手段からの駆動力を効
率よく伝達することができるので、一時転写に用いられ
る同一転写部材の駆動力の影響を受けることなく転写材
搬送手段の駆動を実行させることが可能になる。
【0085】請求項7記載の発明によれば、二次転写工
程時での画像の伸びが補正されるので、二次転写工程時
での画像ののびが補正され、二次転写工程で一括転写さ
れる画像サイズと原稿画像サイズとを整合させることが
可能になる。
【0086】請求項8及至13記載の発明では、原稿画
像サイズに対して二次転写工程で一括転写される画像サ
イズが縮小された状態で形成されるので、原稿画像サイ
ズに対して転写画像のサイズを整合させることが可能に
なる。
【0087】請求項14記載の発明では、転写材搬送手
段、給紙装置および定着装置が同一駆動源により駆動さ
れるので、転写材搬送手段を独自で駆動した場合の転写
剤の給送系での速度変化を防止でき、これにより、転写
材の弛みや画像抜けさらには未定着画像からのトナーの
転移などを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の画像形成方法が適用される画像形成装
置の一例を示す模式図である。
【図2】図1に示した画像形成装置における感光体・中
間転写ベルト回りの拡大図である。
【図3】図1に示した画像形成装置で実施される二次転
写工程に用いられる転写材搬送手段をなす紙転写バイア
スローラの駆動構成を示す斜視図である。
【図4】図3に示した駆動構成による紙転写バイアスロ
ーラと駆動源との駆動関係を説明するための模式図であ
る。
【図5】図1に示した画像形成装置に用いられる制御部
の構成を説明するためのブロック図である。
【図6】図1に示した画像形成装置に用いられる制御部
の別実施例を説明するためのブロック図である
【図7】二次転写工程に用いられる転写材搬送手段の変
形例を示す図2相当の拡大図である。
【図8】二次転写工程に用いられる転写材搬送手段の他
の変形例を示す図2相当の拡大図である。
【図9】画像形成装置における二次転写工程に用いられ
る転写材搬送手段と駆動源との駆動力伝達機構の一例を
説明するための模式図である。
【図10】図9に示した駆動力伝達機構における問題点
を説明するための模式図であり、(A)は、機構間にガ
タが存在している場合での二次転写工程に用いられる転
写材搬送手段が一次転写工程に用いられる同一転写部材
に接触する前の状態を示し、(B)は、転写材搬送手段
が同一転写部材に接触した直後の状態を示し、(C)は
転写材搬送手段が同一転写部材に接触した後の状態を示
している。
【符号の説明】
1 カラー画像読み取り装置(カラースキャナー) 2 カラー画像記録装置(カラープリンター) 9 像担持体である感光体ドラム 10 感光体クリーニングユニット 19 中間転写ベルト 100 システム制御部 101 モータ回転駆動部 102 画像処理ユニット 103 コントローラ 104 コンピュータ

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数色のトナーを用いて像担持体上に各色
    のトナーにより顕像処理した後、各色毎の顕像を同一転
    写部材に順次転写する一次転写工程と、一次転写工程に
    用いられる同一転写部材に接離可能であって、上記同一
    転写部材に向け転写材を搬送することが可能な転写材搬
    送手段を用い、該転写材搬送手段が上記同一転写部材に
    接触することにより同一転写部材に重畳された各色毎の
    顕像を上記転写材に一括転写する二次転写工程と、二次
    転写工程で転写材上に転写されたカラー画像を定着する
    ことによりカラー複写物を形成する画像形成方法におい
    て、 上記二次転写工程時、上記一次転写工程に用いられる同
    一転写部材の移動速度が上記転写材搬送手段の移動速度
    よりも速くなる場合に、上記転写材の搬送を上記転写材
    搬送手段の駆動力によって実行することを特徴とする画
    像形成方法。
  2. 【請求項2】請求項1記載の画像形成方法において、 上記一次転写工程で同一転写部材に転写される顕像を、
    上記二次転写工程時に実行される上記転写材搬送手段の
    速度変換に応じて生じる転写画像サイズの伸び分を予め
    縮小した状態で形成することを特徴とする画像形成方
    法。
  3. 【請求項3】請求項1または2記載の画像形成方法を用
    いる装置であって、 上記二次転写工程に用いられる転写材搬送手段は、駆動
    源と直結構造に構成されて直接駆動されることを特徴と
    する画像形成装置。
  4. 【請求項4】請求項1記載の画像形成方法にを用いる装
    置であって、 上記転写材搬送手段は、二次転写工程を実行する転写手
    段を兼用する構成であることを特徴とする画像形成装
    置。
  5. 【請求項5】請求項3記載の画像形成装置において、 上記転写材搬送手段は、一次転写工程に用いられる同一
    転写部材と協働して転写材を挟持搬送することが可能な
    バイアスローラで構成されていることを特徴とする画像
    形成装置。
  6. 【請求項6】請求項1及至2のうちのひとつに記載の画
    像形成方法に用いる装置であって、 上記転写材搬送手段は、転写材の移動方向に沿って展張
    された転写材載置面を有するベルトによって構成されて
    いることを特徴とする画像形成装置。
  7. 【請求項7】請求項2記載の画像形成方法を用いる装置
    であって、 転写材搬送手段の速度変換による同一転写部材と転写材
    との速度差により生じる転写材の滑りによる二次転写工
    程時での画像の伸びを補正する手段を備えていることを
    特徴とする画像形成装置。
  8. 【請求項8】請求項7記載の画像形成装置において、 画像の伸びを補正する手段は、像担持体上に各色のトナ
    ーにより顕像処理される潜像を形成するために用いられ
    る画像読み取り装置に装備されているスキャナの駆動速
    度を遅くする制御装置を備えていることを特徴とする画
    像形成装置。
  9. 【請求項9】請求項7記載の画像形成装置において、 画像の伸びを補正する手段は、像担持体上に各色のトナ
    ーにより顕像処理される潜像を形成するために用いられ
    る画像書き込み装置の駆動速度を遅くする制御装置を備
    えていることを特徴とする画像形成装置。
  10. 【請求項10】請求項9記載の画像形成装置において、 上記画像書き込み装置は、上記制御装置によりポリゴン
    ミラーの回転速度およびレーザ光源の発光タイミングを
    遅くされることを特徴とする画像形成装置。
  11. 【請求項11】請求項7記載の画像形成装置において、 画像の伸びを補正する手段は、像担持体の駆動速度を画
    像書き込み装置の駆動速度よりも遅くする制御装置を備
    えていることを特徴とする画像形成装置。
  12. 【請求項12】請求項7記載の画像形成装置において、 画像の伸びを補正する手段は、一次転写工程に用いられ
    る同一転写部材の移動速度を像担持体よりも遅くする制
    御装置を備えていることを特徴とする画像形成装置。
  13. 【請求項13】請求項7記載の画像形成装置において、 画像の伸びを補正する手段は、画像読み取り装置に装備
    されているスキャナの駆動速度、画像書き込み装置の駆
    動速度、像担持体の駆動速度、一次転写工程に用いられ
    る同一転写部材の駆動速度および転写材の移動速度のう
    ちの少なくとも2つの駆動速度の制御を組合わせる制御
    装置を備えていることを特徴とする画像形成装置。
  14. 【請求項14】請求項1記載の画像形成方法を用いる装
    置であって、 同一駆動源を有する転写材搬送手段と給紙装置および定
    着装置とを備えていることを特徴とする画像形成装置。
JP30792094A 1994-12-12 1994-12-12 画像形成方法およびそれを用いた画像形成装置 Pending JPH08160782A (ja)

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