JP2016125857A - 連続体の幅測定装置、連続体の幅測定方法および鋼板の製造方法 - Google Patents

連続体の幅測定装置、連続体の幅測定方法および鋼板の製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】鋼板等の連続体の板幅を精度よく測定することのできる連続体の幅測定装置および幅測定方法、また、板幅が精度よく検査された鋼板の製造方法を提供すること。【解決手段】連続体の厚み方向から挟んで設けられた光源部112a,112bおよび撮像部111a,111bを有し、通過する連続体の幅方向両端の位置を検出する検出部11a,11bと、連続体の幅方向に離隔した複数箇所において、連続体の厚み方向における基準高さから連続体までの距離を測定する測定部12a,12bと、検出部11a,11bにて検出される連続体の幅方向両端の位置と、測定部12a,12bにて測定される基準高さから連続体までの距離とに基づいて、連続体の板幅を算出する算出部13と、を有する。【選択図】 図1

Description

本発明は、鋼板などの連続体の板幅測定装置、連続体の板幅測定方法および鋼板の製造方法に関する。
一般に、連続処理ラインにおいて鋼板を製造する際、連続処理ラインを通板する鋼板の幅寸法が非接触で測定される。この際、光学系の板幅測定装置を用いて、通板する鋼板の幅寸法を測定する方法が知られている。
例えば、特許文献1には、水平パスに対してパスラインを挟む形で上下面に受光機を設置した光学系の板幅計が開示されている。
また、特許文献2には、2台のカメラを用いたステレオマッチング法により、鋼板のエッジの3次元空間上の座標を求め、この座標から鋼板の幅を計算する方法が開示されている。
特開昭62−22805号公報 特開平5−296729号公報
しかし、特許文献1の板幅計を用いた測定方法では、一般的な非テレセントリックレンズを用いる際、エッジ位置の検出値が、鋼板の上下方向への振動によって変動する場合があった。また、特許文献1の板幅計を用いた測定方法では、鋼板がローリング方向に傾いた場合、正しい幅が測定できないことに加え、鋼板のエッジ位置と鋼板の高さとによって生じる測定誤差の量が2台のカメラでそれぞれ異なるため、板幅を精度よく測定できなかった。
これに対して、特許文献2の板幅の測定方法では、2台のカメラを用いたステレオマッチング法により、上述した特許文献1の測定方法における種々の問題を解決することができる。特許文献2では、カメラAおよびカメラBの測定値である、xA1,xA2,xB1,xB2を用いて下記に示す(1)式〜(4)式により両端位置の座標(x,y),(x,y)を算出する。しかし、xA1=xB1,xA2=xB2の場合のように、カメラAおよびカメラBで測定値が同じになった場合、座標を算出することができず、板幅を精度よく測定できなかった。
Figure 2016125857
そこで、本発明は、上記の課題に着目してなされたものであり、鋼板等の連続体の板幅を精度よく測定することのできる連続体の幅測定装置および幅測定方法、また、板幅が精度よく検査された鋼板の製造方法を提供することを目的としている。
上記目的を達成するために、本発明の一態様に係る連続体の板幅測定装置は、連続体を厚み方向から挟んで設けられた光源部および撮像部を有し、通過する連続体の幅方向両端の位置を検出する検出部と、連続体の幅方向に離隔した複数箇所において、連続体の厚み方向における基準高さから連続体までの距離を測定する測定部と、検出部にて検出される幅方向両端の位置と、測定部にて測定される距離とに基づいて、連続体の板幅を算出する算出部と、を有することを特徴とする。
また、本発明の一態様に係る連続体の板幅測定方法は、連続体を厚み方向から挟んで設けられた光源部および撮像部を有する撮像装置を用いて、通過する連続体の幅方向両端の位置を検出し、連続体の幅方向に離隔した複数箇所において、連続体の厚み方向における基準高さから連続体までの距離を測定し、検出された連続体の幅方向両端の位置と、測定された基準高さから連続体までの距離とに基づいて、連続体の板幅を算出することを特徴とする。
さらに、本発明の一態様に係る鋼板の製造方法は、上記の連続体の板幅測定方法により、鋼板の板幅を検査する工程を備えることを特徴とする。
本発明に係る連続体の幅測定装置および幅測定方法によれば、鋼板等の帯状の連続体の板幅を精度よく測定することができる。また、本発明に係る鋼板の製造方法によれば、板幅が精度よく検査された鋼板を製造することができる。
本発明の一実施形態に係る板幅測定装置を示す構成図である。 板幅測定装置を示す正面図である。 板幅測定装置に第1の校正板が設けられた状態を示す正面図である。 板幅測定装置に第2の校正板が設けられた状態を示す正面図である。 板幅測定装置にて第1の校正板よりも板幅の小さい鋼板の板幅を測定する方法を示す正面図である。 板幅測定装置にて第1の校正板よりも板幅の大きな鋼板の板幅を測定する方法を示す正面図である。 鋼板の高さが変動することによるズレを示す説明図である。 非テレセントリックレンズによるエッジ位置のズレを示す説明図である。 エッジ位置が撮像部の中心よりも板幅測定装置の中央側にある状態を示す説明図である。 エッジ位置が撮像部の中心よりも板幅測定装置の中央の反対側にある状態を示す説明図である。 実施例における板幅の測定結果を示すグラフである。
以下、本発明を実施するための形態(以下、実施形態という。)を、図面を参照しながら詳細に説明する。
<板幅測定装置の構成>
はじめに、図1および図2を参照して、本発明の一実施形態に係る連続体の板幅測定装置1について説明する。本実施形態では、連続体として鋼板2の板幅が測定される。板幅測定装置1は、鋼板2の製造ラインの搬送方向下流側に設けられ、熱間・冷間圧延または表面処理され、板幅測定装置1を通過する鋼板2の板幅を測定する。図1に示すように、板幅測定装置1は、検出部11a,11bと、測定部12a,12bと、算出部13と、記憶部14とを有する。
検出部11a,11bは、図2に示すように、鋼板2の搬送方向に垂直な断面視において、左右方向となるx軸方向に所定距離だけ離隔してそれぞれ設けられる。検出部11a,11bは、撮像部111a,111bと、光源部112a,112bとをそれぞれ有する撮像装置である。
撮像部111a,111bは、非テレンセントリックレンズとラインセンサ等の撮像素子とを有し、図2の上下方向であるy軸方向において、鋼板2よりもy軸正方向側に設けられる。撮像部111a,111bは、y軸負方向側に設けられた光源部112a,112bの発光面を撮像する。また、撮像部111a,111bは、板幅測定装置1のx軸方向の中心位置P1を中間として、x軸方向に距離2F[mm]離隔して設けられる。ここで、撮像部111a,111bと光源部112a,112bとのy軸方向の距離をL[mm]とする。このように配された撮像部111a,111bは、y軸負方向側に距離L[mm]離れた位置において、x軸方向に距離2C[mm]の視野を有する。撮像部111a,111bの距離L[mm]離れた位置における必要な視野は、x軸方向において(5)式で算出される距離2C[mm]以上であればよい。(5)式において、WMAXは製造ラインにて製造される鋼板2のうち最大の板幅[mm]、WMINは製造ラインにて製造される鋼板2のうち最小の板幅[mm]、Δxは幅測定装置を通過する鋼板2のx軸方向の最大蛇行量[mm]をそれぞれ示す。
Figure 2016125857
例えば、WMAX=1250mm、WMIN=700mm、蛇行量=±50mmの場合、Δx=100mmとなるため、必要な視野の距離Cは、(1250−700)/2+100=375mmとなり、400mmの視野が確保できれば十分となる。また、2C=400mmの場合において、撮像素子の画素数が2048画素の撮像部111a,111bで撮像すると、400mm/2048画素=0.1958mm/画素の分解能を得ることができる。
光源部112a,112bは、撮像部111a,111bの視野よりも広い範囲を照射し、具体的にはx軸方向において距離2C[mm]以上の範囲を照射する。光源部112a,112bには、例えば蛍光灯が用いられる。光源部112a,112bは、鋼板2よりもy軸方向負方向側に、撮像部111a,111bのx軸方向の中心位置と光源部112a,112bのx軸方向の中心位置とがy軸方向に対向してそれぞれ設けられる。撮像部111a,111bおよび光源部112a,112bは、通過する鋼板2を挟んで設けられる。検出部11a,11bは、光源部112a,112bのy軸正方向側の照射面を、撮像部111a,111bにて撮像することにより、鋼板2のエッジ位置を検出する。撮像部111a,111bによるエッジ位置の検出は、鋼板2が板幅測定装置1を通過する間、所定時間おきに連続して行われる。また、撮像部111a,111bでの検出結果である撮像画像は、算出部13に送られる。
測定部12a,12bは、レーザ距離計等の非接触式の距離測定装置であり、互いにx軸方向に距離(D1+D2)[mm]離隔して設けられる。また、測定部12aは、板幅測定装置1のx軸方向の中心位置P1からx軸負方向側に距離D1[mm]離隔して設けられる。一方、測定部12bは、板幅測定装置1のx軸方向の中心位置P1から、x軸正方向側に距離D2[mm]離隔して設けられる。距離D1,D2は、最小幅WMINの鋼板2が蛇行しても鋼板2の下面を必ず測定できる距離であり、且つ可能な限り測定部12a,12b同士が離れるように大きく設定されることが好ましい。例えば、WMIN=700mm、蛇行量が±50mmである場合、D1(=D2)≦700mm/2−50mm=300mmとなればよく、一例としてD1=D2=275mm程度とする。測定部12a,12bは、中心位置P1からx軸負方向側に距離D1[mm]およびx軸正方向側に距離D2[mm]離隔した2箇所において、基準高さP2から鋼板2の下面までのy軸方向の高さh1,h2をそれぞれ測定する。基準高さP2は、光源部112a,112bの上面側の照射面の高さである。なお、測定部12a,12bは、x−y平面に垂直なz軸方向において、光源部112a,112bとできるだけ近い位置に設けられることが好ましい。測定部12a,12bによる高さh1,h2の測定は、鋼板2が板幅測定装置1を通過する間、所定時間おきに連続して行われる。また、測定部12a,12bでの測定結果は、算出部13に送られる。
算出部13は、検出部11a,11bから取得した検出結果と、測定部12a,12bから取得した測定結果とに基づいて、通過する鋼板2の板幅を算出する。板幅の算出方法については、後述する。算出部13による板幅の算出結果は、記憶部14へと送られる。また、算出部13は、必要に応じて、検出部11a,11bから取得したエッジ位置の検出結果および測定部12a,12bから取得した高さh1,h2の測定結果のうち少なくとも一方を記憶部14へと送る。
記憶部14は、算出部13から取得した板幅の算出結果を記憶する。また、記憶部14は、必要に応じて、算出部13から取得したエッジ位置の検出結果および高さh1,h2の測定結果を記憶する。
<板幅測定方法>
[板幅測定装置の校正方法]
次に、本実施形態に係る板幅測定方法について説明する。まず、図3および図4を参照して、板幅測定装置1の校正方法について説明する。本実施形態では、鋼板2の板幅の測定に先立ち、板幅測定装置1の校正を行う。板幅測定装置1の校正は、板幅の測定の度に行われる必要はなく、例えば検出部11a,11bや測定部12a,12bが交換または補修されるタイミングで行われてもよい。
(検出部および測定部の校正)
はじめに、検出部11a,11bおよび測定部12a,12bの校正を行う。まず、図3に示すように、第1の校正板21が板幅測定装置1の基準位置に配される。第1の校正板21は、2つの撮像部111a,111bが設けられた間隔と同じ幅を有する鋼板である。つまり、図3に示すように、第1の校正板21は、2つの撮像部111a,111bのx軸方向の離間距離となる距離2F[mm]と同じ幅(W1a+W1b)[mm]を有する。基準位置は、第1の校正板21が図3に示すような搬送方向に垂直なx−y断面視において、幅方向がx軸方向と平行となる位置であり、且つ第1の校正板21の下面が基準高さP2から高さHs[mm]となる位置である。第1の校正板21の下面が基準高さP2から高さHs[mm]となる位置は、通板時の鋼板の上下方向のばたつきやローリング方向の傾きが生じていない通常時において、鋼板2が通過する高さに設定するのが好ましい。また、基準位置は、第1の校正板21の下面が基準高さP2から高さHs[mm]離れ、且つ幅方向の中心位置が板幅測定装置1の中心位置P1と同じとなる位置である。なお、上記の基準位置において、中心位置P1から鋼板2の幅方向両端部までの距離W1a,W1b[mm]は、W1a=W1b=Fの関係となる。
次いで、測定部12a,12bは、第1の校正板21の幅方向に離隔した2箇所における、第1の校正板21の下面の高さを測定する。
さらに、測定部12a,12bの設置高さのズレ等により測定部12a,12bの測定結果である高さh1,h2が異なる場合、高さh1,h2の値が同じとなるように調整をすることで、測定値の校正を行う。測定部12a,12bの調整は、測定部12a,12bの出力値を調整または、測定部12a,12bの上下方向の設置高さを調整することで行われる。なお、高さh1,h2が同じである場合、測定部12a,12bの調整は行われない。
その後、検出部11a,11bは、第1の校正板21の両端のエッジ位置をそれぞれ検出する。この際、撮像部111a,111bは、光源部112a,112bの照射面を撮像し、撮像結果の明暗の境界をエッジ位置として検出する。
次いで、エッジ位置の検出結果において、エッジ位置が撮像部111a,111bの中心位置からずれている場合、エッジ位置が撮像部111a,111bの中心となるように検出部11a,11bの左右方向の設置位置を調整する。撮像部111a,111bがx軸方向に2048画素並んだ撮像素子を有する場合、撮像結果のうち明暗の境界が1024画素目となるように検出部11a,11bの設置位置を調整する。なお、エッジ位置が撮像部111a,111bの中心位置となる場合、検出部11a,11bの設置位置の調整は行われない。
さらに、検出部11a,11bは、設置位置の調整が行われた後、第1の校正板21の両端のエッジ位置を検出し、検出結果を算出部13へと送信する。
(分解能の算出)
検出部11a,11bおよび測定部12a,12bの校正を行った後、鋼板2の板幅を測定する際に用いる分解能Mを算出する。まず、図4に示すように、第2の校正板22を板幅測定装置1の基準位置に設ける。第2の校正板22は、製造ラインにて製造される鋼板2のうち板幅が最小となる鋼板2と同じ板幅(W2a+W2b)[mm]を有する。基準位置は第1の校正板21と同じであり、第2の校正板22が基準位置に設けられた際、板幅はW2a=W2bの関係となる。
次いで、検出部11a,11bは、第2の校正板22の両端のエッジ位置をそれぞれ検出する。エッジ位置の検出は、第1の校正板21のエッジ位置の検出と同様に行われる。また、エッジ位置の検出と同時に、測定部12a,12bは、第2の校正板22の幅方向に離隔した2箇所における、第2の校正板22の下面の高さh1,h2を測定する。第2の校正板22の下面の高さh1,h2の測定は、第1の校正板21の下面の高さh1,h2の測定と同様に行われる。検出部11a,11bによるエッジ位置の検出結果および測定部12a,12bによる高さh1,h2の測定結果は、算出部13へと送信される。
さらに、算出部13は、下記(6)式で示される撮像部111a,111bの分解能Mを算出する。分解能Mは、基準高さP2から高さHsとなる位置における、撮像部111a,111bの視野2Cを撮像部111a,111bの画素数で除した値である。(6)式において、(W1a+W1b)は第1の校正板21の幅[mm]、(W2a+W2b)は第2の校正板22の幅[mm]、x1aおよびx1bは検出部11a,11bによる第1の校正板21の両エッジ位置の検出結果、x2aおよびx2bは検出部11a,11bによる第2の校正板22の両エッジ位置の検出結果をそれぞれ示す。
Figure 2016125857
ここで、エッジ位置の検出結果x1a,x1b,2a,x2bは、撮像部111a,111bにて検出されるエッジ位置の視野の端からの画素数を示し、鋼板2が暗部として撮像された領域[画素]を示す。つまり、図1および図2に図示した例では、撮像領域において鋼板2の両端部が撮像された距離X1a,X1b,2a,X2b[mm]に対応して、x1a,x1b,2a,x2b[画素]がそれぞれ検出される。例えば、撮像部111aの撮像素子が2048画素であり、第1の校正板21のエッジ位置が検出される場合、エッジ位置の検出結果は、x1a=1024[画素]となる。なお、本実施形態では、基準高さP2よりも高い位置における分解能Mを用いることにより、基準高さP2のように低い位置における分解能を用いる場合に比べ、撮像部111a,111bの撮像方向の傾きの影響を小さくすることができる。例えば、撮像部111a,111bの撮像方向が、y軸に対して小さいながらも傾いている場合、x軸の正方向側と負方向側とにおいて分解能のずれが生じる可能性がある。これに対して、本実施形態では、基準高さP2よりも高い位置における分解能Mを用いることで、x軸の正方向側と負方向側とにおける分解能Mのずれを小さくすることができるため、分解能Mを精度よく算出することができる。
[板幅の測定方法]
次に、図5および図6を参照して、本実施形態に係る鋼板2の板幅測定方法について説明する。図5に図示した例では、鋼板2は、第1の校正板21よりも小さな板幅を有する。図6に示した例では、鋼板2は、第1の校正板21よりも大きな板幅を有する。また、図5および図6では、ローリング方向に鋼板2が傾いた状態として、鋼板2の板幅方向がx軸に対して傾いた状態をそれぞれ示す。
まず、検出部11a,11bは、x−y平面に垂直なz軸方向に搬送される鋼板2の幅方向両端のエッジ位置を検出する。エッジ位置の検出は、第1の校正板21や第2の校正板22のエッジ位置の検出と同様に行われる。検出部11a,11bでの検出結果は、算出部13へと送信される。エッジ位置の検出は、鋼板2が板幅測定装置1を通過する間、所定間隔おきに連続して行われる。
また、検出部11a,11bによるエッジ位置の検出と同時に、測定部12a,12bは、鋼板2の高さh1,h2を測定する。高さh1,h2の測定は、第1の校正板21の高さh1,h2の測定と同様に行われる。この際、高さh1,h2には、上述のように予め校正された値が用いられる。測定部12a,12bでの測定結果は、算出部13へと送信される。高さh1,h2の測定は、鋼板2が板幅測定装置1を通過する間、所定間隔おきに連続して行われる。また、高さh1,h2の測定は、エッジ位置の検出と同じタイミングで行われることが好ましい。
次いで、算出部13は、検出部11a,11bから取得したエッジ位置の検出結果と、測定部12a,12bから取得した高さh1,h2の測定結果とに基づいて、鋼板2の板幅を算出する。
板幅を算出する際、算出部13は、はじめに、両端部のエッジ位置として検出される画素数が半画角c[画素]以下か否かをそれぞれ判断する。半画角cは、撮像部111a,111bの撮像素子のx軸方向の画素数の1/2となる画素数であり、基準高さP2においてx軸方向の撮像領域の1/2となる距離Cに相当する画素数である。例えば、撮像部111a,111bの撮像素子が2048画素である場合、半画角cは、1024[画素]となる。なお、鋼板2の板幅と位置とに応じて、両端部は、両端部のエッジ位置の画素数が半画角c以下となる場合、両端部のエッジ位置の画素数が半画角cよりも大きくなる場合、および一方の端部のエッジ位置の画素数が半画角c以下となり他方の端部のエッジ位置の画素数が半画角cよりも大きくなる場合の3つの状態になると考えられる。
エッジ位置として検出される画素数が半画角c以下となる場合、図5に示すように、エッジ位置が撮像部111a,111bの中心位置から板幅測定装置1の中心位置P1側に位置する状態となる。エッジ位置として検出される画素数が半画角c以下と判断された場合、算出部13は、幾何学的な位置関係から算出される数式を用いて、エッジ位置から中心位置P1までの幅を算出する。つまり、図5に図示した例では、幅W3a,W3bがそれぞれ算出される。以下では、図5における幅W3aの算出方法について詳細に説明する。
まず、算出部13は、(7)式を用いてx軸負方向側のエッジ位置から中心位置P1までのx軸に平行な距離W’3aを算出する。(7)式において、Fは中心位置P1から撮像部111aの中心までのx軸に平行な距離[mm]、Cは基準高さP2における撮像部111aによるx軸方向の撮像領域の1/2に相当する距離[mm]、x3aは撮像部111aによるエッジ位置の検出結果[画素]、Mは上述のように予め算出される分解能[mm/画素]、Lは撮像部111aと光源部112aとの離間距離[mm]、h1は測定部12aによる測定結果[mm]をそれぞれ示す。なお、(7)式において、(x3a・M)で算出される値は、距離X3a[mm]を示す。
Figure 2016125857
次いで、算出部13は、(8)式を用いて、x軸負方向側のエッジ位置における鋼板2の下面側の高さH1aを算出する。(8)式において、D1およびD2は中心位置P1から測定部12a,12bまでの距離をそれぞれ示す。
Figure 2016125857
さらに、算出部13は、(9)式を用いて、鋼板2の幅W3aを算出する。(9)式では、高さH1aを用いることで、傾きによる影響が補正される。
Figure 2016125857
なお、図5における幅W3bを算出する際には、幅Wと同様に、算出部13は、(10)式〜(12)式を用いて幅W3bを算出する。(10)式〜(12)式において、W’3bはx軸正方向側のエッジ位置から中心位置P1までのx軸に平行な距離[mm]、x3bは撮像部111bによるエッジ位置の検出結果[画素]、H1aはx軸正方向側のエッジ位置における鋼板2の下面の高さ[mm]をそれぞれ示す。なお、(10)式において、(x3b・M)で算出される値は、距離X3b[mm]を示す。
Figure 2016125857
以上のように、エッジ位置として検出される画素数が半画角c以下となる場合には、上述の算出方法によって、エッジ位置から中心位置P1までの幅が算出される。一方、エッジ位置として検出される画素数が半画角cより大きくなる場合、図6に示すように、エッジ位置が撮像部111a,111bの中心位置から板幅測定装置1の中心位置P1の反対側に位置する状態となる。エッジ位置として検出される画素数が半画角c以下と判断された場合、算出部13は、幾何学的な位置関係から算出される数式を用いて、エッジ位置から中心位置P1までの幅を算出する。つまり、図6に図示した例では、幅W4a,W4bがそれぞれ算出される。以下では、図6における幅W4aの算出方法について詳細に説明する。
まず、算出部13は、(14)式を用いてx軸負方向側のエッジ位置から中心位置P1までのx軸に平行な距離W’4aを算出する。(14)式において、x4aは撮像部111aによるエッジ位置の検出結果[画素]、ht1は(15)式から算出される高さ[mm]をそれぞれ示す。また、(15)式において、tは鋼板2の板厚[mm]を示す。なお、(14)式において、(x4a・M)で算出される値は、距離X4a[mm]を示す。
Figure 2016125857
次いで、算出部13は、(16)式を用いて、x軸負方向側のエッジ位置における鋼板2の上面側の高さH’2aを算出する。(16)式において、ht2は(17)式から算出される高さ[mm]を示す。
Figure 2016125857
さらに、算出部13は、(18)式を用いて、鋼板2の幅W4aを算出する。(18)式では、高さHa’2aを用いることで、傾きによる影響が補正される。
Figure 2016125857
なお、図6における幅W4bを算出する際には、幅Wと同様に、算出部13は、(19)式〜(21)式を用いて幅W4bを算出する。(19)式〜(21)式において、W’4bはx軸正方向側のエッジ位置から中心位置P1までのx軸に平行な距離[mm]、x4bは撮像部111bによるエッジ位置の検出結果[画素]、H’2aはx軸正方向側のエッジ位置における鋼板2の上面の高さ[mm]をそれぞれ示す。
以上のように、エッジ位置として検出される画素数が半画角c以下となる場合には、上述の算出方法によって、エッジ位置から中心位置P1までの幅が算出される。なお、(19)式において、(x4b・M)で算出される値は、距離X4b[mm]を示す。
Figure 2016125857
エッジ位置から中心位置P1までの幅が算出された後、算出部13は、算出された両端のエッジ位置から中心位置P1までの幅を足し合わせることで、鋼板2の板幅を算出する。図5に図示した例では、W3aとW3bとを足し合せることで板幅が算出される。また、図6に図示した例では、W4aとW4bとを足し合せることで板幅が算出される。算出された板幅は、記憶部14へと送られ、記憶される。
なお、図5および図6では、両端部のエッジ位置の画素数が半画角c以下または半画角cよりも大きくなる場合について説明したが、上記のように一方の端部のエッジ位置の画素数が半画角c以下となり他方の端部のエッジ位置の画素数が半画角cよりも大きくなる場合も考えられる。この場合、両端部について、上記の画素数が半画角c以下および半画角cよりも大きくなる場合における幅の算出方法をそれぞれ適用することで、エッジ位置から中心位置P1までの幅が算出される。
<変形例>
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について詳細に説明したが、本発明はかかる例に限定されない。本発明の属する技術の分野における通常の知識を有する者であれば、特許請求の範囲に記載された技術的思想の範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、これらについても、当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
例えば、上記実施形態では、板幅測定装置1は、鋼板2の両端をそれぞれ検出する2つの検出部11a,11bを有するとしたが、本発明はかかる例に限定されない。例えば、板幅測定装置1は、鋼板2の両端を検出する1つの検出部を有する構成であってもよい。このとき、検出部は、鋼板2の幅方向両端を撮像可能な1つの撮像部を有する。なお、撮像部に用いられる撮像素子の画素数が同じものである場合、2つの撮像部有する上記実施形態の構成は、1つの撮像部を有する構成に比べ、エッジ位置の分解能Mが高くなるため、板幅をより高精度に測定することができる。
また、上記実施形態では、撮像部111a,111bは、非テレセントリックレンズを有するとしたが、本発明はかかる例に限定されない。例えば、撮像部111a,111bは、基準高さP2において2C[mm]の視野角を有していれば、テレセントリックレンズを有する構成であってもよい。なお、非テレセントリックレンズは、テレセントリックレンズに比べ安価であり、装置を小型化できるため、非テレセントリックレンズを用いる方が好ましい。
さらに、上記実施形態では、板幅測定装置1は、2つの測定部12a,12bを用いる構成としたが、本発明はかかる例に限定されない。例えば、板幅測定装置1は、x軸方向に離隔した3つ以上の測定部を有してもよい。このとき、鋼板2のx軸方向に対する傾きを測定部で測定される3つ以上の測定結果から算出することで、鋼板2が撓んでいる場合等においてもより正確に板幅を測定することができる。
さらに、上記実施形態では、検出部11a,11bは、撮像部111a,111bが鋼板2よりも上方、光源部112a,112bが鋼板2よりも下方に設けられるとしたが、本発明はかかる例に限定されない。例えば、検出部11a,11bは、撮像部111a,111bが鋼板2よりも下方、光源部112a,112bが鋼板2よりも上方に設けられてもよい。
さらに、上記実施形態では、測定部12a,12bは、鋼板2よりも下方に設けられるとしたが、本発明はかかる例に限定されない。測定部12a,12bは、鋼板2よりも上方に設けられ、鋼板2よりも上方における基準高さから鋼板2の上面までの距離を測定してもよい。
さらに、上記実施形態では、板幅測定装置1の校正をする際に、製造ラインにて製造される鋼板2のうち板幅が最小となる鋼板2と同じ板幅を有する第2の校正板22を用いるとしたが、本発明はかかる例に限定されない。例えば、第2の校正板は、基準位置において、両端が検出部11a,11bにて検出可能な位置にあり、且つ第1の校正板21と異なる板幅を有していればどのような板幅を有していてもよい。
さらに、上記実施形態では、板幅の測定を行う前に板幅測定装置1を校正するとしたが、本発明はかかる例に限定されない。検出部11a,11bおよび測定部12a,12bの位置を精度よく設置できるようであれば、検出部11a,11bおよび測定部12a,12bの幾何学的な位置関係から分解能Mが算出されてもよい。
さらに、上記実施形態では、連続体として鋼板2の板幅を測定するとしたが、本発明はかかる例に限定されない。板幅を測定する連続体は、板状または帯状のものであれば、鋼以外の他の金属、繊維や樹脂等の他の材質のものであってもよい。
また、上記実施形態では、(7)式〜(21)式を用いてエッジ位置から中心位置P1までの幅を算出し、算出された両端の幅を足し合わせることで鋼板2の板幅を算出するとしたが、本発明はかかる例に限定されない。例えば、図5および図6に示すように、撮像結果x3a,x3b,x4a,x4b[画素]から算出される距離X3a,X3b,X4a,X4bX[mm]と、測定される高さh1,h2と、鋼板2の板幅(W3a+W3b),(W4a+W4b)との幾何学的な関係から算出されれば、(7)式〜(21)式以外の式を用いて板幅の算出が行われてもよい。
<実施形態の効果>
(1)本発明の実施形態に係る板幅測定装置1は、鋼板2等の連続体の厚み方向から挟んで設けられた光源部112a,112bおよび撮像部111a,111bを有し、通過する連続体の幅方向両端の位置を検出する検出部11a,11bと、連続体の幅方向に離隔した複数箇所において、連続体の厚み方向における基準高さP1から連続体までの距離を測定する測定部12a,12bと、検出部11a,11bにて検出される連続体の幅方向両端の位置と、測定部12a,12bにて測定される基準高さP1から連続体までの距離とに基づいて、連続体の板幅を算出する算出部13と、を有する。
上記構成によれば、鋼板2が上下方向に振動した場合においても、測定部12a,12bによって鋼板2の高さの変化を測定することができる。例えば、図7のように、撮像部111aの撮像素子114と、レンズ位置P3とに対して、鋼板2がy軸方向に振動する場合、鋼板2のy軸方向の高さに応じて撮像素子114におけるエッジ位置の検出位置が変化してしまう。しかし、上記構成によれば、板幅を算出する際、撮像部111a,111bによる検出結果に加えて、基準高さP1から連続体までの距離を考慮することで、精度良く板幅を算出することができる。
また、上記構成によれば、測定部12a,12bを連続体の幅方向に複数設けることで、図5および図6に示すように連続体が搬送方向に垂直な面において傾いた場合でも、その傾きを測定することができる。このため、板幅を算出する際、撮像部111a,111bによる検出結果に加えて、複数個所における基準高さP1から連続体までの距離から得られる傾きが考慮されることで、精度良く板幅を算出することができる。
さらに、上記構成によれば、連続体の高さおよび傾きが測定部12a,12bによって測定される。このため、特許文献2のように、2台のカメラから算出される座標を用いて連続体の高さや傾きを把握する方法に比べ、連続体がどの位置にあったとしても板幅を精度よく測定することができる。
(2)検出部11a,11bは、光源部112a,112bおよび撮像部111a,111bを、連続体の幅方向両端部それぞれに対応して2組有する。
上記構成によれば、検出部を一つだけ設ける場合に比べ、分解能Mを高くすることができるため、板幅の測定精度を向上させることができる。例えば、2C=400mm、撮像素子の画素数が2048画素の場合、上述のように分解能M=0.1958mm/画素となる。一方、同様な条件において、検出部を一つだけ設け、当該検出部のみで連続体の幅方向両端を撮像する場合、必要な視野は2C=1250mm+100mm=1350mm、分解能Mは1375mm/2048画素=0.6714mm/画素となるため、上記構成に比べて分解能が3.4倍低下する。なお、特許文献2においては、カメラを2台用いて撮像が行われるが、2台のカメラそれぞれが鋼板の全幅を視野として確保する必要がある。このため、カメラ視野(長さ)/カメラ画素数で定義される上記の分解能が低下するため、精度良く測定することができない。さらに、特許文献2の場合、カメラ1台あたりの視野を有効に使用するため、カメラを鋼板の上面に対して斜めに取りつける必要がある。このため、分解能が固定値として求められないことに加え、視野のうちカメラから遠い領域は近い領域に比べて小さく映るため分解能が低くなる。一方、上記構成によれば、カメラ1台あたりの視野は、連続体の全幅である必要がないため、特許文献2に比べて精度よく測定することができる。
(3)検出部11a,11bは、検出部11a,11bにて検出される幅方向両端の位置と、測定部12a,12bにて測定される距離である高さh1,h2とに基づいて、厚み方向における基準高さP2から幅方向両端までの高さH1a,H1b,H’2a,H’2bをそれぞれ算出し((8)式、(11)式、(16)式および(20))式、算出された幅方向両端までの高さH1a,H1b,H’2a,H’2bと検出部11a,11bが検出した幅方向両端の位置とに基づいて連続体の板幅を算出する((9)式、(12)式、(18)式および(12)式)。
上記構成によれば、撮像結果と、測定される高さh1,h2と、板幅との幾何学的な関係から板幅が算出されるため、精度良くかつ容易に板幅を算出することができる。また、上記構成によれば、非テレセントリックレンズを用いた場合においても、精度よく板幅を測定することができる。ここで、特許文献1の板幅計を用いた測定方法では、一般的な非テレセントリックレンズを用いる際に、鋼板のエッジ位置と鋼板の高さとによって測定誤差が生じる場合があった。図8に示すように、撮像部111aにて撮像される場合、エッジ位置が撮像部111aの中心からズレると、エッジ位置の真の値X’に対して測定された値Xにズレが生じてしまう。一方、上記構成によれば、非テレセントリックレンズによるズレを考慮した算出式を用いて板幅を算出するため、精度良く板幅を算出することができる。また、特許文献1の板幅計を用いた測定方法では、図9および図10に示すように、一般的な非テレセントリックレンズを用いる際に、カメラ視野に対する鋼板2のエッジ位置によって、鋼板2の上下面のうちの測定される面が変わってしまうため、測定誤差が生じる場合があった。この測定される面が変わることによる誤差は、上記の鋼板のエッジ位置と鋼板の高さとによって生じる測定誤差に加えて観測されるため、測定誤差が大きくなる場合があった。しかし、上記構成によれば、撮像部111a,111bに対するエッジ位置に応じて、用いる算出式を変えることで、精度良く板幅を測定することができる。
(4)本発明の実施形態に係る連続体の板幅測定方法は、連続体の厚み方向から挟んで設けられた光源部112a,112bおよび撮像部111a,111bを有する撮像装置11a,11bを用いて、通過する連続体の幅方向両端の位置を検出し、連続体の幅方向に離隔した複数箇所において、連続体の厚み方向における基準高さから連続体までの距離を測定し、検出された連続体の幅方向両端の位置と、測定された基準高さP2から連続体までの距離である高さh1,h2とに基づいて、連続体の板幅を算出する。
上記構成によれば、(1)と同様な効果を得ることができる。
(5)撮像装置11a,11bは、連続体の両端部をそれぞれ撮像する2つの撮像部111a,111bを有し、連続体の幅方向両端の位置を検出する前に、2つの撮像部111a,111bが設けられた間隔と同じ幅を有する第1の校正板21を基準位置に配した後、第1の校正板21の幅方向両端の位置を検出し、さらに、第1の校正板21と異なる幅を有する第2の校正板22を基準位置に配した後、第2の校正板22の幅方向両端の位置を検出し、第1の校正板21および第2の校正板22の、幅方向両端の位置の検出結果から撮像部111a,111bの位置および距離である高さh1,h2の測定値の校正をする。
上記構成によれば、交換または補修等によって検出部11a,11bの左右方向の位置や、測定部12a,12bの上下方向の位置等がズレた場合でも、校正を行うことで精度良く板幅を測定することができる。
(6)本発明の実施形態に係る鋼板の製造方法は、上記の(4)または(5)の連続体の板幅測定方法により、鋼板2の板幅を検査する工程を備える。
上記構成によれば、大小様々な板厚を有するような鋼板においても、板厚に影響されずれに、板幅を精度よく測定することができる。また、上記構成によれば、(1)と同様な効果から、鋼板2が基準の板幅の範囲を超えたか否かを精度よく判別することができる。また、上記構成によれば、鋼板2のどの位置において、板幅が基準を超えたか否かを判断することができる。このため、鋼板2が長手方向に長いコイル等である場合、基準を超えた箇所を除いて、コイルの基準内となった箇所のみを使用することができるため、コイルの歩留りを向上させることができる。
次に、発明者らが行った実施例について説明する。
発明者らは、図1および図2に示す板幅測定装置1および上記実施形態における測定方法を用いて、鋼板2の板幅を測定した。鋼板2は、長手方向の長さが30,000mmのコイルである。
図11に実施例における板幅の測定結果、および測定部12a,12bによる高さh1,h2の測定結果をそれぞれ示す。図11に示すように、高さh1,h2は、コイル分割のためのシャー切断等によりコイルの張力が変動するため、20mm以上変動することを確認した。しかし、測定された板幅は、張力の変動に影響されて変動しないことを確認した。また、コイル長さが同じ位置において、高さh1,h2の大きさが異なる箇所では、コイルが傾いていることがわかる。しかし、測定された板幅は、コイルの傾きに影響されて板幅が変化する傾向はみられなかった。
以上の結果から、本発明の連続体の板幅測定装置および板幅測定方法によれば、鋼板等の連続体の板幅を精度よく測定することのできることを確認した。
1 :板幅測定装置
11a,11b :検出部
111a,111b :撮像部
112a,112b :光源部
12a,12b :測定部
13 :算出部
14 :記憶部
2 :鋼板
21 :第1の校正板
22 :第2の校正板
P1 :板幅測定装置の中心位置
P2 :基準高さ

Claims (6)

  1. 連続体を厚み方向から挟んで設けられた光源部および撮像部を有し、通過する前記連続体の幅方向両端の位置を検出する検出部と、
    前記連続体の幅方向に離隔した複数箇所において、前記連続体の厚み方向における基準高さから前記連続体までの距離を測定する測定部と、
    前記検出部にて検出される前記幅方向両端の位置と、前記測定部にて測定される前記距離とに基づいて、前記連続体の板幅を算出する算出部と、
    を有することを特徴とする連続体の板幅測定装置。
  2. 前記検出部は、前記光源部および前記撮像部を、前記連続体の幅方向両端部それぞれに対応して2組有することを特徴とする請求項1に記載の連続体の板幅測定装置。
  3. 前記算出部は、前記検出部にて検出される前記幅方向両端の位置と、前記測定部にて測定される前記距離とに基づいて、前記厚み方向における前記基準高さから前記幅方向両端までの高さをそれぞれ算出し、算出された前記幅方向両端までの高さと前記検出部が検出した前記幅方向両端の位置とに基づいて前記連続体の板幅を算出することを特徴とする請求項1または2に記載の連続体の板幅測定装置。
  4. 連続体を厚み方向から挟んで設けられた光源部および撮像部を有する撮像装置を用いて、通過する前記連続体の幅方向両端の位置を検出し、
    前記連続体の幅方向に離隔した複数箇所において、前記連続体の厚み方向における基準高さから前記連続体までの距離を測定し、
    検出された前記連続体の幅方向両端の位置と、測定された前記基準高さから前記連続体までの距離とに基づいて、前記連続体の板幅を算出することを特徴とする連続体の板幅測定方法。
  5. 前記撮像装置は、前記連続体の両端部をそれぞれ撮像する2つの撮像部を有し、
    前記連続体の幅方向両端の位置を検出する前に、2つの前記撮像部が設けられた間隔と同じ幅を有する第1の校正板を基準位置に配した後、前記第1の校正板の幅方向両端の位置を検出し、
    さらに、前記第1の校正板と異なる幅を有する第2の校正板を前記基準位置に配した後、前記第2の校正板の幅方向両端の位置を検出し、
    前記第1の校正板および前記第2の校正板の、幅方向両端の位置の検出結果から、前記撮像部の位置および前記距離の測定値の校正をすることを特徴とする請求項4に記載の連続体の板幅測定方法。
  6. 請求項4または5に記載の連続体の板幅測定方法により、鋼板の板幅を検査する工程を備えることを特徴とする鋼板の製造方法。
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