JP2000257873A - 電子レンジ - Google Patents

電子レンジ

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JP2000257873A
JP2000257873A JP11063431A JP6343199A JP2000257873A JP 2000257873 A JP2000257873 A JP 2000257873A JP 11063431 A JP11063431 A JP 11063431A JP 6343199 A JP6343199 A JP 6343199A JP 2000257873 A JP2000257873 A JP 2000257873A
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JP
Japan
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rotating body
rotation
food
excitation
microwave
Prior art date
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Application number
JP11063431A
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English (en)
Inventor
Tamotsu Takei
保 武井
Kazuhiro Furuta
和浩 古田
Masaharu Yonekura
正治 米倉
Yoshio Okamura
嘉夫 岡村
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 加熱効率の向上を図りつつ加熱むらを防止で
き、しかも簡単な構成でこれを実現できるようにする。 【解決手段】 加熱室4の内底部には金属製の回転体6
が設けられている。また、加熱室4の底板部には回転体
6の回転中心から異なる距離で複数の励振口8、9が形
成されている。回転体6は、円形状で90度ごとに回転
対象な形状をなしており、4本の直線状のリブ部6c、
円環状のリブ部6d、4本の直線状のリブ部6e、円環
状のリブ部6f、4本の直線状のリブ部6g及び円環状
のリブ部6hが形成されている。リブ部6eは、励振口
8の短辺方向長さより長くなる構成であり、リブ部6g
は、励振口9の短辺方向長さより長くなる構成である。
外側のリブ部6gが励振口9をその短辺方向と平行に横
切る形態となると、この励振口9からのマイクロ波の供
給がほとんどもしくは完全に遮断される。外側のリブ部
6eが励振口8をその短辺方向と平行に横切る形態とな
るとこの励振口8からのマイクロ波の供給がほとんども
しくは完全に遮断される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、励振口を加熱室の
底板部に形成した電子レンジに関する。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】従来より、電子レンジ
においては、加熱室の内底部に金属製の網状の回転体を
回転駆動し得るように配設し、加熱室の側板部に励振口
を形成し、また加熱室の外部にマイクロ波発生装置たる
マグネトロンを配設し、このマグネトロンが発生するマ
イクロ波を導波管及び前記励振口を通して加熱室内に供
給するようにしている。この場合、前記回転体に、耐熱
ガラス製の回転皿を介して食品を載せ、あるいは回転体
に直接食品を載せ、この回転体を回転させつつ、前記加
熱室の側板部の励振口から供給されるマイクロ波により
上記食品をマイクロ波加熱するようにしている。
【0003】ところで、回転体に載せられる食品は、通
常ほぼ中央に載せられるものであり、この場合、その食
品と加熱室の側板部の励振口との距離が比較的離れてい
る。このような状況では、食品に対する加熱効率(同一
電力での食品に対する加熱度合い)が低いという問題が
あった。
【0004】これを解決すべく、加熱室の底板部に励振
口を形成して、なるべく励振口と食品とを接近させる構
成とすることが考えられている。しかし、このもので
は、励振口から供給されるマイクロ波の供給パターンが
画一的で、加熱むらが発生する虞があった。さらに加熱
効率は従来構成の場合に比して向上するものの、食品の
多様化等を考慮すると、さらなる加熱向上が要望される
ものであった。
【0005】本発明は上述の事情に鑑みてなされたもの
であり、その目的は、加熱効率の向上を図りつつ加熱む
らを防止でき、しかも簡単な構成でこれを実現できる電
子レンジを提供するにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、加熱
室と、前記加熱室の内底部にモータにより回転駆動され
るように設けられ、金属製であって複数のリブ部を有す
る回転体と、前記加熱室の底板部に、前記回転体の回転
中心から異なる距離で形成された複数の励振口と、前記
加熱室外部に設けられたマイクロ波発生装置と、このマ
イクロ波発生装置が発生したマイクロ波を前記複数の励
振口に導く導波管とを備え、前記回転体の回転により、
各励振口からのマイクロ波の出方を制御する構成として
なるものである。
【0007】上記構成においては、励振口を加熱室の底
板部に形成しているから、加熱効率が良い。しかも、こ
の励振口を複数設け、各励振口からのマイクロ波の出方
を制御するから、食品の加熱むらを防止できるようにな
ると共に、さらなる加熱効率の向上を図ることができる
ようになる。さらには、このマイクロ波出方制御を回転
体の回転に行なうから、構成が実に簡単である。
【0008】請求項2の発明は、回転体が、その1回転
のうちに複数の励振口をその短辺方向と平行に横切るこ
とが可能なリブ部を有し、且つ、該リブ部が各励振口を
横切るタイミングが異なるように設けられているところ
に特徴を有する。本発明者の調査によれば、次のことが
判った。励振口を加熱室の底板部に形成すると、この励
振口の上方に回転体が存在することになるが、この場
合、マイクロ波の通過性を考えると、回転体をリブ部を
有するように構成してリブ部間にマイクロ波通過用の大
きな開口を形成した方が好ましい。しかしあまり大きな
開口を形成すると、回転体自体の強度が弱くなってしま
うものであり、その開口の大きさはある程度制限され
る。しかして、このようにリブ部を有する回転体を回転
させると、ある回転角度位置では、リブ部のうち放射方
向に指向するリブ部が、励振口を短辺方向と平行に横切
ってしまう状態となることがある。このような状況で
は、励振口から出されるマイクロ波が、上記「横切るリ
ブ部」によって遮蔽されてマグネトロン側へ反射する現
象を示し、上記励振口が実質的に閉鎖もしくは口が絞ら
れた状態となる。つまり、回転体に、励振口を短辺方向
と平行に横切ることが可能なリブ部を形成することに、
該回転体の回転角度位置によって、複数の励振口のマイ
クロ波供給量(マイクロ波の出方)を個別に制御するこ
とが可能となる。
【0009】しかるに上記請求項2の発明では、回転体
が、その1回転のうちに複数の励振口をその短辺方向と
平行に横切ることが可能なリブ部を有し、且つ、該リブ
部が各励振口を横切るタイミングが異なるように設けら
れているから、各励振口からのマイクロ波の出方を個別
に制御でき、食品の大きさや形状に対応した加熱モード
を設定できて、食品に応じた加熱むら防止や加熱効率の
さらなる向上を図り得るようになる。
【0010】請求項3の発明は、回転体を励振口に対し
て所定の位置で止めて、マイクロ波発生装置を駆動する
ようにしたところに特徴を有する。請求項2の発明にお
いては回転体の回転位置によって励振口からのマイクロ
波の出方を種々変更できるものであり、この場合、上記
請求項3の発明のように、回転体を励振口に対して所定
の位置で止めて、マイクロ波発生装置を駆動するように
することにより、最大効率の位置で止めることも可能と
なり、加熱効率を高めたり、あるいは、食品に応じた加
熱強度にしたりすることが可能となる。
【0011】請求項4の発明は、回転体の回転位置を検
出する位置検出手段と、この位置検出手段による検出結
果に基づいて回転体の回転を制御する制御手段とを設け
たところに特徴を有する。この構成においては、回転体
を所定位置に停止制御したり、所定位置で止めるように
間欠回転制御したりすることが容易に可能となり、食品
や回転体の構成にあったマイクロ波の出方の制御を図れ
るようになる。
【0012】請求項5の発明は、食品の表面温度分布を
検出する温度分布検出手段と、この温度分布検出手段に
よる検出結果に基づいて回転体の回転を制御する制御手
段とを設けたところに特徴を有する。この構成において
は、食品の表面温度分布状態を検出することで、食品の
全体の温度状態とか、高温箇所あるいは低温箇所が判る
ようになり、そして、この検出結果に基づいて、回転体
の回転を制御することにより、食品の表面温度分布に応
じたマイクロ波の出方の制御を図れるようになり、加熱
効率の向上や加熱むらの防止に寄与できるようになる。
【0013】請求項6の発明は、食品の表面温度分布を
検出する温度分布検出手段と、この温度分布検出手段に
よる検出結果に基づいて回転体における食品の位置ある
いは形状を検出する食品位置検出手段と、この食品位置
検出手段による検出結果に基づいて回転体の回転を制御
する制御手段とを設けたところに特徴を有する。この構
成においては、回転体に載置された食品の位置あるいは
形状に応じたマイクロ波の出方の制御を図れるようにな
る。例えば、食品が大きいものである場合には回転体を
連続回転することで加熱むらを防止でき、食品が小さい
ものが回転体の中央部に存する場合には、マイクロ波の
出方が大きくなる位置で停止することで、加熱効率の良
い加熱ができるようになる。
【0014】請求項7の発明は、入力電流あるいは入力
電力を検出する入力検出手段と、この入力検出手段によ
る検出結果に基づいて回転体の回転を制御する制御手段
とを設けたところに特徴を有する。励振口からのマイク
ロ波の出方は、入力電流あるいは入力電力によって判定
することが可能である。つまり、励振口からのマイクロ
波の出方が多いと、消費されるエネルギーも多いことか
ら入力電流あるいは入力電力も大きくなる。従って、請
求項7の発明においては、入力電流あるいは入力電力を
検出し、その検出結果に基づいて回転体の回転を制御す
ることで、励振口からのマイクロ波の出方を良好に制御
できるようになる。
【0015】この場合、回転体が1回転する間において
入力電流検出手段により入力電流あるいは入力電力が最
大となる位置で回転体を停止する構成(請求項8の発
明)とすれば、加熱効率の向上に寄与できるようにな
る。
【0016】請求項9の発明は、食品の重量を検出する
重量検出手段と、この重量検出手段による検出結果に基
づいて回転体の回転を制御する制御手段とを設けたとこ
ろに特徴を有する。この構成においては、回転体に載置
された食品の重量に応じたマイクロ波の出方の制御を図
れるようになる。例えば、食品重量が重いものである場
合には回転体を連続回転することで加熱むらを防止で
き、食品重量が軽いものである場合には、マイクロ波の
出方が大きくなる位置で停止することで加熱効率の良い
加熱ができるようになる。
【0017】請求項10の発明は、加熱する食品の品目
を指定する指定手段と、この重量検出手段による食品指
定に基づいて回転体の回転を制御する制御手段とを設け
たところに特徴を有する。この構成においては、使用者
側で食品品目に応じたマイクロ波の出方調節を図ること
が可能となり、使い勝手が良くなる。
【0018】請求項11の発明は、制御手段が、回転体
の回転制御モードとして、回転体の回転を継続する制御
モードと停止する制御モードを備えているところに特徴
を有する。この構成においては、励振口からのマイクロ
波の出方は回転体の回転位置で異なるも、この回転体の
回転を連続させることにより、食品が全体的に均一に加
熱されるようになる。また、回転体を回転停止すること
により、加熱効率の向上が図れる。
【0019】請求項12の発明は、制御手段が、回転体
を回転と所定位置での所定時間回転停止と繰り返すよう
に制御モードを備えているところに特徴を有する。この
構成においては、加熱効率向上と加熱むら防止との両方
を有効に図ることができるようになる。すなわち、例え
ば、回転体の回転を停止させて食品を加熱させると加熱
効率が良くなるものであるが、場合によっては加熱むら
が発生することがあり、この場合、回転体を回転させる
ことによりその加熱むらも防止できるようになる。つま
り、回転体を、回転と所定位置での所定時間回転停止と
繰り返すように制御することで、加熱効率向上と加熱む
ら防止との両方を有効に図ることができるようになる。
【0020】請求項13の発明は、複数の励振口が、回
転体の回転中心に対して半径方向に並んで設けられてい
るところに特徴を有する。この構成においては、導波管
の構成の簡単化に寄与できるようになる。
【0021】請求項14の発明は、回転体が、複数の同
心形の円環状のリブ部と、この各リブ部を繋ぐ径方向に
指向する直線状のリブ部とを有し、回転体の回転中心か
ら異なる距離関係にある二つの直線状のリブ部は回転方
向側にずれた角度位置にあるところに特徴を有する。こ
の実施例においては、回転体の回転により、複数の励振
口のいずれか一方を閉鎖したり、両方を開放したりする
ことができ、マイクロ波の出方の制御が簡単となる。こ
の場合、直線状のリブ部の長さを、励振口の短辺方向長
さより長くなるように形成されている構成(請求項15
の発明)とすることにより、該リブ部が励振口に対向し
たときに該励振口を完全に横切る形態となってこれを確
実に閉鎖状態とすることができるようになる。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、本発明の第1の実施例につ
き図1ないし図10を参照しながら説明する。まず、図
2において、電子レンジの本体1は、外箱2の内部に内
箱3を配設して構成されており、この内箱3の内部は加
熱室4とされている。この加熱室4の底板部4a外面の
中央下方部には、モータ5が配設されており、これの回
転軸5aの上端部は、前記底板部4aを貫通して加熱室
4内に突出している。
【0023】このモータ5の回転軸5aには、金属製の
回転体6が一体回転し得るように着脱可能に取付けられ
ている。この回転体6の構造については後述する。この
回転体6には、これに直接的に、あるいは例えば耐熱ガ
ラス製の回転皿7を介して食品を載せるようになってい
る。
【0024】さらに、加熱室4の底板部4aには、図1
にも示すように、例えば矩形状をなす励振口8、9が形
成されている。この励振口8、9は、回転体6の回転中
心に対して半径方向(矢印A方向)に並んだ形成に形成
されており、各励振口8、9は短辺方向が半径方向とな
っている。また、外箱2と内箱3との間のうちの右側の
空間部は機械室1aとされており、この機械室1aには
マイクロ波発生装置たるマグネトロン10が配設されて
いる。この場合、そのアンテナ10aが下向きとなる形
態である。
【0025】さらにまた、加熱室4の底板部4aには、
図4に示す構成の導波管11が取付けられており、これ
の一端側は前記マグネトロン10のアンテナ10aを包
囲する形態となっており、また他端側は前記励振口8、
9に連通する開口11a,11bが形成されている。こ
の場合、回転体6の回転中心と励振口8、9とマグネト
ロン10とはほぼ真横に並ぶ形態であり、従って、導波
管11をその方向(矢印Aで示す方向)に直線的に設け
られている。
【0026】さて、前記回転体6は、全体形状は平面的
にみて円形状で90度ごとに回転対象な形状をなしてい
る。詳細に述べると、中心部分には小さな円形部6aが
形成され、この円形部6aには、前記回転軸5aのDカ
ット状の上端部と勘合するD形勘合部6bが形成されて
いる。この円形部6aの外周部に90度おきに放射方向
に延びる4本のリブ部6cが形成され、各リブ部6c先
端を連結するように回転体6の回転中心と同心形の円環
状のリブ部6dが形成されている。
【0027】さらに、このリブ部6dの外周部には、前
記各リブ部6cと45度ずれた位置から放射方向(半径
方向)に延びるように4本のリブ部6eが形成され、さ
らに、各リブ部6e先端を連結するように同心形の円環
状のリブ部6fが形成されている。このリブ部6fの外
周部には、前記各リブ部6eと45度ずれた位置から放
射方向(半径方向)に延びるように4本のリブ部6gが
形成され、さらに、各リブ部6g先端を連結するように
最外周である同心形の円環状のリブ部6hが形成されて
いる。
【0028】上述の回転体6と励振口8、9との平面的
位置関係をみた場合、図1に示すように、円環状のリブ
部6dが内側(回転中心側)の励振口8より回転中心側
に位置し、円形状のリブ部6fが、励振口8と外側(反
回転中心側)の励振口9との間に位置し、円形状のリブ
部6hが励振口9より反回転中心側に位置する。そし
て、円環状のリブ部6dと円形状のリブ部6fと間に架
設された形態の直線状のリブ部6eは、励振口8の短辺
方向長さより長くなる構成であり、また、円環状のリブ
部6fと円形状のリブ部6hと間に架設された形態の直
線状のリブ部6gは、励振口9の短辺方向長さより長く
なる構成である。
【0029】しかして、回転体6がこの図1及び図7
(b)の回転位置にあるときには、内側の直線状のリブ
部6eは内側の励振口8にはかかっておらず、これに対
して、外側の直線状のリブ部6gは外側の励振口9と平
面的にみて対向して該励振口9を完全に横切る形態とな
る。また、回転体6が図7(c)の回転位置にあるとき
には、内側の直線状のリブ部6eが内側の励振口8と平
面的にみて対向して該励振口8を完全に横切る形態とな
り、これに対して、外側の直線状のリブ部6gは外側の
励振口にはかからない形態となる。
【0030】ここで、上述した図7(b)のように、励
振口9をその短辺方向と平行に外側のリブ部6gが横切
る形態となると、この励振口9からのマイクロ波の供給
がほとんどもしくは完全に遮断されるようになる。同様
に、図7(c)の場合では、外側のリブ部6eが励振口
8をその短辺方向と平行に横切る形態となってこの励振
口8からのマイクロ波の供給がほとんどもしくは完全に
遮断されるようになる。これについて詳述する。マグネ
トロン10がマイクロ波を発生すると、図10に示すよ
うに、導波管11中をマイクロ波の電界が矢印Q1方向
に進み、上記励振口8、9に上記「横切るリブ部」が存
在しない場合では、該励振口8、9から出るようにな
る。そして、励振口8、9の中心部領域R8、R9で
は、マイクロ波の定在波が最も強くなる。この領域R
8、R9の全域にわたって金属体であるリブ部6eある
いは6gが存在すると、このリブ部6e、6gに上記矢
印Q1と反対方向に電流が流れて、マイクロ波のほとん
ど全部が遮蔽されるものである。そして、リブ部6e、
6gとこの領域R8、R9とが一部でもずれると、上記
遮蔽作用が極端に低下して、マイクロ波が励振口8、9
から良好に供給されるようになるものである。上記励振
口8、9は電界が進む方向に並んでおり、これら励振口
8、9は短辺方向と電界の進む方向が同じである。
【0031】一方、前記モータ5の回転軸5a部分に
は、図5にも示すように、位置検出手段たる位置検出装
置12が設けられている。この位置検出装置12は、非
回転部位であるモータフレーム5b上面に取付けられた
ホトインタラプタ13と、前記回転軸5aに円板14を
介して取着されてホトインタラプタ13にて検出される
被検体15とから構成されている。この場合、ホトイン
タラプタ13にて被検体15が検出されたタイミング
を、図1に示すように回転体6の特定位置Phが加熱室
4の特定位置(これは例えば励振口8、9の中心と合致
する位置)P4と合致するタイミングとしており、この
位置を初期位置と称する。また、この場合上記モータ5
は同期モータから構成され、一定速度で回転駆動される
構成となっている。
【0032】さらに、図2において、機械室1aの上部
には、温度センサ16が配設されており、この温度セン
サ16は、加熱室4の側壁に形成された孔を通して、加
熱室4内の食品の表面温度を検出するものであり、図3
に示す制御回路17とで食品の表面温度分布を検出する
温度分布検出手段18(図3参照)を構成するものであ
る。上記温度センサ16は、図示しないが赤外線センサ
からなる単位センサを一列に有して構成されており、回
転体6上の検出視野は、図6に符号S1、S2、S3、
S4で示すようになっている。
【0033】上記制御回路17はマイクロコンピュータ
を含んで構成されており、これは次のようにして温度分
布を検出する。すなわち、制御回路17は、タイマー機
能を備えており、モータ5が定速回転で1回転に要する
時間Tnをデータとして有している。制御回路17は、
回転体6を定速回転させて、ホトインタラプタ13の検
出信号入力(回転体6の回転位置は初期位置である)か
らの時間カウントに基づいて回転体6の回転位置を検出
するものであり、その回転位置が相互間で「360°/
16」の回転位置(図6の符号K1〜K16参照)とな
るごとに各単位センサの温度を取り込む。このデータ
は、制御回路17により、温度分布として検出され且つ
記憶されるようになっている。つまり、回転体6の1回
転により64個の温度データが取り込まれて温度分布が
検出されるようになっている。
【0034】この温度分布検出動作は、加熱開始後(マ
グネトロン10駆動開始後)食品の温度がある程度上昇
してから行なう。すなわち、加熱が開始される前の状態
では、食品と回転体6あるいは回転皿7との温度差があ
まりなくて食品の温度分布を検出することは信頼性が低
い。加熱が開始されると、食品温度が上昇してゆき、回
転体6あるいは回転皿7との温度差も広がってゆく。こ
の温度変化を、前記温度センサ16に基づく温度分布の
変化でみると、図9に示すようになる。この図9では、
回転体6の1回転による温度分布検出動作を、所定時間
ごとにプロットしている。なお、図9では、実際には6
4本(4×16)の特性線が存在するが、図面の繁雑さ
を避けるために平均的に間引きしてある。
【0035】しかして、図9に示す食品Fに対応する視
野の単位センサでは、検出温度の上昇度が高くなってゆ
く。しかるに所定時点tkでは、食品Fに対応する視野
の単位センサによる検出温度(その検出温度群を符号T
fで示す)とそれ以外の視野の単位センサによる検出温
度(その検出温度群を符号Tpで示す)とでは、温度差
がかなりみられる。
【0036】ここで、上記時点tkでの全温度データの
平均温度Thを算出する。すなわち、回転体6の1回転
で得られた64個の温度データを合計し、その合計値を
データ数64で除する。この除算値が全温度データにつ
いての平均温度Thとして求められる。
【0037】上記時点tkでの全温度データの平均温度
Thの「0.6倍」の温度値を食品領域判定基準温度T
fkを求め、各視野の温度と食品領域判定温度Tfkと
を比較し、視野の温度が食品領域判定温度Tfkより高
いときにはその視野部分に食品の一部が存在すると判断
することにより、その食品有りとする視野部分の配置数
及び配置形態で食品の面積を検出すると共に、回転体6
に対する配置位置を検出するようになっている。
【0038】図3において、制御回路17には、ホトイ
ンタラプタ13、温度センサ16及びキー入力部19か
らの信号が入力されるようになっている。上記キー入力
部19は、加熱時間設定キーやスタートキー、さらにリ
セットキー等のキーを含んで構成されている。上記制御
回路17は、マグネトロン10、モータ5を制御するも
ので、制御手段として機能する。
【0039】この制御手段としての機能について述べ
る。回転体6に、回転皿7を介して食品を載せ、加熱時
間設定キーの操作により加熱時間が設定されてスタート
キーが操作されると、制御回路17は、マグネトロン1
0を駆動して加熱を開始すると共に、モータ5に通電し
て回転体6を回転させる。そして、所定時間tkに達す
ると、温度センサ16の4個の単位センサからの温度検
出信号を「360°/16」の回転角度ごとに1回転分
読み込んで温度分布を検出し、これに基づいて、食品の
大きさを検出する。この食品Fの大きさが比較的大きい
ことが検出されると、例えば図8(a)に示すような食
品Fであったとすると、モータ5をそのまま連続回転さ
せる。この場合、1/4回転ごとに図7(b)や同図
(c)のように、外側のリブ部6gが励振口9を短辺方
向に沿う方向に横切る状態、及び内側のリブ部6eが励
振口8を短辺方向に沿う方向に横切る状態が現れるが、
これはほとんど瞬時であり、全体的には、励振口8、9
とも、マイクロ波を加熱室4の食品Fに照射する。この
結果、食品Fを加熱むらのないように加熱する。
【0040】また、制御回路17は、食品Fの大きさ
が、図8(b)のように比較的小さくて回転体6のほぼ
中央部に載せられていることを検出すると、回転体6
を、図7(b)で示したように、外側のリブ部6gが励
振口9を短辺方向に沿う方向に横切る状態で且つ内側の
リブ部6eが励振口8を開放した状態となる回転位置で
停止させる。
【0041】さらにまた、食品Fの大きさが、図8
(c)のように中間的な大きさのものであって、回転体
6のほぼ中央部に載せられていることを検出すると、回
転体6を、図7(b)で示す回転位置(励振口8開放、
励振口9閉鎖となる回転位置)で所定時間止め、そし
て、次の90°回転位置(図7(b)と同様の回転位
置)まで回転させて停止させ、この停止位置で所定時間
止めることを繰り返すように制御する。
【0042】この場合、図7(b)の回転位置から45
°回転させて図7(c)の位置で止め、この回転位置か
らまた45°回転させて、また図7(b)の回転位置で
止めることを繰り返すようにしても良い。なお、比較的
小さな食品Fが複数個回転体6に載置された場合には、
回転体6を連続回転させるようにする。
【0043】上述した本実施例によれば、励振口8、9
を加熱室4の底板部4aに形成しているから、励振口を
加熱室側壁部に設ける構成のものに比して加熱効率が良
い。しかも本実施例では励振口8、9を複数設け、各励
振口8、9からのマイクロ波の出方を制御するから、食
品の加熱むらを防止できると共に、さらなる加熱効率の
向上を図ることができる。さらには、このマイクロ波の
出方制御を回転体6の回転に行なうから、本来必要な回
転体6を利用でき、構成が実に簡単となる。
【0044】また、本実施例では、回転体6が、その1
回転のうちに複数の励振口8、9をその短辺方向と平行
に横切ることが可能なリブ部6e、6gを有し、且つ、
該リブ部6eとリブ部6gが各励振口8、9を横切るタ
イミングが異なるように設けられているから、各励振口
8、9からのマイクロ波の出方を個別に制御でき、食品
の大きさや形状に対応した加熱モードを設定できて、食
品に応じた加熱むら防止や加熱効率のさらなる向上を図
り得る。この場合、回転体6を励振口8、9に対して所
定の位置で止めて、マグネトロン10を駆動するように
することにより、加熱効率を高めたり、あるいは、食品
に応じた加熱強度にしたりすることができる。
【0045】また本実施例では、ホトインタラプタ13
と被検体15とを有する位置検出装置12を設け、この
位置検出装置12による検出結果に基づいて回転体6の
回転を制御するようにしたから、回転体6を所定位置に
停止制御したり、所定位置で止めるように間欠回転制御
したりりすることが容易にでき、食品や回転体6の構成
にあったマイクロ波の出方の制御を図れる。
【0046】さらにまた、本実施例では、食品Fの表面
温度分布を検出する温度分布検出手段18を設け、この
温度分布検出手段18による検出結果に基づいて回転体
6の回転を制御するようにしたから、食品Fの表面温度
分布状態を検出することで、食品の全体の温度状態と
か、食品Fの大きさや形状、さらには高温箇所あるいは
低温箇所が判るようになり、そして、この検出結果に基
づいて回転体6の回転を制御することにより、食品の表
面温度分布に応じたマイクロ波の出方の制御を図れるよ
うになる。
【0047】特に温度分布検出手段18により、食品F
の位置あるいは形状を検出し、この検出結果に基づいて
回転体6の回転を制御するから、食品Fの位置あるいは
形状に応じたマイクロ波の出方の制御を図れるようにな
り、例えば、上述したように、食品Fが大きいものであ
る場合には回転体6を連続回転することで加熱むらを防
止でき、加熱むらが本来的に少ないとされる小さめの食
品Fが回転体6の中央部に存する場合には、マイクロ波
の出方が大きくなる位置で停止することで、加熱効率の
良い加熱ができる。
【0048】さらに本実施例によれば、回転体6の回転
制御モードとして、上述したように、回転体6の回転を
継続する制御モードと、停止する制御モードとを備えて
いるから、前者制御モードの場合では、励振口8、9か
らのマイクロ波の出方が回転体6の回転位置で異なる
も、この回転体6の回転を連続させることにより、食品
Fが全体的に均一に加熱されるようになり、また、後者
制御モードの場合では、回転体6を回転停止することに
より、加熱効率の向上が図れる。
【0049】また、本実施例によれば、図8(c)を参
照して述べたように、回転体6を回転と所定位置での所
定時間回転停止と繰り返すように制御モードも備えてい
るから、加熱効率向上と加熱むら防止との両方を有効に
図ることができる。すなわち、例えば、回転体6の回転
を停止させて食品Fを加熱させると加熱効率が良くなる
ものであるが、場合によっては加熱むらが発生すること
があり、この場合、回転体6を回転させることによりそ
の加熱むらも防止できるようになる。つまり、回転体6
を、回転と所定位置での所定時間回転停止と繰り返すよ
うに制御することで、加熱効率向上と加熱むら防止との
両方を有効に図ることができる。
【0050】また本実施例によれば、複数の励振口8、
9が、回転体6の回転中心に対して半径方向に並んで設
けられているから、導波管11をストレート形に構成す
ることができて、構成の簡単化に寄与できる。
【0051】特に本実施例によれば、回転体6が、複数
の同心形の円環状のリブ部6d、6f、6hと、この各
リブ部6d、6f、6hを繋ぐ径方向に指向する直線状
のリブ部6c、6e、6gとを有し、回転体6の回転中
心から異なる距離関係にある二つの直線状のリブ部6e
と6gとは回転方向側にずれた角度位置(45°ずれた
角度位置)にある構成であるから、回転体6の回転によ
り、複数の励振口8、9のいずれか一方を閉鎖したり、
両方を開放したりすることができ、マイクロ波の出方の
制御が簡単となる。
【0052】この場合、上記直線状のリブ部6eの長さ
を、励振口8の短辺方向長さより長くし、直線状のリブ
部6gの長さを、励振口9の短辺方向長さより長くする
構成としているから、該リブ部6e、6gがそれぞれ励
振口8、9に対向したときに該励振口8、9を完全に横
切る形態となってこれを確実に閉鎖状態とすることがで
きる。
【0053】なお、上記実施例においては、食品Fが図
8(b)で示したように、比較的小さいものであるとき
には、所定温度に達するまでは回転体6を停止とし、そ
の後は回転させるようにしても良い。このようにすれ
ば、必要な加熱効率を得ながら加熱むらも少なくでき
る。
【0054】図11は本発明の第2の実施例を示してお
り、この実施例においては次の点が第1の実施例と異な
る。すなわち、電源プラグ21から電気部品(マグネト
ロン10等)への通電路には、入力検出手段たる例えば
カレントトランスからなる電流センサ22が設けられて
おり、この電流センサ22は入力電流に応じた検知電流
を発生する。この検知電流は信号処理回路23に与えら
れ、この信号処理回路23により制御回路17の入力デ
ータ用の信号(入力電流検出値)に変換されて制御回路
17に与えられるようになっている。制御回路17は、
回転体6が1回転する間にこの入力電流検出値が最大と
なったときに回転体6の回転を止める制御を行なうよう
になっている。この実施例の趣旨は次にある。
【0055】すなわち、励振口8、9からのマイクロ波
の出方は、入力電流あるいは入力電力によって判定する
ことが可能である。つまり、励振口8、9のマイクロ波
の出方が多いと、消費されるエネルギーも多いことから
入力電流あるいは入力電力も大きくなる。
【0056】従って、この第2の実施例によれば、入力
電流を検出し、その検出結果に基づいて回転体の回転を
制御することで、励振口8、9からのマイクロ波の出方
を良好に制御でき、上述したように、入力電流が最大と
なる位置で回転体6を停止することで、加熱効率の向上
に寄与できる。なお、この場合入力電流でなく入力電力
を検出するようにしても良い。
【0057】図12は本発明の第3の実施例を示してお
り、この実施例においては、次の点が第1の実施例と異
なる。すなわち、回転軸6a部分には、食品の重量を検
出する重量検出手段たる重量センサ31が設けられてお
り、制御回路17は、この重量センサ31による検出重
量が大(重い)であったときには回転体6を連続回転さ
せ、検出重量が大未満(通常以下の重さ)であったとき
には回転体6を、図7(b)の位置で止めて加熱するよ
うに制御する。
【0058】この第3の実施例によれば、回転体6に載
置された食品の重量に応じたマイクロ波の出方の制御を
図れるものであり、特に、食品重量が重いものである場
合には回転体を連続回転することで加熱むらを防止で
き、食品重量が軽いものでである場合には、マイクロ波
の出方が大きくなる位置で停止することで加熱効率の良
い加熱ができる。
【0059】また、本発明は、次のように変更して実施
しても良い。キー入力部19のキーとして、食品の品目
を指定する指定キー(指定手段)を設け、この指定キー
による食品指定に基づいて回転体6の回転を制御するよ
うにしても良い。このようにすれば、使用者側で食品品
目に応じたマイクロ波の出方調節を図ることが可能とな
り、使い勝手が良くなる。
【0060】
【発明の効果】本発明は以上の説明から明らかなよう
に、次の効果を得ることができる。請求項1の発明によ
れば、励振口を加熱室の底板部に複数形成し、回転体の
回転により各励振口からのマイクロ波の出方を制御する
から、加熱効率の向上を図り得ると共に、食品の加熱む
らも防止でき、しかも、これを簡単な構成で実現でき
る。
【0061】請求項2の発明によれば、回転体が、その
1回転のうちに複数の励振口をその短辺方向と平行に横
切ることが可能なリブ部を有し、且つ、該リブ部が各励
振口を横切るタイミングが異なるように設けられている
から、各励振口からのマイクロ波の出方を個別に制御で
き、食品の大きさや形状に対応した加熱モードを設定で
き、食品に応じた加熱むら防止や加熱効率のさらなる向
上を図り得る。
【0062】請求項3の発明によれば、回転体を励振口
に対して所定の位置で止めて、マイクロ波発生装置を駆
動するようにすることにより、加熱効率を高めたり、あ
るいは、食品に応じた加熱強度にしたりすることができ
る。請求項4の発明によれば、回転体の回転位置を検出
する位置検出手段と、この位置検出手段による検出結果
に基づいて回転体の回転を制御する制御手段とを設けた
から、回転体を所定位置に停止制御したり、所定位置で
止めるように間欠回転制御したりすることを容易に実現
でき、食品や回転体の構成にあったマイクロ波の出方の
制御を図れる。
【0063】請求項5の発明によれば、食品の表面温度
分布を検出する温度分布検出手段と、この温度分布検出
手段による検出結果に基づいて回転体の回転を制御する
制御手段とを設けたから、食品の表面温度分布に応じた
マイクロ波の出方の制御を図ることができ、加熱効率の
向上や加熱むらの防止に一層寄与できる。請求項6の発
明によれば、食品の表面温度分布を検出する温度分布検
出手段と、この温度分布検出手段による検出結果に基づ
いて回転体における食品の位置あるいは形状を検出する
食品位置検出手段と、この食品位置検出手段による検出
結果に基づいて回転体の回転を制御する制御手段とを設
けたから、回転体に載置された食品の位置あるいは形状
に応じたマイクロ波の出方の制御を図ることができる。
【0064】請求項7の発明によれば、入力電流あるい
は入力電力を検出し、その検出結果に基づいて回転体の
回転を制御することで、励振口からのマイクロ波の出方
を良好に制御できる。請求項8の発明によれば、回転体
が1回転する間において入力電流検出手段により入力電
流あるいは入力電力が最大となる位置で回転体を停止す
ることで、加熱効率の向上にさらに寄与できる。
【0065】請求項9の発明によれば、回転体に載置さ
れた食品の重量に応じたマイクロ波の出方の制御を図れ
ることができる。請求項10の発明によれば、使用者側
で食品品目に応じたマイクロ波の出方調節を図ることが
可能となり、使い勝手が良くなる。
【0066】請求項11の発明によれば、回転体の回転
を連続させることにより、食品を全体的に均一に加熱で
き、回転体を回転停止することにより、加熱効率の向上
を図ることができる。請求項12の発明によれば、回転
体を、回転と所定位置での所定時間回転停止と繰り返す
ように制御することで、加熱効率向上と加熱むら防止と
の両方を有効に図ることができる。
【0067】請求項13の発明によれば、複数の励振口
が、回転体の回転中心に対して半径方向に並んで設けら
れているから、導波管の構成の簡単化に寄与できる。請
求項14の発明によれば、回転体が、複数の同心形の円
環状のリブ部と、この各リブ部を繋ぐ径方向に指向する
直線状のリブ部とを有し、回転体の回転中心から異なる
距離関係にある二つの直線状のリブ部は回転方向側にず
れた角度位置にある構成であるから、マイクロ波の出方
の制御を簡単となし得る。請求項15の発明によれば、
直線状のリブ部の長さを、励振口の短辺方向長さより長
くなるように形成されているから、励振口を完全に横切
る形態となってこれを確実に閉鎖状態とすることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例を示す加熱室の平面図
【図2】電子レンジの縦断正面図
【図3】電気的構成を説明するための電気系統図
【図4】導波管の斜視図
【図5】ホトインタラプタ部分の斜視図
【図6】温度センサの視野の様子を示す平面図
【図7】回転体の異なる回転位置を示す図
【図8】食品の大きさが異なる場合での回転体部分の縦
断側面図
【図9】回転体及び食品の温度変化を示す図
【図10】励振口部分の平面図
【図11】本発明の第2の実施例を示す図3相当図
【図12】本発明の第3の実施例を示す図3相当図
【符号の説明】
4は加熱室、5はモータ、5aは回転軸、6は回転体、
6cないし6hはリブ部、8、9は励振口、10はマグ
ネトロン(マイクロ波発生装置)、11は導波管、22
は電流センサ(入力検出手段)、31は重量センサ(重
量検出手段)を示す。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) F24C 7/02 335 F24C 7/02 335D 551 551P 551Q H05B 6/68 310 H05B 6/68 310Z 320 320D 320N 320Q 6/72 6/72 D 6/78 6/78 A (72)発明者 米倉 正治 愛知県瀬戸市穴田町991番地 株式会社東 芝愛知工場内 (72)発明者 岡村 嘉夫 愛知県瀬戸市穴田町991番地 株式会社東 芝愛知工場内 Fターム(参考) 3K086 AA01 AA03 BA08 BB02 BB04 CA01 CA04 CB03 CB05 CB06 CB12 CB15 CC02 CC06 CD01 CD09 CD11 DA02 3K090 AA01 AA03 AB02 BA01 BB01 CA01 DA03 EA01 EA10 EC01 LA09 MA01 3L086 AA04 BB08 BB20 BF07 CA11 CB02 CB04 CB05 CB16 CC02 CC12 DA06 DA12 DA24 DA29

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 加熱室と、 前記加熱室の内底部にモータにより回転駆動されるよう
    に設けられ、金属製であって複数のリブ部を有する食品
    載置用の回転体と、 前記加熱室の底板部に、前記回転体の回転中心から異な
    る距離で形成された複数の励振口と、 前記加熱室外部に設けられたマイクロ波発生装置と、 このマイクロ波発生装置が発生したマイクロ波を前記複
    数の励振口に導く導波管とを備え、 前記回転体の回転により、各励振口からのマイクロ波の
    出方を制御する構成としてなる電子レンジ。
  2. 【請求項2】 回転体は、その1回転のうちに複数の励
    振口をその短辺方向と平行に横切ることが可能なリブ部
    を有し、且つ、該リブ部は各励振口を横切るタイミング
    が異なるように設けられていることを特徴とする請求項
    1記載の電子レンジ。
  3. 【請求項3】 回転体を励振口に対して所定の位置で止
    めて、マイクロ波発生装置を駆動するようにしたことを
    特徴とする請求項2記載の電子レンジ。
  4. 【請求項4】 回転体の回転位置を検出する位置検出手
    段と、この位置検出手段による検出結果に基づいて回転
    体の回転を制御する制御手段とを設けたことを特徴とす
    る請求項2記載の電子レンジ。
  5. 【請求項5】 食品の表面温度分布を検出する温度分布
    検出手段と、この温度分布検出手段による検出結果に基
    づいて回転体の回転を制御する制御手段とを設けたこと
    を特徴とする請求項2記載の電子レンジ。
  6. 【請求項6】 食品の表面温度分布を検出する温度分布
    検出手段と、この温度分布検出手段による検出結果に基
    づいて回転体における食品の位置あるいは形状を検出す
    る食品検出手段と、この食品検出手段による検出結果に
    基づいて回転体の回転を制御する制御手段とを設けたこ
    とを特徴とする請求項2記載の電子レンジ。
  7. 【請求項7】 入力電流あるいは入力電力を検出する入
    力検出手段と、この入力検出手段による検出結果に基づ
    いて回転体の回転を制御する制御手段とを設けたことを
    特徴とする請求項2記載の電子レンジ。
  8. 【請求項8】 回転体が1回転する間において入力電流
    検出手段により入力電流あるいは入力電力が最大となる
    位置で回転体を停止するようになっていることを特徴と
    する請求項9記載の電子レンジ。
  9. 【請求項9】 食品の重量を検出する重量検出手段と、
    この重量検出手段による検出結果に基づいて回転体の回
    転を制御する制御手段とを設けたことを特徴とする請求
    項2記載の電子レンジ。
  10. 【請求項10】 加熱する食品の品目を指定する指定手
    段と、この重量検出手段による食品指定に基づいて回転
    体の回転を制御する制御手段とを設けたことを特徴とす
    る請求項2記載の電子レンジ。
  11. 【請求項11】 制御手段は、回転体の回転制御モード
    として、回転体の回転を継続する制御モードと停止する
    制御モードを備えていることを特徴とする請求項4、
    5、6、7、9、10のいずれかに記載の電子レンジ。
  12. 【請求項12】 制御手段は、回転体を回転と所定位置
    での所定時間回転停止と繰り返すように制御モードを備
    えていることを特徴とする請求項4、5、6、7、9、
    10のいずれかに記載の電子レンジ。
  13. 【請求項13】 複数の励振口は、回転体の回転中心に
    対して半径方向に並んで設けられていることを特徴とす
    る請求項1記載の電子レンジ。
  14. 【請求項14】 回転体は、複数の同心形の円環状のリ
    ブ部と、この各リブ部を繋ぐ径方向に指向する直線状の
    リブ部とを有し、回転体の回転中心から異なる距離関係
    にある二つの直線状のリブ部は回転方向側にずれた角度
    位置にあることを特徴とする請求項2記載の電子レン
    ジ。
  15. 【請求項15】 直線状のリブ部の長さは、励振口の短
    辺方向長さより長くなるように形成されていることを特
    徴とする請求項14記載の電子レンジ。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002130686A (ja) * 2000-10-30 2002-05-09 Toshiba Corp 加熱調理器
JP2002260840A (ja) * 2001-02-28 2002-09-13 Sanyo Electric Co Ltd 電子レンジ
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JP2008190752A (ja) * 2007-02-02 2008-08-21 Mitsubishi Electric Corp 高周波加熱装置
JP2009036449A (ja) * 2007-08-02 2009-02-19 Hitachi Appliances Inc 高周波加熱装置

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