JPH08159488A - 加熱調理器 - Google Patents

加熱調理器

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JPH08159488A
JPH08159488A JP30189594A JP30189594A JPH08159488A JP H08159488 A JPH08159488 A JP H08159488A JP 30189594 A JP30189594 A JP 30189594A JP 30189594 A JP30189594 A JP 30189594A JP H08159488 A JPH08159488 A JP H08159488A
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JP
Japan
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heating
cooking
rotation
rotary net
rotary
Prior art date
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JP30189594A
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English (en)
Inventor
Kenji Katsuhara
健治 勝原
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Toshiba Corp
Toshiba AVE Co Ltd
Original Assignee
Toshiba Corp
Toshiba AVE Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 加熱調理器の回転網の回転を検知する回転検
知手段を、簡単で、かつ安価に構成する。 【構成】 電子レンジ本体1の加熱室4内に設けられた
回転網11が回転すると、回転網11に設けられたロー
ラー16がその回転に伴って加熱室4の底面上を転動
し、その転動の軌道上に配置されたダイヤフラム17
が、ローラー16の通過時に押圧されることにより、空
気室19内の気体の圧力を変化させ、それを圧力センサ
20で検出する。そして、制御回路22は、加熱調理終
了時に、被調理物15が加熱調理開始時に載置された位
置にあるように、圧力センサ20のパルス信号に基づい
て、回転網11を加熱調理開始時における回転位置で停
止させるように制御するよう構成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、加熱調理中に回転手段
によって回転される回転網の回転を検出する加熱調理器
に関する。
【0002】
【従来の技術】加熱調理器例えば電子レンジにおいて、
ユーザーが比較的体積の小さい被調理物を加熱調理しよ
うとする場合、置き易さ若しくは加熱が十分に行われる
という理由から、その被調理物は、電子レンジの扉を開
けた加熱室の開口部近傍であるターンテーブルの手前側
に載置されることが多い。この事から、電子レンジとし
ては、加熱調理開始時のターンテーブルの回転位置を記
憶しておき、加熱調理終了時には前記の回転位置でター
ンテーブルを停止させるように制御して、ユーザーが被
調理物を取出し易くなるようにしているものが考えられ
ている。
【0003】このため、ターンテーブルの回転を検知す
る必要があるが、その回転検知手段としては、ターンテ
ーブルを回転させるモータの駆動軸にカムを設け、その
カムの位置をスイッチを用いて検出する構成もの(第1
の従来例)、ターンテーブルを支持している回転網に取
付けられたローラーが、加熱室内に底部から突出された
スイッチの操作部を押下するようにした構成のもの(第
2の従来例)、また、回転網に取付けられた永久磁石の
磁力を加熱室の底部下面のホール素子等の磁気センサに
より検出する構成としたもの(第3の従来例)などがあ
った。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、第1の
従来例では、取付ける部品が多く組立てが複雑化し、第
2の従来例では、スイッチを加熱室付近に設置せざるを
得ないために温度の上昇に対して対策を施す必要がり、
また、第3の実施例では、熱影響を受けない特殊センサ
を使用する必要があって、使い易さの向上を上回るコス
トアップを招いたりするなどの問題があった。
【0005】本発明は上記問題を解決するもので、その
目的は、ターンテーブルの回転を検知する、簡単な構成
で、熱影響を受けず、かつ安価な回転検知手段を具備し
た加熱調理器を提供するにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、請求項1記載の加熱調理器は、加熱室と、この加熱
室内に収容された被調理物を加熱する加熱手段と、加熱
室内に設けられた回転網と、回転網を加熱調理中に回転
させる回転手段と、回転網に設けられ、その回転網の回
転に伴って加熱室の底面上を転動するローラーと、加熱
室の底部であって、回転網の回転に伴うローラーの軌道
上に設けられ、ローラーの通過による気体の圧力変化に
よって回転網の回転を検知する回転検知手段とを具備し
たことを特徴とするものである。
【0007】この場合、回転検知手段を、ローラーによ
り押圧される電磁シール性を有するダイヤフラムを備え
て構成すると良い(請求項2)。
【0008】請求項3記載の加熱調理器は、加熱室と、
加熱室内に収容された被調理物を加熱する加熱手段と、
加熱室内に設けられた回転網と、回転網を加熱調理中に
回転させる回転手段と、回転網に設けられ、その回転網
の回転に伴って加熱室の底面上を転動するローラーと、
加熱室の底部であって、回転網の回転に伴うローラーの
軌道上に設けられ、ローラーの通過による気体の圧力変
化によって回転網の回転を検知する回転検知手段と、こ
の回転検知手段の検知信号によって、回転網の加熱調理
開始時の回転位置を検出すると共に、加熱調理終了時に
回転網を加熱調理開始時の回転位置で停止させる制御手
段とを具備したことを特徴とするものである。
【0009】この場合、制御手段を、加熱調理終了時に
前記加熱手段を停止させてから、回転網を加熱調理開始
時の回転位置で停止させるように構成すると良い(請求
項4)。また、制御手段を、加熱調理終了時に回転網を
加熱調理開始時の回転位置で停止させてから報知手段に
加熱調理の終了報知を行わせるように構成するのが好ま
しい(請求項5)。
【0010】
【作用】請求項1記載の加熱調理器によれば、回転網が
回転すると、回転網に設けられたローラーがその回転に
伴って加熱室の底面上を転動する。その転動の軌道上に
配置された回転検知手段は、ローラーが回転検知手段上
を通過すると、気体の圧力変化によって回転網の回転を
検知するので、簡単でかつ安価な構成によって回転網の
回転を検知することができ、熱影響も受けない。
【0011】この場合、回転検知手段を、ローラーによ
り押圧される電磁シール性を有するダイヤフラムを備え
て構成すると、加熱手段がマグネトロンであってもマイ
クロ波による加熱の影響を受けることがなく、また、そ
の部分からマイクロ波が加熱室外部に漏洩することもな
い(請求項2)。
【0012】請求項3記載の加熱調理器によれば、制御
手段は、回転検知手段の検知信号によって、加熱調理終
了時に回転網を加熱調理開始時の回転位置で停止させる
ように制御するので、被調理物は、加熱調理の終了時に
は調理開始時に載置された位置と同じ位置にある。
【0013】この場合、制御手段を、加熱調理終了時に
前記加熱手段を停止させてから、回転網を加熱調理開始
時の回転位置で停止させるように構成すれば、被調理物
を加熱し過ぎることがない(請求項4)。
【0014】また、制御手段を、加熱調理終了時に回転
網を加熱調理開始時の回転位置で停止させてから報知手
段に加熱調理の終了報知をさせるように構成すれば、回
転網が加熱調理終了後に加熱調理開始位置まで回転して
いる間に、使用者が扉を開放することを防止できる(請
求項5)。
【0015】
【実施例】以下本発明を電子レンジに適用した場合の一
実施例について、図面を参照して説明する。図1乃至図
3において、加熱調理器である電子レンジの本体1は、
外箱2の内部に内箱3を配設して構成されており、その
内箱3の内部を加熱室4としている。
【0016】本体1の前面には、加熱室4を開閉する扉
5が回動可能に設けられていると共に、扉5の右横に位
置して操作パネル6が設けられている。操作パネル6に
は、各種キー7及び報知手段としてのブザー8が設けら
れている。また、操作パネル6の後方には内箱3の右側
に位置して、外箱2と内箱3との間に形成された空間で
ある機械室9が設けられている。この機械室9内には、
加熱室4内にマイクロ波を供給するマグネトロン10及
びこのマグネトロン10の駆動回路並びに冷却ファン
(何れも図示せず)などが配設されている。
【0017】また、加熱室4内の底部には、回転網11
が設けられている。この回転網11は、加熱室4の底板
を貫通して設けられた駆動軸12の上端に取付けられて
おり、その駆動軸12の下端側は回転手段たる減速機構
付きモータ13に連結されている。又、回転網11の上
には、回転網と略同じ直径を有するターンテーブル14
が着脱可能に支持されており、その上には被調理物15
が載置される。
【0018】そして、回転網11の外周部全周には、タ
ーンテーブル14が載置されるときにその外周部が回転
網11の外周部よりはみ出すことが無いように、逆U字
形をなす係止部11aが設けられている。また、その係
止部11aには、ローラー16が加熱室4の底面に接す
るように、ローラー16の支承軸16a(図2参照)が
固定されている。ローラー16は、複数例えば3個設け
られており、全ては図示しないが、回転網11の円周上
に120度間隔で設置され、回転網11の回転に伴って
円周軌道を描いて加熱室4の底面上を転動するようにな
っていて、回転網11を支持している。
【0019】一方、図2において示すように、ダイヤフ
ラム17は、上方に凸状に形成されて、上方が開口され
た耐熱性を有するケース18の上部を覆っており、その
ダイヤフラム17とケース18とによって密閉された空
間は、気体たる空気が封入された空気室19として形成
されている。この場合、ダイヤフラム17は金属製であ
り電磁シール性を有している。そして、ケース18の下
部には、空気室19内の圧力の変動を検出する圧力セン
サ20が設置されている。尚、ダイヤフラム17,ケー
ス18,空気室19および圧力センサ20は回転検知手
段21を構成している。
【0020】また、加熱室4の底部であって回転網11
の回転に伴うローラー16の転動の軌道上には、円形の
穴4aが開けられており、回転検知手段21は、その穴
4aからダイヤフラム17が加熱室4内の底面より若干
突出するようにして、加熱室4の底部に下方側より取付
けられている。
【0021】そして、回転網11が回転することにより
ローラー16が加熱室4の底面上を転動してダイヤフラ
ム17の上を通過すると、ダイヤフラム17は、その荷
重により凸状部分が空気室19内側へ一時的に凹むよう
に反転動作し、ローラー16の通過後は、再反転してま
た元の形状に戻るようになっている。その反転動作によ
って空気室19内の圧力が上がると、その圧力の変動は
圧力センサ20によって検出され、制御回路(制御手
段)22に対してパルス信号として出力されるようにな
っている(図4参照)。
【0022】本発明に係る部分の電気的構成を示す図4
において、制御手段である制御回路22には、各種キー
7からの出力信号及び上記圧力センサ20の出力信号が
入力されるようになっている。制御回路22は、これら
の入力信号に応じてマグネトロン10およびモータ13
にこれらの駆動信号を与え、また、ブザー8に調理終了
の報知を行わせるようになっている。
【0023】次に本実施例の作用について、図5及び図
6をも参照して説明する。制御内容のフローチャートの
メインルーチンの一部を示す図5において、まず、制御
回路22は、「キー操作?」の判断ステップS1におい
て、各種キー7が操作されるのを待つ。ユーザー(使用
者)は、扉5を開いて加熱室4内のターンテーブル14
上に被調理物15を載置すると扉5を閉じて、被調理物
15に合った調理の種類を選択するため、各種キー7を
操作する。判断ステップS1でユーザーによって各種キ
ー7が操作されると「YES」と判断して、次の「調理
選択」の処理ステップS2に移行する。
【0024】処理ステップS2においては、ユーザーに
よる各種キー7の操作によって選択された調理の種類に
応じて、加熱時間などを設定する。そして、次の「スタ
ートキーON?」の判断ステップS3に移行する。判断
ステップS3において、ユーザーにより各種キー7のス
タートキーが操作されて「YES」と判断すると、次の
「モータ回転開始」の処理ステップS4に移行して、モ
ータ13に駆動信号を与えて回転を開始させる。そし
て、次の「時間t0 の計測」の処理ステップS5に移行
する。
【0025】モータ13を回転開始させることにより回
転網11も回転を開始し、それに伴って、回転網11の
外周部である係止部11aの3か所に設置されたローラ
ー16が、加熱室4の底面上の円周軌道上を転動する。
そして、加熱室4の底面より若干突出するダイヤフラム
17の上をローラー16の最初の1個が通過して、ダイ
ヤフラム17がその荷重に応じて押圧され一時的に凹む
と、それが空気室19内の圧力変動として圧力センサ2
0に検知され、圧力センサ20は、制御回路22に対し
て検知信号であるパルス信号を出力する。処理ステップ
S5においては、制御回路22は、モータ13が回転開
始されてから、圧力センサ20がローラー16の最初の
1個が通過するのを検知するまでの時間を内部のタイマ
を参照して時間t0 として計測すると(図6参照)、制
御回路22内の記憶手段に記憶させる。そして、次の
「マグネトロン発振開始」の処理ステップS6に移行す
る。
【0026】処理ステップS6においては、マグネトロ
ン10に駆動信号を与えてマイクロ波の発振を開始させ
て被調理物15の加熱を開始すると、「パルスのカウン
トn」の処理ステップS7に移行する。尚、処理ステッ
プS6においては、図示しない庫内灯も点灯される。処
理ステップS7は、次の「調理終了?」の判断ステップ
S8において加熱調理を行う時間が終了したか否かが判
断されて、「NO」と判断している間に繰返し実行され
るステップである。
【0027】その処理ステップS7においては、制御回
路22は、加熱調理時間中に回転網11が回転し、係止
部11aの3箇所に取付けられたローラー16がダイヤ
フラム17上を通過する度に、圧力センサ20によって
出力されるパルス信号数(ステップS5における時間t
0 の計測に使用した1個目のパルス信号は無視した、2
個目以降のパルス信号数。図6参照)をカウントし、カ
ウント値nとして内部の記憶手段に記憶しておく。
【0028】そして、加熱調理時間が経過して、判断ス
テップS8において「YES」と判断されると、「マグ
ネトロン発振停止」の処理ステップS9に移行して、マ
グネトロン10に対する駆動信号の出力を停止して発振
を停止させ、被調理物15の加熱を停止させる。その
後、「時間tc の計測」の処理ステップS10に移行す
る。
【0029】処理ステップS10においては、制御回路
22は、圧力センサ20が最後に出力したパルス信号か
ら加熱調理が終了するまでの時間tc を、圧力センサ2
0からのパルス信号が与えられる毎に再スタートするタ
イマを参照して計測し(図6参照)、記憶手段に記憶す
る。そして、「n/3,剰余Rを得る」の処理ステップ
S11に移行する。
【0030】処理ステップS11においては、ステップ
S7で得たパルス信号のカウント値nを3で除して、そ
の剰余Rを得る。そして、「R=0?」の判断ステップ
S12に移行する。以降の説明は、図6をも参照して説
明する。
【0031】ここで、図6について説明する。圧力セン
サ20のパルス信号出力タイミングと、加熱調理時間の
開始及び停止時間との関係を示す図6において、横軸は
時間軸であり、その時間軸上にパルス信号の出力タイミ
ングを示している。尚、パルス信号に付してある1乃至
3の番号は、回転網11の3箇所に取付けられたローラ
ー16に応じたパルス信号に、加熱調理の開始時点を基
準として相対的に付された番号である。以下ではこの番
号を()付きで記述する。例えば、パルス信号(3)が
出力された時点は、ローラー16(3)がダイヤフラム
17上を通過した時点を示す。
【0032】まず、調理が開始され、ステップS4にお
いてモータ13が回転開始されてから最初のパルス信号
(3)が入力されるまでの時間t0 は、ステップS5で
計測されるものである。ステップS7におけるパルス信
号のカウント値nは、次のパルス信号(1)からカウン
トされる。ここで、各パルス信号が入力される間隔時間
をTとすると、パルス信号(2)を基準としてT−t0
経過した時間が、即ち調理開始時の回転網11の回転位
置に対応する時間を示している。換言すれば、ローラー
16(2)がダイヤフラム17上を通過した時点から時
間T−t0 だけ回転網11を回転させた位置が、調理開
始時の回転位置である。尚、回転網11の回転速度は比
較的低速であるため、初速零から回転速度が一定になる
までの時間は無視して、回転網11は、常に一定の回転
速度で回転するものとする。
【0033】ここで、再び図5の説明に戻る。「R=0
?」の判断ステップS12においては、ステップS11
において得られた剰余Rが0であるか否かが判断され
る。剰余Rが0であって、判断ステップS12で「YE
S」と判断すると、次の「PC=2?」の判断ステップ
S13に移行する。この場合は、図6においては例えば
に示すような時点,即ち、パルス信号(3)が出力さ
れた後で調理が終了した場合である。
【0034】よって、判断ステップS13においては、
PC(調理終了後からカウントされるパルス信号数)が
2になるまで待った後、次の「T−t0 経過?」の判断
ステップS14に移行して、パルス信号(2)が入力さ
れてから時間T−t0 が経過するのを待つ。ここで、前
述の時間Tは、制御回路22内の記憶手段に予め記憶さ
れているものとする。そして、次の「モータ回転停止」
の処理ステップS15に移行してモータ13に対して出
力している駆動信号の出力を停止して、モータ13を停
止させる。この時点で、回転網11の回転位置は、調理
開始時の回転位置と同じになり、ターンテーブル14上
に載置された被調理物15も、調理開始時の位置にあ
る。尚、処理ステップS15によって図示しない庫内灯
も消灯される。その後、「調理終了報知」の処理ステッ
プS16に移行すると、ブザー8を鳴動させて調理の終
了を報知して、図示しない次のステップに移行する。
【0035】一方、判断ステップS12において「N
O」と判断すると、「R=1?」の判断ステップS17
に移行する。剰余Rが1であって、判断ステップS17
において「YES」と判断すると次の「PC=1?」の
判断ステップS18に移行する。この場合は、図6にお
いては例えばに示すような時点,即ち、パルス信号
(1)が出力された後で調理が終了した場合である。よ
って、判断ステップS18でパルス信号が後1カウント
されるの待った後、判断ステップS14に移行する。以
降の処理は、R=0の場合と同様である。
【0036】また、剰余Rが2であって、判断ステップ
S17において「NO」と判断した場合は、「T−tc
>t0 ?」の判断ステップS19に移行する。この場合
は、図6においては例えば若しくはに示すような時
点,即ち、パルス信号(2)が出力された後で調理が終
了した場合である。
【0037】ここで、例えばに示すような時点で調理
が終了したときについて述べる。このの時点の時間t
c は、回転網11の調理開始時点よりも前の時点を示す
ものであるから、パルス信号の間隔時間Tから時間tc
を減算した値はt0 より大きい。従って、この時は判断
ステップS19において「YES」と判断され、次の
「T−tc −t0 経過?」の判断ステップS20に移行
する。の時点から回転網11の調理開始時の回転位置
に対応する時点までの時間はT−tc −t0 で表される
ので、判断ステップS20においてその時間が経過する
の待って、処理ステップS15に移行する。以降の処理
はR=1及びR=2の場合と同様である。次に、に示
すような時点で調理が終了したときについて述べる。こ
の時、の時点の時間tc は、既に回転網11の調理開
始時における回転位置を越えた時点を示すものであるか
ら、パルス信号の間隔時間Tから時間tc を減算した値
はt0 より小さい。従って、この時は判断ステップS1
9においては「NO」と判断され、「PC=3?」の判
断ステップS21に移行する。そして、判断ステップS
21において、さらにパルス信号が3カウントされるの
を待った後、判断ステップS14に移行する。以降の処
理はR=1及びR=2の場合と同様である。以上のよう
に本実施例によれば、回転網11が回転すると、回転網
11に設けられたローラー16がその回転に伴って加熱
室4の底面上を転動し、その転動の軌道上に配置された
回転検知手段21の金属製のダイヤフラム17が、ロー
ラー16の通過時に押圧されることにより、回転検知手
段21の空気室19内の気体の圧力を変化させ、それを
圧力センサ20で検出するように構成した。
【0038】従って、簡単且つ安価な構成によって回転
網11の回転を検出することができると共に、ダイヤフ
ラム17は金属製であって電磁シール性を有しているの
で、マイクロ波によってダイヤフラム17自体が加熱さ
れてしまうとか、また、加熱室4外部にマイクロ波が漏
洩するなどの問題を生じることはない。更に、圧力セン
サ20は、空気室19によって加熱室4内とは遮断され
ているので、加熱室4内の熱影響を受けることはない。
【0039】また、本実施例によれば、制御回路22
を、加熱調理終了時にはマグネトロン10の発振を停止
させた後に、圧力センサ20のパルス信号に基づいて、
回転網11を加熱調理開始時における回転位置で停止さ
せるように制御し、且つ、その後に加熱調理の終了報知
を行わせるように構成した。
【0040】従って、調理終了時における、回転網11
上のターンテーブル14に載置された被調理物15の位
置は、調理開始時に載置された位置にあるように制御さ
れるので、使用者は、被調理物15を加熱室4内から容
易に取出すことができ、また、その位置制御を行う前に
マグネトロン10の発振を停止させるので被調理物15
を加熱し過ぎることがなく、更に、その位置制御後に加
熱調理の終了報知が行われるので、回転網11が加熱調
理の終了(ステップS8)後に調理開始位置まで回転さ
れている間に使用者が扉5を開放してしまうようなこと
はない。
【0041】本発明は上記しかつ図面に記載した実施例
にのみ限定されるものではなく、以下のような変形が可
能である。ローラー16が取付けられている数は3箇所
としたが、これより多くまたは少なくても良く、その数
に合わせて制御内容のフローチャートのステップを適宜
変更すれば応用が可能である。また、パルス信号の入力
間隔時間Tを制御回路22内の記憶手段に予め記憶して
おくようにしたが、調理中に入力されるパルス信号間隔
を何回か測定し、その平均値を取ることによってTを決
定するようにしても良い。
【0042】また、圧力センサ20の出力信号の有無を
確認することにより、付属品の使用の有無を判別するこ
とが可能であり、付属品が使用されていない場合には警
告を発して調理の制御を中止するなども可能である。
【0043】更に、ダイヤフラム17として加重に応じ
て変形するものを用い、かつ、圧力センサ20も圧力の
変化に応じてその出力信号のレベルが変化するものを用
いることにより、微量な被調理物を調理する場合には加
熱時間を標準より短く制御したり、被調理物がターンテ
ーブル14上に載置されていない場合には、動作しない
ようにするなどの制御も可能である。加えて、被調理物
の量の多少を判断して、加熱時間を制御する半自動調理
化も可能である。
【0044】
【発明の効果】本発明は以上説明した通りであるので、
以下の効果を奏する。請求項1記載の加熱調理器によれ
ば、回転網が回転すると、回転網に設けられたローラー
がその回転に伴って加熱室の底面上を転動し、その転動
の軌道上に配置された回転検知手段は、ローラーが回転
検知手段上を通過すると、気体の圧力変化によって回転
網の回転を検知するので、簡単でかつ安価な構成によっ
て回転網の回転を検知することができる、また、熱影響
を受けることもない。
【0045】請求項2記載の加熱調理器によれば、回転
検知手段を、ローラーにより押圧される電磁シール性を
有するダイヤフラムを備えて構成したので、回転検知手
段がマイクロ波による加熱の影響を受けることがなく、
また、その部分からマイクロ波が加熱室外部に漏洩する
こともない。
【0046】請求項3記載の加熱調理器によれば、制御
手段は、回転検知手段の検知信号によって、加熱調理終
了時に回転網を加熱調理開始時の回転位置で停止させる
ように制御するので、被調理物は加熱調理の終了時には
調理開始時に載置された位置と同じ位置にある。
【0047】請求項4記載の加熱調理器によれば、制御
手段は、加熱調理終了時に前記加熱手段を停止させてか
ら、回転網を加熱調理開始時の回転位置で停止させるよ
うに制御するので、被調理物を加熱し過ぎることがな
い。
【0048】請求項5記載の加熱調理器によれば、制御
手段は、加熱調理終了時に回転網を加熱調理開始時の回
転位置で停止させてから加熱調理の終了報知を行わせる
ように制御するので、回転網が加熱調理終了後に加熱調
理開始位置まで回転している間に、使用者が扉を開放す
ることを防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例における加熱調理器本体の横
断面図
【図2】回転検知手段の構造を示す拡大図
【図3】加熱調理器本体の正面図
【図4】電気的構成を示すブロック図
【図5】制御内容のメインルーチンの一部を示すフロー
チャート
【図6】圧力センサのパルス信号出力タイミングと、加
熱調理時間の開始及び停止時間との関係を示す図
【符号の説明】
1は電子レンジ本体、4は加熱室、8はブザー(報知手
段)、10はマグネトロン(加熱手段)、11は回転
網、13はモータ(回転手段)、15は被調理物、16
はローラー、17はダイヤフラム、21は回転検知手
段、22は制御回路(制御手段)を示す。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 加熱室と、 この加熱室内に収容された被調理物を加熱する加熱手段
    と、 前記加熱室内に設けられた回転網と、 前記回転網を加熱調理中に回転させる回転手段と、 前記回転網に設けられ、その回転網の回転に伴って前記
    加熱室の底面上を転動するローラーと、 前記加熱室の底部であって、前記回転網の回転に伴う前
    記ローラーの軌道上に設けられ、ローラーの通過による
    気体の圧力変化によって回転網の回転を検知する回転検
    知手段とを具備したことを特徴とする加熱調理器。
  2. 【請求項2】 前記回転検知手段は、ローラーにより押
    圧される電磁シール性を有するダイヤフラムを備えてい
    ることを特徴とする請求項1記載の加熱調理器。
  3. 【請求項3】 加熱室と、 この加熱室内に収容された被調理物を加熱する加熱手段
    と、 前記加熱室内に設けられた回転網と、 前記回転網を加熱調理中に回転させる回転手段と、 前記回転網に設けられ、その回転網の回転に伴って前記
    加熱室の底面上を転動するローラーと、 前記加熱室の底部であって、前記回転網の回転に伴う前
    記ローラーの軌道上に設けられ、ローラーの通過による
    気体の圧力変化によって回転網の回転を検知する回転検
    知手段と、 この回転検知手段の検知信号によって、前記回転網の加
    熱調理開始時の回転位置を検出すると共に、加熱調理終
    了時に回転網を加熱調理開始時の回転位置で停止させる
    制御手段とを具備したことを特徴とする加熱調理器。
  4. 【請求項4】 制御手段は、加熱調理終了時に前記加熱
    手段を停止させてから、回転網を加熱調理開始時の回転
    位置で停止させることを特徴とする請求項3記載の加熱
    調理器。
  5. 【請求項5】 制御手段は、加熱調理終了時に回転網を
    加熱調理開始時の回転位置で停止させてから報知手段に
    加熱調理の終了報知を行わせることを特徴とする請求項
    3または4記載の加熱調理器。
JP30189594A 1994-12-06 1994-12-06 加熱調理器 Pending JPH08159488A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN100425911C (zh) * 2006-07-20 2008-10-15 安国庆 免开启式微波炉

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