JPH08159728A - 形状測定装置 - Google Patents

形状測定装置

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JPH08159728A
JPH08159728A JP29723494A JP29723494A JPH08159728A JP H08159728 A JPH08159728 A JP H08159728A JP 29723494 A JP29723494 A JP 29723494A JP 29723494 A JP29723494 A JP 29723494A JP H08159728 A JPH08159728 A JP H08159728A
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Masayuki Sugiyama
昌之 杉山
Katsuya Ueki
勝也 植木
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Mitsubishi Electric Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 被測定物体が上下に振動していても、正確に
被測定物体の形状を測定することができる形状測定装置
を得ることを目的とする。 【構成】 傾き量演算器により演算された傾き量の補正
値を演算する補正値演算器を設け、その傾き量演算器に
より演算された傾き量をその補正値で補正するようにし
たものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、搬送される被測定物
体の形状を測定する形状測定装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図6は従来の形状測定装置を示す構成図
であり、図において、1は長手方向に搬送される角材な
どの被測定物体、2は被測定物体1の上方に設置され、
その被測定物体1の表面までの距離を測定する距離測定
器、3は被測定物体1が所定長搬送される毎にパルス信
号(搬送検出信号)を出力するPLG(搬送検出器)、
4はPLG3よりパルス信号を受ける毎に、距離測定器
2の測定結果をサンプリングする距離サンプリング器、
5は距離サンプリング器4によりサンプリングされた測
定結果に含まれる振動成分を除去する平滑回路である。
【0003】次に動作について説明する。まず、距離測
定器2が、長手方向に搬送される被測定物体1の表面ま
での距離を測定する。次に、距離サンプリング器4が、
PLG3からパルス信号を受けるごとに、距離測定器2
の測定結果をサンプリングする。そして、平滑回路5
は、距離サンプリング器4によりサンプリングされた測
定結果に含まれる振動成分を除去することにより、被測
定物体1の表面形状を取得する。
【0004】このように平滑回路5が、振動成分を除去
する理由は、距離測定器2の測定結果に振動成分が含ま
れていると、被測定物体1の表面までの距離を正確に認
識できないからである。因に、測定結果に振動成分が含
まれる理由は、例えば製鉄所における厚板圧延ラインを
用いて圧延板を生成する場合、圧延板(被測定物体1)
は絶えず上下に振動しながらローラコンベア上を移動す
ることになるからである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従来の形状測定装置は
以上のように構成されているので、距離測定器2の測定
結果に含まれる振動成分を十分に除去するためには、平
滑回路5のフィルター機能を高める必要があるが、平滑
回路5のフィルター機能を高めると、フィルター特性に
よって距離測定器2の測定結果と被測定物体1の実際形
状の間にずれが生じてしまうなどの問題点があった。
【0006】この発明は上記のような問題点を解消する
ためになされたもので、被測定物体が上下に振動してい
ても、正確に被測定物体の形状を測定することができる
形状測定装置を得ることを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明に係る形
状測定装置は、傾き量演算器により演算された傾き量の
補正値を演算する補正値演算器を設け、その傾き量演算
器により演算された傾き量をその補正値で補正するよう
にしたものである。
【0008】請求項2の発明に係る形状測定装置は、形
状演算器における演算結果の平均値を演算するととも
に、その形状演算器の演算結果をその平均値と比較し、
被測定物体の山領域と谷領域を検出するようにしたもの
である。
【0009】請求項3の発明に係る形状測定装置は、山
谷検出器により検出された各山領域毎に高さが最大とな
る位置を検出し、その検出結果に基づいて波ピッチを演
算するようにしたものである。
【0010】請求項4の発明に係る形状測定装置は、山
谷検出器により検出された各谷領域毎に高さが最小とな
る位置を検出し、その検出結果に基づいて波ピッチを演
算するようにしたものである。
【0011】請求項5の発明に係る形状測定装置は、山
谷検出器により検出された各山領域のうち、互いに隣接
する山領域の最大値とその隣接する山領域間に存在する
谷領域の最小値を検出し、その最大値と最小値に基づい
て波高値を演算するようにしたものである。
【0012】請求項6の発明に係る形状測定装置は、山
谷検出器により検出された各谷領域のうち、互いに隣接
する谷領域の最小値とその隣接する谷領域間に存在する
山領域の最大値を検出し、その最小値と最大値に基づい
て波高値を演算するようにしたものである。
【0013】請求項7の発明に係る形状測定装置は、波
ピッチ演算器により演算された波ピッチと波高値演算器
により演算された波高値の比を演算するようにしたもの
である。
【0014】
【作用】請求項1の発明における形状測定装置は、傾き
量演算器により演算された傾き量を補正値演算器から出
力された補正値で補正し、その補正した傾き量を被測定
物体の測定位置で積分するようにしたことにより、距離
測定器の測定結果を平滑回路に通すことなく、その測定
結果に含まれる振動成分を除去できるようになり、ま
た、複数の距離測定器を設置する架台が被測定物体に対
して平行に設置されていなくても、正確に被測定物体の
傾き量を検出できるようになる。
【0015】請求項2の発明における形状測定装置は、
形状演算器の演算結果を平均値演算器により演算された
平均値と比較し、被測定物体の山領域と谷領域を検出す
る山谷検出器を設けたことにより、被測定物体における
各部位が山領域に属するのか谷領域に属するのかを明確
に判別できるようになる。
【0016】請求項3の発明における形状測定装置は、
山谷検出器により検出された各山領域毎に高さが最大と
なる位置を検出し、その検出結果に基づいて波ピッチを
演算する波ピッチ演算器を設けたことにより、被測定物
体の波ピッチを認識できるようになる。
【0017】請求項4の発明における形状測定装置は、
山谷検出器により検出された各谷領域毎に高さが最小と
なる位置を検出し、その検出結果に基づいて波ピッチを
演算する波ピッチ演算器を設けたことにより、被測定物
体の波ピッチを認識できるようになる。
【0018】請求項5の発明における形状測定装置は、
山谷検出器により検出された各山領域のうち、互いに隣
接する山領域の最大値とその隣接する山領域間に存在す
る谷領域の最小値を検出し、その最大値と最小値に基づ
いて波高値を演算する波高値演算器を設けたことによ
り、被測定物体の波高値を認識できるようになる。
【0019】請求項6の発明における形状測定装置は、
山谷検出器により検出された各谷領域のうち、互いに隣
接する谷領域の最小値とその隣接する谷領域間に存在す
る山領域の最大値を検出し、その最小値と最大値に基づ
いて波高値を演算する波高値演算器を設けたことによ
り、被測定物体の波高値を認識できるようになる。
【0020】請求項7の発明における形状測定装置は、
波ピッチ演算器により演算された波ピッチと波高値演算
器により演算された波高値の比を演算する急峻度演算器
を設けたことにより、被測定物体の急峻度を認識できる
ようになる。
【0021】
【実施例】
実施例1.以下、この発明の一実施例を図について説明
する。図1はこの発明の実施例1による形状測定装置を
示す構成図であり、図において、従来のものと同一符号
は同一または相当部分を示すので説明を省略する。6,
7は被測定物体1の搬送方向に沿ってその被測定物体1
の上方にそれぞれ設置され、その被測定物体1の表面ま
での距離を測定する距離測定器、8は距離測定器6,7
を設置する架台である。
【0022】また、9はPLG3からパルス信号が出力
されると、距離測定器6の測定結果F(x,t)と距離
測定器7の測定結果F(x+Δx,t)の偏差Δyを、
距離測定器6,7の設置間隔Δxで除算し、その被測定
物体1の表面における傾き量Δy/Δxを演算する傾き
量演算器、10はPLG3からパルス信号が出力される
毎に傾き量演算器9により演算された傾き量Δy/Δx
を積算するとともに、その傾き量Δy/Δxの平均値を
演算し、その平均値を補正値として出力する補正値演算
器、11は傾き量演算器9により演算された傾き量Δy
/Δxを補正値演算器10から出力された補正値で補正
するとともに、その補正した傾き量を被測定物体1の測
定位置xで積分し、その被測定物体1の形状を演算する
形状演算器である。
【0023】次に動作について説明する。まず、距離測
定器6,7は、それぞれ被測定物体1の表面までの距離
を測定するが、その測定結果F(x,t)、F(x+Δ
x,t)には、振動成分V(t)が含まれるので、その
測定結果F(x,t)、F(x+Δx,t)は、それぞ
れ下記のように示すことができる。
【0024】 F(x,t) =F(x) +V(t) ・・・(1) F(x+Δx,t)=F(x+Δx)+V(t) ・・・(2) ただし、 F(x) :被測定物体1の長手方向(搬送方向)
の位置xに対する高さの関数 F(x+Δx):被測定物体1の長手方向(搬送方向)
の位置x+Δxに対する高さの関数 x :被測定物体1の長手方向の位置 t :測定時刻 V(t) :被測定物体1の測定時刻tに対する高
さの関数(上下振動成分)
【0025】そして、傾き量演算器9は、PLG3から
パルス信号が出力されると、測定時刻t1 における距離
測定器6の測定結果F(x,t1 )と、距離測定器7の
測定結果F(x+Δx,t1 )の偏差Δyを、距離測定
器6,7の設置間隔Δxで除算することにより、その被
測定物体1の表面における傾き量Δy/Δxを演算する
(図2参照)。 Δy = F(x+Δx,t1 )−F(x,t1 ) ={F(x+Δx)+V(t1 )}−{F(x)+V(t1 )} = F(x+Δx)−F(x) ・・・(3) Δy/Δx ={F(x+Δx)−F(x)}/Δx ・・・(4)
【0026】ここで、式(4)に着目すると、傾き量Δ
y/Δxは、測定時刻tを含まない関数F(x+Δx)
と関数F(x)と設置間隔Δxのみから求められ、当該
傾き量Δy/Δxには振動成分V(t1 )が含まれてい
ないので、振動成分V(t1)の影響を受けていないこ
とが分かる。
【0027】そして、形状演算器11は、傾き量演算器
9により演算された傾き量Δy/Δxを被測定物体1の
測定位置xで積分することにより、その被測定物体1の
形状を演算するが(詳細は後述する)、被測定物体1の
搬送方向に対する距離測定器6,7の平行ずれe(因
に、被測定物体1の表面形状に全く凹凸がなく平坦であ
って、被測定物体1から距離測定器6,7の設置位置ま
での距離が等しければ、平行ずれはない)があると、そ
の傾き量Δy/Δxには平行ずれeに伴う誤差が含まれ
ているので、その傾き量Δy/Δxを被測定物体1の測
定位置xで積分する前に、その傾き量Δy/Δxを補正
する。
【0028】形状演算器11が傾き量Δy/Δxの補正
をするに際し、まず、補正値演算器10がPLG3から
パルス信号が出力される毎に、傾き量演算器9により演
算された傾き量Δy/Δxを積算し、その傾き量Δy/
Δxの平均値を演算する。そして、その平均値を補正値
(平行ずれe)として出力する。
【0029】因に、補正値演算器10が傾き量Δy/Δ
xの平均値を演算することで補正値(平行ずれe)が求
まる理由は下記の通りである。まず、被測定物体1の測
定位置x0 における搬送高さ(パスライン)をh0 とす
ると下記のように表すことができる。 F(x0 ) = h0 ・・・(5) また、被測定物体1の測定位置xm における搬送高さ
(パスライン)をhm とすると下記のように表すことが
できる。 F(xm ) = hm ・・・(6) ただし、測定位置x0 と測定位置xm は、十分離れてい
るものとする。そして、F(x,t)は連続関数である
ことから、下式が成立する。
【0030】
【数1】
【0031】そして、上述したように、測定位置x0
測定位置xm は十分離れているので、式(7)の右辺
は、測定位置x0 における搬送高さh0 と測定位置xm
における搬送高さhm が等しい場合(平行ずれがない場
合)、ゼロに収束するが、h0とhm が等しくない場合
(平行ずれがある場合)、ゼロ以外の値に収束する。よ
って、式(7)の右辺を演算すれば、平行ずれeを求め
ることができるが、式(7)の右辺は、測定位置x0
ら測定位置xm までの傾き量Δy/Δxの平均値を示し
ているので、傾き量Δy/Δxの平均値を演算すること
で補正値(平行ずれe)を求めることができる。
【0032】
【数2】
【0033】そして、形状演算器11は、補正値演算器
10により補正値(平行ずれe)が演算されると、下記
の通り、傾き量Δy/Δxをその補正値によって補正
し、傾き量Δy/Δxから平行ずれeに伴う誤差を除去
する。 補正後のΔy/Δx ={F(x+Δx)−F(x)+e}/Δx ・・・(9)
【0034】そして、形状演算器11は、傾き量Δy/
Δxを補正すると、補正後の傾き量Δy/Δxを下記に
示すように被測定物体1の測定位置xで積分し、被測定
物体1の形状F(xn )を演算する。 F(xn )=F(xn-1 )+(Δy/Δx)×ΔL ・・・(10) ただし、 ΔL:PLG3がパルス信号を1つ出力する間に、被測
定物体1が搬送される距離
【0035】このようにして、被測定物体1の形状が求
められるが、式(10)から明らかなように、当該形状
の演算結果には、振動成分V(t)が含まれていないの
で、振動成分V(t)の影響を受けていないことが分か
る。よって、この実施例1によれば、被測定物体1が上
下に振動していても、正確に被測定物体1の形状を測定
することができる効果を奏する。
【0036】実施例2.図3はこの発明の実施例2によ
る形状測定装置を示す構成図であり、図において、12
は形状演算器11における演算結果の平均値を演算する
平均値演算器、13は形状演算器11の演算結果を平均
値演算器12により演算された平均値と比較し、被測定
物体1の山領域と谷領域を検出する山谷検出器、14は
山谷検出器13により検出された各山領域毎に高さが最
大となる位置を検出し、その検出結果に基づいて波ピッ
チを演算する波ピッチ演算器、15は山谷検出器13に
より検出された各山領域のうち、互いに隣接する山領域
の最大値とその隣接する山領域間に存在する谷領域の最
小値を検出し、その最大値と最小値に基づいて波高値を
演算する波高値演算器、16は波ピッチ演算器14によ
り演算された波ピッチと波高値演算器15により演算さ
れた波高値の比を演算する急峻度演算器である。
【0037】次に動作について説明する。上記実施例1
と同様にして、形状演算器11が被測定物体1の形状を
演算すると、平均値演算器12が形状演算器11におけ
る演算結果の平均値を演算する。そして、山谷検出器1
3は、形状演算器11の演算結果を平均値演算器12に
より演算された平均値と比較し、被測定物体1の山領域
と谷領域を検出する。即ち、形状演算器11の演算結果
が当該平均値より大きければ、当該計測位置は山領域に
属すると判定する一方、形状演算器11の演算結果が当
該平均値より小さければ、当該計測位置は谷領域に属す
ると判定する(図4参照)。
【0038】そして、波ピッチ演算器14は、山谷検出
器13により検出された各山領域毎に高さが最大となる
位置x1 ,x3 を検出し、その検出結果に基づいて下記
に示すように波ピッチPを演算する。 P = x3 −x1 ・・・(11)
【0039】また、波高値演算器15は、山谷検出器1
3により検出された各山領域のうち、互いに隣接する山
領域の最大値y1 (測定位置x1 ),y3 (測定位置x
3 )と、その隣接する山領域間に存在する谷領域の最小
値y2 (測定位置x2 )を検出し、下記に示すように、
その最大値と最小値に基づいて波高値Qを演算する。 Q = (y1 +y3 )/2 + y2 ・・・(12) 因に、互いに隣接する山領域の頂点を結ぶ直線と、その
直線下に位置する谷領域(測定位置x2 )を検出し、そ
の直線と谷底との距離を波高値Qとして演算してもよ
い。
【0040】そして、最後に、急峻度演算器16は、波
ピッチ演算器14により演算された波ピッチPと波高値
演算器15により演算された波高値Qの比(急峻度R)
を演算し、一連の処理を終了する。 R = Q/P ・・・(13)
【0041】以上より、この実施例2によれば、山谷検
出器13により当該測定位置が山領域に属するのか谷領
域に属するのかを自動的に判定されるため、目視による
識別が不要になるとともに、誤識別を防止できるように
なる。また、この実施例2によれば、被測定物体1の波
ピッチP,波高値Q及び急峻度Rが検出されるため、被
測定物体1を圧延する上で、詳細な圧延制御が可能にな
る。
【0042】実施例3.上記実施例2では、波ピッチ演
算器14が各山領域毎に高さが最大となる位置x1 ,x
3 を検出し、その検出結果に基づいて波ピッチPを演算
するものについて示したが、各谷領域毎に高さが最小と
なる位置x2 ,x4 を検出し、その検出結果に基づいて
波ピッチPを演算するようにしてもよく、上記実施例2
と同様の効果を奏する。
【0043】実施例4.上記実施例2では、波高値演算
器15が互いに隣接する山領域の最大値y1 ,y3 と、
その隣接する山領域間に存在する谷領域の最小値y2
検出し、その最大値と最小値に基づいて波高値Qを演算
するものについて示したが、互いに隣接する谷領域の最
小値y2 ,y4 とその隣接する谷領域間に存在する山領
域の最大値y3 を検出し、その最小値と最大値に基づい
て波高値Qを演算するようにしてもよく、上記実施例2
と同様の効果を奏する。
【0044】実施例5.上記実施例2では、1組の距離
測定器6,7等を設け、被測定物体1の形状を演算する
ものについて示したが、図5に示すように、被測定物体
1の搬送方向と垂直方向に複数組の距離測定器6,7等
を設けてもよく、この場合には、被測定物体1の全体形
状を認識できるようになる。
【0045】実施例6.上記実施例1〜5では、距離測
定器6,7の測定結果から傾き量演算器9が傾き量Δy
/Δxを演算するものについて示したが、距離測定器
6,7の代わりに、長手方向が被測定物体1の搬送方向
と同一方向になるスリット光を被測定物体1の表面に照
射するスリット光照射器と、被測定物体1の表面に照射
されたスリット光を撮像するスリット光撮像器を設け、
傾き量演算器9が、下記に示すように、そのスリット光
撮像器の撮像結果F(x,t)を測定位置xで微分する
ことにより、傾き量Δy/Δxを演算するようにしても
よく、上記実施例1〜5と同様の効果を奏する。
【0046】
【数3】
【0047】
【発明の効果】以上のように、請求項1の発明によれ
ば、傾き量演算器により演算された傾き量を補正値演算
器から出力された補正値で補正し、その補正した傾き量
を被測定物体の測定位置で積分するように構成したの
で、従来のもののように、距離測定器の測定結果を平滑
回路に通すことなく、その測定結果に含まれる振動成分
を除去できるようになる結果、被測定物体が上下に振動
していても、正確に被測定物体の形状を測定することが
できるとともに、仮に、複数の距離測定器を設置する架
台が被測定物体に対して平行に設置されていなくても、
正確に被測定物体の形状を測定できる効果がある。
【0048】請求項2の発明によれば、形状演算器の演
算結果を平均値演算器により演算された平均値と比較
し、被測定物体の山領域と谷領域を検出するように構成
したので、被測定物体における各部位が山領域に属する
のか谷領域に属するのかを明確に認識できる効果があ
る。
【0049】請求項3の発明によれば、山谷検出器によ
り検出された各山領域毎に高さが最大となる位置を検出
し、その検出結果に基づいて波ピッチを演算するように
構成したので、被測定物体の波ピッチを認識できるよう
になり、被測定物体を圧延する上で、精度の高い圧延制
御が可能になる効果がある。
【0050】請求項4の発明によれば、山谷検出器によ
り検出された各谷領域毎に高さが最小となる位置を検出
し、その検出結果に基づいて波ピッチを演算するように
構成したので、被測定物体の波ピッチを認識できるよう
になり、被測定物体を圧延する上で、精度の高い圧延制
御が可能になる効果がある。
【0051】請求項5の発明によれば、山谷検出器によ
り検出された各山領域のうち、互いに隣接する山領域の
最大値とその隣接する山領域間に存在する谷領域の最小
値を検出し、その最大値と最小値に基づいて波高値を演
算するように構成したので、被測定物体の波高値を認識
できるようになり、被測定物体を圧延する上で、精度の
高い圧延制御が可能になる効果がある。
【0052】請求項6の発明によれば、山谷検出器によ
り検出された各谷領域のうち、互いに隣接する谷領域の
最小値とその隣接する谷領域間に存在する山領域の最大
値を検出し、その最小値と最大値に基づいて波高値を演
算するように構成したので、被測定物体の波高値を認識
できるようになり、被測定物体を圧延する上で、精度の
高い圧延制御が可能になる効果がある。
【0053】請求項7の発明によれば、波ピッチ演算器
により演算された波ピッチと波高値演算器により演算さ
れた波高値の比を演算するように構成したので、被測定
物体の急峻度を認識できるようになり、被測定物体を圧
延する上で、精度の高い圧延制御が可能になる効果があ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施例1による形状測定装置を示
す構成図である。
【図2】 被測定物体1の表面における傾き量Δy/Δ
xを説明する説明図である。
【図3】 この発明の実施例2による形状測定装置を示
す構成図である。
【図4】 被測定物体1の波ピッチ等を説明する説明図
である。
【図5】 この発明の実施例5による形状測定装置を示
す構成図である。
【図6】 従来の形状測定装置を示す構成図である。
【符号の説明】
1 被測定物体、3 PLG(搬送検出器)、6,7
距離測定器、9 傾き量演算器、10 補正値演算器、
11 形状演算器、12 平均値演算器、13山谷検出
器、14 波ピッチ演算器、15 波高値演算器、16
急峻度演算器。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被測定物体が所定長搬送される毎に搬送
    検出信号を出力する搬送検出器と、上記被測定物体の搬
    送方向に沿ってその被測定物体の上方に少なくとも2か
    所設置され、その被測定物体の表面までの距離を測定す
    る複数の距離測定器と、上記搬送検出器から搬送検出信
    号が出力されると、上記各距離測定器における測定結果
    の偏差を各距離測定器の設置間隔で除算し、その被測定
    物体の表面における傾き量を演算する傾き量演算器と、
    上記搬送検出器から搬送検出信号が出力される毎に上記
    傾き量演算器により演算された傾き量を積算するととも
    に、その傾き量の平均値を演算し、その平均値を補正値
    として出力する補正値演算器と、上記傾き量演算器によ
    り演算された傾き量を上記補正値演算器から出力された
    補正値で補正するとともに、その補正した傾き量を上記
    被測定物体の測定位置で積分し、その被測定物体の形状
    を演算する形状演算器とを備えた形状測定装置。
  2. 【請求項2】 上記形状演算器における演算結果の平均
    値を演算する平均値演算器と、上記形状演算器の演算結
    果を上記平均値演算器により演算された平均値と比較
    し、上記被測定物体の山領域と谷領域を検出する山谷検
    出器とを設けたことを特徴とする請求項1記載の形状測
    定装置。
  3. 【請求項3】 上記山谷検出器により検出された各山領
    域毎に高さが最大となる位置を検出し、その検出結果に
    基づいて波ピッチを演算する波ピッチ演算器を設けたこ
    とを特徴とする請求項2記載の形状測定装置。
  4. 【請求項4】 上記山谷検出器により検出された各谷領
    域毎に高さが最小となる位置を検出し、その検出結果に
    基づいて波ピッチを演算する波ピッチ演算器を設けたこ
    とを特徴とする請求項2記載の形状測定装置。
  5. 【請求項5】 上記山谷検出器により検出された各山領
    域のうち、互いに隣接する山領域の最大値とその隣接す
    る山領域間に存在する谷領域の最小値を検出し、その最
    大値と最小値に基づいて波高値を演算する波高値演算器
    を設けたことを特徴とする請求項2記載の形状測定装
    置。
  6. 【請求項6】 上記山谷検出器により検出された各谷領
    域のうち、互いに隣接する谷領域の最小値とその隣接す
    る谷領域間に存在する山領域の最大値を検出し、その最
    小値と最大値に基づいて波高値を演算する波高値演算器
    を設けたことを特徴とする請求項2記載の形状測定装
    置。
  7. 【請求項7】 請求項3または請求項4記載の波ピッチ
    演算器により演算された波ピッチと請求項5または請求
    項6記載の波高値演算器により演算された波高値の比を
    演算する急峻度演算器を設けたことを特徴とする形状測
    定装置。
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