JP2007170948A - 幅測定装置、端部位置検出装置、端部厚さ測定装置、及び形状測定装置 - Google Patents

幅測定装置、端部位置検出装置、端部厚さ測定装置、及び形状測定装置 Download PDF

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Abstract

【課題】 本発明は、1台のカメラで立体視を可能とする、薄板、厚板等の平板の幅測定装置、端部位置検出装置、端部厚さ測定装置、及び形状測定装置を提供することを目的とする。
【解決手段】 平板4の後方から、ハーフミラー1bを介して、平板の幅方向の両端部の測定範囲エリアを照射する照明手段1と、平板の鉛直方向上部位置で、平板の両端部の鉛直軸位置より外側で、所定の間隔Lを置いて設定され、平板の両端部の像を、ハーフミラーを介して撮像する2つのカメラ2a、2bと、このカメラの出力信号から平板の両端部の板幅方向の位値を演算により求め、平板の板幅を求める演算手段3とを備える。
【選択図】 図1

Description

本発明は、鋼板、鋼材等の帯状平板を製造する製造ラインで、薄板及び厚板などの平板の幅、その通板位置、及び、その形状を測定する、幅測定装置、端部位置検出装置、端部厚さ測定装置、及び形状測定装置に関する。
従来、同一物の物体を異なる2つの視点から見ることによって、その3次元的な位置を測るステレオ視(両眼立体視とも言う)による形状測定装置がある。
例えば、図10に示すように、被測定物41が高温度の鋼材等の帯状物である場合、カメラ2A、及びカメラ2Bで被測定物41を上部からステレオ視して撮像し、被測定物41の幅寸法を求めるようにした幅測定装置がある(例えば,特許文献1参照)。
この幅測定装置は、被測定物41自体が発光光源であるので、その発光エネルギーを検出して画像を形成するもので、自発光方式と呼ばれる。この自発光方式以外に、図11に示すように被測定物41の後方に光源を置いて被測定物41の陰影画像を形成する下部光源方式と呼ばれる方式がある。
この下部光源方式は、幅方向に長い帯状の発光部を備えた下部光源31によって、被測定物41を後方から照射し、被測定物41の上部から被測定物41の一方の端部を斜視するカメラ2A1、2A2、及び他方の端部を斜視するカメラ2B1、2B2とで、夫々の端部を2方向から撮像して、被測定物41の陰影像から形状を測定するものである。
この下部光源方式は、自発光方式に比べて、被測定物41の表面温度の影響を受けないので安定した信号が得られること、また、上下方向に被測定物41が動揺した場合でも、2つのカメラでステレオ視しているので、基準位置からの被測定物41の高さ位置の変動の影響を受けない測定が可能であることから高精度で形状を測定する場合に使用されている。
しかしながら、この方式においては、被測定物41をステレオ視するために、2つのカメラが両端部に必要になることから、構成が複雑になり高価になる問題があった。
特開平10−213418号公報(図11、第2頁)
以上述べたように、従来のステレオ視による形状測定装置は、2つのカメラで立体視する方式であるため、構造が大きくなったり、構造が複雑になったりする問題があった。
本発明はこのようなステレオ視方式の問題点を解決するためになされたもので、1台のカメラで立体視を可能とする、薄板、厚板等の平板の幅測定装置、端部位置検出装置、端部厚さ測定装置、及び形状測定装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明による幅測定装置は、平板の幅測定装置であって、前記平板の後方から、ハーフミラーを介して、前記平板の幅方向の両端部の測定範囲エリアを照射する照明手段と、前記平板の上部位置で、前記平板の通板方向平面と直交する前記端部の鉛直軸より外側に光軸中心を置き、前記端部を斜視するように所定の間隔を置いて設定し、前記ハーフミラーを介して前記平板の両端部を撮像する2つのカメラと、前記2つのカメラの出力信号から前記平板の板幅を求める演算手段とを備え、前記演算手段は、前記照明手段から前記ハーフミラーを透過した透過光成分と、この透過光成分が前記平板の裏面で反射し、この反射した1次反射成分がさらに前記平板の裏面と対向する前記ハーフミラーの表面で反射した2次反射光成分とが重畳してなる前記カメラの前記出力に含まれる前記平板端部の板幅方向の検出位置情報から、予め設定される夫々の前記カメラの幅方向の測定基準位置からの前記平板の両端部の端部位置を求め、前記端部位値と予め設定された前記2つのカメラの間隔とから前記平板の板幅を求めるようにしたことを特徴とする。
上記目的を達成するために、本発明による端部位置検出装置は、平板の端部位置検出装置であって、前記平板の後方から、ハーフミラーを介して、前記平板の幅方向の端部の移動範囲エリアを照射する照明手段と、前記平板の上部位置で、前記平板の通板方向平面と直交する前記端部の鉛直軸より外側に光軸中心を設定し、前記ハーフミラーを介して前記平板の端部を撮像するカメラと、前記カメラの出力信号から前記平板の端部位値を演算により求める演算手段とを備え、前記演算手段は、前記照明手段から前記ハーフミラーを透過した透過光成分と、この透過光成分が前記平板の裏面で反射し、この反射した1次反射成分がさらに前記平板の裏面と対向する前記ハーフミラーの表面で反射した2次反射光成分とが重畳してなる前記カメラの前記出力に含まれる前記平板端部の板幅方向の検出位置情報から、予め設定される前記カメラの幅方向の測定基準位置からの前記平板の端部位置を求めるようにしたことを特徴とする。
上記目的を達成するために、本発明による端部厚さ測定装置は、平板の端部厚さ測定装置であって、前記平板の後方から、ハーフミラーを介して、前記平板の幅方向の端部の測定範囲エリアを照射する照明手段と、前記平板の上部位置で、前記平板の通板方向平面と直交する前記端部の鉛直軸より外側に光軸中心を設定し、前記ハーフミラーを介して前記平板の端部を撮像するカメラと、前記カメラの出力信号から前記平板の厚さを求める演算手段とを備え、前記演算手段は、前記照明手段から前記ハーフミラーを透過した透過光成分と、この透過光成分が前記平板の端面及び裏面で反射し、この反射した1次反射成分がさらに前記平板の裏面と対向する前記ハーフミラーの表面で反射した2次反射光成分とが重畳してなる前記カメラの前記出力に含まれる前記平板端部の検出位置情報から、前記平板の端部の2つの角の夫々について鉛直軸方向の高さ位値情報を求めて、2つの前記高さ位置情報の差から前記平板の厚さを求めるようにしたことを特徴とする。
上記目的を達成するために、本発明による形状測定装置は、平板の形状測定装置であって、前記平板の後方から、ハーフミラーを介して、前記平板の幅方向の両端部の測定範囲エリアを照射する照明手段と、前記平板の上部位置で、前記平板の通板方向平面と直交する前記端部の鉛直軸より外側に光軸中心を置き、前記端部を斜視するように所定の間隔を置いて設定し、前記ハーフミラーを介して前記平板の両端部を撮像する2つのカメラと、前記2つのカメラの出力信号から前記平板の厚さ及び幅の形状求める演算手段とを備え、前記演算手段は、前記照明手段から前記ハーフミラーを透過した透過光成分と、この透過光成分が前記平板の裏面で反射し、この反射した1次反射成分がさらに前記平板の裏面と対向する前記ハーフミラーの表面で反射した2次反射光成分とが重畳してなる前記カメラの前記出力に含まれる前記平板端部の板幅方向の検出位置情報から、予め設定される夫々の前記カメラの幅方向の測定基準位置からの前記平板の両端部の端部位置を求め、前記端部位値と予め設定された前記2つのカメラの間隔とから前記平板の板幅を求め、前記演算手段は、前記照明手段から前記ハーフミラーを透過した透過光成分と、この透過光成分が前記平板の端面及び裏面で反射し、この反射した1次反射成分がさらに前記平板の裏面と対向する前記ハーフミラーの表面で反射した2次反射光成分とが重畳してなる前記カメラの前記出力に含まれる前記平板端部の検出位置情報から、前記平板の端部の2つの角の夫々について鉛直軸方向の高さ位値情報を求めて、2つの前記高さ位置情報の差から前記平板の厚さを求めて、前記平板の厚さと幅を同時に求めるようにしたことを特徴とする。
以上説明したように、本発明によれば、被測定物と照明装置との間にハーフミラーを設けて、照明装置の光が被測定物の端部位値を直接透過する透過光成分と平板裏面からの反射光成分と透過光成分が重畳する成分との2つの成分を1台のカメラで検出して、あたかも2方向からステレオ視した検出信号が得られるようにしたので、カメラの台数を増やすことなく、被測定物の端部の位置情報の検出が高精度で行える幅測定装置、端部位置検出装置、端部厚さ測定装置、及び形状測定装置を提供することができる。
以下、図面を参照して本発明の実施例について説明する。
以下、本発明の実施例1について、図1乃至図6及を参照して説明する。図1は、例えば、薄板等の平板の幅測定装置の構成図である。
この幅測定装置は、紙面の鉛直方向(y軸方向)に進行するに薄板等の被測定物4の板幅wを測定するもので、被測定物4の一方の端部位値を検出するカメラ2と、他方の端部位置を検出するカメラ2bと、被測定物4の下部に設けられ、被測定物4の幅方向を帯状に照射する照明装置1と、カメラ2a及び2bの検出信号から被測定物4の板幅を求める演算装置3とから構成される。
照明装置1は、被測定物4の幅方向に長い発光部を有する光源部1aと、照明装置1の窓ガラスとして照明装置の1の窓に固定されるハーフミラー1bとからなる。
次に、各部の詳細設定について説明する。図2は、この幅測定装置において、被測定物4の通板方向Rの正面(x−z軸平面と平行な面)方向から見たカメラ2a、2bの光学寸法図を示す。
ここで、被測定物4は、通常、被測定物4を通板方向Rに搬送する搬送ロール5の基準面上で通板されるが、測定原理説明のため、この搬送ロール5の基準面よりも高い、ハーフミラー1bの表面から距離h離間した上部位置で通板された状態を図示し、図3には、被測定物4の通板方向Rの側面(y―z軸平面と平行な平面)から見た光学寸法図を示す。
図2に示すように、2台のカメラ2a、2bは、例えば、ライン走査型のCCDカメラとし、高さ方向(z軸)でハーフミラー1bの表面から対物距離a離れ、カメラ2a及びカメラ2bの光軸中心を幅方向(x軸)で、距離L離間して、被測定物4の測定板幅Wよりも多きい、L≧Wの条件の位置に設置する。
このように設定することで、カメラ2a、2bは、被測定物4の端部を、常に上部で板端部を外側から斜視するようにしておく。
カメラ2a、2bは、ライン走査型のCCDカメラとして説明するが、位置検出に必要な分解能と感度を備えたものであれば、エリア型のCCDカメラであっても良い。
また、図3に示すように、ハーフミラー1bの表面は、水平面(x−y軸平面)に対しθ度傾斜させ、且つ、カメラ2aの光軸は、ハーフミラー1b平面と直交するように法線に対しθ傾斜させて設定する。
このような角度配置とすることで、被測定物4の裏面で反射した光成分のうち、ハーフミラー1bの表面で正反射した成分が、カメラ2a及びカメラ2bで有効に受光できるようにしておく。
また、このハーフミラー1bは、光源部1aを透過した光が、被測定物4の裏面及び端面で反射し、反射したこの光成分を、さらにハーフミラー1bの表面で反射させるもので、通常、薄板ガラスの表面に多層膜コーティングを施したものが使用される。
また、一方のカメラ2aと照明装置1、及び搬送ロール5の外観斜視図を図4に示す。照明装置1の有効照射エリアは、カメラ2a測定視野(fvw×fvr)をカバーできる範囲としておく。
ここで、幅方向の測定視野fvwは、被測定物4の一方の端部位置が通過する範囲を、また、被測定物4が移動する方向の測定視野fvr範囲を示す。
このような照明装置1の光源部1aの発光部としては、例えば、棒状の蛍光灯や、LEDを多数帯状に配列した光源が使用される。
次に、このように設定された幅測定装置の、測定原理について、再び図2及び図5を参照して説明する。図5は、被測定物4の幅方向の中央y−z軸平面に対して左右対称に設けられるカメラ2a及びカメラ2bで撮像される一方の、カメラ2aで撮像される被測定物4の端部を拡大して図示したものである。
図5(a)はカメラ2aと被測定物4の光学的な位置関係を示し、図5(b)はカメラ2aで検出される信号と端部位置の関係を対応付けて示したものである。
ここで、カメラ2aの図示しない受光レンズの主点を点Pc、カメラ2aの光軸中心とハーフミラー1bの平面の交点をPo、ハーフミラー1bの上部hの位置にある被測定物4の下部コーナーの点を点Peとする。
また、点Pcと点Peとを結ぶ延長線がハーフミラー1bの平面と交わる点を点Pdとする。また、点Pcとハーフミラー1bの平面に対し点Peと対称な点Pe’とを結ぶ線が、ハーフミラー1b平面と交わる点をPrとする。
そして、カメラ2aで端部を点Poから点Pd方向に走査すると、図5(b)に示すような凹凸信号が得られる。
即ち、点Poから点Prの位置までの走査信号は、光源部1aからハーフミラー1bを通過した光成分が直接カメラ2aに入射して検出される信号成分で定まる信号レベルv1が得られる。
次に、点Prから点Pdまでの走査したとき得られる走査信の信号レベルは、このハーフミラー1bを通過して直接カメラ2aで受光される信号成分v1と、通過した光成分が、被測定物4の裏面で反射し、反射したこの光成分がさらにハーフミラー1bの表面で反射して受光カメラで検出される信号成分v2とが加算されたv1+v2の信号レベルと成る。
また、点Pdから右側の走査では、光源部1aからの光成分が遮断されるので、カメラ2aでは受光する光がないときの信号レベルv0となる。
この走査信号の時刻t0、時刻t1、時刻t2は、夫々、図5(a)に示す点Po、点Pr、点Pdに対応するので、この走査信号と所定の判定レベルvt12とを比較して、その時刻t1、時刻t2を検出する。
このようにしてカメラ2aの走査信号から、点Poと点Prとの間の寸法Wa1、点Poと点Pdとの間の寸法Wa2が検出位置情報として求められる。また、同様にして、カメラ2bから他方の端部の検出位置情報、図2に示すWb1、Wb2が得られる。
このようにしてカメラ2a及びカメラ2bから得られる被測定物4の夫々の端部の端部位置情報Wws及びWdsを求め、さらに、その被測定物4の板幅wを演算によりもとめる。
以下、その演算について説明する。図2に示す、カメラ2aから検出される被測定物4の板幅方向の検出位置情報Wa1、Wa2と、被測定物4の高さ位置情報hには、次の関係が成り立つ。
Wws:Wa2=(a−h):a ・・・(1)
Wws:Wa1=(a+h):a ・・・(2)
そこで、(1)、(2)式から高さ位置情報hを消去して、端部位置情報Wwsを下記式により求める。
Wws=2・Wa1・Wa2/(Wa2+Wa1) ・・・(3)
また、高さ位置情報hは、下記式で求められる。
h=a・(Wa2−Wa1)/(Wa1+Wa2) ・・・(4)
同様にカメラ2bから検出される被測定物4の板幅方向の検出位置情報Wb1、Wb2と、被測定物4の高さ位置情報には、次の関係が成り立つ。
Wws:Wb2=(a−h):a ・・・(5)
Wws:Wb1=(a+h):a ・・・(6)
そこで、この(5)、(6)式から、端部位置情報Wds及び高さ位置情報hを下記式により求める。
Wds=2・Wb1・Wb2/(Wb1+Wb2) ・・・(7)
h=a・(Wb2―Wb1)/(Wb1+Wb2) ・・・(8)
以上、求めた、夫々のカメラ2a及びカメラ2bからの被測定物4の端部位置情報Wws及び端部位置情報Wdsとから、下記式により被測定物4の板幅が求められる。
W=L−(Wws+Wds) ・・・(9)
したがって、このステレオ視による測定方法では、被測定物4の通板高さが上下方向に、また幅方向で左右異なる状態で上下に動揺しても、また、単に上下方向に平行移動しても、正しい板幅を求めることができる。
次に、このような測定原理に基づく演算装置3での板幅演算処理の処理手順について、図6を参照して説明する。
先ず、カメラ2a及びカメラ2bの走査信号を入力する(s1)。次に、この走査信号から、夫々のカメラの測定視野内にある被測定物4の検出位置情報Wa1、Wa2、Wb1、及びWb2を求める(s2)。
ここで、Wa2及びWb2が存在するか否か判定して(s3)、ともに存在する場合は、夫々の端部位置情報Wws、Wdsを求めて、上述した演算式から被測定物4の板幅を演算により求める(s4)。
存在しない場合は、被測定物4なしとして処理する(s5)。そして、その結果を予め定める出力機器に送信する(s6)。
また、被測定物4の一方の端部位置情報Wwsまたは端部位置情報Wdsのみを求める端部位置検出装置を構成する場合には、図1に示すいずれか一方のカメラのみとし、一方の端部位置の測定範囲をカバーできる照明装置とする。
そして、例えば、カメラ2aのみで一方の端部位置検出装置を構成する場合には、図7に示すように、一方の走査信号のみを処理することで、検出位置情報Wa1、Wa2を求め(s12)、さらに、端部位置情報Wwsを求める(s14)ことができる。
以下、本発明の実施例2について、図8乃至図9を参照して説明する。図8の各部について、図1乃至図7に示した実施例1の幅測定装置の各部と同一部は同一符号を付し、その説明を省略する。
実施例2が実施例1と異なる点は、実施例1においては、演算装置3は、被測定物4の板幅のみを演算するものであったが、実施例2においては、被測定物4の板幅wを測定する幅演算部3aと被測定物4の板厚さtを測定する板厚さ演算部3bとを備えるようにした点にある。
以下、被測定物4の板幅と板厚さとを求める測定原理について、図9を参照して説明する。図5(b)に示す実施例1による走査信号と図9(b)に示す実施例2の走査信号が異なる点は、実施例1においては、被測定物4の端部高さ位置情報としてはその端部下部位置、点Peh1の高さ位置情報のみを検出したが、実施例2においては、被測定物4の端部下部位置Phe1及び端部上部位置Phe2を求めるようにした点にある。
ここで、点Pcとハーフミラー1bの平面に対し点Peh1と対称な点Peh1’とを結ぶ線がハーフミラー1b平面と交わる点を点Pr1とする。また、
点Pcとハーフミラー1bの平面に対し点Peh2と対称な点Peh2’を結ぶ線がハーフミラー1b平面と交わる点を点Pr2とする。
そして、カメラ2aで端部を撮像すると、点Poから点Pd方向に走査した時の走査信号は、図9(b)に示すような凹凸信号が得られる。
この凹凸信号について、光源部1aからハーフミラー1bを通過した光成分で定まる点Poから点Pr2の位置までの走査信号の信号レベルとして、v1が得られたとする。
次に、点Pr2から点Pr1までの走査信号の信号レベルは、このハーフミラー1bを通過して直接受光される成分v1と、通過した光成分が、被測定物4の端部側表面で反射し、反射したこの光成分がハーフミラー1bの表面で反射してカメラ2aで検出される信号成分v2とが加算されたv1+v2の信号レベルと成る。
また、点Pr2から点Pdまでの走査信号レベルは、このハーフミラー1bを通過して直接受光される成分v1と、通過した光成分が、被測定物4の裏面で反射し、反射したこの光成分がハーフミラー1bの表面で反射してカメラ2aで検出される信号成分v3とが加算されたv1+v3の信号レベルと成る。
このとき、図9(b)に示す時刻t0、時刻t1、時刻t2及び時刻t3は、夫々、点Po、点Pr2、点Pr1及び点Pdに対応するので、この走査信号と所定の判定レベルvt12及びvt23とを比較して、その時刻t1、時刻t2及びt3を検出する。
このようにしてカメラ2aの走査信号から、点Poと点Pr2との間の検出位置情報Wa1、点Poと点Pr2との間の検出位置情報Wa2、及び点Poと点Pdとの間の検出位置情報Wa3が求められる。
このようにしてカメラ2aまたはカメラ2bから得られる被測定物4の夫々の端部の端部位置情報Wws及びWdsを求め、さらに、その被測定物4の板幅wと板厚さtとを演算によりもとめる。
以下、その板厚さ演算についてのみ説明する。図9(a)に示す、カメラ2aから検出される被測定物4の板幅方向の検出位置情報Wa1、Wa2及びWa3と、被測定物4の高さ位置情報h1、h2には、次の関係が成り立つ。
We:Wa2=(a―h1):a ・・・(11)
We:Wa1=(a+h1):a ・・・(12)
We:Wa2=(a−h2):a ・・・(13)
We:Wa1’=(a+h2):a ・・・(14)
そこで、(11)式及び(12)式からh1を、(13)及び(14)式及びh2を求め、板厚さを下記式から演算により求める。
t=h2−h1 ・・・(15)
ここで、h1及びh2は、下記式で求める。
h1=a・(Wa2−Wa1)/(Wa1+Wa2) ・・・(16)
h2=a・(Wa2−Wa1’)/(Wa1’+Wa2) ・・・(17)
ここで、板厚さtは、一方のカメラ2aで求めたが、他方のカメラ2bで求めても良いし、夫々の厚さを独立に求めても良い。
本実施例によれば、ハーフミラーからの反射光を利用して、端面の反射光から板の厚さを1つのカメラで測定することができる。したがって、左右の厚さが異なる形状の板厚さの形状も測定することが可能である。
さらに、被測定物の板幅と板厚さとを、同じ箇所で同時に求めることが可能な形状測定装置が可能となる。
尚、本発明は上述したような実施例に何ら限定されるものでなく、カメラ及び照明装置、及びハーフミラーは、被測定物の表面の粗度と反射率、及び要求される測定時間によって、最適な信号状態が得られるように、本趣旨を逸脱しない範囲で適宜調整することが可能である。
本発明の実施例1の幅測定装置の構成図。 本発明の実施例1の幅測定装置の測定原理説明図。 本発明の実施例1の照明装置の外観斜視図。 本発明の実施例1の照明装置のハーフミラーの取り付け図。 本発明の実施例1の端部位置検出信号の説明図。 本発明の実施例1の幅測定装置の幅演算処理のフロー図。 本発明の実施例2の端部位置検出装置の位置検出処理のフロー図。 本発明の実施例3の端部厚さ測定装置の検出信号の説明図。 本発明の実施例4の形状測定装置の構成図。 従来の自発光方式の形状測定装置の例。 従来の下部光源方式の幅測定装置の例。
符号の説明
1 照明装置
1a 光源部
1b ハーフミラー
3 演算装置
3a 幅演算部
3b 厚さ演算部
4 被測定物
5 搬送ロール
2A、2B カメラ
2A1、2A2、2B1、2B2 カメラ
31 下部光源
41 被測定物

Claims (5)

  1. 平板の幅測定装置であって、
    前記平板の後方から、ハーフミラーを介して、前記平板の幅方向の両端部の測定範囲エリアを照射する照明手段と、
    前記平板の上部位置で、前記平板の通板方向平面と直交する前記端部の鉛直軸より外側に光軸中心を置き、前記端部を斜視するように所定の間隔を置いて設定し、前記ハーフミラーを介して前記平板の両端部を撮像する2つのカメラと、
    前記2つのカメラの出力信号から前記平板の板幅を求める演算手段と
    を備え、
    前記演算手段は、前記照明手段から前記ハーフミラーを透過した透過光成分と、この透過光成分が前記平板の裏面で反射し、この反射した1次反射成分がさらに前記平板の裏面と対向する前記ハーフミラーの表面で反射した2次反射光成分とが重畳してなる前記カメラの前記出力に含まれる前記平板端部の板幅方向の検出位置情報から、予め設定される夫々の前記カメラの幅方向の測定基準位置からの前記平板の両端部の端部位置を求め、前記端部位値と予め設定された前記2つのカメラの間隔とから前記平板の板幅を求めるようにしたことを特徴とする幅測定装置。
  2. 前記カメラの光軸中心と前記ハーフミラーの平面とは互いに直交するよう配置したことを特徴とする請求項1に記載の幅測定装置。
  3. 平板の端部位置検出装置であって、
    前記平板の後方から、ハーフミラーを介して、前記平板の幅方向の端部の移動範囲エリアを照射する照明手段と、
    前記平板の上部位置で、前記平板の通板方向平面と直交する前記端部の鉛直軸より外側に光軸中心を設定し、前記ハーフミラーを介して前記平板の端部を撮像するカメラと、
    前記カメラの出力信号から前記平板の端部位値を演算により求める演算手段とを備え、
    前記演算手段は、前記照明手段から前記ハーフミラーを透過した透過光成分と、この透過光成分が前記平板の裏面で反射し、この反射した1次反射成分がさらに前記平板の裏面と対向する前記ハーフミラーの表面で反射した2次反射光成分とが重畳してなる前記カメラの前記出力に含まれる前記平板端部の板幅方向の検出位置情報から、予め設定される前記カメラの幅方向の測定基準位置からの前記平板の端部位置を求めるようにしたことを特徴とする端部位置検出装置。
  4. 平板の端部厚さ測定装置であって、
    前記平板の後方から、ハーフミラーを介して、前記平板の幅方向の端部の測定範囲エリアを照射する照明手段と、
    前記平板の上部位置で、前記平板の通板方向平面と直交する前記端部の鉛直軸より外側に光軸中心を設定し、前記ハーフミラーを介して前記平板の端部を撮像するカメラと、
    前記カメラの出力信号から前記平板の厚さを求める演算手段と
    を備え、
    前記演算手段は、前記照明手段から前記ハーフミラーを透過した透過光成分と、この透過光成分が前記平板の端面及び裏面で反射し、この反射した1次反射成分がさらに前記平板の裏面と対向する前記ハーフミラーの表面で反射した2次反射光成分とが重畳してなる前記カメラの前記出力に含まれる前記平板端部の検出位置情報から、前記平板の端部の2つの角の夫々について鉛直軸方向の高さ位値情報を求めて、2つの前記高さ位置情報の差から前記平板の厚さを求めるようにしたことを特徴とする端部厚さ測定装置。
  5. 平板の形状測定装置であって、
    前記平板の後方から、ハーフミラーを介して、前記平板の幅方向の両端部の測定範囲エリアを照射する照明手段と、
    前記平板の上部位置で、前記平板の通板方向平面と直交する前記端部の鉛直軸より外側に光軸中心を置き、前記端部を斜視するように所定の間隔を置いて設定し、前記ハーフミラーを介して前記平板の両端部を撮像する2つのカメラと、
    前記2つのカメラの出力信号から前記平板の厚さ及び幅の形状求める演算手段と
    を備え、
    前記演算手段は、前記照明手段から前記ハーフミラーを透過した透過光成分と、この透過光成分が前記平板の裏面で反射し、この反射した1次反射成分がさらに前記平板の裏面と対向する前記ハーフミラーの表面で反射した2次反射光成分とが重畳してなる前記カメラの前記出力に含まれる前記平板端部の板幅方向の検出位置情報から、予め設定される夫々の前記カメラの幅方向の測定基準位置からの前記平板の両端部の端部位置を求め、前記端部位値と予め設定された前記2つのカメラの間隔とから前記平板の板幅を求め、
    前記演算手段は、前記照明手段から前記ハーフミラーを透過した透過光成分と、この透過光成分が前記平板の端面及び裏面で反射し、この反射した1次反射成分がさらに前記平板の裏面と対向する前記ハーフミラーの表面で反射した2次反射光成分とが重畳してなる前記カメラの前記出力に含まれる前記平板端部の検出位置情報から、前記平板の端部の2つの角の夫々について鉛直軸方向の高さ位値情報を求めて、2つの前記高さ位置情報の差から前記平板の厚さを求めて、前記平板の厚さと幅を同時に求めるようにしたことを特徴とする形状測定装置。
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