JP2002340525A - 鋼板の板幅測定方法 - Google Patents

鋼板の板幅測定方法

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JP2002340525A
JP2002340525A JP2001141387A JP2001141387A JP2002340525A JP 2002340525 A JP2002340525 A JP 2002340525A JP 2001141387 A JP2001141387 A JP 2001141387A JP 2001141387 A JP2001141387 A JP 2001141387A JP 2002340525 A JP2002340525 A JP 2002340525A
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steel sheet
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edge
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JP2001141387A
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Kazuki Hashimoto
和樹 橋本
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Nippon Steel Corp
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Sumitomo Metal Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 水蒸気、ゴミ、粉塵等の異物が周辺に飛散・
浮遊した異物をノイズとして誤検出したとしても誤差を
最小限に抑制して精度よく板幅を測定することができる
鋼板の板幅測定方法を提供する。 【解決手段】 本発明の鋼板の板幅測定方法は、検出装
置で検出された鋼板エッジの位置に相当する値を用いて
鋼板の両エッジのパスライン上投影点からパスライン上
垂直投影点までの距離を算出し、その算出値を用いて搬
送方向の両側について鋼板の浮き上がり量を算出すると
共に、鋼板の水平方向幅を算出し、その後、浮き上がり
量について妥当か否かを判定し、妥当と判定された場合
は該浮き上がり量と算出された水平方向幅の値を用い
て、また、妥当ではないと判定された場合は前回の浮き
上がり量と算出された水平方向幅の値を用いて、板幅を
算出するようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば鋼板の製造
工程において板幅をオンラインで測定するに際し、水蒸
気、ゴミ、粉塵等の異物が周辺に飛散・浮遊した雰囲気
下にあっても、異物の誤検出による悪影響を抑制して精
度よく板幅を測定する鋼板の板幅測定方法に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】例えば鋼板の製造工程においては、その
品質保証のため、または圧延プロセスにおける板幅制御
のため、中間過程での板幅をオンラインで測定する必要
があり、板幅計が設置されている。
【0003】上記板幅計の計測環境は、飛散、浮遊する
蒸気、ミスト、粉塵等のノイズとなる異物が無い雰囲気
下であって、鋼板表面が、水乗り等からの反射光及びス
ケールによる低温部が無い一様に均一な状態で、かつ鋼
板が平坦で斜行していない等の条件が揃っていることが
理想的である。
【0004】ところが、実際にはエアブロア、蒸気吸引
機等によって飛散・浮遊する異物を除去する対策を施し
ても飛散、異物を完全に除去することができず、飛散、
浮遊する異物の極端に少ない設置場所を選択することも
諸般の事情から困難な場合がほとんどである。
【0005】そこで、例えば特開平5−223528号
では、例えばCCDカメラなどの光電変換装置によって
得た画像を画像処理し、高レベルと低レベルに2値化さ
れた画像信号の、低レベル部に挟まれた幅方向に連続し
た一定の画素数以下、例えば4画素以下の微小な高レベ
ル部をノイズ成分と見なして低レベルに補正して2値化
画像信号を生成するノイズ除去回路と、演算によって得
た端部位置について、一定時間以下しか持続しない一定
画素以下の急激な端部位置の変化、例えば4/60秒間
以下しか持続しない8画素以下の端部位置の変化、に対
して変化していないと見なして、その間の端部位置は変
化直前の位置に補正する端部位置安定化回路を備えさせ
ることで、蒸気、ダスト、油や水の飛散や噴霧等の雰囲
気影響下で、帯状体の幅や蛇行量の計測を可能とする技
術が開示されている。
【0006】また、特開昭54−145524号では、
幅計測の分解能を向上させることを目的として、板幅計
を幅方向に対して所定角度偏位させて配設した板幅計測
装置が提案されている。また、特開平7−270125
号では、板幅端部及び鋼板の蛇行を精度よく検出するこ
とを目的として、2次元距離センサを両端部付近で幅方
向に複数台配列し、2次元距離センサからの測定信号を
指令に応じてそれぞれ2系統のみ切換選択する測定信号
選択装置を有する板幅・蛇行量検出装置が提案されてい
る。
【0007】さらに、特開平11−83444号では、
鋼板が斜行搬送されても板幅計測精度を維持することを
目的として、鋼板の面と平行な面内に2台の幅計を、両
者の計測方向間に所定の角度αが形成されるように配置
し、2つの幅計測値と角度αとを用いて所定の演算式に
基づいて板幅を計測するものが提案されている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
た特開平5−223528号で提案された装置において
は、ノイズ除去回路にて1次的なノイズ除去がなされる
ものの、端部位置安定化回路にて異常判断された場合、
変化していないと見なして変化直前の位置に補正するの
で、実際の変動は検出できず、その分精度が犠牲とな
る。
【0009】また、端部付近にはスケールが存在するこ
とがあるが、自発光式の場合、最端部の信号レベルが高
く、スケール部分(低温部)で低レベルになり、そこか
ら板中央にかけては再び高レベルとなる。その場合、ノ
イズ除去回路では、真の板端である最端部をノイズとし
て扱ってしまうので、誤差が生じるといった問題があっ
た。
【0010】また、安定化回路は、例えば4/60秒間
の以下しか持続しない8画素以下の端部位置について補
正するが、実際の測定・出力はリアルタイムでなされる
のが一般的であるから、一定時間後に持続・消滅の実時
間を判断することができないといった問題があった。
【0011】さらに、特開昭54−145524号、特
開平7−270125号、特開平11−83444号で
は、分解能の向上と、板斜行時の正確な測定等を目的と
しているが、例えこれらの技術を採用して分解能の向上
と板斜行時の正確な測定が可能になったとしても、蒸
気、ダスト、油や水の飛散、噴霧した雰囲気影響下の対
処が施されない限り、蛇行量計測をノイズに影響される
ことなく精度よく行うことはできない。
【0012】本発明は、上記の問題を解決するものであ
り、例えば鋼板の製造工程において板幅をオンラインで
測定するに際し、水蒸気、ゴミ、粉塵等の異物が周辺に
飛散・浮遊した雰囲気下にあって、それらをノイズとし
て誤検出したとしても誤差を最小限に抑制して精度よく
板幅を測定することができる鋼板の板幅測定方法を提供
することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明は、検出装置で検出して得た鋼板エッジの
位置に相当する値を用いて板幅を算出する際に、この板
幅を算出する際に用いる値について妥当か否かを判定
し、妥当でないときは前回の板幅を算出する際の値を用
いて算出し、妥当なときはその値を用いて算出するよう
にしたので、蒸気、ミスト、粉塵等の異物が飛散・浮遊
する雰囲気下で異物を誤検出したとしても誤差を最小限
に抑制し、高い精度で板幅を計測することができる。
【0014】
【発明の実施の形態】本発明の鋼板の板幅測定方法は、
搬送される鋼板の搬送方向両側に配置した複数の検出装
置により検出された搬送方向両側の鋼板エッジから板幅
を測定する方法において、検出装置で検出された鋼板エ
ッジの位置に相当する値を用いて鋼板の両エッジ部のパ
スライン上投影点からパスライン上垂直投影点までの距
離を算出し、その算出値を用いて搬送方向の両側につい
て鋼板の浮き上がり量を算出すると共に、鋼板の水平方
向幅を算出し、その後、浮き上がり量について妥当か否
かを判定し、妥当と判定された場合は該浮き上がり量と
算出された水平方向幅の値を用いて、また、妥当ではな
いと判定された場合は前回の浮き上がり量と算出された
水平方向幅の値を用いて、板幅を算出するようにしたも
のである。
【0015】上記において、例えば検出装置とは、例え
ば撮像(あるいは走査)した画像を電気信号に変換する
光電変換装置、例えば受光センサ、1次元CCDカメラ
を採用すればよく、その配置は例えば搬送方向の両側
に、直線的に各2台、全体で計4台配置すればよい。
【0016】そして、上記したように例えば光電変換装
置を採用し、かつ上記したように複数配置して鋼板の板
幅を算出する場合、いま、搬送方向の片側のみについて
説明すると、直線状に配置した光電変換装置2台で検出
された信号をそれぞれ2値化し、この2値化された値の
低レベル値と高レベル値との境界にあたる位置の画素番
号を実際の距離に換算して、鋼板エッジのパスライン上
投影点からパスライン上垂直投影点までの距離を算出す
る。
【0017】その後、鋼板から遠い位置に配した光電変
換装置における鋼板エッジのパスライン上投影点からパ
スライン上垂直投影点までの距離、鋼板から近い位置に
配した光電変換装置における鋼板エッジのパスライン上
投影点からパスライン上垂直投影点までの距離、を用い
て鋼板エッジ部の位置を算出する。
【0018】ここで算出された鋼板エッジ部の位置の値
は、鋼板の水平方向幅を算出する際に用いると共に、鋼
板の浮き上がり量の算出に用いる。ここで、鋼板の水平
方向幅とは、鋼板を垂直方向から見たときの鋼板搬送方
向両側における最端部間の距離を意味する。従って、鋼
板が垂直方向斜めに浮き上がっているときには、例えは
搬送方向一方側における下側のエッジ(鋼板の上側のエ
ッジからはみ出ている)と、鋼板搬送方向他方側におけ
る鋼板の上側のエッジ(下側のエッジは隠れている)と
の距離が算出されることとなる。
【0019】続いて、上記した鋼板エッジ部の位置の値
を用いて鋼板の浮き上がり量を算出し、この算出された
浮き上がり量が妥当か否かを判定する。浮き上がり量に
ついて妥当か否かとは、すなわち、例えば算出された浮
き上がり量について上下限のしきい値を予め設定してお
き、算出された値がしきい値の範囲内であるか否かを判
定することを意味する。
【0020】そして、妥当と判定された場合は算出され
た浮き上がり量と上記した水平方向幅の値を用いて、ま
た、妥当ではないと判定された場合は前回の浮き上がり
量と上記した水平方向幅の値を用いて、板幅を算出する
のである。
【0021】すなわち、鋼板の板幅を算出する際に、光
電変換装置(検出装置)が蒸気、ミスト、粉塵等の飛散
・浮遊する異物を誤検出しても、その誤検出によって算
出される値が妥当であれば(許容範囲内であれば)、異
物を誤検出しても誤差が最小限に抑制され、鋼板の板幅
を誤差の少ない状態で算出することができ、また、異物
による検出値が妥当でない場合は、その値を板幅の算出
に採用しないで前回採用した妥当な値によって鋼板の板
幅を算出するので、蒸気、ミスト、粉塵等の異物が飛散
・浮遊する雰囲気下で異物を誤検出しても誤差が最小限
に抑制され、高い精度で板幅を計測することができる。
【0022】また、本発明は、上記において、搬送方向
と直角の直線上に2台、及びこれら2台の配置位置を対
称軸として搬送方向に所定角度を有して対称的に設けた
2台、の検出装置を搬送方向の両側にそれぞれ設け、こ
れら検出装置で検出された鋼板エッジの位置に相当する
値を用いて鋼板の両エッジのパスライン上投影点からパ
スライン上垂直投影点までの距離を算出する際、搬送方
向に設けた2台の検出装置から得た値について所定角度
分の補正を行うようにしたしたものである。
【0023】このようにすることで、搬送方向と直角の
直線上に2台、及びこれら2台の配置位置を対称軸とし
て搬送方向に所定角度を有して対称的に設けた2台、の
搬送方向両側で計8台の検出装置によって鋼板のエッジ
位置を検出することで、異物の誤検出があってもその悪
影響を抑制することができ、かつ、搬送方向に配した片
側2台の検出装置から得た値については、所定角度分の
補正を行って出力し、そのうえで、搬送方向両側におけ
る片側4台の検出装置の信号から算出した鋼板の浮き上
がり量について妥当であるか否かを判定するので、上記
に較べより一層高い精度で板幅を計測することができ
る。
【0024】また、本発明は、上記において、鋼板の水
平方向幅の値を算出した後に、この水平方向幅の値が妥
当か否かを判定し、妥当と判定された場合は算出された
鋼板の水平方向幅の値を浮き上がり量と共に用いて、ま
た、妥当ではないと判定された場合は前回の鋼板の水平
方向幅の値を浮き上がり量と共に用いて、板幅を算出す
るようにしたものである。
【0025】このようにすることで、最終的に算出され
る鋼板の板幅について、誤差がさらに抑制されることと
なり、上記に較べさらに一層高い精度で板幅を計測する
ことができるようになる。
【0026】
【実施例】以下に、本発明の鋼板の板幅測定方法の実施
例について図面を参照して説明する。図1は本発明の鋼
板の板幅測定方法において検出する各部及び算出する各
部を示すと共に検出装置の配置状況を示す。図2は第1
実施例の構成例及び処理手順を示す。図3はエッジ位置
の検出状況を示す。図4は板端の検出状況を示す図5は
板幅検出状況を示す。図6は第2実施例における検出装
置の配置状況を示す。図7は第2実施例の構成例及び処
理手順を示す。図8は第2実施例における判定部での浮
き上がり量の判定手順を示す。図9は第3実施例の構成
例及び処理手順を示す。図10は第3実施例における判
定部での水平方向幅の判定手順を示す。図11及び図1
2は本発明の鋼板の板幅測定方法の効果を確認するため
に行った実験の結果を示す。
【0027】請求項1に対応する第1実施例について図
1〜図5を用いて説明する。第1実施例では、検出装置
として、光電変換装置である例えば1次元CCDカメラ
(以下カメラという)1〜4を、図1に示すように板幅
の両端部において板厚の下側エッジが撮像されるよう
に、鋼板Pの搬送方向の両側 (以下、フリーサイドとモ
ータサイドという)の片側につき2台ずつ間隔を存して
鋼板Pの上方に板幅方向の直線上に配置した。例えばカ
メラ1,3はそれぞれ鋼板Pより遠い位置に、カメラ
2,4はそれぞれカメラ1,3より鋼板P寄りに配置し
た。
【0028】第1実施例の鋼板の板幅測定方法は、図2
に示す各部で以下の検出及び演算を行うことによって実
施される。図2に示す各部への信号の流れが本発明の請
求項1に係る鋼板の板幅測定方法の手順である。
【0029】1〜4は、上記したカメラであり、このカ
メラ1〜4は、所定の視野にて撮像された画像を電気信
号に光電変換して出力する。10は、カメラ1〜4から
出力された画像の電気信号について所定のしきい値を境
に高レベルと低レベルに2値化する2値化部である。
【0030】11は、本実施例においてカメラ1〜4が
自発光式の場合、図3に示すように、2値化部10から
出力された信号において低レベルと高レベルの境界にあ
たる位置の画素番号を、予め条件として入力された1画
素当たりの実長さから、実際の距離W1〜W4に換算す
る画素−距離換算部である。
【0031】例えば、図3に示す状態では、代表してカ
メラ4について説明すると、カメラ4による受光波形の
コントラストは、自発光式の場合は、鋼板P部分では高
い信号レベルを、鋼板Pのない部分では低い信号レベル
となる。なお、下部光源式の場合は、上記の逆となる。
【0032】12は、フリーサイド(カメラ2による)
とモータサイド (カメラ4による)について、それぞれ
鋼板PのエッジのパスラインPL上の投影点Q2,Q4
からパスラインPL上の垂直投影点S2,S4までの距
離を、鋼板Pの下側のエッジ部Wf(フリーサイド),
Wm(モータサイド)として算出するエッジ算出部であ
る。
【0033】このエッジ算出部12では、以下の要領に
よって鋼板Pの下側のエッジ部を算出する。いまフリー
サイドのカメラ1,2で代表して図1を用いて説明する
と、カメラ1,2で検出される鋼板Pのエッジ位置W
1,W2は、上記画素−距離変換部11で検出・換算さ
れた値、つまり受光波形を2値化してしきい値の変化点
に相当する画素と、予め求めてある各画素と板幅の長さ
方向との相関関係から換算した値とから求められる。
【0034】ここで、図1に示すように、カメラ1,2
のパスラインPLからの高さH、カメラ2と鋼板Pの搬
送ラインセンタとの距離A、カメラ1とカメラ2との距
離Bは、予め設定されているものとし、カメラ1の位
置、鋼板Pのエッジ部のパスラインPL上の投影点Q
1、及びカメラ1のパスライン上の垂直投影点S1とで
形成される三角形、同様にカメラ2、鋼板Pのエッジ部
のパスラインPL上の投影点Q2、及びカメラ2のパス
ライン上の垂直投影点S2とで形成される三角形、では
以下の数式1に示す関係が成り立つ。なお、数式1中の
Pfは、後述するフリーサイドにおける鋼板Pの浮き上
がり量を意味する。
【0035】
【数1】 W1:H=(W1−B−Wf):Pf …(1) W2:H=(W2−Wf):Pf …(2)
【0036】その後、上記数式1(1)(2)をパスラ
インPLからカメラ1,2の高さHについて解いて、フ
リーサイドにおけるエッジ部Wfを、以下の数式2
(3)のように算出する。また、図1には示していない
が、カメラ3,4で検出される鋼板Pのエッジ位置W
3,W4についても上記(1)(2)と同様(このとき
数式1中のPfを後述するモータサイドにおける鋼板P
の浮き上がり量Pmとする)の関係が成り立つから、同
じくモータサイドについてもカメラ3,4の高さHにつ
いて解いて、モータサイドにおけるエッジ部Wmを、以
下の数式2(4)のように算出する。
【0037】
【数2】 Wf=(W2×B)/(W1−W2) …(3) Wm=(W4×B)/(W3−W4) …(4)
【0038】13は、鋼板Pの水平方向幅Wを算出する
水平方向幅算出部であり、この水平方向幅算出部13で
は、上記した数式2(3)(4)を用いて以下の数式3
より鋼板Pの水平方向幅Wを算出する。
【0039】
【数3】 W=A×2−(Wf+Wm) …(5)
【0040】14は、フリーサイドとモータサイドにお
ける鋼板Pの浮き上がり量Pf,Pmを算出する浮き上
がり量算出部であり、この浮き上がり量算出部14で
は、以下の数式4のようにしてフリーサイドとモータサ
イドにおける鋼板Pの浮き上がり量Pf,Pmをそれぞ
れ算出する。
【0041】
【数4】 Pf=H×(W1−B−Wf)/W1 …(6) Pm=H×(W3−B−Wm)/W3 …(7)
【0042】15は、上記で求めたフリーサイドとモー
タサイドにおける鋼板Pの浮き上がり量Pf,Pmにつ
いて妥当か否かを判定する判定部である。この判定部1
5では、例えば予め設定された上下限しきい値を有し、
浮き上がり量Pf,Pmの各々の値が上下限しきい値範
囲内であれば、その値をそのまま後述する板幅算出部1
6へ出力し、範囲外であれば前回用いた浮き上がり量P
f,Pmの値を板幅演算部16へ出力する。
【0043】ここで、上下限しきい値は常識的に板端が
存在する範囲で、搬送中の鋼板Pの上下方向のばたつき
や耳伸びを考慮して、上限は0〜+200mm程度、下
限は−50〜0mm程度の範囲の中で適当な値を設定す
る。また、パスラインPLを基準として上下限しきい値
の範囲内外を判定することに代え、浮き上がり量Pf,
Pmについて、一方が範囲内と判定されれば、その値を
基準とした上下限しきい値でもって他方を判定するよう
にしてもよい。
【0044】16は、板幅算出部であり、この板幅算出
部16は、水平方向幅算出部13からの鋼板Pの水平方
向幅Wと、判定部15を介した浮き上がり量Pf,Pm
を用いて、上記数式3(5)及び数式4の(6)(7)
から、以下の数式5のようにして鋼板Pの板幅を算出す
る。
【0045】
【数5】 W0={W2 +(Pf−Pm)21/2 …(8)
【0046】また、17は、検出条件設定部であり、こ
の検出条件設定部17は、通常では、図4の信号波形の
最初の立ち下がり (本来の板端)を板端とするように、
画素−距離換算部11に設定信号を出力する。上記判定
部15で上下限範囲内と判定された場合には、判定部1
5から範囲内である旨の信号が出力される。そして、検
出条件設定部17は、判定部15からの範囲内である旨
の信号が出力されたときに画素−距離換算部11に対し
て通常状態で板端を検出する旨の設定信号を出力する。
【0047】上記方法によれば、図5(a)(b)に示
すように、鋼板Pの水平方向の誤差ΔW分は残留するも
のの、鋼板Pの上下方向(浮き上がり量)の誤差ΔPf
分は補正されるので、従来に較べ、蒸気、ミスト、粉塵
等の異物が飛散・浮遊する雰囲気下であっても、異物の
誤検出による誤差を最小限に抑制することができ、より
正確な板幅計測がなされることとなる。
【0048】ここで、上記した鋼板Pの水平方向の誤差
ΔW分をも補正するには、次のように制御する。すなわ
ち、検出条件設定部17において通常状態時は上記した
ように、判定部15から判定が範囲内である旨の信号が
出力されて動作するが、判定部15から判定が範囲外で
ある旨の信号が出力されたときには、検出条件設定部1
7は、図4の信号波形において鋼板Pの中央部から2番
目の立ち下がりを板端とするよう、画素−距離換算部1
1に設定信号を出力する。
【0049】そして、画素−距離換算部11は、判定に
供された次のスキャニング画像信号において、検出条件
設定部17からの上記指令に基づいた検出を行う。この
ようにすることで、判定部15で範囲外と判定されたと
きのスキャニング画像信号には誤差が含まれるが、次の
スキャニング画像信号では正常な板端検出がなされるこ
ととなり、鋼板Pの水平方向の誤差ΔW分が解消され、
より一層板幅検出精度が高くなる。
【0050】次に、請求項2に対応する第2実施例を図
6〜図8を用いて説明する。第2実施例では、フリーサ
イドにおける鋼板Pの上方から模式的に見た図6に示す
ように、板幅方向の直線状に配したカメラ1,2に加
え、カメラ1の搬送方向前後にカメラ5,6を配してい
る(モータサイドにはカメラ3の搬送方向前後にカメラ
7,8が配される)。カメラ5(7)及びカメラ6
(8)は、鋼板Pの搬送方向に対して互いにカメラ1
(3),2(4)を配置した直線を中心に、角度θだけ
偏位させて対称的に各々配置されている。なお、図中の
破線は、カメラ1,2,5,6の走査方向を示してい
る。
【0051】第2実施例の鋼板の板幅測定方法は、図7
に示す各部で以下の検出及び演算を行うことによって実
施される。図7に示す各部への信号の流れが本発明の請
求項2に係る鋼板の板幅測定方法の手順である。
【0052】第2実施例において上記第1実施例と相違
する点は、フリーサイドとモータサイドのそれぞれにつ
いてカメラ5,6(フリーサイド)、カメラ7,8(モ
ータサイド)を上記したように配置したことと、上記し
た図2に示した第1実施例における検出条件設定部17
を省略して、画素−距離換算部11とエッジ算出部12
の間に補正部21を介在させたことである。
【0053】カメラ1〜8から出力された信号は、2値
化部10にて所定のしきい値に基づいて2値化され、画
素−距離換算部11により2値化信号の低レベルと高レ
ベルの境界にあたる位置の画素番号を実際の距離に換算
して、エッジ位置W1〜W4、エッジ位置W5’〜W
8’を求める。なお、エッジ位置W5’〜W8’は、後
述する補正部21で補正する前の値を意味する。
【0054】そして、補正部21では、画素−距離換算
部11によってカメラ1〜8について得たエッジ位置W
1〜W4、エッジ位置W5’〜W8’のうち、カメラ5
〜8によって検出したエッジ位置W5’〜W8’につい
て角度θ分の補正を以下の数式6のように行い、エッジ
位置W1〜W4と同様にエッジ位置W5〜W8を得る。
なお、数式6には代表してエッジ位置W5について示
す。
【0055】
【数6】W5=W5’×cosθ
【0056】そして、エッジ算出部12では、画素−距
離換算部11から出力されたエッジ位置W1〜W5、補
正部21を介して出力されたエッジ位置W5〜W8を用
いて、上記した数式2(3)(4)の要領で、エッジ部
Wf,Wmに加え、以下の数式7のように、フリーサイ
ドではエッジ位置W5,W2を用いてエッジ部Wf5
を、エッジ位置W6,W2を用いてエッジ部Wf6を、
モータサイドではエッジ位置W7,W4を用いてエッジ
部Wm7を、エッジ位置W8,W2を用いてエッジ部W
m8をそれぞれ算出する。以下の数式7では、代表して
エッジ部Wf5(フリーサイド)とエッジ部Wm7(モ
ータサイド)を示す。
【0057】
【数7】Wf5=(W2×B)/(W5−W2) Wm7=(W4×B)/(W7−W4)
【0058】これらエッジ部Wf,Wf5,Wf6、エ
ッジ部Wm,Wm7,Wm8のうち、エッジ部Wf,W
mは水平方向算出部13に出力されて、水平方向算出部
13において上記数式3(5)の要領で鋼板Pの水平方
向幅Wを算出するのに用いられる。
【0059】一方、エッジ部Wf,Wf5,Wf6、エ
ッジ部Wm,Wm7,Wm8は、浮き上がり量算出部1
4に出力され、浮き上がり量算出部14において上記数
式4(6)(7)の要領で浮き上がり量Pf,Pmを算
出することに加え、以下の数式8のようにフリーサイド
の浮き上がり量Pf5,Pf6、モータサイドの浮き上
がり量Pm7,Pm8を算出する。以下の数式8では、
代表してエッジ部Pf5(フリーサイド)とエッジ部P
m7(モータサイド)を示す。
【0060】
【数8】Pf5=H×(W5−B−Wf)/W5 Pm7=H×(W7−B−Wm)/W7
【0061】判定部15では、図8に示す手順によって
浮き上がり量算出部14から出力されたフリーサイドの
浮き上がり量Pf,Pf5,Pf6、モータサイドの浮
き上がり量Pm,Pm7,Pm8が妥当であるか否かを
判定する。
【0062】すなわち、第2実施例における判定部15
では、浮き上がり量について妥当か否かを判定するため
に、フリーサイドの浮き上がり量Pf,Pf5,Pf6
の3つの値、モータサイドの浮き上がり量Pm,Pm
7,Pm8の3つの値について、それぞれ同じか否かの
比較を行い、2つ以上の値が同じである場合は、浮き上
がり量Pf,Pmとして同じ値を、3つの値がそれぞれ
異なる場合は、前回の浮き上がり量Pf,Pmを板幅算
出部16に出力するようにしている。なお、図8には、
代表してフリーサイドの浮き上がり量Pf,Pf5,P
f6について示している。
【0063】図8において、フリーサイドの浮き上がり
量Pf,Pf5,Pf6が判定部15に入力されると、
浮き上がり量Pf,Pf5を比較し(#1)、Pf=P
f5のときは(#1でYES)、浮き上がり量Pfの値
を浮き上がり量Pf5の値とする(#2)。また、#1
でPf=Pf5ではないときは(#1でNO)、浮き上
がり量Pf,Pf6を比較し(#3)、Pf=Pf6の
ときは(#3でYES)、浮き上がり量Pfの値を浮き
上がり量Pf6の値とする(#4)。
【0064】さらに、#3でPf=Pf6ではないとき
は(#3でNO)、浮き上がり量Pf5,Pf6を比較
し(#5)、Pf5=Pf6のときは(#5でYE
S)、浮き上がり量Pfの値を浮き上がり量Pf6の値
とする(#4)。また、#5でPf5=Pf6ではない
ときは(#5でNO)、浮き上がり量Pfの値を前回の
浮き上がり量Pfの値とする(#6)。そして以上の判
定結果を板幅算出部16へ出力する。
【0065】また、上記した図8の判定手順に代えて、
浮き上がり量Pf5,Pf6を平均した値を浮き上がり
量Pfと比較して同じか否かを判定し、同様に浮き上が
り量Pm7,Pm8を平均した値を浮き上がり量Pmと
比較して同じか否かを判定するようにしてもよい。
【0066】上記した判定部15の判定を経て出力され
た浮き上がり量Pf,Pm、及び水平方向幅算出部13
から出力された水平方向幅Wを用いて、板幅算出部16
は、上記数式5(8)の要領で鋼板Pの板幅を算出す
る。
【0067】このように、第2実施例では、鋼板Pの搬
送方向に配した2台のカメラ5〜8から得た信号を補正
すると共に、浮き上がり量Pf5,Pf6,Pm7,P
m8を得てこれらについて妥当であるか否かを判定する
ので、上記第1実施例に較べより一層高い精度で板幅を
計測することができる。
【0068】次に、請求項3に対応する第3実施例を図
9〜図10を用いて説明する。第3実施例は、第2実施
例のようにカメラ1〜8を配置した状態で図7に示した
手順を行う点は同じであるが、図7の第2実施例におけ
る水平方向算出部13と板幅算出部16との間に、図9
に示すように判定部31を介在させている点が第2実施
例とは異なる。
【0069】第3実施例の鋼板の板幅測定方法は、図9
に示す各部で以下の検出及び演算を行うことによって実
施される。図9に示す各部への信号の流れが本発明の請
求項3に係る鋼板の板幅測定方法の手順である。なお、
以下の説明では、上記第2実施例と異なる点のみを説明
することとする。
【0070】上記第2実施例では、水平方向幅算出部1
3にて、エッジ算出部12から出力されるエッジ部W
f,Wf5,Wf6、エッジ部Wm,Wm7,Wm8の
うち、エッジ部Wf,Wmを用いて上記数式3(5)の
要領で鋼板Pの水平方向幅Wを算出したが、第3実施例
においては、エッジ部Wf,Wmを用いて水平方向幅W
a1(上記Wと同じ)を算出することに加え、水平方向
幅Wa1を算出するのと同様にしてエッジ部Wf5,W
m7を用いて水平方向幅Wa2を、エッジ部Wf6,W
m8を用いて水平方向幅Wa3を、算出する。
【0071】判定部31では、図10に示す手順によっ
て水平方向幅算出部7から出力された水平方向幅Wa
1,Wa2,Wa3が妥当であるか否かを判定する。
【0072】すなわち、第3実施例における判定部31
では、水平方向幅Wa1,Wa2,Wa3について妥当
か否かを判定するために、これら3つの値について、そ
れぞれ同じか否かの比較を行い、2つ以上の値が同じで
ある場合には、水平方向幅Wとして同じ値を、3つの値
がそれぞれ異なる場合は、前回の水平方向幅Wを板幅算
出部16に出力するようにしている。
【0073】図10において、水平方向幅Wa1,Wa
2,Wa3が判定部15に入力されると、水平方向幅W
a1,Wa2を比較し(#11)、Wa1=Wa2のと
きは(#11でYES)、水平方向幅Wの値を水平方向
幅Wa2の値とする(#12)。また、#11でWa1
=Wa2ではないときは(#11でNO)、水平方向幅
Wa1,Wa3を比較し(#13)、Wa1=Wa3の
ときは(#13でYES)、水平方向幅Wの値を水平方
向幅Wa3の値とする(#14)。
【0074】さらに、#13でWa1=Wa3ではない
ときは(#13でNO)、水平方向幅Wa2,Wa3を
比較し(#15)、Wa2=Wa3のときは(#15で
YES)、水平方向幅Wの値を水平方向幅Wa3の値と
する(#14)。また、#15でWa2=Wa3ではな
いときは(#15でNO)、水平方向幅Wの値を前回の
水平方向幅Wの値とする(#16)。そして以上の判定
結果を板幅算出部16へ出力する。
【0075】そして、上記した判定部31から出力され
た水平方向幅Wと、上記判定部15の判定を経て出力さ
れた浮き上がり量Pf,Pmとを用いて、板幅算出部1
6は、上記数式5(8)の要領で鋼板Pの板幅を算出す
る。
【0076】このように、第3実施例では、判定部15
及び判定部31を経て出力された浮き上がり量Pf,P
m及び水平方向幅Wを用いて鋼板Pの板幅W0を算出す
るので、誤差がさらに抑制されることとなり、第2実施
例に較べて一層高い精度で板幅を計測することができる
ようになる。
【0077】次に、本発明の鋼板の板幅測定方法の効果
を確認するために行った実験結果について図11、図1
2を用いて説明する。図11(a)は、本発明における
第1実施例から得た結果を、図11(b)は、本発明に
おける第3実施例から得た結果をそれぞれ示す。図12
は、本発明を採用しない手法を実施した結果で、(a)
は測定偏差を、(b)はその時の浮き上がり量(片側の
み)を、横軸に鋼板長手方向位置をとってそれぞれプロ
ットしたグラフを示す。
【0078】実験の条件としては、計測対象となる鋼板
Pは、ほぼ同じ環境で製造した同程度の鋼板を選んで比
較した。図中において測定偏差とは、(測定幅−基準
幅)で算出した、ある予め決めた基準幅を基準としたと
きの測定値に対する偏差である。また、第1実施例では
上下限のしきい値をそれぞれ+100mm、−20mm
に設定した。
【0079】実験の結果、図12に示す従来例において
は、瞬間的に大きな誤差を生じさせており、その時の浮
き上がり量を見ると同期してノイズの発生が確認でき
る。この偏差と浮き上がり量の相関が本発明で解決すべ
き課題としている浮遊する異物などに起因している。一
方、図11に示す第1実施例、第3実施例においては、
誤差の発生頻度と大きさが大幅に改善されている。従っ
て、本発明の鋼板の板幅測定方法によれば、エアブロア
などで排除しきれない異物が浮遊した雰囲気下において
も、誤差を最小限に抑制することができると共に安定し
た板幅計測精度を維持することができる。
【0080】なお、上記第1〜第3実施例では、検出装
置として光電変換装置である1次元CCDカメラを採用
したが、これに代えて例えばフォトマル(光電増倍管)
などを採用してもよい。本発明の鋼板の板幅測定方法は
このように変形しても、上記と同等の作用効果を得るこ
とができる。
【0081】
【発明の効果】以上のように、本発明の請求項1に係る
鋼板の板幅測定方法は、検出装置で検出された鋼板の両
エッジの値から鋼板の浮き上がり量を算出すると共に、
鋼板の水平方向幅を算出し、その後、浮き上がり量につ
いて妥当か否かを判定し、妥当と判定された場合は該浮
き上がり量と算出された水平方向幅の値を用いて、ま
た、妥当ではないと判定された場合は前回の浮き上がり
量と算出された水平方向幅の値を用いて、板幅を算出す
るようにしたので、蒸気、ミスト、粉塵等の異物が飛散
・浮遊する雰囲気下で検出装置が浮遊する異物を誤検出
しても誤差を最小限に抑制することができ、より高い精
度で板幅を計測することができる。
【0082】また、本発明の請求項2に係る鋼板の板幅
測定方法は、上記において、搬送方向と直角の直線上に
2台、及びこれら2台の配置位置を対称軸として搬送方
向に所定角度を有して対称的に設けた2台、の検出装置
を搬送方向の両側にそれぞれ設け、搬送方向に設けた2
台の検出装置から得た値について所定角度分の補正を行
うようにしたので、搬送方向に配した2台の検出装置か
ら得た値について所定角度分の補正を行って出力したう
えで片側4台、合計8台の検出装置の信号から算出した
鋼板の浮き上がり量について妥当であるか否かを判定す
ることができるようになり、上記に較べより一層高い精
度で板幅を計測することができる。
【0083】また、本発明の請求項3に係る鋼板の板幅
測定方法は、上記において、鋼板の水平方向幅の値を算
出した後に、この水平方向幅の値が妥当か否かを判定
し、妥当と判定された場合は算出された鋼板の水平方向
幅の値を浮き上がり量と共に用いて、また、妥当ではな
いと判定された場合は前回の鋼板の水平方向幅の値を浮
き上がり量と共に用いて、板幅を算出するようにしたの
で、最終的に算出される鋼板の板幅について、誤差がさ
らに抑制されることとなり、上記に較べさらに一層高い
精度で板幅を計測することができるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の鋼板の板幅測定方法において検出する
各部及び算出する各部を示すと共に検出装置の配置状況
を説明するための図である。
【図2】本発明の鋼板の板幅測定方法の第1実施例の構
成例及び処理手順を示す図である。
【図3】本発明の鋼板の板幅測定方法におけるエッジ位
置の検出状況を示す図である。
【図4】本発明の鋼板の板幅測定方法における板端の検
出状況を示す図である。
【図5】本発明の鋼板の板幅測定方法における板幅検出
状況を示し、(a)は鋼板中心寄りに浮遊した異物を検
出したときを、(b)は鋼板板端外に浮遊した異物を検
出したときを、それぞれ示す図である。
【図6】本発明の鋼板の板幅測定方法の第2実施例にお
ける検出装置の配置状況を示す図である。
【図7】本発明の鋼板の板幅測定方法の第2実施例の構
成例及び処理手順を示す図である。
【図8】本発明の鋼板の板幅測定方法の第2実施例にお
ける判定部での浮き上がり量の判定手順を示す図であ
る。
【図9】本発明の鋼板の板幅測定方法の第3実施例の構
成例及び処理手順を示す図である。
【図10】本発明の鋼板の板幅測定方法の第3実施例に
おける判定部での水平方向幅の判定手順を示す図であ
る。
【図11】本発明の鋼板の板幅測定方法の効果を確認す
るために行った実験の結果を示し、(a)は第1実施例
による実験結果を、(b)は第3実施例による実験結果
を、それぞれ示す図である。
【図12】本発明の鋼板の板幅測定方法の効果を確認す
るために行った実験の結果を示し、(a)は従来例によ
る測定偏差を、(b)は従来例による(a)と同期した
浮き上がり量を、それぞれ示す図である。
【符号の説明】
1〜8 カメラ(検出装置) 10 2値化部 11 画素−換算部 12 エッジ算出部 13 水平方向算出部 14 浮き上がり量算出部 15 判定部 16 板幅算出部 21 補正部 31 判定部 P 鋼板

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 搬送される鋼板の搬送方向両側に配置し
    た複数の検出装置により検出された搬送方向両側の鋼板
    エッジから板幅を測定する方法において、前記検出装置
    で検出された鋼板エッジの位置に相当する値を用いて鋼
    板の両エッジのパスライン上投影点からパスライン上垂
    直投影点までの距離を算出し、その算出値を用いて搬送
    方向の両側について鋼板の浮き上がり量を算出すると共
    に、鋼板の水平方向幅を算出し、その後、前記浮き上が
    り量について妥当か否かを判定し、妥当と判定された場
    合は該浮き上がり量と算出された水平方向幅の値を用い
    て、また、妥当ではないと判定された場合は前回の浮き
    上がり量と算出された水平方向幅の値を用いて、板幅を
    算出するようにしたことを特徴とする鋼板の板幅測定方
    法。
  2. 【請求項2】 搬送方向と直角の直線上に2台、及びこ
    れら2台の配置位置を対称軸として搬送方向に所定角度
    を有して対称的に設けた2台、の検出装置を搬送方向の
    両側にそれぞれ設け、これら前記検出装置で検出された
    鋼板エッジ位置に相当する値を用いて鋼板の両エッジの
    パスライン上投影点からパスライン上垂直投影点までの
    距離を算出する際、搬送方向に設けた2台の前記検出装
    置から得た値について所定角度分の補正を行うようにし
    たことを特徴とする請求項1記載の鋼板の板幅測定方
    法。
  3. 【請求項3】 鋼板の水平方向幅の値を算出した後に、
    この水平方向幅の値が妥当か否かを判定し、妥当と判定
    された場合は算出された鋼板の水平方向幅の値を浮き上
    がり量と共に用いて、また、妥当ではないと判定された
    場合は前回の鋼板の水平方向幅の値を浮き上がり量と共
    に用いて、板幅を算出するようにしたことを特徴とする
    請求項1又は2記載の鋼板の板幅測定方法。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2009250723A (ja) * 2008-04-03 2009-10-29 Nippon Steel Corp 鋼板の反り検出システム及び方法
JP2016125857A (ja) * 2014-12-26 2016-07-11 Jfe電制株式会社 連続体の幅測定装置、連続体の幅測定方法および鋼板の製造方法
JP2020076675A (ja) * 2018-11-09 2020-05-21 株式会社キーエンス 変位測定装置
JP2021032779A (ja) * 2019-08-27 2021-03-01 株式会社東芝 長さ測定装置

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