JP2000257870A - 電子レンジ - Google Patents

電子レンジ

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JP2000257870A
JP2000257870A JP11063432A JP6343299A JP2000257870A JP 2000257870 A JP2000257870 A JP 2000257870A JP 11063432 A JP11063432 A JP 11063432A JP 6343299 A JP6343299 A JP 6343299A JP 2000257870 A JP2000257870 A JP 2000257870A
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JP
Japan
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food
rotating body
temperature
electric field
temperature portion
Prior art date
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Pending
Application number
JP11063432A
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English (en)
Inventor
Tamotsu Takei
保 武井
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Publication date
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  • Control Of High-Frequency Heating Circuits (AREA)
  • Constitution Of High-Frequency Heating (AREA)
  • Electric Ovens (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 加熱むらの防止を図り、加熱効率の向上も図
るようにする。 【解決手段】 加熱室4にはモータ5によって回転駆動
される回転体6が設けられている。この回転体6には、
回転皿7を介して食品が載せられる。加熱室4の側板部
には励振口8が形成されている。マグネトロン10はマ
イクロ波を導波管11及び励振口8を介して加熱室4内
に供給する。温度センサ16は、加熱室4内の食品の表
面温度を検出するものであり、制御回路17とで食品の
表面温度分布を検出する温度分布検出手段18を構成す
る。制御回路17はマイクロコンピュータを含んで構成
されており、これは温度分布検出手段18による検出結
果に基づいて回転体6を所定の位置で停止させるように
なっている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、加熱むら改善策及
び加熱効率改善策を講じた電子レンジに関するものであ
る。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】従来より、電子レンジ
においては、加熱室の内底部に金属製の網状の回転体を
回転駆動し得るように配設し、加熱室の側板部に励振口
を形成し、また加熱室の外部にマイクロ波発生装置たる
マグネトロンを配設し、このマグネトロンが発生するマ
イクロ波を導波管及び前記励振口を通して加熱室内に供
給するようにしている。この場合、前記回転体に、耐熱
ガラス製の回転皿を介して食品を載せ、あるいは回転体
に直接食品を載せ、この回転体を回転させつつ、前記加
熱室の側板部の励振口から供給されるマイクロ波により
上記食品をマイクロ波加熱するようにしている。
【0003】ところで、励振口の位置とか、加熱室内に
発生するマイクロ波の定在波の影響により、食品に部分
的に熱いところとやや冷たいところが生じ、加熱むらが
発生する問題があった。これを解決するものとして、マ
イクロ波を撹拌するためのスタラファンを設ける構成の
ものもある。しかし、このものではマイクロ波の定在波
は依然存在するから、期待したほど加熱むらが改善され
ず、また、食品が少量の場合もマイクロ波を撹拌するた
め、加熱効率も悪いといった問題もある。
【0004】本発明は上記事情に鑑みてなされたもので
あり、その目的は、加熱むらの防止を図り得ると共に加
熱効率の向上も図ることができる電子レンジを提供する
にある。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、加熱
室と、前記加熱室の内底部にモータにより回転駆動され
るように設けられた食品載置用の回転体と、前記加熱室
外部に設けられてマイクロ波を発生するマイクロ波発生
装置と、前記加熱室の内部に前記マイクロ波を供給する
励振口と、前記食品の表面温度分布を検出する温度分布
検出手段と、この温度分布検出手段による検出結果に基
づいて回転体を所定の位置で停止させる制御手段とを含
んで構成される。
【0006】この発明は、次の点に着目してなされてい
る。すなわち、マイクロ波発生装置からマイクロ波が発
生して加熱室に供給されると、マイクロ波がこの加熱室
内で反射していわゆる干渉が発生し、このときマイクロ
波の波長が一定であること及び加熱室の大きさが一定で
あることから定在波が発生し、定在波が強いところでは
電界が強くなる。また、励振口の近傍ではマイクロ波が
集中的に照射されることからこの部分も電界が強くな
る。このような電界が強い領域では加熱効率の良い加熱
が図れるものである。
【0007】一方、回転体を回転させた状態で食品をマ
イクロ波加熱する場合でも、加熱される食品にも温度が
高くなる部分やあまり高くならない部分が発生すること
(これは加熱むらである)が以前から判っている。ま
た、食品の大きさが小さいような場合には、加熱むらは
少ないものの、該食品の載置位置が電界の強い領域と合
致することが少なくて加熱効率が悪いということも判っ
た。
【0008】この点に着目した上記構成においては、温
度分布検出手段により、食品の表面温度分布状態を検出
することで、回転体上の食品の大きさや輪郭さらには位
置を判定することが可能となり、また食品の低温部分あ
るいは高温度部分が判るようになる。そして、この検出
結果に基づいて、回転体の所定の位置で停止させること
により、食品全体を電界の強い領域に位置させることも
可能となり、また、食品における低温度部分を電界の強
い領域に合致させることが可能となる。この結果、加熱
むらの防止や加熱効率の向上に寄与できるようになる。
【0009】請求項2の発明は、制御手段が、温度分布
検出手段による検出結果に基づいて回転体上の食品の面
積及び位置を検出し、食品面積が所定値より小さいとき
には、食品が強電界の領域となる位置で回転体を停止さ
せるようになっているところに特徴を有する。この構成
においては、食品の大きさは、温度分布検出手段により
検出された食品面積により推定することが可能であり、
食品面積が所定値より小さいことをもって食品の大きさ
が小さいと判定できる。食品の大きさが小さい場合には
加熱むらは発生しにくいことから、加熱効率の向上に重
点をおけば良い。しかして、上記構成においては、食品
面積が所定値より小さいときには、食品が強電界の領域
となる位置で回転体を停止させるから、食品を強電界に
より加熱効率良く加熱できるようになる。
【0010】請求項3の発明は、制御手段が、温度分布
検出手段による検出結果に基づいて回転体上の食品の面
積及び位置を検出し、食品面積が所定値より小さいとき
には、食品が励振口の近傍となる位置で回転体を停止さ
せるようになっているところに特徴を有する。既述した
ように励振口の近傍は強電界が存在するところであるか
ら、この請求項3の発明においては、食品面積が所定値
より小さいときには、食品が励振口の近傍となる位置で
回転体を停止させることにより、食品を強電界により加
熱効率良く加熱できるようになる。
【0011】請求項4の発明は、制御手段が、加熱室に
おける強電界の位置を記憶した記憶部を有し、温度分布
検出手段による検出結果に基づいて回転体上の食品の面
積及び位置を検出し、食品面積が所定値より小さいとき
には、食品が前記記憶部で記憶した強電界の領域となる
位置で回転体を停止させるようになっているところに特
徴を有する。既述したように加熱室内には定在波により
強電界が存在するところがある。しかして、この請求項
4の発明においては、食品面積が所定値より小さいとき
には、食品が記憶部で記憶した強電界の領域となる位置
で回転体を停止させることにより、食品を強電界により
加熱効率良く加熱できるようになる。
【0012】請求項5の発明は、制御手段が、温度分布
検出手段による検出結果に基づいて食品の低温度部分を
検出し、この低温度部分が強電界の領域となる位置で回
転体を停止させるようになっているところに特徴を有す
る。この構成においては、食品における低温度部分を強
電界により効率良く加熱できるようになり、加熱むらを
有効に防止できるようになる。
【0013】請求項6の発明は、制御手段が、温度分布
検出手段による検出結果に基づいて食品の低温度部分を
検出し、この低温度部分が励振口の近傍となる位置で回
転体を停止させるようになっているところに特徴を有す
る。この構成においては、食品における低温度部分を励
振口近傍に位置させ得て強電界により効率良く加熱でき
るようになり、加熱むらを有効に防止できるようにな
る。
【0014】請求項7の発明は、制御手段が、加熱室に
おける強電界の位置を記憶した記憶部を有し、温度分布
検出手段による検出結果に基づいて食品の低温度部分を
検出し、この低温度部分が前記記憶部で記憶した強電界
の領域となる位置で回転体を停止させるようになってい
るところに特徴を有する。この構成においては、食品に
おける低温度部分を記憶部で記憶した強電界の領域に位
置させ得て強電界により効率良く加熱できるようにな
り、加熱むらを有効に防止できるようになる。
【0015】請求項8の発明は、制御手段が、温度分布
検出手段による検出結果に基づいて食品の高温度部分を
検出し、この高温度部分が弱電界の領域となる位置で回
転体を停止させるようになっているところに特徴を有す
る。上記構成においては、食品の高温度部分が弱電界の
領域となる位置で回転体を停止させるから、食品におけ
る高温度部分の加熱を抑え得て加熱むらを防止できるよ
うになる。
【0016】請求項9の発明は、制御手段が、温度分布
検出手段による検出結果に基づいて食品の高温度部分を
検出し、この高温度部分が励振口から離れた位置で回転
体を停止させるようになっているところに特徴を有す
る。上記構成においては、食品の高温度部分が励振口か
ら離れた位置となるように回転体を停止させるから、食
品における高温度部分の加熱を抑え得て加熱むらを防止
できるようになる。
【0017】請求項10の発明は、制御手段が、加熱室
における弱電界の位置を記憶した記憶部を有し、温度分
布検出手段による検出結果に基づいて食品の高温度部分
を検出し、この高温度部分が食品が前記記憶部で記憶し
た弱電界の領域となる位置で回転体を停止させるように
なっているところに特徴を有する。上記構成において
は、食品の高温度部分が記憶部で記憶した弱電界の領域
となる位置で回転体を停止させるから、食品における高
温度部分の加熱を抑え得て加熱むらを防止できるように
なる。
【0018】請求項11の発明は、制御手段が、低温度
部分の判定基準値を、食品の平均温度より10%低い値
に設定し、この判定基準値より低い温度領域を低温度部
分と判定し、この判定がなされてから回転体の停止制御
を行なうようになっているところに特徴を有する。この
構成においては、食品の最終加熱温度の温度むらを適正
に抑えることができるようになる。
【0019】請求項12の発明は、制御手段が、高温度
部分の判定基準値を、食品の平均温度より10%高い値
に設定し、この判定基準値より高い温度領域を高温度部
分と判定し、この判定がなされてから回転体の停止制御
を行なうようになっているところに特徴を有する。この
構成においても、食品の最終加熱温度の温度むらを適正
に抑えることができるようになる。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明の第1の実施例につ
き図1ないし図6を参照しながら説明する。まず、図2
において、電子レンジの本体1は、外箱2の内部に内箱
3を配設して構成されており、この内箱3の内部は加熱
室4とされている。この加熱室4の底板部4a外面の中
央下方部には、モータ5が配設されており、これの回転
軸5aの上端部は、前記底板部4aを貫通して加熱室4
内に突出している。
【0021】このモータ5の回転軸5aには、金属製の
回転体6が一体回転し得るように着脱可能に取付けられ
ている。この回転体6の構造については後述する。この
回転体6には、これに直接的に、あるいは例えば耐熱ガ
ラス製の回転皿7を介して食品を載せるようになってい
る。
【0022】さらに、加熱室4の例えば右側板部4aに
は、例えば矩形状をなす励振口8が形成されている。ま
た、外箱2と内箱3との間のうちの右側の空間部は機械
室9とされており、この機械室9にはマイクロ波発生装
置たるマグネトロン10が導波管11を介して配設され
ている。上記導波管11は、これの一端側が前記マグネ
トロン10のアンテナ10aを包囲する形態となってお
り、また他端側は前記励振口8に連通している。
【0023】前記回転体6は、図3にも示すように、全
体形状は平面的にみて円形状で90度ごとに回転対象な
形状をなしている。詳細に述べると、中心部分には小さ
な円形部6aが形成され、この円形部6aには、前記回
転軸5aのDカット状の上端部と勘合するD形勘合部6
bが形成されている。この円形部6aの外周部に90度
おきに放射方向に延びる4本のリブ部6cが形成され、
各リブ部6c先端を連結するように回転体6の中心と同
心の円環状のリブ部6dが形成されている。
【0024】さらに、このリブ部6dの外周部には、前
記各リブ部6cと45度ずれた位置から放射方向(半径
方向)に延びるように4本のリブ部6eが形成され、さ
らに、各リブ部6e先端を連結するように同様に同心の
円環状のリブ部6fが形成されている。このリブ部6f
の外周部には、前記各リブ部6eと45度ずれた位置か
ら放射方向(半径方向)に延びるように4本のリブ部6
gが形成され、さらに、各リブ部6g先端を連結するよ
うに最外周である同心の円環状のリブ部6hが形成され
ている。
【0025】一方、前記モータ5の回転軸5a部分に
は、図4にも示すように、位置検出手段たる位置検出装
置12が設けられている。この位置検出装置12は、非
回転部位であるモータフレーム5b上面に取付けられた
ホトインタラプタ13と、回転軸5aに円板14を介し
て取着されてホトインタラプタ13にて検出される被検
体15とから構成されている。この場合、ホトインタラ
プタ13にて被検体15が検出されたタイミングを、図
3に示すように回転体6の特定位置Phが加熱室4の特
定位置(これは例えば励振口8の中心と合致する位置)
P4と合致するタイミングとしており、この位置を初期
位置と称する。また、この場合モータ5は同期モータか
ら構成され、一定速度で回転駆動される構成となってい
る。
【0026】さらに、図2において、機械室9の上部に
は、温度センサ16が配設されており、この温度センサ
16は、加熱室4の側壁に形成された孔を通して、加熱
室4内の食品の表面温度を検出するものであり、図1に
示す制御回路17とで食品の表面温度分布を検出する温
度分布検出手段18を構成するものである。上記温度セ
ンサ16は、図示しないが赤外線センサからなる4つの
単位センサを一列に有して構成されており、回転体6上
の検出視野は、図5に符号S1、S2、S3、S4で示
すようになっている。
【0027】上記制御回路17はマイクロコンピュータ
を含んで構成されており、これは次のようにして温度分
布を検出する。すなわち、制御回路17は、タイマー機
能を備えており、モータ5が定速回転で1回転に要する
時間Tnをデータとして有している。制御回路17は、
回転体6を定速回転させて、ホトインタラプタ13の検
出信号入力(回転体6の回転位置は初期位置である)か
らの時間カウントに基づいて回転体6の回転位置を検出
するものであり、その回転位置が相互間で「360°/
16」の回転位置(図5の符号K1〜K16参照)とな
るごとに各単位センサの温度を取り込む。このデータ
は、制御回路17により、温度分布として検出され且つ
記憶されるようになっている。つまり、回転体6の1回
転により64個のデータが取り込まれて温度分布が検出
されるようになっている。
【0028】この温度分布検出動作は、加熱開始後(マ
グネトロン10駆動開始後)食品の温度がある程度上昇
してから行なう。すなわち、加熱が開始される前の状態
では、食品と回転体6あるいは回転皿7との温度差があ
まりなくて食品の温度分布を検出することは信頼性が低
い。図6に示すように、加熱が開始されると、食品温度
が上昇してゆき、回転体6あるいは回転皿7との温度差
も広がってゆく。この温度変化を、前記温度センサ16
に基づく温度分布の変化でみると、図6に示すようにな
る。この図6では、回転体6の1回転による温度分布検
出動作を、所定時間ごとにプロットしている。なお、図
6では、実際には64本(4×16)の特性線が存在す
るが、図面の繁雑さを避けるために平均的に間引きして
ある。
【0029】しかして、図6に示す食品Fに対応する視
野の単位センサでは、検出温度の上昇度が高くなってゆ
く。しかるに所定時点tkでは、食品Fに対応する視野
の単位センサによる検出温度(その検出温度群を符号T
fで示す)とそれ以外の視野の単位センサによる検出温
度(その検出温度群を符号Tpで示す)とでは、温度差
がかなりみられる。
【0030】ここで、上記時点tkでの全温度データの
平均温度Thを算出する。すなわち、回転体6の1回転
で得られた64個の温度データを合計し、その合計値を
データ数64で除する。この除算値が全温度データにつ
いての平均温度Thとして求められる。
【0031】上記時点tkでの全温度データの平均温度
Thの「0.6倍」の温度値を食品領域判定基準温度T
fkを求め、各視野の温度と食品領域判定温度Tfkと
を比較し、視野の温度が食品領域判定温度Tfkより高
いときにはその視野部分に食品の一部が存在すると判断
することにより、その食品有りとする視野部分の配置数
及び配置形態で食品の面積を検出すると共に、回転体6
に対する配置位置を検出するようになっている。そし
て、食品の平均温度を算出する。すなわち、食品有りと
する視野部分の温度データを合計し、その合計値をデー
タ数で除し、その値を食品の平均値として求める。
【0032】そして、食品の大きさが大きいとき(後述
する)には、温度分布のうちの低温度部分と高温度部分
とを検出するようになっている。すなわち、食品の前記
平均温度より10%低い温度を低温部分用の判定基準値
として設定し、また、食品の平均温度より10%高い温
度を高温部分用の判定基準値として設定し、これらの判
定基準値と、食品領域の各視野での検出温度とを比較し
て、食品の低温度部分あるいは高温度部分を判定するよ
うになっている。
【0033】図1において、制御回路17には、ホトイ
ンタラプタ13、温度センサ16及びキー入力部19か
らの信号が入力されるようになっている。上記キー入力
部19は、加熱時間設定キーやスタートキー、さらにリ
セットキー等のキーを含んで構成されている。上記制御
回路17は、マグネトロン10、モータ5を制御するも
ので、制御手段として機能する。
【0034】この制御手段としての機能について述べ
る。回転体6に、回転皿7を介して食品を載せ、加熱時
間設定キーの操作により加熱時間が設定されてスタート
キーが操作されると、制御回路17は、マグネトロン1
0を駆動して加熱を開始すると共に、モータ5に通電し
て回転体6を回転させる。そして、前述の所定時間tk
に達すると、温度センサ16の4個の単位センサからの
温度検出信号を「360°/16」の回転角度ごとに1
回転分読み込んで、各視野の温度を記憶する。つまり温
度分布を検出する。そして、これに基づいて、既述した
ようにして食品の面積つまり大きさを検出する。
【0035】制御回路17は、前記食品Fの面積と予め
定められた所定値とを比較して食品Fの大きさが大きい
か小さいかを検出する。しかして、食品Fの大きさが小
さいことを検出すると、既述したように、初期位置での
回転体6における食品Fの位置(角度)を検出し、これ
を該制御回路17が有するRAM等の記憶手段に記憶す
る。そして、制御回路17は、回転体6における食品F
が励振口8の近傍となる位置で回転体6の回転を停止さ
せる。これにて、食品Fを強電界の領域に位置させるこ
とができ、もって効率良く加熱できるようになり、加熱
効率を高め得る。
【0036】一方、制御回路17は、前記食品Fの大き
さが比較的大きいことを検出すると、既述したように、
その食品Fのうち温度の低い部分と高い部分とを検出す
ると共に、この低温度部分及び高温度部分の、回転体6
の特定位置Phからの角度位置を記憶する。そして、制
御回路17は、回転体6における食品の前記低温度部分
が励振口8の近傍となる位置で該回転体6の回転を停止
させる。これにて、食品Fにおける低温度部分を強電界
に位置させることができ、もって効率良く加熱できるよ
うになり、加熱むらを有効に防止できる。
【0037】上述した本実施例によれば、温度分布検出
手段18を設けたから、食品Fの表面温度分布状態を検
出することで、回転体6上の食品の大きさ(面積)や位
置を判定することが可能となり、また食品Fの低温部分
あるいは高温度部分が判るようになる。そして、本実施
例では、温度分布検出手段18により食品面積を検出
し、検出された食品面積を所定値と比較して食品の大き
さが大きいか小さいかを検出し、食品Fの大きさが小さ
いときには、食品Fが励振口8の近傍となる位置で回転
体6を停止させるから、食品Fを強電界により効率良く
加熱できる。
【0038】また、食品Fの大きさが大きい場合には、
食品Fの低温度部分を検出し、この食品Fの低温度部分
が励振口8の近傍となる位置で回転体6を停止させるか
ら、この低温度部分を強電界により効率良く加熱できる
ようになり、加熱むらを有効に防止できる。
【0039】特に、低温度部分の判定基準値を、食品の
平均温度より10%低い値に設定し、この判定基準値よ
り低い温度領域を低温度部分と判定し、この判定がなさ
れてから回転体6の停止制御を行なうようにしたから、
食品の最終加熱温度の温度むらを適正に抑えることがで
き、しかもこの場合、高温度部分の判定基準値を、食品
の平均温度より10%高い値に設定し、この判定基準値
より高い温度領域を高温度部分と判定し、この判定がな
されてから回転体6の停止制御を行なうようにしたか
ら、これによっても、食品の最終加熱温度の温度むらを
適正に抑えることができる。
【0040】なお、上記第1の実施例では、強電界であ
る励振口8近傍に食品の低温度部分を位置させるべく回
転体6を停止制御するようにしたが、これは、食品の高
温度部分を強電界から離れた部位(励振口8から離れた
部位)に位置させるように回転体6を停止制御するよう
にしても良い。
【0041】次に図7は本発明の第2の実施例を示して
おり、この実施例は次の点が第1の実施例と異なる。す
なわち制御回路17は記憶部たるROMに図7の電界分
布データを記憶している。この電界分布データの考え方
は、加熱室4内を例えば64ブロック(縦横各々8分
割)に分割し、各ブロックの電界の強さを記憶してい
る。この電界の強さの求め方は、予め、加熱室の各ブロ
ックに対して1つの小さな食品を配置してマグネトロン
を一定時間駆動し、この後、各食品の温度を測ることに
より電界の相対的強さを求めている。この場合、電界の
強さは加熱におけるマイクロ波の定在波等に依存する
が、電子レンジ製品個々によって異なることもある。
【0042】しかして、制御回路17は、加熱を開始し
てから所定時間tkに達すると、温度センサ16の4個
の単位センサからの温度検出信号を「360°/16」
の回転角度ごとに1回転分読み込んで、各視野の温度を
記憶する。つまり温度分布を検出する。そして、これに
基づいて、既述したようにして食品の面積つまり大きさ
を検出する。
【0043】制御回路17は、前記食品Fの面積と予め
定められた所定値とを比較して食品Fの大きさが大きい
か小さいかを検出する。しかして、食品Fの大きさが小
さいことを検出すると、既述したように、初期位置での
回転体6における食品Fの位置(角度)を検出し、これ
を該制御回路17が有するRAM等の記憶手段に記憶す
る。そして、制御回路17は、食品Fが、記憶された電
界分布データのうちの強電界ブロック(これは1ブロッ
クであることもあるし複数ブロックが固まっていること
もある)の位置もしくはその近傍に位置するように回転
させて停止させる。これにて、食品Fを強電界の領域に
位置させることができ、もって効率良く加熱できるよう
になり、加熱効率を高め得る。
【0044】一方、制御回路17は、前記食品Fの大き
さが比較的大きいことを検出すると、既述したように、
その食品Fのうち温度の低い部分と高い部分とを検出す
ると共に、この低温度部分及び高温度部分の、回転体6
の特定位置Phからの角度位置を記憶する。そして、制
御回路17は、回転体6における食品の前記低温度部分
が、記憶された電界分布データのうちの強電界ブロック
(これは1ブロックであることもあるし複数ブロックが
固まっていることもある)の位置もしくはその近傍に位
置するように回転させて停止させる。これにて、食品F
における低温度部分を強電界の領域に位置させることが
でき、もって効率良く加熱できるようになり、加熱むら
を有効に防止できる。
【0045】なお、上記第2の実施例では、記憶された
電界分布データのうちの強電界ブロックに食品の低温度
部分を位置させるべく回転体6を停止制御するようにし
たが、これは、食品の高温度部分を弱電界ブロックに位
置させるように回転体6を停止制御するようにしても良
い。
【0046】また、回転体6は上述したように金属製で
且つ多数のリブ部6cないし6hを有する構成であるこ
とから、この回転体6の回転位置によって加熱室4内の
電界分布を異なるものであり、例えば、回転体6のある
回転位置では、加熱室4の中央部に強電界部分があり、
また回転体6の他のある回転位置では、全体的に均一な
電界分布となることもある。このような場合、食品の大
きさが小さくて中央部分に配置されているときには前者
の回転位置とし、食品の大きさが大きい場合には後者の
回転位置とする制御を行なうようにしても良い。また、
励振口8は加熱室4の上板部や底板部に形成しても良
い。
【0047】
【発明の効果】本発明は以上の説明から明らかなよう
に、次の効果を得ることができる。請求項1の発明によ
れば、食品の表面温度分布を検出する温度分布検出手段
を備え、且つ、温度分布検出手段による検出結果に基づ
いて回転体を所定の位置で停止させる制御手段を備えた
ことにより、食品を電界の強い箇所に位置させることが
可能となり、あるいは、食品における低温度部分を電界
の強い箇所に合致させることが可能となる。この結果、
加熱むらの防止や加熱効率の向上に寄与できる。
【0048】請求項2の発明によれば、制御手段が、温
度分布検出手段による検出結果に基づいて回転体上の食
品の面積及び位置を検出し、食品面積が所定値より小さ
いときには、食品が強電界の領域となる位置で回転体を
停止させるようになっているから、食品を強電界により
加熱効率良く加熱できる。請求項3の発明によれば、制
御手段が、温度分布検出手段による検出結果に基づいて
回転体上の食品の面積及び位置を検出し、食品面積が所
定値より小さいときには、食品が励振口の近傍となる位
置で回転体を停止させるようになっているから、食品を
強電界により加熱効率良く加熱できる。
【0049】請求項4の発明によれば、制御手段が、加
熱室における強電界の位置を記憶した記憶部を有し、温
度分布検出手段による検出結果に基づいて回転体上の食
品の面積及び位置を検出し、食品面積が所定値より小さ
いときには、食品が前記記憶部で記憶した強電界の領域
となる位置で回転体を停止させるようになっているか
ら、食品を強電界により加熱効率良く加熱できる。
【0050】請求項5の発明によれば、制御手段が、温
度分布検出手段による検出結果に基づいて食品の低温度
部分を検出し、この低温度部分が強電界のの領域となる
位置で回転体を停止させるようになっているから、食品
における低温度部分を強電界により効率良く加熱でき、
加熱むらを有効に防止できる。
【0051】請求項6の発明によれば、制御手段が、温
度分布検出手段による検出結果に基づいて食品の低温度
部分を検出し、この低温度部分が励振口の近傍となる位
置で回転体を停止させるようになっているから、食品に
おける低温度部分を励振口近傍に位置させ得て強電界に
より効率良く加熱でき、加熱むらを防止できる。
【0052】請求項7の発明によれば、制御手段が、加
熱室における強電界の位置を記憶した記憶部を有し、温
度分布検出手段による検出結果に基づいて食品の低温度
部分を検出し、この低温度部分が前記記憶部で記憶した
強電界の領域となる位置で回転体を停止させるようにな
っているから、食品における低温度部分を記憶部で記憶
した強電界の位置に位置させ得て強電界により効率良く
加熱でき、加熱むらを防止できる。
【0053】請求項8の発明によれば、制御手段が、温
度分布検出手段による検出結果に基づいて食品の高温度
部分を検出し、この高温度部分が弱電界の領域となる位
置で回転体を停止させるようになっているから、食品に
おける高温度部分の加熱を抑え得て加熱むらを防止でき
る。
【0054】請求項9の発明によれば、制御手段が、温
度分布検出手段による検出結果に基づいて食品の高温度
部分を検出し、この高温度部分が励振口から離れた位置
で回転体を停止させるようになっているから、食品にお
ける高温度部分の加熱を抑え得て加熱むらを防止でき
る。
【0055】請求項10の発明によれば、制御手段が、
加熱室における弱電界の位置を記憶した記憶部を有し、
温度分布検出手段による検出結果に基づいて食品の高温
度部分を検出し、この高温度部分が食品が前記記憶部で
記憶した弱電界の領域となる位置で回転体を停止させる
ようになっているから、食品における高温度部分の加熱
を抑え得て加熱むらを防止できる。
【0056】請求項11の発明によれば、制御手段が、
低温度部分の判定基準値を、食品の平均温度より10%
低い値に設定し、この判定基準値より低い温度領域を低
温度部分と判定し、この判定がなされてから回転体の停
止制御を行なうようになっているから、食品の最終加熱
温度の温度むらを適正に抑えることができる。
【0057】請求項12の発明によれば、制御手段が、
高温度部分の判定基準値を、食品の平均温度より10%
高い値に設定し、この判定基準値より高い温度領域を高
温度部分と判定し、この判定がなされてから回転体の停
止制御を行なうようになっているから、食品の最終加熱
温度の温度むらを適正に抑えることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例の電気的構成を説明する
ための電気系統図
【図2】電子レンジの縦断正面図
【図3】加熱室の平面図
【図4】ホトインタラプタ部分の斜視図
【図5】温度センサの視野の様子を示す平面図
【図6】回転体及び食品の温度変化を示す図
【図7】本発明の第2の実施例にかかわる温度分布デー
タ内容を説明するための図
【符号の説明】
4は加熱室、5はモータ、5aは回転軸、6は回転体、
6cないし6hはリブ部、8は励振口、10はマグネト
ロン(マイクロ波発生装置)、11は導波管、17は制
御回路(制御手段)、18は温度分布検出手段を示す。

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 加熱室と、 前記加熱室の内底部にモータにより回転駆動されるよう
    に設けられた食品載置用の回転体と、 前記加熱室外部に設けられてマイクロ波を発生するマイ
    クロ波発生装置と、 前記加熱室の内部に前記マイクロ波を供給する励振口
    と、 前記食品の表面温度分布を検出する温度分布検出手段
    と、 この温度分布検出手段による検出結果に基づいて回転体
    を所定の位置で停止させる制御手段とを備えてなる電子
    レンジ。
  2. 【請求項2】 制御手段は、温度分布検出手段による検
    出結果に基づいて回転体上の食品の面積及び位置を検出
    し、食品面積が所定値より小さいときには、食品が強電
    界の領域となる位置で回転体を停止させるようになって
    いることを特徴とする請求項1記載の電子レンジ。
  3. 【請求項3】 制御手段は、温度分布検出手段による検
    出結果に基づいて回転体上の食品の面積及び位置を検出
    し、食品面積が所定値より小さいときには、食品が励振
    口の近傍となる位置で回転体を停止させるようになって
    いることを特徴とする請求項1記載の電子レンジ。
  4. 【請求項4】 制御手段は、加熱室における強電界の位
    置を記憶した記憶部を有し、温度分布検出手段による検
    出結果に基づいて回転体上の食品の面積及び位置を検出
    し、食品面積が所定値より小さいときには、食品が前記
    記憶部で記憶した強電界の領域となる位置で回転体を停
    止させるようになっていることを特徴とする請求項1記
    載の電子レンジ。
  5. 【請求項5】 制御手段は、温度分布検出手段による検
    出結果に基づいて食品の低温度部分を検出し、この低温
    度部分が強電界の領域となる位置で回転体を停止させる
    ようになっていることを特徴とする請求項1記載の電子
    レンジ。
  6. 【請求項6】 制御手段は、温度分布検出手段による検
    出結果に基づいて食品の低温度部分を検出し、この低温
    度部分が励振口の近傍となる位置で回転体を停止させる
    ようになっていることを特徴とする請求項1記載の電子
    レンジ。
  7. 【請求項7】 制御手段は、加熱室における強電界の位
    置を記憶した記憶部を有し、温度分布検出手段による検
    出結果に基づいて食品の低温度部分を検出し、この低温
    度部分が前記記憶部で記憶した強電界の領域となる位置
    で回転体を停止させるようになっていることを特徴とす
    る請求項1記載の電子レンジ。
  8. 【請求項8】 制御手段は、温度分布検出手段による検
    出結果に基づいて食品の高温度部分を検出し、この高温
    度部分が弱電界の領域となる位置で回転体を停止させる
    ようになっていることを特徴とする請求項1記載の電子
    レンジ。
  9. 【請求項9】 制御手段は、温度分布検出手段による検
    出結果に基づいて食品の高温度部分を検出し、この高温
    度部分が励振口から離れた位置で回転体を停止させるよ
    うになっていることを特徴とする請求項1記載の電子レ
    ンジ。
  10. 【請求項10】 制御手段は、加熱室における弱電界の
    位置を記憶した記憶部を有し、温度分布検出手段による
    検出結果に基づいて食品の高温度部分を検出し、この高
    温度部分が食品が前記記憶部で記憶した弱電界の領域と
    なる位置で回転体を停止させるようになっていることを
    特徴とする請求項1記載の電子レンジ。
  11. 【請求項11】 制御手段は、低温度部分の判定基準値
    を、食品の平均温度より10%低い値に設定し、この判
    定基準値より低い温度領域を低温度部分と判定し、この
    判定がなされてから回転体の停止制御を行なうようにな
    っていることを特徴とする請求項5、6、7のいずれか
    に記載の電子レンジ。
  12. 【請求項12】 制御手段は、高温度部分の判定基準値
    を、食品の平均温度より10%高い値に設定し、この判
    定基準値より高い温度領域を高温度部分と判定し、この
    判定がなされてから回転体の停止制御を行なうようにな
    っていることを特徴とする請求項8、9、10のいずれ
    かに記載の電子レンジ。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001201057A (ja) * 2000-01-18 2001-07-27 Mitsubishi Electric Corp 高周波加熱装置
JP2014184019A (ja) * 2013-03-25 2014-10-02 Mitsubishi Electric Corp 炊飯器

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